『ジェフリー・チョーサー(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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時は14世紀末の4月のある日、ロンドンのとある旅館にカンタベリへ巡礼に行く種々の身分、様々な職業の29人が泊まり合わせた。彼らは道中の退屈しのぎにと、一夜の晩餐を賭けた物語くらべをすることになった。そこで一人づつ、籤引きの順番に話を始めた。――〈近代英詩の父〉と讃えられるチョーサーが中世物語文学のあらゆるジャンルと様式を集大成した畢生の大作を詩人西脇順三郎が丹精を込めた名訳で贈る。
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巡礼途上で偶然、居あわせた29人が語る英雄譚や笑話、信仰訓や奇談の数々。貴族や僧侶から商人、農民など、当時のあらゆる階級、身分、職業の人々がもつ人情、風俗、思想、道徳を中世イギリス最大の詩人チョーサーが、彼ら自身を通して活き活きと描きだす。日本のモダニズム詩運動をリードしつづけた西脇順三郎が、このヨーロッパ文学史の記念碑的傑作を珠玉の名訳に結晶。
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聖地カンタベリへの巡礼に出かけるため、同じ宿屋にたまたま泊まりあわせた客たち総勢29人。騎士、粉屋、荘園の管理人、貿易商人、料理人、法律家、修道女、免罪符売り、市井の女房など、身分や職業はまちまち。全員でくじを引き、順番に道中おもしろおかしい話を披瀝しあったら旅のなぐさめになろうという宿屋の亭主の発案に合意する。これがこの物語で、断片しか残っていないものまで含めて全25話。本書では長年この物語に親しんできた訳者によって、現在のわれわれにもアピールする代表的な話、この物語を知るに必要十分な9話が紹介されている。
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