『恋愛、角川文庫(文芸・小説、マンガ(漫画))』の電子書籍一覧
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訳ありアパートで待っていたのは恋の予感!? それとも…
強い霊感を持つことを誰にも言えずに生きてきた爽良。そのせいで新卒で入った会社も早々に辞めるしかなく、生き辛さを感じていたところ、疎遠になっていた祖父から遺言状が届いて……。代官山にある訳ありアパート鳳銘館の管理人として新生活をスタートした爽良は次々と奇妙な事件に巻き込まれていく。無口で美形な幼馴染の礼央や、鳳銘館の住人兼管理人代理である御堂に見守られ、爽良は謎多き住人たちと関わりながら自分の居場所を見つけ始める――。ときめきと成長のオカルトお仕事ストーリー! -
ワイキキのビーチサイドバーで、麻里が作るカクテルは特別な味がする。ちょっとホロ苦い恋愛&探偵ストーリー
私がつくるカクテルは、特別な味がする。なぜなら、〈人を愛する心〉をかくし味につかっているから……。ワイキキ・ビーチに面したホテルのビーチサイドバーが私の仕事場だ。沢田麻里。25歳。ホノルル生まれの日系5世。得意なカクテルから〈ブラディ・麻里(マリー)〉と呼ばれている。水彩絵具で塗ったようなビーチ。人それぞれが持つさびしさの中に、ハワイの渇いた風が吹き抜けていく。ひとりの女の子の青春の断片を海色に彩っていく、ちょっとホロ苦い恋愛&探偵ストーリー。 -
あなたの恋を成就させるために必要なエッセンスが満載。自分の手で幸せをつかむための最高のバイブル
気づかい、服装、ふるまい方など自分で意識できる些細なことを、ほんの少し気をつけるだけで、素敵な恋人が見つけられるとしたら、あなたはどうしますか? 本書には、あなたが恋を成就させるために必要なエッセンスが詰まっています。あなたが恋をしたくなったとき、好きな人ができたとき、そして恋に悩み傷ついたときに読んでみてください。きっと、あなたの恋を叶えるべく、最大の効力を発揮することでしょう。あなたが、自分の手で幸せをつかむための最高のバイブル。 -
青春のつたない愛のうつろいを描く、6篇。初期作品集
北国の5月の風のような娘は、皮ジャンパーで自分を武装した青年の肉体と心を解放させようとする。東京を故郷とするデラシネの青年にはそれが快いが、その風に少女たちの生命のすべてが賭けられているのに気がつかない(「皮ジャンパー」)。男に愛されていると思いこんでいる女と、女の惹き起こすなまめいた幻影に揺れながら、女を心から愛せなかった男が、一緒にいる風景を鮮やかに切りとった短編「宿り雨」。ほかに、初期の記念すべき佳作「柚子と貝がら」。北大在学中の二つのエチュード「美奈」と「雀斑」「微悪」の全6篇。愛と青春のアンソロジー。 -
愛のさまざまな相貌を抒情ゆたかに描く4篇を収録
青春という熱病にも似た嵐、夢みる季節のなかで、愛は人をどこまで変身させ得るのか。医学生の洸治は、ふと出会った村上マリ子に清純な魅力を感じ、デートを重ねるようになる。マリ子は歯科医院に勤める傍ら、彫刻のモデルをしていた。やがて洸治は、マリ子に頼まれ、マリ子の親友・山崎典子の行方をさがしはじめる。そこでしだいに明らかにされるのは、典子の余りにも奔放な生きかたであったが……。北国の街と海辺を舞台に、ミステリアスな幻の女をめぐって展開するファンタスティック・ロマン。繊細な感覚と知的な抒情を湛えた秀作「翳の女」ほか3編。 -
歌い尽くせない〈恋愛〉を小説に。13のラヴ・ストーリー
どれだけ語っても語り尽くせない、どんな偉大な歌手でも歌い尽くせないのが恋愛だと知っていても、僕なりに一度はトライしてみたかったテーマであった。ここには音楽もないが、これも僕なりの恋の歌だと思っている――(あとがきより)。ただ待つだけの恋、年の離れた人との恋、すれちがいばかりの恋、二度と帰らぬ人との恋……。木根尚登が贈る、ひたむきな恋の13話。 -
医師でもある著者の追憶と共に紡がれる愛と死の物語
坂本朝夫が、親友で同じ医大生の曾我部直と住んでいるアパートに、18歳になる歌手志望の娘が移って来た。小室佐知子、純白の妖精のような美少女だ。「お金より感動が大切」という彼女の夢は、自分が作詞作曲した歌をうたい、シンガーソングライターとして自立すること。不運にも、最初のオーディションで、佐知子は落選した。一方、朝夫と直たちはアルバイトの調査で訪れた辺境のC村で、大量の奇病の発生を目撃するが……。北国の美しい街と自然を背景に展開する、現代の切ない青春と、華麗な愛と死のドラマ。 -
楽しかった悲しかったバブル時代…都会派恋愛小説
南田香織、24歳、大手テレビ局の看板アナ。昭和最後の日、ホテルの一室で開かれたパーティで彼女が出会った男は田辺君。ところが大変、一夜明けたら彼は時の人となってしまった。新元号は〔平成〕。そして彼の本名は田辺平成だったのだ! イマ風のフェイスをした平成君。その日から、彼の状況は目まぐるしく変わっていく。キャスターの肩書をもち、トレンディドラマの主演まで持ち上がる。そんな平成を横目に、香織の心は揺れていく……。恋は、Party(パーティ)のように楽しく、甘く、胸いたむことの連続!泉麻人が描く都会派恋愛小説の決定版。 -
25歳、10人の女性の岐路をみつめる、恋愛小説集
25歳(ヴァンサンカン)。女性にとっては人生の大いなる岐路。恋愛、仕事、結婚。そのすべての意味が心の内で変容してゆく時間(とき)。捏造した自分がある。素直な自分がある。その間隙に生じた影に、困惑しながら苛立ちながら生きてゆく女たち。ひとつのシーンを演じ終えた幕間の、スポットのあたらぬ自分に彼女たちは一体何を思うのか―。現代をリアル・タイムで活写しつづける著者が、決して満たされることなく揺れうごく10人の女の心の襞を見事に描き切る。憂いにみちて仄かに甘い10編の恋物語。 -
都会に生きる男女の哀切。10篇の現代人情小説集
実にいろいろな夫婦が、ここにはいる。「……私の、どこが悪いというのだ。それをアイツは……」。日曜の午後、ロンドンはハイドパーク。常男は、万感の思いをこめて妻への恨みを聴衆に訴えていた。ここでは、誰もが自由に意見が述べられるというスピーカーズ・コーナー……。だが、気づけば、頭上に東京の灰色の空が広がる歩道橋の上だった。そして、上司からあずかった九官鳥に逃げられ、大慌てする夫婦……。笑いと涙の大洪水。死ぬほど愉快で、たまらなく悲しい、名手・永倉万治が描く傑作恋愛小説! -
結末が分かっていても始める恋もある。6篇の恋物語
孤独な夜の谷底で、誰かが不意に心の襞に手を差し入れてくる。ひやりとした感触を残酷に感じながら、味わわずにはいられない。そんな恋の始まりがある(あとがきより)。そんな恋はきっと初恋ではなく、せつなく苦しい、いくつかの恋を経て、それでもやっぱりその手を取らざるを得ない、心の事情がある。終わらせなければならなかったそんな恋を、一つ一つ心の襞に刻み込むように書かれた恋愛小説集。表題作ほか、「父の恋人」「魂の音符」「手のひらのプライド」「あなたを抱いた夜」「孤独の夜の夢」。 -
息をのむような濃密さが知的興奮を誘う傑作恋愛小説
男を部屋に呼んだのは、体が切実に求めていたからではなかった。むしろ、どんな娼夫が現れるのか、じっくりこの目で見てみたいという挑戦的な気持ちが強かった。36歳の来実子には、30代と50代の二人の恋人がいて、彼らとの腐れ縁を絶つために、引っ越しの準備を進めているところだった。ダブルベッドが部屋の大半を占めているホテルの一室。30分遅れでドアをノックしたのは、ひと回りも年下に見える男だった……。息も詰まるような心理描写。プライドと恋の狭間に揺れる、来実子の新たな冒険が始まる。恋愛長篇の傑作。 -
希望や挫折、さまざまな思いを乗せてクルマは走る。
ときに楽しく、ときに切なく、恋愛を引き立てるクルマたち。そんなクルマがさらりと存在感を漂わせる、恋愛小説集。ロスの郊外で、思い出のフォルクスワーゲンを見つめながら、十代の失恋を、痛みとともに懐かしむ「あの頃、フォルクスワーゲン」、大きな体で、なぜか小さいクルマに乗っている青年との恋を描いた「コスモスが泣くかもしれない」。ほかに「シャンパンを、雪で冷やして」「マンハッタンの片すみで」「ロードスターの逃亡者」。ほろ苦さの中にも、愛おしさあふれる、大人のための5つの愛の物語。 -
海辺で生まれた5つの愛の物語。
湘南、ハワイ、ロス……夏の風が吹き抜ける海辺の街で生まれた5つの愛の物語――。小学生の頃、塾の先生から教わったビートルズの曲を2人で口ずさんだ初恋の思い出を切なく綴る「あの日、『ペニー・レイン』を歌ったね」、ひと夏だけ滞在した大学生との恋を明るく描いた「風を見ていたサバ」など、夏のカラッとした爽やかさの中に、ほろ苦さ、切なさが溢れるハート・ウォーミングな物語。ほかに「ノース・ショア・セレナーデ」「敗戦投手に、口づけを」「潮風のパスタ」。大人のための恋愛小説集。 -
互いに写し合い浸食しながら進行する愛のかたち
夫に恋人がいることを知って傷つきながらも、あきらめの気持ちで日々を送る美和。彼女と共に、天然石のアクセサリー・ブランドを立ち上げた幼馴染の絵梨。絵梨のかつての恋人で、さまようようにして生きる少年ミチル。絵梨の策略で、美和とミチルは週に1度だけベッドを共にするようになる。慈愛と静寂に満ちあふれた三角関係のなかで、互いに求め合うことで生まれたあたたかな哀しみ。パワーストーンの光に包まれた恋愛小説。 -
きみの愛が、渇いた僕に奇跡をくれた。
カメラマンとして活躍する哲男は、ある日、心身の異変を覚え、愕然とする。医者は「原因は心の“金属疲労”」だと言う。傷つき、故郷に戻る哲男。そんな時、一人で食堂を切り盛りする女性・凪に出会い、彼女の生命力あふれる純朴さに惹かれていく。やがて、哲男は彼女との触れ合いに生と性の回復を感じる。が、凪は、ある理由から最後の一線を越えることを拒んだ……。ひとつになれない男女の切なさを本音で描く、極上の恋愛小説。 -
共感を覚える方も多いのでは。軽妙な大人の恋愛事情
若色麦子、職業税理士。安定収入で家族と同居、暮らしに不自由はないけれど、いつもちょっとウツ気分。京介という恋人がいるけれど、「どうしてそんな男と」と周囲からは責められる。確かに仕事をすぐ辞めてしまう彼だけど、誰にもない才能がある。京介のためなら、金策だって惜しまない!? 麦子の決心に、周囲はそれぞれ違う反応をして――。「つまらない男」に振りまわされる女性たちを、時にコミカルに時にせつなく描く、大人の恋愛小説! -
爽やかでスローライフな香り漂うハワイアン・ラヴ・ストーリー!
夕陽の海辺、通り雨(シャワー)に濡れるレッド・ジンジャー、冷えたビールとAHI(アヒ)の刺身……。ハワイのカラリとした爽やかな風と波の音を感じられる、“ハワイアン・ラヴ・ストーリー”。引き受けた仕事をやりとげることで、過去の恋にピリオドを打つ女性を描いた表題作「ふたりでKIKIを聴いていた」など、ハワイ通で知られる著者の、ハワイを舞台にした3つの書き下ろし短編と雑誌に掲載されたショート・ストーリーをこの1冊に。 -
恋の香りをめぐる4つのラヴ・ストーリー!
湘南、ニューヨーク、シンガポール……それぞれの街、そこに漂う「香り」に包まれた、4つのラヴ・ストーリー。ボーイッシュな女性から微かに感じられたジャスミンのコロン……一瞬にして恋に落ちた湘南ボーイ。女性シェフの炒める玉ネギの香りに癒やされるNY市警のワケあり刑事。プールの匂いから初恋の甘酸っぱい記憶を呼び起こす青年――。ときにエロティックに、ときに爽やかに「恋の香り」を描く傑作短編集。 -
二つの魂の触れ合いと別離を描く大人のための恋愛小説。
春の終わり、大きな挫折を味わった僕は、みずからの人生にピリオドを打とうとして、かつて訪れたことのある海辺の町にやって来た。そんなある日、砂浜で、不思議な雰囲気を持った女性、水絵と出会う。やがて僕は、彼女の心に存在している深い闇と傷を知り、病んだ水絵の心を再生しようと試みるが……。すくい上げた水のように、淡く、はかなく、手からこぼれて消えた恋……。魂の触れ合いを繊細に描く、大人のための恋愛小説。 -
空に託した切なく揺れる恋の行方は――。
小早川咲、34歳。夫を事故で亡くし、息子の航と15年ぶりに戻った地元・葉山で、咲は周雲龍という中国人青年と出会う。事故で傷ついた航の心を開くため、釣り船の船頭である周と毎日一緒に釣りをすることに……。穏やかに笑い合う日々を過ごし、自然と惹かれ合っていく2人。やがて秘密のサインを使ったメッセージを送りはじめるが……。喪失と再生との間で揺れ動く想い。不器用な大人たちの切ない恋を描く上質の恋愛長篇。 -
王朝ロマンの醍醐味。恋の駆け引きと涼やかな官能
三条油小路に住む小侍従は、宮廷きっての美女、という噂。香を調合したり、染め物をしたり、ちょっとした縫物をしたり、というのがとても上手。蓄財の才に長け、女一人で生き抜くのにもそつはない。今、年下の恋人・二条の少将に首ったけ。男と恋が楽しみなのだ。少将は名うてのプレーボーイ。恋の冒険に明けても暮れてもうつつを抜かして倦むことを知らない。ほんの遊び心でかいま見た女(ひと)は、暗い妖しい情趣と愛らしい少女の雰囲気を合わせもつ子持ちの未亡人だったが……。恋、背信、心がわり。――揺れる大人の恋を美しい季節の移ろいとともに描く、王朝の長編恋愛小説。 -
怖いものは何もなかった。胸を焦がすラブ・ストーリー
サンタさんにお願い。クリスマスにおかあさんを届けて。高校3年の夏、携帯電話に残された過去からの留守メッセージに導かれて、佐倉有海は学校一の問題児・春川と出会った。心に同じ欠落を抱えた2人は互いの傷を埋めるように惹かれあうが、それはあまりにも拙く刹那的な恋だった。時を超えた留守電の真相が明かされる時、有海の衝撃の過去が浮かび上がる……。痛々しくて、たまらなく愛おしい、涙のラブ・ストーリー! -
恋人の夢を叶えるために金の亡者になる女性の献身と残酷な最後を描く恋愛長編小説
ブティック勤めの福美は、プロのレーサーを目指す恋人邦彦のためになんとしても1000万円を工面したい。とらの子の70万円を株投資、高級化粧品のネズミ講販売等々とその手段はエスカレートし、ついに若い自分の「体」をも商品にしてしまう。二人の大きな「夢」を賭けて思いつめた献身が、二人の愛と信頼を崩していくのだった――。若さ、金、権力がちょっとした仕掛けで簡単に手を結ぶ「現代」の様相と仕組みを映し出した、出色の恋愛長編小説。 -
旅先で生まれて消えた危うい恋、初キスのときめき、幸福な朝の快楽を描く恋愛小説集
買物めあてのパリで弾みの恋。迷っていた結婚に決着をつけたN.Y。留学先のロンドンで苦い失恋――。少々の嘘も裏切りも遠い旅先ならば許される。そんな解放感にそそられて、恋愛の似合う世界の都市で生まれて消えた、ロマンチックな危うい恋を描いたトラベル小説7編。さらに、初めてのキスのときめき、幸福な朝の快楽などをテーマにした恋愛小説4編。 -
移りゆく四季を背景に、恋する娘心の機微と哀楽をたくみに描く12ケ月の失恋物語
正月帰省や卒業や新学期、バレンタインとか夏休みとかXマスとか。女の子の年中行事は、恋がめばえたり、深まったりしそうな絶好のチャンス。だけど、あれこれ期待する胸のうちとはうらはらに、いつもその機が裏目に出て、恋がぎくしゃくしてしまう……。移りゆく四季の情景をバックに、恋する娘心の機微と哀楽をたくみに描いた12ヶ月の失恋物語。 -
12の名画の名場面、名セリフをモチーフにした恋愛小説
平凡で色あせた日常に光のように射し込んで来た「恋」に酔う18歳の2人は、やがておとずれる中年期や倦怠のことなど思いもよらないことだった――「いつも2人で」。結婚目前の私、見合いを始める愛子。いくつもの諦めを胸にアトランタへと旅立った――「風と共に去りぬ」。その他「ローマの休日」「卒業」など12の名画の名場面、名セリフをモチーフにした、映画より心おどらせ、胸つまらせる、私たちの恋愛小説集。 -
新しい恋、別離、再会を繰り返す6年間にわたる愛の軌跡をせつせつと謳い上げた恋愛小説の秀作
「君は可愛いから好きだ」「愛してるよ」――そう言ってもらうのを心待ちにする22歳のデザイナー・千鶴。冷静、潔癖、頑な性格で充分な愛をふりそそごうとはしない英宗。彼への思慕と焦燥をベースに、新しい恋、別離、再会を繰り返す、6年間にわたる愛の軌跡をせつせつと謳い上げた秀作「身も心も」。マスコミ界に生きる男女数人が、好奇心から裏ビデオ観賞会を開く。一本のビデオを機軸にそれぞれの心模様が映し出される一夜の出来事を軽妙に綴った「ビデオパーティー」。 -
愛する美青年を追って「カタロニア」を舞台にくり拡げられるラブサスペンス!
パリでバレエ留学中の安奈は、ある日窃盗事件に巻き込まれる。忌まわしいその体験が甘美に思い出されるのは、その時に出会った美しい男の黒い瞳のせいだ。もう一度会いたい。安奈は彼から手渡された「鍵」を手がかりに、パリからバルセロナへ旅立つ――。光と闇に彩られた「カタロニア」を舞台にくり拡げられる恋と冒険と希望の物語。極上の、ラブサスペンス! -
失われた時間への追憶。繊細で力強い恋愛小説の傑作
12年前。18歳で上京したぼくは、10歳年上の花菜子さんと出会った。三つになる息子と二人住まいの彼女と、ぼくは少しのあいだだけ一緒に暮らしていた。そんなある晩、花菜子さんは犬の首輪をつけて帰ってきた。それはある男と他人のままつながっている証だった。そして12年ぶりの再会。ぼくと、花菜子さんは、他人のままつながることができるのか。人を愛することの苦しみと悲しみを描いた、恋愛小説の傑作! -
新堂さんと純愛、なじみましたね。白黒表裏一体
「おいしい紅茶を、飲みに行きませんか?」常連客の純也からかけられた奇妙なデートの誘い。紅茶専門店に勤める夏陽にとって、それが運命の動き始めた瞬間だった。記憶障害の患者を相手に、病院で作業療法に従事する純也。その優しさと誠実さに惹かれ、夏陽は徐々に心を開いてゆく。だが、初めて2人で出かけた軽井沢の旅行で、純也がまさしく記憶障害に冒されていることが判明した……。ベストセラー純恋3部作完結篇! -
僕たちは欲望の坂道をただ転がっていけばいい。
小説執筆のためパリのホテルに滞在していた作家・植村は、なかなか筆の進まない作品を前にはがゆい日々を送っていた。しかし、そこに突然訪れた奇跡が彼の感情を昂ぶらせる。透き通るような青空の下で、恋が動き出そうとしていた。ポケットに忍ばせたロックンロールという小さな石ころのように、ただ転がり続ければいい。作家は突き動かされるように作品に没頭していく――。欧州の地で展開される切なくも清々しい恋の物語。 -
どーして、いっつもうまくいかないの!? 恋愛の初歩から応用テクニックまで、恋する心と体になる方法
「いつも片思いばかり」「いい男に出逢わない」「どうせ私なんて」なんて、いつもぼやいているあなた。もしかして恋愛の基礎ができていないのかもしれません。若くて魅力もあるのに、いつも恋はうまくいかない。そんなあなたのために、恋愛の達人が初歩から、応用テクニックまでを特別伝授。「遠回りに見えても、実は恋につながる近道」とは? 「リスクの少ない恋の始め方」ってわかってますか? いつまでも魅力的な恋愛体質でいるための恋のバイブル。 -
恋のしたたかさにおいて、女は男の比ではない。人生に輝きをもたらす、珠玉のフレーズ・セクション
「恋のしたたかさにおいて、女は男の比ではない。なにしろ人生がかかっているから」「女のさようならは、命がけで言う。後戻りできないくらい強くはっきりと言う。それは新しい自分を発見するための意地である」――。恋愛、結婚、別れ、不倫、仕事、ファッション、ダイエット……。「私は何回生まれかわっても、いつも女に生まれてきたい」と語る著者が、小説やエッセイに残してきた宝石のような言葉を厳選収録。輝く人生を送りたい女性のための珠玉のフレーズ・セレクション。
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今まさに旬な作家、三浦しをんが書き下ろす新感覚恋愛小説!
海外翻訳を生業とする20代のあかりは、現実にはさえない彼氏と同棲中。そんな中ヒストリカル・ロマンス小説の翻訳を引き受ける。最初は内容と現実とのギャップにめまいを感じていたが……。 -
痛いほどにわかる、夫婦の感情の機微、結婚生活の秘訣。
平凡な主婦が恋に落ちたのは、些細なことがきっかけだった。平凡な男が恋したのは、幸福そうな主婦の姿だった。妻と夫、それぞれの恋、その中で家庭の事情が浮き彫りにされ――。結婚の意味を問う長編小説! -
愛しさあふれる純真ラブ・ストーリー
社会人3年目、営業マンとして働く僕は、中学時代の同級生、石井さんと10年ぶりに再会した。奈良の東大寺を訪れた修学旅行や、複雑な気持ちを秘めて別れた卒業式。当時の面影を残す彼女を前に、楽しかった思い出が一気に甦る。そして新たに芽生えた思い……。しかし、一夜を共にした僕らに待っていたのは意外な結末だった――。きらきらと輝いていたあの頃を丹念に掬い上げた、切なくて甘酸っぱい最高純度のラブストーリー。 -
ドキドキして、胸が痛んで、あっさりふられたりもして……数々の名作恋愛ドラマを生んだ著者のベストセラー・エッセイ
「このエッセイは、今までの恋や愛に関する出来事を、記憶の糸をたどって思い返しながら、水彩画を描くみたいに綴っていった気がする。――それは、私にとっては、ドラマのオリジナルであるような気がする。「あすなろ白書」や「愛していると言ってくれ」や「ロング バケーション」のエッセンスがこのエッセイの中にあると思っている」(著者あとがきより)恋愛ドラマの達人・北川悦吏子のベストセラー・エッセイ。 -
人は、一度巡りあった人と二度と別れることはできない――。吉川英治文学新人賞受賞作
人は、一度巡りあった人と二度と別れることはできない――。午前二時、アダルト雑誌の編集部に勤める山崎のもとにかかってきた一本の電話。受話器の向こうから聞こえてきたのは、十九年ぶりに聞く由希子の声だった……。記憶の湖の底から浮かび上がる彼女との日々、世話になったバーのマスターやかつての上司だった編集長の沢井、同僚らの印象的な姿、言葉。透明感あふれる文体で綴る至高のロングセラー青春小説。吉川英治文学新人賞受賞作。 -
癌で死んだ恋人・葉子と過ごした最後の日々。喪失の哀しみとそれを癒す優しさの限りない力を描いた慟哭の恋愛小説
葉子を癌で失ってからというもの、僕はいつもデパートの屋上で空を見上げていた――。万引きを犯し、衆人の前で手酷く痛めつけられた中学の時の心の傷、高校の先輩女性との官能的な体験、不倫による心中で夫を亡くした女性との不思議な縁、客の心を癒すSMの女王……。主人公・山崎が巡りあった心優しき人々と、南仏ニースでの葉子との最後の日々。青春文学の名作『パイロットフィッシュ』につづく、慟哭の恋愛小説。
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