セーフサーチ設定を変更しました
ページの先頭です
GWコイン大還元祭
期間限定!初めての予約購入で最大コイン+20%還元!

『ジェシカ・ヘギー(実用)』の電子書籍一覧

1 ~1件目/全1件

  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    『兵法』は、およそ二千五百年前の中国の将軍、孫武(孫子)が残したといわれる古典である。軍事分野の必読書であるだけでなく、ビジネスや政治、経営、マーケティング、さらにはスポーツの指南書としても親しまれている。『兵法』は簡潔であり、経典のようなリズムと神秘的な雰囲気を持った文体で書かれている。その古さと荘厳さから、まさに伝説として語り継がれている。
     絵で語ることを生業としている私が初めて『兵法』を読んだとき、その文章が、そこには描かれていない図につけられたキャプションのように見えた。そして、二千五百年分の埃をかぶった世界中で知られる古典に、図やグラフを添えて新たな現代的・視覚的イメージを与え、人々が「争い」について考える新たな道を作り出すという試みに、抗いがたい魅力を覚えるようになった。
     この作業を始めた当初はかなりの困難を覚えたものだが、二章も半ばに差しかかる頃、孫子の思想が、彼の伝説を聞いて抱いた人物像とは違い、血みどろで野蛮なものではないと気づかされることになった。むしろ、彼の説く道理に深く共感し、好意さえ抱くようになった。
     望むままにページからページへ飛び回り、気に入ったところで手を止めてみてほしい。結局のところ、本書の中で一番大事な一節というのは、それぞれが自身の経験を最もよく反映するイメージを描けた部分なのである。
    『兵法』が多くの人に読まれるようになったのは、孫子の見識が大小問わず、あらゆる「争い」に通用するからだろう。『兵法』のいう戦争とは、人生におけるさまざまな「争い」の比喩にすぎない。彼の提言が生徒会長に立候補した十歳の子供にも軍隊の将軍にも等しく有効であるのは、戦争という行為になぞらえつつも、実は問題解決に主眼を置いた、メタファーのメタファーだからなのである。
     私たちは誰もが何かのために争っている。そして幸いなことに、孫子がそれに勝つための心構えを教えてくれている。
    (序より)

・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。

ページ先頭へ

本を予約しました

※予約の確認・解除はこちらから

予約済み書籍

キャンセル及び解除等

発売日前日以降のキャンセル・返品等はできません。
予約の確認・解除、お支払いモード、その他注意事項は予約済み書籍一覧をご確認ください。