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『文芸・小説、講談社文庫、1円~、半年以内』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全78件

  • 1,375(税込)
    著:
    西尾維新
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    クライマックス突入!
    宇宙へ飛び立った空々空 に、 予想外の来訪者が――。
    累計95万部突破〈伝説シリーズ〉第8巻。

    地球撲滅軍の英雄・空々空の新たな任地は、宇宙。
    人類の敵『地球』から逃れた安全地帯で、
    科学と魔法の融合実験を繰り返すことになったのだ。
    だが、人工衛星『悲衛』に乗って地球を発った少年の前に、
    思わぬ来訪者が現れる。
    彼女は、『月』だと名乗り…!?

    最終章『宇宙編』突入の、〈伝説シリーズ〉第8巻!
  • いいお湯、旨い料理の次はスイーツ! 皆の「得意」を持ち寄れば、新たな道が見えてくる。
    料亭から引き継いだ仕出し弁当も好評で、ようやく軌道に乗ってきた「ヒソップ亭」。ところが、今度は温泉旅館「猫柳苑」の客足が伸び悩み、恩人でもある幼なじみの支配人夫婦の力になりたい店主の章(あきら)は、かつてパティシエを目指していた安曇(あずみ)が弁当にそえるスイーツの人気ぶりに注目し……。〈文庫書下ろし〉
    ヒソップ亭がカフェ開設:interrobang: 甘辛両党、いらっしゃい!
    『ひとり旅日和』の著者の人気シリーズ最新作、文庫書下ろしで登場!
  • 茨城県の山中にある寂れた神社の宝物庫にあった陶製の大瓶の一つから、
    膝を抱える体勢をとった古い白骨死体が発見された。
    その話を友人のフリージャーナリスト、小松崎から聞いた桑原崇は、
    大瓶と神社の祭神に興味を抱き、棚橋奈々を含めた三人で茨城へ向かうのだった。
    警察や郷土史家らが出入りするなか起きる新たな殺人。
    その死体もまた瓶に入れられていた。
    QEDシリーズ長編!
  • 筑前朝倉藩大名行列襲撃さる。藩主の長章(ながあきら)は重傷を負った上、信平(のぶひら)を襲った曲者は朝倉藩との縁を匂わせる。だが信平は裏に宿敵・神宮路(じんぐうじ)の陰謀を感じ、長章に面会を申し出るが‥‥‥。進む二条城の襲撃計画、信平を絡め取る陰謀に秘剣・鳳凰の舞が煌めく。実在した傑人を描く大人気時代小説、ことはじめ編完結!
  • 思いが通じ合った相手の元へ嫁ぐ娘と、
    両親に溺愛された美しい娘。
    失踪する理由もない二人が忽然と姿を消した。
    --その発端は、すべての女性が持つ「迷い」。

    嫉妬と憧れ。美しさと醜さ。すべて表裏一体だ。

    真っ赤な朝焼けの中、娘が一陣の風とともに忽然と消えた。居合わせた父親が自信番に捕らえられるが、自ら命を絶ってしまう。不自然な失踪に「神隠し」を疑うお初と右京之介。探索を始めた二人は、娘の嫁ぎ先に不審な点があることを突き止める。だがその時、第二の事件が起こった。

    悲しみも苦しみも、恨みも嫉妬も全部吸い取ってくれる。
    だから、宮部みゆきはすごい。
    霊験お初シリーズ、第二弾!
  • 1,001(税込)
    著:
    堂場瞬一
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    野球選手に、禁断の疑惑。

    探偵ジョーに、メジャー球団から依頼が。
    獲得を目指す有望選手を調査してほしいという。
    やがて、スポーツ賭博の疑いが浮上し……。

    至高のハードボイルド!


    〈内容紹介〉
    弟子も独立し、探偵ジョーは引退を考え始めていた。
    そんな中、メジャー球団から依頼が舞い込む。
    獲得を目指す有望選手が抱えるトラブルを、調査してほしいという。
    尾行中、ジョーの目の前で誘拐が発生。
    さらに、スポーツ賭博の疑惑が浮上し……。
    「大人の男」の美学が詰まったハードボイルド!
    【文庫書下ろし】
  • 825(税込)
    著:
    桜木紫乃
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    下を向いても上を向いてもこの町は銀鼠色だ――
    17年前、弟を行方不明で失った松崎比呂は、刑事となって釧路に帰ってきた。その直後、釧路湿原で青い目の他殺体が発見される。先輩刑事の片桐周平と捜査を進めると、そこには激動の時代を生き抜いた女の一生が深く関わっていた。

    直木賞作家が放つ長編ミステリー、北海道警釧路方面本部シリーズ第1弾!
    解説は新直木賞作家の河﨑秋子さん(『ともぐい』)!

    24年5月から桜木紫乃、4作連続刊行! 第一弾『凍原』に続き、6月には『氷の轍』、7月『起終点駅(ターミナル』、8月『霧(ウラル)』と続きます。
  • 事件の予兆と、恋の予感。これが宮部みゆきの世界---。死んだはずの人間が生き返る「死人憑き」が本所深川で起きた。甦った人物が以前より若返っていると感じた「姉妹屋」のお初は、老奉行の御前さまから紹介された与力見習の右京之介と探索を始めた。だがその時、油樽から女の子の遺体が発見される。人は過去にも家族にも縛られる。霊験お初シリーズ第一弾。


    事件の予兆と、恋の予感。
    人は狡いし、汚い。だけど優しくて、美しい。
    これが宮部みゆきの世界。
    「霊験お初」シリーズ第一弾!

    死んだはずの人間が生き返る「死人憑き」が本所深川で起きた。甦った人物が以前より若返っていると感じた「姉妹屋」のお初は、老奉行の御前さまから紹介された与力見習の右京之介と探索を始めた。だがその時、油樽から女の子の遺体が発見される。人は過去にも家族にも縛られる。霊験お初シリーズ第一弾。
  • 781(税込)
    著:
    有川 ひろ
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    猫の時間と人の時間。
    進み方は違うけれど、
    一緒にいる、今がいちばんの宝物。

    猫の浩太は、桜庭家の次男坊・浩美とずっと一緒に過ごしてきた。三男猫扱いには不満だけれど、たったひとつの願いは浩美より一日だけ長く生きること。だから肉球はんこの練習にも日々余念がない。なんのためにって? それはーー。
    表題作「みとりねこ」、『旅猫リポート』外伝2編を含む、7編、7匹の猫物語。

    世界が夢中!『旅猫リポート』『みとりねこ』、海外30カ国以上で100万部突破!
  • 強盗殺人事件の容疑者として逮捕された忘却探偵・掟上今日子。
    現場で血まみれの凶器を握りしめて眠っていたところを発見された彼女は、事件の記憶を忘れていた。
    檻の中から事件の調査をしたいと申し出た今日子さんに対峙するのは、
    「冤罪製造器」の異名をもつ強面の警察官・日怠井。
    警察官の矜持と葛藤しながら彼が選択したのは、「忘却探偵の専門家」隠館厄介に協力を仰ぐことで…?
  • 若い筆職人の念次郎が飲み仲間の取引先の若旦那松助と夜、迷い込んだ大きな料理屋。広い宴席には誰の姿もなく、二階にあがると、なぜか真っ昼間の明るさだった。いったい、ここはどこなのか? いつなのか? そして松助も「煙のように」姿を消した。外に出た念次郎はさんざんさまよったあげく、深川の皆塵堂の大家の清左衛門に救われる。
    松助の祖父の亀松は、明和の大火のときに、目黒の料理屋で飲んでいて火事に巻き込まれた。その後金貸しとして儲けるが、十八年後に姿を消し、死体で発見された。松助の父の松蔵は、それから十八年後にやはり突然姿を消し、やはり死体で発見されている。松助は、祖父と父の死について、叔父の継右衛門からくわしくは聞かされていなかった。そして今年は、父の松蔵が死んで、十八年後にあたる。松助は大丈夫なのか?
    清左衛門から曰くものを扱う古道具屋皆塵堂を教えてもらった念次郎は、皆塵堂を拠点に、姿を消した松助を探しはじめる。

    幽霊の見える太一郎も、さすがに時空がねじれていると、気配が読めず、今回は役立ちそうにない。
    料理屋、二階建ての長屋、湯屋、大店など建物にまつわる因縁のある屋敷で繰り広げられる幽霊譚。
    大江戸版ホーンテッド・マンションに、皆塵堂の面々は、どう立ち向かうのか?
  • 1,430(税込)
    著:
    西尾維新
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    シリーズ累計95万部突破!

    裏切り者を、見つけ出せ。
    人類の敵「地球」に味方するのは誰だ。新任務が始まる――


    再び死地から生還した英雄・空々空は、新部署「空挺部隊」のリーダーに任じられる。
    従えるは秘書、魔女、魔法少女、人造人間、そして新戦力の少女隊員。
    世界各国の対地球組織の中から『裏切り者』を見つけ出せとの命を受け、
    部隊は二人一組となり各地へ散る。

    新章『世界編』開幕の、〈伝説シリーズ〉第7巻!
  • 990(税込)
    著:
    池永陽
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社


    累計25万部『珈琲屋の人々』シリーズ著者が描く、
    酒場“人情”小説。

    串揚げか味噌おでん、漬物、酒。
    千円「いちまいセット」と、人々の物語に。
    あなたの心が温まる。

    ひとときの安らぎを求めて、酒場『いっぱい』に、
    今宵も客がふらりとやってくる。

    西武新宿駅に近い裏通り。酒場『いっぱい』には、店主室井諒三自慢の「いちまいセット」――千円でビールか焼酎、串揚げ四本か味噌おでん、漬物の小鉢がつく――と、ひとときの安らぎを求めて今夜もふらりと客がやってくる。
    しみじみ心温まる人間ドラマに定評のある著者が描く酒場人情小説。
    〈文庫オリジナル〉
  • ヒットラーが最後の夢を託した幻の秘密兵器とは? マスコミ世界の暗部を遊弋(ゆうよく)する二人の男が嗅ぎつけた奇怪な噂、謎の追及と共に浮び上がる現代史の深い亀裂を描く表題作。異国の夜、ファドの調べを背に、長い尾を曳いて消えた二つの星の物語「暗いはしけ」。他に「暑い長い夏」「怨念コマソン館」「双面のヤヌス」。
  • 「いきなりで悪いんだけど、お金持ってない?」この一言からすべてが変わったーー。
    楽しくなくても、平気で生きてきたはずなのに。
    コスパ重視の独身女性が、年下男に数十万円を渡してはじまる涙と笑いの物語

    節約とキルト作りが趣味の40歳独身、片倉唯。健やかでコスパのいい老後を迎えるために頑張っていたが、
    無料で受けた検診で子宮がんと告知される。病院のロビーで会計待ちをする唯に、
    ピンクの髪の男がお金を貸してほしいと頼んできた。人生はどこまでお金で割り切れるのか。
    涙と笑いの第28回島清恋愛文学賞受賞作。

    幼いころからお金を貯めることが趣味だった片倉唯、40歳。
    ただで受けられるからと受けたがん検診で、かなり進行した子宮がんを宣告される。
    医師は早めの手術を勧めるも、唯はどこかほっとしていたーー「これでやっと死ねる」。
    趣味とはいえ、節約に節約を重ねる生活をもうしなくてもいい。好きなことをやってやるんだ! と。
    病院の会計まちをしていた唯の目の前にピンク頭(ヘア)の、どこからどうみてもホストである男が現れ、
    突然話しかけてきた。
    「あのさ、おねーさん、いきなりで悪いんだけど、お金持ってない?」。
    この日から、唯とこのピンク頭の男との奇妙な関係が始まる。

  • できないことを、数えないで。

    どうやって生きていいのか分からない。
    自分を責め続ける、小説家志望の私。
    夢を抱いた仕事に躓く、会社員の夫。
    そして、インコのピピ。

    心理サスペンス『誰かが見ている』でメフィスト賞を受賞した著者が挑む新境地。
    小さな家族の幸せをめぐる物語。

    ――美景はうまいことやったよなー。
    旦那に稼ぎがあるから、なんの心配もないだろ?
    パートでお小遣い稼いでたらいいんだし。(略)
    傍から見れば、なんの悩みもなく、苦労もなく、ぼんやりと生きているように映るのだろう。(略)
    うまくいかない自分を責める妻の気持ちを、想像することもできないのだろう。――本文より

    美景と雄大は結婚して十年。
    ある日、妻の書斎に入った夫は何か様子が違っていることに気づく。
    ままならない毎日をどのように生きてきたかを語り出す二人。
    小説家になる夢を叶えたかった美景。
    夢を抱いた仕事に躓く雄大。
    二人をつなぐインコのピピ。
    メフィスト賞作家の新境地となる、小さな家族の幸せを探す物語。
  • 映画の裏に、名探偵あり!

    監督の右腕、スクリプターの亜矢子に、
    今日も謎が降りかかる――

    大人気シリーズ第2弾


    〈内容紹介〉
    映画の撮影現場で、映像に関わるすべてを記録し、管理する――。
    スクリプターの東風亜矢子は、いい映画を作るため、
    正木監督の無茶なリクエストに応えて奔走する日々だ。

    だが今回は、資金調達が難航し、撮影に入れない。
    頭を抱える監督の前に、高校時代の憧れの同級生が現れ……。
    大人気ミステリー第2弾!
  • 6月7日映画公開!

    2014年本屋大賞「翻訳小説部門」第2位!
    2012年ナショナル・ブック・アワード新人賞受賞!

    65歳の男が、20年前に同僚だった女性のお見舞いをしたくて、1000キロの道を歩き始める。世界36ヵ国が涙したロードノベル!

    『ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅』改題
  • 第72回ベルリン国際映画祭でアムネスティ国際映画賞・特別表彰を受けた映画『マイスモールランド』を監督自身が小説化!

    ここにいたい。願うことも罪ですか? 日本で暮らすクルド人少女の願いと闘いの物語。
    幼いころから日本で育ち、埼玉の高校に通うクルド人の少女サーリャは、バイト先で東京の高校生・聡太と出会う。県境を流れる荒川の岸辺で、少しずつ心を通わせていく二人。しかしある日突然、在留資格を失ったサーリャの家族は、就労を禁じられ、自由に移動することもできなくなる……。
    現代社会の不条理を、居場所を求めて闘う一人の少女の視点で描き、ベルリン映画祭で高く評価された映画『マイスモールランド』(2022年5月6日公開・嵐莉菜、奥平大兼出演)を監督自ら小説化した注目作。

    第72回ベルリン映画祭ジェネレーション部門正式招待
  • ロミオとジュリエットとフォルスタッフとイアーゴーとヴァイオラとシャイロック……さらにはシェイクスピアまでが一堂に会して、どたばたを繰り広げる。あの世界的名作群の誕生秘話が、今明かされる!?
  • 869(税込)
    著:
    下村敦史
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    ホスピスで起きた3件の不審死。沈黙を貫く医師が抱える真相とは?
    救うべきは、患者か、命か――。
    『闇に香る嘘』『同姓同名』の著者渾身、“命の尊厳”に切り込む傑作医療ミステリー!

    「先生は、患者を救ったんです――」
    末期がん患者の水木雅隆に安楽死を行ったとして、裁判を受ける天心病院の医師・神崎秀輝。「神崎先生は私から……愛する夫を奪っていったんです…!」証人席から雅隆の妻・多香子が悲痛な声をあげるも一向に口を開こうとはしない。そんな神崎には他にも2件、安楽死の疑惑がかかっていた。患者思いで評判だった医師がなぜ――?
    悲鳴をあげる“命”を前に、懊悩(おうのう)する医師がたどり着いた「答え」とは?

    “安楽死”をテーマに描く、乱歩賞作家渾身の医療ミステリー!
  • 902(税込)
    著:
    遠田潤子
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    『銀花の蔵』『雪の鉄樹』『オブリヴィオン』の著者が放つ、人間の業の極限に挑んだ、衝撃の問題作。


    しがない日本画家の竹井清秀は、
    妻子を同時に喪ってから生きた人間を描けず、「死体画家」と揶揄されていた。

    ある晩、急な電話に駆けつけると、長らく絶縁したままの天才料理人の父、康則の遺体があり、
    全裸で震える少女、蓮子がいた。
    十一年にわたり父が密かに匿っていたのだ。
    激しい嫌悪を覚える一方で、どうしようもなく蓮子に惹かれていく。
  • 704(税込)
    著:
    上田岳弘
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    コロナ禍中の日々を映す4つのストーリー。
    芥川賞作家・上田岳弘、初めての短篇集。川端康成文学賞受賞作「旅のない」収録!

    【収録作品】
    「悪口」
    恋人と過ごすホテルでのゴールデンウィーク。「じゃあ、悪口の練習しよっか?」。僕は初めて彼女と会った時のことを思い出す。

    「つくつく法師」
    朝の散歩は4歳の息子との日課だ。午後、僕は古いPCで、昔書いた小説を読み返す。

    「ボーイズ」
    10歳と6歳のボーイズは、亀甲柄と市松模様のマスクでやって来た。弟の息子たちを預かることになった夫婦の夏。

    「旅のない」
    「作家さんなんですよね?」。出張先での車中、会話が途切れると取引先の村上さんが聞いてきた……。
  • 全国の書店員から熱烈な支持!
    『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』の著者による、名エッセイ集。


    時が過ぎ、変わっていくもの、変わらないもの。
    さりげない日常の場面や心情を切り取る言葉が、読む人の心に響く23編。

    「いまのわたしが、いまのわたしで、いまを書く。いまはこれから。」(本書より)

    【文庫版あとがき収録】
  • 1,144(税込)
    著:
    今村翔吾
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    その男、悪人か。
    主人を殺し、将軍を暗殺し、東大寺の大仏殿を焼き尽くすーー。
    悪名高き戦国武将・松永久秀の真実の顔とは。

    直木賞作家による、圧巻の歴史巨編。
    〈第11回山田風太郎賞受賞作〉
  • 大人気シリーズ「味見方同心」が帰ってきた! 同心の兄・波之進の後を継いで味見方となった弟・月浦魚之進は南町奉行から密命を受ける。将軍暗殺計画の気配があり、毒見役の鬼役とは別に、城内に忍び寄る悪事を阻止してほしいというのだ。気弱な魚之進にそんな大役が務まるのか? 兄の後家・お静への思いが募るなか、魚之進は美味で怪しい江戸の食べ物を追う!

    【収録作品】
    『潜入 味見方同心(一) 恋のぬるぬる膳』
    『潜入 味見方同心(二)陰膳だらけの宴』
    『潜入 味見方同心(三) 五右衛門の鍋』
    『潜入 味見方同心(四) 謎の伊賀忍者料理』
    『潜入 味見方同心(五) 牛の活きづくり』
    『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』

    【南町奉行所・味見方とは?】
    江戸市中の食べ物の動向を探る特別役職。水戸藩が南町奉行所に働きかけてつくらせた。同心の月浦魚之進のみが味見方を拝命する過酷な一人役。横行する悪質な抜け荷の現状把握がもともとの目的だったが、捜索の間に様々な食にまつわる事件が発生する。初代味見方の月浦波之進は何者かにより暗殺、それを弟の魚之進が引き継いだ。兄弟の努力と活躍によって悪事は暴かれ、魚之進は兄・波之進の仇を討った。

    「味見方同心 潜入篇」全6巻までの顛末は、「隠密 味見方同心」全9巻をお読みください。面白さと美味しさが倍増します!!
  • 1,155(税込)
    著:
    大沢在昌
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    麻薬密売組織に潜入していた麻薬捜査官(マトリ)の加納良と連絡がつかなくなった。
    アメリカ陸軍の歩兵としてアフガニスタンに派兵されたあと除隊して、
    約20年ぶりに日本に帰国した
    双子の弟の将は、良の上司である、菅下から捜査協力を求められる。
    容姿がそっくりな双子のため、兄の良に将がなりすまして潜入捜査を続けることに。
    警視庁組対五課長の女性刑事・大仏とともに、あやしき関係先を探るが……。
    行方不明の良の安否は? ベトナムの怪しき密売組織《クィー》の中枢に食い込めるのか。
    震撼驚愕のクライムエンターテインメント!
  • 図書館の非正規職員をしているゆたきが出会ったのは、「ブルックナー団」を名乗るオタク3人組、ユキ・タケ・ポン。オタサーの姫のような扱いを邪険にあしらうゆたきだったが、タケが自筆する「ブルックナー伝(未完)」の意外な面白さに引き込まれていく。ブルックナーは19世紀ウィーンを代表する作曲家でありながら、元祖非モテの変人だった! ダサいオタクの生き様が、夢を諦めた中年女に勇気を与える、サクサク読めるクラシック音楽オタ小説。
  • 十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!(十角館の殺人) 
    1987年の『十角館の殺人』刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作シリーズが合本版で登場!

    【収録作品】
    十角館の殺人 <新装改訂版>
    水車館の殺人 <新装改訂版>
    迷路館の殺人<新装改訂版>
    人形館の殺人 <新装改訂版>
    時計館の殺人<新装改訂版>(上)
    時計館の殺人<新装改訂版>(下)
    黒猫館の殺人〈新装改訂版〉
    暗黒館の殺人(一)
    暗黒館の殺人(二)
    暗黒館の殺人(三)
    暗黒館の殺人(四)
    びっくり館の殺人
    奇面館の殺人(上)
    奇面館の殺人(下)
  • 季節外れの吹雪で孤立した館、奇面館。主人影山逸史に招かれた六人の客はそれぞれの仮面を被らされた。前代未聞の異様な状況下で、事件は進展する。主人の〈奇面の間〉に転がっていたのは、頭部と両手の指を切り落とされた凄惨な死体。六人の仮面には鍵がかけられていた。名探偵・鹿谷門実の圧巻の推理が始まる! 待望の上下合本版。

    【収録作品】
    ・奇面館の殺人(上)
    ・奇面館の殺人(下)
  • 蒼白い霧の峠を越えると、湖上の小島に建つ漆黒の館に辿り着く。忌まわしき影に包まれた浦登(うらど)家の人々が住まう「暗黒館」。当主の息子・玄児に招かれた大学生・中也は、数々の謎めいた出来事に遭遇する。十角塔からの墜落者、座敷牢、美しい異形の双子、そして奇怪な宴……。著者畢生(ひっせい)の巨編、全4巻合本版。

    【収録作品】
    『暗黒館の殺人(一)』
    『暗黒館の殺人(二)』
    『暗黒館の殺人(三)』
    『暗黒館の殺人(四)』

    ラストに差しかかる辺りでは、胸が詰まってしまった。胸中に、凡(すべ)ての妖しき館が次々に屹立し、そして次々に崩れ去って行った。冷静でいられる訳はなかった。
    黒々とした暗黒館の廃墟の上に、私は何だか異様なもの――懐かしいような、切ないような、そしてどうしようもなく愛おしいもの――を、幻視してしまったのである。――京極夏彦<文庫版第四巻巻末に収録の「特別寄稿◆暗黒館の諸相」より抜粋>
  • 第67回江戸川乱歩賞受賞作
    待望の文庫化!

    異色の女性エリートノンキャリが、組織の闇に翻弄されながらも、未解決事件(コールドケース)の真相にせまる。
    新たなヒロイン、新たな警察小説、ここに誕生!

    「読者を翻弄するストーリーテリングの技は新人離れしている」宮部みゆき
    (読売新聞2021年11月21日書評)

    「ミステリ好きなひとにとって、至福の時だ。ああ、このお話、読んでよかった」新井素子
    (解説より)

    博士号を持つ異色の警察官・沢村依理子。
    北海道警察で現場経験を積む沢村は凍てつく一月、少女死体遺棄事件の捜査に加わる。
    発見された少女は五年前に誘拐され行方不明となっていた島崎陽菜だった。
    容疑者死亡で未解決だった事件は沢村を呑み込むように意外な展開を見せる。
    第67回江戸川乱歩賞受賞作。
  • 202年1月12日に長逝された半藤一利さんが生涯の最後まで訴え続けたこと。それは「歴史に学べ」ということでした。本書は半藤さんがものした数多くの文章や講演から、そのエッセンスを集約したものです。
    明治人のリアリズム、大正期の石橋湛山が示す理想のパワー、昭和天皇の懊悩、そして宮崎駿の投げかける問い。昭和史研究の第一人者が残した軽妙にみえて重い言葉です。
  • あの世とこの世の橋渡しを担う登天郵便局には死者が残して行く手紙や、
    生者の書いた届けられない手紙がたどり着く。
    そして亡くなった人も。

    幽便配達の登天さんは、郵便局を訪ねてきた「殿」と配達に出かけることに。
    ウイルスや熊から平安貴族まで転生をくり返している「殿」の意外な正体は?
    〈文庫書下ろし〉
  • 孤立した無菌病棟に、少年と少女。
    翌朝、一人だけになった。

    ☆☆☆

    『ジェリーフィッシュは凍らない』の著者による
    甘く切ない青春の痛みをまとった
    本格ミステリ

    ☆☆☆
    無菌病棟、通称《クレイドル》。
    タケルと、コノハ、二人だけが入院する施設が、大嵐で貯水槽に通路を寸断され、外界から隔絶される。

    不安と焦燥を抱え、日付を越えた深夜──。
    コノハは胸をメスで刺され、死んでいた。

    二人きりのはずの無菌病棟で、外気にすら触れられない彼女を誰が殺したのか? 
    震える結末!
  • EU離脱、コロナ禍、エリザベス女王逝去。混迷する「五年一昔」の記録

    ポスト・ブレグジットの英国もどうなるかわからないが、ポスト・エリザベス女王の英国も同じくらい不透明ーーそう記してから3年。EU離脱、女王逝去を経た「今」を伝える時評を文庫化に際し数多く収録。多様性とともに分断が進み、転換点を迎えつつある英国の姿が日本にも重なる、「地べたの社会学」決定版!

    果たしてこれでいいのか、と誰もが思っている。
    ではどうすればいいのか、と共に思考する一冊。
    武田砂鉄(ライター)

    英国の地べたから世界を見つめる傑作時評集、増補決定版!

    「何かが壊れている」とみんな思っている。
    この国が「ブロークン」の元凶に手をつける方向に動き出すとすれば、2024年はブリテンの修復が始まる年になるかもしれない。
    英国だけでなく、世界が「ブロークン」の状態から抜け出すために、この記録が何らかのヒントになればと願っている。(本書より)
  • 累計140万部突破!

    これぞ江戸活劇!
    実在した公家武者を描く
    大人の時代小説


    実在した公家武者の爽快無比な立心譚、始まりの物語第十五弾!
  • 803(税込)
    著:
    前川裕
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    東京大学卒業のノンキャリ警察官の無紋大介は、都内の弁天代署の生活安全課で
    派手な事件とは無縁な日々を送っていた。弁天代署に、本庁から女性キャリアが出向してくる。
    この女性キャリア桐谷杏華のファッションが警察官らしからぬ派手めなスタイルで
    署内がざわつく。その騒ぎのさなか、管内で数年ぶりに殺人事件が発生する。
    衆議院議員の秘書がホテルで刺殺され、一緒にチェックインした女性の行方が分からないという。
    あるきっかけから、担当外の無紋と杏華が「逸脱」捜査をすることに。
    それほど役に立つとは思えなかった、無紋のこだわり性格とひとつのスキルが、
    事件の背景に隠された特秘犯にたどりつく!
  • 鎌倉の海辺のホテルで、ウエディングプランナーとして働く美春。一つ年上の夫・朋希の40歳の誕生日に、ライカのカメラを奮発したことから二人の仲がぎくしゃくしはじめる。結婚するときに、子供はいらないと充分確認し合ったはずなのに、将来のために子供のことを考えたいと言い出したのだ。それからは母親の手術をきっかけに、不妊治療中の姉夫婦とも不仲になるなど、朋希との隔たりは一向に修復できないまま。そのあげく、二人は子どものことが原因で離婚に至るのだった……「独身夫婦」/結婚12年。夫が突然家を出ていき、義母と息子、友人カップルたちと鎌倉の古民家に同居することになり……「拡張家族」/再婚同士、45歳で結婚した花葉はどうしても二人のDNAをこの世に残したくなり、最新技術を求めて海外へ……「海外受精」──妊娠と出産をめぐって“女性の選択”を問いかける小説集!

  • 初めての試合!
        
    自分で自分のことを認めてやらなくて、誰が認めてくれる?

    大ヒット『書店ガール』著者の弓道“胸アツ”青春シリーズ、第3弾!

    発足したばかりの武蔵野西高校(通称ムサニ)弓道同好会は、女子三人男子三人で初めて試合に挑む。
    部長の矢口楓をはじめメンバーは調子の出ないまま試合を終える。
    悔しさをバネにそれぞれ課題をもって練習に臨み、次の試合へ。
    そして、ムサニ弓道の快進撃が始まる!?
    青春“弓道”小説シリーズ!〈文庫書下ろし〉
  • 自分は捨て子。
    そんなことは、些細なこと。

    珍鳥の遊ぶ花鳥庭園を造る。
    夢を抱く「かなりあ堂」のお遥。
    彼女の「鳥」をめぐる謎解きの行方は?
    気づかなかったあの人への想いは? 
    「鳥」をめぐる時代ミステリー
        
    その年生まれた若い雀が一本の木を塒に定めて集まることがある。それが夏塒。
    日が落ち寝入るまで雀たちが激しく鳴き合うさまは雀合戦。
    他にも秧鶏叩く、百舌の速贄、鴨の浮寝……鳥たちをめぐる様々な言葉の裏にある謎を、江戸の飼鳥屋の看板娘お遥が解き明かしてゆく。
    心温まる、時代ミステリー。〈文庫書下ろし〉
  • 日本橋本石町の薬種問屋・山口屋の手代が殺された。清七という色男で、女癖が悪かったらしい。金は盗られず、正面から一太刀で斬られているので武士の仕業か。読売は「辻斬り」と騒いでいる。隠密同心の要が捜査に乗り出し、清七が悪質な金貸しをやっていたことがわかる。そして、妻の月が殺し屋であることを知らない要は、捜査への協力を依頼する。顔が広まってしまうことを心配しながらも、麦湯売りに扮して情報収集をする月。だが、月には別の「殺しの指令」が……。
  • 夜中にふと目が覚めた。そんなことはこの夜に限ったことではない。若いころなら枕に頭をつけた途端に寝入って朝まで目覚めないのが当り前のことだった。今はそうはいかない。何度寝返りを打っても廊れないときは眠れない。そういう日は手洗いに行き、睡眠薬を服用してから寝床に戻る。そうして何とか朝方まで寝入る。目覚めた時間が六時、七時だと起きてしまう日もあれば、それから九時、十時までぐっすり睡る日もある。
     今夜は私一人である。隣りで寝息をたてたり寝返りを打つ音がまるで聞こえてこない。私は臆病だから私を取り巻く静寂な闇が、私を抑えつけて胸を圧し潰したりしないか、とビクビクしている。
     でもその夜は一人きりのわりには、不思議なほどこわくなかった。もう老人だものなぁ。私がお化けになって人に恐がられる日も間近いのかもしれない。そんなことを考えた。
     夫は今朝入院して、今はいないのである。……
     夫が救急車で入院するのもおそらく珍しいことではなくなって、その回数も増えていくであろう。私がその都度うろたえないように、あわてないように、と神様が私に練習の機会を今日は与えて下さったのであろうか。
     八十七歳と八十二歳の夫婦には、やがては無に帰する日が来るのであるが、その日が来るまで長く生きていくのは、それほど容易なことではない。試練はまだこれからか。とにかく年を取るということは、避けることができないだけに、大変な大仕事なのである。

    年を重ねると同じものが別のように見え、かぎりなく愛しくなってくる。一族の歴史、近所のよしなしごと、仲間たち、そして夫との別れ。漱石の孫である著者によるエッセイ集。
  • 仕事に行きづまった編集者の津山は、本当に作りたい本を作るため、かつて自分が救われた小説の著者、涼元マサミに新作を依頼する。
    そうして生まれた作品が、娘と縁が切れそうだった涼元から、余命宣告された装丁家、心に傷を抱えた書店員、そして自分の時間が止まっていた読者まで、みんなの人生を動かす。

    本を愛するすべての人に!

    本が生まれて、読者へとつながる「本に関わった五人の奇跡」を描く、感動の物語。
  • 心霊と数学で推理せよ!
    累計750万部突破、最強バディミステリ!

    事件を解き明かすのは、赤い瞳を持つ青年と数学で世を解体する学者バディ!
  • 吉川英治文庫賞作家・上田秀人がおくる
    書下ろし時代小説、最新刊!!

    世に怖きは噂の力。
    見せよ! 町方同心魂

    時は元禄、大坂では莫大な富を得た大商家・淀屋が隆盛をきわめる。
    淀屋に借金をする大名が増えて、返済が滞る、さらにカネを借りるという悪循環に陥っていた。
    もはや、淀屋は世を動かす重要な歯車になっていることに危惧を覚えた
    幕府は、目付の中山出雲守を大坂東町奉行の増し役(ましやく)に任じ、淀屋を探らせることに。
    大坂・東町奉行所の同心、山中小鹿(やまなか・ころく)は、
    上役の娘だった妻の不貞を許せず、少々手荒に離縁したのを理由に東町奉行所内で孤立していた。
    「淀屋を潰す証拠を見つける」という密命を帯びた中山出雲守は、気概あるはぐれ者の小鹿に目をつけて、
    淀屋の監視を命じる。いっぽうの淀屋も密かに策を練っていたーー。
    カネを駆使して武士を水面下で操ることに長けた豪商との争いに直面する
    町方同心・山中小鹿は、持ち前の粘り強さでいかに立ち向かうのか。
  • 891(税込)
    著:
    塩田武士
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    80万部突破『罪の声』を超える圧巻のリアリズム小説!

    「聞きたい、彼女の声を」 「知られてはいけない、あの罪を」

    ライターの大路亨は、ガンを患う元新聞記者の父から、
    辻珠緒という女性に会えないかと依頼を受ける。
    一世を風靡したゲームの開発者として知られた珠緒だったが、突如姿を消していた。

    珠緒の元夫や大学の学友、銀行時代の同僚等を通じて取材を重ねる亨は、
    彼女の人生に昭和三十一年に起きた福井の大火が大きな影響を及ぼしていることに気づく。

    「実在」する情報をもとに丹念に紡いだ社会派ミステリーの到達点。
  • 792(税込)
    著:
    大山淳子
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    夜に開かれる猫たちの集会。沙織と朝まで一緒にいたい良男、ゴッホに自分を描いてほしかったキイロ、名前にあこがれる三毛の子猫らが集まり何を話し合っているのか覗いてみるとーー。つまらなく見えて大切なもの、自由としがらみ、生き方を選ぶということ。猫と人の幸せを巡る、せつなく温かい連作短編集。

    不幸ではないけれど、
    ちょっと寂しかったんだ。

    累計50万部突破「猫弁」シリーズの著者が描く、猫と人間の”つながり“の物語

    【もくじ】
    はじめに 
    第一話 良男と沙織 
    第二話 キイロとゴッホ 
    第三話 哲学者 
    第四話 それぞれのクリスマス 
    第五話 ルノワール
    文庫版あとがき 崖下の猫
  • 追悼・伊集院静。2000万人が泣いた伝説のエッセイ、待望の文庫化!
    めぐる季節とともに思い返す、家族、友、仕事、人生――。誰よりも多くの出会いと別れを経験した著者だから語れる、優しさに満ちた魂のメッセージ。JR東日本の車内誌「トランヴェール」の歴代人気No.1連載「車窓に揺れる記憶」に加え、3.11後のこの国の風景を語った特別エッセイ、角田光代、池井戸潤、中島京子、朝井まかて、塩田武士、加藤シゲアキの6人による追悼エッセイを特別収録。

    230万部突破の国民的ベストセラー「大人の流儀」リーズに連なる、小説家・伊集院静の魅力満載。悩み、迷い、立ち尽くす――それでも前へ進むための、すべての大人たちへの魂のメッセージ!
  • コロナ禍、夫の良治に乞われ、病院に同行した名香子。肺がんの診断を受けた良治は、今日からは好きな人と暮らし治療をすると告げて家を出てしまう。人生をやり直すという一方的な言い分に、二十数年の夫婦生活を思い呆然とする名香子。自らの命と真に向き合ったとき、人は何を選ぶのか。直木賞作家渾身の作。

    ”もう一度”
    人生をやり直したかったのは、
    あなただったのか、それとも――。

    自分のものなのに、こんなにも自分の力でどうにもならない人生を、
    生まれてしまったという理由だけで、私たちは生きている。
    角田光代(文庫収録書評より)

    生まれ、生き、そして死ぬ。
    それって一体何だ?


     【目次】
      0 兆し
      1 影
      2 告知
      3 悪い冗談
      4 苦い思い出
      5 家出の原因
      6 ミーコ
      7 夫の恋人
      8 失敗
      9 帰郷
     10 高級な終わり方
     11 再会
     12 枯向日葵
     13 もう一度
     14 産声

       人生は作り上げられるのか 角田光代(「小説現代」2021年4月号掲載書評)
       解説 國兼秀二
  • 1,320(税込)
    著:
    熊谷達也
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    東日本大震災発生時、仙台の職場にいた川島聡太は、ライフラインが寸断されているなか、両親の安否を確かめるため、沿岸の故郷へ向かう。
    半世紀後の同地は巨大な防潮堤に阻まれ、小学三年生の呼人は生まれて一度も海を見たことがなかった。
    時を超えて二人に訪れる真の復興と奇跡を描く、著者渾身の感動長編。

    本書は宮城県気仙沼市がモデルの架空の町を舞台とする「仙河海サーガ」シリーズの1作。
    (『潮の音、空の青、海の詩』改題)
  • 7人制ラグビー×円盤投!
    二刀流で東京オリンピック出場を目指す天才アスリートの
    苦悩と奮闘を迫真の筆致で描く、新機軸スポーツ・エンタテインメント!

    2018年、陸上日本選手権。
    ある選手の活躍が、観客を魅了する。
    7人制ラグビーの日本代表・神崎が円盤投の決勝に出場、日本記録に迫る成績を残したのだ。
    もし円盤投で東京オリンピックへの出場を手にすれば、1964年の東京五輪以来の奇跡――。
    前代未聞の「二刀流」アスリートの登場に世間は熱狂、神崎は瞬く間にスターダムを駆け上がっていく。
    一方、新興スポーツ用品メーカー「ゴールドゾーン」の岩谷は神崎の才能に着目、彼のスポンサードに向けて動き出す。

    長年取材し続けた著者だからこそ到達した、スポーツの「本質」がここにある。
  • 「まるっきり歯ごたえのない推理ですわ!」

    毒舌名探偵が、美人女将として帰ってきた!

    本屋大賞受賞『謎解きはディナーのあとで』著者による、本格ユーモアミステリー!

    猟奇的殺人 vs. 料理的推理!?
    二代目安楽ヨリ子、手料理をふるまい、難事件の謎を解く!

    「二代目、安楽ヨリ子でございます」
    隠れ家のような鎌倉の居酒屋「一服亭」。
    異常なまでに人見知りの女将は、実はとんでもない名探偵だった。
    頭や手脚を切断された画家、老舗レストランの首なし死体、海の巨岩上に残された右脚だけがない遺体…猟奇的事件の数々を驚愕の推理で料理する、本格ユーモアミステリー!

    解説=佳多山大地(ミステリー評論家)
  • 869(税込)
    著:
    桃野雑派
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    「館」×「孤島」×「特殊設定」×「百合」!

    孤絶した楼閣=密室で起きた「絶対不可能殺人」
    最侠のヒロインは、最愛の師の「死の謎」を解くことができるのか!?

    選考委員絶賛!
    第67回江戸川乱歩賞受賞作
    綾辻行人「論理的に真相を解き明かしていくスタンスにはブレがなく、スリリングな謎解きの演出も◎」
    京極夏彦「南宋の密室という蠱惑。武侠小説としての外連。特殊設定ミステリという挑戦。愉しい」

    湖に浮かぶ孤島で、武術の達人・泰隆が遺体となって発見された。三人の武侠を招き、うち一人に「奥義」を授けるとしていた矢先のことだった。孤絶した楼閣は、特殊な武芸を身につけた彼らをもってしても侵入は不可能にみえる。泰隆の愛弟子・紫苑は、姉妹以上の絆で結ばれた恋華とともに、その謎に挑む!
  • 第166回芥川賞受賞作。

    ずっと遠くに行きたかった。
    今も行きたいと思っている。

    自分の中の怒りの暴発を、なぜ止められないのだろう。
    自衛隊を辞め、いまは自転車メッセンジャーの仕事に就いているサクマは、都内を今日もひた走る。

    昼間走る街並みやそこかしこにあるであろう倉庫やオフィス、夜の生活の営み、どれもこれもが明け透けに見えているようで見えない。張りぼての向こう側に広がっているかもしれない実相に触れることはできない。(本書より)

    気鋭の実力派作家、新境地の傑作。
  • 935(税込)
    著:
    横関大
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    シリーズ累計45万部突破!

    2度のドラマ化と映画化で記憶に刻まれた
    泥棒一家、探偵家族、刑事一家の物語――劇的クライマックス!

    三雲華が、Lの一族をめぐる「パンドラの箱」を開ける!

    「しかしもう遅い。ここで引き返すわけにはいかなかった。おそらく全部繋がっている気がした。
     杏が誘拐されたのも、和馬が殺人犯に仕立てられたのも、すべて一本の線で繋がっている。
     そして、その先には、封印された私の記憶があるはずだ」――本文より


    【あらすじ】
    Lの一族の娘・三雲華の夫である桜庭和馬は、ホテルのバーで張り込み中、突如意識を失う。
    目覚めるとスイートルームにいて、浴室には女の死体。殺人犯に仕立てられたのだ。
    そのころ華に「娘を返してほしければ十億円を用意しろ」との脅迫電話が。
    二つの事件が交錯し、一族の秘密が浮かぶ。シリーズ最高傑作!
  • 781(税込)
    著:
    吉森大祐
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    2025年、大河ドラマの主人公。
    絵師、戯作者の才能を巧みに操り、次々と流行を生み出した
    蔦屋重三郎の光と影を描く。

    細谷正充さん絶賛!
    ――吉森大祐、長篇だけでなく短篇の名手でもあったのか。
      喜びと悲しみ、希望と絶望、令和の日本人と変わらぬ人間の姿がここにある。

    喜多川歌麿、東洲斎写楽、恋川春町、山東京伝、曲亭馬琴……
    鋭い閃きと大胆な企てで時代を切り開いた稀代の出版プロデューサー・蔦屋重三郎が世に送り出した戯作者や絵師たち。
    江戸の精華として誰もが知る彼らの人生の栄光と悲哀を描いた、連作短編集。
  • コロナ禍直前の2020年初頭に刊行され、各紙誌書評で絶賛された著者の“会社員”小説史上最高傑作ともいえる『御社のチャラ男』が、ついに文庫化!

    いませんか?
    こんなひと。

    どこにでもいる、軽くて世渡り上手なチャラ男。
    わかっていますか、本当の彼のこと。
    組織に属する「私たち」の実態にせまる“会社員”小説の傑作!
       
    ジョルジュ食品はオイル、ビネガーなどの商品を扱う地方の小さな会社だ。
    社長のコネでやってきた三芳部長は、社内でひそかにチャラ男と呼ばれている。
    自分には自分がないと悟る三芳と、彼のまわりの人々が彼を語ることで見えてくる、この社会に生きる私たちの現実。
    すべての働くひとに贈る傑作“会社員”小説。

    「どこか滑稽な書名に騙されてはいけない。ここに描かれるのは、組織なるものの実態であり、現代社会の問題や病理であり、働いて生きていくという営みの本質である。ジョルジュ食品という、地方の小さな会社を舞台にして。よりによって、チャラ男を軸に据えて。(略)頁を閉じたとき、きっと誰もが、濃密な塊を受け取ることになる。言葉で容易に説明できないその塊は、読者個々の体内を長い時間掛けてさまよう。本作で得たものと、私たちは共に生きていく」(木内昇「解説」より)
  • 関所破りは磔が定め。武州栗橋の関所で偽造の往来手形が発覚、諸国放浪の絵師土田半左衛門が捕らわれた。
    江戸の評定所での調べは淡々と進んだが、寺社奉行の大岡忠相は「小普請組旗本の内藤斎樹なる侍を知らぬか」と脈絡のない名を出し、周囲を混乱させる。
    半左衛門が放浪の旅に出たという十五年前、旗本倉橋家の若侍が斬られ、疑いのかけられた旗本家当主内藤斎樹は割腹し、面目を保ったとして両家が決着、調べが止まった事件が大岡忠相の記憶に甦った。
    謎を謎のまま残してはおけない大岡越前。
    半左衛門あるいはその父土田庫之助と内藤斎樹とは関わりがあったのではないか? 大岡忠相の意を受けて、鷹匠の子・古風十一や元読売屋の金五郎たちが動きはじめる。
    だが相手は格式ある旗本家、決着済みの事件を掘り返す大岡忠相への反発は強い。
    浮かびあがってきたのは、武家に仕える希みを失って隠売女商売に手を染めた土田庫之助の転落と、娘を惨殺された歌比丘尼大鶴の悲痛な嘆きだった。
    蓋をされた十五年前の事件に隠された人々の哀感をていねいに描き出す、辻堂魁の調べ直し事件帖!
  • 寂聴さんの最晩年をいっしょに過ごした、66歳年下の秘書が描く微笑ましい二人の姿と、愛情溢れる寂聴さんの教え。写真も多数掲載!

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