『ちくま新書、山田史生(新書)』の電子書籍一覧
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自己の欲望と好奇心を
どうするか?
「道」「平常心」「自力」とは──
こころの解像度を上げる禅的思考の本質とは。
答はない、あるのは自己のみ。
理屈を超えた、命がけのことばのバトルを味わう。
唐代の『趙州録』から、11の禅問答を抜粋して解説。
本書に登場するキーワード
……平常心 自力 道 明暗 作為 是非 自由 目指さない 意識 無意識 聖者 凡夫 具体 抽象 自己陶冶……
禅問答は、ことばを使っておこなう、地に足のついた禅僧同士の、ガチな対話の記録である。
唐代の名僧・趙州は、ことばで相手の基盤を揺さぶる達人で、師である南泉との問答には、「道」「平常心」「我欲」「自力」といった禅的思考の本質が凝縮されている。
決してわかりやすいものではないそれは、禅のスタート地点にあるもので、つまずきながら読み込む先に、おもしろさという値打ちがある。
この世で自力で生きていくためのヒントに満ちた11の問答を味わう一冊。
イラストレーション=越井隆
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【目次】
まえがき
問答という対話のかたち/自己を言語化することの極み/他人とともにことばを使いあう/ことばの自己対象化のはたらき/禅問答とはいかなる問答か/AIに禅問答はできるだろうか/なぜ11の禅問答を読むのか
第1の問答 平常心がそれだ──なにも隠されていない
現実をありのままに認識する/ことばの意味を理解する/よく生きることを意識する/自由であることはむずかしい/こころを汚れに染まらせない/一切の意識をなくすべきなのか/目指さずして意識できるのか
第2の問答 言語化なくして明暗なし
言語化せずに答えられるのか/たれが打たれるべきだったのか/知覚し思考するところを言語化せよ/言語化しないのは甘えだ
第3の問答 なにが有ることを知っているのか
知るべきことを知っている/ウシはそれを知っているのか/異類はよく生きているのか/死んだらどこにゆくのか
第4の問答 火事だ!火事だ!
師と弟子とが火花を散らす/なにごとも自力でやるべし/なぜ鍵を投げ入れたのか/自力とは、自己とは……
第5の問答 助けて!助けて!
ただ助けるふりをするだけ/ちゃんと助けられている
第6の問答 命がけの一言をよこせ──しからずんば諦めよ
ほんとうの本末転倒はなにか/本末転倒にもいろいろある/かさねがさねの筋ちがい/我欲をどうやって捨てるか/ヘタな有言は無言にひとしいのか
第7の問答 くやしい!くやしい!
「ことば」がやっていること/ことばは行動についてくる/ズバリと異類になってみせる/ほんとうに問いたったこと/生きることと言語化すること
第8の問答 手綱はもってきたか──それでも自己は捨てきれない
その行為はみられている/主体性はどこへいったんだ/いまひとつ噛みあわない
第9の問答 理屈にかかずらうな──けれども言語化はサボれない
無言であることはゆるされない/理屈をはなれる仕方もいろいろある/ふたつの仕方のわかりかた/象徴とそれが象徴するもの/ことばで示さないでどうする
第10の問答 なんてこったい!
どうして門を開けたのか/ことばは経験にささえられている/ことばは行為をあらわしている/禅問答という特殊空間
第11の問答 ことばは生きている──仏をもとめ、汚れを捨てよ
言語化する隙もあらばこそ/馬祖はなんといっているか/心はただちに仏でありうるか/仏に近づき、汚れを捨てる/「ありのまま」じゃいけない/自覚なくして成仏はない/ほかならぬ自己が成仏するのだ/熟した梅の実は落っこちる/ことばは生のなかに息づく
あとがき
参考文献
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歴史上、数々の支配者たちに熟読されてきた兵法書の古典『孫子』。人間心理への深い洞察をもとに必勝の理を説いた同書を、視点をひっくり返して読んでみたら、何が見えてくるのか。自明とされた「勝ち」というものが、にわかに揺らぎ始めるかもしれない。『孫子』のなかから、これぞという言葉を選び、八方破れの無手勝流でもって解釈しながら、その真意を探る。
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日曜日、著者は酒のお供にと『荘子』を取り出した。超俗的で、世人を煙に巻くような文章を読みながら、「わからない」ことの醍醐味にどっぷり浸かってゆく。雲をつかむような話ばかりだけれど、固くなっていた頭がほぐれ、おおらかな気持ちになれるのはどうしてだろう。一風変わった角度から荘子の思想に触れる「こんにゃく談義」のはじまりである。
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