『恋愛、文藝春秋、林真理子(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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宝塚の娘役・千花
名門一族出身のライター・萌
花の盛りのように美しい娘たちに忍び寄る、翳(かげ)りの季節
絢爛と頽廃。林真理子文学の名作!
「私たちって、ずうっと不幸にならないような気がしない?」。
宝塚の娘役・千花は歌舞伎界の御曹子・路之介との恋に浮かれ、
親友でライターの萌は年上の映画評論家・三ツ岡との贅沢な不倫に溺れている。
二人の美しい娘たちの前には、甘やかな未来しか広がっていないかに見えたが……
上流社会を舞台に、幸福の絶頂とその翳りを描き切った傑作恋愛長編。
解説・酒井順子
※この電子書籍は2007年1月に刊行された文春文庫の新装版を底本としています。 -
「女は、怖い」のではない「怖いから、女」なのだ。(酒井順子「解説」より)
脛に傷もつ男女におとずれる恐怖の瞬間。
結婚式が終わった夜のバー。披露宴の司会をした美女とグラスを傾けながら、花嫁を待っている。
「あの時もそうだったわね」
親し気なふたりの会話はやがて、決して花嫁に知られてはならない過去の妖しい秘密に触れて――。
表題作など、10篇を収録した傑作短編集。
解説・酒井順子
*本書は1997年に文藝春秋より刊行された文庫『男と女はいつも怖い 怪談』のタイトルを変更した新装版です。 -
東村アキコ氏絶賛「不倫の漫画を描くのに、とても参考になりました」
女が本当に怖くなる11の物語。
理由あって、都会から実家に戻った「私」は、年老いた母とペットのマルチーズと暮らしている。
時どき立ち寄るペットショップの女主人・中山圭子は、犬や猫をあやしながら、さり気なく飼い主から話を聞き出すのが得意。
圭子のもたらす情報が、「私」のどす黒い過去を甦えらせる――。
表題作ほか、婚期をのがした娘の子宮切除手術の前夜、娘の傍らで眠る父の悲哀と甘やかな妄想を描く「初夜」。
バーで独り飲む女にバーテンダーが語った奇妙な体験「眠れる美女」。
可愛かった妹の人生が低迷してゆくのを見守る兄の心理「いもうと」。
初めての不倫にふみだす妻のためらい「春の海へ」。
故郷の町に戻ってきた三人の女たちに渦巻くねたみと憎しみ「帰郷」など、10篇の恋愛官能小説集。
解説・東村アキコ
*本書は2005年6月に文藝春秋より刊行された文春文庫『初夜』を改題し、解説を加えた新装版です。収録している短篇は同じです。 -
OLから造花クリエーターに転進した美登里は、旅行先の札幌で七年前に別れた男と再会する。身勝手と独占の欲望にさいなまれた苦々しい思い出は、いつしか甘美な記憶にとってかわり、空港へと向かうタクシーの中で美登里を誘ってくる男に、彼女は感情の押さえがたい力をおぼえるようになるが……。大人の情事を冷めた目で捉えた表題作に、古都を舞台に年下の男との甘美な恋愛を描いた「京都まで」の直木賞受賞二作品ほかを収録する充実の短篇集。
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