『生島治郎(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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裏社会でおこったアブノーマルな殺人――バブルが弾け散った世紀末、バニティ・フェアに渦巻く裏切り、情痴、そして暗殺。生き残りをかけた浅ましくも壮絶な死闘が、黒い紳士たちの間でいま繰り広げられる。魑魅魍魎の断末魔の叫びが響きわたる「闇世界」に引きずり込まれる志田司郎。長編ミステリーの真骨頂。バブルを清算する裏社会の非情の掟が巻き起こす事件の真相は?
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莫大な財宝探しに命を賭ける美女と男たち。密林での凄絶なサバイバル・ゲームの勝者は? ――第二次大戦の終了まぎわ、日本軍によって、マレーシアの奥地に秘匿された時価数百億円の財宝探しが計画された。チームのメンバーに、美貌の女・須賀涼子、ボディガード役に元情報工作員で射撃の名手・原卓二、そして謎の現地組織。恋と欲望の修羅場の勝者は誰か? 著者渾身の長編冒険ハードボイルド。
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太平洋戦争勃発前夜、民間人・浜本は、マレーの英雄「虎」ハリマオを探し出すために、日本を後にした。その目的は何か……? 日独英のスパイが暗躍し、インドとマレーの独立運動が芽生え始めた激動の東南アジアを舞台に、人種を越えて生命を賭けて闘った男たちの運命は? アジアの独立に生命を賭けた男たちのロマンと波乱万丈の生涯を描く、雄渾の長編冒険小説、いま甦える!
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みんなが奇体なエネルギイに充ちていた。いつでも走ろうとし、走ってはころんでいた。編集者を経て作家に、「EQMM」誌創刊の頃より激動のミステリー戦国時代の裏も表も知り尽くした筆者ならではのエピソードがいっぱい。推理小説ファン必読、実名表記による、疾風怒涛のミステリー・グラフィティ。戦後ミステリー界の騎手たちの裏面史を描いた傑作小説。
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「愛してるんよ。あんたはトクベチュな人よ」――40代半ばの独身中年作家が、ふと遊びに出かけたソープランドで出会った、天使のような明るい韓国人女性。作家は、彼女の舌足らずのしゃべり方や、全身で愛情を表現してためらうことのない一途な性格に魅せられていく。現代では稀有な「純愛」を描いて、熱い共感を呼ぶ大人のための「名昨」恋愛小説。ひたむきで純朴な女性とのめくるめく恋の熱い日々!
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人生は、ギャンブルだ! 30歳を契機に出版社を辞めた男・辺見真人。ある日、ひょんなことから大金を拾い、美女までが濡れ手で泡のごとくころがりこんだ。自分の博才とツキを信じ、本場マカオのカジノへ……。異様な雰囲気の中で、カジノ始まって以来のバカラの大勝負に挑んだ一匹狼のスリル。情け無用・虚々実々の駆け引きの結果は?
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疑惑の事件に挑む刑事のハ-ドボイルド推理――若妻・尾形美那子が、ニューヨークで射殺された。夫の尾形友一は、多額の保険金を受取り、三島安代と再婚したが、5年後、前妻殺しの容疑で逮捕される。安代と親密になった警視庁特捜部の会田刑事は、真相を追いニューヨークへ飛んだ。そこではまた奇怪な殺人事件が待ちうけていた。非情のハードボイルド長編。
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翻訳ミステリ雑誌『EQMM』編集長を経て日本におけるハードボイルド小説の先駆者となった直木賞作家の自伝的実名小説。
一九五六~六四年の疾風怒濤の編集者時代を描いた『浪漫疾風録』と、『傷痕の街』でのデビュー後、六四~七八年の綺羅星のような作家たちの交遊を描いた『星になれるか』の合本。
■目次
◎『浪漫疾風録』
地獄へようこそ/悪戦苦闘/汗みどろの日々/粋で貧乏で/色やら恋やら/走り出す人々/ミステリ戦国時代/さらば編集者/あとがき
◎『星になれるか』
星になれるか/面白き罪/バンコク有情/ドリアンの謎/モンスターの尻尾/独り砂漠を/甘美なる腐敗/回帰への終章 -
奇妙な味の小説だ。アラベスクとグロテスクと幻想の世界にロマンを切り拓く、生島治郎の新境地。この世ならぬ超美味の特別料理に魅せられた男と女の、恐ろしくも不思議な物語「香肉」、過去と現在が混然一体となって作家を悩ます「夜歩く者」、夢をかなえる特別メカの奇妙な話「夢幻器」など、短編とショートショート20編を収録。恐ろしくも甘美な名料理人・生島治郎の包丁のさえ!
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泣く子も黙る鬼警視=特捜部長の矢部に、脅迫電話がかかった。捜査四課のやるべき仕事=暴力団取締りにまで手を出すな、というのだ。矢部は部下の会田に、暴力団・柳井組を探らせていた。柳井組は強力な武器を確保し、勢力を着々と拡大している。ハミ出し刑事・会田の任務は、その武器の入手経路を洗うことだった。不敵な挑戦に、非情のライセンスを持つ男の怒りが爆発する、ハードボイルドの不朽の名作。「非情のライセンス」としてTVドラマ化された「兇悪」シリーズ。
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CMカメラマンの久我が撮ったフィルムに、警察が行方を追っていた麻薬密造人の顔が写っていたのではないか。撮影現場でいわくありげなふたりの男をカメラがとらえていたのだ。会田は久我に身の危険を警告し、フィルムの引き渡しを要請するが、彼は一切を拒否した。会田の予感は的中し、ヤクザ組織のフィルム奪回作戦は秘かに進み、屈強な男たちが現れ久我は窮地に立つ。兇悪に挑む特捜部刑事・会田の怒りが爆発する。汚濁の人間像を活写するハードボイルドの不朽の名作。「非情のライセンス」としてTVドラマ化された「兇悪」シリーズ。
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透視能力を授かった未亡人の性と哀しい運命(「死ぬほど愛して」)や、天才雀士の「眼力」の隠された秘密(「片眼の男」)など、奇妙な味の小説がたくさん。それは「センスとユーモアと恐怖と、そしてプラスアルファ」の魅力のアマルガム。――このジャンルの名手が、つぶよりの10短編の不思議な世界を贈ります。恐怖と笑いとエロチシズム、心の奥底に潜む願望と不安をえぐり出す傑作選!
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阿片取引を通して結託する日本陸軍と中国の秘密結社。その壊滅を企てる真吾の行く手には!?
中国人の親友・葉宗明(ユエゾンミン)を捜す紅真吾が、上海に現われた。彼らはかつて豚毛買占めを請け負ったが失敗、無一文になっていた。紅は葉を知る女をつきとめたが、彼女の喉には葉のナイフが突き刺さっていた! 阿片取引を通して結託する日本陸軍と中国の秘密結社。その壊滅を企てる真吾の行く手には!? 男の極限を描く冒険ロマンの傑作! -
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四十代半ばの独身作家は、気晴らしのつもりで出かけたソープランドで、天使のような韓国人女性と知り合う。舌足らずで一途な彼女と作家の、国境や立場を超えた何ものにもとらわれない純粋な愛を描く恋愛小説の傑作。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。 -
体から斬り放たれた生首は――「兄貴だ!」。兄の復讐を誓う鋭二は、新宿から上海へと、事件の糸を追う――。
週刊誌のキャップをする兄から「私」に電話があった。上海系の麻薬組織を追跡取材しているが、編集部には中国語を話せる者がいないので手伝ってほしいと言う。早速私は大同というデスクの取材に同行することになった。関西の広域暴力団までが絡むからくりが見えてきた。そして、兄の首が切り落とされた! 温厚な男の中に眠る戦士の目覚めを、練達の筆致で描き切る。 -
3人の若者が世間をアッといわせようと、暗黒の大都会に勇躍、殴り込み! 著者得意の冒険ロマンの傑作!
あることから大学を追われた留川。暴行罪で何度も刑務所(ムショ)暮らしをした入間。少し頭は足りないが、バカ力のある佐倉。絶望と飢えのドン底にいる三人の若者が、それぞれの、頭脳、度胸、腕力を武器に結束。大金を手に入れ、世間をアッといわせようと、暗黒の大都会に勇躍、殴り込みをかけた……! 著者得意の冒険ロマンの傑作! -
直木賞を受賞し、ハードボイルドを日本の土壌に開花させた秀作!
志田刑事は暴力団浜内組幹部を追跡中、同僚刑事を誤射して引責退官している。妻側からもらった離婚慰謝料を資本(もとで)に、志田前刑事の浜内組追及は続けられた。暴力団の“経営革命”すら行なって尻尾を出さぬ浜内組と孤独な退職刑事との凄まじい闘い! 直木賞を受賞し、ハードボイルドを日本の土壌に開花させた秀作! -
ゴルフの醍醐味と強烈なサスペンスが見事に融合した長編ミステリー傑作!
元トップ・プロゴルファー、旗一騎は名門「二十世紀C・C」の支配人に就任した。その直後、彼に「『二十世紀』から手を引かなければ、殺す!」との謎の脅迫、そして襲撃。「鍵」を握ると思われた前支配人は惨殺体で発見される。巨大な陰謀蠢くクラブの背景を探る旗に恐るべき罠が……!? ゴルフの醍醐味と強烈なサスペンスが見事に融合した長編ミステリー傑作! -
元刑事の私立探偵志田司郎は、70過ぎと思われる婆さんからブラジルで行方不明の養子の探索を頼まれる。勇躍サンパウロに飛んだ志田はたちまち危地に……ブラジルのサンパウロを舞台にした生島ハードボイルドの雄編。
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入港中の船に食糧や船具を納入するシップチャンドラー久須見健三は、暴力団の横やりで運転資金につまり、魅惑的な女の紹介で、奇妙な条件つきの金を導入する。だが、部下の妻の誘拐事件が起こり、用意した大金の身代金は何者かに強奪される……横浜の埠頭をバックに、暴力団と張りめぐらされた策略。犯人を追って毅然と闘う男の魅力を描くハードボイルド小説。その第一人者だった生島治郎のデビュー作。
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横浜でナイトクラブを経営する泉一(いずみ はじめ)は、戦争中の重い贖罪を背負って生きる男。窮地に立たされたかつての部下のため、毅然として自らの血を流そうとする。男の生きざまを問う生島治郎のハードボイルド。
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やくざ稼業から足を洗おうとした牧良一は、組織から差し向けられた刺客の弟分を殺してしまう。悔恨と自責の日々を送る牧に、政治家進藤が救いの手をさしのべる。牧は進藤に全幅の信頼を寄せるのだったが、非情な選挙戦を通じて政治家の策謀に打ちのめされる。北陸の古都を舞台に暴力団と政治家の醜関係を描出する野心作。
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寄港する外国船に食料、雑貨、船具などを納入してマージンをとるシップ・チャンドラー。横浜に住む久須見健三は、そうした海のブローカーの一員だった。暗い過去を持ち、そのために部下と恋人と左脚を失った久須見のアパートには、時として様々なトラブルを背負った人間が迷い込み、そのたび彼は事件に巻き込まれる。荒々しい港街を背景に、人間の生きざまを生々しく描き上げた連作小説。
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