『逢見泪、1円~(ライトノベル)』の電子書籍一覧
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色白で栗色の細い髪。少し垂れ目がちな瞳に、頼りない唇。そして華奢な身体つきをしている18歳の優大は、家庭教師を務めるタスクの生徒だ。
タスクが優大の家庭教師を始めてから半年、優大は自分のことが好きなのだろうと、タスクは感じていた。
しかしタスクは女の子が好きだ。
優大のことは、正直素直で可愛いと思っている。でも……。
「今度の学校のテストで……百点を取ったら……」
思いつめた表情を浮かべながら、タスクへ問いかける優大。
「百点取ったら、キスしてあげよーか」
タスクは自分の口から出た言葉に戸惑い、ぞわっと全身に鳥肌が立ち、毛穴という毛穴から汗が滲み出した。 -
大学に入学したばかりの侑弥は、兄の一樹に彼女を紹介され、一人ショックを受ける。
小学生の時、両親が再婚をし義兄弟となった二人。
一樹は「俺が守ってやらなければ」と、弟になった侑弥を人一倍可愛がっていた。
そんな一樹に、侑弥は幼いながらも想いを寄せるようになっていたのだ。
ある夜、彼女の話をする一樹に「お前にちょっと似てるんだ」と言われ、理性と欲望を抑えられなかった侑弥は一樹にキスをした。
「ずっとずっと好きだった。告白したからにはもう昔には戻るつもりはない。失うか、得るか、どちらかだよ」
義兄への愛を素直にぶつける弟:侑弥。
家族への愛、彼女への愛、友達への愛、そして弟への愛に揺れる、兄:一樹。
真面目で不器用な二人の恋の行方は。
大学生・美少年・義兄弟ラブ。
【本作品はハニーボーイズVol.1に掲載されております。】 -
雑誌の取材のためSM喫茶を訪れた編集長の谷川は、自分でも理解しがたい嫉妬心に乱されていた。
部下でありライターであり、一ヵ月前に「好きだ」と告白をしてきた本間が、店内にいた「男の娘」と店の奥へ消えていったからだ。
(どうかしてる、俺は──)
自分の気持ちがいまだわからない谷川と、自分の気持ちを素直にぶつけてくる本間、二人の恋の行方は。 -
気づいたときには、いつも隼人の姿を目で追っていた……
引っ込み思案で、大学でも友達が少なかった千景。
逆に、不思議と人を惹きつける魅力を持った隼人の存在が気になり、日々観察をしていた。
千景は別に男が好きなわけではない……はずだった。
「お前、男が好きなのか?」
レンタルビデオ屋でDVDをレンタルしようとしたところで、隼人と初めて会話した。
千景が手にしているDVDは、男同士が絡んでいるパッケージ。
千景にはそんな性癖があったのだが、誰にも知られたく無かった。
「試してみっか」
戸惑う千景をよそに、隼人は表情一つ変えずにそう言った。
千景はただ困惑し、立ち尽くしているばかりだったが……
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