『沖田正午、401円~500円、0~10冊(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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「そうだよ、あっしが喋ってるんですぜ」。
目の前の犬に言われて白九郎は驚いた。
傍目にはどこにでもいる雑種なのに、白九郎にだけは鳴き声が言葉となって伝わってくる! しかも、自分の名前まで知っていた。
仔細を聞くうちに、牙黒と名付けた黒い歯の犬こそ天の賜物と思った白九郎は、賭場荒らしで食いつなぐ日々から一念発起。
牙黒のため、体を張って非道の旗本をとっちめることに!
人間の言葉を解する犬と、
旗本家を勘当された若侍が二人三脚ならぬ、一人一犬五脚で、
お江戸の騒動をおさめるユーモア時代小説第一弾! -
時は天保の末期。浅草駒形町の大工『峰庄』の棟梁松五郎は、一年半ほど前に先妻を不慮の事故で亡くし、年老いた両親と七人の子どもの面倒をみるため後妻を娶ることにした。
しかし、こんな大家族のもとに来てくれる嫁はなかなかいない。
六人目の見合い相手は二十二歳のお多江という可愛い娘――本作の主人公である。
もちろん、先妻のわる餓鬼どもが起こす事件によって、
ハチャメチャな人生を歩む破目になるのであるが。
「姫様お忍び事件帖」の作者が送る、大家族時代劇コメディここに開幕!
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