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『文芸・小説、徳間文庫、501円~800円』の電子書籍一覧

121 ~180件目/全658件

  • 「そんなことを言うなら、他所へ引っ越せばいいじゃないですか」
    初めて理事会に出席して不透明な管理費支出に疑問を投げかけた大竹は、他の理事から総スカンを食らう。
    「このマンションはおかしい!」
    調べると、大手マンション管理会社の東アメと古い理事との癒着で、住民がプールしている膨大な管理費が彼らの都合のいいように使われていた。
    理事会や無関心な住民の白眼視の中、たったひとりの叛乱を起して不正を追求する大竹…。
    その驚くべき実態!?
  • 660(税込)
    著者:
    大倉崇裕
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    福島県北部に位置する単独峰、嶺雲岳。
    この山を十二年ぶりに訪れた深江信二郎は、亡き親友である植村の妻真弓と、遺児佳子の母娘の姿を見た。
    一方、無頼の男たちを束ねる遠藤達也も入山し、謎の中国人組織と銃撃戦を開始した。
    深江と母娘は、その争いに巻き込まれてしまう。山が血で染まっていく……。
    彼らの正体は? そして、深江と母娘の過去の因縁とは?
    気鋭が山岳アクション小説に新境地を拓いた!
  • 781(税込)
    著者:
    仁木英之
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    郊外の林の中にある洋館は、音楽教室になっていた。そこには、ちょっとワケありな生徒たちばかりが通っている。
    ある日、その館に音の善し悪しが解らなくなってしまった男子学生が、音に惹かれて、迷い込んだ。
    そして、他の生徒たちのレッスンとさまざまな事情を知っていくことで、彼の聴覚に変化が起きていく。
    この館に秘められた謎と、男子学生の運命は?
    「僕僕先生」シリーズなどのファンタジーから、歴史小説など、様々なジャンルで活躍する著者が、
    音楽をテーマに描く現代ファンタジーの意欲作!
  • シリーズ3冊
    803847(税込)
    著者:
    門田泰明
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    息をのむ剣戟!

    銀次郎に迫る妖美の月光院!
    哀切と慕情が剣と化して烈しく舞う!

    大河シリーズ第1期の『侠客』全5巻に続く興奮の大河劇場『第2期』遂に開幕!

    宿敵・床滑七四郎との凄絶な死闘で負った瀕死の深手が癒え、江戸帰還を目指す銀次郎。
    途次、大坂暴動の黒幕で、前の老中首座・大津河安芸守(幕翁)が立て籠もる湖東城に、黒書院直属監察官として単独乗り込んだ!?

    一方江戸では、首席目付らが白装束に金色の襷掛けの集団に襲われ落命。
    その凶刃は、将軍家兵法指南役の柳生俊方にも迫った!
    壮烈にして優艶、娯楽文学の王道を疾走る大河シリーズ、『第2期』遂に開幕!
  • 江戸一番と評判の高い浮世絵師・宗次。
    あえて長屋住まいを続けているが、実父は紀州徳川家の二代藩主。
    撃滅剣と謳われた楊真流の遣い手でもある。
    宗次の剣は、江戸に渦巻く黒い欲望を斬り捨てるだけでなく、弱き者たちを励ます活人剣。
    奉行所同心や見目麗しい女将、長屋の仲間たちとの情感溢れるつきあい。
    一転、剣戟場面はページをめくるのももどかしいほどの迫力と凛冽が満ちる。
    「お待ちなせえ」「知らなえよ」「冗談じゃねえや」の三篇を収録。
  • 凶賊一味の残忍な押し込み強殺事件に震え上がる京。
    絶世の美と気品を兼ね備えた謎の剣客・松平政宗登場!

    娯楽文学の王道を極めた凄み!
    門田泰明時代劇場、炎艶の舞!

    凶賊・女狐の雷造一味による相次ぐ押し込み惨殺事件に震えあがる京。
    絶世の美と気品とを合わせ持つ剣客・松平政宗は東町奉行所同心・常森源次郎の必死の探索に協力を申し出る。
    謎を秘めた政宗にも絶えず闇の刺客が襲いかかり、やがて、居合い剣法の手練れ集団によって絶体絶命の窮地に陥る!
    剣戟文学の新たな地平を切り拓く撃的ベストセラー「門田泰明時代劇場」の神髄に酔う!
    上巻は第一章~第八章。
  • 謎の剣客・松平政宗が江戸へ!
    将軍にも忍び寄る闇の集団!
    娯楽文学の究極を目指す「門田泰明時代劇場」の原点!

    剣客・松平政宗が高柳早苗の遺骨を携えて訪れた江戸の町は、大名、旗本が浪人集団に襲撃される事件が続出し、不穏な空気に包まれていた。
    そんな中、政宗は若年寄・堀田正俊の留守宅が襲われる現場に遭遇したのだ。
    そしてかつて生死をかけて斬り合った柳生宗重と再会するも、その夜二人は、忍群の奇襲を受ける。
    やがて忍び集団の魔手は将軍・徳川家綱にも…!
    剣戟文学の新たな地平を切り開く「門田泰明時代劇場」の初期傑作長篇!

    上巻は第一章~第六章。
  • 「わたしのゆめは、ふけいさんに、なることです」
    小学1年生の時の夢を叶え警察官になった平野瑞穂。特技を活かし、鑑識課機動鑑識班で似顔絵捜査官として任務にあたっていた。
    「だから女はつかえねぇ!」鑑識課長の言葉に傷つき、男社会の論理に苦悩しながらも、忠実に職務に立ち向かう。
    描くのは犯罪者の心の闇。追い詰めるのは「顔なき犯人」。
    女性主人公の活躍を鮮やかに描く異色のD県警シリーズ!
  • 781(税込)
    著者:
    草凪優
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    四十路を越えて体力と精力と勃起力がガクンと落ちた夫に、美砂子は悶々としていた。
    宗一郎のことは愛している。だが女盛りの三十五歳に夜の生活を諦めることは酷というもの。
    かたや妻の期待に息が詰まる思いを抱えていた宗一郎は、ある日、何枚もの衝撃の写真を見つける。
    そこには自分以外の男とまぐわい、痴態を晒すあられもない美砂子の姿があった。
    結婚前の若い頃のハメ撮り写真とはいえ、宗一郎には見せたこともない乱れようだ。激しく嫉妬し、激しく興奮する宗一郎……。
    そしてセックスレスという夫婦の危機に二人が選んだ解決方法は「夫婦交換」であった。
    禁断の背徳のなかで、それぞれの性愛を通じて愛憎の絆を確かめあっていく男女を描く官能ロマン。
  • 781(税込)
    著者:
    近藤史恵
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    岩居久澄、二十七歳。無職。実家暮らし。
    今のところ生活に不満はない。不満はないけど、不安はある。私の将来どうなるんだろう……。
    そんな久澄に奇妙なバイトが舞い込んだ。祖母の代わりに芝居を見に行き、感想を伝える。ただそれだけで一回五千円もらえるという。
    二つ返事で了承した久澄は、初めての経験に戸惑いながら徐々に芝居の世界にのめり込んでいく。
    とても楽しい。けど、久澄には疑問があった。なぜ劇場で毎回あの老紳士に会うんだろう?
  • 宮崎県西都市、次いで福島県喜多方市、さらに岐阜県関市で女性が殺された。
    その三人を秘書兼愛人にしていた山林王の小木曾善造が逮捕される。しかし物証はなく、被害者の胸に書かれていた“壇ノ浦”という朱文字の謎だけが残った。
    善造の一人息子・高広に頼まれた刑事の春日多津彦は、やがて三つの都市をつなぐ一本の糸、日本神話・三種の神器にまつわる謎につきあたるが……。
    二時間のミステリードラマが好きな人たちなら、絶対ハマる要素たっぷりの長篇サスペンス!
  • シリーズ5冊
    726814(税込)
    著者:
    門田泰明
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    老舗呉服問屋「京野屋」の隠居・文左衛門が斬殺された! 下手人は一人。悲鳴をあげる間もない一瞬の出来事だった。しかも最愛の孫娘・里の見合いの日だったのだ。化粧や着付け等、里の「拵事(こしらえごと)」を調えた縁で銀次郎も探索に乗り出した。文左衛門はかつて勘定吟味役の密命を受けた隠密調査役を務めていたという。事件はやがて幕府、大奥をも揺るがす様相を見せ始めた! 怒濤の第一巻!
  • 気品あふれる妖し絵を描かせれば江戸一番、後家たちが先を争ってその裸身を描いてほしいと願い出る。
    相場は一両。女たちの秋波をよそに着流し姿で江戸市中を闊歩する浮世絵師宗次、実はさる貴顕の御曹司。
    訳あって絵師に身をやつしているが、世の不条理には容赦せぬ。
    今宵も怒りの揚真流が悪を討つ。
    着流し剣客、ここに登場。傑作時代小説。
  • シリーズ2冊
    748770(税込)
    著者:
    門田泰明
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    「ぜえろく」とは江戸者が上方者を嫌って言った言葉。その裏には、間近に朝廷を仰ぎ尊ぶ上方者の商才・政治力に対する江戸者のどうしようもない苛立ちがあるという…。

    大衆文学の神髄を極めた凄み!
    門田泰明時代劇場、炎艶(ひえん)の舞!

    寛文10年(1670)秋、京に続発した押し込み惨殺事件。
    東町奉行所の筆頭格同心・常森源治郎が事件の謎を追うが、同心仲間も次々と犠牲になり、探索は難航をきわめた。
    そんな中、美と気品を備え、凄まじい剣の腕を持った松平政宗と名乗る男の助力を得て犯人を追った。やがてオランダ人を母にもつ大宮窓四郎という男が浮上するが…!?
    大衆文学の荒野を激走する門田泰明時代劇場の神髄!
  • 拵屋の異名を持つ銀次郎は、大店のお内儀や粋筋の姐さんらの化粧や着付けなど「拵事」では江戸一番の男。
    だが仔細あって、雄藩大名、いや時の将軍さえも手出しできない存在だった。
    その裏事情を知る者は少ない。
    そんな銀次郎のもとに、幼い女の子がひとりで訪ねてきた。母上の仇討ちを助けてほしいという。
    母娘の頼みを引き受けた銀次郎は、そうとは知らず修羅の道を突き進んでいく。
  • 目に余る横暴、このままにはしておけぬ。田沼意次に反旗を翻した松平定信は、大奥を取り込むことで田沼失脚を画策。腹心のお庭番を差し向ける。
    危難を察した大奥も黙ってはいない。表使い大島が、御広敷伊賀者同心御厨一兵に反撃を命じた。
    幕府二大権力、そして大奥女中たちの主導権争いが激化。事態が混迷を極めるなか、忍びの誇りをかけた死闘が始まる! 
    疾走感あふれる痛快時代活劇。〈新装版〉
  • シリーズ4冊
    836847(税込)
    著者:
    夢枕獏
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    そなた、もしかして、あれが見ゆるのか……女院は不思議そうに言った。
    あれ!? あの影のようなものたちのことか。そうだ。見えるのだ。あのお方にも、見えるのだ――。
    のちの西行こと佐藤義清、今は平清盛を友とし、北面の者として院の御所の警衛にあたる若き武士。ある日、美しき箏の音に誘われ、鳥羽上皇の中宮、待賢門院璋子と運命の出会いを果たす。たちまち心を奪われた義清であったが……。
    著者渾身の大河伝奇絵巻、開幕!
  • シリーズ7冊
    737902(税込)
    著者:
    鈴峯紅也
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    幼少時に海外でテロに巻き込まれ傭兵部隊に拾われたことで、非常時における冷静さ残酷さ、常人離れした危機回避能力を得た小日向純也。現在、彼は警察庁のキャリアとしての道を歩んでいた。ある日、純也との逢瀬の直後、木内夕佳が車ごと爆殺されてしまう。背後にちらつくのは新興宗教〈天敬会〉と女性斡旋業〈カフェ〉。真相を探ろうと奔走する純也だったが、事態は思わぬ方向へ……。
  • 847(税込)
    著者:
    鈴木英治
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    「海道一の弓取り」と称された今川義元。
    幼いころに仏門に出され、師父・太原雪斎とともに京都での学びの日々を送っていた栴岳承芳(のちの今川義元)は、兄・氏輝に呼び戻され駿府に戻る。
    やがて氏輝は夭逝、還俗し家督を継ぐことになった義元に、同じく仏門にあった兄の玄広恵探が対抗、『花蔵の乱』と呼ばれる家督争いが起こる。
    心を鬼にしなければならぬ――仏の道を捨て今川家総領としての道を選んだ、若き日の義元に焦点を当てた長篇歴史小説。
  • 847(税込)
    著者:
    深谷忠記
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    大学教授の針生田がタイ人留学生ヤンに対する強姦未遂容疑で逮捕された。
    針生田はヤンに誘われたと反論、結果は不起訴となった。ヤンから相談を受けた弁護士の香月佳美は、針生田に対する民事訴訟の準備を進める。
    その後、埼玉で起きた放火殺人の被害者女性に針生田が二百万円を振り込んでいたことが判明。だが事件直後、針生田は何者かに殺害され……。
    事件を操る指揮者は誰だ!? 
    二つの事件が結びついたとき、衝撃の真実が浮かび上がる!
  • 770(税込)
    著者:
    岸田るり子
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    別れを決意して「最後の晩餐」の支度をする女、高校時代の友人の自殺の真相を知りたがる女、不倫相手にクッキーを焼く女。
    ロングセラーの『天使の眠り』などで人気の著者が描く“わるい女たち。
    ”「パリの壁」「決して忘れられない夜」「愚かな決断」「父親はだれ?」「生命の電話」「味なしクッキー」の全六篇を収録。
  • 825(税込)
    著者:
    鏑木蓮
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    地元情報誌の記者・国吉冬美は、心酔するルポライターの杉作舜一が京都にきていることを知り心躍らせる。
    杉作は老老介護をテーマにしており、寝たきりで認知症を患う妻を介護する夫の取材に赴くが、し妻は絞殺され、夫は首を吊って死んでいた。
    夫婦の死には何かのメッセージが込められている!? 
    調査を開始する杉作を手伝ううち、冬美は哀しき事件にまつわる京都の闇と対峙する――。
    25万部突破のベストセラー『白砂』の著者による社会派推理。
  • 今、この時代に小説がもたらす感動を味わう!
    過酷な世界に抗する人々を静謐に描く。そのとき、人々はどのように旅立ち、何を失うことになるのか。
    ようやく築いた生活とジャズの夢を奪われるマーキス(アメリカ)。
    大切な人生の仲間と自負を失うワイン農家のホセ(スペイン)。
    銃をとり、人買いの手から娼婦の妹を守るマルコ(フィリピン)……
    市井の人々の決断と残懐を丹念に描く。
    小説には力があると信じられる12篇!
  • 880(税込)
    著者:
    乙川優三郎
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    理野は松江の蒔絵師の娘だ。
    文政5年、蒔絵修行の兄と共に江戸に出る。ところが、兄が突然、原羊遊斎の工房で倒れ、亡くなった。
    理野は女蒔絵師として、下絵職人から、羊遊斎の工房で働き、才能が開花する。
    新しい美をもとめ、葛藤しながら、女の情念を込めた独自の蒔絵を完成させるために、理野は人生の全てを蒔絵に注ぐ……。
    酒井抱一、鈴木其一など、実在の人物を絡めて、やるせない恋心と職人魂、潔い女の佇まい、文政の美術工芸の世界を描く。
  • シリーズ2冊
    748803(税込)
    著者:
    あさのあつこ
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    失恋の痛手から救ってくれたのはおにぎりの美味しさだった。翠川真緑(通称グリーン・グリーン)はそのお米の味が忘れられず、産地の農林高校で新米教師として新生活をスタートさせた! 農業未経験にもかかわらず──。豚が廊下を横切るなんて日常茶飯事だが、真緑にはその豚と会話ができる能力が!? 熱心に農業を学ぶ生徒に圧倒されつつも、真緑は大自然の中で彼らとともに成長してゆく。
  • 相性最悪。別れを決めた新婚夫婦は、それがどれほど危険な決断か知らなかった……
    立ちはだかる巨大婚活企業、遂にその暗部が! 

    新婚旅行から戻るなり、水元憲明と妻・月(ルナ)は離婚を決めた。
    まったくそりが合わないことに気づいたから。けれど……
    深刻な少子晩婚・高齢化社会に悩む先進諸国は、グローバル国策会社=結婚仲介業のPM社を創りだしていた。
    その画期的相性判定で男女は結ばれ、生涯結婚を維持せねばならないのだった。
    しかもこの二人、判定は“相性最高”で夫ときたらPM社員。
    強大な敵が繰りだす妨害に対し、ついに二人は“別れるための共闘”をするはめに!
  • シリーズ6冊
    693792(税込)
    著者:
    黒崎視音
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    斬りおとされた首は膝の上に乗せられていた。警察手帳を咥えさせられて―。
    都内高級住宅地の公園で発見された警察官の惨殺死体。
    捜査主任は捜査一課第二特殊犯捜査第五係の柳原明日香。公安時代は女狐と恐れられた警部だ。
    犠牲者が身内ということもあり、上層部からのプレッシャーは凄まじい。
    手詰まりとなった明日香は多摩中央署に左遷された心理捜査官吉村爽子の特別招集を決断する。
    正確かつ大胆なプロファイリングで事件の真相に迫る明日香と爽子。
  • シリーズ2冊
    748792(税込)
    著者:
    上田秀人
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    武士としての矜持と理不尽な主命への反骨。
    その狭間で揺れ動く男の闘いを描いた、痛快娯楽時代小説!。

    当て身一発で追っ手を黙らす。小宮山一之臣は、盗賊からの信頼が篤い凄腕の見張り役だ。
    しかし彼は実は相馬中村藩士。城から盗まれた茜の茶碗を捜索するという密命を帯びていたのだ。
    将軍から下賜された品だけに露見すれば藩は取り潰される。
    小宮山は浪人になりすまし任務を遂行するが――。
    非情な武士の階級社会とは対照的に、小宮山一之臣を支える盗賊たちの信義。
    そして彼を慕う、美しい女掏摸お梗。
    その結束が最後に田沼主殿頭をさえ唸らせる。
  • 858(税込)
    著者:
    梶尾真治
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    結婚して、僅か三年半で夫の大介を亡くした香菜子。
    悲しみを出さないように生活しつつも、夫のことを思う気持ちは変わらない。
    そんなある日、香菜子を励まそうとする友人たちと行った店で出会った女性に「亡くなった人に会える」と声をかけられた。
    彼女は叔父の機敷埜風天が発明した遡時誘導機、通称“デイ・トリッパー”を使えば、過去を見られるというのだ。
    香菜子は夫に会うため、時を跳ぶ!
    タイムトラベル・ラブロマンスの名手が贈る新たな物語!
  • シリーズ2冊
    832990(税込)
    著者:
    大沢在昌
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    少女を護る。それが俺の使命――孤高のボディガード・キリの死闘!

    素性不明の腕利きボディガード・キリのもとに仕事の依頼が舞い込んだ。対象は森野さやかという十七歳の少女。ミッションは、昼夜を問わず一週間、彼女を完全警護すること。さやかには人の過去を見抜き、未来を予知する特別な能力が開花する可能性があるという。「神眼」と呼ばれるその驚異的な能力の継承者は、何者かに命を狙われていた。そしてさやかの父・河田俊也が銃殺された――。
  • シリーズ2冊
    770814(税込)
    著者:
    井川香四郎
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    祖父・息子・孫の三代で、悪を成敗!
    人気の時代小説が、新シリーズになって、登場!

    将軍家斉の治世。
    江戸城本丸で執り行われた大評定で、相模国にある町の自治により営まれる竜宮町に謀叛の動きがあると報告された。
    大目付の大河内右京は、この件に元加賀藩士の筒井権兵衛が関わっていることを知る。
    彼は昌平坂学問所で一緒に学んだが、御政道批判したため、流罪になったはずだった。
    老中から、竜宮町を潰せと命ぜられた右京だったが、謀叛に疑問を持ち、町に潜入し、調べてみることに……。

    将軍にも意見し、“かみなり旗本”の異名で知られる大河内政盛。
    その息子で、一見腑抜けて見えるため、ひょうたんと呼ばれる右京。
    そして、右京の息子の徳馬。
    大河内家三代が悪を断つ!

    人気シリーズ、新章開幕!!
  • 814(税込)
    著者:
    清水義範
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    儲かる方法、ここにあります。

    【注意】
    ここに書かれた方法の数々は
    「金銭的に儲かるだけ」です。
    決してくれぐれも真似だけはしないように……。

    パスティーシュの名手が贈る犯罪小説!

    人間だもの、やっぱりお金は欲しいんです――。
    東隆文、二十八歳、宣伝プロダクション勤務。高級ブランドに身を包み、
    ガールフレンドもよりどりみどり。
    宣伝マンらしい華やかな暮らしをエンジョイしている――ように見えるが
    実は火の車。
    なんとかやり過ごしていたが、ついに追い詰められた隆文は一計を案じる……。
    「東隆文の窃盗 8,600,000」をはじめ、抱腹絶倒、お金にまつわる八つの人間模様。
  • ヤクザが躍動していた昭和。愛知県を中心に東海地方は老舗ヤクザ組織が群雄割拠していた。
    一方、全国進攻を目指す三代目山口組にとって小勢力がひしめきあう地域は人海戦術で制圧できる格好の標的であった。
    その巨大組織の進出を阻止した男がいた。平井一家八代目の河澄政照である。
    巨大組織を前に大同団結を訴えて、運命共同会を結成。その頭目となったヤクザだ。
    複雑な中京ヤクザ事情をドンの生涯から昭和裏面史を活写した問題作!
  • 693(税込)
    著者:
    山本幸久
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    小さな教会の牧師・御堂一男。8年前に最愛の妻を亡くし、中学生のひとり娘・ひかりを男手ひとつで育てている。
    教会だけでは生活が苦しく、ガソリンスタンドでバイトをしながらも幸せな日々を送っていた。
    そんなある日、ひかりが倒れ入院。さらに病院で信じられない「事実」を突きつけられ、失意のどん底に突き落とされる。
    それでも、愛するひかりの命を救いたい――一男はある決意をする。
    ムロツヨシ初主演、父と娘の絆を描く感動物語の小説版。
  • シリーズ4冊
    770(税込)
    著者:
    倉阪鬼一郎
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    大坂の廻船問屋「浪花屋」の船が、
    瀬戸内海で天狗の面を被った海賊に襲われた。
    諸国悪党取締出役の飛川角之進は、
    将軍家斉から命を受け、真相を探るため、補佐役の春日野左近とともに海路で備後福山藩へ。
    柳生新陰流の遣い手で、将棋の腕前は敵無しの角之進。
    旗本の三男坊として育ったため、市井で生きようと料理を習い、見世を構えていたが、
    出自ゆえに大名になったこともある。
    少々風変わりな経歴を持つ、快男児が悪事を成敗する。
  • シリーズ14冊
    5501,265(税込)
    著者:
    夏見正隆
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    平和憲法の制約により〈軍隊〉ではないわが自衛隊。その現場指揮官には、外敵から攻撃された場合に自分の判断で反撃をする権限は与えられていない。航空自衛隊スクランブル機も同じだ。空自F15は、領空侵犯機に対して警告射撃は出来ても、撃墜することは許されていないのだ。F15(イーグル)を駆る空自の青春群像ドラマ!(『僕はイーグル[1]』改題)
  • 「このミス」「週刊文春ミステリーベスト10」「ミステリが読みたい!」2021年版で3冠を達成した著者の代表作!
    日本推理作家協会賞受賞作品!
    コミック雑誌創刊に向けて鬼編集長にしごかれる編集者の綿畑克二。ある日、行きつけのスナック「蟻巣」で眠りこけ、夢の中で美少女アリスと出会う。
    そして彼女との結婚式のさなか、チェシャ猫殺害の容疑者として追われるはめになった。
    目が醒めると、現実世界では鬼編集長が殺害されており、ここでも殺人の嫌疑をかけられてしまう。
    二つの世界で無実を証すために事件の真相を追うことになった。
    日本推理作家協会賞受賞の長篇ミステリー。
  • 杉廻漕に命をかけた男たちの矜持と侠気。
    目指すは江戸!
    首尾よく運べば四千両の儲け。逆目が出たら四千両の損。
    窮地に立たされた材木商を救う伊豆晋平の奇策に箱崎の貸元が乗った。
    商人の矜持に渡世人気質が助っ人して、乾坤一擲の大勝負!
    迫り来る嵐と大波に翻弄されながら凄絶な海との戦いを描く長篇時代小説。
  • 古道具が明かす縁の物語。
    目利きの江戸職人の男っぷりが光る。
    山本一力、絶品の人情小説!

    建て替え普請のため、家屋を壊すのが生業の「伊豆晋」のかしら・晋平は古道具の目利き。
    大火に見舞われた江戸で、大店の旦那衆から焼け崩れた十八もの蔵を短期間で取り壊すよう頼まれる。
    次々と起きる厄介事にもひるまず、決して逃げることなく、時には古道具好きの旦那衆の助けを借りて難局を切り開いてゆく。
    晋平とその配下の男たちの職人仕事は緻密にして清々しく、古道具を通して浮かび上がる人の情と縁は読む者の心をしっとりとほぐしてくれる。
  • シリーズ2冊
    671748(税込)
    著者:
    小路幸也
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    ある日、若き研究者・和野和弥が帰宅すると、妻が猫になっていた。じつは和弥は、古き時代から続く蘆野原(あしのはら)一族の長(おさ)筋の生まれで、人に災厄をもたらすモノを、祓うことが出来る力を持つ。しかし一族の出でない妻が、なぜ猫などに? これは、何かが起きる前触れなのか? 同じ里の出で、事の見立てをする幼なじみの美津野泉水らとともに、和也は変わりゆく時代に起きるさまざまな禍(わざわい)に立ち向かっていく。
  • 792(税込)
    著者:
    西尾潤
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    第二回大藪春彦新人賞受賞作!

    今野敏氏「秀逸なラスト」
    馳星周氏「突き抜けた何か」
    選考会にて両選考委員激賛!
    戸籍ビジネスの闇に蠢く半グレを描いた新時代のクライム群像劇!
    ================
    身寄りなし。身分証なし。金なし。そんな優良人物をSNSを駆使して探し出すのがマモルの仕事だ。狙うは戸籍。女性を装い言葉巧みに相手の個人情報を引き出して、売買が成立すれば報酬をもらえる。
    ある日、マモルは上司から不可解な指示を受けた。タクヤと距離を置け。
    自分にこの仕事を紹介してくれた先輩に、なにが起きたのか。翌日、タクヤの部屋の掃除を命じられたマモルが見たのは、おびただしい数の血痕だった。
    もう、タクヤはこの世にいない。悲しみにくれるマモルに一通のメールが届いた。それは、タクヤからのメッセージだったーー。
  • 858(税込)
    著者:
    佐藤恵秋
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    敵地を疾駆する! この二匹の戦犬(あいぼう)と。
    しのぎを削る上杉、北条、武田…激動の戦国冒険活劇!

    関東は名だたる武将たちが熾烈な戦いを繰り広げていた。
    関東管領山内憲実が北条氏攻略のため招集した河越城攻めの大軍勢はもろくも瓦解する。
    憲実が迷走する中、名将・太田道灌の血筋を汲む太田資正(三楽)は、公方方と北条方の挾間で苦闘するのだった。
    資正の手足として太田犬之助は、二匹の山犬の仔を訓練して敵地への斥候や使番などに励む。
    激動の室町末期を描く戦国冒険活劇!
  • 群馬県小沢岳で男性の絞殺死体が発見された。
    被害者はバイオ化学メーカー、モンテサンクト社員で遺伝子組換え作物をめぐる農民反対運動の説得工作に当たっていた。
    一方、静岡県の薬剤師・向井は、産婦人科医師の芦沢から頻発する不自然な流産について相談を受ける。
    調べると流産に共通するのは、南アルプス・オーガニック農場の生産品を使っている点だった。
    二つの事件を繋ぐ接点とは?
    食の安全を脅かす「魔の種」に警鐘を鳴らす書下し長篇推理。
  • かつて日系ブラジル移民のあいだに、日本の敗戦を認めない「勝ち組」と呼ばれた人びとがいた。悲惨な境遇に耐えながら「勝ち組」の人びとは、いずれ天皇の船が彼らを迎えにやって来てくれるのだと信じていた。
    この物語では純朴な「勝ち組」の人びとをだまして巨財を築き、戦後社会でのし上がっていった政治家、官僚、商人らの虚妄が暴かれる。

    1954年、ブラジルの日系社会で「勝ち組」一家心中事件が起きた。それから時は流れ1988年、東京とサンパウロの双方で、殺人事件が起きる。
    東京・新宿では、かつて移民の送り出し機関であった国際協力事業団(JICA)の総裁が、ホームレスの男と刺し違えて死ぬ。
    サンパウロでは、日本の首相も列席する移民80周年祭の最中に、日系の老人が「死神部隊」と呼ばれる私刑組織の手によって射殺される。東京で死んだホームレスの男は仲間に戦前の古い100円札を見せびらかし、これが近々大金に化けると言っていた。
    サンパウロで殺された老人も、その手にやはり旧円紙幣を握り締めていた。
    東京とサンパウロの事件を結びつけ、さらには「勝ち組」一家心中事件にまでさかのぼる旧円紙幣の謎を追いかけて、パズルの断片を組み立てていくのは、二人の若い新聞記者だ。
    日本側が東日経済新聞、新宿署詰めの藪本秀也。ブラジル側が聖州日々新聞の吉田マルコス。
    藪本は西大久保公園で売春をしていたドミニカ出身の日系二世・坂口アンヘリカが、死んだホームレスの男の娘だということをつきとめる。
    マルコスは恋人の野口マダレーナを残して東京支局に転勤になり、サンパウロで殺された老人の出身地である富山県の山村にまで取材に出かける。
    やがて浮かび上がってくる事件の真相……その背景には、50年以上前に同じ故郷をあとにし、また同じ移民船に乗り合わせながら、その後の運命を分けた人びとの複雑な人間関係があった。
    そして事件は、政権をゆるがすスキャンダルに発展していく……。
  • 660(税込)
    著者:
    乙川優三郎
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    菊枕は頭痛持ちにきくというので先祖が植えた菊が咲き、花を摘み始める頃、妹ができた。
    日野小太郎は五百石の祐筆の嫡男だ。赤い頬の妹を”喜知次”と呼んだ。
    友人の牛尾台助の父は郡方で、百姓の動き不穏のため、帰宅が遅い。少年の日々に陰を落とすのは、権力を巡る派閥闘争だった。
    幼なじみの鈴木猪平の父親が暗殺される。武士として藩政改革に目覚めた小太郎の成長に、猪平が心に秘めた敵討ちと喜知次への恋心を絡めて、清冽に描く傑作時代小説。
  • フランソワ・オゾン監督「Summer of 85」原作!
    '21年8月公開

    はじめての「心の友」を失い
    傷つき混乱する16歳の少年の心理を
    深く描いた話題作。

    16歳の少年ハルは、
    「死んだ友人の墓を損壊した」という罪で
    逮捕された。
    だが「なぜそんなことを」という問いに、
    ハルは答えようとしない。
    深夜、18歳で死んだ友人バリーの墓で、
    ハルは何をしようとしていたのか。
    バリーはなぜ死んだのか…

    ハルが唯一信頼する教師オズボーンの勧めで
    書き始めた手記から、次第に、
    ハルとバリーの絆と破局、
    ふたりが交わした誓いが明らかになる…。

    最も残酷な形で恋を失った少年の混乱と再生を描く、心に響く青春小説。
  • シリーズ12冊
    715726(税込)
    著者:
    上田秀人
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    老中首座松平定信は将軍家斉の意を汲み、実父治済(はるさだ)の大御所称号勅許を朝廷に願う。しかし難航する交渉を受けて強行策に転換。若年の使番東城鷹矢(とうじょうたかや)を公儀御領巡検使として京に向ける。公家の不正を探り、朝廷に圧力をかける狙いだ。朝幕関係はにわかに緊迫。定信を憎む京都所司代戸田忠寛(ただとお)からは刺客が放たれた。鷹矢は困難な任務を成し遂げられるのか。圧倒的スケールの新シリーズ、開幕!
  • 路地の向こうの不思議な町では師匠とちょっと怪しい仲間たちが温かく迎えてくれる……。ファンタジー長篇。
    優しさと温かさが溢れる不思議が当たり前に隣にある。そんな物語はいかがですか?
    小学六年生の直之は、西の方から引っ越して来た転校生。病気のせいで体が小さくても、方言をからかわれても、母親がいなくて厳しいおばあちゃんに辛くあたられても、明るく挫けない。その元気の秘密は、路地の向こうにあった。大都会のすぐとなりにある昔ながらの不思議な下町で、師匠とその怪しい仲間が温かく迎えてくれるから――。少年の成長を描いた、癒しと再生の物語。
  • 死刑が廃止されて28年後。
    生存する最後の死刑囚・麻倉は、離島の特別拘置所で、刑を執行されることなく過ごしていた。
    ライターの熊沢は、彼に関する本を執筆するため取材に向かう。
    自ら犯した殺人に対して「彼らには死すべき理由があった。僕は審判なんだよ。人の命をジャッジする」とうそぶく麻倉の態度に、熊沢は激しい嫌悪感を抱く。
    この仕事に疑問が生じ抱き始めたとき、恐ろしい事件が起きた…。
    読者の予想を覆す奇想ミステリーの問題作!
  • 裕福な家庭で育ち、大手出版社に勤め、恋人はエリート。
    順風満帆な毎日を送る梅村靖子の前に突然現れた若き格闘家・真島一馬。
    「俺はあんたのために闘うよ」。しなやかな獣と運命の恋に堕ちた靖子。
    その人生に初めて、闘いのゴングが鳴り響く。
    話題のベストセラー作家初の本格恋愛小説!
  • シリーズ累計発行部数60万部を突破した『殺人鬼フジコ』の著者・真梨幸子の原点であり、ライフワークでもある作品。
    1768年、革命前の爛熟した熱気を帯びたパリで娼婦の残虐な殺人事件が起きた。
    たった20人しかいないパリの警察組織において、貴族の醜聞を取りしまる特殊任務についた警部マレーが殺人事件の裏に潜んだ陰謀を暴く!
    歴史ロマン×警察小説の華麗なる融合!
  • 825(税込)
    著者:
    朝井まかて
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    昔、むかしのそのまた昔。深山の草原に、一本の名もなき草がいた。
    彼のもとに小生意気な子狐が現れ、
    「草どん」と呼んでお話をせがむ。山姥に、
    団子ころころ、お経を読む猫、
    そして龍の子・小太郎。草どんが語る物語は
    やがて交錯し、雲上と雲下の世界がひずみ始める。
    ――民話の主人公たちが笑い、苦悩し、闘う。
    不思議で懐かしいニッポンのファンタジー。
    〈第十三回中央公論文芸賞受賞〉
  • 792(税込)
    著者:
    草凪優
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    官能小説の第一人者が
    肉欲にまみれた男女を描く書下し官能長篇。

    元女医人妻を思うがままに責め抜く愉悦……

    親から引き継いだ不動産業を営む上杉悠紀夫は、ある日郊外の豪邸の内見に、いかにも富裕層に見える渡瀬夫妻を案内した。
    妻の乃梨子は上杉に、急用で帰ってしまった夫の愚痴をこぼし出す。
    「あの人は私を田舎に遠ざけて、若い愛人とよろしくやりたいのよ」
    欲求不満の躰と人には言えない性癖をもてあます美人妻は、
    大胆にも上杉を誘惑してきた。
    売り家の寝室で、みだらな行為に耽った二人は……。
    官能小説のトップランナーが描く書下し長篇。
  • 【ご購入の前に】本電子書籍には、紙版収録のイラストが収録されておりません。
    あらかじめご了承ください。

    SMとの混同にもめげずSFを志した〈苦闘の時代〉から、
    苦心の原稿をバッサリ切られてお礼を言ってしまった〈未曾有の時代〉、
    「鉄腕アトム」のシナリオに参加した〈映像の時代〉、
    「破壊された男」に衝撃を受けた〈翻訳の時代〉を経て、
    縦横無尽の〈創作の時代〉へ。
    日本SFの揺籃期から興隆期を自ら体験した著者が複眼多岐の視点から綴るインサイド・エッセイ。
    SFもまた、その個体発生は系統発生を繰り返す!?
  • 無邪気に見える子供の心にさえ巣くう「闇」をまっすぐ見据えた身も凍る怪談と、
    日常と非日常の間に漂う世にも不思議な物語。
    夜中、読んじゃダメ。怖いけれど懐かしい。きっとあなたのすぐそばにも、奇妙な世界が存在する。
    放課後の学校で「永遠の鬼ごっこ」をする少女たち、森の奥の禁断の地、海から男を呼び続ける人魚……。
    無邪気に見える子供の心に潜む〈闇〉や、ふとした瞬間に迷い込んでしまった奇妙な非日常を描いた背筋も凍る作品集。
    話題の新装版『桜大の不思議の森』の桜大が幼少期に体験した、祭りの夜に起きた不思議を描いた「黒沼」を収録。
  • 792(税込)
    著者:
    勝目梓
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    官能とバイオレンスの大家が70代で描いた「家族」を揺るがす一大事な物語7篇。

    「姉妹」
    子供が巣立って、夫婦だけの二人暮らし。夫は自分が先に逝くと思っていたが、妻が半身不随に。
    食事や入浴の世話で生活は一変した。
    妻の妹が同居して助けてくれたまではよかったが……。
    「ダブルベッド」
    娘の披露宴に出席する両親。しかし、二人は別れて12年の元夫婦。
    娘と新郎の願いでこの日だけ夫婦のふりをしなくてはならなかった。
    ほか、急死した呑み屋のママの葬儀で常連客が次々と暴露する秘密(「遺骨」)、
    元ヤクザの父親が遺した遺言状のあまりな内容に驚く息子(「遺産」)など、
    一筋縄でいかない仕掛けが満載。
    大家の筆の凄みを堪能できる極上の短篇集。
  • 信長、秀吉と渡り合った智将が秋田にいた!

    綿密な資料研究で初めて描き出される、知られざる英雄の人生とは!?
    齢十五にして安東家を継いだ八代目当主、愛季は胸を滾らせた。
    国の安寧は、民を養ってこそなせるもの。そのためにも、かつて東北有数と言われた野代(能代)湊を復興してみせる。
    「載舟覆舟」の国造りを始めた愛季だが、次々困難に直面する。
    檜山と湊、両安東家の統一、蝦夷との交易、中央勢力の脅威――――。
    「斗星(北斗七星)の北天に在るにさも似たり」と評された稀代の智将を描く本格歴史長編。
  • この女、一体、何人殺ったんだ!?
    札幌・飛騨高山・上高地…流行作家とその秘書がたどり着いた真相!
    長篇旅情ミステリー。

    小森甚治は流行作家・野山遊介の秘書だ。
    野山が書き散らした原稿を整えたり、
    作品に必要な取材をして資料を準備したりするのが仕事である。
    ある日、野山は偶然新宿で知り合ったホームレスの男から興味深い話を聞き、作品にしたい欲求にかられる。
    小森はその男からさらに話を聞くことを依頼されるが、
    男は失踪し、やがて上高地の梓川で死体で発見された!?

    調査を進めるうちに、男が経営していた札幌のクラブのホステスで、高山出身の女がいることが判明する。

    飛騨高山で交差する連続殺人事件の真相は?
  • シリーズ2冊
    880(税込)
    著者:
    幡大介
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    関東公方家はもはや滅亡し、坂東の差配は関東管領たる上杉一門が担っていた。
    その一翼、扇谷上杉家の家宰が太田家だ。
    太田家の跡取り・資長(後の道灌)は、関東の支配権を巡り勢力を二分する大戦乱のさなかで、
    合戦の戦略にも在地経営にも突出した才覚を現していく。
    道灌は、いかに戦い、いかに生き延びたか。
    坂東を席巻した出来星武将の波瀾の生涯を描き尽くす戦国歴史大河小説!
  • シリーズ2冊
    770913(税込)
    著者:
    藤田宜永
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    美貌の女探偵・唐渡知子は原宿の自宅マンションで消音器付きの拳銃に狙われた。命拾いした美知子は、過去に関わりのあった、影乃という謎めいた過去を持つ探偵と、事件の真相を追い始める。ほどなく、彼女の事務所を訪れていた女子大生・光成真と父親の会社社長が立て続けに殺される……。30年の時を経て執筆された続篇『罠に落ちろ』のシリーズ第1作、藤田ハードボイルドの原点!

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