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『ハーレクイン(小説)、柿原日出子、1円~、2019年4月1日以前(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全69件

  • この子は誰にも渡さない。たとえ相手が絶大な力を持つ王でも。

    サルデーニャ島のホテルで働くハンナは、その誠実さを買われ、ザフリスタン国王クラルの専属客室係を任された。尊大で気難しい王の世話は気苦労が絶えなかったが、ある日彼に命じられて着飾り、パーティへ連れだされて驚く。なぜ今日は優しいの? 月光の下のダンスは熱を帯び、誘惑されるまま、ハンナはクラルに純潔を捧げていた。やがて妊娠に気づいた彼女はザフリスタンへ向かうが、待っていたのはあまりにも残酷なクラルの言葉だった。「君に一生使いきれない金を渡そう。その子と引き替えに」

    ■人気作家シャロン・ケンドリックの筆が冴える、予期せぬ妊娠から始まるドラマティックなロマンスをお楽しみください。思いがけず国王の後継ぎを身ごもったヒロインに次々と試練が降りかかり……。
  • リジーのもとに、ある日一通の手紙が届いた。彼女が所有するアパートメントに問題が発生し、現地まで来てほしい、さもないと裁判沙汰にするという。差出人は大富豪イリオス・マノス。リジーはなんとか旅費を工面し、彼の住むギリシアへ飛んだ。金色の瞳と漆黒の髪を持つギリシア神話の英雄さながらの彼はしかし、「詐欺師め!」とリジーをなじったのだ。リジーは共同所有者にだまされ、莫大な借金を背負わされたと知る。だがお金などまったくないと言う彼女に、イリオスは憤然と言った。「では、その体で払ってもらおう。ぼくと結婚するんだ」

    ■“ロマンスの女王”として不動の人気を誇り、2011年に惜しまれつつその短すぎる生涯を閉じた作家、P・ジョーダン。孤児として育ったヒロインは、真実の愛を見つけられるのでしょうか?
    *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 私を娼婦扱いした残酷な人──まさか彼の子を身ごもるなんて。

    タクシー運転手のケーラは、イタリアのホテル業界の大物、マッテオ・ヴァレンティの視察旅行に同道した。途中、天候が急変して車が立ち往生し、やむなく宿を探すが、見つかったのは唯一、小さなB&Bの屋根裏部屋だけだった。嘘でしょう……こんな狭い場所にセクシーな富豪と二人きり?互いの身の上話はやがて熱い囁きに変わり、気づけばケーラは純潔を差しだしていた。だが翌朝、彼は忽然と姿を消した──大金と命の芽をケーラに残して。10カ月後、出産と引き替えに職も住処も失った彼女は、恥を忍んでマッテオに連絡するが……。

    ■身分違いのマッテオの子を一夜で身ごもり、密かに出産したケーラ。身寄りも職もなく、追いつめられた彼女はマッテオを頼りますが、現れた彼の振る舞いはあまりにも冷たくて……。シャロン・ケンドリック得意の傲慢ヒーローの魅力を存分に味わえる一作です。
  • 私のすべてを奪い去ったあなたが、再び目の前に現れるなんて……。

    小さなレストランで忙しく立ち働くカットの前に場違いなほど洗練された男性が現れ、彼女は思わず息をのんだ。元恋人のザフィールが、いまや国王となった彼の外交訪問に国宝のダイヤを身につけて同行する仕事を依頼しに来たのだった。すでにモデルを辞めた私に、そんな大役を果たせるはずがない。でもその報酬で経営難のリハビリセンターを救えるとしたら……。かつて自分を絶望の淵から引きあげてくれた人たちに恩返しをしたい一心で、カットはザフィールの依頼を引き受けた。彼と別れた直後に片脚を失った事実を、精巧な義肢で覆い隠して。

    ■昼夜を問わず行動をともにするうち、再び強く惹かれ合うふたり。彼の望みは王妃を娶るまでの火遊びだと知りながら、カットは彼の誘惑に抗いきれず……。引き裂かれた初恋、運命の再会、再び立ちはだかる大きな障壁――切なくも美しいシンデレラ・ロマンスです。
  • 3年ぶりのフレイアは変わらず美しく、エンリコは心を乱された。かつてフレイアは、大企業の社長であるエンリコのもとで働き、彼の豪邸に住み、彼のベッドで眠った。だが全ては偽りだった。あの日、出張から帰ったエンリコが見たのは、彼のベッドで、半裸のフレイアに覆いかぶさるいとこの姿。屈辱の光景がいまも脳裏に焼きついて、怒りに胸がたぎる。優しい美貌の裏に、人をも欺く心が潜んでいたとは……。ふと、エンリコは彼女の側に小さな男の子がいるのに気づいた。彼は我が目を疑った。あれは僕の子か? それともいとこの――
    *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 21歳の掃除人マグダは、派遣先の豪奢な邸宅で、若きイタリア人実業家ラファエッロと初めてはち合わせた。ハンサムな顔に思わず見とれていると、彼がいきなり申し出た。10万ポンドの報酬で、半年だけ僕の妻になってくれないか、と。亡き友人の赤ん坊を育てるマグダは、戸惑いながらも引き受けるが、「跡取り息子が不器量で貧乏なシングルマザーを嫁にした!」と、由緒あるラファエッロの実家の逆鱗に触れてしまう。それこそ、両親と確執のある彼の思惑どおりだったのだが、あまりの責めを受ける彼女を不憫に思ったか、ラファエッロはマグダを美容室に連れていき、ドレスも買ってやる。すると……。

    ■『マイ・フェア・レディ』を彷彿とさせる変身ヒロインを描いた気分爽快なまでのシンデレラ・ストーリーです。これこそハーレクイン・ロマンスの人気作家J・ジェイムズの真骨頂。磨かれて美しくなったヒロインを見て有頂天になるヒーローにご注目を!
    *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • その夜、ローレンは愛するラモンに妊娠を伝えるつもりだった。ところが二人の将来に話を向けたとたん、衝撃の事実を告げられた。ラモンは実はさる巨大コングロマリットの総帥であり、さらにはスペインの公爵家の跡取りだというのだ。いずれ貴族の血を引く“ふさわしい女性”を花嫁に迎える、とも。ローレンは、何も言えずに彼のもとを去るしかなかった。1年半後、育児と仕事に忙殺される毎日を送るローレンの前に、ラモンが再び現れる――愛人として戻ってこいというのだ。怒りと屈辱と、愛し子の存在を知られる恐怖にローレンは震えた。そして、勝ち誇ったようにキスをするラモンへの、今も消えぬ愛に。

    ■シャンテル・ショーはHQロマンスの名だたる人気作家たちの陰に隠れがちですが、実はベテランの実力派。格差に阻まれ非嫡出子を産んだヒロインと、自らの立場に囚われて愛が見えないヒーローの、切ないすれ違いが深く丁寧に描かれ、心を揺さぶられます。
    *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 新妻は傷つき、家を出た――めくるめく一夜の果てに。

    大富豪の夫スコットといつになく激しい夜を過ごした翌朝、彼が差し出したものを見てサラは愕然とした。それは、サラと同僚の男性との密会を匂わせる写真だった。売り言葉に買い言葉で口論になり、サラは家を飛び出した。ゆうべのスコットの激情は、嫉妬と復讐にすぎなかった。この結婚は写真1枚でたやすく壊れるほどのものだったのだ……。だが数日後、荷物を取りに戻ったサラは夫の魅力に屈してしまう。自分の弱さを恥じながら、サラは衝撃の事実に思い至った。最近ピルをのんでいない! こんな状況で妊娠したら……。

    ■別居は続き、短すぎた恋人期間を埋め合わせるように逢瀬を重ねてふたりは互いへの理解を深めますが、サラに妊娠の可能性を隠されていたことを知るとスコットは再び激怒して……。人気作家ミランダ・リーがすれ違う男女の愛憎と絆を繊細かつセクシーに描きます。
  • イタリア人投資家で大富豪のジャンフランコとデヴラは、出会った瞬間から惹かれ合い、結婚した。だがそこに愛があったわけではない――ジャンフランコは、デヴラが愛人になるのを拒否したから求婚したにすぎなかった。最初の妻を出産で亡くした彼は、もう子どもは要らないし、永遠の愛も欺瞞にすぎないと言ってはばからない。だがデヴラは違った。夫を愛している。彼の子どもがほしい。願いは叶い、デヴラは妊娠。まるで天にも昇る心地だったが、愛するジャンフランコは、妻を遠ざけるようになり……。

    ■新刊が絶好調のキム・ローレンス。今やHQロマンスを代表すると言ってなんの遜色もない、押しも押されもせぬ人気作家です。身ごもった喜びを、よりにもよって夫に拒まれるのではと苦悩するヒロインの愛と恐れが、読む者の胸に迫ります。
    *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • まばゆい恋の残り火に、身も心も焼き尽くされて……。

    「シャキル……?」ロンドンのザラット大使館のパーティでシーク・イドリースを紹介され、アーデンはめまいを覚えた。端整な顔立ち、官能的な唇、なぜか軽蔑のにじむ褐色の瞳――彼は私の人生を一変させて消息を絶ったシャキルその人だ。4年前、旅先で惹かれ合った二人は夢のような1週間を過ごし、パリで落ち合う約束をしたが、ついに再会は果たせなかった。アーデンは彼への想いを胸に、彼の子を独りで産み育ててきた。偽名を使った火遊びだったと知って深く傷つきながらも、アーデンは翌朝訪ねてきた彼と熱い口づけを交わしてしまい……。■めくるめく喜びも束の間、ゴシップ誌に写真を撮られてマスコミの餌食となったアーデン。この事態を収拾する方法は結婚しかないと彼に言われ、なすすべもなく異国の王宮で暮らし始めますが……。熱く切なくもどかしい、ドラマチックなシンデレラ・ロマンス。
  • エヴィの恋人の名はシーク・ラシード・アル・カダー。父の跡を継いで国を統治し、いずれ一族の女性を妻にするという定めを負った、見惚れるほど美しいアラブのプリンスだ。ラシードの立場を慮り、身ごもっていることを打ち明けるのをためらっていたエヴィだったが、いつものように抱きあい、甘美なひとときを過ごし――妊娠したことを告げると、冷たいまなざしでラシードに、「赤ん坊は僕の子か」と突き放されて、エヴィは青ざめた。しかも追い打ちをかけるように、彼の婚約を知らされ……。
    *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 父が遺した会社を救うため、彼女は非情な億万長者の罠に身を投じた。

    リーザが亡き父から受け継いだ会社は破産の危機に瀕していた。立て直そうと奔走する彼女のもとに、ある日支援の申し出が届く。ティノ・ザゴラキス──世界的に有名なギリシア人大富豪だった。ところが彼の真の狙いは支援ではなく、会社の乗っ取りだとわかり、リーザは愕然とした。このままではすべてを彼に奪われてしまう。彼女は直談判するため、ティノが住むエーゲ海の島に向かうが、待ち構えていた彼はリーザに5日間の滞在を許すと、その間にあらゆる手を使って僕を説得してみればいいと挑発する。まるでリーザがその挑戦を拒めないと確信しているかのように。■健気な頑張り屋のヒロインが、父の会社を救うため、傲慢で冷酷なギリシア人大富豪の5日間限定の愛人に……!?
  • わたしは単なる代理母――なのに、おなかの子も、彼も愛し始めている。

    ジョージアは宣教師の両親を不慮の事故で亡くし、妹を養うため、自ら卵子提供して代理母となる道を選んだ。契約相手は子どもの父となるギリシアの大富豪ニコス・パノス。妊娠6カ月を迎えたころ、ニコスから驚きの連絡があった。生まれてくる子どもにギリシアの市民権を与えるために、彼の住むエーゲ海の孤島へ渡り、そこで出産しろというのだ。追加の報酬さえあれば、もう妹の将来を心配しなくて済む――専用機で島に飛び、初めてニコスと対面したジョージアだったが、図らずも彼の美しさと、その身にまとう孤独の影に心奪われ……。

    ■初対面の男性との赤ちゃんをすでに宿しているヒロイン、その複雑な心境やいかに? 屈指の実力派、ジェイン・ポーターだからこそ描けるドラマティックでムード満点のロマンスは、“これぞハーレクイン”と思わせる会心の出来です。
  • あなたに求めるのは、慰めじゃない。大人の女性として、わたしを見て。

    元モデルの母親が自殺し、チェルシーはマスコミに追われる。父親は娘を守るため、彼女をロンドンに送り出した。一家の古い友人である、弁護士のルーカスに託したのだ。「チェルシー! 本当にきみなのか?」19歳になった彼女に驚く彼の顔が、恥ずかしくて見られない。ルーカスは、幼いころからチェルシーにとって憧れの人だった。彼のペントハウスに身を寄せ、寝食をともにするようになるが、ルーカスはいつまでも彼女を子ども扱いしかしてくれない。わたしでは、あなたの恋人になれないの……?

    ■キャロル・モーティマーの“年の差ロマンス”をお贈りします。チェルシーの父親が彼女をルーカスに託したのは、彼が信頼する友人という以上の理由があって……。複数の恋模様が複雑に絡み合い、19歳のヒロインは大人の事情に翻弄されます。
  • 『アンドロメダの微笑』―リンは生まれながらに持っている能力を生かして、養父のために宝石や美術品を盗むという行為を繰り返していた。だが養父の作り話を頑なに信じ、罪を犯しているという自覚はない。そんなリンに、養父の部下ニックが巧みな誘惑を仕掛けてきた。世間知らずのリンはたちまち彼の魅力に惹かれていく。敵とも味方ともつかぬニックの態度に心ゆさぶられながら。

    『汚れなきプシュケー』―私は怪物なの? フェイスは自分が“普通”でないことを嘆いていた。触れただけで、他人の気持ちが感じ取れてしまうのだ。そのたびに強烈な痛みに襲われるため、むろん恋などできない。熱いキスもめくるめく情事も体験できないままなの?それなのに、彼女はある男性に心を奪われていた――“普通”の女性を好む、頑固な刑事ロイ・ショパンに。
  • この誘惑には抗えない。遠い過去からのさだめなのだから。

    “自分の心に従いなさい”──旅先のイスタンブールで、アンバーは先祖の遺した日記に書かれた言葉を思いだしていた。彼女と同じ名のその女性は150年前、この地を訪れていた。アンバーは彼女の遺品とともに、その足跡をたどる旅に出たが、トラブルに見舞われ、すんでのところを現地の男性に救われたのだった。黄金色の肌と熱い漆黒の瞳を持つカダールは、彼女を安全な場所にかくまう一方、謎めいた誘惑をしかけてきた。「僕たちが過ごす夜は特別なものになる。君さえ望むなら」いつもは臆病で慎重なアンバーだが、いつしか先祖の勇気に倣い、初めての冒険に踏みだそうとしていた。

    ■祖母の遺品の中から1冊の日記と美しいブレスレットを見つけたアンバー。それは150年前の“アンバー”からのメッセージでした。不思議な縁に導かれ、旅立った彼女を待ち受けていたのは……。
  • ●『夜を駆けるアテナ』(ジャスティン・デイビス著)久々に母校アテナ・アカデミーに戻ったアレックスは郷愁に誘われ、夜の構内を散歩していた。厳しい寮生活や叶わなかった初恋も今ではいい思い出だ。初恋の人――通称ダーク・エンジェルはどうしているかしら?ふいに全神経が張りつめ、彼女は歩みを止めて振り向いた。そこには、危険な香りを漂わせたダーク・エンジェルが銃を構えていた。

    ●『アルテミスの涙』(エイミー・J・フェッツァー著)貧困家庭出身ながらアテナ・アカデミーで学んだダーシーは、メイクアップ・アーティストとして活躍したのち、結婚した。ところが映画プロデューサーである夫の暴力に耐えかね、逃げ出すはめに。それ以来、変装と護身の技術を駆使して虐げられた妻たちを暴力夫から救う活動をたったひとりで続けている。だが今日は勝手が違った。暴力夫の反撃に遭って彼女は意識を失い……。
  • 愛していないなら、求めていないなら、なぜ離婚を拒むの?

    3年前、イザベルは秘書の代理として派遣された先で、コンスタンティン・デ・セヴェリーノに見初められた。プレイボーイのイタリア人実業家で爵位も持つ彼と、炭鉱の村で育ったイザベルとでは身分が違いすぎたが、二人の情熱はそんな格差が入り込む余地もないほど激しく、イザベルはやがて妊娠。コンスタンティンは結婚を申し込んだ。だが不幸なことに、イザベルは流産してしまう。急によそよそしくなった夫に、イザベルは深く傷ついた。高貴で厳格な育ちのせいで、夫が悲しみを表に出さないこと、だからこそベッドではあんなにも激しく情熱をさらけ出すこと――若すぎた妻にわかるはずもなく、イザベルは打ちひしがれて家を出た。

    ■シャンテル・ショーは、HQロマンス担当編集者の“推し作家”の1人。しっとりと胸に迫る描写と、上品だけれど官能的なラブシーンが魅力です。イザベルたちが結ばれたのは、情熱のため? それともはじめから愛はあったのか――。ぜひ、お確かめください。
  • 情熱と洗練さを併せ持つラテンの男。だが、その仮面の下には恐るべき企みが。■ダンテ・ガルバン伯爵と結婚した姉のデイジーに会うため、ゾーイ・コリングズワースはブエノスアイレスを訪れた。出迎えの魅力的な男性に案内されてヘリコプターに乗ったとたん、彼の態度が豹変し、凄みのある声が彼女の胸を突き刺した。「静かにしろ。言うとおりにすれば何も心配はいらない」こみあげる恐怖とともに、ゾーイは誘拐されたことを悟った。街から隔絶された豪邸でとらわれの身となった彼女は、男の素性を問い詰め、信じられない言葉を聞く。「ぼくはガルバン・エンタープライズの社長だ」なんですって……お義兄さんの会社の社長?その男ラサロ・エレラはさらに驚くべきことを告げた。「今度の計画はダンテが仕組んだ」度重なるショックに、ゾーイはもはや失神寸前だった。
  • 拒絶されたと思っていた男性からの愛の告白。でも彼女には、それを受ける資格がなかった。■チェーザレは結婚を申し込むつもりでメガンの家を訪れた。何年も胸に秘めてきた思いを、今夜いよいよ彼女に伝えるのだ。彼はメガンが十代のときからずっと愛してきたが、彼女の父親から、娘が二十二歳になるまで待てと言われていた。だから誕生日の半年前に開かれた新年のパーティでは、メガンにうんざりしているようにわざと振るまったのだ。「冗談言わないで!」愛を告げる彼に、メガンはとまどった。嬉しいはずなのに、聞きたいと夢見ていた言葉なのに、信じられない。そんな疑惑も、チェーザレを求め続けてきた気持ちの前に影をひそめ、いつしかメガンは彼の激しい愛撫に身もだえしていた。だが一瞬ののち、彼女はチェーザレから身を引きはがし、唖然とする彼に向かって重い口を開いた。「わたし、妊娠しているの。赤ん坊が生まれるのは七カ月後よ」
  • 美しく変身した彼女を見つめるまなざしは、限りない疑念と非難に満ちていた。■祖父の死の直後、十年ぶりに故郷に戻ったアレクスを迎えたのは、母親のいとこにあたるヨークの疑いに満ちたまなざしだった。髪の色がすっかり変わり、美しく成長したアレクスを、祖父の遺産を狙う偽者ではないかとヨークが疑うのも無理はない。一方アレクスにしても、けっして楽しい帰郷ではなかった。祖父もヨークも、母を屋敷から追い出した非情な男たちだったから。アレクスはいまさら遺産を相続する気などなかったが、母にかかわる大事な手紙を見つけるため、屋敷に滞在することにした。でも、そう決めたのは間違いだったかもしれない。少女のころ、ヨークにキスされた記憶はいまもなまなましい。彼が近くに来ただけですぐに反応してしまう自分を、アレクスはどうすることもできなかった。そしてヨークも、それを知っているかのように唇を重ねてきた……。
  • 感情を持ち込んではいけないと知りつつもキスへの誘惑は抗いがたく……。■世間には伏せているけれどデイジーの父はアルツハイマーを患っており、正常な判断ができない状態で不利な契約を結んでしまった。法外な額を支払わなければならないが、なかなか思うようにいかない。とうとう契約相手の息子ダンテ・ガルバン伯爵が取り立てにやってきた。応対に出たデイジーは彼の魅力に圧倒され、ダンテも彼女の美しさに思考力を奪われそうになる。ふたりの間に性的緊張が高まるなか、彼は気持ちを引き締めた。あやうく唇を触れ合わせそうになった瞬間も切り抜けて、ダンテは無慈悲を押し通した。だが後日、あるパーティでデイジーに会うと、もはやダンテはキスの誘惑に勝てなかった。そのキスは彼を望ましくない方向に導くだろうとわかっていながら。
  • 白い砂浜と青い海が輝くカリブ海のリゾートで、ギリシアの大富豪の孫娘イヴは友人たちと休暇を楽しんでいた。だが祖父の仕事相手の建築家、イーサンは冷ややかで、ふたりの間にはいつも険悪な雰囲気が漂っている。そんなある日、迎えた24歳の誕生日パーティで、イヴは言い寄ってきた男性に襲われかけてしまう。窮地の彼女を救ったのは、イーサンだった。彼に非難のまなざしを向けられて涙がこぼれかけたとき、祖父が現れ、イーサンに結婚を命じた!
    *本書は、初版ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 箱入り娘? いいえ、わたしは籠の鳥。解き放たれる日を待っていたの。

    砂漠の国の皇太子夫妻が新婚旅行で向かうオーストラリアに、皇太子の妹レイラもつき添うことになった。生まれて初めて国を出る彼女には、計画があった。もうすぐ父の言うがまま、大嫌いな男と結婚するのだから、一生に一度きりの自由を満喫しても罰はあたらないはず。甘いお酒を飲んだり、恋は無理でも、キスくらいしてみたい……レイラは予定どおり、兄嫁とのショッピング中に姿をくらました。目指すはシドニーきっての辣腕弁護士、ミカエル・ロマノフ。レイラは、まだ名前しか知らないこの男性に会いたかった。ふたりの人生を根底から覆すことになる、ある依頼をするために。

    ■C・マリネッリはHQロマンスで人気急上昇中の若手作家。ストーリーテラーとしての実力をいかんなく発揮して、いつも胸躍るロマンスを届けてくれます。今作では『ウエイトレスの初恋』のヒーローの親友と『シークに言えない秘密』のヒーローの妹が、禁断の恋に落ちます。
  • 550(税込)
    著者名:
    ケイ・ソープ
    翻訳者名:
    柿原日出子
    レーベル: ハーレクイン

    華麗なパーティで踊る婚約者とのダンスは彼女を絶望の淵に突き落とす合図だった。■ロンドンの旅行代理店に勤める二十四歳のニコール・ハントは、再婚した継母レオノーラの子どもの洗礼式に招かれ、ベネズエラの大富豪ペレサ家を一年ぶりに訪れた。レオノーラとその夫エドゥアルドはニコールとの再会を喜ぶが、長男のマルコスは冷酷きわまりない視線を彼女に浴びせる。決して許してはくれないのね……。マルコスを愛するニコールは、いたたまれない気持ちになり、ペレサ家再訪を悔やんだ。一年前、ニコールとマルコスは幸せの絶頂にあった。継母の結婚式に参列するため、ニコールがペレサ家に滞在したおり、二人は強い絆で結ばれ、結婚の約束を交わした。だが、レオノーラとエドゥアルドの結婚披露パーティの夜、二人の愛を砕く忌まわしい事件が起きて……。
  • 結婚の条件は子供を産んだら離婚すること。それは二人のあいだの密約だった。■マーケティングの会社に勤める二十五歳のエレクサは、仕事ひと筋で、結婚などまるで眼中にない。悩みの種は、娘を結婚させようと次々に男性を紹介する母親だ。エレクサが結婚するまで、母親の干渉はやまないだろう。そんな折、エレクサは問題解決に願ってもない男の存在を知る。息子は欲しいが、妻はいらない。子供を産んだら即、離婚してくれる女性を探している――友人にそう言い放つ、国際通信会社の部長ノア・ペバレルだ。無謀にもエレクサは面識のないノアに連絡をとる。最初は半信半疑だったノアも、やがて彼女の提案を受け入れた。結婚はするが、住まいは今までどおり別。妊娠の可能性があるときだけ肉体的交渉を持つ、という取り決めだ。真実を知らないエレクサの母親は大喜びだったが……。
  • 名家の生まれながら、継母と継妹に虐げられながら暮らすバーサは、自分のバースデーパーティにもかかわらず悪趣味なドレスを着せられ立ちつくしていた。大勢の招待客が美しい継妹に興味を示し、平凡な容姿のバーサには誰も近寄ってこない。そんななか、ドクターのオリヴァーが彼女に声をかけた。「ここを抜けだして食事に行かないか?」
  • “結婚している”そう告げて彼は去った。
    ひとりで取り残された、あの朝から6年……。

    仕事でギリシアの島を訪れたエンジェルは、島のオーナーのアレックスに出迎えられた瞬間、記憶の底に封印したはずの思いがよみがえり、凍りついた。彼とは6年前、たった一度だけ熱い夜を共にした。アレックスの誘惑は抗いがたく、彼女は純潔を差しだしたのだ。ところが翌朝、彼は別人のように冷淡な態度で帰り支度を始めた。そのときだった、ポケットから結婚指輪が落ちたのは……。そしていま、目を合わせた瞬間、エンジェルはすぐにわかった。彼は私を覚えている! まさか、また誘惑するつもり?いいえ、もうその手にはのらない。私は5歳になる娘の母なのだから。■その情熱的な作風から多くの女性に支持されている人気作家キム・ローレンスの最新作です。実業家アレックスとの悪夢のような再会と明かされる真実── R-2965『欲望と蔑みのはざまに』関連作。
  • 楽園の蛇のように男を誘惑する女。そんな相手とはかかわるまいと彼は思った。■カリブ海に浮かぶ島で建築家のイーサンは休暇を満喫していた。しばらく前にシーク・ハッサンの妻リオーナとのあらぬ仲を噂され、トラブルに巻きこまれた経緯がある。だから当分、女性は避けるつもりだった。だが気になるのは、やはり島で休暇中の魅力的なイヴのこと。ギリシアの大富豪の孫娘で、いつも若い男たちに囲まれている。男を挑発し、誘惑し、破滅させてしまう官能的な娘だ。彼女の祖父の家で何度か会ったことはあるものの、イーサンはイヴのうぬぼれを嫌い、イヴはそんな彼を避けてきた。ある晩、イーサンが自分の部屋で寝ていると、隣接するイヴのビーチハウスから悲鳴が聞こえた。急いで駆けつけた彼が見たのは、半裸で震えるイヴの姿だった。
  • 不意に現れた億万長者は、
    危険なほどに魅力的で……。

    貧しい牧師の娘タヴィーは、倒壊寸前の教会の仕事を手伝う傍ら、女学校の冷淡な学長に雑用係として薄給でこき使われている。悩みの尽きないある日、美しい空き屋敷の湖で涼んでいると、不意に黒ずくめの人物が現れた。すらりと背の高い黒髪の男性だ。「ここは私有地よ。あなたの行為は不法侵入に当たるわ」男性の金色の瞳が楽しげにきらめいた。「お互いさまだと思うが」なんて傲慢な不審者なのかしら? 二度と会いたくないわ。そのときのタヴィーには知るよしもなかった――彼が有名な億万長者のジャゴ・マーシュで、この屋敷とタヴィーの新たな主人となることを。
  • 弟が仕事のトラブルでトルコに拘束されていると知り、弁護士のリジーはイスタンブールへ飛んだ。人々にスルタンと呼ばれる大物実業家ケマルと交渉するが、らちが明かない。そこで彼女は、クリスマスまでに弟を帰国させたい一心で、自分が人質になると申し出た。圧倒的な権力を誇るケマルのもと、絢爛豪華なハーレムでの暮らしが始まった。
  • 復讐のための結婚――夫の背徳を知り、花嫁はハネムーン先の小島で悲嘆にくれた。■母を亡くしたリサは両親の離婚で生き別れた兄のマークを頼り、三歳のときに渡英して以来、十七年ぶりでアメリカの土を踏んだ。リサはケネディ空港で兄を待ったが、彼女の前に現れたのは、兄の会社を傘下に収めた若手実業家ソーン・ランダーズだった。マークが海外出張している間、ソーンがリサの面倒をみるという。ほかにあてもなく、彼女はソーンの言葉に従うしかなかった。リサはソーンの案内で初夏のニューヨークを満喫し、冷徹さとやさしさの同居するソーンにぐいぐい惹かれていく。そして会って三日目、思いがけないプロポーズを受けたリサは、ソーンの性急さに不審を抱くが、愛を貫いて結婚に踏み切った。だが、リサはハネムーン先の小島で恐ろしい事実を知る。彼が私と結婚したのは、復讐の道具に使うため……。
  • 南半球のクリスマスを三歳半になる息子サミュエルに見せるため、シャンテルはオーストラリアに帰郷した。母が催したパーティに息子と出席した彼女は、ギリシア人男性ディミトリと再会する。彼こそサミュエルの父親なのだが、その事実をシャンテルは告げていなかった。息子に向けられたディミトリの目に怒りが宿るのを見て、彼女は息をのんだ。
  • 結婚を夢見ていた彼女を裏切った男。その彼が、ふいにデートの相手として現れた。■ファッションショーの舞台を下りた花形モデルのリーナは、最後の仕事をするためにロールスロイスに乗りこんだ。チャリティオークションで彼女とのデートを落札した男性と、ディナーを共にする。それでリーナ・ローレンスと縁を切れる。明日からは本名のケイティ・メルデントンに戻り、念願の陶磁器デザイナーとして再出発をするのだ。だがデートの相手を見て、彼女は息をのんだ。ジェイク・グラントン。二年前に別れたきり、二度と会いたくないと思っていた男だ。かつてはジェイクを愛し、愛されていると確信していたけれど、それも、継母と彼が愛人関係にあるとわかったときまでだった。ジェイクは、なぜ大金を使ってまでわたしとの時間を手に入れたの?
  • エリザベスは亡き母の遺品の手紙から、実の父親の存在を知った。ただひと目会いたい一心で所在を調べ、父のもとを訪れた彼女は、手違いから病身の父の世話係として雇われてしまう。たとえ娘だと名乗れなくても、そばにいられるのなら……。献身的な仕事ぶりを見せるエリザベスだったが、ただ一人、彼女に疑いの眼を向ける男がいた。冷酷な実業家アンドリアス──彼はエリザベスを財産狙いの悪女と決めつけ、正体を暴こうと策略を巡らせていた。ある日彼に呼び出された彼女は、耳を疑うようなむごい要求に絶句する。今後は秘書として、昼夜を問わず彼のあらゆる要求に応えろというのだ!
  • アルゼンチンの伯爵家に生まれたアナは、身分が違うという理由でルシオとの交際を家族に反対され、駆け落ちを決意したものの失敗に終わった。それでもアナは彼が迎えに来てくれるのを待ち焦がれていた。願いはかない、ルシオはやってきたが、どこか様子がおかしい。問い詰めたアナは驚くべき事実を知らされた。彼女は脳炎を患い、過去五年の記憶をすべて失っていたのだという。ルシオとはすでに結婚しているばかりか、二人は離婚寸前だったのだ。心は十七歳のままのアナはパニックに陥った。
  • こんな豪華なアパートメントに住むのはどんな気分かしら?生活のために掃除人として働きながら、マグダは思った。そのとき突然、留守と聞いていた主人のラファエッロが姿を現し、狼狽する彼女にきみは独身か、と尋ねた。マグダがうなずくと、彼は驚くべき話を持ちかける。「十万ポンド支払うから、ぼくと結婚してくれ。今すぐ」何か深い事情があるらしいが、イタリアの実業家だという彼がなぜ、初対面で身分も違うわたしを選んだのだろう?正気の沙汰とは思えず、マグダはきっぱりと断ったが、その夜、ラファエッロが自宅に訪ねてきた。
  • 砂漠の国ハータンの皇太子アズリンと結婚して5年。夫に心から愛され、キアラは幸せの絶頂にあった。彼は国家の投資事業を担って世界中を飛びまわっているため、キアラは故郷のシドニーに残って家業の手伝いをしているが、ひとたび夫婦が顔を合わせれば、またたく間に情熱がほとばしる。そんな愛の形に酔いしれていた二人に、ある日ハータンから急報が届く。病に倒れた父王に代わり、アズリンが即位する日が決まったのだ。キアラは未来の王妃として、慌ただしくハータンの宮殿へと移った。だがそこに待っていたのは、よそ者に対する人々の冷たい視線と、まるで人が変わったかのように、妻に絶対服従を求める夫の姿だった。■傲慢だけれど一途なヒーローを描いて人気急上昇中のC・クルーズ。華やかな世界を描き、うっとりするようなラブストーリーをいつも届けてくれます。最新作は、国王という立場に縛られたシークと、夫を愛しながらも、彼の突然の変貌に苦悩するヒロインの物語です。
  • 亡き両親の足跡をたどるためザッダラ王国をおとずれたザラは、高貴な風格の男性が砂漠の川で沐浴しているのを目にした。息をのむほど美しい姿に見とれて思わず写真におさめると、気づいた従者にとらえられ、豪華なテントへ連れていかれてしまう。そこで先ほどの貴人とふたりきりになり一抹の不安を感じるが、意外にも彼はザラを客人として迎え、3夜にわたりもてなすと告げた。アラブ人らしい豊かな黒髪と力強く官能的な瞳に魅せられ、彼女は生まれてはじめての熱い夜を思いうかべて胸を高鳴らせた。ほどなくして、想像したとおりの至福の時に包まれた――彼がザラの純潔に気づいて急に態度を翻し、その場を去るまでは。
  • 毎週金曜日の夜にホテルの一室でポーカーを楽しむ四人の仲間。仲がいいはずなのに、テレビで料理番組の司会をするリコと、モデル事務所を営む未亡人のルネは口喧嘩ばかりしている。しかしリコは、本心ではルネに強く惹かれていた。ある夜、誰にも負けないすごいカードをリコは手にするが、ルネもなかなかの手を得たらしく、ゲームは二人の勝負になった。リコは彼女に、現金以外のものを賭けないかと持ちかける。負けたほうは必ず相手の要求をのまなければいけないのだ、と。“きみは今夜から一カ月間、ぼくの愛人になる”勝ったときにルネから受けとれる賞品を、リコは紙に書きつけた。
  • ギリシアで海運業を手がける夫のザレクが失踪して二年、ペニーは野心的な義母や義弟から経営権を譲るよう迫られていた。夫は船の試乗中に、海賊に頭を撃たれて海に沈んだと言われている。じつのところ、ペニーは夫を愛していたが、彼は妻を愛してはいなかった。結婚は後継ぎを作るためだと、彼の口からはっきりと聞かされたのだ。それでも、このままザレクの死を認めるのはあまりにつらく、ペニーはだれに明け渡すことなく夫の会社を守ってきた。だけど、もう潮時ね……。とうとう心を決めた彼女は経営陣を招集する。そして義弟に会社を譲ると宣言したそのとき、会議室の扉が開いた――見るとそこには、冷徹な瞳でペニーを見据えるザレクの姿があった。
  • ジェシカが請け負った内装の仕事は順調に進み、冷酷だったサイラスも心を開き始めているように見えた。だが、半世紀前にバナーマン牧場から失踪した女性が自分と瓜二つだったことが判明し、新たな疑念と不安が芽生える。ある日、ジェシカはサイラスと遠乗りに出かけた。美しく神秘的な峡谷で愛を交わす寸前、彼がささやいた。「父がきみをここに呼んだ本当の目的はなんだ?」やっぱり、サイラスは私を信用していないのね。二人の愛を育むためにも、バナーマン家の謎を解かなくては。ジェシカは意を決し、屋敷内の探索に乗りだした。
  • クアルームの王妃となった姉を訪ね、ロザリーは美しい小島で日ごろの疲れを癒していた。三年ぶりに絵筆をとって夜明けの海辺を描いていると、白馬に乗ったすてきな男性が現れ、波打ち際で水と戯れるのが見えた。男性が島のシークとも知らずに、ロザリーは夢中で描き始める。やがて馬が岸のほうに戻ってきたかと思うと、すぐ近くに止まった。請われて描きかけの絵を見せたロザリーに、馬上の男性は言った。「ぼくの絵を完成させたいなら、きみにぼくの朝を四日あげよう」喜んだのもつかの間、続く彼の言葉にロザリーは息をのんだ。「きみの午後をぼくにくれるなら」★先月「シークの略奪愛」で日本語版デビューを飾ったアニー・ウエストが一途な愛の物語を描き上げました。前作のヒロインの仲良しの妹が登場。お相手はエキゾチックなシークです。★
  • 三つ星レストランの副料理長という職をなげうち、ロンドンから故郷に帰ってきたダニエーラは、ワンガリー・バレーで家族が営むビストロを手伝っていた。ある日、見知らぬ男性が店に立ち寄った。彼の名はリンク。購入予定の牧羊場を見に来たところだという。強烈な印象を受けながらも、ダニエーラはそのまま彼と別れたが、共通の友人ガイの結婚式で再会を果たした。燃えあがる情熱に抗しきれず、二人は恋に落ちていく。だが、リンクもダニエーラも、愛が深まるのを恐れていた。決して打ち明けられない秘密を抱えていたがゆえに。
  • 絵画の修復家のカリーは胸を躍らせていた。勤め先のギャラリーが、今回のオークションでジャック・ルナールの《海辺の恋人》を落札できれば、ずっと憧れていた絵の修復をまかされることになるのだ。ところが、その絵は謎の個人コレクターが法外な値段で落札した。ショックでやけを起こした翌日、カリーは一通のメールを受け取る。地中海にある島国のプリンス――モンテズ公が、代理人を通して絵画の修復を依頼してきたのだ。ほどなく届いた航空券で半信半疑のまま島を訪れたカリーは、案内された宮殿の華麗な部屋で声を失った。■シャロン・ケンドリックに師事した作家、サブリナ・フィリップスの作品をお届けします。日本デビュー作「砂漠に誓う愛」の主人公も顔を見せているロイヤル・ロマンスをお見逃しなく。
  • 実業家レアンドロスには、妻とするにふさわしい女性がいる。愛しているわけではないが、結婚相手としては完璧な相手だ。だが問題なのは、彼にはすでに妻がいること。男の欲望を限りなく刺激する危険な魅力のイザベル――奔放で、伝統的なギリシア人の家庭には向かない女性だ。別居してからすでに三年、もはや離婚するしか道はない。彼はイザベルをアテネに呼び、莫大な慰謝料を提示した。「あなたのお金なんかいらないわ」金目当ての女と思われたイザベルの言葉にレアンドロスは驚いた。
  • なぜ今ごろ会いに来たの?カリスは喜びよりも強いショックを受けた。二年前、激しい恋に落ちたアレッサンドロは、まるで別人のように変わっていた。彼の狙いは……私の息子なのかしら?やはり、この女性は僕のものだ。アレッサンドロはカリスをひと目見て確信した。だが、今はまだ彼女に真実を告げるときではない。もう一つ、確かめなければならないことがあるはずだ。それさえ思い出せれば……。
  • 突然の訪問者に、ルビーは愕然とした。両親が亡くなり自暴自棄になっていた六年前、ぬくもりがほしくて関係を結んだ男性が目の前に立っていた。「ぼくの息子は我が一族の島で育てる」ギリシアの資産家、サンダーの一方的な宣言に、ルビーは激しい怒りをおぼえた。わたしをたった一夜で捨てておいて、今さらなんなの?五歳になる双子の息子は何があっても渡さない。そう決意したルビーは、彼が絶対にのめない条件を突きつけた。「どうしても息子がほしいなら……わたしと結婚して」■孤児の三姉妹のロマンスを描くミニシリーズ〈麗しき三姉妹〉の最終話をお届けします。三姉妹の末娘ルビーから、強引に双子の息子を連れ去ろうとするサンダーの真意とは……?
  • 三年ぶりに見たフレイアは相変わらず美しく、エンリコは平静ではいられない自分を感じた。以前、彼女はエンリコのもとで働き、彼のアパートに住み、彼のベッドで眠った。しかしある日、彼が出張から戻ると、フレイアは彼のいとこに抱かれ、彼のベッドにいた。その光景がいまもエンリコの脳裏に焼きついている。あれほどの美貌の裏に、人を欺いて恥じない心が隠されているとは!ふと、エンリコは彼女が小さな男の子を連れているのに気づいた。彼は我が目を疑った。あれは自分の子か?それとも、いとこの?★イタリア人男性の熱い心が伝わってくるミシェル・リードの新作をお届けします。お見逃しなく。★
  • インテリア・デザイナーのリジーのもとに一通の手紙が届いた。彼女が共同所有するアパートメントに問題が発生し、現地まで来てほしい、さもないと裁判沙汰にするという。差出人は、ギリシアの大富豪イリオス・マノス。リジーはなんとか旅費を工面し、ギリシアへ飛んだ。会ったばかりのイリオスから“詐欺師め!”となじられたリジーは、そこで初めて、自分が共同所有者にだまされ、莫大な借金を背負わされたのだと気づいた。お金などまったくないと言う彼女にイリオスは憤然として言った。「では、その体で払ってもらおう。ぼくと結婚するんだ」■不動の人気を誇る作家、P・ジョーダン渾身のミニシリーズ〈麗しき三姉妹〉を今月から三カ月連続でお届けします!孤児の三姉妹は真実の愛を見つけられるのでしょうか?
  • アラブの海で古代の沈没船を調査していたベルは、何者かに誘拐され、孤島に幽閉された。ついに死を覚悟した嵐の夜、海賊さながらの勇者が現れ、窮地を脱する。クアルーム国の君主ラフィークだと名乗ったその勇者は、ベルに不可解な申し出をした。「きみはしばらくぼくの宮殿に滞在するべきだ」魅力的すぎる彼と深くかかわることに気後れを覚えて、ベルは即座に断ったが、彼は容易に引き下がらなかった。若き王には彼女を引き止めなくてはならぬ事情があったのだ。★期待の新星、アニー・ウエストがシークをヒーローに据えて書き上げた作品で日本デビューを飾ります。★
  • 母を亡くして初めての十二月。ジュリーは悲しみに沈んでいた。せめて愛する男性でもいれば話は別だが、お世辞にも美しいとはいえない教師に恋の予感は訪れない。そもそも運命の出会いなど信じていなかった。クリスマスも近いある日、彼女は通勤中に高級車にはねられた。奇跡的に無傷だったものの、車を運転していた男性はあくまで高圧的だ。どうやら、彼こそが悪名高き億万長者ロイ・フレッチャーらしい。冷血漢ときいていたけれど、やっぱり評判どおりだわ!謝罪や気遣いもなく金ですべてを解決しようとするロイに怒りをつのらせ、ジュリーは再三の示談金を拒否する。するとロイがとった行動は……。彼女は我が目を疑った。★世界的な人気を誇るデビー・マッコーマーが、シアトルを舞台に心あたたまる奇跡のストーリーを描きます。発売わずか二週目でニューヨークタイムズのベストセラーリストに登場した秀作です!★
  • 祖父の遺言により、サンドラは半年後の二十一歳の誕生日に、オーストラリア奥地の大牧場を相続することになった。当面は牧場監督のダニエルが後見人となる約束で、空港に出迎えた彼は力強く、頼りになりそうな男性だった。だが、屋敷へ向かうヘリコプターが湿原の上空で失速する。墜落すれば鰐の餌食になるに違いない。死を覚悟した次の瞬間、ダニエルの神業とも言える操縦で不時着した。命拾いしたものの、サンドラの胸にある疑惑がよぎった。この事故は誰かが仕組んだのではないかしら?父がセスナ機の事故で命を落としたときのように……。★ご好評いただいているベテラン作家マーガレット・ウェイによる四部作〈恋の冒険者たち〉。第三話は大富豪の跡取り娘がヒロインです。次回第四話は6月5日と20日に上・下巻刊行となります。★
  • 親族の経営するファッション関連会社で秘書として働くレオーナは、CEO代理で、一族のシンボルとあがめられるボイドに、幼いころからあこがれていた。だが、一族の末席に連なるだけの彼女には手がとどかない。しかもボイドには父親の選んだ花嫁候補がいた。ある日、彼の家で開かれたパーティで、二人は顔を合わせたが、大事件が持ちあがる。彼女の弟がボイドの義母のイヤリングを盗んだのだ。弟の罪をかぶろうとするレオーナに、ボイドは持ちかけた。「弟を警察に突きだすつもりはない。きみがぼくと結婚するなら」
  • このままでは犯人が逃げてしまう!カレンは殺人犯とおぼしき怪しげな男を追ってホテルを飛び出し、愛車を駆って尾行を開始した。だがその途中、スピード違反で捕まってしまう。「自分が何をしたかわかっているの?」憤りのあまり、カレンは相手の刑事をにらみつけた。ジャックと名乗るその長身の刑事は、事情を説明しても信じず、反抗的なカレンを警戒してボディチェックをおこなう始末だ。恥ずかしさに耐えかね、赤面するカレンに、彼は氷のように冷たい表情を保ったまま言った。「動くな」★本格的なサスペンスを得意とするB・J・ダニエルズの作品をお届けします。深まる謎とスピーディーな展開、そしてホットなラブシーンは読み応え充分! 読み手の推理の裏をつく意外な結末をお楽しみに。★
  • 有名な歌手でありながら、スキャンダラスな亡くなり方をした母。以来アンは、娘であることをひた隠し、ひとり地道に暮らしている。セクシャルハラスメントが原因で退職したものの、オーストラリア屈指の実業家、マシューの個人秘書として採用された。その初日、“ぼくに恋をするな”と釘を刺される。確かに彼はセクシーな外見の持ち主だけれど、誰がこんな自己中心的な男に惹かれるものですか。ボスの傲慢さに手を焼きながらも、充実した日々が始まった。そんな矢先、なんと彼の妹によって秘密が暴かれ、アンは窮地に立たされる。彼女を見るボスの目も変化して……。■秘書のアンにとって新しいボスとの職場での相性は良好そのものでした。ところが、いったんほころびが入ると……? テンポよく、情熱的な作風で大人気のエマ・ダーシーの作品をお届けします!
  • 年老いた祖母の身を案じたエミリーは、久しぶりに祖母の住むベルヴォワ邸を訪れた。十一年前の夏、まだ十九歳だった彼女は隣に住むルーカスに恋をし、眠っていた彼のベッドにもぐりこんで、夢うつつの相手と愛しあった。だが当時医学生だったルーカスにはすでに婚約者がいて、彼は、生き方が違うからとエミリーを寝室から追い出した。その後妊娠していることがわかり流産しても、エミリーは誰にも言わず、ひとりで苦しみを乗り越えてきた。ルーカスはアフリカで医師として働いているはず……。彼が最近妻を亡くして隣家に帰っていたとは知らなかった。皮肉にもエミリーが着いた夜にベルヴォワ邸が火事になり、焼け出された祖母とエミリーが隣家の世話になろうとは。ルーカスと同居する――考えただけでエミリーは頭がくらくらした。
  • タマラは、クワシール王国の皇太子カリクから仕事を依頼された。クワシールの祭典で、至宝アザム・サファイアのネックレスのモデルをしてほしいというのだ。じつは七年前、タマラはカリクからプロポーズを受けたが、彼からの愛を感じられずに断っていた。それでも彼への思いを断ち切れずにいたタマラは、決着をつけるため、依頼を受けることに決めた。祭典当日、サファイアを身につけた彼女をアクシデントが襲う。何者かに拉致されそうになったのだ。間一髪のところをカリクに救われたタマラは、彼に誘われるまま砂漠の洞窟へ向かった。■シャロン・ケンドリックに師事した新作家、サブリナ・フィリップスが描く砂漠の国の熱いロマンスをお届けします! タマラの秘められた思いは、カリクへ伝わるのでしょうか?
  • スーパーモデルとして活躍するシャーメインは、その日、ドゥバル王国のプリンス・アリの目をずっと意識していた。美しい獲物を追う、黒くて美しく傲慢な、世界的プレイボーイの目だ。アリは競馬場のボックス席にシャーメインを招き、予想どおり、その夜のディナーにも招待した。魅力的な富豪の男性は大嫌い。鼻を明かしてやるわ。シャーメインはアラブのシークである彼の誘いを言下に断った。それからおよそ一年後、チャリティオークションを企画した彼女は、自分とのディナーを高額で競り落としてくれる男性を待ち望んでいた。だが、その権利を途方もない額で落札したのは、あのアリだった。★『恋はポーカーゲーム』は情熱的な作風で大評判のミランダ・リーが、ポーカー仲間であるゴージャスな男性たちをヒーローにした連作です。熱い恋の駆け引きをどうぞお楽しみください。
  • 勤め先のレストランを経営するミハエルの婚約者として、アビーは彼の家族がいるギリシアの島にやってきた。ミハエルが初めて女性を連れてきたことを喜び、家族はみなアビーを歓迎した。ただひとり、彼の兄で海運王国を支配するテオを除いて。「ずいぶんすばやい婚約だな」テオはアビーにささやき、あからさまに疑いの視線を向けてくる。でも、この婚約の事情を明かすことはできない。威圧的なテオの追及はますます厳しくなっていったが、アビーはだまって耐えるしかなかった。

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