『ジェニファー・ダウドナ(実用、新書)』の電子書籍一覧
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遺伝子生命学、医学、宇宙科学、AIと知性……科学の発展は人類に何をもたらすか? 8人の科学的権威と語る「新しい人類の未来」!
●遺伝子学・宇宙科学・AI……科学は人類を何処へと誘うか? ●最新科学の研究がもたらす「新たな人類の進化」とは? ●8名の科学の権威が語る、ポスト・ヒューマン世界の展望! ピンポイントでゲノム情報を改変する「クリスパー・キャス9」でノーベル化学賞を受賞したジェニファー・ダウドナ氏や、「人生200年時代」の到来をうたうデビッド・A・シンクレア氏など、一昔前ならSFの世界だったような事象が、いま現実の世界で実現されようとしている。しかし、科学の発展がもたらす「人類の新たな進化」には、大きな思想的・哲学的問題が立ちはだかる。古来より不変の自然の理を超え、人為的に達成される進化を、人類はどのように認識すべきか。そもそも、ヒトが現代の「知性のあるヒト」になったのは必然か、偶然か――。世界の科学者8名が語る、これからの進化論と、ポスト・ヒューマン世界の展望。 -
ノーベル化学賞受賞の科学者、唯一の手記
ゲノム情報を意のままに編集できる「CRISPR-Cas9」。
人類は種の進化さえ操るに至った。科学者自ら問う、科学の責任とは。
「君の技術を説明してほしい」
ヒトラーは私にこうたずねた。その顔は豚である。
――恐怖にかられて目が覚める 。
ヒトゲノムを構成する32億文字のなかから、たった一文字の誤りを探し出し、修正するという離れ業ができる、その技術CRISPR-Cas9(クリスパー・キャス9)。2012年にその画期的遺伝子編集技術を「サイエンス」誌に発表したジェニファー・ダウドナ博士は、またたく間に自分の開発した技術が、遺伝病の治療のみならず、マンモスを含む絶滅動物の復活プロジェクト、農作物の改良など燎原の火のように使われていく様におののく。
豚の内臓を「ヒト化」し、臓器移植するための実験も行なわれた。
人間は自らの種の遺伝子までも「編集」し、進化を操るところまで行ってしまうのか?
解説・須田桃子(毎日新聞科学環境部記者)
※この電子書籍は2017年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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