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『河野典生(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~28件目/全28件

  • シリーズ7冊
    770990(税込)
    著:
    結城昌治
    レーベル: 光文社文庫
    出版社: 光文社

    東京の千川上水沿いで連続する“通り魔”事件。いずれも若く太った女性が臀部を切りつけられ、被害者は数を増すばかり。だが、警察の捜査は捗らず、ついには婦警を囮に犯人を誘き寄せたが……。法の抜け穴をついた巧みな構成が光る表題作を始め、著者の記念すべきデビュー作「寒中水泳」、国際情勢を加味したスパイ小説「風の報酬」など、名手の腕が冴える傑作集!
  • 495(税込)
    著者:
    河野典生
    レーベル: ――

     狂った夏の夜、他人の情事をタネにしたカツアゲの帰りに一郎と英坊は、パトカーに追われる隆と知り合った。隆は、ムショ入り中に自分を裏切った女とその情夫を、派手な射ちあいの後に射殺して逃げていた。意気投合した三人は、新宿のジャズ喫茶を溜まり場にして、悪事の計画を練る。あるときは箱根に暴力団の開帳する賭場を襲い、またあるときは運搬中の麻薬を巧妙に奪取したり、基地から流れるカービン銃を横取りして暴力団同士を闘わせるなどして、次第に暗黒街でのし上がっていく。だが所詮、野良犬は野良犬でしかないことを思い知らされる。
     ハードボイルド連作短篇小説。1965年には同名で映画化(監督:牛原陽一、出演:小林旭/宍戸錠/和田浩治、配給:日活)された。

    ●河野典生(こうの・てんせい)
    1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • 495(税込)
    著者:
    河野典生
    レーベル: ――

     アメリカで生まれた日系二世の高村孝之助。彼が自身のルーツである日本にやってきた時、突然、見ず知らずの美人女優に話しかけられた。どうやら作家・作曲家でありテレビ番組やCMにも出演する人気スター、ジョージ石川という男と間違えているらしい。日本のプレイボーイの代表として有名なこの男、顔かたち、声まで自分とそっくりなのだという…。
     有名人と間違えられた孝之助が巻き起こす大騒動は、やがてある殺人事件への関与に発展。彼は“サムライ”としての矜持を保とうと奮闘するが…。ユーモア・サスペンス小説。

    ●河野典生(こうの・てんせい)
    1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  •  おれは何か得体の知れない怒りのようものにとりつかれていた。それは多分に生理的な感情だったが、おれにとってはじめての積極的な意志だった。おれは拳銃をもう一度使いたいと思ったのだ。(「アスファルトの上」より)
     つまらぬ好奇心から女を助けてしまった男の転落劇を描いた表題作など、8篇を収録したハードボイルド・タッチのミステリ短編集。

    *八月は残酷な月
    *ヒッチハイク
    *殺人者
    *ある再会
    *橋の上の男たち
    *まぶしい季節
    *黒人リュウ
    *アスファルトの上

    ●河野典生(こうの・てんせい)
    1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • 495(税込)
    著者:
    河野典生
    レーベル: ――

     定期的に毎月行われているジャズ界のイベント「蒼月ミュージック・イン」は、芸術祭に参加するため、今月は新宿のY生命ホールに進出していた。来日中の黒人ブルース歌手ジャック・レインズが特別参加することもあってか、ジャズ・リサイタルには珍しく客の出足も好調だった。その夜の曲目の半分は、27歳の若さで日本最高のアルト・サックス奏者の世評を得た武田一郎の作編曲になるもので、また彼はそれの中心的な演奏者の一人でもあった。だが肝心の武田は、開演時間が過ぎても一向に姿を見えないのだった。いや、見せることは見せたのだが…。
     麻薬に蝕まれたジャズ界の暗黒面を抉った表題作など、ハードボイルド・ミステリ中篇3本を収録。

    *残酷なブルース
    *罠をかけた奴らの血
    *女だらけのブルース

    ●河野典生(こうの・てんせい)
    1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • 495(税込)
    著:
    河野典生
    レーベル: ――

    それは、ミミというフーテンの真実であると同時に、あらゆるビートやヒッピーの真実であり、また人間そのものの真実でもある。私はそういう観点で、そのヒューマン・ドキュメントを作り上げた。レンズの対象として選んだ瞬間から、私にとって、ミミは捨て猫でしかなかった。(「ガラスの街」より)
     サイケとゴーゴーの渦巻く夜の新宿で、美貌のフーテン・ミミの捨て猫のような不様な死を推理タッチで描く表題作のほか、中年男女の爛れたセックスを、幼い目を通して鋭く告発する「殺!」等、昭和の風俗の虚像を余すところ描いた、ハードボイルド小説の中短篇集。

    *ギラギラ
    *殺!
    *ガラスの街
    *青い群
    *黒い牛、青い羊
    *疫病神より愛をこめて

    ●河野典生(こうの・てんせい)
    1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • 譲治は膝を曲げ、横になったまま、薄く目を閉じている。疲れているのだが、頭の一部がひどく鋭くさえていて、音楽と女の笑い声が刺すように響く。昨夜のバーでの記憶を譲治は思い出す。もしかしたら、おれは睡眠薬を盛られたのだ。おれの部屋を家探ししたやつらと、内本が仲間だとすれば……。(「憎悪のかたち」より)
     養父を殺された黒人ハーフの少年が執念深く犯人を追いかけるハードボイルド・ミステリの表題作、ある日突然しっぽが生えてきた男と彼を取り巻く日本社会の滑稽さを描いたSF短篇「山田太郎の記録」など、珠玉の7本を収録した作品集。

    *血肉
    *山田太郎の記録
    *末裔
    *善行
    *殺意の時
    *遠い海、遠い夏
    *憎悪のかたち

    ●河野典生(こうの・てんせい)
    1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • 770(税込)
    著:
    河野典生
    レーベル: ――

    椎名晨(しいな・あきら)は、幼い頃に“父”と共に空を翔んだ記憶を抱えていた。それは、彼が“翔ぶ種族”に属する証だった。ふつうの人間として成長し、二十一歳になった晨は、初めて自らの能力で空を飛翔する。そして“アキラ”としてインドの聖地に到達。そこで彼はシロウと名乗る“父”に再会し、シロウは“種族”の秘密を語る……。
     幻想SFの名手・河野典生が『小説新潮』に連載(1992年10月号~1994年3月号/全18回)後、単行本化されなかった幻の長編小説が、電子オリジナル作品としてついに登場!

    ●河野典生(こうの・てんせい)
    1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • あいつは、欲望のおもむくままに突っ走ってしまった。心臓がはりさけたって、もうあいつは帰ってこない…。高原の山荘に立てこもり、ありあまったエネルギーを暴発させた過激派の若者たち。暴走をいさめる親に銃弾で抵抗したが、その瞬間こそ、決定的な“親子の断絶”だった。
     欲望を野放しにした若者と初老の親との深い亀裂を描いた表題作のほか、著者会心の青春ハードボイルド短篇7本を収録。

    *陽だまりの挽歌
    *冬物語
    *走る男
    *夜の仲間
    *彼らの幻の街
    *彼は虚空へ走り去った
    *少国民邂逅
    *あいつらの街

    ●河野典生(こうの・てんせい)
    1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • 770(税込)
    著:
    河野典生
    レーベル: ――

    現実を超現実(幻想)の世界に解放していくのがファンタジー

     緑色の苔におおわれ、人も建物も風化していく新宿……その緑の世界を闊歩するヒッピーたちの姿を通して、自由な魂を謳いあげる表題作ほか、子供の姿をした作者が内側から子供たちの世界を描き、おとなたちの失われた故郷をかたる「子供の情景」、見すてられた草原となった東京の街にSLを走らせるため生命をかけるひとりの老人と少年たちを描いた「機関車、草原に」など、独自のファンタジーを追い求める著者が、内部に結晶するイメージを、ひとつひとつつまみあげ、小さく繊細な、しかしじゅうぶんに堅固な宇宙を創造していく傑作SF短篇集。

    ●河野典生(こうの・てんせい)
    1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • 770(税込)
    著:
    河野典生
    レーベル: ――

    鑑別所あがりの少年が、殺された少女の無念を晴らすべく街を這いまわる

     工場排水と油によどんだ京浜運河のほとりに咲いた小さな恋。ゆがんだ青春にめばえた恋は、少年の暗い心に一瞬の光明を投げつけた。しかし、やがて起こった少女の惨殺事件。彼女を殺したヤツはいったい誰なんだ…。警察に追われながらも、少年の憑かれたような推理活動が開始されるが、その手には、鋭いナイフが光っていた…。若者の異常な犯罪心理を描いたハードボイルド長篇作品。

    ●河野典生(こうの・てんせい)
    1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • 闇の中に鋭い裂け目があり、その向こうにギラギラする何かが輝いていた

     小森の笑いは凍った。じりっと後退した。吾郎がつめ寄った。いきなり、小森は吾郎に背を向け、レール跡の草むらへ向って走りはじめた。しばらくもつれ合ったあげく、道端にあったこわれた三輪車を吾郎が振りあげ、小森の頭をめった打ちにした……。(「いつか、ギラギラする日々」より)
     ペット吹きの少年の閃光にも似た殺意を描いた表題作ほか、叩きつけるジャズの興奮とやさしさをこめて、傷ついた若者達を見事に浮き彫りにした著者会心のジャズ小説集。
  • 何者かによって『オリエント急行殺人事件』が再現される!?

     名探偵エルキュール・ポワロは実在し、名作『オリエント急行の殺人』事件は、それが書かれる前年の1933年、南インドで実際に起こった事件だった! 45年後の1978年、作家・高田晨一はインド政府の招待旅行で、老人のポワロと出会う。ポワロの手には、〈かつての現場・ハイデラバード急行内でふたたび殺人が起こる〉との脅迫状が…。全世界のクリスティ・ファンに挑戦する本格推理小説の傑作。
  • 市場で子供に売りつけられた怪鳥の鈴、そこにはあるメッセージが刻まれていた

     カメラマンの高木がバリ島・デンパサールの市場で手に入れた鋳物製の鈴。帰国後、奇怪な鳥人の型をしたこの土産物をテレビ局に提供したところ、番組放映後に佐伯という初老の男から連絡が入った。どこで手に入れたのか、ぜひ話を聞かせて欲しいという。そういえばあの鈴には、鳥人の胸の部分にだけ鮮やかな真紅の塗料が塗りつけられていて、釘で引っかいたような文字で「T・N」と刻まれていた。(「デンパサールの怪鳥」より)
     人間の孤独とクールなサスペンスを描いた表題作の他、短篇小説6本を収録。
  • 495(税込)
    著:
    河野典生
    レーベル: ――

    暴力的ナンセンスが次々に展開する、憎めない悪人たちのストーリー

     新宿なんてえ街は、ぶっこわしちまえば、いいんだ。今じゃ、オレは心からそう思っている。暴力追放だか何だか知らねえが、十何年か前から、商店の連中だのサツだのが結託して、オレたちばっかり、いびりやがった。(「新宿桜会/一九七〇年」より)
     チンピラ、女子大生、フーテンなど、いずれもちょっぴりイカれた男女が引き起こす珍妙な事件。ユーモアあふれる短篇小説6本を収録。
  • 虚無感から無軌道に生きる若者たちの姿を鮮烈に描いたジャズ小説集
    あいつは逮捕された。ざまあみろ!〈デュエット〉の女の子が気をきかして、あいつの好きなチコ・ハミルトンのふざけた曲を流していた。ありがたく思って豚箱にはいりな。そう、太鼓の強烈なビートに乗って出発だ。……黒人の鼻をつく体臭、たばこの煙でむせかえる場末のバーで、一組の男女を襲ったアクシデント。ギラギラした炎天、狂った若者たちに、犯され妊娠し、死んでいったあわれな女の性。(「狂熱のデュエット」より)
    ジャズのリズムに乗せて刹那的に生き急ぐ若者たちを描いた短編集。表題作は『狂熱の季節』(1960年/日活/蔵原惟繕監督)のタイトルで映画化された。
    *狂熱のデュエット*腐ったオリーブ
    *グッバイ・タチカワ、グッバイ・ジム
    *ブルース・マーチ
    *ブルース・フィーリング
    *パドック一九七〇年
    *マザー
    *ブルースの魂
    *ピットインでヤマシタ・トリオをディグしていると妙な話が浮かんできた
    *生きながらブルースに葬られ
  • 十四の街角を曲がり……喧噪から瞑想へ、現実から幻想への旅

     言いわすれたが、おれはケイ。齢は二十二。日本の情報は少しは入る。いま、やっているバイトのせいさ。バイトは、いうならばガイドだった。二、三年前にここにいた日本から来た放浪族が、どういうぐあいか、つけたコネを、つぎつぎいろんなやつが引き継いで、おれのところまでまわって来ていた。(「カトマンズ・イエティ・ハウス」より)
     のっぺらぼうの人間などあり得ず、常ならぬ部分、ゆがんだ部分は誰にでもある。どこか「常ならぬ部分」をかかえこんだ人びとを描いた短篇集。

    ・坂道
    ・街角
    ・草原
    ・秋の日
    ・広場
    ・暴力
    ・春の影
    ・すばらしい冬の日
    ・冬の日の鳩
    ・サマータイム
    ・おれのバイオレンス
    ・炎のなか
    ・ラジャスタンの笛吹き
    ・カトマンズ・イエティ・ハウス

    ●河野典生(こうの・てんせい)
    1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • ジャズとロックのリズムをバックに、幻想と笑いと反逆が爆発する

     あいつ、J・Lが死んだのは十二月八日、ニューヨーク時間の真夜中、おれが知ったのは、何となく寝ぼけまなこでボヤーッと見ていた昼間のテレビの短かいニュースだ。へえー、とおれは思っただけだ。あのJ・Lさんがねえ、お気の毒に、と言ったところ。だから、あいつという感じでもない。いや、とてもあいつなんて、言わせていただくわけにはゆかない、お偉いお方が亡くなったのだ、そういう感じだったというわけ。(「ルーシーは爆薬持って空に浮かぶ」より)
     ジョン・レノンの死と少年たちの生活を描いた表題作、『街の博物誌』を彷彿とさせる「ブルースマン」など、音楽との関わりが深い13作品が収められた短篇集。

    ・ブルースマン
    ・あいつの夢
    ・リヴァーサイドの不思議な空
    ・アンダーグラウンド
    ・おジイさんの輝ける日々
    ・笑い男
    ・花
    ・徳さんのヌートピア
    ・夜の会話――腹を割る
    ・犬神屋の一族
    ・モンスター
    ・少年たちの夜
    ・ルーシーは爆薬持って空に浮かぶ

    ●河野典生(こうの・てんせい)
    1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • 495(税込)
    著:
    河野典生
    レーベル: ――

    失踪した女の部屋には〈私〉が雑誌に書いた戦争混血児に関する記事が残されていた

     人はみな心の中に他人には窺い知れない孤独な城を持っている。しかしその秘密の城が白日の下にさらされる時、思いもよらぬ悲劇が生まれることもある。ハーフの美少女〈真理〉の失踪。これが〈私〉の四日間、だが四年にも感じられた暑い長い秋の始まりであった…。
     本格ハードボイルド・ミステリの傑作。第62回直木賞候補作品。

    ●河野典生(こうの・てんせい)
    1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • 仕事でバリに降り立った私は、仕組まれた“偶然”により事件に巻き込まれてゆく

     私の躰はくの字に折れ曲がっていた。やがて二人の人間が私を抱え、彼らが海浜の水際を歩いていることがわかる。やがて私の躰は、どさりと降され、同時に大きく左右に揺れた。そう遠くない場所で、早口のインドネシア語の会話がきこえる…。
     バリに来てから、奇妙な人影が常にまとわりついていた。現地のガイドと警察、民族音楽グループ、オーストラリア人の大富豪、そして日本で死んだはずのあの女。やがて殺人事件が起きて、その陰謀が徐々に明らかになっていく…。
     インドネシアのバリ島を舞台にくりひろげられる、正統ハードボイルド長篇。

    ●河野典生(こうの・てんせい)
    1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • 淡い叙情性を持つ物語が散りばめられた新形式“掌編組曲”

     言葉のペインティング・ナイフが塗りこめてゆく現代人の叙述詩…。短篇、コント、詩、ショートショート、etc。12章に分けて組み合わされた62の物語は、ゆるやかな一つの長編として結実する。第71回直木賞候補作品。

    ●河野典生(こうの・てんせい)
    1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • 失踪した男が作った〈鳥〉の旋律は、インドの民衆に受け入れられ、弾き継がれていた

     六つの指穴を持つ縦笛による八小節の音のくりかえし、あの突き刺すような断続音ではじまるメロディー。あれは、ほんとうに〈鳥〉のテーマだろうか。かつてのバンド仲間ジョーの行方を追って、鷹取は日本を飛び立った。苛酷な地インドで彼が見たものは、貧困やカーストにもめげずに逞しく生きている少年たちの姿だった…。
     ジャズやインド音楽といった要素を取り込み、失踪ミステリとしてもハードボイルド小説としても高く評価された紀行小説・ジャズ小説の傑作。第2回角川小説賞受賞作品。

    ●河野典生(こうの・てんせい)
    1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • 演奏するかのように言葉が奏でられ、やがて幻想SFという魅力あふれる未知の領域を発見する

     光と闇、生と死、喜悦と不安……はるかな記憶の底に内在するイメージを抽出し、選びぬかれた言葉と、乾いた文体で構築するユニークな作品世界。長らく入手困難だった幻想SF短篇集の名作が、ついに電子書籍で復刊!

    ●河野典生(こうの・てんせい)
    1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • シリーズ2冊
    770(税込)
    著:
    河野典生
    レーベル: ――

    現代人の心奥底に眠る原始への郷愁を呼び、未来への不安を暗示する幻想小説集

     歩行者天国で賑わう渋谷の街にそそりたつメタセコイアの巨木、二人の若い婚約者たちに生えてしまったかわいらしいシッポ、老いて現代に見捨てられた男を訪れる面妖な鳥“ニッポンカサドリ”etc。日常性に覆い尽くされているかに見える私たちの街に、ふと垣間見えるこうした不思議なものの姿……。
     幻想SFの名作が、新井苑子の表紙・挿し絵とともに奇跡の復刊!

    ●河野典生(こうの・てんせい)
    1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • セックス、マリファナ、そしてジャズ……スウィング感あふれるハードボイルド・ミステリー!

     ホテルで女が惨殺された。偶然隣の部屋で乱交パーティーまがいの遊びをやっていたジャズマンの野村隆は、重要参考人として警察に手配されたうえ、事件直後に何者かに命を狙われた。事件は仕組まれた罠なのか? そして犯人を追って行動を開始した隆の行手には…。『黒い陽の下で』(浪速書房)から改題のうえ文庫化(勁文社)された後、長らく絶版だったハードボイルド・ミステリーの名作が、ついに電子書籍で復刊!

    ●河野典生(こうの・てんせい)
    1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • 495(税込)
    著:
    河野典生
    レーベル: ――

    皮膚の内側にさまざまな情念を閉じこめて、黒々と人びとがうごめいている

     深夜の酒場で、偶然、青春時代ジャズ仲間だった男と女が再会した。「よかったら、おれに運転させてくれないかな? 御指定の場所まで送りとどけるぜ」だがこのときすでに、或る不思議な事件の幕が切って落とされていた。財界実力者、TVディレクター、インド人留学生などを巻き込み、やがて物語は、一人の若い女性ジャズシンガーの出生の秘密へとつながっていく…。大人の会話が愉しめるハードボイルド・ミステリー、ついに電子書籍で復刊!

    ●河野典生(こうの・てんせい)
    1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
  • 506(税込)
    著者:
    河野典生
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    60年代屈指のハードボイルド。推理作家協会賞受賞

    その娘から電話がかかって来たのは深夜だった。しきりに私に会いたがっていた。翌々日、娘は、相談したいと思って来ました……と、郵便受けに、鉛筆で走り書きした薄汚れた紙片を残して、失踪した。星村美智、一度だけだが、私は彼女と寝たことがある。自堕落な生活にふけり、睡眠薬をかじってはもうろうとなって、いつまでも笑いころげているような娘だった。何人かの男の影が浮かび上がってきた。いつしか私は、失踪した彼女の跡をたどりはじめていた。退廃ムードにひたる現代の青春群像といまわしい〈暴行事件〉を描いた、正統ハードボイルドの傑作、第17回日本推理作家協会賞受賞作。
  • 時代の倦怠と孤独な情熱を映す、デビュー作品集

    ――大して危険をともなわず、無駄骨と知りながらデモをするしか能のないヤツラめ! チクショウ、あいつらにも霊柩車が必要なんだ。私服が獲物をあさってうろつく厳重警戒中の空港周辺。衆をたのんで、騒ぎたてる学生デモ隊をしりめに、外相暗殺を狙う不隠なグループ。うすぎたない青春、打算でつながっているにすぎない孤独な若者たちの暴発するエネルギー、破滅への前奏曲は……。ビートジェネレーション、反俗的な青春を主題にした河野典生の一大傑作。

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