『文芸・小説、詩、ジュニアポエム、西田純』の電子書籍一覧
1 ~1件目/全1件
-
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。木ほど、いのちを感じさせてくれる生きものはいない。そばにいるだけで、からだの中が流れ出す。流れ出すものがいったい何なのか、ぼくにはよくわからない。だけど、それが、とおいとおいむかしから、木のからだの中にも、ぼくのからだの奥深くにも、流れつづけてきたものであることは、まちがいないだろう。水ほど、生きていることを思い出させてくれるものはない。水辺に行くと、ぼくはいつも、腰をおろして、水の音にからだをゆだねたくなる。その音を聴いていると、からだの中の深いところ、外側からはるか遠いところで、こだましていることに気づく。木の声も、水の声も、今まで詩を書いてきて、ずっとぼくの中で鳴り響いていたものだった。これからも、じっとその声に耳をすまして、全身で聴いていきたい。―あとがきより抜粋―
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。