『朽木 祥、1円~(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧
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うちのかわいいねこは、家の外でいったい何をしているの?
小学生の男の子、信ちゃんが公園で捨てねこを拾い、保護して、育てる。
ねこの秘密を探っていくまでの1年間の子ねこドキドキ成長物語。
野球帽にすっぽりはいるくらい小さい茶トラの子ねこは、「トラノスケ」と名づけられる。
ラブラドールのでっかいけれど気の弱い犬の「ダン」と、優しい男の子、信ちゃんと暮らすようになる。
ある日、信ちゃんは、子ネコのトラノスケの鳴き声が<まってたんだよー>ときこえた、ような気がた。
これって空耳? 不思議なことが起きるエブリディ・マジックな物語。
●他者の気持ちに寄り添う、あたたかい心を育てる物語。<小学3年生以上対象>
巻末に猫大好き作家&画家の「ねことなかよくなる」スペシャルガイド付き。
※小学3年生の国語教科書(光村図書)に掲載された
「もうすぐ雨に」の主人公の少年と飼いねこのトラノスケが登場する物語です。
教科書で『もうすぐ雨に』を読んだ子どもたちは、もっと楽しめます!
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ヒロシマとイタリアをつなぐ<記憶>の旅。
わたしには名前が三つある。
光・S・エレオノーラ。
エレオノーラは、イタリア語で光という意味。
Sは何かって?
ちょっと大げさな名前だからないしょにしてる。
2011年震災後、少女エリーは親戚のいるイタリアに少しの間避難する。おいしいものと温かい人たちに迎えられ人心地つくが、思いもよらない歴史に触れ、エリーの名前のSに込められた本当の意味を知ることになる。
戦争を乗り越えて生きてきた人々の“希望”を描く、ヒロシマとイタリアをつなぐ物語。 -
夏休み,兵吾と主税の兄弟は,鎌倉に住む大叔父さんのお屋敷に預けられることに.地元の少女,静音と知り合って遊ぶようになるが,ある日,切り通しを滑っているうちに,“時間が止まった”不思議な谷に迷い込み…….謎解きに乗り出した三人は,やがて瑠璃の伝説と,大姫の悲恋物語に行き当たる.本格ファンタジー.
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びっくり!と笑いがつまったやさしい物語。
さくら村には、さくらの木がいっぱい植わっています。
それぞれのさくらの木に名前が付いているのです。
そんな、さくら村では、事件がいっぱい起きます。
キセキレイが、とんでもないところに巣を作ったり、
トウモロコシ畑でビックリするようなものを見つけたり、
まんげつの夜には、不思議なことがおきたり・・・・・・。
とんでもないことや、笑っちゃうことや、それはもうたくさんです。
さて、今日は、どんな事件が起きたかというと―――。 -
真夏の夜、元安川に、人々は色とりどりの灯籠を流す。光を揺らしながら、遠い海へと流れていく――。68年前の8月6日。広島上空で原子爆弾が炸裂した。そこに暮らしていた人々は、人類が経験したことのない光、熱線、爆風、そして放射能にさらされた。ひとりひとりの人生。ひとりひとりの物語。そのすべてが、一瞬にして消えてしまった。朽木祥が、渾身の力で、祈りをこめて描く代表作!第63回小学館児童出版文化賞受賞作。
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「未来」は、永遠ではない……。心に迫る、切ないディストピア小説!
村雲達6人のクルーメンバーは、そう裕福でない日々の中で捻出した費用で、念願の新艇を手に入れる。早速、三日月島をスタートに開催される外洋ヨットレースへの参加を揚々と決める。小笠原諸島近くのその島には申し分ないサービスを提供するホテルがあり、ヨット乗りには夢のような島だった。盛り上がる「大きな少年」たちを、時に辛辣な言葉をかけながらも温かく見守る家族や恋人たち。唯一の懸念は、きな臭い世情不安だけだった。メンバーの一人である諸橋は物理学を専門とし、政府のあるプロジェクトに加わっていたのだ。独身を通してきた村雲は、お礼セーリングに美しい女性輝喜を互いの愛犬二匹とともに連れてきた。若くてフリーターの洋平はシングルマザーとの交際を真剣に考え、ベテランの相原は自分の体力と人生の限界を感じていて、メンバーそれぞれがそれぞれの思いとともにレースに向かおうとしていた。準備のために三日月島に先入りしていたメンバー、しかし合流するはずの諸橋や家族たちが当日になっても到着しない。本人たちの携帯も通じない。やがて一切の通信も凍ってしまい……。世界で何が起きているのか? ――切ない、心に迫る、ディストピア小説。 -
テニス少年の底抜けに明るく切ない青春物語。
ウルトラ体育会系だけれども活字中毒でもある文学少年、侃(カン)は、高校に入り、仲良くなった友だちに誘われて、テニス部に入ることになった。初めて手にするラケットだったが、あっという間にテニスの虜になり、仲間と一緒に熱中した。テニス三昧の明るく脳天気な高校生活がいつでも続くように思えたが……、ある日、取り返しのつかない事故が起きる。
少年たちは、自己を見つめ、自分の生き方を模索し始める。
「恐ろしいほどの感動が、俺を圧倒した。若く溌剌とした魂の輝きがもし目に見えるとすれば、朝の光の中できっと俺はそれを見たのだ。
瞬くように過ぎ去るからこそ、二度と戻れないからこそ、このきらめくような瞬間はかけがえのない一瞬だった。」(本文から)
少年たちのあつい友情と避けがたい人生の悲しみ。切ないほどにきらめく少年たちの日々の物語。 -
ヒロシマを生きた人々の、「命」の物語。
一瞬の光が広島の地を覆うその瞬間まで、あの場所にいた人々にどんな時間が流れていたのか。そして、生き残った人々は、苦しみと哀しみの中でどう生き抜いてきたのか――。被爆二世の著者だからこそ書ける、真実をモチーフにした物語です。 児童文学作品として発表されながらも、幅広い年代の読者の心を揺さぶった『八月の光』。戦後70年の節目を迎えたいま、書き下ろし2編を加えて待望の文庫版を電子化しました。
巻頭の『雛の顔』は、その日勤労奉仕をさぼって命拾いをした女性と、それを責めた女性、それぞれの心の変化とその後の人生が、続く『石の記憶』では、広島平和記念資料館に展示され、原爆の悲惨さを伝える「白い石段の影」にまつわる物語が描かれます。『水の緘黙』では、苦しむ人を助けられずに一人逃げた少年の自責の念が救われるまでの物語。『銀杏のお重』では、戦争で女性だけとなった家族が、戦争を、原爆をどう生き抜いたか。ときに悋気にもならざるを得なかった女性たちの悲しみと強さが描かれます。『三つ目の橋』は、原爆で父と弟を、そして原爆による放射能症によって母を失った姉妹の物語。「ピカに遭うたもんは、たとい生きても地獄じゃ」。本作品に出てくるこの一文が、生き残った人々のその後の苦しみを集約しています。
決して特別な人の特別な物語ではなく、私たちと同じ市井の人間の物語。あの日の光が、あの場所に生きた人々の魂の声が、いま再び届く――。 -
広島に原爆が落ちる少し前のこと。「あたしにばかされたい?」という子ぎつねと出会った。戦争は、原爆は、一瞬にして命といとおしいものをうばう。遠い戦争の痛みはわからなくなっても、その悲しさなら気持ちを重ねられるかもしれない。
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ものすごく「でき」のいいおねえちゃんと、すごくふつうの「でき」のぼく。ことの始まりは、お姉ちゃんが拾ってきたネコだった。「ぼく」とぶさいくなネコ、タマとのふれあいの物語のほか、ペットと子どもをめぐる、じんとする三つのお話。
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