『永倉万治(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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8年間の苦闘の叫びだからこそ、読むと勇気がわいてくる。脳溢血による半身マヒと失語症に苦しめられ、将来を絶望する作家。そこからの奇跡的な回復ぶりに、改めて人間の意思の力の大きさを知る熱血リハビリ記。NHKドラマ『父帰る』のその後の記録。感動を再び!
●思えば病院は天国だった。退院すれば、すべて自分でやらなければならない。
第1章 伝えようもない失語症の孤独を味わう
第2章 めげずに、こりずに、繰り返す
第3章 自分の力だけでどこまでも行きたい
第4章 再発の恐怖といつも隣り合わせ
第5章 書くことだけが復活の道だ
●毎日、毎日、単調なリハビリが続き、多少うんざりしていた頃、テレビドラマの中で、小泉信三の言葉、「練習は、不可能を可能にする」を知った。僕は、「これだ、これだよ」と思わず叫んだのだ。そうだ、練習すればいいんだ。その時、僕の心は一点の曇りもなくなり、晴れやかな気持ちになったのを絶対忘れない。――「あとがき」より -
長い髪のあのコとデート! となった高橋は、有頂天。はやる心を抑え、デートスポット研究にはしる。そしてその日……。東京の街を舞台に、どこにもありそな「ボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー」。かつて少年だったアナタには、おかしくほろ苦く、いま青春しているキミには情報です。「講談社エッセイ賞」の著者の、心やさしい青春への応援歌でもあります。
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沈丁花が匂う。桜が散る。ともかく恋は、どこで待伏せしているかわからない。「おれ恋しちゃったみたい」となったらもうラブレター。その昔コルテンバッハ人は、「好きだ」と一言伝えるために、棍棒で女をなぐった。10数万年後のキミはその衝動をこらえ、ラブレターを書くのです。愛や恋の新スタイルに敏感なキミ、ラブレターこそ永遠にして最も斬新な愛の棍棒デス! 笑撃のラブレター講座。
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生活を変えるんだ。女房と息子に見放されたカメラマンも、もとパンクもジゴロも、養護施設に働く女のコも、みんなアフリカに夢を賭けていた……現代人が抱え込んだ孤独と脱出を、絶妙な会話をちりばめ、達者に描く。新しい笑いに誘い、体温が伝わる上質のユーモア小説。山本周五郎賞候補作、著者会心の3編からなる小説集。おもしろ可笑しくやがて悲しき人間模様、現代人の心の空洞と夢……、コロコロと笑ううち、胸にジーンと来ます!
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僕は少年時代、何度も死の誘惑が待ち伏せていた。今度は42歳で脳溢血だ。奇跡の生還をして2年、ベンチに座っていると、記憶の底から怪しく、おかしく、懐かしい人々がやってくる。稲荷大明神が降りた荒木のおばさん、キブツで出会った女、フランスの小さな城の田園生活……普通の生活へのいとおしさ、懐かしさを謳い上げ、病んで知る人生の機微を鮮やかに描いた15の名篇。高校国語の教科書にも収録された「丘を越えて」を含む。
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都会に生きる男女の哀切。10篇の現代人情小説集
実にいろいろな夫婦が、ここにはいる。「……私の、どこが悪いというのだ。それをアイツは……」。日曜の午後、ロンドンはハイドパーク。常男は、万感の思いをこめて妻への恨みを聴衆に訴えていた。ここでは、誰もが自由に意見が述べられるというスピーカーズ・コーナー……。だが、気づけば、頭上に東京の灰色の空が広がる歩道橋の上だった。そして、上司からあずかった九官鳥に逃げられ、大慌てする夫婦……。笑いと涙の大洪水。死ぬほど愉快で、たまらなく悲しい、名手・永倉万治が描く傑作恋愛小説! -
ヒト遍歴もここまでやるとこんなに面白いという1冊
テキサス、彼の牧場へ僕は行った。彼の名は、テリー・ファンク。日本のプロレスリングで大歓迎されたテリー・ファンクが、日本で最も恐れたものは…。そして、20歳のころ、出会ったアイルランド人のじいさんが教えてくれた“心に強い酒”の飲み方のコツ。イタリア人、ブラジル人、フランス人、トルコ人に聞いた風邪の治し方いろいろ。ヨーロッパ流れ旅、劇団を経て、さまざまの経験をし、人とめぐり会った著者の、笑えてせつない傑作エッセイ。読めばたちまち面白い!
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