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『出羽三山、芦原伸(実用)』の電子書籍一覧

1 ~1件目/全1件

  • 忘れられた日本の風景、失われゆく里山や里海に残る風俗、風習、伝統、暮らしなどを訪ねた旅の記録を「森」と「海」の二編のテーマで綴る16編。

    日本人は古くから山や森、川や海などの自然を敬い、森羅万象あらゆるものに精霊や魂が宿ると考え暮らしてきた。

    文明社会の現代において希薄となったそうした価値観を、あらためて辺境の旅を通して見つめ直す。

    旅をライフワークとして 40年以上。

    本書は、紀行作家であり旅行ジャーナリストでもある著者が、北は北海道・オホーツク海沿岸から南は沖縄・久高島、

    さらにカナダ、北太平洋北東部のハイダグワイ島をめぐった“17 の辺境の旅”の取材をまとめたものです。

    各地で見聞きした、それぞれの土地土地に生きる人々の知恵、“教え”が記されています。



    絶滅した二ホンオオカミの足跡を追って奈良・大台ヶ原へ。

    かつて鯨漁で栄えた五島列島へ。

    旅を続けるなかで著者は、果たして文明は人間を幸福にしたのだろうかと疑問を投げかけます。



    ――辺境では現代社会の「快適」「清潔」「安全」のルールは保障されない。

    むしろ「不便」「不潔」「危険」を覚悟しなければならない時もあるだろう。

    その代わり、そこには清澄な空気、大きな空、森の限りない静けさがある。



    辺境の古代人は神の怒りを恐れた。洪水、火災、地震は神の怒りだった。

    それゆえ神々から与えられた多様性社会を尊び、森林を守り、野生動物との共存を図った。

    同時に祖先の霊を敬った。この本でまとめたものは、そうした“辺境からの声”である。

    ――と著者は語りかけます。



    森に寄り添い、海を糧とする人たちの生きる知恵であり、日本人の根底にもある森羅万象に宿る“八百万の神”を敬うという多様な観念は、デジタル社会に生きる私たちが今こそ、その声に耳を傾ける時代かもしれません。



    【目次】

    <第一部 森の教え 編>

    第一章 オオカミが教えてくれたこと1 大台ケ原(奈良県)

    第二章 オオカミが教えてくれたこと2 秩父(埼玉県)

    第三章 マタギが教えてくれたこと 阿仁(秋田県)

    第四章 森林鉄道が教えてくれたこと 木曽谷(長野県)

    第五章 仮面が教えてくれたこと 高千穂・椎葉(宮崎県)

    第六章 南方熊楠が教えてくれたこと 田辺(和歌山県)

    第七章 里人が教えてくれたこと 遠山郷(長野県)

    第八章 山伏が教えてくれたこと 出羽三山(山形県)

    第九章 鬼が教えてくれたこと 国東半島(大分県)



    <第二部 海の教え 編>

    第一章 鯨が教えてくれたこと 五島列島(長崎県)

    第二章 “渡り漁師”が教えてくれたこと 鵜来島(高知県)

    第三章 アイヌが教えてくれたこと オホーツク海(北海道)

    第四章 天女が教えてくれたこと 丹後半島(京都府)

    第五章 ブラキストンが教えてくれたこと 津軽海峡(北海道)

    第六章 島猫が教えてくれたこと 田代島(宮城県)

    第七章 神女が教えてくれたこと 久高島(沖縄県)

    第八章 ワタリガラスが教えてくれたこと ハイダ・グアイ(カナダ)

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