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『恋愛、文春e-Books(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~11件目/全11件

  • 1,801(税込)
    著:
    千早茜
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    私の幸も不幸も、私が決める。そう、決めた
    40歳目前に離婚した桐原まりえは、寂しさよりも清々しさを感じていた。新直木賞作家が描く、おとなの女性の幸福と結婚を巡る物語。

    『マリエ』は、『しろがねの葉』で第168回直木賞を受賞されたのが記憶に新しい千早茜さんの最新長篇です。
    物語は、主人公の「桐原まりえ」が40歳を目前に離婚したところから始まります。離婚理由には納得がいかないものの、もう誰にも属していない、という軽やかさを感じているまりえ。すべて自分の自由にできる生活が一番大事でそれを危うくする欲望、たとえば恋愛などに呑み込まれたくはない。でも、なにか不安で、なにか取りこぼしている気も……。
    ひょんなことで懐いてきた由井君のことは好ましいのだが、折に触れ、7つの歳の差を感じるばかり。そんな折、些細なきっかけと少しの興味から、まりえは結婚相談所に登録します。そこで彼女は、切実な「現実」や結婚に対する思いもよらない価値観を次々と突きつけられるのです。

    千早さんは本作を、「生き方」の小説、と話されます。その言葉通り、これまでの千早作品のなかでもっとも著者に近いと言える主人公が、等身大で挑む日常の「冒険」には抜群のリアリティがあります。無防備に新しいことに飛び込んでいける年齢を過ぎて、仕事も落ち着き、結婚生活もリセットされ、コロナ禍に価値観を揺さぶられ……そんな「今」の生き方を問う意欲作です。
    考え続けるまりえの軌跡を共に歩めば、きっと、「自分が今後の人生に求める幸せ」の輪郭が見えてくることでしょう。
  • 1,801(税込)
    著:
    村山由佳
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    村山由佳 デビュー30年記念作品
    原点回帰にして到達点。猫、犬、馬、人形など、異質な存在との交歓によって導かれるカタルシス、圧倒的な熱量をはらんだ作品集です。

    収録作品
    晴れた空の下
    同じ夢
    世界を取り戻す
    グレイ・レディ
    乗る女
    訪れ
  • 1,400(税込)
    著:
    年森瑛
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    選考会で異例の満場一致! 
    第127回文學界新人賞受賞作

    松井まどか、高校2年生。
    うみちゃんと付き合って3か月。
    体重計の目盛りはしばらく、40を超えていない。
    ――「かけがえのない他人」はまだ、見つからない。

    優しさと気遣いの定型句に苛立ち、
    肉体から言葉を絞り出そうともがく魂を描く、圧巻のデビュー作。

    ★★★

    文學界新人賞・全選考委員激賞!!

    ここには誰のおすみつきももらえない、肉体から絞り出した言葉の生々しい手触りがある。――青山七恵

    安易なマイノリティ表現への違和感の表明であり、同時にそのような表明の安易さへの批判でもあるという点で、まさにいま求められる文学なのではないか。――東浩紀

    本作には紛うことなき現代を生きる人間が、そして現代がぶち当たっている壁が克明に描かれている。――金原ひとみ

    世界が傷つくとみなす事項に対する、最初からの「傷ついてなさ」が、ぐっとくるのだ。――長嶋有

    満場一致の受賞となり、今後の活躍を楽しみにしている。――中村文則

    主人公にとって、また小説にとって、とても重要なもの、安易に言語化できないものたちが、物語の力によって、この小説の中に確かに存在している。――村田沙耶香
  • 僕の愛する恋人には、もう一人恋人がいる――
    対等でありがたいともがき、傷つけませんようにと願う。
    “恋がしづらい”この世の中で、20代から圧倒的支持を集める俊英、初の長編!

    町枝圭吾、24歳。京都市内の観光ホテルで働いている。
    圭吾は、恋愛をすることが怖い。自分の男性性が、相手を傷つけてしまうのではないかと思うから。
    けれど圭吾には、好きな人がいる。二条城で毎日ランニングをしている、あやめさんだ。

    想いを告げたら、あやめさんはこう言った。
    「わたし、ポリアモリーなんだけど、それでもいい?」
    ポリアモリーとは、複数の人とオープンな恋愛関係をもつこと。
    あやめさんのことは丸ごと受け入れたい。だけど……
  • 1,400(税込)
    著:
    松尾スズキ
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    演出家、劇作家、俳優、映画監督、小説家とマルチに活躍する松尾スズキ、三年ぶり待望の新作小説。
    放送作家見習いの「俺」は、十年間師匠と仰いでいた人物が自殺した日、映画館で偶然出会った女・スミレにいきなり結婚を申し込む。スミレは離婚したばかりだった。
    することのない俺とスミレは、酒浸りの日々を送るようになる。
    そんな中、俺を捉えて離さないのは、師匠が手首に入れていた矢印形の刺青のことだった――。
    次々と地獄の扉が開いていくような男女の転落物語でありながら、どこかに人間存在を見つめる苦い笑いがにじむ松尾ワールドの真骨頂。

    (本文より)
    今、自分に必要なのは、人生をなめている女だ。
    酔っぱらってくれ、俺のそばで。
    あと一時間でもいい。一五分でもいい。
    いや、今わかった。
    俺には俺より酔っ払ってくれている人間が、隣に、必要なのだ。
    もう、ずっとそうだったし、きっと今日からもずっと。
  • 1,599(税込)
    著:
    しまおまほ
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    文雄と過ごすキラキラした時間は、いつか歳をとった自分自身への贈り物になる……。
    2010年、東京。34歳独身で、雑誌を中心に活躍するフリーカメラマンの安藤シオは、3年前に飲み屋で知り合って以来たまに泊まりに来る41歳の映像カメラマン、文雄に思いを寄せている。

    自分の私生活を語りたがらず、マメに連絡をくれない文雄との「恋人」とは呼べない曖昧な関係にモヤモヤしていたシオは、美大時代の男友達でイラストレーターの点ちゃんと偶然出版社で再会。周囲には秘密にしていた文雄とのことを話した帰り道、妻子のいる点ちゃんに不意打ちのキスをされる。

    2011年3月11日、東日本大震災が発生。真っ先にメールをくれたのは、シオが連絡を待っていた文雄からでも、点ちゃんからでもなく、いやな別れ方をした元カレの角田だった。シオの心は揺れ動く……。

    両親や友だちの目を気にして生きてきたシオが選んだ答えとは?

    「大人になれないわたしたちを描きたかった」という著者による、せつなくてリアルな初の長編恋愛小説。
  • 1,528(税込)
    著:
    中山可穂
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    モーツァルトの無数の旋律が狂気の愛と死を招きよせる。
    中山可穂渾身の長編『ケッヘル』が合本に。

    その音楽は神のものか、悪魔のものか――。カレーの海辺でひとりの熱狂的なモーツァルティアンと出会った伽椰は、情事の果ての長い逃亡生活に終止符を打ち、日本へと舞い戻った。そこで待っていたのは、ケッヘル番号を会員番号とする会員制旅行代理店の奇妙なツアーであり、依頼人の失踪に始まる恐るべき復讐劇の幕開きだった。

    ※この電子書籍は、『ケッヘル』(文春文庫)上・下巻を一冊にまとめた合本です。
  • セックスって、こんなに簡単なものだったっけ? 15年間、一緒に暮した元夫とのそれは、とにかく気合と努力と体力が必要な大仕事だったのに。

    離婚して1年、46歳の私は、ホームセンターのパートとして働いている。その店のつかえない営業担当の男に誘われるままカラオケボックスへ行き、ソファの上でタイツと下着を脱がされて・・・。それから私と男は何度もカラオケボックスの二時間コースを利用している。お互いに一度も達していないから、セックスフレンドでさえない。中途半端で、ささやかな間柄がちょうどいい。

    一年ぶりに元夫と会ったとき分かった。若い女と結婚したこの人も、カラオケ屋で若い男とイチャつく私も、前線に復帰したのだ。入籍から離婚まで、ひと通りを経験してわかった結婚生活の正体を描く。
  • 不思議なことに結婚してからの方が男性から声をかけられるようになった。後腐れなく遊べると思われているのだろうか。

    ミヤは四ヶ月半たったら夫のイツキと離婚することが決まっている。
    会社の他の男に抱かれたことを、イツキに知られたのだ。悪いのはわたしだった。けれど、許してと言うこともできなかった。
    壮絶ないがみ合いが夜通し続く日々。ところが離婚が決まると、穏やかな生活が戻ってきた。「最後くらい楽しく暮そうか」。
    そんなとき、あの男から電話がかかってきた。関係が夫に発覚したとき、「あなたの家庭を壊すつもりはないから」と保身に走った男から・・・。

    結婚生活の最後に揺れうごく、三十台のキャリアウーマンの心を描く。
  • 突然死した最愛の夫。悲しみに追い討ちをかけるかのように発覚した、愛人の存在──。「この作品集には、『9・11後の世界』という大まかなテーマで書き継いできた四つの作品を収めている。信じられる確かなものがなくなってしまった。その喪失感、寄る辺なさ、空虚さ、不安定さなどを、それぞれの作品の主人公たちもまた抱え込んでいる。彼らの物語を書き継ぐことで、私は自分がこの世界で生きていることの、小さな足がかりを作りたいと思った。(著者)」
  • シリーズ10冊
    102(税込)
    著:
    石田衣良
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    「四十歳になると、やっぱり男の人も弱くなるのかな」。夫婦間の温度差に悩む友里恵は、友人の助言を借りて、夫にある相談を持ちかける。※この電子書籍には、単行本「MILK」所収の短篇「坂の途中」が収録されています。

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