『佐藤洋二郎、0~10冊(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧
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さまざまな文学賞(野間文芸新人賞・木山捷平文学賞)を受賞している作家・佐藤洋二郎が、
日本史の「嘘」を一つ一つ読み解くことによって、書き下ろした画期的な歴史論。
歴史とは「接(つ)ぎ木(き)」のようなもの!
だから、敗戦後「民主主義」という言葉によって
日本の「歴史」は変わった。でも、「正史」より「稗史」「偽史」のほうに
真実の歴史が隠れているのかもしれない‥‥。
・「秀吉は中国人」という史書ありき?
・「帰化人」を「渡来人」と言い換える愚
・どうして「金」は「清」になったのか
・信長の比叡山焼き討ちは経済戦争
・消された龍馬と西郷の顔
・日本文化を破壊した「廃仏毀釈」
・日本は上代から軍事大国だった
・中韓だけがなぜ日本を嫌うのか
・韓国はなぜ「日王」と呼ぶのか
・高千穂は天皇の故郷か……
(著者からのメッセージ)
わたしが神社や離島を歩いて愉しんでいるのは、そこに文字を持たない神話や民話、伝承や伝説があるからだが、案外とこちらのほうが「歴史」ではないかと思うことがある。
本書は、それらのことを踏まえて、物語ふうに、私流の歴史観を書き綴ったもので、疑念も疑問を持つ人もおられるかもしれないが、興味を持っていただいた方々の、歴史観の指針にしてもらえればと思っている。
(著者略歴)
1949年福岡県生まれ。中央大学卒。作家・元日本大学芸術学部教授。主な作品集に『未完成の友情』『神名火』『東京』『グッバイマイラブ』、単行本未収録作品の『佐藤洋二郎選集1 「待ち針」』『佐藤洋二郎選集2「カプセル男」』などがある。『夏至祭』で野間文芸新人賞、『岬の蛍』で芸術選奨新人賞、『イギリス山』で木山捷平文学賞。小社からは小説『未練』を刊行している。 -
孤独を見つめる作家が描いた最高傑作!
少年の頃に足を怪我し、父を亡くし母親の手で育てられたわたしは、母に気兼ねする内向的な性格になっていた。そして、親しかった友人の自死と、恩師とも言える神父の失踪。若き日の二つの喪失を抱えて生きるわたしの前に現れたのが、教え子である女子大生の真琴だった。
心ざわめくわたしは、真琴に勧められるままに山陰の神社を巡る旅に出ることになった。それが、二つの喪失に関しての謎を解き明かすことになるとは――。
波風の立たないように静かに暮らしていたわたしに、大きな転機が訪れる。
構想6年。美しい文章で綴られた著者の最高傑作。
※この作品は過去に単行本として配信されていた作品の文庫版となります。 -
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自らの体験をもとに建設現場で働く外国人労働者の姿を骨太にしてユーモラスに描く表題作のほか、「入水の夏」「待ち針」「菩薩」「ありふれた一日」の短編を収録しました。
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自分を陵辱した男と暮らし始めた女(「五十猛」)。日本海の岩窟で焦がれる男を待つ女(「静之窟」)。入水を救われた男と愛し合う女(「浮布」)など。<官能的関係を生々しく描きながら、本書には縹渺と海風が渡っている。人間の穢れ、愚かさと聖性が、始まりの風景さながらに混然としている。この豊かさに胸をつかれる>(小池昌代さん解説より)山陰地方を舞台に、男女の情欲が運命の糸に絡め取られていくさまを静謐な文章で綴り、神話的世界にまで昇華させた作品集。野間文芸新人賞、木山捷平賞など、数々の賞に輝く作家が、その評価を一躍高めた注目作を初めて電子化。 -
煩悩満載の純文学小説! 少年の心を持った中年男。それは、ガキか馬鹿か? 純粋か? この小説を読みながら、考えてみて下さい。
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小説を読む愉しみが、しみじみ味わえる名作。卓越した筆致。言葉が紡ぎだす小説という世界に、するりと入りこんでしまいます。表題作は、木山捷平賞、野間文芸新人賞受賞の著者にとって、数少ない恋愛小説。
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