『文芸・小説、歴史、宮城谷昌光』の電子書籍一覧
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古代中国の大国、斉に生まれた孟嘗君は「鶏鳴狗盗」の故事で名高い。多様な力が国と人とを動かす波瀾の時代に、智慧と誠実さを以て燦然と輝く存在であった孟嘗君を通して戦国時代を読み解く。書き下ろしエッセイ「回想のなかの孟嘗君」を付す。〈中公新書『孟嘗君と戦国時代』改版〉
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中国戦国時代周王朝末期、宮廷内の陰謀で命を狙われた王子稜(りょう)は、公孫龍(こうそんりょう)と名乗り商人となった。その天賦の才を買われ、燕の昭王や趙の恵文王の信頼を得るが、趙の後継者争いに巻き込まれて、先代王の主父(しゅほ)と対立することに。一方、公孫龍のもう一つの拠点である燕に、楽毅(がっき)が魏王の使者として到着。その忠烈と軍略家としての才を認める公孫龍は、楽毅を獲得するために奔走する。疾風怒濤の第二部。
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中国戦国時代、人質として周から燕に送られることとなった十八歳の王子稜(りょう)。父赧王の燕王宛ての書翰に、己を殺すようにと書かれているのを知った稜は愕然とする。王宮内の陰謀に巻き込まれたことを悟った稜は、山賊の襲撃から救った強国趙の幼き二公子の求めに応じ、商人「公孫龍(こうそんりょう)」として趙の都邯鄲(かんたん)を目指すことに。群雄割拠の乱世に颯爽と現れた青年の成長を描く波乱万丈の大河歴史小説開幕。
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戦国前夜の奥三河。瞬く間に西三河を支配した松平清康の驍名を聞いた野田城城主・菅沼新八郎定則は、帰属していた今川家を離れる決心をする。清康が卓越した戦術と情義の心で勢力を広げる中、新八郎は戦での働きが認められはじめる。一方、綾という女との出会いから、川原で拾った童子・四郎の出自とその周囲の陰謀が明らかになっていく。知られざる英傑たちの活躍を描く歴史巨編。 ※当電子版は新潮文庫版『風は山河より』一~六巻をまとめた合本版です。
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永禄3年(1560年)、織田信長の急襲に遭って、今川義元は桶狭間に斃れた。義元に頤使されていた松平元康(家康)は父祖の地、西三河は岡崎城に戻り、悲願の独立を果たす。だが息継ぐ間もなく、一向一揆が勃発。血縁者が敵味方に分かれ、相争う国力消耗の未曾有の事態から家康を救ったのは大久保忠俊(常源)だった。忠俊率いる大久保一党の決死の進退が深く胸を打つ戦国歴史小説の巨編。 ※当電子版は新潮文庫版『新三河物語』上中下巻をまとめた合本版です。
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周王朝の王子という身分を捨て、群雄割拠する諸国を商人として渡り歩く青年・公孫龍。その清廉潔白な人格で将軍や有力者たちの信頼を得た彼は、自らその登用に尽力し、燕に仕えるようになった名将・楽毅が企図する空前の大戦略の実現に向け、才覚を発揮する。名作『楽毅』の感動が新たに甦る、宮城谷文学最高傑作、第三部。
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関羽、張飛、諸葛亮、趙雲……。
「めずらしいほど無垢な人」と部下に慕われた劉備に、
どこまでもついていった男たちの純情と覚悟!
いまも愛される英雄たちの挽歌。 -
王莽の台頭によって、官位についた兄たちに変わって、家主となった馬援は、馬の世話をし、田を耕し生活していた。しかし、敬愛する兄の死によって、故郷を離れ、北地で牧畜を営むことになる。馬援の牧場経営は軌道に乗り、大きな富を築くが、馬援はその富を皆に平等に分ける。各地で王莽への叛乱軍が蹶起し、かつての友、公孫述、隗囂らも兵を挙げるが、馬援は劉秀に惹かれ、共に天下統一の戦いに加わることになる。夜に輝く巨星のような馬援と、天高く上る日のような劉秀。互いを「君」「臣」と選び取った二人が挑む新王朝樹立の戦いのゆくえは。
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中国古代王朝という、前人未踏の世界をロマンあふれる勁い文章で語り、広く読書界を震撼させたデビュー作。夏王朝、一介の料理人から身をおこした英傑伊尹の物語。新田次郎賞受賞作。
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伊尹の狙いは夏と商の和親だったが、時代の流れはこれを許さず、ついに夏と商は激突することになり、夏王朝は滅亡する。湯王は商王朝を開くが、伊尹の仕事はまだ終わりではなかった。(解説・齋藤愼爾)
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「劉備抹殺」を曹操に献言した男
「劉備を殺すべきです」と献言された曹操は「わが懐にはいった窮鳥をどうして殺せようか」と言った。三国時代最強の魏、七人の名臣! -
後漢という時代は、ひとの美質のなかで、「孝心(親孝行)」を至上とした。
能力よりも徳を重視し、頭脳よりも心を尊重する国家がつくられた。
184年に始まった「黄巾の乱」により、王朝の礎が揺らぐ中、
後漢の理想を体現する名臣たちが輩出する。
大将軍の何進、
劉備の師である盧植、
曹操を支えた荀彧など7人を描く、宮城谷昌光の「三国志」シリーズ。
解説・湯川豊
目次
何進(かしん)
朱儁(しゅしゅん)
王允(おういん)
慮植(ろしょく)
孔融(こうゆう)
皇甫嵩(こうほすう)
荀彧(じゅんいく)
※この電子書籍は2018年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
為政者の徳とは何か。
現代にも通じる王と宰相の関係を描く長篇!
古代中国・晋の宰相として国を支え続けた趙一族の盛衰を、
歴史と運命への透徹した視点をもって描いた初期の傑作長篇。
中国春秋時代の大国・晋。
この国の重臣を代々務めた趙一族。
太陽 の如く酷烈な趙盾、族滅の危機に瀕した趙朔、
名宰相・趙武、王子 朝の乱を鎮定した趙鞅、その子趙無恤……。
二百年にわたる一族の興亡を、透徹した歴史観と清冽な筆致で描いた著者初期の傑作。
指導者に求められる「徳」のありようをめぐる物語。
解説・平尾隆弘
※この電子書籍は1994年に刊行された文春文庫の新装版を底本としています。 -
「いつの世でも、人が生きてゆくということは、むずかしいものである」(序より)
正史にもとづいた大作『三国志』全12巻を書き上げた著者が、時代の潮流の外にいながらも忘れがたい12人の生涯をたどった。
『三国志』をあらわした陳寿(ちんじゅ)、輝ける倫理観と志望をもっていた太史慈(たいしじ)、魏の名臣・王粲(おうさん)・・・。
ある者は、権力者や政治の中心に近づきながら、遠ざかることを余儀なくされた。その苦難をどのようにしのいだのか。曹操、孫権、劉備、関羽といった英傑たちとはことなり、歴史の中で一瞬だけ輝いた人生。その輝きが愛惜の念とともに描かれる。
著者による後漢・三国年表つき。 -
商の紂王に仕える箕子は、王朝存続に心を砕くが、周の太公望が遂に商討伐の軍をおこした。古代中国商王朝の滅亡を描く一大叙事詩。
歴史小説家・宮城谷昌光の実質的デビュー作!
六百年に及ぶ栄華を誇る古代中国商(殷)王朝の宰相箕子は、新興国周の勢力に押されて危殆に瀕した王朝を救うため死力を尽す。
希代の名政治家箕子の思想を縦糸に、殷の紂王、周の文王、妲己、太公望など史上名高い暴君、名君、妖婦、名臣の実像を横糸にして、古代中国王朝の興亡を鮮かに甦らせた長篇歴史ロマン。
それまで活動してきた純文学系同人雑誌が終刊することになり、作家としての岐路に立った宮城谷氏が、以前から興味のあった中国の歴史に材を取り、限定500部の私家版で刊行。
そのうちの1部が司馬遼太郎氏の目にとまり、励ましの葉書を受け取る。
その後、名古屋の海越出版社から刊行され、94年3月に文春文庫化。
解説・平尾隆弘 -
歴史はふりかえってみるものではない。すすんでいって、みるものである。「特別随想 ふりかえること」より
『三国志』をはじめ長年、中国歴史小説を書き続ける著者が、みずからの歴史観、世界観、小説観をあますところなく開陳した。
自作解説や作家、経済人、学者など多彩なメンバーとの対談などを収録。
<目次>
【ロングインタビュー】私の「歴史小説」
【自作解説】三国志の世界
・『三国志』の沃野に挑む--大歴史絵巻の豊穣なる世界
・曹操と劉備、三国志の世界--正史からみえてくる英雄たちの素顔
・『三国志』の可能性--歴史は多面体だからこそおもしろい
・『三国志』歴史に何を学ぶのか--構想十年、執筆十二年の大長編を終えて
【対談】歴史小説を語る
・水上勉--歴史と小説が出会うところ
・井上ひさし--歴史小説の沃野 時代小説の滋味
・宮部みゆき--「言葉」の生まれる場所
・吉川晃司--我々が中国史に辿り着くまで
・江夏豊--司馬遼太郎真剣勝負
・五木寛之--乱世を生きるということ
【講義&対談】中国古代史の魅力
・中国古代史入門--どこから学べばいいのか
・白川静--日本人が忘れたもうひとつの教養
・平岩外四--逆風の中の指導者論
・藤原正彦--英語より『論語』を
・秋山駿--春秋時代から戦国時代へ
・マイケル・レドモンド--碁盤上に宇宙が見える
・項羽と劉邦、激動の時代--ふたりを動かした英雄たちと歴史的必然
・『三国志』をより深く楽しむための本
・宮城谷昌光 中国歴史作品の年代一覧
・特別随想 ふりかえること
・宮城谷昌光 出版年譜 -
戦国期の古城を思う作家の眼は、そこに将卒たちの衷心を見る。戦国の世を切り開いた快男児北条早雲ゆかりの城。今川、北条、上杉、大久保等々つわものどもの悲憤や慨歎を今に伝える城。徳川と武田の激闘と慟哭を刻む城など、遠江、伊豆、相模の主要な城址を廻り、通暁暢達の文体で、その無尽の想見と広博な歴史観を明晰に写す、珠玉の城塞紀行。単行本5、6巻を合本して文庫化。
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戦国期の古城を巡る作家の眼は、そこに将兵たちの哀歓を見る。大軍相手でも容易に落ちぬ墨守の名将として驍名を馳せた菅沼氏。今川─武田─徳川と臣従し、その勇猛を賞賛された奥平氏。籠城せずに常に城外で決戦した剽悍無類の松平氏。三氏ゆかりの城々を経巡り、高潔達意の名文で、その豊穣な思念と鋭敏な歴史観を縦横に記した白眉の城塞紀行。単行本1、2巻を合本して文庫化。
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本能寺で信長が斃れ、天下は秀吉が簒奪した。大久保一族では彦左衛門が成長し、忠世・忠佐の奮戦を支え続けた。上田攻めでは真田昌幸、大坂の陣では幸村の深謀に苦戦しつつも彼らの忠義は一瞬たりとも揺るがなかった。やがて、家康は天下を掌握し、忠世・忠佐とも大名となるが……。大久保一族の衷心と、家康の絶望的な冷淡。主従の絆の彼方にある深い闇を描く歴史雄編堂々の完結。
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隣国・尾張では信長の父、織田信秀の力がもはや無視できないものになっていた。美濃征伐にでた清康であったが、叛逆ありという凶報が入り、戦わずして退却することを決める。しかし陣中にいるところを、乱心した家臣の息子に斬られ、命を落すことに。主君亡き後、残された嗣子を巡り様々な思惑が錯綜する中、織田、今川も三河攻略にのりだす。大久保、本多ら忠臣たちの活躍を描く第二巻。
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三河制圧に意欲を燃やす信玄は、ついに三方原にて家康と激突する。圧倒的軍勢を誇る武田軍を前に、勝敗は呆気なく決し、家康は敗走。窮地に追い込まれた徳川軍の最後の砦は、野田城に籠もる菅沼定盈のみ。勢いづく敵は三万、守るは四百。絶体絶命の中、定盈は一ヶ月に亘る大攻防を繰り広げる。並居る武将を唸らせた男はいかに生きたのか。菅沼三代を描いた歴史巨編、堂々の完結。
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徳川の駿河以東への進撃は、武田の南進によって阻まれた。三方原合戦──家康の前に信玄が立ちはだかる。潰滅的惨敗を喫した家康だったが、天祐ともいうべき信玄の死により再起する。武田勝頼との決戦、長篠合戦において大久保忠世・忠佐兄弟が見せた獅子奮迅の活躍は、信長を驚喜させ、家康の嫡子信康に両雄への憧憬をもたらせた。しかし、運命は極めて残酷な旋回を見せたのだった。
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二万の軍勢を率いて尾張に進攻した今川義元であったが、桶狭間で信長の寡兵に敗れ命を落とす。父の死、弟の謀叛を乗り越え、元康に属く決心をした菅沼定盈は、その手腕で信頼を勝ち得るも、人質にとられた妻を殺され、守るべき野田城を奪われるという悲運に見舞われる。甲斐では、今川と松平の熾烈な争いを横目に、信玄が不穏な動きを見せ始めていた。時代が激動の様相を呈する第五巻。
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戦国期の古城を撫でる作家の眼は、そこに武将たちの慷慨を見る。松平清康の勇姿と理想、若き日の家康の逞しい気概、並外れた本多忠勝の武勇と知略、大久保一族の至誠と剛胆。今川一族の血塗られた宿運、勝頼の短慮と武田の末運。──三河、遠江に散在する城々を訪ね、清冽犀利の筆致で、その柔軟な想念と深遠な歴史観を自在に重ねる出色の城塞紀行。単行本3、4巻を合本して文庫化。
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織田信秀は、美濃の斎藤に大敗するも依然として巨大な力を誇っていた。安祥城を織田の配下から取り戻したい広忠は兵を出すが敗走、内訌が止まず、今川義元に助力を求める。嗣子、竹千代を人質として駿府に差し出すことを決めるが、道中、戸田正直の陰謀に巻き込まれてしまう。三河の混乱を傍観していた義元は、ついに太原崇孚雪斎を送り出す。武将たちの思惑が錯綜する第三巻。
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戸田正直の奸計により尾張へ運ばれた竹千代であったが、織田から思わぬ厚遇を受ける。人質を掠奪され、なお駿府に臣従する決意をした広忠は、佐久間氏に送り込まれた隻眼の男の凶刃に斃れる。義元は三河攻略のため安祥城を攻め、竹千代を奪還、制圧への足固めをする。一方、義元の下知により、雨山城に兵を向けた菅沼定村は、戦場で命を落とす。時代が大きなうねりを見せる第四巻。
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永禄3年(1560年)、織田信長の急襲に遭って、今川義元は桶狭間に斃れた。義元に頤使されていた松平元康(家康)は父祖の地、西三河は岡崎城に戻り、悲願の独立を果たす。だが息継ぐ間もなく、一向一揆が勃発。血縁者が敵味方に分かれ、相争う国力消耗の未曾有の事態から家康を救ったのは大久保忠俊(常源)だった。忠俊率いる大久保一党の決死の進退が深く胸を打つ戦国歴史小説の巨編。
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戦国前夜の奥三河。瞬く間に西三河を支配した松平清康の驍名を聞いた野田城城主・菅沼新八郎定則は、帰属していた今川家を離れる決心をする。清康が卓越した戦術と情義の心で勢力を広げる中、新八郎は戦での働きが認められはじめる。一方、綾という女との出会いから、川原で拾った童子・四郎の出自とその周囲の陰謀が明らかになっていく。知られざる英傑たちの活躍を描く歴史巨編。
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織田信長が天下に驍名を轟かせた、桶狭間合戦を彩る古城の数々。今川義元に対抗するために信長が築いた五つの砦、徳川家康が守備を任された大高城、義元死後も唯一抗戦の構えを解かなかった鳴海城――百を超える城址を訪ね、戦国の波瀾に満ちた歴史の舞台裏を描き、古城ブームの先鞭をつけた、歴史紀行シリーズ完結。 ※当コンテンツは単行本『古城の風景 7―桶狭間合戦の城―』を電子書籍化したものです。※「古城の風景III」の続巻となります。
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流浪の末、晋を再建し、後に中国・春秋随一の名君と謳われた、重耳(ちょうじ)の生涯を描いた歴史小説。芸術選奨文部大臣賞受賞作が、全3冊セットで登場!
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『三国志』決定版、第7巻。曹操、魏王となる――。荊州において劉備の勢力が膨張している。孫権は本気で荊州を劉備に任せたのであろうか。北方にいる曹操の目には、両者は協調しているように映る。そして西方には馬超と韓遂が――熾烈な戦いを進める初老の曹操にとっていまや歳月さえも障害になりつつある。建安21年、魏王となった曹操は、後継を誰にするか迷いの中にいた。
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『三国志』決定版、第5巻。震天動地の戦いがはじまる――。曹操はついに立った。天子を奉じることを決断、7年前に脱出した洛陽へと向かう。時代は、攅峰(さんぽう)を均(なら)すという作業をはじめた。ひときわ高い山だけが残る。たれに帰服すればよいか――志のあるものは、高山の麓に集まりつつある。呂布、公孫サン、袁術らが舞台から姿を消し、いよいよ曹操と袁紹は天下分け目の「官渡の戦い」へ。
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宮城谷三国志、次の時代へ動き出す。老年の孫権はもはや英明な君主ではない。諫言を呈する臣下をみな誅殺し呉を弱めた。魏では曹爽一派を族滅し司馬氏が権力を握る。
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『三国志』決定版、第2巻。黄巾の乱、起こる――。徳政を目指した順帝も急逝し、後漢王朝は外戚と宦官による腐敗を深めてゆく。そのような永寿元年(西暦155年)に、曹操は生まれた。続いて孫堅・劉備が。30年後、宗教組織・太平道の信者を核に36万人が黄巾の叛乱に応じた時、曹操と孫堅は討伐軍に参加、劉備は学問を諦めて無頼集団の中心となっていた。
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正史に基いたかつてない三国志、ここに完結後漢、曹操の祖父の時代に原点を求めた新しい三国志はついに蜀の滅亡へ。迫る魏軍に劉禅は降伏を決意し、三国時代はこの日畢った――
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『三国志』決定版、第8巻。英雄たちの葬送――。戦え、と天はわれに命じている。天意を感じた関羽はわずかに笑み、そして孫権の兵に突入し斃(たお)れた。復讐を誓い荊州に出兵した劉備だったが、自らも死の病に伏す。30余年の霸道を駆けぬけた魏王曹操もついに崩じ、王位は嗣王の曹丕に。戦国の英雄たちの死によって後漢王朝期は終焉を迎え、今ほんとうの三国時代が始まる――。壮大な叙事詩、いよいよ佳境へ!
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