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『辻邦生(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~18件目/全18件

  • 待望の合本版!!

    かつての恋人を自殺に追いやってしまった罪の思いを一身に背負い、北海道の寒村で禁欲生活を続けていた矢口忍。だが、友人の誘いで赴いたシリアで、生と死が隣り合わせの砂漠の生活や、砂に埋もれそうになってもなお輝きを放つ遺跡を目の当たりにし、「生きる」ことの意味を捉え直そうとしていた。そんなとき、矢口はフランスの発掘隊に参加していた日本人女性、鬼塚しのぶと出会う。どことなくかつての恋人を彷彿とさせる彼女には、ある秘密があった――。
    1976~77年に「毎日新聞」に連載された、「愛とは何か」「生きるとは何か」を鋭く、深く問う傑作長編小説の上下合本版。
  • 争乱渦巻く戦国時代、宣教師を送りとどけるために渡来した外国の船員を語り手とし、争乱のさ中にあっても、純粋にこの世の道理を求め、自己に課した掟に一貫して忠実であろうとする“尾張の大殿(シニョーレ)”織田信長の心と行動を描く。ゆたかな想像力と抑制のきいたストイックな文体で信長一代の栄華を鮮やかに定着させ、生の高貴さを追究した長編。文部省芸術選奨新人賞を受けた力作。(解説・饗庭孝男)
  • 花も鳥も風も月も――森羅万象が、お慕いしてやまぬ女院のお姿。なればこそ北面の勤めも捨て、浮島の俗世を出離した。笑む花を、歌う鳥を、物ぐるおしさもろともに、ひしと心に抱かんがために……。高貴なる世界に吹きかよう乱気流のさなか、権能・武力の現実とせめぎ合う“美”に身を置き通した行動の歌人。流麗雄偉なその生涯を、多彩な音色で唱いあげる交響絵巻。谷崎潤一郎賞受賞。(解説・高橋英夫)
  • シリーズ2冊
    660(税込)
    著:
    辻邦生
    レーベル: P+D BOOKS
    出版社: 小学館

    贖罪の日々を送る男に許される日は来るのか。

     東京郊外で大学講師を務める矢口忍。その聴講生・卜部すえの、誠実で奥ゆかしく、はかなげなところに惹かれ恋仲になるが、すえとはまったく違うタイプの女性に心を奪われ、結婚してしまう。
     すえの「最後に、もう一度会いたい」という願いをにべもなく断った翌日、すえが自殺――。以来、矢口は北海道の寒村で中学校の教師になり、自分を罰するためにひたすら禁欲的な生活をしていた。
     しかし、友人の誘いで出掛けたシリアへの旅をきっかけに、矢口の心に変化が生まれ、止まっていた時間が少しずつ動き出す――。
     1976~77年に「毎日新聞」に連載された、「愛とは何か」を鋭く深く問う、傑作長編小説の上巻。
  • 青春の日の出会いから敬愛する作家、自作まで。親友の二人が闊達に語り合う。ロングセラーに単行本未収録を含む五篇を増補、全対談を網羅した完全版。

    Ⅰ 若き日と文学と

     まえがき 北杜夫

     若き日を回想しながら/トーマス・マンを語る/いささか人生論風に

     あとがき 辻邦生

    Ⅱ ぼくたちを作ってきたもの

    トーマス・マンについての対話/長篇小説の主題と技法/『星の王子さま』とぼくたち

    ぼくたちの原風景/文学が誘う欧州旅行

    旧版解説 篠田一士

    〈巻末エッセイ〉辻邦生と北杜夫 辻佐保子
  • 変転きわまりない戦国の世の対極として、永遠の美を求め〈嵯峨本〉作成にかけた光悦・宗達・素庵の献身と情熱と執念。壮大な歴史長篇。
  • 時には〈日常〉を脱して、魂の目くらむ昂揚を経験することも、人生を豊かにする大切な方法なのだ(本文より)。一九五七年の留学以降、第二の生活拠点となったパリ、創作への啓示を受けたアテネ、作品の舞台となったフィレンツェ、アルジェ……生涯を通じ旅を愛した作家の多幸感あふれるエッセイ集。

    目次より
    I 地中海幻想の旅から
    中部イタリアの旅
    フィレンツェ散策
    私の古典美術館
    アッシリアの眼
    ポンペイ幻想
    廃墟の教えるもの
    地中海幻想
    力ルタゴの白い石
    友をもつこと

    II フランスの旅から
    ヨーロッパの汽車旅
    恋のかたみ
    モンマルトル住い
    海辺の墓地から
    早春のパリ
    昔のパリいまのパリ
    変ったパリ変らぬパリ
    フランスの知恵
    パリの雀のことなど
    回想のシャルトル
    近い旅遠い旅
    パリ――夢と現実
    風塵の街から
    回想のなかのゴシック

    III 北の旅 南の旅から
    ロシアの旅から一
    ロシアの旅から二
    森の中の思索から
    北の海辺の旅
    南イングランドから
    ハドリアヌスの城壁を訪ねて
    大いなる聖樹の下
    インド変容
    旅立ちの前に
    南の遙かな青い海
    中国の旅から
  • シリーズ4冊
    1,1001,210(税込)
    著:
    辻邦生
    レーベル: 中公文庫

    大帝の甥として生まれるも、勢力拡大を狙うキリスト教一派の陰謀に父を殺害され、幽閉生活を送るユリアヌス。哲学者の塾で学ぶことを許され、友を得、生きる喜びを見出す彼に、運命は容赦なく立ちはだかる。毎日芸術賞受賞の壮大な歴史ロマン開幕!【全四巻】
    〈解説〉加賀乙彦
    〈巻末付録〉著者による本作関連エッセイ二作
    連載開始前に雑誌『海』で抱負を語った「ユリアヌスの浴場跡」、終了直後から『週刊読書人』に連載の「ユリアヌスの廃墟から」
  • 帆船という“劇場”で巻き起こる人間ドラマ。

    海を愛する若者が生の歓びを求め、ブリガンティン型帆船<大いなる(グローセル・)眞晝(ミッタ-タ)>号に乗り込んで船出をする。

    「無一物主義」という哲学思想をもつベルナールを船長に、フランソワ、ターナー、ケイン、女性のファビアン、そして日本人の私など11人のクルーは、ヨーロッパから日本を経由して、一路、太平洋へと航海を続ける。

    やがて、南太平洋に入ると、荒れ狂う颶風(ぐふう)圏に突入していく中、嵐のさなかに恐るべき事件が起きてしまう。帆船の船内は、さながら芝居の劇場のように複雑な人間関係が入り組んで、それは悲劇への序章にふさわしい舞台だった。

    辻作品らしい“詩とロマンの薫り”に満ち溢れた長編小説。
  • 夢中で読んできた小説家や詩人の生きた時に分け入り、その一人一人の心を創作へと突き動かし、ときに重苦しい沈黙を余儀なくさせてきた思いの根源に迫る十二の物語。それは「黄金の時刻」である現在を生きる喜びを喚起し、あるいは冥府へと下降していく作家の姿を描き出す。永遠の美の探求者が研き上げた典雅な文体で紡ぎ出す、瑞々しい詩情のほとばしる傑作小説集。
  • 440(税込)
    著:
    辻邦生
    レーベル: 新潮文庫
    出版社: 新潮社

    日本に二年の歳月を待ちこがれる婚約者がいるにもかかわらず、パリからの帰途、修道女マリ・テレーズと運命的な邂逅をした留学生“私”の内面を通して、永遠の光に照らされた至純の愛への覚醒を描く表題作。ほかに、晴朗な筆致で現代人の陥ち込んだ、この不確かな生、曖昧な生に、豊かな生命の息吹きを吹き込む珠玉の短編「ランデルスにて」「風塵」「円形劇場から」「叢林の果て」全5編を収録する。
  • 770(税込)
    著:
    辻邦生
    レーベル: 新潮文庫
    出版社: 新潮社

    鎖国体制完成を目前にした江戸初期の長崎に、通辞として赴いた上田与志。役人としての確実な立身を望んでいたはずの彼は、いつしか、鎖国派と海外交易派の政争の渦に巻きこまれていく。混血の美女コルネリアの愛を支えに、閉塞していく状況を憂い、時代の権力に挑戦した、その悲劇の生涯を描く。“物語”のもつ魅力を充分に取り入れ、史実をふまえて構築された壮大な歴史ロマン。
  • 990(税込)
    著:
    辻邦生
    レーベル: P+D BOOKS
    出版社: 小学館

    北欧で消息を絶った日本人女性の精神的彷徨。

    織物工芸に打ち込んでいた支倉冬子は、一枚のタピスリに吸い寄せられ、魅惑されてしまう。ついにはヨーロッパに留学する決意までした冬子。だが、冬子は、ある夏の日、その地方の名家ギュルンデンクローネ男爵の末娘エルスと孤島にヨットで出かけたまま消息を絶ってしまう。
    冬子が残した手記をベースに、生と死、または愛の不安を深く掘り下げた小説となっている。絶対的な孤独の中、日本と西欧、過去と現在を彷徨しながら、冬子はどのように再生していくのか……。
    辻邦生が自著『生きて愛するために』で語った「死というくらい虚無のなかに、<地上の生>は、明るく舞台のように、ぽっかり浮かんでいる」という彼の死生観とともに、西欧的骨法によって本格小説を日本に結実させんとした、辻文学初期傑作の一つである。巻末に「創作ノート抄」を併録。
  • 715(税込)
    著:
    辻邦生
    レーベル: P+D BOOKS
    出版社: 小学館

    女流画家を通じ、“魂の内奥”の旅を描く。

     異例の才能を持ちながら埋もれていった亡命ロシア人女流作家マリア・ヴァシレウスカヤ(マーシャ)の内的彷徨を描く辻邦生の処女長編作。

     少女期に出会った魅惑的な少女アンドレとの痛みを伴った甘美な愛を失い、結婚に破れ、つねに芸術の空しさを苦汁のようになめながら、生の意味、芸術の意味を模索し続けた、寡作の画家マーシャの短い生涯を、彼女が遺した日記や手紙から辿る伝記風スタイルを用い、清冽な筆致で描いた作品

     敬虔で慎み深く、絵の才能を持て余すマーシャと、身体が弱いために生に焦がれる無鉄砲なお嬢さまアンドレ、孤独を抱えるふたりの交流がとても丁寧に描写されている。第4回近代文学賞受賞作。
  • 550(税込)
    著者:
    辻邦生
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    澄明な詩情を湛える珠玉7篇を収める、初期作品集

    夏の日に青く輝く海とオリーヴ畑。灰色の、不毛なパルナソスの山塊と夕べに死の相貌を呈する古代神殿の廃墟。……明と暗の強烈な対照を示す南欧ギリシアの地を訪ねて誘われる若さと滅び、永遠と死への思念、古代文明を生んだ風土と人間の心への考察。――著者若い日の外遊体験をもとに生み出された、初期の名作「城」「ある晩年」「旅の終り」「空の王座」「見知らぬ町にて」「洪水の終り」「ある告別」を収録。
  • 小説の魅力、小説の言葉、小説とは何かについて平易に語り下した文学論。「物語を創り読む快楽は不滅である」とする信念に満ちた辻本人による最終的回答。
  • シリーズ4冊
    1,0471,153(税込)
    著:
    辻邦生
    レーベル: 中公文庫

    メディチ家の恩顧のもと、祭りに賑い、楽しげなはずむような気分に覆われた花の盛りのフィオレンツァ。「私」と幼なじみのサンドロ(のちのボッティチェルリ)は、この日々が過ぎゆく人生の春であることに、まだ気が付いていなかった――壮大にして流麗な歴史絵巻。
  • シリーズ2冊
    662683(税込)
    著:
    辻邦生
    レーベル: 中公文庫

    幼い心に異性への淡い憧れを芽生えさせて逝った美しい女性、異郷で謎の死を遂げる老亡命者――。独立した挿話はいつしか絡みあい、一枚のタピスリを織りあげてゆく。昭和初期から一九七〇年代まで、世界各地を舞台に展開する野心的連作第一集。

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