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『吉岡栄一(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~8件目/全8件

  • これほど刺激的な学問の領域があったのだろうか…?
    個性豊かな書き手により、文学を中心に、歴史、宗教、音楽、演劇等を
    縦横無尽に論じる新しい試み。

    本書の白眉となるものは、ケンブリッジ大学のモウズリー博士の夏期講座の
    講義録、シェイクスピアの「恋人たちの死」の論考である。
    また、古典的名作といわれるシドニーの『アーケイディア』の成立、構造、
    語りを精緻に論じた論考も含まれよう。

    そして、今論集で注目にあたいするといえるものは、新進気鋭の
    中堅・若手研究者たちによる詩論である。
    ハーバートの詩におけるシンボルのメカニズムを
    論証した詩論、トマスの詩とイェイツとの関係を探求した論文や
    キャロル・アン・ダフィの五番目の詩集についての詩論。さらには1960年代の
    リヴァプール詩における代表的な詩人の音楽活動との関係に論及したもの、
    現代詩人のR・S・トマスの詩を「否定神学」の観点から論じたもの等である。

    それらに加え、コンラッドの「勝利」論、マードック『ブルーの夢』、
    H・D・ソローの「住まい」、トウェインの実像をめぐる論考ほか、
    J・D・パソスにおけるスペイン内戦、シェパードのアイルランドと演劇、
    アトウッド『またの名をグレイス』を論じたものまで、様々な論点をさらに
    切り開こうとする意欲的な論考に溢れた論集が本書ということになる。

    【収録内容】
     Ⅰ イギリス文学編
    第1章  講義:世界を変えるシェイクスピアの二組の恋人たちの死
                   チャールズ・モウズリー(伊澤東一訳)
    第2章  子供の反逆・『恋の骨折り損』と『御意のままに』
                                 杉浦裕子
    第3章  シドニーの『アーケイディア』
                                 村里好俊
    第4章  ジョージ・ハーバートと聖なる贈物のパラドックス
                                 山根正弘
    第5章  コンラッドの『勝利』論
                                 吉岡栄一
    第6章  アイリス・マードックの『ブルーノの夢』論
                                 山本長一
    第7章  ディラン・トマスの「言葉に彩り」とW・B・イェイツ
                                 太田直也
    第8章  キャロル・アン・ダフィの『ザ・ワールズ・ワイフ』における
                        女性の詩人たち  石田由希
    第9章  リヴァプール詩、音楽、そしてリリー・ザ・ピンク
                                 木村聡雄
    第10章 R・S・トマスの主題の変遷と神の存在証明
                                 永田喜文
     Ⅱ アメリカ・カナダ文学編
    第1章  H・D・ソローの小屋あるいは住まい
                                 奥田穣一
    第2章  『マーク・トウェイン 完全なる自伝』に探るトウェインの実像
                                 有馬容子      
    第3章  ジョン・ドス・パソスの一九三〇年代の戦い・スペイン内戦体験
                                 川成洋
    第4章  サム・シェパードのアイルランドでの再生
                                 古山みゆき
    第5章  アトウッド『またの名をグレイス』における知の体得の意味
                                 塚田英博
  • 函館慕情…不思議な魅力を秘めた精神風土から生まれた人と作品―「函館の女」北島三郎、GLAY、小説の魔術師久生十蘭、亀井勝一郎、映像で甦る佐藤泰志、辻仁成、警察小説の今野敏…函館は、歌謡曲に多く歌われ、そして多くの多彩な作家を輩出した街である。本書ではその代表的な歌謡曲や文学の魅力をあますところなく紹介する。

    「函館をはじめ北国を歌った歌謡曲はたくさんあるが、のちに北原ミレイが歌った『石狩挽歌』は、とりわけ船頭として行った鰊漁場で船が転覆して不慮の死をとげた父の記憶と強く結びつき、こころ揺さぶられるものがあった。」(「まえがき」より)
  • 「人間らしくやりたいナ」(サントリー・トリスウイスキーのコピー)で一躍有名になった芥川賞作家開高健は、管理社会を批判し人間らしさを追求したジョージ・オーウェルの『1984 年』と『動物農場』に多大な影響を受け、自ら翻訳もしていた…。


    開高健は、『オーパ!』、『フィッシュ・オン』など釣りをテーマにしたノンフィクション作品でも知られ、「開高健ノンフィクション賞」(集英社)もあるが、本書は開高のメインである全文学作品を取り上げ、各章に「開高健とオーウェル」という項を設け、開高の文体分析はむろんだが、浸透、酷似点などを含め開高健の文学世界を俯瞰する。
  • トウェインを空前のベストセラー作家にしたアメリカの“お上りさん”の旅。豪華蒸気船に乗りジブラルタル海峡を渡り、フランス、イタリア、ギリシア、トルコ、パレスチナ、エジプト、スペインなど地中海沿岸を回遊した紀行文学の傑作。
  • トウェインを空前のベストセラー作家にしたアメリカの“お上りさん”の旅。豪華蒸気船に乗りジブラルタル海峡を渡り、フランス、イタリア、ギリシア、トルコ、パレスチナ、エジプト、スペインなど地中海沿岸を回遊した紀行文学の傑作。
  • “ソクラテスになったマーク・トウェイン”。老人と若者との対話形式で、近代社会を支える人間存在を、自らの欲望で動く「機械」にすぎないと断言するパラドックス的人間論。作者晩年の代表作でペシミズムの影が現れた哲学的な作品。
  • “キリスト教と性”をテーマとした表題作は、「大天使」サタンに擬し、人間のもつ偽善性を赤裸々に描く。「アダムとイヴの日記」は、「創世記」にヒントをえてトウェインの女性観を披露した作品。「クリスチャン・サイエンス」は本邦初訳。
  • サンフランシスコ「ユニオン紙」の特派員トウェインが、併合前(1866年)の知られざるカメハメハ五世治世下のハワイ王国の風景・気候・歴史・政治・伝説・宗教・生活、そして馬や猫の話までを活写した貴重な現地報告!旅行記の体裁をとった本書は、その後の紀行作家の先駆をなす書となった。・収録内容/サンフランシスコからホノルルへ/ハワイ航路の蒸気船「アイアス号」/好ましいホノルルの雰囲気/ダイヤモンド・ヘッドとココナツ林/愛馬「ハワイ号」に乗って/ホノルルは捕鯨業の中心/「魔法の谷」/ハワイの国会/議会あれこれ/王女の死/「ホーネット号」遭難事件/フラダンスと教会/王女の葬儀/島めぐり/キャッテン・クックの最期の地/幸せな夢/サンドイッチ諸島の暫定王国/伝説の島/砂糖王国の実情/山旅/キラウエア大火山、ほか。付録として、「講演者トウェイン」の名を高めた「サンドイッチ(ハワイ)諸島」の講演を付す。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。

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