『ホラー、1001円~(文芸・小説、マンガ(漫画))』の電子書籍一覧
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88冊の多種多様な「新しい物語との出会い」をあなたに。
小説紹介クリエイターけんご厳選!
ミステリー・恋愛・ホラー・SFなど、88冊の多種多様な小説を紹介。
【特別収録】
・東野圭吾さん × けんご メールインタビュー
・凪良ゆうさん × けんご Special 対談
100年以上前に発表された作品から、近年刊行されたばかりの新刊まで。
栄誉ある賞を受賞した作品から、新人作家のデビュー作まで。
思わず涙が溢れてしまう物語から、戦慄が走るほどのホラー作品まで。
動画では紹介していない作品も多数収録。
新しい読書体験で、ぜひ「読書の沼」にお入りください。
あなたにとって、大切な一冊が見つかりますように―。
【目次】
第1章 胸が締めつけられる物語 ―余韻が残る読書体験をしたい方へ―
第2章 背筋が凍る物語 ―恐怖の読書体験をしたい方へ―
第3章 言葉を失う物語 ―衝撃的な読書体験をしたい方へ―
第4章 脳裏に焼きつく物語 ―大切なことを学べる読書体験をしたい方へ―
第5章 魂が揺さぶられる物語 ―やる気がみなぎる読書体験をしたい方へ― -
1800年代後半、のちに『吸血鬼ドラキュラ』を生み出すことになる若きブラム・ストーカーは、人気俳優であり劇場経営者でもあったヘンリー・アーヴィングに雇われ、ライシアム劇場の支配人となっていた。仕事に忙殺される慌ただしい毎日だったが、ストーカーの無意識の中で『吸血鬼ドラキュラ』の小説が形をなしていくにつれ、ドラキュラの存在が影絵の芝居(シャドウプレイ)のように現実に影を落とし始める。劇場では、ジョナサン・ハーカーという名前の男が働き、屋根裏にはミナという名の幽霊が出る……。アイリッシュ・ブックアワード受賞。ストーカー、アーヴィング、そして一座に加わった名優エレン・テリー。個性的な三人の人生を、虚実織り交ぜたドラマティックな筆致で描く『吸血鬼ドラキュラ』誕生秘話。
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十九世紀末のフランス・パリ。職人ノアは、故人の姿を見ることができる特別な幻燈機の製作を得意としていた。新たな依頼人は、鏡だらけの奇妙な屋敷で暮らすマルグリット。五年前に亡くなった彼女の妹シャルレーヌの過去を読み解くうち、ノアは姉妹の秘密に呑み込まれてゆく……。SFと幻想が融合した世界を紡ぎ続ける著者、待望の第二作品集。/【目次】感傷ファンタスマゴリィ/さよならも言えない/4W/Working With Wounded Women/終景累ヶ辻(しゅうけいかさねがつじ)/ウィッチクラフト≠マレフィキウム/解説=高原英理
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日本のお城には怪異がいまも巣食っている
全国各地の城にまつわる怪奇現象の数々を厳選収録した歴史怪談集!
北は北海道から南は沖縄まで、日本全国各地の城で起きた恐怖体験談を怪談作家が集い綴った歴史ミステリー裏ガイド
八王子城(東京)…武士や現代の幽霊も蠢く都下最恐の城
大阪城(大阪)…武将の霊も…。怪奇現象が頻発する名城
弘前城(青森)…花見の時季に姿を現す鎧武者の男
姫路城(兵庫)…日本初の世界文化遺産には怪異が巣食う
松前城(北海道)…訪れる者を襲う耳塚の怨念
浦添城(沖縄)…ハクソーリッジで蠢く日本兵
――など、全18城掲載。
甦る歴史の恐怖! 城が舞台の怖い話 -
わたしは今すぐ逃げなければならない。あいつらから、この森から。なのに――。暗い森の中に建つ合宿所。ある団体の“レクチャー”を受け洗脳されかけていたわたしは、火事により脱出する。5人で町へ逃げだそうとするが、不可解な森の中で迷ってしまう。翌朝、5人のうちのひとりの切断された頭部が発見される。頭部は、奇怪な装飾を施された古木の根元に、供物のように置かれていて――。戦慄のノンストップ・ホラーミステリ!
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お化け好きに贈るエンターテインメント・マガジン!
「怪と幽」16号は、特集二本立て!
特集1 陰陽師を知る
もともとは古代律令国家の官職のひとつでありながら、さまざまな物語のなかに登場し活躍し、我々の心をつかみ続けている陰陽師。天文と暦を読み解き、占いや祭祀やまじないを行うその者たちは、歴史上にあまた実在し、研鑽を積みながらそれぞれの時代に合った姿に進化し続けてきた。現在、古と同じ〈陰陽師〉は存在しない。だが創作のなかでは、ときに史実を採り入れながら、令和の今も新たな陰陽師像が生み出され続けている。呪術や式神を操る特殊能力者のようなイメージとともに想起されるようになった彼らは、そもそもどういった存在だったのだろうか。また、現代の我々にとって陰陽師とはどのような存在なのか。
フィクションのなかの陰陽師、歴史のなかに実在した陰陽師、両面から迫ります
特集2 京極夏彦「巷説百物語」了
デビュー30周年を迎えた京極夏彦の代表作「巷説百物語」シリーズ。完結編『了巷説百物語』が、いよいよ今夏刊行される。「怪」から「怪と幽」へと連載された本作は累計140万部に達し、『後巷説百物語』で直木三十五賞、『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞し、史上初となる同一シリーズで文学賞三冠を獲得した。京極作品クロニクルの起点となる本作は、「書楼弔堂」「江戸怪談」そして昨年『【ぬえ】の碑』が刊行されて大きな話題を呼んだ「百鬼夜行」シリーズにも繋がってゆく! 完結編の刊行を目前に控えた今こそ、「巷説百物語」を振り返る。
※【ぬえ】は空へんに鳥
●表紙 石黒亜矢子 特集連動「安倍晴明と京極夏彦」をモチーフに描き下ろし!
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※電子化に伴い、一部省略されたページがございます。あらかじめご了承ください。 -
歴史小説家たちが紡ぐ時代の違う5つの物語が、あるひとつの「怪異」で繋がる。
読後に訪れるこの震えは、恐怖か、驚愕か――?
異端にして傑作の歴史小説集、ここに誕生。
5つの「畏怖」が、この国の歴史を塗り替える
矢野 隆 有我 ――鎌倉時代、壱岐。元寇に抗う男に訪れたある異常。
天野純希 死霊の山 ――室町時代、近江比叡山。霊峰に現れた狐憑きの正体は。
西條奈加 土筆の指 ――江戸時代初期 中部地方。墓の土饅頭から土筆が生え……。
蝉谷めぐ実 肉当て京伝 ――江戸時代後期、江戸市中。山東京伝の妻は、自らを「人魚」だという。
澤田瞳子 ねむり猫 ――江戸時代末期、大奥。城内に現れる不可思議な病。 -
「獄刹魔」という種類の悪魔がいます。
ある日、獄刹魔は人間界に侵 入し、理由もなく人類を攻撃し始める。浮世絵に夢中になった原真誠 はグラフィティライターであり、呪文の使い方を知っている道教の魔術師でもある。
しかし他の人の前でその能力を明らかにすることはない。
原真誠はグラフィティを本物の生き物に変えることもできるが、その絵は命を与えられると消えてしまい、一度しか生き残ることができない。
一方、楽名偉は大きいな建築会社の御曹司であり、偶然に道教の神器「黄道帯」を手に入れる。彼はそれを武器として、原真誠と手を組んで悪魔と戦うことを決心する。
二人は獄刹魔が邪悪な道教の魔術師によって作られた地獄からのポータルを通ってやって来たことを知る…。
※本作はKAI/藍秀朗/KPL STUDIOの個人誌作品の電子書籍版となります。【197ページ】 -
観客の前で、出演者が殺された。
ミステリー劇が本物の殺人事件に――
犯人は舞台と客席、どちらかにいる?
元“空手チョップ探偵”が謎に迫る!
空手チョップが得意技の探偵役で15年前に一世を風靡した女優ミランダ。今は仕事もなく、遂にエージェントにクビを言い渡されてしまう。再起にはあのドラマの続編しかない─ミランダは脚本担当だった別居中の夫を説得するため、彼が暮らす町の劇団公演に参加することに。癖だらけの団員たちと殺人劇の稽古に励むが、出演者の一人が舞台上で小道具のシャンパンを飲んだ直後に死んでしまい……。 -
あなたは真実を見破れる?読むほどに謎が深まるミステリーコミックエッセイ
合言葉は「みんなで幸せになろう」。人気エッセイスト・中井ルミンが主宰するオンラインサロンには彼女を慕う大勢のファンが集まる。子どもの学校の担任との不和、義理の姉との確執、悩みに寄り添ってくれるルミンは尊敬できて、魅力的な存在。だけど何か違和感がある…。ルミンがブログに綴るのは、中学時代の同級生のSちゃんとの思い出。酪農家の娘Sちゃんは同級生から「牛の糞臭い」とからかわれ不登校になり、そんな同級生たちをルミンが嗜め、彼女の発案でSちゃんに手紙を渡し学校に来るようになったという話。そのブログをたまたま目にした旧友がいた。「このブログ…うそばっかり。だって沙世ちゃんあの次の日、自殺未遂を起こしたのに…」。サロンのメンバー、同級生や元夫、仕事仲間、ルミンをめぐる様々な人の思惑と言い分が交錯するミステリーコミックエッセイ。彼女は「いい人」? それとも「悪魔」? 本当のことを言っているのは一体誰なのか―――!? -
■朝倉宏景、君嶋彼方、砂村かいり、額賀澪で贈る読切特集「駅×旅」。■新連載 オールブラックス入りした日本人ラガーマンを描いた物語、開幕! 堂場瞬一『フルハウス』。■読切 冷戦末期を舞台に繰り広げられる、異色の陰謀劇。赤野工作「“たかが”とはなんだ“たかが”とは」。雪の降り積もる屋敷で女優が企む殺害計画を描く、本格ミステリ。東川篤哉「暮林紅子の誤算」。■芦辺拓『明治殺人法廷』、高田大介『記憶の対位法』、感動の連載最終回。■創元ホラー長編賞選評ほか。/【目次】【読切特集「駅× 旅」】〈弁天島駅(浜松)〉 きみは湖 砂村かいり●毎年同じ日に同じ場所で購入された切符。いなくなった恋人が集めていたそれを頼りに、わたしは「湖に浮かぶ駅」に降り立つ/〈甲子園駅(西宮)〉 そこに、私はいなかった。 朝倉宏景●高3の夏、真央の応援にたどり着けなかった「私」。彼の一軍初登板の今日、再び西に向かう/〈山鼻19条駅(札幌)〉 雪花の下 君嶋彼方●突然、子供を連れて実家に帰ってしまった夫と、夫の兄。翠と義姉は、それぞれの夫を追ってふたり北海道へ/〈明洞駅(ソウル)〉 明洞発3時分、僕は君に撃たれる 額賀 澪●不倫報道から一年後、ソウルの街で再会した二人と、その跡を追う週刊誌記者。これは果たして逃避行なのだろうか――/行かない旅の栞*妄想鉄は時空も超える 山本巧次/【新連載】フルハウス 第1回 堂場瞬一●日本人選手が初めてオールブラックス入り! 早見剛大、ゴーがその人だ。堂場瞬一、渾身のラグビー小説開幕/【小説・連載】明治殺人法廷 最終回 芦辺 拓●代言人退廷命令により万策尽きた弁護側。起死回生の手段を求め筑波が向かう先は――堂々の大団円!/青い鳥 お蔦さんの神楽坂日記 西條奈加●望は別の高校に通う幼馴染・洋平と一緒に点心屋を訪れる。そこで遭遇した洋平の同級生とおばあさんには秘密があって……/きみのかたち 第11回 坂木 司●マンションとコンビニで耳にした「いやな子供たち」の出没はシュンに関係があるのか? 悩む大地に声を掛けてきたのは……/粒と棘 第4話 軍人の娘 新野剛志●紙芝居の出版社で働く女性は、左足を失った許婚とともに義兄の消息を待つ――終戦後の東京で生きるひとびとを活写する連作/記憶の対位法 最終回 高田大介●信仰、祖国、そして歴史をめぐる記憶の旅路が、最後に見出す〈答え〉とは――/不等辺五角形 第2回 貫井徳郎●五人の幼馴染みのうちひとりが被害者に、ひとりが加害者となった――残された三人の証言は/【小説・読切】“たかが”とはなんだ“たかが”とは 赤野工作●祖国ソビエトを捨てた技術者グリゴリー・キーロフ。彼が抱えるトランクの中身とは――/暮林紅子の誤算 東川篤哉●雪の降り積もる屋敷で女優が企む殺害計画。そのためには密室をつくらなければ――/【コミック】第6回 鵺の記録 熊倉 献●ここに、私が出会った愛しい“鵺”たちとの日々を綴る/【受賞作決定!】創元ホラー長編賞 選評 澤村伊智・東 雅夫・東京創元社編集部/【創立70周年記念企画】エッセイ 「わたしと東京創元社」●豪華執筆陣による一年限定特別連載! 芦辺 拓/綾辻行人/貫井徳郎/日暮雅通/宮部みゆき/ピーター・スワンソン/【特別企画】第24回本格ミステリ大賞候補作決定! 第24回本格ミステリ大賞予選会選評・選考経過/【ESSAY】私の小さな地図帖 その六 光る水たまり 山崎佳代子/装幀の森 第11回 柳川貴代/翻訳のはなし 第十四回 翻訳していて出遭った食べ物あれこれ 三角和代/乱視読者の読んだり見たり 第11回 本当の ナボコフの「スタイル」――『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』の書き出しを読む 若島 正/【COLUMN】みすてりあーな・のーと その3 艋舺謀殺事件 戸川安宣/ごほうびごはん*朝のフルーツ 十三 湊/読書日記 澤田瞳子/【INTERVIEW 期待の新人】白川尚史/真門浩平/【INTERVIEW 注目の新刊】『家族解散まで千キロメートル』 浅倉秋成/【BOOKREVIEW】[文芸全般]瀧井朝世/[国内ミステリ]宇田川拓也/[翻訳ミステリ]村上貴史/[SF]渡邊利道/[ファンタジイ]三村美衣/執筆者紹介/編集後記・次号予告
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ある嵐の晩、資産家男性が自宅で命を落とす。死因は愛車のエンジンの不完全燃焼による一酸化炭素中毒。
容疑者として浮かんだ被害者の甥、日高英之の自白で事件は解決に向かうと思われたが、それは15年前の殺人事件に端を発する壮大な復讐劇の始まりだった。
警察・検察、15 年前の事件の弁護も担当した本郷、事件調査を請け負う垂水、恋人の千春......。それぞれの思惑が絡み合い、事件は意外な方向に二転三転していく。稀代のストーリーテラーが満を持して放つ、これぞ現代日本の"リアルホラー"! -
作家デビュー50周年に放つ、物語愛に溢れる大傑作
キング史上最も美しいラストに涙せよ
狙撃を実行したが結局、司直からも依頼人たちからも身を隠す羽目になったビリー。しかもたまたま、潜伏する家に転がり込んできた若い女性アリスを助けることになってしまった。
いったい何が起きているのか。依頼人は何を狙っていたのか――。ビリーは殺しの仕事の真相に近づくべく、策を練りはじめる。しかし、追い出すに追い出せないままのアリスをどうすればいいのか。執筆途中の小説も気にかかる。物語は急転回から加速して、ビリーの運命は思わぬ方向に動き出す!
事件の真の目的と黒幕とは!? 先読み不能な展開の末に、キング史上最も美しい名場面が――。殺し屋史上最高にカッコいい男の罪と罰、贖罪と復讐。そして物語を読むことと紡ぐことへの愛。巨匠がついに生み出した最高のクライム・ノヴェルに、震撼せよ。 -
作家デビュー50周年に放つ、至高のクライム・ノヴェル
狙いは決して外さない凄腕の殺し屋、ビリー・サマーズ。依頼人たちには、銃撃しか能がないちょっと抜けた男を装っているが、真の顔はエミール・ゾラを愛読する思慮深い人間であり、標的が悪人である殺ししか請け負わない。
そんなビリーが、引退を決意して「最後の仕事」を受けた。収監されているターゲットを狙撃するには、やつが裁判所へ移送される一瞬を待つしかない。狙撃地点となる街に潜伏するための偽装身分は、なんと小説家。街に溶け込むべくご近所づきあいをし、事務所に通って執筆用パソコンに向かううち、ビリーは本当に小説を書き始めてしまう。
だが、この仕事は何かがおかしい……。ビリーは安全策として、依頼人にも知られぬようさらに別の身分を用意し、奇妙な三重生活をはじめた。そしてついに、運命の実行日が訪れる――。 -
呪われた灰色の城で、あなたは悲劇に誘う囁きを聞く
灰色城綺譚は、呪われた城館を舞台としたゴシックホラー&ファンタジーTRPGです。
誰からともなく「灰色城」と呼ばれるそれらの城や館は、それ自体が悪意を持ち、そこに集う人々に〈囁き〉を投げかけます。
〈囁き〉は隠された本心を暴き、あるいは思いもしなかったような情念や欲望を植え付け、悲劇と破滅の待つ方へと誘うでしょう。
登場人物達は、〈囁き〉を受け入れることも拒むこともできます。灰色城の物語はハッピーエンドに終わるとは限りません――むしろ、そうならないことのほうが多いでしょう。
怪奇と幻想、悲劇と破滅、死と再生。そんな陰鬱なゴシックの物語を楽しめます。
本書はTRPG『灰色城綺譚』のルールブックです。
〇収録内容
・ゲームルール
・世界設定
・リプレイ1本
・シナリオ4本
・コンポーネント類
※ゲームに必要なコンポーネント類はかりかりうめのホームページでも配布しております。
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都市伝説の殿堂呪いの箱「コトリバコ」をめぐる新たな物語が今幕を上げる
ゲームクリエイター・まだら牛と異才・手代木正太郎による最凶のエンターテインメント誕生。
〇あらすじ
我々に日本国の主権を譲渡せよ。
二十四時間以内に行わなければ、コトリバコの呪いを全日本国民に向けて解放する。
日本近代以降最悪の呪物と悪名高いコトリバコが、テロリストたちにより強奪された。
コトリバコ奪還のため、島根県沖の洋上に浮かぶ「八八式研究所」へ潜入する、特務部隊「異形厄災霊査課(イヤサカ)」 の隊員たち。
しかしこの事件の奥底には、想像を絶する怪異的陰謀が横たわっていた――。
これは、コトリバコを《新解釈》する物語。
――そう。この箱は棺なのだ。ああ、憎んでいるのだな……
おまえは私を憎んでいるのだな……。 -
不気味でよくわからない出来事を、科学的なアプローチで解き明かしてゆき、読みやすく面白く伝える。
取り上げるジャンルは、事件、生物、解剖、自然など幅広い。
第一線で活躍する研究者らへの取材を踏まえて、普通なら目をそむけてしまうようなものに真面目に迫る。
科学的な視点でものごとを見ることの面白さを存分に味わえる。
*書籍「科学で解き明かす 禁断の世界」のビジュアルムック版です。 -
「これを、漆喰に混ぜて塗れ」
依頼主から左官に渡されたのは小さな白磁の壺。
仕事は「ある家」の外壁の塗り直し。
「家の中には入ってはならん」
何が見えても聞こえても。
熊本県荒尾市。かつての炭鉱と競馬場と干潟の町。
雨が降れば、土地に染み付いた念が湿った煤の匂いとともに立ち昇る。
町のそこかしこに潜み、たたずみ、彷徨う黒い人。
「夜行堂奇譚」の著者が故郷を舞台に描く、奇怪な幻燈のごとき怪異譚。
これは、鬼の話である――。
・「囁く家」
漆喰の塗り直しを頼まれた左官。そこは入った者の命をとる死霊憑きの家
・「ひそむ鬼」
離れの床下には鬼がいる…鬼の写真を撮ることにとり憑かれた伯父の家の秘密
・「箪笥の煤」
抽斗を開けた者は肺を病んで死ぬ。祖母が弔う祟りの桐箪笥の由来
・「ヤマから響く声」
亡き叔母の日記。そこに綴られたのは庭の井戸と黒い人に纏わる恐怖の記録
――ほか11の忌み話 -
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2009年に刊行した『軽装版 学校の怪談大事典』が、装いも新たに再登場! これ一冊で学校の怪談のすべてがわかる!! こわい話や妖怪のことなど、知りたいことがズラリ勢ぞろいの超豪華“究極の大研究本”。学校の怪談を中心にとりあげ、各用語を豊富な例をひいて、その意味や背景をわかりやすく解説! 例話として、508のこわいお話が収録されています。 -
少女は問う、命の価値を。
少年は護る、誇りと恋を。
心震える圧巻のラスト! 衝撃と感動のファンタジック・サスペンス、誕生。「永遠の命はほしい?」
巨大な版図を誇るラーマ国。
しかし、一代で大国を築き上げた「武王」が病を得たことで各地で反乱が勃発し、王国に滅亡の危機が訪れる。
だが突如、アンデッドの軍団が反乱軍を襲い次々と鎮圧。禁忌とされる死霊魔術を一体誰が使ったのか。
謎の死霊魔術師の行方を追う王国の騎士・コンラートは、ある村で怪しげな屋敷に出入りする一人の少女・ルナに出会う。
赤い瞳、白い肌、金色の髪――少女は一体何者なのか?
屋敷の主は死霊魔術師なのか?
デビュー作が驚異的売上を記録した最注目の新人作家が贈る、読む者に命の価値を問う珠玉のファンタジック・サスペンス。 -
蒼白い霧の峠を越えると、湖上の小島に建つ漆黒の館に辿り着く。忌まわしき影に包まれた浦登(うらど)家の人々が住まう「暗黒館」。当主の息子・玄児に招かれた大学生・中也は、数々の謎めいた出来事に遭遇する。十角塔からの墜落者、座敷牢、美しい異形の双子、そして奇怪な宴……。著者畢生(ひっせい)の巨編、全4巻合本版。
【収録作品】
『暗黒館の殺人(一)』
『暗黒館の殺人(二)』
『暗黒館の殺人(三)』
『暗黒館の殺人(四)』
ラストに差しかかる辺りでは、胸が詰まってしまった。胸中に、凡(すべ)ての妖しき館が次々に屹立し、そして次々に崩れ去って行った。冷静でいられる訳はなかった。
黒々とした暗黒館の廃墟の上に、私は何だか異様なもの――懐かしいような、切ないような、そしてどうしようもなく愛おしいもの――を、幻視してしまったのである。――京極夏彦<文庫版第四巻巻末に収録の「特別寄稿◆暗黒館の諸相」より抜粋> -
「恋しい夫を殺してください」――この世で一番怖いのは「家族」である。
かけつぎ職人の澪子には、結婚十年になる夫の真志がいる。多忙な刑事である真志とはすれ違いの生活が続いていた。募る孤独に耐えかねて二年前に離婚を切り出したが、埋め合わせの約束さえも果たされない惨憺たる状況が続いている。ある日、かけつぎの師匠でもある叔母の店に、初恋の相手で幼馴染の泰生が現れる。時を同じくして、澪子の住む町では倦怠期の夫婦が相次いで亡くなるという事件が起きる……。事件に異常な執着を見せる真志、過剰に干渉してくる泰生。一方で澪子の周りでは、奇怪な出来事が頻発するようになり――。第8回カクヨムWeb小説コンテスト〈特別賞〉受賞作、極上極怖の「家族」ホラー。 -
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閲覧注意 読んで震えろ!
いったいなぜ?
突然失踪した人々、迷宮入り殺人、身元不明の遺体、
原因のわからぬ怪現象、謎だらけの不審死――。
今なお真相が闇に包まれた古今東西81のコールドケース!
正体不明のシリアルキラー、物証のない重要容疑者、
神隠しのように消えた少年少女、殺害動機の謎、
被害者が残した謎のメッセージ、山奥で発見された大量の人骨、
暗殺が囁かれる自殺事件、身元が特定できない遺体。
逃亡を続ける指名手配犯――。
真相が闇に葬られた「未解決ミステリー」シリーズ第5弾!
■目次
・町田市美大生・井出真代さん失踪事件
・日光市フランス人女性行方不明事件
・1973「サマージャム」参加高校生カップル消失事件
・米テキサス州フォートワース3少女失踪事件
・レッドヘッド・マーダーズ事件
・南アフリカ、インゲ・ロッツ殺人事件
・金沢スイミングインストラクター殺人事件
・大阪市西成区うどん店店主殺人事件
・ヒマラヤ高地ループクンド湖大量人骨発見事件
・南極大陸基地天文学者ロドニー・マークス死亡事件
・MI6職員カバン詰め変死事件
・福生市顔面皮剥ぎ怪死事件
・南アルプス市女性画家死体遺棄事件
and more
■著者 鉄人ノンフィクション編集部 -
文明と繁栄の源、命を育む大いなる水の流れ、川。
そこには古来、ヌシと呼ばれる神が居り、異形のモノたちが隠れ棲まう。
たゆまなき流れの中に幾多の生命を生み出す一方、時に命を喰らい、淀みの中に闇を飼う。
我々が死して最後に渡るのもまた、三途の川である。
川底から西瓜を掴む青白き手。水が赤く染まる川。舟を沈ませる亡霊。
死を予言する川のせせらぎ。異界に通じる川面……
体験者から丁寧に聞き集めた、全国三十河川の怖い話。
怖ろしくも神秘的な〈川の世界〉へようこそ――
◆岩田川(三重県)
川の傍の刑務所。刑期が7年以上の者だけに聞こえる川の音が途切れると、誰かが死ぬ…
◆ウッペツ川(北海道)
川で溺れて運ばれてきた男。自分は異界から来た者で、川から元の世界に戻れると言うが…
◆球磨川(熊本県)
水、生物、砂、石。球磨川にある物を盗んではならぬという曾祖父の遺言の恐ろしき意味…
◆長尾川(千葉県)
川から飛び出した水滴が皮膚を破り体内に侵入する。透明な水の粒に似た謎の生き物は…
◆牛津川(佐賀県)
蕎麦の実をひく水車小屋。未明に川から子どもが這い上がってきては石臼の上に何かを…
…ほか、、川に呼ばれてしまった人たちの怖ろしき体験を取材した全国30河川の怪異談! -
19世紀ヴィクトリア朝、文化・産業ともに飛躍を遂げた大都市ロンドン。その栄華の陰では、犯罪のもたらす恐怖、そして超自然がもたらす恐怖が蔓延していた――晴れ渡ったケンジントン・ガーデンズの一角で目に見えぬ何かと交信する、美しき寡婦を巡る愛憎劇を主軸とした出色のサスペンス「ザント夫人と幽霊」。アイルランドのバンシー伝説を背景に、野心家の外科医が運命の奇蹟に遭遇する「ハートフォード・オドンネルの凶兆」。周囲から憧憬を集めた愛らしい令嬢が、死に際に抱いた最後の願いを描く「揺らめく裳裾」ほか、魔都ロンドンを舞台に贈る様々な趣向のゴースト・ストーリー13篇を収録する。集中12篇が本邦初訳。/【目次】ザント夫人と幽霊 ウィルキー・コリンズ/C―ストリートの旅籠(はたご) ダイナ・マリア・クレイク/ウェラム・スクエア十一番地 エドワード・マーシー/シャーロット・クレイの幽霊 フローレンス・マリヤット/ハートフォード・オドンネルの凶兆 シャーロット・リデル/ファージング館の出来事 トマス・ウィルキンソン・スペイト/降霊会の部屋にて レティス・ガルブレイス/黒檀の額縁 イーディス・ネズビット/事実を、事実のすべてを、なによりも事実を ローダ・ブロートン/女優の最後の舞台 メアリ・エリザベス・ブラッドン/揺らめく裳裾(もすそ) メアリ・ルイーザ・モールズワース/隣牀(りんしよう)の患者 ルイーザ・ボールドウィン/令嬢キティー ウォルター・ベサント、ジェイムズ・ライス/編者あとがき――魔の都(みやこ)、霊の市(まち) 夏来健次
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切り絵作家のアグネスに不穏な影が迫る。彼女に肖像画を依頼した客が、次々と謎の死を遂げているのだ。真相解明のためアグネスが縋ったのは、11歳の霊媒師パールだった。死者の口から犯人を聞こうと開いた降霊会を機に二人の運命の歯車は狂い始める――アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ペイパーバック賞最終候補となった戦慄のヴィクトリア朝ミステリ!
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あなたは見破れる?16人の証言をもとに大人気エッセイストの正体を暴け!
「綺麗な人でしょう。心はもっと美しいんだよ。ほんと、憧れの人!」「カリスマってああいう人のことを言うんだろうな。」
「あの人はカリスマ性がある反面、ものすごく傷つきやすい人。」「うちの家族はまだ、あの人に心を操られたままなんです。」
「そういえば、ルミンさんて、プライベートなことは話さない……。」
16人のさまざまな証言をもとに、女の正体にせまる1作。
女は一体何者で、なぜ嗅ぎ回られているのか…?読めば読むほど謎が深まり、ゾッとするラストは頭から離れない……。
「怖いトモダチ」、ひょっとしたらあなたの隣にもいるかもしれませんよ…? -
■今号より『紙魚の手帖』がリニューアル! 人気イラストレーター・飯田研人による新カバー。鮮やかな色で彩られた、唯一無二の不思議な世界を描き下ろし。■錯綜する証言、圧巻の心理劇! 貫井徳郎、待望の新連載『不等辺五角形』。■伊吹亜門、今村昌弘、北山猛邦、白井智之が贈る、最新ミステリ短編。■サマンサ・ミルズ、2023年ヒューゴー賞受賞作「ラビット・テスト」掲載。■創立70周年記念企画、連載エッセイ「わたしと東京創元社」ほか。/【目次】【新連載】不等辺五角形 第1回 貫井徳郎●避暑地の別荘で起きた一件の殺人事件。証言から浮かびあがる事件の全貌は──長編新連載/【小説・連載】明治殺人法廷 第8回 芦辺 拓●絶対的不利にも負けず、次々と証拠を繰り出す弁護人・迫丸。白熱する法廷でついに明かされる衝撃の事実とは──/きみのかたち 第10回 坂木 司●子供の頃からよく知っている「いいひと」を本当に信用していいの? 大地とイリコの意見はすれ違い……/名探偵の有害性 最終回 桜庭一樹●かつて、わたしたちは名探偵とその助手だった。いま、あの日々の終焉と同じように、それぞれの道へ向かう/特撮なんて見ない 最終回 澤村伊智●星崎神楽によって告発された撮影妨害事件の犯人は、動機を語り始めるが……。衝撃の最終回!/粒と棘 第3話 手紙 新野剛志●GHQで手紙を検閲する男の元にまわってきた一通の手紙には懐かしい名前が書かれていた──終戦後の東京で生きるひとびとを活写する連作/記憶の対位法 第8回 高田大介●聖誕祭近づく冬の日。祖父の遺品を巡る記憶の旅は終盤を迎え、ジャンゴは新たな問題にジャーナリストとして立ち向かう/【小説・読切】仇討禁止令 伊吹亜門●仇討禁止令への太政官からの反発に頭を悩ませる江藤に師光が語るのは、一寸変わった仇討の話/とある日常の謎について 今村昌弘●商店街の古いビルが高額で売れた──喫茶店を営む久夫は、いきつけの飲み屋で奇妙な話を聞かされる/藤色の鶴 北山猛邦●3つの時代で起きた消失事件の周辺には、「藤原」という少女の姿があった──千年の時を越える祈りの物語/眼球は水の中 白井智之●「盲目のミロ」が殺された──両の眼球を抉り抜かれて。鬼才が放つ、端然たるフーダニット/ラビット・テスト サマンサ・ミルズ 渡辺庸子 訳●ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞・スタージョン記念賞受賞の衝撃作。女性の身体の決定権をめぐる三千年以上に及ぶ闘い/【コミック】第5回 煩悩と甘味 熊倉 献●お菓子作りが得意な彼女のことを、実はよく知らないのかもしれない。例えば煩悩が本当に108 個あったりして……/【創立70周年記念企画】エッセイ 「わたしと東京創元社」●豪華執筆陣による一年限定特別連載! 笠井 潔、北村 薫、田口俊樹、辻 真先、エドワード・ケアリー/【特別企画】米澤穂信による学園ミステリ〈小市民〉シリーズ TVアニメ化決定!/舞台 『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』のお知らせ/【ESSAY】私の小さな地図帖 その五 きらきら光る石 山崎佳代子/装幀の森 第10回 柳川貴代/翻訳のはなし 第13回 晴遊雪翻と妄想めいた野望の日々 高橋恭美子/乱視読者の読んだり見たり 第10回 本当のような話 若島 正/ホームズ書録 贋コナン・ドイルの正体見たり! 北原尚彦/【COLUMN】ごほうびごはん*牛ほほ肉のワイン煮込み 藤ノ木 優/行かない旅の栞*「点」の旅、204号室 三崎亜記/読書日記 岩下悠子/【INTERVIEW 期待の新人】坪田侑也/松樹 凛/【INTERVIEW 注目の新刊】『四重奏』 逸木 裕/『地雷グリコ』 青崎有吾/【BOOKREVIEW】[文芸全般]瀧井朝世/[国内ミステリ] 宇田川拓也/[翻訳ミステリ] 村上貴史/[SF]渡邊利道/[ファンタジイ]三村美衣/執筆者紹介/編集後記・次号予告
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『異形見聞録』と書かれたブログには、ある村で異形と人間が共存する奇妙な生活が記録されていて……。背筋がゾッとする短編6話。
あなたは444444444人目の訪問者です 『異形見聞録』と書かれたブログには、とある村で異形と人間が共存する奇妙な生活が記録されていて……。不気味な村に隠された衝撃の真実とは? ゾッと背筋が凍る奇奇怪怪な短編集。 【本書の特徴】●挿絵はすべてフルカラー! 大迫力のイラストをたっぷり収録。 ●40万部突破「意味怖」シリーズでおなじみ、藤白圭先生が贈る新感覚ホラー! ●文章は「ブログ風」の横書き! 本が苦手な子にも、朝読にもおすすめの1冊。 【目次】プロローグ/優先席/アレで鍋パ/人魚漁/じいちゃんの秘密/文化祭名物・巨像合戦/地図にない集落/エピローグ -
ジュール・ヴェルヌから江戸川乱歩 、世界中の作家に影響を与えた、エドガー・アラン・ポー。 黒猫をめぐる狂気と破滅の物語「黒猫」をはじめとし、ドッペルゲンガーを題材に自分自身との闘いをえがく「ウィリアム・ウィルソン」、他「赤死病の仮面」「アモンティリャードの樽」「落とし穴とふり子」「ひとり」(詩)の六編を収録。
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町にとつぜん羊の大群があらわれた!?原因はアユムが前日に見た夢にあるようで…。さらに夢を食べるUMAや、都市伝説の怪しい男まであらわれ大パニック!伝説の雑誌「ムー」とのタッグで贈る、この世の不思議となぞを追うスーパーミステリーシリーズ。
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「ゆりかご」か「養成所」か、はたまた「墓場」か。
累計100万部突破! 「理瀬」シリーズ初短編集
ゴシック・ミステリの金字塔。
湿原に浮かぶ檻、と密やかに呼ばれていた全寮制の学園。
ここでは特殊な事情を抱える生徒が、しばしば行方を晦ます。
ヨハンの隠れた素顔、校長の悲しき回想、幼き日の理瀬、黎二と麗子の秘密、
月夜に馳せる聖、そして水野理瀬の現在。
理瀬と理瀬を取り巻く人物たちによる、幻想的な世界へ誘う六編。
・水晶の夜、 翡翠の朝
・麦の海に浮かぶ檻
・睡蓮
・丘をゆく船
・月触
・絵のない絵本 -
まうわう。まうわう。ぐぐい、つうし。
本来の言葉はどんなだったか。今となっては思い出せない。
でも、これデいい…無数の荒縄を纏う襤褸、桐箪笥から這い出る潰れた顔の女、月を呼ぶ筆に魅入られた男、獣面の異形が行き交う夜市…
隻腕の見鬼・千早とオカルト嫌いの堅物公務員・大野木が、正体不明の怪異に立ち向かうバディホラー第4弾! -
船内にいるのは、拉致された3人の男女。そして、異形の存在。
「訳アリと言わんばかりの女と、頭の軽そうな男。そして私。……共通項は、なんだ?」
TRPGシナリオでは異例の2.5万部超え!
大ヒットシリーズ1作目が待望のノベル化。
むつーの壊胎、新たなストーリーがここに。
――鼓膜がとらえたその音は、確かな重量を持つ何かの足音のように思えた。少なくとも人が発する音ではない。
極度の緊張。逸る心拍がやたらと脳に響く。
しかし五月蠅いのは脳内だけで、この静寂な空間には隣の部屋の音が鮮明に聞こえてきた。
「ギダギド・デダデラバ」
「……ゴドジョクダ・ガロバイミ・ ゴズグダク・ジャメムバダ」
心底気持ちが悪かった。いっそ船酔いのせいだと思いたかった。
狂っている。――この世界は、吐き気がするほど理不尽だ。 -
榎田ユウリ×中村明日美子が贈る、温かく切ない美麗探偵ホラーミステリ。シリーズ全作まとめ読み!
突如発見された「妖怪」のDNA。
それを持つ存在を、「妖人」と呼ぶ。
都内に佇む茶室、妖奇庵。
美貌の主・洗足伊織(せんぞく いおり)は、
明晰な頭脳をもつ隻眼の美青年。
口が悪くひねくれ気味だが、彼は人間と妖人とを見分ける力を持つ。
その能力を頼られて、警察からは捜査協力の依頼が。
今日のお客は、警視庁妖人対策本部(Y対)の新人刑事、脇坂。
彼に「アブラトリ」という妖怪が絡む、女子大生殺人事件について相談され……。
家令の美青年で「管狐(くだぎつね)」の夷(えびす)、無垢な美少年で「小豆洗い」のマメ。
家族同様の絆で結ばれた二人と、ひっそり暮らしていたいのに、
事件が伊織を放ってはおかない。
穏やかな日常に潜む「悪意」を、伊織は暴くことができるのか。
大人気妖人探偵小説!
※本電子書籍は『妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず』『妖奇庵夜話 空蝉の少年』『妖奇庵夜話 人魚を喰らう者』『妖奇庵夜話 魔女の鳥籠』『妖奇庵夜話 グッドナイトベイビー』『妖奇庵夜話 花闇の来訪者』『妖奇庵夜話 誰が麒麟を鳴かせるか』『妖奇庵夜話 顔のない鵺』『妖奇庵夜話 ラスト・シーン』『妖奇庵夜話 千の波 万の波』を1冊にまとめた合本版です。
※本商品は1冊に全巻を収録した合本形式での配信となります。あらかじめご了承ください。
※妖奇庵夜話の「き」は王扁に奇です。 -
舞台はオーストリアの暗い森にたたずむ古城。恋を語るように甘やかに、ときに情熱的に妖しく迫る美しい令嬢カーミラに魅せられた少女ローラは、日に日に生気を奪われ、蝕まれていく……。ゴシック小説の第一人者レ・ファニュの代表作である表題作と怪奇幽霊譚五編を収録。五編は「緑茶」「マダム・クロウルの幽霊」「幽霊と接骨師」「シャルケン画伯」「チャペリゾッドの幽霊」。
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伯爵邸をめぐる殺人――
犯人は招待客の中に?
令嬢が祖父から受け継いだのは
莫大な財産と“探偵業”
トラベル令嬢ミステリー。
1930年。スイスで教師をするアタランテのもとに疎遠だった祖父の訃報
が届く。祖父は莫大な財産を孫娘に遺す代わりに、自分の“探偵業”を
継ぐようにと遺言を遺していた。かくして祖父のパリの屋敷に移り住んだ
アタランテの前にさっそく依頼人が─名声ある伯爵との結婚を控えた
その令嬢は誰かに脅迫されているらしく、披露宴が催される南仏の伯爵
邸へともに向かうことに。だが地所内で一人の男の死体が発見され……。 -
巻頭に置かれるのは、夢野久作が読書界から顧みられることのほとんどなかった1962年に鶴見俊輔が雑誌「思想の科学」に発表した「ドグラ・マグラの世界」である。この評論により、日本の戦後期には忘れられた存在となっていた夢野久作は「再発見」される。
「ドグラ・マグラの世界」の発表がきっかけとなり、鶴見と夢野久作の長男である杉山龍丸の交流が生ずる。やがて杉山龍丸の著書や杉山が編纂した夢野久作の日記などを資料としてじゅうぶんに咀嚼したうえで、鶴見は夢野久作論『夢野久作 迷宮の住人』が書き下ろされる
夢野久作について少年期の鶴見俊輔が出会った夢野久作の『犬神博士』の紹介から、『夢野久作 迷宮の住人』の第一部は始まる。そして『氷の涯』という日本軍のシベリア出兵をモチーフにした作品、さらに異色の長篇推理小説『ドグラ・マグラ』へ。そして、これらの作品が昭和初期の読者にどのように受けとめられたのかと問いが生まれる。
第二部では作家夢野久作の本名である杉山泰道の側からその生涯が辿られる。泰道の伝記的事実の多くは、さらにその長男杉山龍丸の著書によるが、伝記的事実と時代背景を結びつけて読み解くことで、より作品世界に深くわけ入ることができる。
第三部では、夢野作品受容の変遷が綴られる。江戸川乱歩ほか同時代の探偵作家たちにはやはり異形のものとして解されている。しかし年少の読者だった福永武彦や中井英夫たちには強烈な印象が残っていた。敗戦後、占領期に夢野久作が思いおこされることはなかったが、1960年を境にふたたび関心が寄せられるようになり、作品研究・分析が進む。そこで見えてきたものは、中央から遠い地方で、土地の日常言語を駆使して人間の根本問題に迫る、きわめて独創的な作家の姿であった。
本書により、夢野久作というきわめて独自性に満ちた作家に多角的に光が当てられ、読者にとってもそのイメージが鮮明となることが期待される。 -
スティーヴン・キングが描く、不可能な事象の裏に潜む圧倒的恐怖
惨殺事件の罪を無実の男に着せた〈アウトサイダー〉。悪意に満ちた「それ」を倒すことはできるのか。
ラリーが少年の遺族によって殺された。警察は捜査の終結を宣言するが、刑事ラルフは違和感を覚える。探偵の手も借り独自に再捜査をはじめたラルフ。過去の類似事件を辿る中で、他人の姿に変身し凶行に及ぶ〈アウトサイダー〉の存在が見えてきて……。恐怖の帝王が圧倒的緊迫感で不可能犯罪を描く、傑作巨編。解説・朝宮運河
※この電子書籍は2021年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
スティーヴン・キングが描く、不可能な事象の裏に潜む圧倒的恐怖
完璧な証拠で逮捕された少年惨殺事件の犯人。しかし彼には鉄壁のアリバイがあって──。事件の裏に隠れた恐ろしい存在とは。
平穏な町で起きた、11歳の少年の惨殺事件。ラルフたち地元警察は、複数の目撃証言を得て、高校の教師で少年野球のコーチとしても慕われるテリーを逮捕した。しかし、彼には完璧なアリバイがあることが判明する。自身の潔白を主張するテリー。一方で、異常犯罪への憎悪を募らせる遺族と住民たち。そして、町を新たな悲劇が襲う。
※この電子書籍は2021年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
一日一怪。366日「怖い」が楽しめる日めくり怪談集。
ゾクっとくる日、不思議な日、じんわり肝の冷える日、不安の棘が抜けない日……
4人の怪談作家が全国から聞き集めた色とりどりの恐怖をゆっくりじっくりご堪能あれ。
現在は入手困難な幻の文庫「恐怖箱 百聞「恐怖箱 百舌」「恐怖箱 百聞」「禍禍―プチ怪談の詰め合わせ」を再編し、文庫未収録の蔵出し怪談もを追加した令和の大合本、怒涛の874頁! -
あなたは都市伝説を信じますか?
「オニガムラ 奇妙な伝説」は著者が初めて書いたホラー作品。
[鬼蛾村]という小さな村を舞台にした小説で、主人公の砂糖 瞳と友人の紫波 君枝、フリーライターの道端 工事の視点で書かれてます。
都市伝説と連想されるのが死者と思いますが、本作は死者ではなく 登場してくる生者たちです。
本作の中心となるのは、主人公が友人の家で見つけた 村民新聞の記事と電話の会話の“生け贄”の言葉から 謎の行方不明者が続出する事件です。
謎に満ちた物語は一見“正常”に思える人間のたがが少しずつ外れていくさま…。
ホラーとしてはもちろん、サスペンス要素楽しめる本作です。 -
なぜ、「怖い」のに「見たい」のか?
なぜ、存在しないものを怖がるのか?
ここから、ホラーの哲学は始まった
分析美学の第一人者であり、映画・大衆芸術(マス・アート)研究の分野でも活躍するノエル・キャロルによる、ホラーの哲学を初めて理論化した革新的かつ体系的著作、待望の翻訳!
『フランケンシュタイン』『ジキル博士とハイド氏』『ドラキュラ』『エクソシスト』『オーメン』『エイリアン』、さらにはH・P・ラヴクラフト、スティーヴン・キング、クライヴ・バーカー、シャーリイ・ジャクスンなどなど……
本書では、古典的名作から現代のヒット作品、さらには無名のB級作品まで、膨大な作品群を縦横無尽に取り上げながら、ホラーとは何か、その本質や定義、物語構造とプロット分析、ホラーの魅力、さらにはホラーモンスターの作り方についてなどを論じる。
さらに哲学的な観点から、存在しないとわかっているものをなぜ怖がってしまうのか(フィクションのパラドックス)、また、恐怖を与えるホラー作品をなぜわざわざ求めるのか(ホラーのパラドックス)について考察する。
吸血鬼、ゾンビ、人狼、悪魔憑きの子ども、人造人間、スペースモンスター、幽霊、その他の名もなき怪物たちが、なぜわたしたちの心を摑んで離さないのか。
フィクションの哲学、感情の哲学、ポピュラーカルチャー批評を駆使して、その不思議と魅力の解明に挑む! -
お化け好きに贈るエンターテインメント・マガジン!
「怪と幽」15号の特集は「怪と湯」!
世界でも有数の火山地帯である日本では、縄文時代から温泉が親しまれていたという。『古事記』『日本書紀』『風土記』にも記述があり、人間のみならず神々や化け物を癒した湯の言い伝えが数多存在している。およそ名湯と呼ばれる古い温泉地には決まって開湯伝説がある。神々、鳥獣、名僧、そして異形なるモノが発見した霊泉は、時代を超えて人々を魅了し続けている。怪しくゆらめく湯けむりの向こうは地獄か極楽か――いずれも幽世なれば、いざ行かん。
※電子化に伴い、一部省略されたページがございます。あらかじめご了承ください。 -
恐怖を感知しないアンドロイドが予測不能な「怪異」に挑む、新感覚ホラー!
「おばけは怖くありません。機械ですから」
彼女にはいくつかの優れた機能がある。話題が無限分岐し堆積していく雑談でも自然言語による受け答えができる。ZMPを見極めながら階段や斜面の昇り降りができる。補給なしに六時間以上の連続稼働ができる。ドアノブを掴んで回すことができる。――おばけが見える。
白川研究室は「出る」と言われる場所や噂を調査する対怪異アンドロイド・アリサを開発した。機械の彼女は、呪いも祟りも受け付けない。ゆえに、恐怖心もない――。深夜に山奥の廃村を調査したアリサは、搭載された機能を駆使して、さまざまな異常を検知する。白川教授の研究テーマに興味を惹かれ、初めて研究室を訪問した新島ゆかりが、アリサが持ち帰ったデータを見ると……。
恐怖を感知しない美麗アンドロイドVS.予測不能な「怪異」。第8回カクヨムWeb小説コンテスト〈ホラー部門〉特別賞を受賞した新感覚ホラー・エンターテインメント!
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