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『竹河聖(ライトノベル、文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全61件

  • 超古代ムー大陸が沈んだ後、乱れ始めた島々の物語。亡き王の娘・ファネラは、王国を救えるか!? ーー超古代大陸ムーが沈んだ後の島々の世界では、神宝聖堂を中心に頂く王国に混乱が訪れた。亡き王の血を引く姫・ファネラは、はたして王国を救うことができるのか!? 超古代大陸アトランティスを扱った大ベストセラー『風の大陸』と対をなす、新シリーズ『神宝聖堂の王国』。傑作ファンタジー・ノベル。
  • 若き呪い師と争乱の張本人は、真正面対決へ! 神宝聖堂の王国に乱を成すフマイヨ王の真のねらいとは? 力をためる若い呪い師と幼い姫たちは試練を受け止められるのか? 超古代ファンタジ-巨編、愈々佳境に! ーー若い大神官・リバスが神宝聖堂を護(まも)るギセア王国の幼姫・ファネラには、未開花の神賜力が備わっていた。敵王・フマイヨは、ファネラを妻に奪い取ろうと企み、霊の力を用いて戦士・カナーンの命を脅(おびや)かし、ファネラを敵国へと連れ出す。リバスらはファネラを連れ戻そうと、敵国に忍び込むが……。「神宝聖堂」シリーズ続編、傑作ファンタジー・ノベル。幼姫を妻に奪い取る敵王の陰謀を打ち破れ!
  • 660(税込)
    著:
    竹河聖
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    「海流の中の国々」の物語。謎に包まれた島々、まだ誰も帰らぬ旅へ。呪い師と女戦士の姉妹とともに、はたして美貌の戦士ルキは最高神にたどりつけるのか!? ーーこれは神の与えたもうた試練なのじゃ。それだけ、神はおまえに何かを期待しておいでになるのじゃ……。大神官は、いまだ誰も帰って来た者のいない黄金海竜神への使者に選ばれ、急に目がみえなくなってしまった美貌の戦士ルキに言った。旅立ったルキは、呪い師と女戦士という姉妹に出会い……。超傑作ファンタジー・ノベル。
  • 神一族と伯爵夫人たちの死力を尽くした闘いがついに決着する!

    「モドッ…キタ…」古よりの日本の守り神“神一族”の長・神宝鵬毅は、たしかに神宮寺竜生の声を聞いた。前回の戦闘で、環の魂と引きかえに消えてしまった竜生が戻ってきたのだ。しかし、それは、新たなる戦いの始まりでもあった。美しき神々と侵略者との凄絶な魔戦! 神宝と宿敵・伯爵夫人の不思議な因縁とは? 現代の神話、圧倒的スケールで、ここに完結す。美とエロスが織り成す怪奇アクション「妖麗伝」シリーズ第6弾。

    ●竹河聖(たけかわ・せい)
    東京生まれ。青山学院大学文学部卒。ホラー、伝奇小説、ファンタジーを中心に続々と作品を発表。劇場版アニメ化もされた「風の大陸」シリーズや「巡検使カルナー」シリーズなど著書多数。
  • 日本列島を守るため、姓に「神」の字を持つ者たちの力が目覚める!

     幼い頃聞いた死にゆく祖母の言葉…「おまえは竜となるのだ。竜は神だ」…21歳になった竜生が、この言葉の重さを知る時が来た。初夏のある日、竜生は謎の美女たちと出会い、禍々しい怪物と闘うハメになる。魔戦の中で知った自らの運命とは何か。古より異国の魔物と闘ってきた神々が、現代の地に今降り立つ。美とエロスが織り成す怪奇アクション「妖麗伝」シリーズ第1弾。

    ●竹河聖(たけかわ・せい)
    東京生まれ。青山学院大学文学部卒。ホラー、伝奇小説、ファンタジーを中心に続々と作品を発表。劇場版アニメ化もされた「風の大陸」シリーズや「巡検使カルナー」シリーズなど著書多数。
  • 多くのものを犠牲にして闘う神一族、彼らの悲しい過去が明らかに…!

    「タカ…好きよ」日本の守り神“神一族”の一人・神護鷹之の耳に、かつての恋人の声が蘇る。彼女は、日本侵略を企む魔物との闘いで犠牲になった…。今、一族の仲間・神宮寺竜生も、愛する女性を強敵・伯爵夫人に奪われ、同じ苦しみを味わっていた。神代の昔から続く宿命の魔戦と愛する者への激情の狭間で、現代の神々は新たな力を得る。美とエロスが織り成す怪奇アクション「妖麗伝」シリーズ第5弾。

    ●竹河聖(たけかわ・せい)
    東京生まれ。青山学院大学文学部卒。ホラー、伝奇小説、ファンタジーを中心に続々と作品を発表。劇場版アニメ化もされた「風の大陸」シリーズや「巡検使カルナー」シリーズなど著書多数。
  • 日本の精霊たちを支配しようと、伯爵夫人と騎士の攻撃が続く!

    「来たぞ…気を付けろ!」古代より異国の魔物と闘い続けてきた神一族の一人・神宮寺竜生に、精霊たちが危機を知らせる。鎌倉の山中で繰り広げられた魔戦から半月、空洞と呼ばれる通路を抜け、妖奇な怪物どもがまたも攻め来るのだ。しかも敵の狙いは、竜生の恋人で、霊的力がないはずの美女・環だった。紅に燃える神々の激闘と熱き愛の行方は…。美とエロスが織り成す怪奇アクション「妖麗伝」シリーズ第3弾。

    ●竹河聖(たけかわ・せい)
    東京生まれ。青山学院大学文学部卒。ホラー、伝奇小説、ファンタジーを中心に続々と作品を発表。劇場版アニメ化もされた「風の大陸」シリーズや「巡検使カルナー」シリーズなど著書多数。
  • 寅雄と豹……新たな仲間を得て、現代の神話がいま綴られる!

     初夏の上野公園、深夜。朧月だけが見詰める蓮池のほとりで怪異な闘いが始まろうとしていた。池から姿を現わしたのは、全身に鱗を帯びた巨大な蛭、人頭蛇体のもの…異形なる妖奇獣たち。相対するは、大地の精霊を操る美貌の青年、前史の時代から人知れず行なわれてきた侵略者と守り神との壮烈な魔戦が今また火蓋を切った。美とエロスが織り成す怪奇アクション「妖麗伝」シリーズ第2弾。

    ●竹河聖(たけかわ・せい)
    東京生まれ。青山学院大学文学部卒。ホラー、伝奇小説、ファンタジーを中心に続々と作品を発表。劇場版アニメ化もされた「風の大陸」シリーズや「巡検使カルナー」シリーズなど著書多数。
  • 竜生の力を欲さんと、伯爵夫人の卑劣な罠が仕掛けられた!

    「たすけて…たつお…さん」神一族の一人・神宮寺竜生の目前で、雲塊が美女の姿となって囁いた。女は異国からの侵略者にさらわれた竜生の恋人・環だった。強敵・伯爵夫人の狙いは、神一族の動揺を誘うことか、竜生を味方につけることか。古から繰り返されてきた日本の守り神と侵略者との遥かなる魔戦。戦いは様相を変え、新たな境地へ。美とエロスが織り成す怪奇アクション「妖麗伝」シリーズ第4弾。

    ●竹河聖(たけかわ・せい)
    東京生まれ。青山学院大学文学部卒。ホラー、伝奇小説、ファンタジーを中心に続々と作品を発表。劇場版アニメ化もされた「風の大陸」シリーズや「巡検使カルナー」シリーズなど著書多数。
  • 空前のスケールで遂に完結! 死闘の果てに、姫と五鬼たちの運命は…!?

     霊峰・富士の裾野、青木が原樹海。転生をかさね現代に蘇った姫と五鬼たちの悲願“同胞の魂解放”の鍵はこの地にある。しかし、倒したはずの千年来の強敵、不等麻呂と宇志麻呂の霊が現れ、その行く手を阻む。現世における闘いで、永き魔戦に決着をつけようとしているのだ! 怪奇アクション「妖美伝」シリーズ第5弾。

    ●竹河聖(たけかわ・せい)
    東京生まれ。青山学院大学文学部卒。ホラー、伝奇小説、ファンタジーを中心に続々と作品を発表。劇場版アニメ化もされた「風の大陸」シリーズや「巡検使カルナー」シリーズなど著書多数。
  • 現在に甦った美貌の姫と鬼たち……呪いを相手に決戦のときが来た!

     決戦のときは来た! 輪廻転生を繰り返し、千数百年に及ぶ呪いとの戦いを続けてきた姫と五鬼。果たして、完全なる勝利を得て富士に封印された仲間の霊を解放することができるのか。強敵に立ち向かう彼らの胸に、初戦での凄惨な敗北が蘇る…。興奮、驚愕、恐怖、官能、そのすべてが凝縮される。怪奇アクション「妖美伝」シリーズ第3弾。

    ●竹河聖(たけかわ・せい)
    東京生まれ。青山学院大学文学部卒。ホラー、伝奇小説、ファンタジーを中心に続々と作品を発表。劇場版アニメ化もされた「風の大陸」シリーズや「巡検使カルナー」シリーズなど著書多数。
  • 平安時代から現代へ、魔戦が時を突き抜ける!

     不思議な夢に導かれ、美貌の姫と5人の鬼が現代に蘇った。彼らは、千年以上、輪廻を繰り返し、日本にかけられた古(いにしえ)よりの呪いと戦ってきたのだ。しかし、新たなる敵は違っていた。現代に生きる強大な呪術者だったのだ! その正体とは…? 怪奇アクション「妖美伝」シリーズ第2弾。

    ●竹河聖(たけかわ・せい)
    東京生まれ。青山学院大学文学部卒。ホラー、伝奇小説、ファンタジーを中心に続々と作品を発表。劇場版アニメ化もされた「風の大陸」シリーズや「巡検使カルナー」シリーズなど著書多数。
  • 現世に転生し闘い続ける桜姫と彼女を守る五人の鬼の物語

    “日本は古(いにしえ)より呪いをかけられてきた国なのか?”摩訶不思議な夢に出てくる美女の姿に導かれて、男4人と女1人が揃った。上代の昔からの呪いと戦うために…! そして、夢に現れた女も幾度もの転生を経て、現代に生き続けていた…。凄絶なる魔戦を妖しく蘇らせる、怪奇アクション「妖美伝」シリーズ第1弾。

    ●竹河聖(たけかわ・せい)
    東京生まれ。青山学院大学文学部卒。ホラー、伝奇小説、ファンタジーを中心に続々と作品を発表。劇場版アニメ化もされた「風の大陸」シリーズや「巡検使カルナー」シリーズなど著書多数。
  • 計り知れない霊力を持つ妖艶な美女に操られ、霊や魍魎が襲いかかる!

     幾度もの転生の末、遂に千年来の宿敵を打ち倒した姫と五鬼。しかし、封印された仲間の魂を解放する方法は謎のままであった…。五鬼の一人・後起田(ごきた)は、恋人の冴子と吉野の桜見物に出かけ、謎の美女と出会う。妖桜(あやかしざくら)以上の妖気を放つその金髪、碧眼の女こそ新たな魔戦の強敵なのだった! 怪奇アクション「妖美伝」シリーズ第4弾。

    ●竹河聖(たけかわ・せい)
    東京生まれ。青山学院大学文学部卒。ホラー、伝奇小説、ファンタジーを中心に続々と作品を発表。劇場版アニメ化もされた「風の大陸」シリーズや「巡検使カルナー」シリーズなど著書多数。
  • カルナーは香木交易で賑わうキルステナン王国へ

    隠された香の原木をめぐり、争いを続ける組合と改革派貴族。睨み合いが続くなか意外な事実が明らかになる。この対立を画策したのは実は組合側の委員モトリゾ・グルージだったのだ。争いに乗じて香を独占し、キルステナンをも手中に収めようとしていたのだが、その目論見もカルナーによって阻止されてしまう。窮地に陥ったグルージは、パウイを攫い大湿地帯(ティオライ)へと逃亡。パウイ奪還のため、カルナーもまた未開の地、ティオライに赴くことを決意したのだった。砂漠神(レクメテ)シリーズ、緊迫の第2弾!
  • クーリニル王国に渦巻く陰謀に立ち向かうカルナー

    強国アステ・カイデの巡検使としてクーリニル王国への潜入を果たした美しき青年カルナー。彼はこの水と森の王国で、東西ローダビアや王妃・宰相たちの黒い陰謀に翻弄され、新王として即位することの出来ないわずか15歳のラセマ王女と邂逅する。王女を救い出した一行は、幽閉された王宮から脱出。ふたたび高温多湿のデルタ地帯の奥へと船を進めるのだが……。カルナーと兄カルザスの幼き日の冒険を綴った短編を加え、ファン待望の水神(デトル)シリーズ第2弾!!
  • カルナー一行が、次なる任地で巻き込まれた争いとは!?

    大国アステ・カイデの巡検使として諸国を旅するカルナーたち。彼らの次なる任地はキルステナン公国。シェイテム香の交易で賑わうこの都市国家で一向を待っていたのは、シェイテム香の原木をめぐる争いだった。カルナーは事態を冷静に見守ろうとするが、パウイが何者かにさらわれてしまったことを機に、遂にその争いに巻き込まれてしまうことに。待望の砂漠神シリーズ、堂々の開幕!
  • 窮地に陥ったカルナーの秘策とは…レクメテ編、完結

    モトリゾ・グルージにとらわれたパウイの行方を追い、アクニー族クトー氏の面々と大湿地帯(ティオライ)に踏み込んだカルナー。そこで彼らを待ち受けていたものは、グルージと共謀していると思われるドーウェ氏族のナヌン・クーリオだった! 一方、カルナーのあとを追いかけるリザネク、アフィーン、バルゼの3人もドーウェ氏族に襲われ、リザネクは囚われの身になってしまう…。カルナーたちは生きて再びあいまみえることができるのか? そしてパウイの行方は!? 砂漠神(レクメテ)編、感動のフィナーレ!
  • カルナーは王女を救い内紛を治めることが出来るか…

    大陸南部のデルタ地帯に広がるクーリニル王国で、王位継承に端を発した醜い権力争いの数々。アステ・カイデの美しき巡検使、マルト・バレル・カルナーは、この水と森の王国で、東西ローダビアの圧力で戴冠することのできない、わずか15歳のラセマ王女と出会う。呪い師の襲撃を乗り切り、無事、宰相の元へ王女を送り届けたのも束の間、引き替えにカルナーが囚われの身になってしまう!果たしてカルナーはこの国に渦巻く陰謀を打ち砕けるか? 人気絶頂、水神(デトル)シリーズ完結編。
  • 魔術と精霊の物語。カルナーは水と森の王国へ

    赤色の肌、漆黒の髪を持つ美しき巡検使マルト・バレム・カルナーが、故国アステ・カイデに戻ってきた。しかし、それも束の間、またも第六候の策略から、王位継承に揺れるクーリニル王国の内情視察という過酷な任務を命じられた。高温多湿のデルタ地帯、水と森の王国に潜入したカルナーに次次と襲いかかる恐るべき呪い。逃亡のさなか、一行は迷いこんだ離宮で、はからずも遭遇した王女の誘拐を阻止するのだが……。魔術と精霊に彩られた幻想叙事詩、待望の新シリーズ開幕!!
  • 美女と見まごう青年、男装の美少女、歴戦の勇士。宿命の糸に結ばれた三人の出会いと過去を描く大河ファンタジー! 本編に加えすべての外伝を収録した、特典つきのお得な合本です!!

    滅びつつある大陸。荒涼たる砂漠を旅するひとりの若者がいた。頭巾からのぞくその顔は女とみまごう美貌。人を魅了してやまぬ紫と緑の瞳はどこか遠くを見つめていた。華奢なその身の裡に大いなる力を秘めた青年アウル・トバティーエ。何処へ、何をめざすのか、孤独な旅を続ける彼は、月の光の導きのまま、ひとりの男装の美少女と出会った……。 本編28冊と「氷の島」シリーズを含むすべての外伝を収録した計35冊のお得な合本です!! 特典としてカバーイラストセレクションを収録!
    ※本作品は『風の大陸』シリーズ全35巻を収録しています。
    ※本商品は1冊に全巻を収録した合本形式での配信となります。あらかじめご了承ください。
  • 後継者争いで乱れる草原の王国、カルナーの決断

    4年前、アステ・カイデ共和国の親善大使が殺害された。その事件の事実関係と背景を調査するという任務を背負い、美しき巡検使マルト・バレム・カルナーは草原の王国サスカティウに潜入した――。次期王座を巡る有力王子たちの争いが内乱を勃発させ、親善大使殺害の引金になったことをカルナーは掴む。だが、事実を隠蔽しようとする有力王子たちが、次々と立ちはだかる。そしてその背後には、醜い邪教集団がいた……。魔術と精霊に彩られた幻想叙事詩、サスカティウ編終幕!!
  • 275(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著者:
    竹河聖
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    〈世界〉を隔てた“純愛”の結末は…「妖聖記」完結編

    高須志郎を慕い、追いつづけるタマミ。だが彼女は人間ではなかった。人間の生血を好物とする怪物だったのだ。異世界との結界を破り、山間の村に投げ出されたタマミと志郎。仲間の怪物共から追われながらも、志郎のそばに居たいと願うタマミと、こちら側の世界では暮らせないと知りながらも、タマミに魅せられる志郎。村人を守るため、自衛隊がふたりを狙う! 追われながらもふたりが辿る、あまりにはかなく美しい愛のフィナーレとは……。
  • 〈風の大陸・銀の時代〉カルナーの冒険の旅が始まる

    紀元前1万年。超古代大陸アトランティスは、それまで栄えていた共和国連合が崩壊し、大陸中が混乱に向かっていた。〈銀の時代〉と呼ばれる刻である。その時代、大陸最大の国であるアステ・カイデ共和国に、一人の美青年がいた。マルト・バレム・カルナー。彼の職務である巡検使とは“死”にも等しいほどの過酷なものであった。その任務を背負わされたカルナーの熾烈な旅が今始まる――。魔術と精霊に彩られた幻想世界。超人気“巡検使カルナー”シリーズ、待望の第1弾!!
  • 506(税込)
    著者:
    竹河聖
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    何かが・いる、そいつが・近付いてくる。モダン・ホラー

    戸倉恭は、真珠美を待っていた。午後3時に桜の大木の下で会う約束だ。降り続いている柔らかな春の雨は墨絵の世界を現出し、薄桃色の花弁舞うその大木の下には僅かな闇が広がっていた。既に2時間が過ぎた。恭が思っている程、真珠美に気がないのはわかっている。その時、恭は笑い声を耳にした。男か女かもわからない小さな声。突然、高らかな哄笑の渦が恭を取り囲む。身の毛がそそけ立つ。何かが存在する気配。笑い声は増え続けている。大木の薄闇の中にそいつはいた。そして、近付いてきた。まるで、滑るように……日常と非日常の狭間に存在する恐怖を描くモダン・ホラー小説。
  • カリスウェンのうちに眠れる力が、いま大陸の歴史を動かす。大河ファンタジー第十六弾!

    深遠なる闇が訪れ、霊・精霊が騒ぎはじめる。それは、呪術の支配する時間の訪れなのか!?古い会堂跡、瓦礫の中、対峙する2つの影―魔術士グラウルとソグドム教徒の祭司ガラヌー。「お前の屍はカラスに喰らわす!!」響くガラヌーの叫び声。怨念を含んだ業風が吹き荒れ、瓦礫が舞い上がる。邪と闇の闘いが、いまはじまった…。ソグドム教徒ガラヌーは、グラウルへの私怨から、第六侯カリスウェンの弟キリを誘拐―事件は決戦の時を迎えた。苦闘の中、カリスウェンのうちに眠れる力が、いま大陸の歴史を動かす。大河ファンタジー第十六弾、物語は急転し新たな局面を迎える。
  • 激動の太陽帝国に新たな争乱が!

    カリスウェンの荘園に隠された大量の武器。それが、他の侯爵により発見される。争乱の火種となる武器を備蓄していたことが、彼の立場を急速に悪化させる。裁判が開始され、窮地に追い込まれる水の貴公子の運命は!?
  • 若き自由戦士の恋と冒険を描く待望の書き下ろし長編。

    砂漠を旅する3人の若者―ティーエ、ラクシ、ボイスは、ひとりの女戦士が行き倒れになっているのに出会った。まだ息がある。女戦士を背負って歩きだしたボイスは、4年前に同じように背に負った、もうひとりの女戦士のことを思い出していた。―下町の安酒場で乱闘が起きていた。娘子軍兵士と酔った傭兵たちのケンカだ。双方が剣を抜くのを見て止めに入ったボイスは、ひとりの傭兵を突き刺しかけた女戦士の剣を叩き折った。それがボイスと美しき女戦士マンレイドとの出会いであった―。若き自由戦士の恋と冒険を描く待望の書き下ろし長編。
  • 若き日のボイスの恋と冒険を描く渾身の長編書き下ろし、待望の完結編!!

    自由戦士ボイスはマンレイドらレキサントラの女戦士たちとともに、旅の途次にあった。カルパシアの姫君ミュティレイナとその許婚者スリティスを、カルパシアまで無事に送りとどけるのが彼らの任務だった。 姫の奪取を狙うバンセルム側の襲撃は、しだいに激しさを増しながら、昼夜の別なくつづく。 危のなか、ボイスとマンレイド、スリティスとミュティレイナ、二組の男女は互いの魂を確かめあっていく……。だが――。旅の果てには、哀しくも意外な結末が待っていた! 若き日のボイスの恋と冒険を描く渾身の長編書き下ろし、待望の完結編!!
  • 幾つもの思念がもつれ絡み合い、ティーエとラクシの間に軋轢が生じ始める。大河ファンタジー第十九弾。

    「あなたが本当に愛しているのは、わたしだと…」ティーエが呟く。そのあまりにも唐突な告白に、ラクシは激情を抑えきれない。「誰が、おまえなんかっ!」思わず叩きつけた拳は、ティーエの頬を紅に染める。紫と緑の双眸から涙が零れ、ラクシは胸を突き刺す痛みに哭いた。未だカリスウェンを強く思い続けるラクシ。そして巫女王レイトリンに惹かれつつ、自らの心がわからないティーエ。幾つもの思念がもつれ絡み合い、二人の間に軋轢が生じ始める。大河ファンタジー第十九弾。長い道のりを共にしたティーエとラクシは、運命の荒波によって引き裂かれようとしていた。
  • 若者たちが出会い、その運命を絡み合わせる以前、それぞれの道を歩みはじめたばかりの頃を描く、ファン待望の書き下ろし短編集。

    ティーエは山を下りた。人間の世界に戻るために…。最初の目的地はハイセレの村。ケントウリ族を神と崇める素朴な人々の住む山里だ。だが、初めて出会った人々の思念は、ティーエをとまどわせ、恐怖させた。ティーエは逃げだし、森に隠れた。その夜、山は嵐に包まれた。そのころ…。イルアデルは決断を迫られていた。グラウルは囁く、あなたが生き残り、王位に就くには、他に途はないのだ、と―。父王暗殺。イルアデルの心は嵐の中の木木の梢のように揺れた。だが…。ティーエ、ラクシ、ボイス、そしてイルアデル。若者たちが出会い、その運命を絡み合わせる以前、それぞれの道を歩みはじめたばかりの頃を描く、ファン待望の書き下ろし短編集。
  • 古の大地を駆け抜ける、優しく猛き風たちの新たなる旅路―待望のシリーズ第2弾。

    大陸と、東の大陸の間に位置する辺境の地―氷の島。アドリエ王国の元将校ターク、不思議な少女ティラ、そして残虐さと優しさの二面の顔を持った美麗な青年アスリィ。奇妙な縁に導かれ旅を続ける三人に〈狼憑き〉のクルデルを加えた一行は、ティラの父親が住むというバルトラの街へ向かっていた。だが、彼らの行く手を阻む謎の傭兵、霊たち…。刺客たちの影には、氷の島固有の凶つ神―災厄神ギクラバにまつわる、恐るべき陰謀が隠されていた。古の大地を駆け抜ける、優しく猛き風たちの新たなる旅路―待望のシリーズ第2弾、今ここに…。
  • 政争と混沌の中、ティーエの心が少しずつ成長し、ひとつの形を描きはじめる。大河ファンタジー第十八弾。

    「あれは、皇后が、わたしたちに、いや大陸に遺してくれた遺産かもしれない」カリスウェンは、ティーエに静かに語りかけた。晴れやかな表情とともに。曇天の中、しめやかに行われる皇后の大喪儀。人々の、皇后を想うこころが、ひとつにまとまり鮮やかな光の柱となり、天へかけ昇っていく。二人は、その暖かな奔流を見つめていた…。大陸を救う―大業を成すための微かな光明をそこに見いだすティーエ。しかし、その先には自らの命も賭さねばならない、道が待ち受けているのだった…。大河ファンタジー第十八弾。政争と混沌の中、ティーエの心が少しずつ成長し、ひとつの形を描きはじめる。
  • いよいよ新たなる旅立ちへ……

    争乱も一時の決着を迎え、太陽帝国にも平安が訪れる。カリスウェンが太陽神殿の大祭司に任官することで、すべてが丸くおさまる。そして、それは同時にティーエたちの旅立ちの時をも意味していた……。
  • 大陸の未来は? ティーエの運命は? ここに堂々完結!

    ローダビアへと乗り込んだティーエたち。そこには大陸を救うカギがあるはずなのだが。壮大なる叙事詩。大ボリューム書き下ろしにて、ここに完結!
  • 迫る大陸崩壊の危機。どう動くティーエ!?

    ついに大神官に就任することを受諾したティーエ。しかし、仲間との別離を前に、彼は書庫でふさぎ込む。ティーエの胸に訪れる寂寞とした想い――それは、ラクシへのものか。それとも……。大河ファンタジー21弾!
  • ついに最終章突入! 感動のクライマックスへ!

    ついにボイス、ラクシ、そしてティーエ一行は、ローダビアの地を踏む。ティーエは生け贄としてささげられるドラスウェルクの身を案じつつ、世界を救う方法を求める。大地の崩壊は近づいていた――。
  • 激動の中、ついにティーエとラクシが――!

    大陸に迫りつつある災厄を避けるためには、地脈を司ることが不可欠と考えたティーエは、そのための鍵がピラミッドにあると考える。ひたひたと忍び寄る危機にラクシのティーエへの思いは揺れ動いていく……。
  • 究極の毒薬に命を落とすのは、はたして皇帝なのか!? 太陽帝国における激烈な政争がいま幕を開ける、大河ファンタジー第十七弾。

    「帝の位はわたしには用のないものです」カリスウェンは目の前にいる実の父親、太陽帝国皇帝に唾き棄てた。大陸最大の国家、その全てを統べる位を息子に世襲させると、皇帝は轟と述べる。そのためには、自らの命も厭わぬと…。「暗殺も構わぬ、同情はお前に集まり、そして帝位はお前の手中に収まる」しかし、この発言は、太陽帝国を支えてきた十侯制度の根幹を大いに揺るがす。皇宮についに持ち込まれる、“ロオヌの秘薬”。ティーエの呪術にさえ探知できない、怨の籠められた究極の毒薬に命を落とすのは、はたして皇帝なのか!?大河ファンタジー第十七弾。ティーエ、カリスウェンをも巻き込む太陽帝国における激烈な政争がいま幕を開ける。
  • いよいよカリスウェンへの判決が!?

    十侯によるカリスウェン弾劾裁判もいよいよ大詰め。崩壊する大陸の未来を左右するその判決が言い渡される……。太陽帝国編もいよいよクライマックスへ。超大河ファンタジー流転の第二十三弾!
  • 命を賭した新たなる戦いの幕が、いま開かれる! 超ヒットファンタジー第15巻!!

    「何と美しい肌か…」キリの胸の上でナイフを動かしながらマレブはつぶやいた。瞬間、音もなくひかれた刃にそって鮮血が浮かび上がる。「殺すなら、早く殺せ!!」強がるキリに傷をあたえるたびに、マレブは恍惚の表情を浮かべる。これは、彼にとってほんのささやかな楽しみでしかなかった…。ソグドム教徒によって拉致されたキリを必死に捜索するティーエやボイス。心労から病に倒れるカリスウェン。命を賭した新たなる戦いの幕が、いま開かれようとしていた。
  • 氷の島を舞台に繰り広げられる冒険譚、いよいよクライマックス!

    国すらも滅ぼすといわれる、災厄の星のもとに生まれた少女ティラ。彼女は天鬼といわれる呪いを背負っていた。生け贄の儀式に捧げられる彼女を救おうと、金髪の美剣士アスリィは仲間とともに最北の地サジスカーナへと急ぐ。かつて刃を向けたある女に会うために……。ティラの呪いを解くことができるのは、その女だけ――名はラヌーサといった。吹雪を呼ぶ強大な魔力と永遠の命を持つ呪い師。人は畏怖の念をこめ彼女を「雨の魔女」と呼んだ。血飛沫と霊が乱れ飛ぶ闘いの果てにアスリィたちはいかなる未来を?むのか!?大陸の北東、氷の島を舞台に繰り広げられる冒険譚、いよいよクライマックス!
  • カリスウェンの処刑が迫る!

    裁判に判決が下った。太陽帝国への謀反を企てたとしてカリスウェンの火刑が決まる。死刑への期日が迫る中、グラウル、ティーエたちは裏側で救助の策を求めるが。一方、皇帝は軍隊を動かし、息子を救おうとする……。
  • ティーエとラクシとの心の間に訪れる転換と

    太陽神殿大神官着任の要請を受諾するかどうかで、頭を悩ますティーエ。大陸を救うためには、不可避なことなのか? しかし、神官として神殿に入ることは、親しんだ仲間との別離を意味する。大河ファンタジー!
  • ティーエ、ボイス、ラクシに訪れる危機とは!?

    ティ-エ・ボイス・ラクシがまだ三人で旅を続けていた時。砂漠を越えて、ある遺跡へとたどり着いた三人は、ある不思議な女性と出会うことに。それは、闇の扉へ続く奇妙な冒険の始まりだった。待望の書き下ろし!
  • 氷の島を舞台に繰り広げられる、呪術と戦いに彩られた奇妙な冒険。新たな「風の大陸」世界を開く、ファン待望の新シリーズ。

    氷の島。それは、大陸の北東部に位置する辺境の大地。外洋交易の中継点である港町に、気品に満ちた一人の異邦人が降り立った。コルフィ・ターク―。アドリエ王国の元将校である若者は、母国で傷ついた心を癒すため、あてどない旅路の途にあったのだ。そんな彼の視野に飛び込んで来たのは、不思議な少女ティラと、彼女を通行人に売り飛ばそうとしていた美麗な青年アスリィだった…。氷の島を舞台に繰り広げられる、呪術と戦いに彩られた奇妙な冒険。新たな「風の大陸」世界を開く、ファン待望の新シリーズ。もう一つの旅が始まった―。
  • “海の大祭”を目前に、アドリエの王宮は波乱の予感に揺れ動く。―超人気シリーズ、待望の第7巻。

    新イタール公国公女ラクシの身代りとして、ティーエはアドリエ王宮の人質になっていた。ティーエとの心の邂逅を拒み続けるアドリエ王イルアデル。〈魂の双児〉たる自らの“能力”に目覚めないイルアデルを、ティーエはただ静かに見守っていた。だが、兄イルアデルを無きものにしようとする妹姫マレシアーナの策謀が、一人の奴隷の少女アナイナを非業の死に陥れる。それはまた、ティーエにとっても辛く悲しい一夜の始まりであった…。国を上げての祭典“海の大祭”を目前に、アドリエの王宮は波乱の予感に揺れ動く。―超人気シリーズ、待望の第7巻。
  • ラクシの大胆な行動が、さまざまな波紋を巻き起こす―。超人気ドラマチック・ファンタジー、いよいよ第十四部。

    「わたしを…抱いてください」ラクシの口から出た言葉は、相対したカリスウェンよりも、むしろラクシ自身を驚かせた。しかし、言葉と共にラクシのカリスウェンに対する想いも弾けた。もう、あと戻りはできない。ラクシはその身体をカリスウェンの腕の中に投げ出した…。超人気のドラマチック・ファンタジーも、いよいよ第十四部。ラクシの大胆な行動が、今、さまざまな波紋を巻き起こす―。
  • 紫緑の瞳に新たなる決意を灯して、運命の人ティーエの新たなる旅が始まる。超人気の大河ロマン、堂々第十部。

    大陸で最も古い歴史を持ち、“闇を知らない都”と讃えられるアステ・カイデ。世界の中心とも言うべきこの都に、運命の人ティーエはいた。滅亡の危機に瀕した大陸を救う――自らに課せられたこの宿命をいかに成し遂げるか――この都でその方法を探ろうというのである。生活の糧を得るために占い師稼業を始めたティーエは、しかし、たちまち都の権力者の関心を引いてしまう。客の一人が“ロオヌの秘薬”を使って暗殺を企てていることをティーエは言い当てた。その客というのが、次期皇帝候補とも噂される第三侯バタナルの側近だったのである。そして、この一件をきっかけにティーエは思わぬ事件へと巻き込まれてゆく。紫緑の瞳に新たなる決意を灯して、運命の人ティーエの新たなる旅が始まる。超人気の大河ロマン、堂々第十部の登場。
  • 3人の新たなる旅立ちを描く太陽帝国編、序章。超ヒットシリーズ、堂々の第九部。

    妹姫マレシアーナの策謀により、若きアドリエの王イルアデルは、その短い生涯の幕を下ろした。“大陸を救う”という宿命を、ティーエと共に背負うはずだった〈魂の双児〉イルアデル。自らの半身ともいえる存在の死に、ティーエは心を固く閉ざして眠りについてしまう。ひたすらに“自己の消滅”を望む彼の心に、巫女王と魔術師ラグルドは生命を賭して語りかける―生きよ、愛する者たちのために…と。だがマレシアーナの毒牙は、予期せぬ早さで彼らに迫まっていた。ティーエ、ボイス、ラクシ―3人の新たなる旅立ちを描く太陽帝国編、序章。超ヒットシリーズ、堂々の第九部。
  • 盟主に望まれたラクシの決断は!? ティーエと“運命”との出会いは? 超人気シリーズ第五弾!!

    アドリエを襲った地震は、大地ばかりでなく、人の世をも揺り動かした。<世界>を追い求めながら、地震に秘められた真実を探るグラウルとその師ラグルド。グラウル追い落しを狙い、策謀をめぐらす宰相バルド。そして、王の最愛の妹、マレシアーナ姫もまた、アドリエ王国の重鎮、ゼルフト元帥と接触していた……。イルアデルの宮廷に暗雲が迫る!一方、オルボら反アドリエ組織も活動の機会をうかがっていた。盟主に望まれたラクシの決断は!? ティーエと“運命”との出会いは?超人気シリーズ第五弾!!
  • ラクシたちに、黒影団の魔の手が忍び寄る。超ヒットシリーズ第4巻!

    大陸で三指に入る版図を有する、北の雄―アドリエ王国。人口10万を越える首都大アドリエ市に、オルボとジッダを加えたティーエたち一行は、歩を進めた。「この都で、私は“運命”と出会うのです」ケイローンの予言にしたがって都を行くティーエの姿を、水晶球の中に映し出す者―伝説の大魔術師ラグルド老。グラウルの師である彼の、遠隔魔術がティーエを襲う。そしてラクシたちに、黒影団の魔の手が忍び寄る。圧倒的な人気に応えて贈る、超ヒットシリーズ第4巻。―琥白色の大陸を、蒼く壮麗なる疾風が吹きぬける…。
  • ティーエの魂の彷徨が始まる。超人気大河ロマン、いよいよ第11部!

    「闇を知らない都市」と世に謳われる華やかな都アステ・カイデにも、ヒタヒタと衰亡の足音が近づいていることをティーエは感じていた。権力の乱れ、邪教崇拝、天変地異。それを象徴するかのように夜空に凶々しく輝くエネリオンの星…。だが、この虚栄の都でティーエは清らかな少女レイトリンと劇的な出会いを果たす。輝くばかりの美貌と高潔な魂を持つレイトリンは、月神殿の巫女王であった。レイトリンの魂にティーエは自分と近いものを感じ、急速にひかれてゆくのだが…。超人気大河ロマン、いよいよ第11部、ティーエの魂の彷徨が始まる。
  • 472(税込)
    原作:
    竹河聖
    作画:
    橋本正枝
    キャラクター原案:
    いのまたむつみ
    出版社: KADOKAWA

    ファンタジア文庫の名作をコミックに!!

    滅びに向かう古代アトランティスを舞台に、“世界の相”を持つ薬師の青年ティーエ、男勝りの少女ラクシ、自由戦士のボイスの冒険を描く物語。このコミックスは、ファンタジア文庫の原作2~3巻にあたる部分をまとめたものとなっている。小説本編に手が出しにくい方は、まずはこちらから読んでみては?
  • 美女と見まごう青年、男装の美少女、歴戦の勇士。宿命の糸に結ばれた三人の出会いと過去を描く。大河ファンタジー、ここに開幕!

    滅びつつある大陸。荒涼たる砂漠を旅するひとりの若者がいた。頭巾からのぞくその顔は女とみまごう美貌。人を魅了してやまぬ紫と緑の瞳はどこか遠くを見つめていた。華奢なその身の裡に大いなる力を秘めた青年アウル・トバティーエ。何処へ、何をめざすのか、孤独な旅を続ける彼は、月の光の導きのまま、ひとりの男装の美少女と出会った……。「月刊ドラゴンマガジン」で絶賛を受けた『風の大陸』。その主人公三人、ティーエ、ラクシ、ボイス、それぞれの秘められた悲しい過去と三人の出会いを描き、壮麗なるロマンの開幕を告げる特別書き下ろし長編、待望の登場。
  • 美貌の貴公子カリスウェンの内に秘めた野望。そして父皇帝との傷ましい過去の確執。謎に満ちたカリスウェンの心が今、明かされる…。

    「私は血を流すかもしれない…夥しい血を」そう語るとカリスウェンは床に頽れ、意識を失った。その身体に触れたティーエの中に流れ込んできたイメージは、一面に流された血、そして死臭…。これはカリスウェンが過去に体験したことの記憶なのか。それとも未来に自分が成す事への恐れなのか。平和を愛し、静寂を愛する美貌の貴公子カリスウェンの内に秘めた野望とは何か。そして父皇帝との傷ましい過去の確執とは?謎に満ちたカリスウェンの心が今、明かされる…。
  • 哀なる嵐吹き荒れるアドリエ編、堂々の終章。壮麗なる歴史幻想絵巻、第八巻。

    大陸三大国家のひとつ、北方の覇者アドリエ王国。その首都大アドリエ市は、壮厳なる祭事“海の大祭”に沸いていた。かの国の若き王にして〈魂の双児〉であるイルアデルと共に、ティーエは王宮の祭列の中にあった。式典の最中、群衆で満ちた都市を地震によって引き起こされた大津波が襲う。混乱の中で、ティーエとイルアデルは〈世界の相〉が持つ力に目覚め、そして奇跡を成し得た。ついに真の邂逅を果たし、天命を知りえた二人。だが無常なる運命の神は、残酷なまでに悲しい宿命を、大陸を導くものたちに担わせようとしていた…。哀なる嵐吹き荒れるアドリエ編、堂々の終章。壮麗なる歴史幻想絵巻。空前の人気に応えて贈る第八巻。
  • 人々の思いを飲み込みながら、運命の糸車は廻り続ける。華麗なる幻想絵巻、待望の第6弾。

    “世界の相を持つ者に告ぐ。仲間の命が気にかかるならば出頭せよ―アドリエ国王イルアデル”捕らえたラクシを人質に、ティーエを虜にしようとするイルアデル。ティーエもまた、自らの意志でラクシを救出すべく、行動を開始した。実の叔母であるトバ神殿の巫女王、システィリナにティーエは協力を求める。愛しい甥、そして世界の相を有するものとの出会いに、巫女王は歓喜する。だが同時に巫女王は、アドリエに波乱の予兆があること、その中心となるのがティーエであることを予見していた。様々な人々の思いを飲み込みながら、運命の糸車は廻り続ける。華麗なる幻想絵巻、待望の第6弾。
  • 破滅の予感の中、大陸の命運を賭けた壮麗なるドラマが幕を開ける。大人気シリーズ第三巻!

    ティーエ、ラクシ、ボイスの三人は、広大な砂漠を越え、ト・アデルにたどりついた。ラクシの生まれ故郷、かつてのイタール公国であるこの都市で、彼らはみずからの運命に直面する。イタール再興の陰謀にまきこまれ、公女として生き方の選択を抱迫られるラクシ。“世界の相”を持つ者としてアドリエ王国の暦博士グラクルに狙われるティーエ。アドリエ王イルアデルとの宿命に結ばれた出会い―。破滅の予感の中、大陸の命運を賭けた壮麗なるドラマが幕を開ける。
  • ティーエとラクシ、2人の心はこのまま離れてしまうのだろうか。超人気大河ロマン、急展開を告げる第十二部。

    巫子王レイトリンとティーエはついに相まみえた。2人が出会った瞬間、小鳥たちは歌をうたい、小動物は跳びはね、木々や草の花がいっせいに花開いた。ティーエの激しい歓びの心に周りが感応したのだ。黄金に輝く清らかな魂を持ち、その姿かたちも花のように美しいレイトリン。彼女に対するティーエの想いは、魂の近い人間に対する親しみだけなのか。それとも…。一方、ラクシも“水の貴公子”と呼ばれる六侯カリスウェンに惹かれていた。カリスウェンの事を思い、彼の一挙手一投足に胸をときめかすラクシ。その様は恋する乙女の姿にほかならなかった。それぞれ別の相手に惹かれるティーエとラクシ、2人の心はこのまま離れてしまうのだろうか。超人気大河ロマン、急展開を告げる第十二部。

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