『時代小説、実業之日本社(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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八代将軍吉宗は
いかにして生まれたのか
権謀術数で掴んだ天下の先に見た〈星〉とは!?
「畢竟、これは『人は何のために生きるのか』
を問う物語なのである」大矢博子(書評家・解説より)
瞬く星となり
見守っております
紀州藩主・徳川光貞の三男として生まれながら、生母・紋の身分の低さゆえに、虐げられた扱いを受けた新之助。
しかし、五代将軍綱吉から「高みに登れ」と声を掛けられ、運命は激しく動き出す。
新之助の思いと野心に応え、乳兄弟の星野伊織と鉄海和尚は秘密裡に工作を重ねる。
やがて、新之助は紀州藩主、将軍の座を掴むが、そこには新たな試練が。 -
秀吉が惚れ、
家康が恐れた漢(おとこ)!
“鬼の左近”、
獅子奮迅の闘い!
石田三成を支えた勇将の生涯!
関ヶ原で家康を討つ!
石田三成を支えた猛将の戦い
戦場の勇者振りで「鬼の左近」と呼ばれた嶋左近。羽柴秀吉にその才を見出され家臣となり、関東出陣を機に石田三成の寄騎となる。
宿敵・徳川家康の引き抜きの誘いにも乗らず、側近として三成を支え続ける。
「三成に過ぎたるものが二つあり、嶋の左近に佐和山の城」とも謳われた漢は、関ヶ原で天下分け目の戦いに臨むが――。
(『嶋左近』改題) -
江戸っ子だって
ぐっすり眠りたい!
心と体がほっこりする養生所、始めました!
(眠り猫もいるよ!)
明日のために眠りませう――
江戸っ子のお悩み承ります!
茶問屋の娘として育った藍は、両親を相次いで亡くし、不安で眠れぬ日々が続いていた。
そこに帰ってきたのは、医学を学びに長崎へ行ったまま二年も家を空けていた兄の松次郎だった。
兄に眠りの大切さを教えられた藍は、兄とともに眠り専門の養生所〈ぐっすり庵〉を開く。
しかし、肝心の兄の生活には大きな問題が…。温かさと癒しあふれる時代小説。
細谷正充氏絶賛の人情時代小説!
とかくストレスの多い世の中だ。心に鬱屈があってなかなか眠れず、
疲れが取れないこともあるだろう。そんな人にこそ本書を薦めたい。
本書そのものが安眠枕だからだ。寝る前に読めば、
本を閉じた後、気持ちよく眠ることができるだろう。
――細谷正充(文芸評論家) -
希代の絵師・葛飾北斎とその娘・お栄。
数十年にわたる奇妙な親子の絆。
そして蔦重や写楽、歌麿らとの
交わりのなかで浮かび上がる、驚愕の真実とは?
25年大河ドラマ主人公・蔦屋重三郎も登場の傑作時代小説!
あんたは私で私はあんた――
絵師・葛飾北斎は後妻の連れ子であるお栄(後の葛飾応為)と初めて出会ったとき、
手本と寸分たがわぬ線で蛇の絵を見事に描く姿に驚く。
お栄が酒癖の悪い実の父親から虐待を受けていたことを告白すると、
北斎は一生をかけてお栄を守ると誓うが…
合わせ鏡のような北斎とお栄の奇妙な親子関係と版元の蔦屋重三郎、東洲斎写楽、喜多川歌麿、渓斎英泉ら絵師との交わりのなかで、
ある驚愕の真実が浮かび上がる――綿密な時代考証と斬新な着想で描く傑作長編小説!
「「狂」を生きる北斎の知られざる豊かなエピソードを活写した傑作」
菊池仁(文芸評論家) -
まがい物? 偽金? 値段が高すぎる!
その値段には裏がある―!?
人情と算盤で謎を弾く!
名手の傑作時代小説
正しい値で売らないと悪行になっちまう――
「私には物たちの声が聞こえてくるのですよ。辛く悲しい声です」物の値段を見張り、
店に指導する役回りの諸色調掛(しょしきしらべがかり)同心を務める澤本神人。
今日も子分の庄太と江戸の町を見まわるが、値段の裏にあるさまざまな人情や思惑がからみあい、
神人を悩ませる謎と悪事が次々と待ちうけていた。同役だった父の代から未解決の贋金騒動の真相にも迫るが――。
(本書は2016年刊行『商い同心 千客万来事件帖』の新装版です)
〈目次〉
「雪花菜」
「犬走り」
「宝の山」
「鶴と亀」
「幾世餅」
「富士見餅」
「煙に巻く」
解説/細谷正充 -
偽物?ご禁制?値段が高すぎる!
物の値上がりを取り締まる
商い同心・澤本神人が
算盤と人情の謎解きで
江戸の暮らしを守り抜く!
名手の傑作時代小説!
浅草に現れた評判の女易者を「いんちき」と断ずる男の言い分は?(「女易者」)。
高価なはずの薬用人参が安値で売られている。本物か、重罪となる偽薬なのか…(「御種人参」)。
北町奉行所で市中の物の値が適正かどうかを調べ、
無許可の出版物等の差し止めを行う諸色調掛同心(しょしきしらべがかりどうしん)・
澤本神人(さわもとじんにん)が子分の庄太と江戸の商売の不正と謎を暴く。
次々起こる事件には、なぜか元南町奉行・跡部良弼(あとべよしすけ)の影が…。
【目次】
「女易者」
「母子像」
「御種人参」
「口入れ屋」
「落とし穴」
「五方大損」 -
十津川警部、北の大地へ飛ぶ!
東京の下町で居酒屋「北国」を営む合田勝郎。彼がどこで生まれ、どこで育ったのか、どんな経歴かを、周囲の誰も知らなかった。その彼のもとに、訳ありげな若い女・水沼江美が転がり込む。だが食事に誘おうとした日に、突如失踪してしまう。女も自分と同じ小樽出身であることを男が知った翌日、新小樽新聞の東京支社長・池永実が四谷の支社内で何者かに殺される。池永は小樽出身の作家・小野寺圭に新聞連載「小樽ストーリー」を依頼し、資料集めに奔走していた。この作品で、小野寺は、明治時代の政治家で北海道開拓長官を務めた黒田清隆はじめ、小樽の問題点を正面から書くと勢い込んでいた。ふたつの事件につながりはあるのか? 男はなぜ故郷を追われたのか? 捜査を開始した十津川警部は、事件の真相を探るため小樽に飛ぶが、新聞社の周辺ではさらに不審な動きが……。 -
「あんた……誰だ」
「きみの友だ」
ひとりは過去の記憶を失い、
ひとりは女の姿で後宮に潜む。
《過去の記憶》と《濃厚な友情》は、青年ふたりに奇跡を起こすのか!?
胸熱の中華風ファンタジー!!
悠永国(ゆうえいこく)の後宮には、こんな噂があった。
曰く「皇后の剣、と呼ばれる謎めいた人物がいる」と。
それは氷のように冷徹な皇后の側近で、名は静羽(せいは)。炎のごとき美貌の女性だという。
幼い頃の記憶がない翔啓(しょうけい)は、ある日後宮に迷い込み、女の姿をした青年・嵐静(らんせい)と出会った。
彼こそが、静羽なのか……。
初めて会った相手のはずなのに、なぜか翔啓は嵐静に強く惹かれる。
それは彼自身の失われた過去にも関係しているようで……!?
失った《過去》に、大切なものを、置いてきた――。
ふたりの「再会」がきっかけで、幼い皇太子や皇后をも巻き込んだ大事件が動きだす。
過去と友情が織りなす――血湧き肉躍る中華後宮ファンタジー開幕! -
お前ェも酒田に行くべ――
お江戸日本橋の人情ものがたり
日本橋の廻船問屋の番頭・栄助の前に現れたのは、以前同じ店で働いていた愚図でのろまの権助だった。しかし、権助は庄内酒田の出店の主に出世したと聞いて、驚きとともに嫉妬の情も湧きあがり……。表題作ほか、花屋、奉行所同心、夜逃げした呉服屋など日本橋に生きる人びとの悲喜交々の心情を描く傑作小説集。新装版化にあたり著者エッセイ併録。
本当の倖(しあわ)せはどこにある―
お江戸日本橋に生きる名もなき人々の泣き笑い。
名手が遺した傑作人情小説集
「宇江佐真理の『酒田さ行ぐさげ』は、幸福との出会い方をテーマとする、絶好の人生入門書である。……宇江佐真理は、「時代小説のふるさと」となる名作を、読者に手渡してくれた。だから私たちは、今の日本を前向きに生きてゆく勇気が湧いてくる。」
――解説(島内景二氏)より -
徳川吉宗が仕掛けた
黒い陰謀を秘剣が斬る!
大奥を守り抜く同心たちの奮闘!
傑作時代エンターテインメント!!
大奥に渦巻く陰謀を
剣豪同心が秘剣で斬る!
幕府の政治刷新に大ナタをふるう新井白石の家臣・村雨広は、剣の腕を見込まれて、現将軍・徳川家継の実母である月光院の警護を命じられた。月光院はかつて浅草の裏長屋で村雨の隣に住み、思いを寄せた娘・お輝だった。運命を感じ、大奥同心の仲間と共に彼女を守り抜く覚悟を固めるが、紀州藩主・徳川吉宗らの黒い陰謀が容赦なく襲い掛かり…!
【主な登場人物】
村雨広…大奥同心。新井白石の家来。新当流剣術の達人。
桑山喜三太…大奥同心。間部家中。弓矢の名手。
志田小一郎…大奥同心。広敷伊賀者で絵島の配下。忍びの術の遣い手。
徳川吉宗…紀州藩主。
川村幸右衛門…紀州の忍者集団・川村一族の長。
川村白兵衛…夢想剣を遣う忍者。幸右衛門の甥。
村垣の鮫吉…水の中に潜む忍者。
釈迦ケ岳の不動坊…山伏姿の忍者。からくりを遣う。
蝶丸(お蝶)…忍者。美男でもあり美女でもある。
川村左京…幸右衛門の末の子。
新井白石…六代将軍家宣時代から幕政刷新に大ナタをふるう政治家・学者。
西野十郎兵衛…新井家の用人。
綾乃…十郎兵衛の娘。
月光院(お喜世の方)…家宣の側室、七代将軍家継の母。かつて村雨幼なじみのお輝。
徳川家継…七代将軍。
天英院…家宣の正室。
絵島…大奥の女中をつかさどる年寄。
間部詮房…側用人。
井上河内守正岑…老中。 -
父の名は、徳川家康。
長篠、関ヶ原、大坂の陣……
宿命を背負った〈天下人の息子たち〉の
絶対に負けられない戦い――!
松平信康
結城秀康
徳川秀忠
松平忠吉
松平忠輝
『九十三歳の関ヶ原』著者、渾身の歴史小説!
父の背を見て、子は闘う――。
偉大なる父を持った息子たちは如何なる運命を辿ったのか――
松平信康――長男。母・築山御前、妻・五徳との嫁姑、夫婦関係が悲劇を…(「切腹」)
結城秀康――次男。双子で生まれ、家康の命で太閤秀吉の養子となるが……(「捨子宰相」)
徳川秀忠――三男。関ヶ原に遅参し、家康が面会を拒んだ真の理由は…(「汚名返上」)
松平忠吉――四男。一番鑓の功を上げるため井伊直政が取った謀とは…(「抜け駆け」)
松平忠輝――六男。家康から勘当され、謀反の罪を背負わされる――(「謀反や否や」) -
剣才ある町娘と、刺縫職人を志す若侍。
一途なふたりの人生が交わったとき、事件が――
深川の縫箔(刺縫)屋丸仙の娘・おちえは、「弟子入りしたい」と丸仙を訪れた若侍・吉澤一居に心を奪われる。娘斬殺事件が江戸を震撼させるなか、新たな事件が――。あでやかな刺縫を生み出す職人技と、その対極にあるような剣術。ふたつの世界に生きるおちえと一居の葛藤と成長をみずみずしい筆致で描く、一気読み必至の時代青春ミステリー! -
夜の家康が愛した女たち
2人の正室と20人余りの側室
もうひとつの「戦い」と「成長物語」
生涯で最も難儀な
戦は何じゃったと思う?
戦国時代を終焉に導き、
江戸幕府を開いた英傑・徳川家康。
戦略家として知られる家康だが、
死の間際、天下を取るより難しかったのは、
女性たちとの枕合戦だと語る。
誇り高く美しい正室・瀬名(築山殿)、
乙女のような恥じらいをもつお愛、
最も信頼された側室・須和(阿茶局)他、
魅力的な女性が登場。
夜の家康を描く、
傑作エンターテインメント歴史小説!
【目次】
序
第一章 桶狭間の戦い ―筆おろし―
第二章 清州同盟 ―浮気発覚―
第三章 三方ヶ原の戦い ―側室始め―
第四章 築山殿死す ―別離―
第五章 小牧長久手の戦い ―精気万全― -
死ぬことと
見つけたり―
「葉隠」武士道は
この漢(おとこ)から始まった!
戦国乱世の九州を泰平に導いた
佐賀藩藩祖、激闘の生涯!
秀吉、家康ら天下人に認められ
「葉隠」武士道を生んだ猛将!
九州肥前で、大友氏、島津氏ら近国の猛将と覇権を争う戦国大名・龍造寺隆信。その重臣・鍋島信生(後の直茂)は、戦場では忠孝にして勇猛、抜群の知略で版図の拡大に貢献する。隆信は国外に手を伸ばし、五州二島の太守と呼ばれるが――。戦国から徳川の世にかけ幾多の苦難を切り抜け、「葉隠」武士道で知られる佐賀藩祖となった激闘の生涯!
目次
第一章 蓮池合戦
第二章 権謀術数
第三章 今山合戦
第四章 肥前統一
第五章 五州二島の太守
第六章 敗戦から前進
第七章 朝鮮の役
第八章 東西分裂
最終章 関ヶ原と武士道
文庫版あとがき -
合気の達人が極めた武術の神髄。
不世出の剣豪小説家、渾身の遺作。
初文庫化!
剣豪小説の第一人者が武術の深淵に挑んだ遺作!
「合気心に至れば、我無く、人無く、生も無く、死もまた無し」――大東流合気武術の達人、佐川幸義。わずかに触れただけで相手の体が吹っ飛ぶ魔法のような技を目の当たりにし、剣道有段者の著者はその技の深淵を探るため門人となったが…天才武術家の謎の生涯をたどり、弟子たちが見た師の素顔を通して、知られざる神業の真髄に迫った、渾身の遺作。
目次
第一章 ちいさな閃き
第二章 疾風の打ちこみ
第三章 ふしぎな機縁
第四章 師弟のつながり
第五章 言葉のない会話
第六章 理と気
第七章 佐川合気活法の神髄
第八章 武田惣角先生の足跡
第九章 先生の息子さん
第十章 秘密の世界
作品解説:末國善己
作家解説:菊池 仁 -
「オセロ」「マクベス」「ハムレット」「リア王」
愛と裏切りの果て、逆転劇を演じたのはあの脇役だった!
これぞまったく新しい解釈と展望による21世紀のシェイクスピアだ。
――縄田一男氏(文芸評論家)絶賛!
世界の古典文学に人気時代小説家が新たな風を吹き込む四つの物語
「オセロ」―将軍を破滅に追い込んだ男の妻を意外な訪問者が…!?(「イヤーゴの女房」)
「マクベス」―魔女の予言に心を囚われた武将の眼には短剣が…。(「魔女中の魔女」)
「ハムレット」―抜擢した新人女優の拙い演技を見て演出家は…(「幕間 オフィーリア狂乱」)
「リア王」-最愛の娘の一言が父王とと王国の運命を一変させた―(「リアを継ぐ者」) -
知られざる
もう一つの戊辰戦争!
東北・盛岡藩から見える維新の真実――
高橋克彦氏(作家)絶賛の歴史巨編!
単行本から大幅加筆の大増補版
明治維新の裏側にこういう傑物がいた。そしてこれからは生まれない美しい魂だ。
最後の章でだれしもが号泣し、美しい生き様に羨ましささえ覚えるだろう――高橋克彦(作家)
真の維新とは何か――若き藩家老の決断は!?
幕末、盛岡藩内で貧困と重税に反発し、一揆を起こす百姓たち。そして、その要求を簡単に反故にする藩の重臣。若き藩士・楢山茂太(後の佐渡)は「百姓による世直し」を夢見、家老となってからも、新しい世の政の実現を志す。しかし、維新の混乱の中、奥羽越列藩同盟に属した盛岡藩は新政府軍と対決の時を迎える――。 -
天下統一なるか!?
明智光秀「白蜜党」vs武田信玄「望月党」
性技の決戦、いざ出陣!!
武将を堕とす女たちの技を体感せよ!
今宵、きっと良きことがあります
女の意地を懸け、性技の限りを尽くした戦い
浪々の身であった明智光秀は、
天竺の山奥で性技を会得したという茜と交わりをもつ。
すると、運命が変わる――。
光秀は足利義昭に出会い、天下統一を目指す織田信長に仕え、
一国一城の主となった。
光秀を支えるのは、卓越した性技と妖術をもつ、
茜率いる白蜜党。
女たちは、武田信玄を守る名器軍団・望月党と決戦へ。
新聞連載時より話題沸騰、時代官能の傑作!
【目次】
第一章 白蜜堕ち
第二章 性技の合戦
第三章 絶倫坊主
第四章 天下性膣 -
最後の戦い、してみせん――
源義朝、常盤御前、義仲、義経、静御前…
奔る源氏たちの敗れざる魂を描く
慟哭の源平合戦小説!
『奔る義朝 源 義朝』―平治の乱で平清盛に敗れ、東国からの再起を誓うが――
『雪の坂 常盤御前』―義朝との間に生まれた三人の子を連れ雪の坂を……。
『歌う老将 源 頼政』―歌詠みの老将が以仁王とともに挙兵した意外な理由とは――
『落日の木曾殿 源 義仲』―落日の“旭将軍”の前に逃がしたはずの女戦士・巴が――。
『しずのおだまき 静御前』―義経の子を宿した身で頼朝に舞うことを強いられ……。
「敗北は終わりではない! 敗れても信念を貫いた人たちの物語は、
勇気と希望を与えてくれる。本書のテーマは暗い時代の光明になるだろう」
――末國善己(文芸評論家) -
讃岐綾歌藩の若君・桃太郎の正体は、跡継ぎに恵まれなかったため、男として育てられた姫君である。時折「町娘の桃香」として、江戸の待ち歩きを楽しんでいる。
桃香の立場で交流のある、深川の薬種問屋若主人・善右衛門の婚礼に参列中、善右衛門が突然、火付盗賊改方に捕縛された。幕府禁制の朝鮮人参を不正に売買した咎という。彼は無実を訴えるが、厳しい拷問を受けているらしい。
桃太郎君と親しい岡っ引き・猿吉と家臣・城之内らの調べによると、将軍暗殺を企てる不穏な動きとかかわりがあるらしい。陰謀を未然に防ぐべく、桃太郎君は「部屋子」の姿で単身大奥に潜入するが……。
「夢一輪」「大奥繚乱」「路上の露」「こんぴら奉行」の四編を収録。「若君」がお転婆な町娘に変身して、江戸に巣食う巨悪に挑むシリーズ新章、待望のスタート! -
政宗にも、家康にも、大津波にも負けない!
東北の名門・相馬一族 不屈の戦い!
東日本震災10年
『九十三歳の関ヶ原』著者の傑作巨編!
みちのくの戦場を駆け
故郷の地を守りぬく闘い!
平将門以来の名門・相馬家の当主となった義胤。自慢の騎馬兵を従え、近隣の敵・伊達政宗の度重なる侵攻にも耐え抜き、厳しい領国経営に奮闘する。関ヶ原後、息子・利胤とともに改易をもくろむ徳川家康の圧力をも切り抜けるが、未曾有の大地震と大津波が二度にわたり襲いかかり――戦国時代を生き抜いた、小国・相馬の不屈の戦いを描く歴史巨編! -
イケメン探偵が謎を解く!
信長の英雄伝説に異議あり!? イケメン探偵が謎に迫る! 「日本史最大の英雄・織田信長の人生は三国志の英雄・曹操のパクリにすぎない」――W大学教授・浅井光政が歴史雑誌「歴史ミステリーツアー」で発表した新説が日本全国の信長ファン・アンチ信長派を巻き込んで、賛否両論の大反響を呼び、雑誌は完売。しかし、浅井は信長の信奉者から反感を買い、さらに大学の研究室で弓矢で襲撃を受けるという事件も発生する。歴史研究家の月村弘平は恋人の警視庁刑事・上田夕湖と犯人像に迫るが、今度は教授の講演会のおり火縄銃で狙われて……「妻は、くノ一」「耳袋秘帖」などで人気の時代小説作家が、唯一手掛ける現代ミステリー! -
大リーガー×日本人通訳
蘇る友情、明かされる過去――
1960年春、地理学者・京極勝は思いがけない人物の訪問を受けた。
ディック・チャンドラー。1934年秋、ベーブ・ルースと共に全米野球チームの一員として来日した、元大リーガーだ。
京極は当時、全米チームの通訳として帯同し、選手たちと日々を過ごし、ディックとの間にも友情が芽生えたのだった。
戦争を挟んで途絶えていた絆が蘇るが、26年経つ今、なぜ彼は突然来日したのか。
舞台は東京、横須賀、ボストン、そしてニューヨークへ……
日本でプロ野球が誕生するきっかけとなった「ベーブ・ルース・オールスターズ」。ミステリー、そしてスポーツ小説の名手が、史実を題材に、日米史の゛暗部″に切り込んだ、傑作エンタメ・サスペンス!
巻末の解説は、日米の野球の歴史に精通する池井優氏(慶應義塾大学名誉教授)が寄稿。野球ファンは、こちらも読み逃しなく! -
算法大好き少女が一癖ある妖怪たちと対決! 常陸国牛敷藩の下級藩士の娘・車井彩菊は算法が大好きで、寺子屋で教えている。藩内のある村では、妖怪「賽目童子」への生贄として若い娘をひとり捧げていた。村人に乞われ、彩菊は妖怪とサイコロ勝負をするが……(第一話)。大人気「浜村渚の計算ノート」シリーズの著者が贈る、数学の知識がなくても夢中になれる新感覚「数学×時代」ミステリー!
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長屋の浪人、裏の顔は!?
隠密組織〈草同心〉が江戸の悪を斬る!
江戸の町々を映す鏡となれ――
町を蝕む悪を一刀両断!
時は享保、江戸の町に草同心と名づけられた隠密組織が結成された。浪人として町々に住み着き、異変の種を見つけて奉行所に報告する役目だ。浅草・浅草寺に近い蛇骨長屋に住む秋月半九郎もまたその草同心の一人。同じ長屋に住む商家の奉公人・長吉が店の主人を殺し逃げたという。捕り方の動きに不審を感じた半九郎がたどりついた意外な真相とは!? -
危機の時代、真のリーダーの戦略と決断とは!?
〈戦国〉の第一人者が三人の覇者を語り尽くす!
英傑の天下取り戦略とは?戦国の新常識がわかる!
戦国時代を終わらせた、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ら三人の英雄の戦いや政策、人間像を、『下天は夢か』など「夢」三部作で戦国小説の第一人者となった津本陽と、多くの大河ドラマの監修を務める歴史学者・二木謙一との対談で解き明かす。「長篠の合戦」「本能寺の変」「関ヶ原の戦」など歴史的事件も詳細に解説、図版も多数収録。戦国ファン必読!
目次
第一章 織田信長
辛抱強かった若き日の信長
信長のリーダーシップ
信長の人材活用術
信長の派閥対策
信長の経済政策
信長流部下の使い方
信長の宗教政策
信長の演出力
信長必勝の戦略
第二章 豊臣秀吉
秀吉の読心術
秀吉流金の使い方
秀吉の使われ方
秀吉による人の動かし方
黒田官兵衛の引き際
第三章 徳川家康
家康の経験値
家康のナンバー2活用術
二代目、三代目の甘さと徳川家
◎CLOSE UP 戦国合戦・戦国時代
桶狭間の合戦
楽市・楽座
本能寺の変
信長の親衛隊
一向一揆と石山合戦
長篠の合戦
安土城
木津川口の合戦
山崎の合戦
高松城水攻め
戦国の軍師
九州の関ヶ原
三方ヶ原の合戦
小牧・長久手の合戦
関ヶ原の合 -
小説(ペン)は剣より強し!
漱石、一葉、子規も大絶賛!?
剣豪武蔵の奇妙な冒険!!
佐々木小次郎との巌流島対決を制した剣豪宮本武蔵。しかしその後は仕官もかなわず不遇の日々。そんな武蔵が大坂の陣で意識を失い、目が覚めると、なぜか時を越え明治時代の東京に。人力車の車夫になった武蔵は、小次郎の妹・夏に瓜二つの樋口一葉の紹介で、夏目漱石、正岡子規ら文士とも知り合うが、つい“小説家志望”と口を滑らせてしまい…!?
この面白さ、天下無双!
剣豪が時を超えて小説家に転職!?
これが真の二刀流!!
爆笑必至!痛快タイムスリップ時代小説 -
剣豪、茶聖から大泥棒まで 神業で時代を変えた男たち
業師といわれるほどの人は、その道において、特異な感覚といってもよい能力をそなえている。人柄はおおむね明るい。一見暗く見えていても、本質は陽気だ。そうでなければ、人からほめたたえられるほどの才能を発揮できない。――(まえがきより)
新陰流の流祖で柳生石州斎にその神髄を相伝した上泉伊勢守信綱。無類の武辺者でありながら奇矯なかぶき者として知られた前田慶次。信長・秀吉と真っ向から対峙した茶聖・千利休。そのほか築城・藤堂高虎、水墨画・長谷川等伯、大泥棒・石川五右衛門ら、戦国の世、神の〈業〉で時代を変えた十人のカリスマの生き様を歴史小説の泰斗が描く傑作列伝。
〈目次〉
【剣豪】上泉伊勢守信綱
【かぶき者】前田慶次
【茶聖】千利休
【築城名人】藤堂高虎
【絵師】長谷川等伯
【水軍大将】久鬼嘉隆
【外交僧】安国寺恵瓊
【鉄砲衆】雑賀孫一
【大泥棒】石川五右衛門
【山師頭領】大久保長安
解説/末國善己 -
江戸八丁堀の与力・間壁三左衛門の妻、品(しな)は憂鬱だった。嫁いで三十年、五十歳を迎え、子育ても一段落。夫婦水入らずの旅を、と願うが、仕事人間の夫は取り合わない。そのくせ、体はしきりに求めてくる。
女友達の勧めで、品は夫に“妾(めかけ)”をあてがい、夜の相手から逃れようと企てるが、夫婦関係はこじれる一方。我慢の限界を超えた品は、江戸から江の島へ「家出」を決行する----。
人生の〈思秋期〉を迎えた夫婦の、心と体の“すれちがい”と、妻の“大胆な決断”をありのままに描いた、新感覚人情時代小説! -
この侠(おとこ)どもが浮世の鬼を斬る! 悪名高き旗本の裏の顔は――? 痛快! 新シリーズ見参! 悪名高き山師旗本の浮世の悪を断つ鬼退治開幕! 直参旗本でありながら銭相場で大儲けし、名を響かせる堀田左近。実は悪の限りを尽す江戸の鬼を退治するために有能な同士を集めていた。ある夜、強盗頭巾たちに襲われ絶命した若侍の手には富籤の突き札らしき木札が。火付盗賊改役の土屋又兵や仲間たちと真相を調べ始めると怪しげな動きが……。実業之日本社文庫初登場の著者が放つ、痛快時代小説!
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古書店に持ち込まれる謎を無頼派店主があざやかに解決! 関東大震災で職を失った17歳の石嶺こよりは、仕事を求めて神保町の裏通りにある小さな古書店の戸をたたいた。ぼさぼさ頭の無愛想な店主・根来佐久路は、本業の傍ら「萬相談」を受けているらしい。解決のヒントになるのは芥川龍之介『羅生門』、谷崎潤一郎『秘密』、そしてあの文豪も登場して――謎と秘密を「本」で解き明かす、大正古書店ミステリー!
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あの名作落語にはこんな続きがあった? ここは落語の世界の住人が死後にやってくる「えんま寄席」。閻魔様を納得させれば天上界へ。怒りを引き出せば地獄へ堕ちる。人情話『芝浜』で夫のために尽くした女房はもちろん天上界へと思いきや……そのほか「火事息子」「明烏」など古典落語の登場人物が、意外な「その後」を閻魔様に暴かれてお裁きを受ける、本当は怖い大人の落語ミステリー!
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時は14代将軍・家茂の治世。剣客・大柿半兵衛は、かつて加賀・前田家の剣道指南役を務めた知心流師範で、いまは江戸の下町で道場主を務める大柿幸之助を父に持つ。木刀は苦手で、妹の紗織に免許皆伝の先を越されたが、真剣を持つと天賦の才を発揮した。数度の武者修行を経て腕を上げ、老中・安藤信正が画策した公武合体政策、和宮の降嫁に際しては、父の知人・勝海舟に剣の腕を見込まれ、幕府の密使をつとめあげた。その働きが買われ、半兵衛はふたたび安藤から密命を打診される。安藤家が藩主の陸奥・磐城平藩は多額の借財を抱え、借金返済のため領内の金山開発を目論んだが、山間に住む「風神剣」を操る一族に邪魔立てされて困っている、ついては風神一族を退治してほしい、という要請だった。すでに派遣した公儀隠密による調査が失敗したと知った半兵衛は、依頼を断ったものの「風神剣」への興味を押さえきれず、陸奥へ向かうことに。半兵衛は道中、常陸国の海沿いの街道で、黒装束の侍たちに追われる女と遭遇。助けを請われて男たちと相対するが、追いつめられた女は崖下に飛び込んでしまう。彼らは柳生新陰流の遣い手で、侍頭の服部兵馬は「あれは蝦夷の女だ」と告げ、去って行った。夜、同宿した男・和田一畝から、金鉱開発の測量で派遣されたがどうしても目的地に辿り着けない、その場所は「風神一族の村」の手前にあると聞いた半兵衛。さらに女中からは、その村は「来るなという地」だと聞かされる。翌日、和田とともに向かった場所で、半兵衛は服部兵馬と再会するが……。風神一族はなぜ邪魔をするのか。風神剣とは!? 森詠氏の人気シリーズ「おーい、半兵衛」待望の続編、実業之日本社文庫に登場!
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長い間会えずにいた父上はなぜか猫になっていた!? 霧生(きりゅう)の里で毎日厳しい忍(しのび)の修行に明け暮れる陽炎(かげろう)太(た)。仲間の虎(こ)眼(がん)、燕(つばめ)とともに江戸に出て、主君・沢木家の若年寄・天坂(あまさか)次郎右衛門(じろうえもん)の身辺を探るよう命じられる。天坂の屋敷に忍び込むと、そこには赤毛のふくよかな猫が。この猫こそ長い間姿をくらませていた父上(の変身した姿)と信じこんだ陽炎太は……。癒し度満点、ドラマ化で話題の時代エンタメ!連続テレビドラマ化決定!!
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快男児か、稀代の悪党か――。江戸の華・町火消を追え! 江戸は下町の商店で若い娘が立て続けに押し込み強盗に殺害され、数十両の金が奪われた。現場に残された紙片には狐の絵が描かれていたことから、盗賊は「火狐」と呼ばれる。南町奉行所同心・大沢源之進は間もなく火狐一味を捕らえるが、真の下手人はほかにいると睨み、やがて町で評判の火消・多助に目をつける…清張賞作家が放つ時代サスペンス! 「多助の女 盗賊火狐捕物控」改題。
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うま~い飯が、史実を変える? 期待の隠し玉新人が送る戦国×飯×エンタメ登場! ――超高身長・2メートル近い恵体を誇る管理栄養士・緒方直哉は悩んでいた。妹の結婚式を彩るウェディングケーキを兄自ら考案することになったのは良いものの、ちっとも納得のいくアイディアが浮かばない――巨体に似合わぬちまちまとした作業にせっせと熱を注いでいるうちに自宅のキッチンで転倒。気が付けばそこは……戦国時代の伊達藩だった!? 宴の最中に突然天井から降ってきた直哉の巨体は伊達政宗公に直撃。当然ながら刺客の類と疑われ、命を取られるギリギリの状態に追い込まれた直哉は、思わずはったりをかましてみる……「俺の料理で、伊達藩を強くしてみます!!」 自身の天下取りを信じてやまない独眼竜・伊達政宗をはじめ、冷静沈着・知将の片倉小十郎、超絶無口ですぐ切りかかる伊達成実、ぶっきらぼうでオカネ大好き・くの一の霞とともに疾風怒涛の飯三昧!! 「俺、結婚式、でれんの……?」
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