『嶋中潤(文芸・小説)』の電子書籍一覧
1 ~8件目/全8件
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子どもは救いであり希望。母でいることは罰。
函館にある医療刑務所分院に努める勤める金子由衣(かねこゆい)が受け持つことになったのは、不摂生の塊のような妊婦・敏江だった。お腹の我が子を心配するよりニコチンを欲する態度に驚き呆れながら、不幸な境遇から抜け出せなかった彼女の人生を思うと複雑な気持ちになるのだった。敏江は難産の末、重い障害を抱えた女児を出産する。すぐにNICUに移され懸命な治療が行われたが敏江は気に留めることもなかった。そんな敏江が数日後死亡する。リスクだらけの身体なので、何が起きてもおかしくはなく、司法検視の結果も問題はなかった。しかし、その数日後、「死にたい」が口癖の緑内障受刑者、明美が死亡した。死因が敏江と似ていることから、院内に緊張が走る。自殺なのか? 敏江の死と関係はあるのか? -
この仕事は、誰かがやらなければいけない。
目の前の患者を救うことを、分け隔てなく。
函館にある医療刑務所分院に努める金子由衣(かねこゆい)は、2年目の矯正医官。医療刑務所では、患者である受刑者の平均年齢も高く、凶悪な罪を犯した者も基礎疾患などを抱え医師の助けを必要としている。一方で不調を訴え刑務作業逃れをしようとするものも多い。受刑者の過去の罪と患者としての現在の状況を毎日のように目の当たりにし、贖罪とは何かを考える由衣だったが、当直の晩、糖尿病を患っていた前科四犯の受刑者が亡くなった。これは医療事故か、あるいは殺人事件なのかーー。 -
「警察と犯人役はお互いに手の内を見せなくてもいい」と、
筋書きなしではじまった銀行の防犯訓練。
しかし、生真面目で融通のきかないお荷物刑事の平田が
「完璧な強盗役」を演じてしまい、警察側は手も足も出ない。
さらに、訓練は日本中を騒がす事態に発展していく――
設定の奇抜さで映画化された表題作に加え、
“遊びの時間”をテーマにした人気作家3名の書き下ろし短編を収録。 -
主演役所広司、製作テレンスチャン(『レッドクリフ』シリーズ)
日中合作のスペクタクルムービーを、人気作家が完全ノベライズ!
タイムリミットは、48時間! ヒマラヤの救助隊を襲う世界規模の陰謀の正体とは!?
山岳救助隊「ウィングス」を率いる隊長・姜のもとに、エベレストに墜落した飛行機に残された機密文書の捜索依頼が舞い込んだ。チームの隊員とともに、墜落現場である危険地帯“デスゾーン”へと飛び立つが、そこにはさまざまな陰謀が渦巻く、予想もつかない異常事態が待ち受けていた! 日中合作のスペクタクルムービーを完全ノベライズ! -
宇宙飛行士・松本悠美は、米露の飛行士たちと国際宇宙ステーション「ISS」に滞在し、多くの国が参加している一大プロジャクトにかかわる。そんな中、日本開発の「きぼう」に爆弾が仕掛けられたという驚愕の事実が判明する。420トンの塊が天から降ってくる人類史上最悪の危機。テロ犯が企む真の目的、飛行士6名の運命はいかに。長年宇宙プロジェクトに携わってきた著者が描く、壮大で果てしない長編スペクタクルミステリー。
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「娘は預かった」高校生の娘を誘拐した犯人は父親・岡田亨に電話でそう告げた。犯人の要求は2000万円の身代金を娘の母親に持って来させること。猶予は一週間。だが、日系ブラジル人の母は、日本での交通事故で人を死なせて故国に逃亡、行方不明になっていた。単身ブラジルへ渡った父は、妻を探し出し、彼女を説き伏せられるのか――。サスペンスフルな傑作推理。
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無戸籍、それはあきらめ続けた人生。娘は父の過酷で無慈悲な人生に向き合う。著者渾身の書下ろし長編ミステリー。
突然失踪した父。行方を追う娘は、父が25年前の殺人事件の法廷で被告に有利な証言をしていた事実を知る。真相を求めて父の過去をたどる娘は、「無戸籍」という不条理な境遇に生まれた彼の、あまりにも過酷で無慈悲な人生に向き合う。八度目の最終候補となった『代理処罰』で晴れて第17回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した著者が、現代社会の矛盾に挑む、渾身の書下ろし長編ミステリー。
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