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『五味川純平(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧

1 ~15件目/全15件

  • ノモンハン戦失敗の図式は三年後のガダルカナル戦失敗の図式に酷似している。特に作戦指導部の考え方において、そうである。作戦指導の中枢神経となった参謀二名が両戦に共通しているからでもあろうが、当時の軍人一般、ひいては当時の日本人一般の思考方法が然らしめたものであろうか。先入主に支配されて、同じ過誤を何度でも繰り返す。認識と対応が現実的でなく、幻想的である。観測と判断が希望的であって、合理的でない。反証が現われてもなかなか容認しない。(あとがきより)
  • 運命の序曲3、髑髏の舞踏1を収録――戦争へひた走る重い時代のなかで、愛し、生き抜いた人々を描く感動大作。

    農村に飢餓、街には失業者。経済は行き詰まり、政局は混乱する。それに乗ずるかのように日増しに強まる軍部の圧力。伍代(ごだい)財閥は満州工場設立を企図し、当主・由介(ゆうすけ)、英介、由紀子、と相次いで渡満。陰謀、策略、圧殺、クーデター。そして、遂に満州事変の勃発……! 雄大な構想、多彩な人物で綴(つづ)る、戦争文学史上未曾有(みぞう)の大河小説!
  • 米も食わずに戦って ぼろぼろになって死んだ仲間達 遠い遠い雲の涯に たばにして捨てられた青春よ 今尚太洋を彷徨する魂よ──飢餓と疾病の地獄から生還した詩人はこのように記した。ガダルカナルの戦いでは、日本軍の作戦遂行上の特徴的な欠陥が端的に表われていた。その犠牲となったのは数万の前線兵士であった。無謀な作戦、遅すぎた決断、愚かな上層部のツケは常に前線の将兵たちの生命で支払われる……怒りをこめて語りつぐべき悲惨な大戦の真実。
  • 日中はついに全面戦争に突入! 苦戦を強いられた日本軍は……!?

    国会の空転、軍部内の不統一のなか、戦争拡大派の挑発と謀略から蘆溝橋事件が勃発。日中は全面戦争に突入した。上海戦線で苦戦する柘植。北支で捕虜を射殺してしまう千田。思わぬ苦戦を強いられた日本軍の行く手には、やがて南京事件の地獄絵が繰り広げられた。戦争の残虐な劫火と醜悪な人間狩りを描破する迫真の第5巻!
  • 715(税込)
    著:
    五味川純平
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    御前会議──天皇の前で開かれるため最高の権威をもつ。が、その天皇は一切の責任の外にあった。昭和十六年、四回の御前会議の結果、日本は勝算なき太平洋戦争に突入した。この会議の経緯を詳細に辿り直し、改めて御前会議のもつ奇怪な本質を抉る迫真のドキュメントが本書である。陸軍と海軍の権力抗争、開戦のために工作される非合理的な数字、参戦を疑問視しながら、しだいに口を閉ざしてゆく重臣たち。著者は言う、“恐るべき傲慢と惰性が日本を破滅させた”と。
  • 2・26事件の全貌と悲惨な結末を描き切った白熱の第4巻!

    共産党リンチ事件! 帝人事件! 相沢中佐事件! 国民の窮乏をよそに、政官財界は癒着して不正を行ない、左翼勢力は袋小路に入り込んでいた。永田鉄山軍務局長斬殺の血刀(ちがたな)を見た皇道派青年将校は、昭和11年2月26日、雪の降りしきる中、「昭和維新」に決起した。2・26事件の全貌と悲惨な結末を描き切る白熱の第4巻!
  • 髑髏の舞踏2、3を収録――暗黒の時代を力強く生き抜いた人々を描く感動大作!

    五・一五事件の犬養毅首相暗殺、大森銀行ギャング事件、神兵隊事件、滝川事件、リットン調査団報告書。急加速で進む日本の戦争態勢の下で、伍代(ごだい)家を中心とする人々の絆もはかなく断ち切られていった……。柘植(つげ)と由紀子。高畠(たかはた)と素子。中国人白永祥(はくえいしょう)と少女邦(くに)。綿密な取材と圧倒的な筆力で綴る戦争文学史上未曾有(みぞう)の大河小説!
  • 戦争を生きぬいた男と女の壮大なる人間ドラマ! 『人間の条件』をしのぐ感動大作!

    その夜、新興財閥伍代(ごだい)家では新築披露パーティが華やかに行なわれていた。そこに集(つど)った人々の愛と希望と夢と野心を呑み込んで、戦争の歯車はゆっくり回りだした。激動の中国大陸、ファシズムの日本を舞台に、綿密な取材と圧倒的な筆力で描かれる戦争の構造、人間の条件。戦争文学の一時代を画す、不滅の金字塔、待望の文庫化!
  • 敗色濃くなるなか、伍代家では……。戦争を知らない世代へ贈る! 長編小説

    起死回生を図(はか)ったガダルカナル作戦では、日本兵3万1千余名のほとんどが、餓死か病死という凄惨(せいさん)な敗北。一方、北方アッツ島でも全員玉砕(ぎょくさい)! 日々敗色濃くなるなか、伍代(ごだい)家では、皮肉にも軍需景気に沸き返った。当主由介(ゆうすけ)は先の見通しに悲観的だったが、実権は戦争協力、便乗を叫ぶ長男英介(えいすけ)に移動する。悲痛の地獄編!
  • 満州の伍代俊介にも、遂に召集の日が。俊介の部隊は勇躍(ゆうやく)ノモンハンに出兵したのだが……。

    標(しめぎ)耕平の逮捕。順子(よりこ)の心痛をよそに、官憲の苛酷な尋問と拷問が続く。一方、満州の伍代俊介にも、遂に召集の日が来た。日本とドイツの破竹(はちく)の進攻をみて、俊介の部隊は勇躍ノモンハンに出兵した。しかし、そこで俊介が見たものは、無謀な作戦の下、肉弾突撃させられる兵士の死屍累々(ししるいるい)たる地獄の戦場だった。痛恨と戦慄の第6巻!
  • 心の底から激してくるものがある。あれだけの悲惨な戦訓がありながら、三年後に日本は、ガダルカナル攻防戦で全く同じ失敗の図式を繰り返しているのである。異るところは、ノモンハンが茫漠とした平原と砂漠、ガダルカナルは南溟に浮ぶジャングルの孤島であることだけで、日本の作戦指導は全く同じ愚を繰り返した。あのころ、日本人とはいったい何であったのか。あれから、日本人は変ったであろうか。変った、と、私は確信をもって答える勇気を持たない。(あとがきより)
  • 「戦後30年、私は未だ復員しきれていないような気がする。軍隊の理不尽に耐えていた期間と、生死のはざまをナロウ・エスケープした100日間の体験は、確かに私に終生のテーマとするものを怨念として与えた。それをフィクションとして表現したのが『人間の条件』であり、ドキュメントとして誌したのが本書である」(あとがきより)。日本帝国陸軍野望の象徴「関東軍」はかく壊滅せり! 元関東軍の兵士だった著者が怨念をこめて綴る力作長編。
  • 昭和16年12月8日、ついに日本は太平洋戦争に突入! 白熱の疾風怒濤編。

    国家総動員法の公布以来、軍部と産業界の一体化を叫ぶ英介(えいすけ)は、専務に昇格、父由介(ゆうすけ)を斥(しりぞ)け始める。俊介(しゅんすけ)や高畠(たかはた)、矢次(やつぎ)らは、対米英戦の無謀を説くが、もはや誰も聞く耳を持たなかった。昭和16年12月8日、ついに日本はパールハーバーを攻撃、太平洋戦争に突入した。そして、華々(はなばな)しい緒戦の勝利を重ねるが……。疾風怒涛の第7巻!
  • 原爆投下、ソ連参戦! 敗色濃い日本……戦争文学の最高峰、遂に完結。

    地獄のインパール作戦遂行中、泥河(でいが)に呑まれる標耕平(しのぎこうへい)。サイパンは陥落し、フィリピン海戦では再起不能の惨敗と、日本の敗色は日に日に濃くなっていく。昭和20年8月、広島へ原爆が投下され、ソ連は参戦に踏み切って、怒涛のように満州に押し寄せた。伍代俊介はソ連国境の関東軍にいた。戦争文学の最高峰、ここに完結!
  • 594(税込)
    著者:
    五味川純平
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    国共内戦下、満州に残された日本人の苦悩を描く傑作

    終戦後の満州、そこには多くの日本人難民が、激しい飢餓と窮乏のうちに故国への送還を待っていた。町は中共系市政府の管轄下にあったが、国民党軍の南下は間近い。中国内戦の渦の中で、人びとの不安は膨張した。同胞の救済か、思想の純潔か?――市政府の指導下で解放連盟員として民主化の教宣に従う一日本人の苦悩を浮彫りにする。

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