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『文芸・小説、サスペンス、アドレナライズ』の電子書籍一覧

1 ~57件目/全57件

  • 770(税込)
    著者:
    友成純一
    レーベル: ――

    単身バリで女三昧の生活をおくる良治は、祭りの夜に禁忌を犯して村を追放され、少女イェニのもとへ。一方、良治が行方不明になったという知らせを受けた妻の恵子は、原因不明の頭痛に悩まされながらもバリに向かう。嫉妬と怨念に狂った女同士の戦いは地元民を巻き込み、次第に現実と異界の境は崩れてゆく……。インドネシアを舞台にしたホラー長篇小説。電子版あとがきを追加収録。

    ●友成純一(ともなり・じゅんいち)
    1954年福岡生まれ。1985年『肉の儀式』で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を執筆。『漂流家族』『殺人の勧め』『爛れ』『暴虐の痴図』『蔵の中の鬼女』『邪神の呼び声』『死の影を追って』『黒の女王』『闇の王国』『髑髏町の魔道師』『怪物団』『色魔』など電子オリジナル作品も多数発表している。映画評論、特にホラー/スプラッターの分野で活躍し、各映画誌に寄稿している。
  • シリーズ2冊
    770(税込)
    著者:
    二条睦
    レーベル: ――

     富士見ケ丘刑務所で囚人・久保光男が医務課長の前田医師を殺害する事件が発生した。前田の後任として赴任した女医・若宮冴子は、一般社会とはかけはなれた、医療体制や刑務所内の人間関係に当惑するが、徐々に自らの信念を所内に、そして囚人たちの間に浸透させていく。ある日、懲罰房である地下牢に入っている久保の健康診断にあたった冴子は、前田医師殺害の裏に、刑務所ぐるみの不正を嗅ぎつける。公正な裁判を求めて調査を開始した冴子だったが……。
     美貌の女医・若宮冴子が謎を解き明かすミステリ小説、「監獄女医」シリーズ第1弾。

    ●二条 睦(にじょう・むつみ)
    1966年、広島基町高校卒業、法政大学法学部中退。法務省法務事務官・刑務官を経て小説家デビュー。ヒューマン・プリズンミステリーのパイオニア。
  • 770(税込)
    著者:
    六道慧
    レーベル: ――

    「父さんと母さんがまぐわうとこを見たい」「よいか、時雨。まぐわいは見るものではなくやるものだ」父の力強い励ましを背に、阿無村をあとにした赤木時雨。都会では女の子釣り放題かなあ。そんな期待を胸に抱いた純朴童貞青年を待っていたのは、性別不詳の美貌エステシャンだった!? 性欲、食欲、排泄、寄生虫。体が溶解する美少女に、ニューハーフ軍団、得体の知れない物体化人間などなど。とことん暴走するスラップスティック小説……電子版あとがきを追加収録。

    ●六道 慧(りくどう・けい)
    東京の下町・本所生まれ。今も長兄が実家で小さな小さな町工場を営んでいる。1988年、朝日ソノラマから『大神伝(1) ムーの大神』でデビュー。以来、ライトノベル、時代物、そして警察小説とジャンルを変えながら挑戦してきた。「継続は力なり」が信条。
  •  中学校の絵画部で一緒だった小西繁夫と、夕暮れの渋谷で偶然出会った。こいつはたしか死んだんじゃなかったのか。いや、記憶が交錯しているようだ。個展の招待状をもらったので何気なく足を運ぶと、屈強な男たちに取り囲まれ、拉致・監禁されてしまう。そして小西は私からあらゆるものを?奪した。退職、戸籍抹消、住居の撤退。そういうことを確かにやったと信じるには、この部屋の完璧さを見れば充分だった。彼は、あるいは彼らは、冗談や遊びなどではないのだろう。私はこの空間から出られるのか、元の社会に復帰できるのだろうか……。
     どこか見知らぬ地下空間へ連れ去られ、自分を見失った男による再生の物語。長篇小説。

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  • 770(税込)
    著者:
    薄井ゆうじ
    レーベル: ――

     以前勤めていた広告代理店から依頼された大仕事、それは世界的マジシャン「ブルー」を日本に招聘することだった。生い立ちも正確な年齢も、すべてが謎に包まれた存在。世界中の誰もが知っている人物なのに、ステージ以外での彼の素顔を見た者はいない。なんとか彼との接触に成功した僕だったが、少し高音の混じったその声は、どこかで聞いたことのあるように思えた……。長篇小説。

    ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
    1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
  •  日本海に面した人口七十八万人のX県は、女性就業率ランキング第一位、女性の働きやすさランキング第一位、育児環境ランキング第一位。しかし、誇らしげに語る「X県しあわせ創造課」担当者の言葉には裏があったのだ。日本一の子育て県に貢献することこそ、住民の誇りと幸せ。夫の転勤や結婚などでX県に移住してきた者にとって、地方社会独特の“掟”は恐怖そのものだった……。連作短篇サイコスリラー。電子版あとがきを追加収録。

    ●雀野日名子(すずめのひなこ)
    石川県で生まれ、福井県と大阪府で育つ。ゴーストライターやノベライズライターから物語執筆へと移行し、『機械仕掛けのアン・シャーリー』でジャイブ小説大賞入選。『あちん』で「幽」怪談文学賞短編部門大賞を受賞し、同作で小説家デビュー。『トンコ』で日本ホラー小説大賞短編賞受賞。「雀野日名子」名義での単著に、『太陽おばば』『幸せすぎるおんなたち』『終末の鳥人間』『かぐや姫、物語を書きかえろ!』などがある。カルト映画と80sをこよなく愛する、文壇アレルギー症。
  •  知名度ワースト、陸の孤島、と本社の人間から軽んじられていた福井県。ところが、怪異を引き寄せてしまう体質の山本くんにとっては、無数のモノノケが蠢く魔境だった!? 昔からの「ふるさと」の姿を守りたい鉄拳女上司・経塚部長と、「まちおこし」に躍起になるNPO法人・ビタミンのキュートな女性・夏井さんとの板ばさみになってしまった山本くん。さらには地霊がすり寄ってきて大騒動に! 
     名所・旧跡・珍スポット、歴史・伝説・逸話、外部の人間にはわからないフクザツな県民感情まで。ありとあらゆる北陸福井の要素を盛り込んだホラーコメディ。文庫版から大幅に加筆修正の上、巻末には郷土愛あふれる「取材ノート」を追加収録。

    ●雀野日名子(すずめのひなこ)
    石川県で生まれ、福井県と大阪府で育つ。ゴーストライターやノベライズライターから物語執筆へと移行し、『機械仕掛けのアン・シャーリー』でジャイブ小説大賞入選。『あちん』で「幽」怪談文学賞短編部門大賞を受賞し、同作で小説家デビュー。『トンコ』で日本ホラー小説大賞短編賞受賞。「雀野日名子」名義での単著に、『太陽おばば』『幸せすぎるおんなたち』『終末の鳥人間』『かぐや姫、物語を書きかえろ!』などがある。カルト映画と80sをこよなく愛する、文壇アレルギー症。
  • 495(税込)
    著者:
    新津きよみ
    レーベル: ――

     早瀬咲子は、大手企業に勤める夫と大学生の息子を持つ平凡な主婦。一見幸福そうな彼女は、心の奥に孤独と焦燥感を抱いている。中学校の同窓会でイラストレーターの待井に絵の才能をほめられ、一歩外界に飛び出す決心をするが、そのために思いがけない殺人事件に巻き込まれる。そして、中学時代と立場の逆転した女友達との間に、証言を通した共犯関係が成立する。心理サスペンス長篇。

    ●新津きよみ(にいつ・きよみ)
    1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『妻の罪状』(実業之日本社文庫)、『ただいまつもとの事件簿』(光文社文庫)、『二年半待て』(2018年徳間文庫大賞受賞作)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • 495(税込)
    著者:
    新津きよみ
    レーベル: ――

     岸本珠美には、暗い過去があった。二歳の時に誘拐され、約一年後に無事保護されたのだ。その間、「桜子」という名前で犯人に大切に育てられていたらしい。結局犯人は捕まらずじまいだった。それから二十七年、ネイリストとして働いている珠美は、インターネットの〈昔の事件を掘り起こそう〉という掲示板に自分の名前が登場していることを発見する。そして再び“桜子”がゆっくり動き出す……。ホラーサスペンス長篇。

    ●新津きよみ(にいつ・きよみ)
    1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『妻の罪状』(実業之日本社文庫)、『ただいまつもとの事件簿』(光文社文庫)、『二年半待て』(2018年徳間文庫大賞受賞作)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  •  ひとおもいに、ひとおもいに、夏子、あの男を殺してしまいなさい……。翻訳家の笠木夏子は、少女時代の家庭教師・金子敏弘に偶然、再会する。金子は夏子に巧妙に近づいてきたが、一方の夏子は金子を殺したいほど憎んでいた。そんなある日、彼は何者かに殺されてしまう。金子敏弘に対する殺意は、誰にも気づかれなかったと信じていた。だが、そんな夏子のところに〈もう一人のあなたであなたの分身の冬子〉と名乗るメールが届くようになる……。ホラーサスペンス長篇。

    ●新津きよみ(にいつ・きよみ)
    1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『妻の罪状』(実業之日本社文庫)、『ただいまつもとの事件簿』(光文社文庫)、『二年半待て』(2018年徳間文庫大賞受賞作)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  •  水島双葉は、医者である恋人・岡崎駿平を家に連れてきた夜、衝撃的な告白を母からされた。「あなたは非配偶者間人工授精で生まれた子なの」精子提供者は、当時の医学生。母親は岡崎の父親がK大学の医学部出身と知り、心配になったらしい。生物学上の父親を探しはじめた双葉は、〈自分とそっくりな顔の子〉の存在に気づく。その女を捜し始める双葉だが、次第に愛憎うずまく恐るべき事件に巻き込まれていく……。ホラーサスペンス長篇。

    ●新津きよみ(にいつ・きよみ)
    1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『妻の罪状』(実業之日本社文庫)、『ただいまつもとの事件簿』(光文社文庫)、『二年半待て』(2018年徳間文庫大賞受賞作)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  •  東京都内のクリーニング店の裏庭より、ミイラ化した子供の遺骸が発見された。管轄の下山署では、遺体の身元確認を急ぐとともに、行方不明となっているクリーニング店の家族の捜査に全力をあげている。事件が発覚したきっかけが「クリーニング店の敷地内に子供の死体が埋まっている」というインターネットの投稿だったこともあり、ネット上では白熱した議論が続く。やがて、店の隣人や事件関係者を名乗る人間が書き込みを始め、ついには“犯人”までが参加するが……。
     インターネット上で推理される殺人事件の様相と犯人捜し。事実、噂、偏見、憶測、虚言が渦巻く虚構世界で、あなたは真実という名の結末を迎えることができるか? 新感覚・安楽椅子探偵ミステリ。
     ※本書は著者の意向により本文横書きで制作されています。

    ●村上政彦(むらかみ・まさひこ)
    作家。1987年『純愛』で福武書店(現・ベネッセ)主催の「海燕」新人文学賞を受賞。以後『ドライヴしない?』『ナイスボール』『青空』『量子のベルカント』『分界線』で5回の芥川賞候補に。また『ナイスボール』は相米慎二監督により『あ、春』として映画化、ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。アジアの物語作家を自任している。近著に『台湾聖母』(コールサック社)。日本文藝家協会常務理事。日本ペンクラブ会員。文化庁国語分科会委員。「脱原発社会をめざす文学者の会」事務局長。
  • 495(税込)
    著者:
    村上政彦
    レーベル: ――

     元新聞記者の大沢保は『ディープ』というフリーペーパーを発行していた。それは街の目立つ場所に張り出される壁新聞で、大手マスコミとは性格の違うメディアだと自負していた。ある日、コンビニで売られていたサンドイッチに一本の縫針が刺し込まれていた、という事件を記事にする。初めは何の反応もなかったが、一般紙の地方版が似たような事件を報じ、やがてTVやネットでも話題になり、次々と模倣犯が現れる。そして『ディープ』に実行犯からの犯行声明が届くようになったあたりから、騒ぎは保がコントロールできないほど大きなものに膨れ上がっていく……。
     情報に煽られる大衆、集団心理の暴走を描く。単行本未収録となっていた中篇小説。巻末に電子版あとがきを収録。電子オリジナル作品。

    ●村上政彦(むらかみ・まさひこ)
    作家。1987年『純愛』で福武書店(現・ベネッセ)主催の「海燕」新人文学賞を受賞。以後『ドライヴしない?』『ナイスボール』『青空』『量子のベルカント』『分界線』で5回の芥川賞候補に。また『ナイスボール』は相米慎二監督により『あ、春』として映画化、ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。アジアの物語作家を自任している。近著に『台湾聖母』(コールサック社)。日本文藝家協会常務理事。日本ペンクラブ会員。文化庁国語分科会委員。「脱原発社会をめざす文学者の会」事務局長。
  • 495(税込)
    著者:
    広山義慶
    レーベル: ――

     田上聖一郎は窓際に追いやられた東日新聞の記者だ。ある日、銀座の元女王・伊築友子から、愛人であった大物総会屋・大岩三郎が、生前、北方領土を蓄財した金で買い戻そうという計画を持っていたことを知らされる。田上は早速真偽を追い始めるが、その矢先、別れた妻と娘が轢き逃げに遭う。また過去、田上と同様、北方領土買収計画を追っていた人間も二人、殺害されていることが判明する。それでも執念で、総額七百五十億円に及ぶ計画に関与した政治家の存在と金の流れを追及する田上に、やがて凶暴な意志を持った影が迫る……。長篇ハードボイルド・サスペンス。

    ●広山義慶(ひろやま・よしのり)
    1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 495(税込)
    著者:
    広山義慶
    レーベル: ――

     貝谷周二は大手ゼネコンの営業マンだったが、突然リストラされた。そして一週間後、元上司が刺殺されたとの報せが入る。尊敬していた上司が殺害され、その上司の命で自分にボディーガードがついていることを知った貝谷は、事件の真相を探ろうと元同僚たちに接触していく。だがそこには在社時には知る由もなかった派閥権力抗争が渦巻いていた……。長篇ハードボイルド・サスペンス。

    ●広山義慶(ひろやま・よしのり)
    1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 495(税込)
    著者:
    広山義慶
    レーベル: ――

     警視庁捜査一課の沖島は女蕩らしのろくでなしといわれている刑事だが、伯父が残した莫大な遺産を相続して住まいはウォーターフロントの豪華マンション。女の子を引っ張り込んだりポルシェを乗りまわしたりと、趣味で刑事をしている気ままな独身男である。ある夜、都心のホテルで陰部にピアスをした女性の死体が発見された。事件の蔭に組織犯罪の臭いをかいだ沖島は独自の捜査を開始する! 長篇ハードボイルド・サスペンス。

    ●広山義慶(ひろやま・よしのり)
    1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 495(税込)
    著者:
    広山義慶
    レーベル: ――

    「バカなことを言わないで下さいッ。断じてごめんです」警視庁特別捜査班の鏑木二郎警部補は怒り狂っていた。いかに総監命令とはいえ、エリート捜査官の鏑木に霊能者の指示を仰げというのは、たしかに酷だった。二週間前、世界的に有名な美人ピアニスト・樫山弦美が何者かに誘拐されたが、手掛かりはまったくなく、捜査は難渋していた。そこへ、弦美の父でアカデミア音楽院の院長・樫山俊春のたっての希望で、修善寺に棲む異能の男・北里青州を訪ねなければならない羽目になったのだ。青州は、弦美の失踪直前に、チェロの伴奏によるピアノ演奏を耳にしていた。彼が弦美のネックレスを手にして、その居場所を霊視すると……。長篇ミステリ。

    ●広山義慶(ひろやま・よしのり)
    1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 495(税込)
    著者:
    広山義慶
    レーベル: ――

     業界の雄・山京証券が自主廃業という形で、百年の歴史を閉じた。将来を嘱望されていた営業第一部の鹿村月道は、職を失い、恋人も去ってしまった。怠惰な生活を送るある日、同期入社の水沢から電話をもらう。世界最大手の銀行メリソン・ジャパン社の人事部長と面接するので、月道も履歴書を持って来い、という。しかし水沢は消息を絶ち、メ社はそのような面接の予定はないと答えた。そこに月道のよき上司であった島岡部長の自殺の報が……。島岡にもメ社への再就職話があったという。一営業部員にすぎなかった月道に忍び寄る不気味な影。栄華を誇った金融証券業界の闇に蠢く恐るべく陰謀とは!? 長篇ミステリ・サスペンス。

    ●広山義慶(ひろやま・よしのり)
    1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 495(税込)
    著者:
    広山義慶
    レーベル: ――

     一週間前に都内で凶悪殺人事件が発生。捜査に当たった貝堂警部の前に、凶器の拳銃を持った犯人が出頭してきた。しかし、その男を見たとき、彼は何故か違和感を覚える。まじめ一方だったというその男が本当に犯人なのか? 改めて調べを開始した貝堂は、男の影に見え隠れする、ある総合病院に勤める美人女医の存在に気付く……。(「平成暗殺の会」)
     犯人逮捕後に事件を追う表題作ほか、やくざな男と女の無残な愛の姿を描いた「雅美のベンチ」など、著者ならではの異色官能バイオレンス短篇小説集。

    *平成暗殺の会
    *雅美のベンチ
    *魔のとき
    *密会
    *夢殺人――殺したいの
    *岬の女
    *桃色迷路
    *仕事始め
    *ロサンゼルスの秘宝
    *妻木刑事の迷路

    ●広山義慶(ひろやま・よしのり)
    1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 495(税込)
    著者:
    広山義慶
    レーベル: ――

    「これは金儲けじゃない。腐りきった日本の改革だ。俺は首都東京に性と賭博の楽園を作る」犀門倭人(さいもん・やまと)、通称サイ。巨額の経済犯罪容疑で国外逃亡した若き大物総会屋だ。三年後、彼は極秘帰国すると、突如都心の地下空間にカジノ設備を搬入、韓国美女百人を集めて禁断の王国建設を開始した。はたしてサイの真意は? 一方、サイ検挙に燃える美貌の特捜検事・間部恭子は、執拗な捜査の末、ついにサイの居所を突きとめる……。長篇ピカレスクロマン。

    ●広山義慶(ひろやま・よしのり)
    1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 495(税込)
    著者:
    村上政彦
    レーベル: ――

     私は過去に出現したすべての偉大な聖者の根源である、と彼は言った。私は時を待っていた。そしてようやく機が熟した。私はみずからの本体を顕して人類を救済する。こうして世界大治療教は創立された。遂に教祖は世に出たのだ。(本文より)
    「宗教」という怪物を、食べてみせよう。犬になった女と20人の父親から生まれ、みずから「世界大治療教」の教祖となって、宇宙支配の悪魔的野望に挑んだ男の、聖と汚辱の生涯とは。長篇小説。

    ●村上政彦(むらかみ・まさひこ)
    作家。1987年『純愛』で福武書店(現・ベネッセ)主催の「海燕」新人文学賞を受賞。以後『ドライヴしない?』『ナイスボール』『青空』『量子のベルカント』『分界線』で5回の芥川賞候補に。また『ナイスボール』は相米慎二監督により『あ、春』として映画化、ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。アジアの物語作家を自任している。近著に『台湾聖母』(コールサック社)。日本文藝家協会常務理事。日本ペンクラブ会員。文化庁国語分科会委員。「脱原発社会をめざす文学者の会」事務局長。
  •  リストラ寸前のサラリーマン・伍代亜希夫は、家族と会社に内緒でサイドビジネスを行っていた。ソウル駐在員時代に培った語学力を活かしての「夜の手配師」……町を歩くコリアン美女に声を掛け、ホステスとしてスカウトするのである。その仕事は順調にいっているかに見えたが、ある出来事をきっかけに様相は一変する。失踪、尾行、監視、そして殺人事件……。平凡なサラリーマンには想像もつかぬほど巨大な陰謀が渦まく世界に、伍代は足を踏み入れていた。長篇サスペンス。

    ●広山義慶(ひろやま・よしのり)
    1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 495(税込)
    著者:
    広山義慶
    レーベル: ――

     毎朝新聞の遊軍記者・水島英次は、銀座のデパートで、その昔「アジアの歌姫」と呼ばれ世界的な人気を誇った台湾の女性歌手・陳清鈴を見かけた。日本嫌いだと思われていた彼女が極秘来日した理由は? 水島が調べを進めるうちに、驚くべき真相が明らかになる。《二〇〇六問題》……中国の圧力により、一度は頓挫したかに見えた台湾独立運動。しかもそれは日本を舞台に密かにすすめられていた!? 長篇サスペンス。

    ●広山義慶(ひろやま・よしのり)
    1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 495(税込)
    著者:
    広山義慶
    レーベル: ――

     大手IT企業の落ちこぼれだった西垣優介は、ベンチャー企業『遊々』への転職を機に充実した日々を送り、私生活ではタブロイド版の新聞社に勤める智子、画家志望の銀座ホステス・加那子、弁護士事務所で働く朱美の三人を愛人にしている。そんな折、謎の女からの悪戯電話から始まった嫌がらせが徐々にエスカレートする。アメリカの大手IT企業との合併に絡む陰謀かと疑う優介は、女探偵を使って犯人を探るが、そこに浮かび上がってきたのは、意外にも優介の遠い過去のほろ苦い恋の物語だった……。長篇官能サスペンス。

    ●広山義慶(ひろやま・よしのり)
    1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  •  前川恭子は肉体もいいし、感度もバツグンである。半田啓一は得をした感じである。本当は彼女の同僚の伴沢悦子から、恋人を横取りしようとしている恭子に手を引かせるように依頼されたのだが、想像と違って美人で色気も充分だ。まず、官能のさぐり合いで話の糸口をつけることにして……。
     吉原のソープランド『不夜城』でナンバー1の売れっコの加津子と元警視庁の刑事であった丸木から依頼を受け、数々の人間トラブルを解決する。連作短篇・官能ミステリ。

    ●広山義慶(ひろやま・よしのり)
    1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 495(税込)
    著者:
    広山義慶
    レーベル: ――

     大不況のあおりを受け、会社をリストラされた大前田一樹は、身内の借金まで背負わされて無一文になる。計画倒産したという噂の債権先にダイナマイトを身体に巻きつけて交渉に出かけ、見事五千万円を受け取ることに成功する。その時から、一樹の新しい職業“借金取立て屋”が始まった。金を借りまくって夜逃げを企む銀座の高級クラブママや悪質な二世議員などから、頭と腕力と下半身を駆使して借金を回収。やがて彼は成功報酬をせしめて裏社会でのし上がっていくが……。連作短篇サスペンス。

    ●広山義慶(ひろやま・よしのり)
    1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 495(税込)
    著者:
    広山義慶
    レーベル: ――

     警視庁捜査一課のイケメン刑事こと本郷明彦は、浮気が原因で妻と離婚し、娘・明莉の世話に頭を悩ます日々。ある日、明莉と二人で別れた妻・芳美のマンションを訪ねた本郷は、芳美の惨殺死体を発見する。元妻殺害の容疑で逮捕された本郷だが、容疑が晴れ、釈放される。娘のためにも芳美の死の真相を解き明かしたいと極秘の捜査を進める本郷は、芳美が明莉名義で運用していた200万ドルの存在を知る。さらに金の出所を探る本郷のまえに、芳美の知られざる過去と巨大な闇組織の影が……。

    ●広山義慶(ひろやま・よしのり)
    1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 495(税込)
    著者:
    広山義慶
    レーベル: ――

    “闇の刺客”と異名をとり大手ゼネコン総務課のやり手として恐れられた三崎一郎は、バブル崩壊のあおりをうけてリストラ対象となって退社する。屈辱の日々を送る彼のもとへ、大手鉄鋼会社の機密書類を盗み出してほしいという依頼が持ち込まれた。三崎は二千万円の報酬につられ、裏世界の人脈を駆使して仕事を成功させる。一匹狼のコンサルタントとなり、政財界のスキャンダルを多額の金に換えていく三崎の次の標的は……。連作短篇サスペンス。

    ●広山義慶(ひろやま・よしのり)
    1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 495(税込)
    著者:
    広山義慶
    レーベル: ――

     大阪府警天王寺中央署捜査一課の腕利き刑事・夏木軍治は、親友の福岡県警の刑事・冬村が拳銃の暴発事故で死亡したと知らされ、小倉へ向かう。現場の状況からは冬村の自殺の可能性も考えられたが、警察では推定事故死として処理されていた。冬村の死の真相を探るため、彼が追っていた事件を調べ始めた夏木は、裏で大物政治家が絡む大がかりな不正の匂いを嗅ぎつける。親友の仇を討つための戦いが開始される……。

    ●広山義慶(ひろやま・よしのり)
    1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 495(税込)
    著者:
    広山義慶
    レーベル: ――

     出世コースからドロップアウトした35歳の独身サラリーマン夏木吾郎は、社内情事によって得た情報をネタに社長を強請り、多額の“退職金”をせしめる。味をしめた吾郎は、その後、プロの強請屋として女体を責めて情報を得ていく。そんな彼のもとへ「大企業S物産の社長と有名人気女優が愛人関係にある」というネタがよせられる。宝の山にぶちあたった吾郎は盗撮のプロと組んで、5億の金をせしめようと企むが……。長篇官能サスペンス。

    ●広山義慶(ひろやま・よしのり)
    1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • シリーズ2冊
    495(税込)
    著者:
    広山義慶
    レーベル: ――

     五月亮平……表向きはただの会社員だが、その実体は“サリン”というコードネームを持つ凄腕のスナイパー。数々の伝説的な暗殺を成功させ、そのほとんどは証拠不十分で迷宮事件としてファイルされている。一方、刑事局長・梅津立則は腐敗した警察組織を立て直すために、五月の“才能”を使おうと考えていた。警察に急襲され捕らえられた五月は、過去の罪状の清算と引き替えに、梅津への協力を了承した。ターゲットの周辺にカメレオンのように溶け込み接近する五月。そして、激弾は放たれた……。

    ●広山義慶(ひろやま・よしのり)
    1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  •  言葉をなくして、ただ、みことを見上げていた珠紀の額に、静かに柔らかい髪のかかった自分の額を押し当てた後、みことは細い顎を引くようにしてゆっくりと顔を離した。戸惑いに揺れて彼を追った珠紀の眼差しを、みことは黄昏の色が映った瞳で受け止めた。(「黄昏のバイヨン」より)
     中篇2本を収録した本格耽美小説作品集。

    *黄昏のバイヨン
    *鏡戀

    ●榊原史保美(さかきばら・しほみ)
    東京都出身。立教女学院を経て中央大学文学部哲学科卒。1982年『小説JUNE』創刊号の最優秀投稿作に選ばれ、「螢ケ池」でデビュー。1985年、初の単行本、『龍神沼綺譚』を上梓。以降、民俗学、宗教学の素養を生かし、形而上学的テーマを昇華させた作品『鬼神の血脈』『荊の冠』等、多数発表。美意識に貫かれた作風により、「耽美小説の草分け的存在」と称されることも多い。1995年発表の『蛇神 ジュナ』より、ペンネームを「榊原姿保美」から現在のものに改めている。趣味は、陶芸、写真、近代建築・ギャラリー巡り。
  • 770(税込)
    著者:
    榊原史保美
    レーベル: ――

     人気絶頂のロックバンド「ビートクラブ」のボーカル・藤原七瀬が何者かに拉致誘拐され、その直後、富山の奥深い行者村で彼と瓜二つの男の死体が発見された。誘拐事件との関連を調べるため富山にとんだ第三埠頭署の島津享平刑事は、土地を二分する宝生家と首藤家の確執、そして現場付近に何百年にもわたって伝わる「辰子姫伝説」を知る。一方、この伝説を小説化し、脚光を浴びていた美人作家・水村若子の父親が殺害され、彼女も消息を絶った。二つの事件をたぐりよせた「辰子姫伝説」の怨念とは……。
     長篇耽美ミステリの傑作。過去に刊行された廣済堂ブルーブックス、天山文庫、立風書房、アテール文庫での歴代あとがきをすべて巻末に収録。

    ●榊原史保美(さかきばら・しほみ)
    東京都出身。立教女学院を経て中央大学文学部哲学科卒。1982年『小説JUNE』創刊号の最優秀投稿作に選ばれ、「螢ケ池」でデビュー。1985年、初の単行本、『龍神沼綺譚』を上梓。以降、民俗学、宗教学の素養を生かし、形而上学的テーマを昇華させた作品『鬼神の血脈』『荊の冠』等、多数発表。美意識に貫かれた作風により、「耽美小説の草分け的存在」と称されることも多い。1995年発表の『蛇神 ジュナ』より、ペンネームを「榊原姿保美」から現在のものに改めている。趣味は、陶芸、写真、近代建築・ギャラリー巡り。
  • 495(税込)
    著者:
    榊原史保美
    レーベル: ――

     桂木東吾の大学時代の恩師、鎌田教授が殺された。民俗学の権威である彼が残したのは、謎の言葉が記された一通の手紙のみ。「鏡面に映りし 夜叉の 朱き血が 染めし一夜の 八重桜かな」……東吾はこの歌を手がかりに、新米ミステリー作家の聡美と共に犯人を探し始める。やがて東吾の前に現れた人物は、かつて鎌田教授につれられて“不二の里”を訪れた際に出会った、一人の美しい少年だった……。
     代々神に仕える巫女を“夜叉”と呼び、女達の慟哭や呪詛を何百年もの間のみこんできたという神社を舞台に、悲劇の幕が上がる。呪われた一族の血に翻弄されながら生きた、少年の哀しい想いとは? 長篇ミステリ小説。文庫版から大幅に加筆修正の上、「電子版あとがき」を追加収録。

    ●榊原史保美(さかきばら・しほみ)
    東京都出身。立教女学院を経て中央大学文学部哲学科卒。1982年『小説JUNE』創刊号の最優秀投稿作に選ばれ、「螢ケ池」でデビュー。1985年、初の単行本、『龍神沼綺譚』を上梓。以降、民俗学、宗教学の素養を生かし、形而上学的テーマを昇華させた作品『鬼神の血脈』『荊の冠』等、多数発表。美意識に貫かれた作風により、「耽美小説の草分け的存在」と称されることも多い。1995年発表の『蛇神 ジュナ』より、ペンネームを「榊原姿保美」から現在のものに改めている。趣味は、陶芸、写真、近代建築・ギャラリー巡り。
  •  そのフレーズを耳にした瞬間、誰もが息をのんだ。リオデジャネイロのスラム街で撮影されたテレビ番組で、偶然映り込んだ黒人少年ルーシオ。その奇跡の歌声を、カメラが捉えていたのだ。レコード会社、ラジオ局、広告代理店……新人女性ディレクターは、歴戦の音の狩人たちと闘いつつ、少年のデビューに向けて動く。だが、ルーシオは忽然と足跡を絶った。次第に明らかになる音楽業界の闇。F1のエンジン音かまびすしいモナコでのラストまで、息つく暇なく読ませてくれる驚異の音楽サスペンス。

    ●斎藤純(さいとう・じゅん)
    小説家。1957年、盛岡市生まれ。FM岩手在職中の1988年『テニス、そして殺人者のタンゴ』でデビュー。1994年『ル・ジタン』で第47回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2005年『銀輪の覇者』(早川ミステリ文庫)が「このミステリーがすごい!」のベスト5に選出される。岩手町立石神の丘美術館芸術監督、岩手県立図書館運営協議委員などをつとめている。
  •  交番勤務の警察官・飛田淳は、やさしい性格ながら人一倍の正義感を持ち、犯罪や社会の矛盾に憤っていた。語学、柔剣道、射撃ともに優秀なことから警備課への転属命令が下る。諜報工作員(スパイ)としての厳しい訓練と教育を受けたあと、上司の指示で外国人女性をマークするが、逆に何者かに襲撃されて飛田に危機が迫る。麻薬、偽札、拉致監禁と縦横無尽に振る舞う外国人組織は絶対に許せない…。正義感に燃える諜報工作員の男が社会の矛盾に果敢に挑む。長篇警察小説。

    ●龍一京(りゅう・いっきょう)
    1941年大分県生まれ。元兵庫県警察、司法警察官として主に公安を担当する。退職後、コンサルタント業等を経て、作家に転身。著者の実体験をふんだんに織り込んだ、リアルな刑事の実態を描く警察小説を得意とする。『偽装捜査』(光文社文庫)、『鬼刑事(デカ)謀殺痕』(祥伝社文庫)など著書多数。
  • 495(税込)
    著者:
    龍一京
    レーベル: ――

     同じ銀行の女子行員ばかりがつぎつぎに変死を遂げ、事件の容疑者となってしまった恋人の無実を証明すべく、女刑事・藍崎みずきは単身敵地に乗り込むが、強引な超法規的捜査を上司に咎められ、謹慎を言い渡される。裏でつながっていた暴力団と銀行、弁護士…。そして意外な黒幕の正体は!? 官能バイオレンス・サスペンス。

    ●龍一京(りゅう・いっきょう)
    1941年大分県生まれ。元兵庫県警察、司法警察官として主に公安を担当する。退職後、コンサルタント業等を経て、作家に転身。著者の実体験をふんだんに織り込んだ、リアルな刑事の実態を描く警察小説を得意とする。『偽装捜査』(光文社文庫)、『鬼刑事(デカ)謀殺痕』(祥伝社文庫)など著書多数。
  • 495(税込)
    著者:
    龍一京
    レーベル: ――

     六本木のマンションで情事の最中の男女が何者かに襲われた。顔に硫酸をかけられ、男は腹部を滅多刺しにされていた。被害者は産婦人科を経営する院長とその愛人。警視庁捜査一課は怨恨の線で捜査を開始、医師を巡る異常な人間関係と不自然な金の流れに迫る。だが、その矢先起こった放火による第二の殺人現場から、女性の頭蓋骨が発見され、捜査を阻む新たな壁が…。規律に生きるべき医師たちの崩壊した倫理を抉る長篇警察小説。

    ●龍一京(りゅう・いっきょう)
    1941年大分県生まれ。元兵庫県警察、司法警察官として主に公安を担当する。退職後、コンサルタント業等を経て、作家に転身。著者の実体験をふんだんに織り込んだ、リアルな刑事の実態を描く警察小説を得意とする。『偽装捜査』(光文社文庫)、『鬼刑事(デカ)謀殺痕』(祥伝社文庫)など著書多数。
  • シリーズ5冊
    495(税込)
    著:
    広山義慶
    レーベル: ――

    巨悪に挑む男の熱い怒り! 大蔵省若手エリート官僚変死事件の裏に潜む陰謀とは…

     東京・世田谷の高級マンションの一室で大蔵省主計局の若手エリートと、二人の若い外国人女性が変死体で発見された。女とギャンブルにうつつを抜かす大手出版社の落ちこぼれ社員・真道明彦(しんどうあきひこ)は、美貌の女弁護士・粟津景子の依頼をうけ、事件の鍵を握る元秘書の行方を探しはじめる。調査をすすめる真道は、スキャンダラスな事件の裏に政財界、警察権力をも巻き込んだ巨大な陰謀が蠢いているのを知り、戦いを挑む。長篇ハード・サスペンス第1弾。

    ●広山義慶(ひろやま・よしのり)
    1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • シリーズ2冊
    495(税込)
    著:
    龍一京
    レーベル: ――

    見知らぬ人間の不動産を乗っ取れるか? 美人婦警の泥棒稼業!

     新宿派出所は、婦人警官ばかりで、そのソフトな雰囲気は人気があった。だが、派出所につめている英明玖美(はなぶさ・めぐみ)警部補以下、五人の婦警には“裏の顔”があった。ある日、交通事故で知った女性が、見知らぬ男性に自宅のマンションを乗っ取られたと訴えてくる。明玖美たちが裏で調べ始めると、金と欲に汚れた人間関係が見えてきた。美人婦警たちは、その鋭敏な頭脳と美貌で悪人を出し抜けるか…? 不動産をめぐる長編サスペンス。

    ●龍一京(りゅう・いっきょう)
    1941年大分県生まれ。元兵庫県警察、司法警察官として主に公安を担当する。退職後、コンサルタント業等を経て、作家に転身。著者の実体験をふんだんに織り込んだ、リアルな刑事の実態を描く警察小説を得意とする。『偽装捜査』(光文社文庫)、『鬼刑事(デカ)謀殺痕』(祥伝社文庫)など著書多数。
  • シリーズ3冊
    495(税込)
    著:
    広山義慶
    レーベル: ――

    巨大総合商社から調停の依頼を受けた事件処理人が、闇の核心たる黒幕へと迫る…!

    「貴社のインドネシアにおける自然破壊を暴露する!」通信社の告発状に戦いた総合商社日友物産は、語学・武道の達人にして元官僚の国際的事件処理人(トラブル・シューター)の東金虎仙(とうがね・こせん)を雇った。だが現地では邦人を襲う謎の凶悪事件が続発。環境保護団体、華僑グループ、軍情報班らによる利権争いと熾烈な謀報戦が浮上し、凶弾は虎仙にも及ぶ。やがて虎仙に近づく謎の美女。彼女は敵か味方か? 事件の首謀者はいったい誰なのか…。
     壮大な構想と入念な取材、圧倒的スケールで贈る長篇謀略ハード・サスペンス第1弾。

    ●広山義慶(ひろやま・よしのり)
    1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • シリーズ2冊
    495(税込)
    著:
    広山義慶
    レーベル: ――

    総裁候補にかかってきた謎の脅迫電話、その背後にいる敵の正体とは!?

     次期総裁選出馬を目指す深沢龍則に、正体不明の脅迫電話がかかった。政治生命を断つという脅しだった。調査を依頼された元警視庁刑事の尾形一刀は、深沢の人間性に惹かれ、協力を約束する。深沢には、過去に一つだけ他人にいえない秘密があった。ある女性を、彼女が深沢の子供を妊娠していると知りながら、政治家になるために捨てたのだ。脅迫者がその事実をつかんでいるのか!? 尾形は早速女性の行方を追う。一方深沢は、彼を担ぎ出そうという若手グループと、それに敵対する派閥との争いに巻き込まれてゆく…。永田町を舞台に、男たちの熱い闘いが始まった。
     権謀術数渦巻く政治の世界、そしてその裏で暗闘する調査員・ヤクザ・警察…。ハードバイオレンス・サスペンスの傑作、第1弾。

    ●広山義慶(ひろやま・よしのり)
    1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 叔父の交通事故死は計画的なものだった…? 薬の副作用とその背後に隠された陰謀

     私立Y大学医学部神経内科学の准教授であり、志保梨の叔父である古閑弘道が交通事故に巻き込まれて死亡した。暴走車を運転していた男も即死。これは不幸な事故だったのか…? やがて、叔父が医療用薬剤の欠陥を告発しようとしていたことが発覚。大学と製薬メーカーの癒着、治験データの改ざんなど、さまざまな事実が浮かび上がってくる。しかし、関係者が次々に命を断っていき、事件は複雑化していく…。現役医師が描き出す、本格医療サスペンス小説。

     美貌の副作用解析医・古閑志保梨が、読者の熱い要望にお応えして華麗に復活! 新シリーズ第1弾となる本作は、電子オリジナルとして執筆された。

    ●霧村悠康(きりむら・ゆうこう)
    大阪大学医学部卒業。大阪大学微生物病研究所附属病院、大阪大学医学部附属病院で腫瘍外科の臨床医として活躍しながら、腫瘍免疫学、生命科学に関する基礎研究論文を数多く発表。現在、大手製薬会社メディカルアドヴァイザー兼勤務医。『死の点滴』(二見書房)、『悪医の病棟』(徳間書店)など医療ミステリーの著書多数。「女医・倉石祥子」シリーズはテレビドラマ化された。
  • 彼女の鬱屈した“想い”はやがて全ての歯車を狂わせていく

     物静かな性格の千春には妹が一人いた。妹といっても実の妹ではなく、実の母親が死に、家に転がりこんできた女が生んだ腹違いの妹。その妹は昔から何かと人のものをほしがった。人のものが羨ましく見えて、なんでもほしがる性格なのだ。そのくせ、それが自分のものになると全く興味を示さなくなる。そんな妹が次にほしがったのは、千春の婚約者…。(「熟れた柿」)
     心理サスペンスの名手が贈る、電子オリジナル短篇集。
    ・熟れた柿
    ・堕ちたグミ
    ・溶ける日
    ・ザクロの秘密
    ・杏の誤解
    ・マスカットの空

    ●松村比呂美(まつむら・ひろみ)
    1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『鈍色の家』(光文社文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)、『幸せのかたち』(双葉文庫)などがある。
  • 権力闘争、企業との癒着……俗物が蠢めく医師の世界で優先されるのは医療ではない

     市場開放という巨大な波は、銀行、証券業界などを襲うだけにとどまらず、津波となって医療の現場までをも飲みこもうとしていた。
    「あなたが本気で教授になりたいなら、簡単なことじゃないですか。データを私に10例分渡してくれればいい」
     研究費が欲しい大学病院准教授の窪田は、製薬会社の沢田から治験データの捏造を求められた。私立医大の教授選。新薬治験に伴う裏金。地域医療に絡む利権をめぐる怪しい動き。家庭崩壊を乗り越え、あと一歩で教授の座へ…。欲望渦巻く病院の実状を描いた衝撃の問題作。
     文庫版から大幅に加筆修正され、現代に甦った医療サスペンスの名作がついに電子版で登場! 「電子版あとがき」を収録。

    ●米山公啓(よねやま・きみひろ)
    1952年山梨県生まれ。作家、医学博士、神経内科医。聖マリアンナ大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を1998年2月に退職。本格的な著作活動を開始。医学ミステリー、小説、エッセイ、医療実用書など、現在までに270冊以上を上梓。現在もあきる野市の米山医院で診療を続けながら、年間10冊以上のペースで書き続けている。テレビ・ラジオ番組の監修・出演をこなし、講演会も全国で行なっている。
  • 仕事、家庭、友情……最後に選ぶのは? 戦慄の長篇心理サスペンス

     駅前の商店街で紗江子に声をかけてきた女性は、中学時代、卒業を前に転校したクラスメートの美幸だった。完成したばかりの近くの高層マンションに引っ越してきたという。18年ぶりの再会を機に、紗江子の平穏な日々は変化をみせはじめ、紗江子の旧友で同じクラスメートだった香織にも…。人生の岐路に直面した三人の女性の姿を描く、ミステリアスな物語。

    ●松村比呂美(まつむら・ひろみ)
    1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『鈍色の家』(光文社文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)、『幸せのかたち』(双葉文庫)などがある。
  • 495(税込)
    著:
    山崎光夫
    レーベル: ――

    都心で発生した謎の病原体! 戦慄の医療パニック・サスペンス!

     そびえる都庁、瞬くネオン。雑多な人々が行き交う国際都市新宿…。その地下を突如ネズミが跋扈(ばっこ)し始めた。赤子をかじり、停電を引き起こし、都市機能を蝕むネズミの異常繁殖。時同じくしてネズミが原因とみられる致死性の奇病が流行、医療チームの必死の努力にもかかわらず、犠牲者だけが増えていく。なぜ新宿だけが…。
     欲望渦巻く大都会の病理か、国際的な陰謀か。そして“赤いカミュ”とは…? 緊迫のサスペンス巨編。

    ●山崎光夫(やまざき・みつお)
    1947年福井市生まれ。作家。早稲田大学教育学部卒業。テレビ番組の構成、雑誌記者などを経て、1985年「安楽処方箋」で小説現代新人賞を受賞、同年短編「サイレント・サウスポー」で直木賞候補、1986年「詐病」「ジェンナーの遺言」が連続して直木賞候補となる。1998年『藪の中の家 芥川自死の謎を解く』で新田次郎文学賞受賞。医学を題材にした作品が多い。
  • シリーズ3冊
    495(税込)
    著:
    龍一京
    レーベル: ――

    大都市での凶悪犯罪に挑む、美貌の女警視・二見川白鷺の活躍!

     凶悪犯罪に挑む警視庁機動捜査隊。覆面パトカーを駆って、日夜活躍する猛者たちを率いる、28歳の美貌の女警視、二見川白鷺。そんな彼女のもとへ、元部下の秋沢知美の強姦殺人の知らせが入る。女としての怒りに燃えながらも、冷静に捜査をする白鷺。だが、知美の第一発見者の女性までがレイプされる。さらにクロに近い容疑者が死体となって、事件は闇の底へと沈むかに見えたが…。
     死体に隠された謎に迫る長篇警察小説「特捜女豹警視白鷺」シリーズ第1弾。

    ●龍一京(りゅう・いっきょう)
    1941年大分県生まれ。元兵庫県警察、司法警察官として主に公安を担当する。退職後、コンサルタント業等を経て、作家に転身。著者の実体験をふんだんに織り込んだ、リアルな刑事の実態を描く警察小説を得意とする。『偽装捜査』(光文社文庫)、『狂った正義』(廣済堂文庫)、『鬼刑事(デカ)謀殺痕』(祥伝社文庫)、『重犯』『虐讐』(徳間文庫)など著書多数。
  • 日本各地に送られたバラバラ死体! 猟奇殺人は警察への挑戦か?

     東京、大阪、名古屋、札幌、神戸の大学や警察署に送られてきた、女性のバラバラ死体と脅迫状。そして、京都駅に到着した急行「きたぐに」の寝台から首が発見されたのは、脅迫状が指定した五月十七日夜十一時のことだった。鑑識の結果、六大都市で発見された死体は同一人物と判明。被害者・福富名美の周辺を捜査する、京都府警の熱血漢・上原恭平刑事の前に、四年前に同じ「きたぐに」で起きた不可解な事件と田口明子の自殺が浮かびあがってきた。
     妹の無残な死を追う姉・真美子と上原刑事の行く手に、第二、第三の殺人が発生する。そこに意外な犯人の素顔が…。

    ●矢島誠(やじま・まこと)
    1954年、東京生まれ。中央大学卒業。雑誌編集者を経て、1988年『霊南坂殺人事件』でデビュー。『星狩人』で、第29回江戸川乱歩賞候補。第8回横溝正史賞候補となった『双曲線上の殺人』は火曜サスペンス劇場でドラマ化されている。長編ミステリーだけでなく、ホラー短編集や、最近では、時代小説も手がける。
  • 死体に残された謎の文字「ちくまがわのうらみ」は何を意味するのか

     奈津美は信州松本に本拠をかまえる医薬品メーカー森沢製薬の令嬢だが、わけあって、東京で派遣社員をしながら一人暮らしをしている。そんな彼女が久方ぶりに松本に帰省すると、縁談が用意されていた。気の進まない奈津美は、両親や親類に説得され、やむなく見合いだけは承知したが、その席上、森沢製薬会長の訃報が入った。彼の遺体は安曇野を流れる穂高川の河原で発見され、他殺の線が強いという。そして、死体のそばには「ちくまがわのうらみ」という文字が残されていた…。

    ●矢島誠(やじま・まこと)
    1954年、東京生まれ。中央大学卒業。雑誌編集者を経て、1988年『霊南坂殺人事件』でデビュー。『星狩人』で、第29回江戸川乱歩賞候補。第8回横溝正史賞候補となった『双曲線上の殺人』は火曜サスペンス劇場でドラマ化されている。長編ミステリーだけでなく、ホラー短編集や、最近では、時代小説も手がける。
  • 捜査の行く手で起きる謎の殺人、その影に三十年前の伊勢湾台風が…

     名古屋城内での中年男性の変死体と仁四郎作の陶器が発見された。その陶器は三十年前清洲で起きた惨殺事件の現場から盗まれたものであった。事件は犯人寺本が伊勢湾台風で水死したため、被疑者死亡で解決していた。だが、寺本の母親の不可解な死から、急転、捜査中の事件は意外な方向へと進んでいった…。その黒い渦は、やがて、陶芸界の重鎮、重原惣平から独立を許された、堀田光一とその恋人・聡子の二人を巻き込んでいく。
     三十年の歳月を経て、いま、名古屋城内に、信じられない犯人の素顔と驚愕のどんでん返しが待っていた…。

    ●矢島誠(やじま・まこと)
    1954年、東京生まれ。中央大学卒業。雑誌編集者を経て、1988年『霊南坂殺人事件』でデビュー。『星狩人』で、第29回江戸川乱歩賞候補。第8回横溝正史賞候補となった『双曲線上の殺人』は火曜サスペンス劇場でドラマ化されている。長編ミステリーだけでなく、ホラー短編集や、最近では、時代小説も手がける。
  • 京都・仙台を遮断する“時刻表の壁”を破ることはできるのか…?

    「はんにんは、きょうと…」
     京扇子の老舗『扇美堂』の職人が謎の言葉を遺して殺された。折から建都千二百年記念に湧く京都で個展開催中の新進写真家・志麻星也は、この事件で、『扇美堂』の娘でかつての恋人・美寿々にまで容疑が及んだことを知り、真相解明に乗りだす。さらに、彼の個展から消えた写真と第二の殺人の符号が…。
     二つの死を結ぶ奇妙な糸と、古都に錯綜する時間の罠。犯行を不可能にする時刻表の壁に挑む志麻の前に、大きな謎が立ちはだかる。

    ●矢島誠(やじま・まこと)
    1954年、東京生まれ。中央大学卒業。雑誌編集者を経て、1988年『霊南坂殺人事件』でデビュー。『星狩人』で、第29回江戸川乱歩賞候補。第8回横溝正史賞候補となった『双曲線上の殺人』は火曜サスペンス劇場でドラマ化されている。長編ミステリーだけでなく、ホラー短編集や、最近では、時代小説も手がける。
  • 495(税込)
    著:
    矢島誠
    レーベル: ――

    暗い過去を持つ男と心に深い傷を負った女が殺人事件で交錯する

     東京の神田神保町で学生時代を送り、現在も編集者としてそこで働く男の許に、一通の手紙が届いた。それは十四年前の夏の日に起きた悲しい事件について書かれてあった。彼は驚愕した。その事件の真相は、誰も知らないはずだった。彼と、彼が殺した女以外は…。彼は一刻も早く手紙の差出人を始末しなければと思った。十四年前のように、誰にも知られずに…。
     殺人者の心理的葛藤、事件を追う女性新聞記者の活躍。二転三転するストーリー、意外な結末…。本の街・神田神保町と、杜の都・仙台を舞台に展開する愛憎のドラマ。

    ●矢島誠(やじま・まこと)
    1954年、東京生まれ。中央大学卒業。雑誌編集者を経て、1988年『霊南坂殺人事件』でデビュー。『星狩人』で、第29回江戸川乱歩賞候補。第8回横溝正史賞候補となった『双曲線上の殺人』は火曜サスペンス劇場でドラマ化されている。長編ミステリーだけでなく、ホラー短編集や、最近では、時代小説も手がける。
  • 容疑者には確実なアリバイが…! 元刑事が執念で殺人事件のトリックを暴く

     槌音高く再開発が進む西新宿。この一画にあるエメラルド街のバー『リリー』で、ママ・富田百合子が殺害された。腹部を包丁で刺され、倒れた回転椅子の傍らには割れたグラスの破片が散らばり、カウンターの上には不審なドライヤーがおいてあった。前夜閉店までママと一緒だったアルバイト嬢・友美も間をおかず殺される。『リリー』の常連客で元刑事の高見沢麗男とその助手・立花伊緒は、謎の美女連続殺人事件の解明に果敢に挑戦する。

    ●矢島誠(やじま・まこと)
    1954年、東京生まれ。中央大学卒業。雑誌編集者を経て、1988年『霊南坂殺人事件』でデビュー。『星狩人』で、第29回江戸川乱歩賞候補。第8回横溝正史賞候補となった『双曲線上の殺人』は火曜サスペンス劇場でドラマ化されている。長編ミステリーだけでなく、ホラー短編集や、最近では、時代小説も手がける。
  • 古都を舞台に描く婚約旅行殺人事件の結末は…?

     中谷小百合は、二十四歳のOL。老舗の菓子店『島一』の跡取り息子・桑島亮一との婚約を決めるため、彼の実家がある金沢を訪れた。だが、到着早々『島一』の従業員が浅野川で殺されたと聞かされる。さらに、亮一は“婚約者を金沢に連れてくるな”という脅迫文をうけとっていたと告白した。ふたりは招かれざる客なのか…。

    ●矢島誠(やじま・まこと)
    1954年、東京生まれ。中央大学卒業。雑誌編集者を経て、1988年『霊南坂殺人事件』でデビュー。『星狩人』で、第29回江戸川乱歩賞候補。第8回横溝正史賞候補となった『双曲線上の殺人』は火曜サスペンス劇場でドラマ化されている。長編ミステリーだけでなく、ホラー短編集や、最近では、時代小説も手がける。
  • 長崎の旧家で起きた不審死には“踏み絵”の謎が関係していた

     長崎の旧家で、長男の婚約披露パーティーの最中に、館の主人が「ふみえに…」の言葉を残して死んだ。警察では、過失死か自殺と判断するが、不審に思う家族の依頼を受けて、『誠実探偵社』の面々が真相究明に乗り出す。関係者の話から、主人が他人に内緒で“踏み絵”を購入していたことが分かる。さらに起こる第二、第三の殺人事件。そして、発見された“踏み絵”の裏に残された不思議な言葉はいったい何を意味するのか。好評『死者の暗号殺人事件』に続く、亀浜欧次探偵の名推理。

    ●矢島誠(やじま・まこと)
    1954年、東京生まれ。中央大学卒業。雑誌編集者を経て、1988年『霊南坂殺人事件』でデビュー。『星狩人』で、第29回江戸川乱歩賞候補。第8回横溝正史賞候補となった『双曲線上の殺人』は火曜サスペンス劇場でドラマ化されている。長編ミステリーだけでなく、ホラー短編集や、最近では、時代小説も手がける。
  • 東京・名古屋・京都を結ぶ謎の殺人事件を解くカギは…?

     東京・霊南坂に隣接するホテルで、遺書を残して女性が自殺した。ウエディングベルを夢みた同級生の死に、疑惑を抱く松田弘美は、その背景を探りはじめる。さらに二日後、京都のマンションで、元刑事が墜落死した。事故死として処理されたが、この決定に不満を持つ上原恭平刑事は、ある事実から秘かに真相究明に乗り出した。
     二つの事件が、名古屋で繋がった時、六年前に同じ手口で葬られた、サラリーマンの死が浮かんできた。巧妙に仕組まれたトリックに、弘美と上原の挑戦は続く…。

    ●矢島誠(やじま・まこと)
    1954年、東京生まれ。中央大学卒業。雑誌編集者を経て、1988年『霊南坂殺人事件』でデビュー。『星狩人』で、第29回江戸川乱歩賞候補。第8回横溝正史賞候補となった『双曲線上の殺人』は火曜サスペンス劇場でドラマ化されている。長編ミステリーだけでなく、ホラー短編集や、最近では、時代小説も手がける。

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