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『結城昌治(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~39件目/全39件

  • 週刊誌記者の矢島が、ファニ―化粧品主催の洋上大学の取材をひきうけたのは、ハワイへ行ける楽しみより、生徒として参加する平均22歳半という100人の美女たちに惹かれた、といったほうがいい。4月中旬、豪華船セントルイス号は、5人の講師、カメラマンなどを加えた114人を乗せて横浜を出航した。しかし、生徒中1、2を争う美女・水島陽子の突然の失踪が、船内の華やいだ空気を一変させることになる。つづいて、講師のファッション・デザイナー及川弥生の変死……。華やかな雰囲気の陰の醜い愛憎の葛藤と意外な真相を、巧妙緻密な推理で解き明かしていく長篇推理小説。
  • シリーズ7冊
    770990(税込)
    著:
    結城昌治
    レーベル: 光文社文庫
    出版社: 光文社

    東京の千川上水沿いで連続する“通り魔”事件。いずれも若く太った女性が臀部を切りつけられ、被害者は数を増すばかり。だが、警察の捜査は捗らず、ついには婦警を囮に犯人を誘き寄せたが……。法の抜け穴をついた巧みな構成が光る表題作を始め、著者の記念すべきデビュー作「寒中水泳」、国際情勢を加味したスパイ小説「風の報酬」など、名手の腕が冴える傑作集!
  • 歴代直木賞受賞作中の白眉である(浅田次郎『コレクション戦争と文学11 軍隊と人間』解説より)
    敵前逃亡・奔敵、従軍免脱、司令官逃避、敵前党与逃亡、上官殺害。陸軍刑法上、死刑と定められた罪により、戦地で裁かれ処刑された兵士たち。戦争の理不尽を描いた直木賞受賞作に著者の自作再読エッセイを収録した増補版。
    〈解説〉五味川純平
    〈巻末エッセイ〉川村湊
  • 1,353(税込)
    著:
    結城昌治
    レーベル: 講談社文芸文庫
    出版社: 講談社

    敗戦直後の焼け跡・東京で、ウニ三という正体不明の男が、どぶにはまって変死。その位牌は、まるで死のバトンの如く引き受けた男たちに、つぎつぎと無造作な死を招き寄せる。絶対的価値が崩壊した後、庶民はいかに生き、いかに死んでいったのか? 独白体、落語体、書簡体など、章ごとに文体を変え、虚無と希望の交錯する時代を活写。『軍旗はためく下に』の戦争テーマを深化した、純度高い傑作。焼け跡闇市に生き、死んだ、無名の人たちへの哀歌! 吉川英治文学賞受賞作品。
  • 660(税込)
    著:
    結城昌治
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    米軍将校を処刑した村井を縦糸とするこの長篇小説は、多彩なエピソードによって、戦中・戦後の時代精神、風俗を浮き彫りにする。今でも、B・C級戦犯容疑に問われた元兵士たちの胸の中を、なお、乾いた風が吹き抜けるのはなぜか? 生死を賭して戦場から辛うじて帰国した兵士たちを通じて、一兵士・一市民にとって国家とは何かを問うた問題作。
  • 660(税込)
    著:
    結城昌治
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    社長令嬢で、元映画女優だった女性の突然の失踪、そして彼女と思われる変死体。同じ日、彼女を愛人にしていたテレビ俳優が、死体となって発見される。が、その死体は何処ともなく消えさってしまう。御存じ私立探偵・佐久と久里十八の名コンビが、男女の死体をめぐって大活躍をする、ユーモア・サスペンスのヒット作。
  • 660(税込)
    著:
    結城昌治
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    「余生だから、まず1年、目いっぱい新鮮に生きること」――数々の名作を生んだ著者が、死の直前に語った「人生最後の志」。澄明な語り口の中から軽妙さが鳴り響く。〈まだ生きてゐるかと蚊にも刺されけり〉これは諦念ではなく、死さえ愉しくしてしまった強(したた)かさだ。遺された珠玉の句集「歳月」「余色」も併録。死と対峙して語る生への「詩と真実」!
  • インテリヤクザの佐度井が絞殺された1ヵ月後、佐度井の友人・宮下の婚約者が、同じ手口によって全裸のまま絞殺された。事件の真相を究明する佐度井と宮下の学校時代の友人・石津は、自分も生命をねらわれていることを知り慄然とする……。という表題作「死んだ夜明けに」のほかに4篇。いずれもハードボイルドの傑作。
  • 親切、確実、迅速、果敢、そして誠実をモットーとする久里十八探偵事務所。最低の料金で最高の調査、久里十八はあなたの味方です、などと格好のいいことをいっているが、腕のほうはなんとも頼りない。いつもフリーの私立探偵・佐久の力によって、事件が解決されている。この対照的な二人のコンビが活躍する、コメディ仕立ての連作推理小説。
  • 刑務所内の木工場、45分しかない昼休み。8人の泥棒たちが、思い思いに自分の過去を語りだす。結婚詐欺、金庫破り、暴行致傷、ノミ行為……。その塀の中の懺悔の告白には、ドジあり、未練あり、なんとも可笑しく、ホロッとさせる哀愁がただよう。裏人生の泣き笑い、「罪と罰」の顛末、そして人生の機微がここにはある。数多くの名作を生み急逝した著者が、最後に遺した短篇小説集。
  • シリーズ3冊
    825(税込)
    著者:
    結城昌治
    著者:
    日下三蔵
    レーベル: ちくま文庫
    出版社: 筑摩書房

    検察が押収したわいせつ図画販売罪の証拠品、その中のフィルムの映像に妻と似た女性の姿を見つけた検察官の笹田は独自調査に乗り出すが、たどり着いたのは思いもよらない残酷な真相だった(表題作)。普通の人々が歪んだ事件を引き起こす恐ろしさと悲しみを巧みに描き、読者の予想を裏切る驚愕の結末を鮮やかに提示する。昭和の名手の妙技を堪能できる、文庫オリジナルの短篇傑作選。
  • 実直な刑事の徳持が捜査に出たきり行方不明になった。捜査係は総力をあげて事件の解決に乗りだすが、彼とやくざについての噂が同僚のあいだに疑念を呼び起こす。そんな中、徳持はホテルで扼殺死体となって見つかる(『夜の終る時』)。二部構成の鮮やかさと乾いた筆致で描かれる警察組織の歪みのリアルさは今なお色あせない。日本推理作家協会賞を受賞した警察小説の金字塔に4作の傑作短篇を増補。
  • 美人シャンソン歌手の失踪に挑む本格推理。

    若き美人シャンソン歌手・伶子が忽然と姿を消した。その行方を追っていた私立探偵・真木が軽井沢の別荘で発見したのは、絞殺された彼女の死体だった。

    事件の背後に潜む真相を解き明かしたい真木は執拗に追及を続ける。友人、家族、仕事仲間……、次第に浮かび上がる歪んだ人間関係。

    隠蔽されていた人間の本質を緊迫感みなぎる筆致で描いた本格推理長編「公園には誰もいない」と、単行本未収録の小編「密室の惨劇」をカップリング。

    日本ハードボイルド小説の旗手・結城昌治の豪華2編を収録!
  • 待望の上・下巻合本版!!

    名人・古今亭志ん生の若き日の彷徨を描く。

    15歳で家出し、20歳で三遊亭小円朝に弟子入りし、朝太の名をもらう。
    「一人前の噺家になるまでは家にはかえらねぇ……」。
     落語への情熱は本物だったが、10代から覚えた「飲む、打つ、買う」の3道楽は止められない。師匠を怒らせ、仕事をしくじり、借金を重ねていく……。後の名人・古今亭志ん生の若き日の彷徨だった。
     上巻では不世出の天才落語家・志ん生の若き日が、生き生きと描かれる。
    「ハードボイルド小説の先駆者」といわれた結城昌治の、また別の顔が垣間見られる力作長編。
  • ハードボイルド小説界の先駆者の初期作品!

    時計商・志賀の素行調査を依頼された私立探偵・佐久は、直ちに志賀の尾行調査を開始した。だが、その直後、志賀の妻の絞殺死体が発見される。次いで調査依頼者から契約の打ち切り通告が来る。謎にいどむ探偵・佐久は、ついに事件の核心に辿り着くのだが……。

    私立探偵・佐久と久里十八のコンビを主人公とした作品は、本作のほか『死の報酬』等。

    日本ハードボイルド界の先駆者である結城昌治が、当時としては珍しいコメディ仕立てで構成した野心作である。
  • シリーズ2冊
    660(税込)
    著:
    結城昌治
    レーベル: P+D BOOKS
    出版社: 小学館

    名人・古今亭志ん生の若き日の彷徨を描く。

    15歳で家出し、20歳で三遊亭小円朝に弟子入りし、朝太の名をもらう。
    「一人前の噺家になるまでは家にはかえらねぇ……」。
     落語への情熱は本物だったが、10代から覚えた「飲む、打つ、買う」の3道楽は止められない。師匠を怒らせ、仕事をしくじり、借金を重ねていく……。後の名人・古今亭志ん生の若き日の彷徨だった。
     上巻では不世出の天才落語家・志ん生の若き日が、生き生きと描かれる。
    「ハードボイルド小説の先駆者」といわれた結城昌治の、また別の顔が垣間見られる力作長編。
  • 【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。

    清水次郎長の敵役として悪者扱いされることの多い黒駒勝蔵の一代記。「清水の次郎長は海道一の大親分で、敵対する勝蔵は極悪邪道の悪党」という図式は真実か。清水の次郎長は汚ねえ! 黒駒の勝蔵の真実の姿は―。
  • 昭和十七年、菊池睦男が生まれる前にニューギニア戦線のボロホロ島で戦死したはずの父親が生きていたという。いや、生きていたが八日前に交通事故で死亡して、そのため一億円の生命保険金が睦男に転げこんでくるという。突然訪ねてきた男に、そう告げられても、睦男は、にわかに信じることができなかった。こんなバカな話ってあるだろうか? ――戦後幾星霜を経てなお戦いの傷痕いえぬ男たちが織りなす凄絶な生死の葛藤。「軍旗はためく下に」から構想十年、著者渾身の長篇推理小説。
  • 660(税込)
    著:
    結城昌治
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    ブティックの女経営者の恋人が殺され、彼女の親友である人妻に疑いがかかる。殺人現場に残された人妻と同じ香水の香りの謎は? (「修羅の匂い」)。実直なサラリーマンが出来心で犯した浮気相手の若いホステスの部屋を訪れると、彼女は全裸で倒れていた。男にアリバイはない(「擦れ違った顔」)。一見、何不自由ない平和な家庭に隠された事情、場末の調査事務所に持ち込まれた五つの依頼は、やがて凄惨な事件へと発展する。著者持ち前の曖昧の美学が光る本格ハードボイルド連作短篇集。
  • 660(税込)
    著:
    結城昌治
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    惚れていたバーのホステスが殺された。生前、急に冷淡なそぶりにかわった彼女に、なにが起こっていたのか? 捜査陣からはずされた刑事が、ひとり真実を追う表題作のほか、不倫と殺人容疑の狭間でアリバイ工作を画策する家庭の皮肉な幕引きを描いた「喪服の仲」、清楚な女子大生の自殺をテーマに、日常に見え隠れする人間の闇をしずかに解き明かす「悪魔の明日」など、全九篇を収録。人間ドラマの悲喜劇にやさしい視線を注いだ、推理ミステリーの名手による魅惑の短編集。
  • 筑豊の廃坑の村。離職者更生の手段として、自分の経験と技術を教えこんだ元スリの耳に、昔の仲間、いまは東京のデパート保安係が囁いた――もっと安全で割りのいい稼ぎがあるじゃないか。かくて結成された窃盗団。大胆巧妙な手口とチームワークを見せる面々とベテラン刑事との虚々実々の駆引き、そして意外な結末。雑草の逞しさで生きる万引き集団の活躍を温かく軽妙に描いた、会心の悪漢小説(ピカレスク・ロマン)。
  • 715(税込)
    著者:
    結城昌治
    レーベル: 集英社文庫
    出版社: 集英社

    ダーティな刑事、エスケープするヤクザ、思いまどう女たち……。麻薬、賭博、傷害と組織暴力の捜査に愚直に突進する刑事と、ひと度は足を洗おうと思うヤクザたちの世界。下積みの鬱屈と悲哀を表裏のうちにとらえて悲劇的に、同心円を重ね合わせるように、ひとつひとつの事件に、正義と皮肉な結末をもたらす連作短編集。
  • 495(税込)
    著者:
    結城昌治
    レーベル: 集英社文庫
    出版社: 集英社

    更生保護事業の美名の裏で、あくどいピンハネを続けている「新生会」の矢次収造を憎む者は数多い。借金を冷たく断わられた森川の怪死を契機にして、旧悪を暴露するという怪電話、連続して起った殺人事件と、つぎつぎに収造の周りで事件が起きる。錯綜した裏の世界を、ユニークなタッチで描く本格推理小説。
  • 506(税込)
    著者:
    結城昌治
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    これで読み逃しなし。初期の6篇を収める作品集<4>

    ラオスの首都ビエンチャンを舞台に60年代の国際政治情勢を織りこんだスパイ小説の秀作「風の報酬」。ほかに、女房が生んだ子供をわが子と信じられない父親の苦悩を描く悲喜劇「六年目の真実」、日本語で書かれた最も美しい悪女物語「天使の肖像」と「十年の後に」「虚ろな目」「殺人のためのソナタ」の全6編。わがミステリー界で最もすぐれた短編作家の一人である作者が、1965~1966年に書いた珠玉のアンソロジー。『温情判事』『犯行以後』『影の殺意』に続く、初期傑作シリーズ第4集。
  • 209(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    結城昌治
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    これで読み逃しなし。初期の6篇を収める作品集<3>

    恋愛の進行にともなって徐々にスリルを盛り上げてゆくプロットの巧みさ。一流の奇術師を思わせる作者の見事な手並みから生まれた絶品「影の殺意」。ほかに、「最後の分別」「ある恋の形見」「あとは野となれ」「気ちがい」「あるスパイとの訣別」の5つの中短編を収める。それぞれの作品にそれぞれの人生があり、それぞれの人生に閃光のような真実が光っている。結城昌治の『温情判事』『犯行以後』に続く、初期傑作ミステリー第3集。
  • 506(税込)
    著者:
    結城昌治
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    これで読み逃しなし。初期の5篇を収める作品集<1>

    裁判官の温情が仇となって皮肉な結末を迎える表題作は、現代の裁判制度の矛盾を衝いた哀しくもおかしい人情小説。ほかに、犯人あてのパズラー「寒中水泳」、ピカレスク風ロマン「長すぎたお預け」、ユーモアSFの先駆「幽霊はまだ眠れない」、サスペンスタッチの「坊主頭」、悪女物「危険な果実」の5篇を収める。昭和33~35年に発表された、デビュー前後の初期作品第1集。
  • 初期作品から著者自選の8篇を収録する傑作推理集

    暴力団の毒牙にかけられた妻の痴態をエロ映画に盗み撮りされた検事の激しい苦悩と執念を追う表題作。優雅な鳳仙花を小道具に中年の歯科医の心を不意に襲った犯罪への誘惑と殺人事件を描く「私に触らないで」。市井の哀歓や憤りや風刺を通して人生の真実にふれる直木賞作家の“推理小説を超えた”滋味深い自選推理小説集。作品はほかに「みにくいアヒル」「女の檻」「蝮の家」「老後」「孤独なカラス」「惨事」。
  • 462(税込)
    著者:
    結城昌治
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    悪辣な取立て屋とはみ出し弁護士の攻防、長編推理

    カーテンの向こうが明るくなっている。五郎高根は、その日もバーのマダム利奈子のベッドで朝を迎えた。女に弱く、いつもジンを浴びるほど飲むような男だが、正義感だけは強く、決して買収されぬ独身の弁護士だ。ホステスからの依頼が発端となって五郎は事件にまきこまれる。取立て屋ジミー、殺し屋ハリー、みなしごジョー、それにヤクザのボスや女たちがからんで、次々と殺人が発生する。暗い欲望が渦まく都会の影の世界に真実と犯人を追う五郎高根の活躍を、軽快なタッチとリズミックな会話、スピーディな展開で描く長編ミステリー。
  • 506(税込)
    著者:
    結城昌治
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    時代と社会と家庭…普遍のテーマに迫る長編

    平和で明るい家庭が、ひとつの事件をきっかけにもろくも崩れ去る……。消えかけた夫婦・親子のきずなを取戻そうと必死にあえぐ父親、妻の座をかけて過去の秘密を守ろうとする母親、大人の世界のみにくい現実に極限の抵抗をこころみる息子。物語のミステリアスな展開のなかで、父と子、母と子、夫と妻の愛と信頼を鋭くえぐる。
  • シリーズ2冊
    550594(税込)
    著者:
    結城昌治
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    紺野弁護士シリーズ、7篇。ハードボイルド連作集

    罪を犯しながら罪を意識しない者への深い憤り、罪を犯さねばならなかった者の暗い宿命を見つめる静かな哀しみ。――弁護士・紺野は、そうした非情さと優しさをひめた中年の独身男だ。紺野は、殺風景な1DKのアパートに住み、7人の仲間とビルの一室を仕事場として借り、ポンコツ寸前の車を駆って、貧しさと孤独に耐えながら、都会の夜に続発する事件を追いかける。美少女の失踪を発端に、母娘の愛の悲劇を清冽な悲哀をたたえた筆致で描いた「暗い海辺で」等、七つの秀作。ほかに「白い猫と男がいた」「惨い夜」「風の鳴咽」「外出した死体」「坂下の女」「汚れた月」。推理小説界の文学派が贈るハードボイルド・タッチの連作シリーズ。
  • 巧緻にしてオーソドックス。匠の手練を示す長編

    41歳の総務課長・吉岡啓介は、小川れい子に久しぶりに会った。4年前までの部下で、いまは銀座でホステスをしているという。ふたりはかつて愛し合い、れい子は吉岡の子を宿したが、妻子ある彼のため止むなく堕胎し、ひっそりと会社を辞めていった。再会した彼女は、1枚の写真を示し、思いがけない“事実”をうち明けた…。サラリーマンの過去の情事が、平穏な日常の中に黒い亀裂を生じさせ、悲劇へと発展する。推理界の名匠が放つ、サスペンスとリアリティあふれる秀作ミステリー。
  • 550(税込)
    著者:
    結城昌治
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    苦いユーモアと鮮やかな意匠、11篇の初期代表作

    爬虫類を思わせる眼と蒼黒い肌、モーニングに喪章をつけ、社長重役の葬式には必ず姿を現わす無気味な男。“殺し屋”を名乗るその男は、内外計器株式会社専務・種原に、150万円の報酬で社長の椅子を請け負った。約束の期限が迫った夜……。表題作ほか「通り魔」「絶対反対」「秩父銘仙」「替玉計画」「妻よ永遠に」「雪山賛歌」「うまい話」「狙った女」「視線」「最期の瞬間」「発見」「不可抗力」を収録。巧みなプロットと息を呑む結末の意外さ。人生の断面を鮮かに切りとってみせる推理小説の名手が、ユーモラスな味わいの11篇を結集しておくる珠玉作品集。
  • 231(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    結城昌治
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    郷原部長刑事登場。スリの災難と意外な結末の長編

    小森安吉は、山手線の車内でヒゲの男に狙いをつけた。指先が閃き、胸の疼くような快感が疾って、仕事は終った。いつものように成功した、と思った瞬間、白い手が伸び、掏ったばかりの財布を奪われた。安吉は慌てて、香水の匂いを追った。黒い帽子に黒のワンピースを着たその女は、凄い美人だった。安吉に脅され、女は嗄れた声で言った。「明日の晩、午後9時、西銀座ホテル、3階の7号室でお待ちします」。そして、約束の時間に訪れた安吉がホテルのベッドで発見したのは、見知らぬ男の死体だった。……都会の夜を原色で彩る隠花植物にも似た、倒錯と同性愛の世界を背景に、スリリングな発端から意外性に富んだ結末まで、快適なテンポで連続殺人事件を追った長編ミステリーの傑作。
  • 506(税込)
    著者:
    結城昌治
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    これで読み逃しなし。初期の7篇を収める作品集(5)

    交通事故で幕をあけるサスペンスタッチのミステリー「目撃者」。妻を殺した男が死出の旅路でひとりの女とめぐり会い、阿寒湖畔で過ごす「殺人者の一夜」。短編ハードボイルドの代表作「すべてを賭けて」。ほかに、「トリップル・トリッペル」「夜が揺れた」「夜の底から」「暗い昨日から」の4編。『温情判事』『犯行以後』『影の殺意』『風の報酬』に続く、結城昌治の初期傑作アンソロジーの完結編。
  • 506(税込)
    著者:
    結城昌治
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    これで読み逃しなし。初期の6篇を収める作品集(2)

    それぞれの作品に、それぞれの人生の風。結城昌治の作品を読まなければ、この世に生きている甲斐がない。愛人を殺した中年男が、忍び寄る怪しい男の影におびえ、恐慌状態に陥ってしまう。そして全く意外な結末が…。表題作ほか、「キリンの幸福」「死んでから笑え」「死ぬほど愛して」「もつれ」「三じじい」を収録。『温情判事』につづく結城昌治の初期傑作ミステリー第2集。
  • シリーズ3冊
    550(税込)

    古ぼけたアパートの一室で発見された、若く美しい女性の変死体。ひげが自慢の郷原部長刑事は捜査に乗り出すが、事件にはつねにひげのある男の影がつきまとう。犯行当日、アパートの周辺で目撃された不審なひげのある男。被害者と旅館へ頻繁に出入りしていたひげのある男。これらの男は同一人物なのか?果たして犯人なのか?一人のひげのある男によって惹き起こされた事件は、一人のひげのある男によって解決される――。著者のデビュー長編にして、ユーモアと堅固な論理とひげに満ちた傑作ミステリ。
  • 失踪した会社の同僚・香取の行方を探すために坂本は内戦下のサイゴンに赴任したが、到着早々不可解な出来事が続き、ついに坂本を尾行していた男が「ゴメスの名は…」という言葉を残して殺された。香取の安否は、そしてゴメスとは何者なのか……。緊迫した政治情勢下の南ベトナムを舞台に展開される熾烈なスパイ戦を通じて“不安な現代”を浮彫りにした迫真のサスペンス。日本のスパイ小説の金字塔。
  • 755(税込)
    著:
    結城昌治
    レーベル: 中公文庫

    私立探偵の真木は、実業家・磯村の依頼を受けて、十九歳の劇団研究生・乃里子の行方を捜し始めた。調査が進むに従って、バーの女、ボーイフレンドの父と関係者が相次いで殺され、一族の暗く重い過去が真木の前に現れる。
  • 腐敗の危険をはらむ絶大な権力をもつ警察組織の中で屈折してゆく刑事の人間性をあばき、悪徳警官ものの新ジャンルを開いた代表作。〈解説〉権田萬治

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