『徳間書店、太田忠司(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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死刑が廃止されて28年後。
生存する最後の死刑囚・麻倉は、離島の特別拘置所で、刑を執行されることなく過ごしていた。
ライターの熊沢は、彼に関する本を執筆するため取材に向かう。
自ら犯した殺人に対して「彼らには死すべき理由があった。僕は審判なんだよ。人の命をジャッジする」とうそぶく麻倉の態度に、熊沢は激しい嫌悪感を抱く。
この仕事に疑問が生じ抱き始めたとき、恐ろしい事件が起きた…。
読者の予想を覆す奇想ミステリーの問題作! -
少年探偵・狩野俊介が
次々に起こる難事件に立ち向かう!
名探偵・石神法全の事務所を引き継いだ野上英太郎のもとに、
法全の紹介で狩野俊介少年と愛猫ジャンヌが訪れた。
探偵志願の俊介の助手入門を許した直後、依頼人が扉を叩いた。街一番の病院の院長、豊川だった。
妻が宗教にいれ上げ、怪しげな導師を家に泊めて迷惑しているという。
彼等が邸に赴くと、導師は庭内の庵で奇跡を見せると嘯いた。
午前零時、突如停電が起り、密室の庵では殺人が……。
長篇本格推理シリーズ開幕! -
「道具」に秘められた魔の力と、
それに引き寄せられてしまったひとびとを描くホラー短編集。
★眼鏡 亡父の仕事場で見つけた円縁眼鏡をかけると、白紙の本に奇妙な活字が現れた。
それは自分に向けてかかれたもののようだった。
★口紅 なぜ愛されるのが自分ではないのか?
暗くつめたい部屋でひとり飲むワインが、看護婦・峰子の思いをゆがめ、煽り立てた…
★靴 今春、小学校へ入学予定だった娘を事故で亡くした蒲生。
彼の押入れから、娘のために買っておいた小さなスニーカーが出てきた…
★ホームページ 高校時代の女友達について不思議なことがあるのでリンクを見てほしい。松浦に奇妙なメールが届いた。
彼女は昨年事故死していた…
★携帯電話 駅のホームで飛び降り自殺を目撃してしまった。
全身の震えが止まらなかった。そして手許には死んだ男が残した携帯電話があった…
★スケッチブック 体に十字の傷を切り刻む幼児連続殺人事件の犯人は、十二歳の少女だった。
作家・狭川の脳裡には三十年前のある事件が甦っていた… -
五歳のとき別荘で事件があった。胡蝶グループ役員の父親が階段から転落し意識不明。作家の母親は自室で縊死(いし)していた。夫婦喧嘩の末、母が父を階下に突き落とし自死した、それが警察の見解だった。現場に居合わせた僕は事件の記憶を失い、事業を継いだ叔父に引き取られた。十年後、怪しいライターが僕につきまとい、事件には別の真相があると仄(ほの)めかす。著者長篇デビュー作、待望の復刊!
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