『ララ・テンプル、0~10冊(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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わたしだけが知らなかった――
父と子爵の、都合のいい密約を。母亡きあと、ネルはずっと父親とおばに疎まれてきた。
寄宿学校から帰省するたびにいじめられ、慰めは、大好きな乗馬だけ。
ある日、ガブリエル・ハンターという子爵が父を訪ねてきた。
レディらしからぬ振る舞いで乗馬の腕を披露したネルは、
案の定、おばにこっぴどく叱られた。子爵の目の前で。
ネルは初めておばに楯突き、家を飛び出すと、寄宿学校に逃げ帰った。
4年後。成人したネルは、父からの手紙で衝撃の事実を知らされる。
なんと彼女は婚約しているというのだ――かの子爵、ハンター卿と。
まだ17歳だったあの日、ハンサムだが暗い影を落とす子爵の瞳に覚えた
胸のざわめきが、ふいにネルの全身によみがえった。 -
“非常手段でいっきに解決”――それが公爵からのプロポーズだった。
「デューク! 待て!」ソフィーは逃げ出した犬に鋭く命じた。すると歩道を歩いていた男性が突然立ち止まり、大おばの愛犬デュークは磨き上げられたブーツに激突した。「止めてくださって助かりました。この子が行方不明になったら、大おば様のお世話係を首になり、田舎に送り返されるところでしたわ」彫像のように美しくたくましい男性と言葉を交わすうち、彼の物憂げで苛立たしげな様子に気づいたソフィーは頬を赤らめ、しゃべりすぎたことを悔やみながら逃げるように立ち去った。このハンサムで陰のある紳士がデューク――公爵の称号を持つ大貴族で、ほどなく彼と愛なき婚約をすることになるとは夢にも思わずに。
■人目のある道端でトラブルに巻き込まれたソフィーを助けるため、とっさに彼女との婚約を公言した公爵。嘘から始まる身分違いの婚約劇の、思いがけない結末とは……。心を閉ざした公爵と、愛を夢見る健気な乙女のドラマチックなシンデレラ・リージェンシーです。
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