『文芸・小説、徳間書店、笹沢左保』の電子書籍一覧
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裏切り者を消せ! ――組合を崩壊に追い込んだスパイとさらにその恋人に誤認された女性が相次いで殺され、事件は容疑者の事故死で幕を閉じる。
納得の行かない結末に、倉田警部補は単独捜査に乗り出すが……。
多重トリックで翻弄する記念すべき長篇第一作。
有栖川有栖がセレクトした、笹沢左保のベストミステリセレクション、刊行開始!
〈トクマの特選!〉第一回配本。 -
宮崎県西都市、次いで福島県喜多方市、さらに岐阜県関市で女性が殺された。
その三人を秘書兼愛人にしていた山林王の小木曾善造が逮捕される。しかし物証はなく、被害者の胸に書かれていた“壇ノ浦”という朱文字の謎だけが残った。
善造の一人息子・高広に頼まれた刑事の春日多津彦は、やがて三つの都市をつなぐ一本の糸、日本神話・三種の神器にまつわる謎につきあたるが……。
二時間のミステリードラマが好きな人たちなら、絶対ハマる要素たっぷりの長篇サスペンス! -
大手観光会社社長の自家用機のお抱えパイロットをしている朝日奈順は、
九州から東京に一人で戻る途中、燃料洩れのため、海上に墜落してしまう。
運良く離島の漁師に救われ、助かるが、事故のショックから失語症になってしまった。
一カ月後、東京に戻った朝日奈は、衝撃の事実を知る。
すでに死亡届が出されており、
しかも同乗していなかったはずの社長が墜落死したことになっていた。
傑作サスペンス。 -
亡くなった養父と無念な思いを抱えたまま死んだ養母の復讐のため、彼の息子を誘拐した女。
それは意外な展開に……。
雨の降る火曜日、二十三歳の花村理絵は二年前から続いていた上司との関係に終止符を打った。
会社にも退職願を出した。長年住みなれた家も出た。
それもこれも過去を消して、死んだ養父母の復讐を果たすためだった。
医は算術を地で行く小田切病院の長男・哲也を誘拐し、身代金を要求するのだ。
哲也は二十一歳。女の理絵に果たして誘拐は可能か? -
杉並に五百坪の土地と家を持ち、中野でマンションを経営する未亡人が自宅で首を吊った。主治医によると鉄欠乏症貧血を苦に「死んだほうがいい」とまで言っていたという。自殺か他殺か?そこで登場するのが酒歴二十年、毎晩ボトルを空ける十和田定雄巡査部長。肝硬変寸前の真っ赤な自分の両掌をヒントに難問を描く(「肝臓の不安」)。ユニークな刑事たちがその特技を生かして事件に挑む傑作警察ノベル短篇集。
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東京地検検事・江藤昌作は、帰宅途中に立ち寄った喫茶店で、かつて思慕を寄せた根岸瑶子と15年ぶりに再会した。6年前に夫を亡くし、女手ひとつで1人息子を育てていたが、縁あって再婚するという。が、相手は24歳年上、しかも7度目の結婚と聞かされ、江藤は不吉な予感に駆られた……。その予感は適中した。狷介な実業家と美貌の妻と思春期の只中にあるその連れ子…彼らが綾なす“危険な関係”を鋭く描く!
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「お前の母親は、実は殺されたのだ……」今はの際の祖父の口から、思いもかけぬ真相が告白されようとした途端、体の不自由な美津子は、父と継母と夫によって、車椅子ごと室外へ連れ出されてしまった。その夜を境に、16年前の謎が、大手観光会社を経営する一家に、不信の渦を巻き起こし、惨劇を生み出して行く……。男と女が、そして親と子が織りなす愛と憎しみを剔抉したサスペンス・ミステリー。
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井戸警部の夢の中に、六年前に自殺した身元不明の女性が現れた。
その直後に起きた殺人事件の被害者は、夢に出てきた女性にそっくりだった(「死者は瓜二つ」)。
直美は、何度も自殺を繰り返すが、偶然に救われていた。
そんなとき、彼女の娘がひき逃げに遭い、死亡する。捜査に乗り出した久我山署の刑事たちは……(「死にたがる女」)。
忍耐と根気、そして巧まざるペーソス、
刑事たちの知られざる生態を生き生きと描く傑作警察小説、五篇を収録。
(「真犯人(ホンボシ)」改題)
・死者は瓜二つ
・花の咲く遺言
・尻を叩く女
・アリバイ成立
・死にたがる女 -
妻の隠された真実を
知る勇気があなたにはありますか?
最悪の妻をめぐる物語のラスは、
あなたの心をきっと救ってくれる。
休日は必ず息子の友彦を連れ、調布飛行場へ行き、ぼんやりと過ごす三井田久志。
実は彼はジェット旅客機のパイロットだったのだが、ある事情から乗れなくなり、今は長距離トラックの運転手をしている。
ある日、関西で起きた女子大生誘拐事件の犯人の声をラジオで聞いて、愕然とする。
それは、息子を置いたまま、蒸発した妻の声だった。
彼は、息子を隣人に預け、妻の行方を捜すそうとする。
第一章 誘拐の声
第二章 追跡の眼
第三章 暗黒の血
第四章 着陸の顔 -
「先生は和食オンリーで、お酒はウィスキー一本槍ですものね」鹿児島本線の特急グリーン車で話しかけてきた女は、一面識もないはずだが驚くほどぼくの好みに詳しい。富士子と名乗ったがどうも偽名くさい。なぜ偽名を? という疑問とともにその晩、彼女を抱いた。五日後、定宿のホテルに帰京してみると……(「知りすぎる女」)他、様々な女との情交を描く官能ミステリー傑作集。
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竹花千景は、夫を医療過誤のために失い、そのショックで5ヵ月の胎児を、さらには泥沼のような病院側との争いによる心労で実の父までも失ってしまった。それから3年余、名を変え、住居も移ってようやく心の傷も癒えかけた時、事件の医師・北尾根一家が隣に越してきたのだ。幸せそうな隣家の様子に、千景の胸に復讐の念が燃え上がる……。罪と罰、そして復讐を描いて迫真のサスペンス巨篇。
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三木秀彦は婚約者の姉・今日子に心魅かれていた。その今日子が、戦死したはずの従兄に偶然出会い、しかも彼女と離婚した男がかつて従兄の兵隊仲間だと知るや彼は「殺してやる」と叫んだ。その呪いは、今日子たち姉妹が襲われるという形で現実となり、妹は即死、姉は重傷を負った。婚約者の死で、三木は今日子と結ばれるかもしれないとひそかに期待したのだが……。不毛の愛の孤独を描く長篇推理秀作。
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エリート中央官僚だった利根川四郎は、その職も妻も捨てた。部下の水原姫子が丸三興易常務を殺したことを信じなかったからだ。個人的な感情を彼女に持っていたわけではない。彼女を首にしようという処理に反発しただけだ。失踪した彼女を探す旅に出た彼につきまとう男、別居中の妻の不倫の行状が謎をはらんで迫る。生きることの意味を見いだすための追跡。男のロマンを謳うサスペンス巨篇。
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古瓶問屋・三橋商会に勤める小田切は、社長以下首脳陣に呼び出され、こともあろうに恋人の容子を殺せと命じられる。先代社長の娘である容子は、会社を卑劣な手段で乗っ取った現社長たちにとって邪魔な存在であり、それに彼らがひそやかにすすめている陰謀を容子が嗅ぎつけたらしいのだ。きらびやかな企業戦争を、因習と旧弊で裏からささえる古瓶業界――そこに展開する男女の妖かしの愛を追求した長篇推理。
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世界的に活躍中の天才ヴァイオリニスト・神尾八千代は、留学先で母・貴子の心中自殺の報せを受け、帰国することになった。心中相手は、母の幼馴染みの森田八郎だという。二人は天草の十三仏崎の断崖から、遺書を残して飛び降りたのだった。傷心する彼女の許に、昔から二人をよく知る山ノ内陽介という中年刑事が訪ねて来た。彼は、心中として公式に処理されたこの事件に疑いを持っているというのだが――。
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事もあろうに、自分の妹が〈残虐魔〉の第五の被害者になろうとは! 絞殺された死体に赤ペンキが噴きつけられ、局所には現場附近の木の葉が押し込まれていた。そして、それは新進弁護士・波多野丈二の妻が何者かに暴行されかかり、自殺した日と同じ日であったが、果してそれは偶然なのか? 波多野の苦悩をよそに〈残虐魔〉は第六、第七の犯行を重ねてゆく。笹沢左保が贈る猟奇ミステリー巨篇!
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伝九郎頭巾と聞いただけで、呑太は全身の血が熱くなる。どんな悪人であろうと、それなりの節度がなければならない。それが、この伝九郎頭巾と俗称される盗賊は、押し込み、追い剥ぎ、幼児殺しとその場の思い付きで凶行に及ぶのだ。必死に捜査を続ける呑太の前に、船頭が赤ン坊を抱えて飛び込んできた。(表題作)疫病神と恐れられる男の怒りが炸裂する痛快捕物。巨匠の文庫オリジナル。
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