『新橋遊吉(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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「競馬小説」といえばこの人の独壇場。初期代表作
世の中がまだ戦後の混乱期であった頃、俗にボロ菊と呼ばれていた大阪の菊花高校は、風紀が乱れに乱れ、不良生徒の溜り場だった。授業料の使いこみはもちろんのこと、飲酒、ヒロポン、女郎買いと、その悪はとどまるところを知らなかった。その菊花高校の生徒・戸上正人が、悪友・春名に誘われ競馬に手を出したのは17歳の秋だった。サラブレッドの美しさと競馬の醍醐味に惹かれた正人は、急速に馬券にのめりこんでいくが……。昭和24、5年、トサミドリ、トキノミノル全盛の頃、思春期を迎えた正人の無頼にして充実した日日を描く青春競馬小説。 -
７０年代競馬黄金期、一攫千金の夢と悲哀を描く傑作
昭和51年、競馬界は未曾有の黄金時代を迎えた。トウショウボーイ、テンポイント、グリーングラス、クライムカイザーなどの強豪、精鋭が一歩も譲らず、しのぎを削り、数々の名勝負を繰り広げ、ファンを熱狂させた。日本舞踊の家元を母に持つ、京都育ちのぼんぼんは、市内の私立大を出て、大阪の商事会社に勤めたが、サラリーマン生活に嫌気がさし、今は気ままな風来坊。馬の美しさに酔い、馬券の面白さに惹かれ、望みは日本一の馬券師。競馬の魔力に取憑かれ、一攫千金を狙う男のロマンと悲哀を描く傑作長編。
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