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<夏電書2026>講談社文芸作品 40%OFFクーポン

『文芸・小説、BCCKS Distribution、0~10冊、分冊版を除く』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全875件

  • 二十六歳の蘇凛(スー・リン)、本日をもって「いい子」を廃業します。
    安定した教師の職も、へりくだるだけの実家も捨てて、たった一人で飛んだロサンゼルス。
    憧れの〈星の街〉で出会ったのは、深圳(シンセン)行きの機を駆る、息を呑むほど美しい機長だった。

    黄昏のビーチで交わした、朝が来れば終わるはずの恋。
    けれど帰国した彼女を待っていたのは、母が強引に決めた見合い――その席に、あの夜の男が現れる。
    「自己紹介をしよう。君の未来の夫、陸遼だ」
    名家の御曹司にして最年少機長・陸遼(ルー・リャオ)。彼はなぜか、出会う前から彼女のすべてを知っているようで……。

    あなたは日暮れの黄昏どきに現れて、ロマンスを連れて、わたしのユートピアへと堕ちてくる。
    十年越しの初恋の、答え合わせがはじまる。運命の再会ラブストーリー、開幕。

    ※全三巻の第1巻です。
  • この度、月刊誌「無色」を発刊することになりました。内容は2000文字程度の作品を六篇収録したものです。毎月その月の出来事やキーワードを設定しております。
     タイトルを「無色」にしたのは「無色出版」から出版することと共に、読者の方がこの作品を読み終えた後に今号は「こんな色だったな」と感じてもらえるようにするためです。
     創刊にあたり、新作を書き下ろした作品を収録しています。さらにサラッと読めるように各話ショートショートで綴っています。
     今月から毎月発刊することが決定しておりますので、毎月お楽しみにしていただければと思います。
     それでは、創刊号「無色」をお楽しみください。
  • えっ、うちって上場企業を経営してたの?

    ……は?
    しかも倒産寸前?

    いやいや、ちょっと待て。
    俺、まだ人生をろくに楽しんですらいないんだけど!?

    それなのに、なんでいきなり潰れかけの上場企業を継がなきゃならないんだよ!
    冗談じゃない!

    ……はいはい、わかった。
    それで俺は、いったい何をすればいい?

    ――月に行け?

    おい、もう少し現実的な話をしようぜ。
    それならまだ、世界平和について語るほうが現実味があるだろ。
  • 十二歳のあの日、地震の瓦礫の中から雲舒を救い出してくれたのは、顧景衍だった。

    それ以来、彼女の世界の中心には、いつも彼がいた。八年の片想いを経て、二十歳の春、雲舒は憧れ続けた人の妻となる。

    けれど、五年の結婚生活の中で顧景衍が彼女を愛することはなかった。彼は夜ごと遊び歩き、妻である雲舒には他人のように冷たかった。

    結婚五周年の日、雲舒は彼の本の中から一枚の写真を見つける。そこには、別の女性を優しく抱き寄せる顧景衍の姿があった。

    ――彼には、ずっと心に決めた人がいたのだ。

    離婚の日、彼は雲舒を引き止めなかった。彼女は連絡先をすべて消し、ひとり異国へ渡る。

    そして二年後。止まっていた郵便配達が再開し、雲舒のもとに百八通の恋文が届く。差出人はすべて、顧景衍だった。

    隣にいた恋人が尋ねる。

    「これは、君の昔の男?」

    雲舒は少しも揺れず、静かに答えた。

    「私の中では、もう死んだ人よ」

    だがその“死んだ人”は、雪の中で彼女を見つめ、初めて失った愛の痛みを知る。

    やがて顧景衍は、前妻を取り戻すためなら手段を選ばない男となっていく。
  • ワールド・カップ優勝の夢を抱き、東南アジアにあるカヤオ国のスラム街ドリーム・ヒルズから、世界へと飛び立つサッカー少年、レオン・メンドーサの挫折と希望の物語。サッカーに夢を託した少年、レオン・メンドーサの物語の第一章「スラム街編」です。東南アジアのある国の、トタン板に囲まれたスラム街ドリーム・ヒルズに生まれ育った少年レオン・メンドーサ。未来のない貧困に囲まれながらも、ある日サッカーに出会い日本のジュニア・チームとの試合で蒲田平介コーチの目にとまります。スラム街の男の子レオンが自分のそしてスラム街の人たちの夢をサッカーに託し、小さな身体でたくましく歩み成長する、友情と挫折と希望の長編物語。東南アジアから日本、日本から欧州へと、サッカーの真なる「野生」の強さ、清々しさを纏る、レオンがたどるサッカーの旅路を皆さんと楽しめればと願っています。本作は「スラム街編」です。
  • その夏、蘇念は二十五歳になった。
    自分への誕生日プレゼントに選んだのは、
    一週間だけ、世界から逃げ出すこと。

    ひとりで始まったはずの旅は、
    沈韶との出会いによって、
    夕陽が沈む前の、ふたりだけの逃避行へと変わっていく。
  • 梅雨の夜、残業帰りの沈梔意(ちん・しい)は、市立病院からの緊急献血要請を目にする。

    AB型Rhマイナス――希少な血液型を持つ彼女は、土砂降りの中、迷わず病院へ駆けつけた。

    その直後、両親からかかってきたのは、いつもの結婚の催促。

    うんざりしながら受け流していたその会話を、偶然、池硯舟(ち・けんしゅう)に聞かれてしまう。

    グループの新社長。
    端正で冷静、仕事では容赦がないと噂される男。

    彼は壁にもたれ、淡々と言った。

    「僕と結婚しよう」

    彼女は彼の祖父を救った。
    彼は彼女のために、“夫役”を引き受ける。

    会社では赤の他人。
    両親の前では仲のいい夫婦。
    家では、ただの同居人。

    期限つきの偽装結婚。
    そのはずだった。

    けれど、会食で彼女が無理に酒を飲まされそうになったとき、池硯舟は薬指の指輪をゆっくりと回し、冷ややかに相手を見据えた。

    「どういうつもりだ。うちの人間に手を出すとは」

    そしてある日、会社の会議室で、二人の秘密は思わぬ形で暴かれる。

    大型スクリーンに映し出されたのは、沈梔意が親友へ送った、社長への愚痴。

    静まり返る会議室。

    池硯舟は少しも慌てず、ただひと言。

    「夫婦のじゃれ合いです」

    契約から始まった関係は、やがて少しずつ、軌道を外れていく。
  • 空き缶に向かってションベンしてんじゃねえよ、クソ野郎。くだらねえにもほどがあんだろ。全部俺の顔に跳ねてんじゃねえか。てめえ、尿でも飲んでんのか? なんでそんな臭えんだよ。
    お前が一発殴っただけで、俺が死なないよう土下座して頼む羽目になるんじゃなきゃ、今ごろマジで一発ぶん殴ってるところだぞ。
    今夜はやっぱ、公園で寝るか。あっちなら、まだ小便くせえ匂いも少しはマシだろ。
    ……待て。クソ。待て待て待て。雄二。沈むな。こんなところで沈むんじゃねえ。
    あああ! 俺はこのままニューヨークの路上でくたばるのかよ!!!!
    しっかりしろ、雄二。この一発で、クソデカいヤマを張る。
    八十三億人を騙し切る、とんでもねえ大嘘だ。
    クソが。やってやる。勝てば人生アガリだ。負けたら?
    負けたらどうなるかなんて、誰が考える度胸あんだよ!!!
       * * *
    「地球上の全人類へ通告する。本通告者の威嚇能力の有効性を証明するため、あなた方は、これより三分間、太陽を喪失する。カウントダウンを開始する。10、9、8……3、2、1」
       * * *
    【世界科学通信(WSC)緊急速報】
    【東部時間 09:10
    太陽の地球側に面した光球、彩層、およびコロナにおいて、全波長域にわたる電磁放射が同期して途絶した。対象は可視光、赤外線、紫外線、X線、ガンマ線。
    中断期間中、太陽スペクトルに固有の特徴は完全に消失した。ただし、太陽そのものは原位置に存在していた。
    しかし、その放射は三分間、地球に到達しなかった。】
    【我々は遮蔽されたのではない。我々は、三分間、太陽を失った。】
  • 夫を亡くした尤碧禾は、亡夫の弟を連れて故郷を離れ、上海の片隅で小さな店を営んでいた。

    余計な詮索を避けるため、二人は周囲に「従姉弟」だと偽って暮らしている。

    そんな彼女が、ひょんなことから関係を持つようになった相手は、上海でも名の知れた若き富豪・万淙生。

    冷たく寡黙で、何もかもを手にしている男。

    偶然から始まった関係は、名もないまま続いていた。

    自分と彼の間には、決して埋められない隔たりがある。

    この関係は、いずれ終わる。

    そう思っていた尤碧禾に、ある夜、万淙生は淡々と告げる。

    「明日の朝、籍を入れに行く」

    言葉を失った、その時。

    一本の電話が鳴った。

    「義姉さん、明日は兄さんの命日だ。俺と一緒に帰る?」

    亡夫の弟が、昔のままの呼び名で彼女を呼んだ。

    その一言を聞いた瞬間、万淙生の眼差しが凍りつく。

    「……義姉さん?」

    隠していたはずの秘密が、もっとも知られたくない男に暴かれた夜。

    冷たい声が、耳元に落ちる。

    「泣くな」

    「お前の前夫は、そうやって教えたのか?」
  • 香川県坂出市にある〈坂出人工土地〉はメタボリズムを代表する建築家の一人、大高正人によって作られました。1960年代に築かれた、かつての未来都市を巡る虚構的断片の物語。
  • 1,980(税込)

    アフリカに魅せられた男が二人いた。サハラ砂漠縦断を目指した幕末の小倉藩士・関口源次郎、そして現代を生きる首都東京生命科学大学大学院生・穂樽蓮。幻の『真正の黄金のコーヒー豆』の神木を巡り、二人の男の冒険は時空を超えた物語となり、やがてアフリカ大陸奥地で繋がりある。新たな冒険譚の始まりの物語。
  • 彼氏の浮気を目撃した、その夜。
    帰り道で偶然再会したのは、昔の知り合いだった。

    集まりのたびに冷たい視線を向けてきた、近寄りがたい男。

    衝動のまま、問いかける。
    「……私と、試してみる?」

    返ってきたのは、迷いのない拒絶。
    「軽い関係はしない」

    それならそれでいい。そう思って背を向けた——次の瞬間。

    腕を掴まれ、そのまま部屋へ引き込まれる。

    拒んだはずの男は、なぜか手を離さない。

    これは、終わるはずだった関係が、
    静かに、そして確実に変わっていく物語。
  • 左手の小指に赤い感覚器官あり。赤い糸と言われ運命の相手を導きを信じて運命の人を探す。
    …………………………
    左手の赤い糸と羽衣。赤い糸の導きを信じて運命の人を探しに行く。
    宇宙遭難者と血族と未来
  • 名家の令嬢。
    美貌、学歴、品格——すべてを兼ね備えた“理想の淑女”。

    誰もが憧れる存在だった彼女は、
    常に完璧であることを求められてきた。

    だが——
    家業の崩壊をきっかけに、その人生は一変する。

    彼女が選んだのは、
    かつて関係を持った男との“契約結婚”。

    愛はない。
    あるのは、利害と打算だけ。

    完璧な妻を演じ、距離を守るはずだった。

    なのに——

    離婚を切り出した瞬間、すべてが狂い始める。

    「離婚?」
    感情のない声で笑った男は、彼女を逃がさない。

    仮面を外した彼女と、
    執着を隠さなくなった彼。

    壊れていくのは、どちらか。

    これは、
    “完璧な淑女”であることをやめた女と、
    彼女を手放せなくなった男の——再愛の物語。
  • 名門中の名門、孟家の御曹司。
    財閥の後継者にして、冷徹で寡黙な男。

    完璧すぎる容姿ゆえ、令嬢たちが夢見る最高の結婚相手——のはずが、
    彼はすでに、誰にも明かさず結婚していた。

    どんな場でも外さない、薬指の銀の指輪。三年間、一度も。
    妻の正体を知る者はいない。

    親友たちに問い詰められても、返ってくるのは一言だけ。

    「妻は若い。人見知りなだけだ」

    ——嘘つけ。

    全員が確信していた。あの指輪は、女避けのブラフだと。
    ある日、電話の向こうから小さなくしゃみが聞こえるまでは。

    一方——
    北京大学の校花として注目を集める彼女は、
    名門の令嬢だった過去を隠し、別人として生きている。

    誰も知らない。
    彼女がすでに、誰かの妻であることを。

    感情のない政略結婚。
    互いに干渉しない関係。

    ——のはずだった。

    ある日、彼の書斎で一冊のノートを見つける。

    「猫の飼い方マニュアル」
    開いてみると、見覚えのある鋭い筆跡。

    「私の妻は猫に似ている。猫は縄張りの生き物だ。信頼には時間と忍耐が要る」
    1.十分な時間と空間を与える
    2.安全な場所を用意し、逃げ場があると感じさせる
    3.叱責や強制は、信頼を完全に壊す
    4.主導権は猫に渡し、彼女のペースを尊重する
    5.ゆっくり近づき、自分の存在に慣れさせる
    6.接触の時間と頻度を増やす
    7.さりげなく誘導し、猫から近づいてくるようにする。反応を見て調整
    8.猫が好む場所に触れ、心地よさを与える
    9.猫の体力づくりを強化する

    最後の一行を読んだ瞬間、顔が一気に熱くなった。

    ——このクソジジイ!!!
  • すべてを失いかけた女優に、ひとつの“選択肢”が差し出された。

    相手は、北京最大の財閥を率いる男。
    冷酷で、感情を持たないと噂される支配者。

    それは救いだった。
    ——同時に、逃げ場のない檻でもあった。

    やがて訪れる「終わり」。
    彼が結婚を選ぶその時、この関係は静かに終わるはずだった。

    けれど彼女は、振り返らなかった。
    すべてを捨てて、去った——

    それで終わるはずだった関係は、
    数年後、彼の“執着”によって再び動き出す。

    人気絶頂の中、突如暴かれたスキャンダル。
    「パトロン」「裏取引」「過去の秘密」

    すべてを失うかもしれない夜、
    彼は初めて、公の場に姿を現した。

    「彼女は、俺の人生でただ一人の存在だ」

    支配するはずだった男が、
    最後に——彼女に跪く。
  • 家族からの結婚圧に押され、何十人もの相手と見合いを重ねても、決まらないままの彼女。
    ある夜、酔った勢いで幼なじみに軽く言った。
    「いっそ、私たち結婚しない?」

    冗談のはずだった。
    相手は完璧すぎる男。頭脳明晰、名門出身、家業を継ぐエリート。
    誰もが憧れる存在で、恋愛とは無縁のまま生きてきた男。
    そんな彼が、答えた。

    ——「いいよ」

    幼なじみ、兄妹のような関係。
    波ひとつ立たないはずの結婚生活。

    ……のはずだった。

    端正で禁欲的、理性でできたような男は、
    結婚後、まるで別人のように距離を詰めてくる。

    その違和感の正体に気づいたとき、
    彼女は初めて知る。
    この結婚が“偶然”ではなかったことを。

    やがて訪れる、決定的なすれ違い。
    離婚を選んだその後で、彼女は知ってしまう。

    ——彼が、何年も前から自分だけを見続けていたことを。

    「君が好きだと言ったあの日、
     僕はもう、ずっと前から君を愛していた」

    軽い結婚のはずだった。
    でもそれは、一途すぎる愛のはじまりだった。



    ■キーワード
    契約結婚/幼なじみ/片想い/先婚後愛/すれ違いからの再愛

    ■一言キャッチ
    軽い結婚、重すぎる愛。
  • すべてを失ったその日、彼女はもう一度目を覚ました。

    裏切られ、すべてを奪われた人生。

    信じていた者に踏みにじられ、
    帰る場所も、守るべきものも、失った。

    ——その結末の先で、彼女はもう一度目を覚ます。

    気づけば、すべてが壊れる前の世界。

    やり直しの機会を得た彼女は、決めた。

    もう二度と、同じ過ちは繰り返さない。

    甘い言葉に騙されず、
    偽りを見抜き、
    静かに、確実に、運命を書き換えていく。

    これは——
    すべてを知る令嬢の、静かな反撃の物語。
  • その世界には、“見えないルール”がある。

    優雅に見える菊花の宴。
    だがその裏では、家柄、財力、人脈——
    すべてが静かに比べられていた。

    茶一杯にも格があり、
    衣装の色ひとつで笑われ、
    何気ない一言が、立場を決める。

    努力すれば届くと思っていた。
    だが知ることになる。

    この場所では——
    「持っている者」だけが選ばれるのだと。

    誰かは、関係で道を開き、
    誰かは、裏で駒を動かし、
    誰かは、優雅な顔で全てを操る。

    そして本当に恐ろしいのは、
    誰も表では争わないこと。

    静かに、確実に、差は広がっていく。

    やがて彼女は気づく。
    ここは“居場所”を探す場所ではない。

    ——“支配する側”になるかどうかを問われる場所だ。

    階層、選別、そして女性たちの知略が交錯する、
    無音の戦いが、今始まる。
  • 子どもたちの色と友彦の青。
    青は子どもたちの色を染めない色。
    青は友彦の色。
    青も世界の中の一つの色なのです。
    青春物語をお楽しみください。
  • 京城一の美貌と謳われた名門令嬢――昭華県主。

    皇帝に寵愛された公主の娘として生まれ、
    両親に溺愛されて育った“掌中の珠”。

    しかし十六歳で嫁いだ先の夫は、臆病で無能な野心家。
    夫婦の心はすぐに離れ、財産を分けて別居。
    結婚は名ばかりのものとなった。

    二十七歳となった今、
    彼女は南方の領地〈緑桑塢〉で自由気ままな生活を送っている。

    広大な荘園、富と権力、忠実な従者たち。
    だが、この地では日々さまざまな事件が起こる。

    盗み、争い、不可解な死――

    聡明な県主は、領主として民の訴えを裁き、
    時に自ら現場に赴き、謎を解き明かしていく。

    そんな彼女の前に現れたのは、
    かつて幼い頃、彼女の家に預けられていた少年。

    今や皇帝の子として封じられた、若き親王だった。

    年下で、狡猾で、執念深い男。
    そして――彼女にだけ執着する男。

    彼は微笑んで言う。

    「あなたと私が結ばれる理由ですか?」

    「縁がなくても――権力があればいい。」

    領地で次々と起こる奇妙な事件。
    背後に潜む陰謀と権力争い。

    そして十年越しに再び動き出す、危険な恋。

    聡明な美女県主 × 腹黒年下親王。
    二人が挑むのは、恋と謎に満ちた事件の数々――

    中華風ミステリ×ロマンス、開幕。
  • 江南の商家に生まれた、一人の美しい娘。
    その評判は都にまで届き、権貴たちはこぞって彼女を囲おうとした。

    一方、権勢を極める宰相は、清廉を誇り、
    長年女人を寄せつけぬ冷徹な男として知られていた。

    ――だが、たった一度の出会いがすべてを変える。

    彼は彼女を手に入れ、決して手放さなかった。

    やがて都に広まる噂。
    「宰相は商家の娘を娶り、掌中の宝のように寵している」と――

    これは、冷徹な男の執着と、
    一人の少女が天下一の寵を得ていく中華宮廷浪漫。
  • こちらは既にkindleから出版している『VIMANA』シリーズの15巻から16巻までを一冊にまとめ、少しお求めやすくしたものになっています。
    健一は、瀕死の重症を負ってしまった小百合を救うべく、襲い来る敵を次々と撃破してく。そして残るはひとりの敵を片付ければいいだけとなった。だが、しかし、その残り最後の敵は、強細胞戦士とは思えない洗練された剣技を持つ男だった。健一は奮戦するも徐々に追い詰められていく。そして遂に、強細胞戦士のレイザー・セイバーが健一の身体を捉えようとしていた―――。
    一方その頃、ミフィアは小百合たちを救うべく、ミルージャ案内のもと火星教団施設内へと忍び込んでいた。やがてミフィアは小百合たちの居場所を特定することに成功するも、火星教徒に補足されてしまう。火星教徒は不審人物であるミフィアを排除するべく、多数の追っ手を差し向けてきた。果たして、ミフィアは敵を退け、無事小百合たちを救うことはできるのか⁉

    他方その頃、エルーナは自分に全ての罪を着せてしまおうとするオプトラスの企みに追い詰められていた。軍法会議への出頭命令が2度に渡り届き、次は帝国警察が逮捕に向かうと脅されてしまう。軍部も暗に皇太子リフグート失踪事件にはエルーナが関わっているとの情報を流していた。このままでは処刑されるしかないと判断したエルーナは、父エルシスと共にある計画を実行に移す決意を固める。果たして、そのある計画とは⁉
  •  ある日、とある場所で少年は願った。

    「旅がしたい」

     その瞬間、世界が動き出し、何かが少年を未だ見ぬ冒険へと誘(いざな)った。

     少年は許可された。
     いま言えることはそれだけだ。
  • 五百両の銀子で、私はその男に買われた。

    当代随一の才子と謳われ、誰もが温潤な君子だと信じて疑わぬ男――
    だが私は知っている。
    その麗しい仮面の下に、実の父さえ手に掛けるほど冷酷な本性が潜んでいることを。

    没落し、行き場を失った私は彼のもとへ売られた。
    「いつか、あの手で私も殺されるのではないか……」
    怯えながら過ごす眠れぬ夜。

    しかし彼は、私の予想に反して血塗られた道を進み続ける。
    私の前に立ちはだかる者があれば、神を屠り、仏を殺してでも――
    その手を決して離さなかった。

    恐怖から始まった縁は、やがて私を最高位の座へ押し上げる。

    皇后へ。

    「泣くな。お前の足元に転がる死体は、すべて私が片付けてやろう」

    絶望の底で買われた少女と、冷徹な才子。
    血と執着が織りなす、中華宮廷ロマンス。
  •  決断と覚悟と行動で華麗に転身する5人の女達の物語!
    人生には後戻りの出来ない決断や覚悟や行動が在る。理由や動機はそれぞれ違っても、独立、転身、転生、再生、再出発などなど、それは将に人生の時の瞬なのである。
  • 【亡き夫に捧げたはずのこの身を、暴君に暴かれて】
    シングルマザーであることを隠し、冷徹な御曹司の秘書となった彼女。
    遊びのつもりで始まった、富と快楽に溺れる日々。
    「彼が飽きれば、この関係は終わる」
    そう信じて別れを切り出した夜、彼はダイヤの指輪で彼女を縛りつけた。

    「逃がさない。お前を妻にする」

    しかし、その瞬間現れたのは、彼女が隠し通してきた「娘」だった。
    「……ママ?」
    暴かれた秘密。愛を知らない独裁者の、執着の行方は――。
  •  本書は19世紀フランスの詩人シャルル・ボードレール(Charles Baudelaire, 1820 - 1867)の詩集です。彼の唯一の韻文詩集『悪の華』の第二版(1861年)からの抄訳に加え、『悪の華』初版(1857年)において、裁判所より削除を命じられたいわゆる「禁断詩篇」六篇、および死後出版の『悪の華』第三版(1868年)より一篇の詩を収めたものです。わかりやすい現代の日本語による訳詩とともに、理解を助ける画像を多く収録しており、ボードレール入門に最適な内容となっております。読者がボードレールに興味を持つきっかけとなれば幸いです。(訳者)
  •  ある聖金曜日、ブラジル南部の州都ポルト・アレグレのランドマークたる高層ビルの一三階から、一人の若い女性が投身自殺をした。現場に立ち会い、身投げを目撃した社会階級、職業、性別を別とする七人の面々。その悲劇的出来事が彼らの人生にいかなる影響を及ぼすのだろうか?
     
    「この世界に誰一人として不要な人間など存在しない」
     そうした作家の人間愛に満ち溢れる言葉の具現化たる本作品。七人の目撃者はもちろん、作中に登場する人物は全てが主人公である点も見逃せない。作品の舞台こそ、二〇世紀初頭のブラジルだが、一読すれば、時代、国籍、人種が異なろうとも、人間の持つ本質部分に何ら変わりがないことに気づかされるだろう。つまり読者一人一人もまた、本作品の登場人物且つ主人公なのだ。
  • 建平の初め、大洪水が街を呑み込み、すべてを奪った。 泥濘に沈みかけていた六歳の少年、宴寧(えんねい)を救い上げたのは、少女・宴安(えんあん)の細い手だった。

    「この子を、うちに置いてあげて」

    血の繋がらない老婆と、行き場のない少女。 そこへ、さらに寄る辺ない少年が加わった。 三人は「家族」となった。 貧しくとも、その絆は永遠に続くはずだった。

    月日は流れ、少年は美しき天才へと成長し、科挙を受けるため都へと旅立つ。 「合格したら、もう二度と苦労はさせない」 それは、少年が己に課した、最愛の姉への誓いだった。

    ――しかし。

    栄光を掴み、帰郷した彼を待っていたのは、 「姉」が他人の妻となり、別の男の腕に抱かれているという現実。

    「一生、離れないと言ったのに」

    姉の清らかな瞳が、自分以外の男に向けられる。 その瞬間、宴寧の中で何かが音を立てて壊れた。

    先に裏切ったのは、阿姉だ。

    ならば、 どんな手段を使おうと、誰に責める権利があるだろうか。 逃げ場のない愛が、静かに、そして深く、彼女を侵食し始める。
  • 大理寺の官営食堂に、新人の厨娘がやってきた。

    まずいことで名高い食堂?
    行くわけがない。

    役人たちは鼻で笑った。
    「食堂?絶対ごめんだ」

    ——しかし、数日後。

    「今日のメニュー、竹の子と豚肉の煮込みらしいぞ」
    「……あの匂い、反則じゃないか?」

    昼前から漂う香りに、
    通りすがりの官吏が足を止め、
    隣の役所の連中まで、塀越しに恨めしそうな顔をする始末。

    かつて食堂を嗤っていた高官たちも、
    次第に沈黙し、
    やがて視線を逸らしながら、こう言い出す。

    「お、おい……」
    「……ついでに、俺の分も買ってきてくれ」

    まずい食堂は、こうして——
    長安一、逃げ場のない人気スポットになった。
  • 皇帝の最愛の弟として将来を嘱望された礼王は、二十歳の若さで急逝した。
    遺されたのは、若く、美しく、そしてあまりにも儚い王妃・雪慈。

    再嫁を許されぬ皇族の未亡人。
    それでも彼女の美貌は、後宮に静かな波紋を広げていく。

    愛子を失い病に伏した崔太妃の看病のため、雪慈は宮中へと召される。
    そこは、欲望と権力が渦巻く後宮――
    一歩踏み違えれば、名誉も命も失いかねない場所だった。

    清らかで慎み深い雪慈は、苛烈な姑の仕打ちにも耐え、誰からも疑われぬ存在として振る舞う。
    やがて宮中の者は皆、彼女を「無垢な未亡人」だと信じ切るようになる。

    だが――
    その裏で、天子はすでに彼女を見逃してはいなかった。

    密やかな夜、帝は囁く。
    「朕の皇子を、皇后として産むか。それとも、名もなきまま産むか」

    それは愛ではない。
    慈悲でもない。

    皇権という名の選択を突きつけられた時、
    彼女は“守られる女”であり続けられるのか。

    禁忌と権力が交錯する、
    中華宮廷ロマンス。
  • 名門の家が没落し、
    一人の少女は国境へ逃れ、晋王の屋敷で下女として生きることになる。

    身分は卑しく、命は軽い。
    ――ただ、その美しさだけが、災いだった。

    女に興味を示さぬ晋王を前に、太妃は焦っていた。

    ある日、少女は大罪を犯し、処刑寸前まで追い込まれる。
    命を救った太妃は、冷酷な条件を突きつけた。

    「王爺を誘惑しなさい。
     身を捧げれば、罪は許す」

    生きるため、
    少女は主君に近づくことを選ぶ。

    二か月後、役目は果たされた。
    命は繋がれた。

    だが条件は、終わらなかった。

    「世子を産めば、自由にしてやる」

    一年後、男児が生まれる。
    それでも解放はされない。

    「もう一人。
     娘を産めば、十万両で都を去らせてあげる」

    三年――
    妾としての役目を終え、少女はすべてを捨てて姿を消す。

    やがて家は雪冤され、
    彼女は再び名門の令嬢として都へ戻る。

    幼なじみである皇帝は、
    「過去は問わない」と、彼女を皇后に迎えた。

    ――すべてが終わったはずだった。

    しかし三年後、
    病弱な天子は急死し、天下は乱れる。

    晋王が兵を挙げ、宮城を包囲する。

    金鑾殿で再会する、
    かつての主と、かつての妾。

    今や彼女は、幼帝を支える皇太后。

    「――皇嫂」

    その一言に、すべてがよみがえる。

    これは、
    一人の女が“そう呼ばれる日”まで、
    何度も身を差し出し、生き残ってきた物語。
  • 千年にわたり受け継がれてきた因縁は、
    一つの死によって、再び動き出した。

    完全密室の中で、ひとりの婦人が不可解な死を遂げる。
    扉も窓も内側から固く閉ざされ、
    外部からの侵入は不可能だった。

    嘆き悲しむ夫は、誰からも称賛される理想の伴侶――
    しかしその裏で、複数の妻妾を囲っていた事実が明らかになる。

    財政破綻寸前の屋敷は、
    彼女の裕福な実家からの援助を今も待ち続けている。

    さらに、異母妹の正体は
    彼女の舅が隠してきた「実の娘」だった。

    嫉妬、金、血縁、裏切り。
    すべてが動機に見える。

    だが――
    彼女が殺された理由は、そのどれでもなかった。

    真実に辿り着いたとき、
    読者は“動機”という概念そのものを疑うことになる。
  • 彼女は、自分の命がそう長くは続かぬのではないかと、薄々感じていた。
    窓辺に置かれ、長年ともに過ごしてきた油灯さえ、近ごろは理由もなく消えることが多い。油を注ぎ足しても、炎は心細く揺れ、いつ途絶えてもおかしくない。

    そんな折、彼女は幾度も同じ夢を見る。
    紫藤の花が咲き満ちる藤棚の下。幼い自分が、短い脚をぶらぶらと揺らしながら座っている。
    白くふくよかで、饅頭のような乳母が、穏やかな声で食事を口に運んでくれる。

    ——もし、本当にあの頃へ戻ることができたなら。
    あの時見過ごしたもの、守れなかったもの。
    その人生は、果たしてどれほど違う道を辿ったのだろうか。
  • 五年目の守寡の夜、激しい雨の中、我が家に仮面の男たちが現れた。
    血の匂いをまとい、人ならぬ気配を漂わせる彼らの中心にいたのは、黒衣の青年だった。
    彼は丁寧な口調で一夜の雨宿りを願い、そのまま去らなかった。

    逃げようとすれば捕らえられ、拒めば先回りされる。
    絶望の中、私は亡き夫の位牌を突きつけたが、彼は執着を捨てなかった。
    やがて私は、仮面を外さないことを条件に、無理やり婚礼を強いられる。

    ある夜、眠る彼から仮面を奪った私は凍りついた。
    そこにあったのは、亡き夫と寸分違わぬ顔だった。

    一方、魔に堕ち記憶を失っていた商星瀾は、農家の未亡人に異常なほど惹かれていた。
    彼女が位牌を突きつけた瞬間、すべてを思い出す。
    五年前、彼は愛する妻に崖から突き落とされ、その憎しみの果てに魔となった。

    ――そして今、仮面の下で微笑みながら、再び彼女の前に立っている。
  • 父は朝廷を統べる宰相・尚書令。
    母は皇帝の姉にあたる長公主。
    一族の男たちは皆、江左随一の名門に生まれた才俊であり、気品と風流を身にまとっていた。

    ――士と庶の隔たりは、天が分かつほどに深い。

    だからこそ洛神には、どうしても理解できなかった。
    名すら聞いたことのない寒門出身の、江北の荒野で生きてきた一介の武将が、
    なぜ、自分の父に向かって、堂々と婚を求めることができたのかを。
  • 細雨にそよ風、青い幟が揺れる小さな店。
    異国の胡姬は花のように微笑み、
    新豊の美酒に、若い葵と筍、金齑玉鱠――
    香り立つ料理が、今日も長安の一角を満たしている。

    京兆少尹・林晏の視線は、
    その店の女主人――雪のように白い肌と杏の瞳をもつ彼女に向けられた。

    名門の令嬢が、今や当垆に立ち酒を売る身。
    なんと哀れで、なんと嘆かわしいことか……。

    ――しかし。

    沈韶光は今日もご機嫌だ。
    美酒と美食に囲まれ、
    通りを行き交う凛々しい若者たちを眺めながら、
    「こんなに楽しい暮らし、他にある?」と心の中で笑う。

    一方の林晏は眉ひとつ動かさず、冷ややかに思う。
    派手に着飾り、馬を駆り、
    闘鶏に興じる五陵の若造ども――
    ……そろそろ、きっちり取り締まるべきではないか。
  • 火を継ぐ者として成長したリオ。
    今度は、火を持たぬ少年ユウに、その灯火を手渡す番だった。

    本作は、絵本風ファンタジーシリーズ『FLARE』の第2巻。
    前作『炎の子リオと精霊の誓い』から数年後の後日譚であり、
    「継承」や「次世代との絆」を描いた心あたたまる物語です。

    火を恐れず、伝える勇気を持つこと。
    それが、リオにとっての“次の一歩”でした。

    子どもも大人も読める、優しく深いファンタジー作品。

    【FLAREシリーズ 第2弾】
    壮大な自然の力と、少年少女たちの成長を描く幻想冒険譚。
  • 人生は、いつも大きな出来事で動くとは限らない。
    ふと見上げた空、何気ない一言、言えなかった気持ち。
    そんな一瞬が、心を静かに揺らすことがある。

    『ショートショート〜静かに心が動いた日〜』は、
    日常の中に潜む感情の変化を描いたショートショート作品集。

    空、色、影、夢、別れ、後悔、再生。
    登場するのは、あなたの隣にいそうな普通の人たち。
    特別ではない出来事だからこそ、物語は深く胸に残る。

    一話数分で読める短編ながら、
    読み終えたあと、ふと自分の人生を振り返りたくなる。

    忙しい日々の合間に、
    静かに心と向き合う時間をくれる一冊。
  • AIは、人の心の奥にある詩情をどこまで理解できるのか!?
    ​詩人☓AIが協力して磨き上げた哲学とニヒリズムの詩五篇。
    磨き上げた結晶を携えて公募の文学賞という現実の評価に挑戦しました。
    ​緻密な計画のもとで進められたこの現代的な実験の顛末はいかに。

    【所収作品】
    ・誰もいない
    ・未来形と進行形
    ・彷徨ノ果テニ何ガミエルト云フノダロウカ
    ・満月は吠えて
    ・誕生
  • 「銘仙の呼ぶ声が」
    高校生のカナは、骨董市で出会ったアンティーク銘仙に触れた瞬間に不思議な声を聞いて、衝動的に秩父への小旅行を決意する。旅先で出会ったのは、祖母の銘仙を守るためコレクターになったアヤノさんや、思い出の銘仙との別れを惜しむおばあさん――銘仙の着物を通じて時代と世代を越えて交流する人たちを描く、絹の里・秩父と銘仙をめぐる小さな旅の物語。

    「おばぁが織った振袖」
    「まりちゃんの振袖、おらが織ってやるよ」十七歳の茉里奈におばぁが宣言した。初孫の成人を祝う祖母は、機織りの伝統技術を持つ織り子。家族にとってはただの"おばぁ"だけど、その手仕事には誇り高き技が宿っている。織り上がった着物に初めて袖を通す成人式の日に起こった、振袖と家族の物語。
  • こちらは既にkindleから出版している『白亜紀戦争』の一巻から二巻までを一冊にまとめ、少しお求め安くしたものになっています。西暦二千三十六年、欧州原子核機構で行われていた粒子衝突実験の最中に、偶然ミニブラックホールが生成される。そしてこのブラックホールを研究することによって、遂に人類は長年の夢だったタイムトラベルの技術を手に入れた。タイムトラベルの技術を手に入れた人類は、恐竜絶命の真相を探るべく、今から六千五百万年前の世界へ探査機を送ることにする。すると、その探査機が捉えた映像には不可思議なものが写り込んでいた。それは先進的に発達した未来都市のようなものと、直立歩行する、恐竜から進化したとしか思えない人型の生物だった。この事実に興味を覚えた人類は、謂わば恐竜人とでもいうべき彼らの実態を探るべく、各部門の専門家七名を六千五百万年前の世界にタイムマシンで送ることにする。やがて六千五百万年前の世界に辿り着いた七名は、恐竜人の実態を調べるべく動き出すのだが、しかし、彼らはそこで驚くべき光景を目にすることになるのだった。果たして、彼らが目にしたその驚くべき光景とは⁉
  • 村で生きる少年リオは、火の精霊イフリートとの出会いをきっかけに、自らの力と向き合う冒険に旅立つ。

    この物語は、「希望の火」を継ぐ子どもたちの、命と選択の記録。
  • — 記憶は、いつもそばに
    私たちは、忘れる生きものだ。
    覚えていたはずのことが、気づけば遠く、かすんでしまっている。
    けれどふとした瞬間、ひとつの音や匂い、光の揺れが、あの日の自分をそっと呼び戻すことがある。
    それは、記憶のかけら。
    拾い集めるようにたどるうち、いつしか「私」という輪郭が見えてくる。
    この物語は、私が紡いできた、いくつもの「思い出し方」の記録。
    どれも日常のほんのすきまにある風景だけれど、そこには確かに、あのときの「私」が、生きている。
    記憶は、ただ過去を懐かしむためのものじゃない。
    いまを照らし、これからへとつながっていく、やわらかくて、しなやかな灯りなのだ。
    もしあなたが、いま立ち止まっているのだとしたら。
    もしどこかに、大切な何かを置いてきたままだと感じるのなら。
    この物語のどこかに、あなたのかけらが見つかりますように。
  • 水槽の中にいる“それ”を見つめるうち、現実と幻覚の境界が崩れていく――。
    ある日、入居した部屋に設置されている謎の水槽。

    謎の視線を感じ、水槽を覗くうち、やがて“視線が返ってくる”ことに気づく。

    恐怖と好奇心が交錯する心理ホラー短編。
    REFLECTORシリーズ第1作。
  • こらちは既にkindleから出版している『時空警察』の三~四巻までを一冊にまとめ、少しお求めやすくしたものになっています。平安時代での任務を終え、現代日本へと帰還した亮とミカエラと孝之の三人は、そこで確かにそうであったはずの事実がいつの間にかそうではなくなっているという、不可解な事象がたくさん発生しているということを知ることになる。たとえばかつて太平洋の下にぽつとん孤立するように存在していたはずのオーストラリア大陸の位置が、いつの間にかインドネシアから見てすぐ下の位置に存在することになっていたりするのだ。そして何故このような事態が起こっているのかその原因を探るため、亮とミカエラと孝之の三人は四次元時空移動機に乗り、遠方の時空領域へ向かって移動を開始する。だが、亮たち三人の乗る四次元時空移動機が目的の時空領域に到着しかけたまさにそのとき、突然正体不明の飛行物体から攻撃を受け、亮たち三人の乗る四次元時空移動機は未知のパラレルワールドに不時着してしまうことになる。そこには牛鬼の元となったと思われる凶暴な生物が多数生息していて───果たして、亮とミカエラと孝之の運命は⁉ そして何故大陸の位置が突然変わってしまうというような不可解な事態は起こっているのか⁉
  • シリーズ6冊
    1,0892,034(税込)

    謎を秘めた長短二本の剣と、それを巡る人々の織りなす長大な大河歴史ファンタジー小説。ノベルアップ+「文芸・純文学」部門で2022年から2024年7月まで年間ランキング2位をキープ(現在も記録更新中)の人気作品、ようやく重い腰を上げての電子書籍化です。
  • 湘南にある鄙びたボウリング場を巡り、三つの話が動きだします。エバと盗難美術品捜査官、北海道の弁護士夫婦、そして緑の丘の子供たち。左脚は動かず右手を無くし黙々とボウリングをする田中陽介という男が、やがてこの三つの話を結びつけ、やがてひとつの物語を織りなしていく、大人のための物語です。





  • こちらの小説は既にkindleから出版している『氷結された古の記憶』の1~2巻までを一冊にまとめ、少しお求めやすくしたものになっています。

    古学者である佐藤美咲と中川雄二のふたりが、青森県郊外で縄文時代の集落跡の発掘調査を行っていると、偶然、地中から金赤色をした不思議な金属板が見つかる。その金属板には、楔形文字に似た未知の文字と、更には高層ビルを思わせる絵が刻まれていた。佐藤美咲と中川雄二のふたりは、自分たちが発見した金属板に興味を覚え、独自の調査を重ねる。そのうちにある可能性が浮上する。それは、金属板は失われた文明、アトランティス文明と何か関りがあるものなのではないかというものであった。ふたりは金属板の更なる真相を探ろうと動き出すのだが、ときを同じくして、ふたりを闇へと葬り去るべく動き出した組織が存在した。彼等は失われた文明の叡智引き継ぐ者たちの末裔であり―――果たしてふたりの運命は⁉ そして金属板に秘められた真実とは⁉
  • 2025年6月29日更新
    最終編集を終えて、公開発行。
    …………………………
    戦後、焼け跡から立ち上がった日本に生まれた“あの世代”の生き様とは何だったのか――。
    神戸の街に息づくFM放送局の物語、羊を追った青年の回想、そして失われた昭和の記憶たち。
    一人の作業者として、父として、そして戦後の証人として、歩んできた作者が紡ぐ短編集。
    『戦後生まれの物語Ⅰ』に続く、第2集。
  • マイペースに週末着物生活を続けること五年。
    ただ着物を着ているだけだった、はずなのに――?

    気づけば着物パーティーを主催し、銘仙を求めて秩父まで車を走らせ、
    着物に連れられて思いのほか遠くまでたどり着いた。

    着物が楽しい! その想いに突き動かされるままに、
    相変わらず元気に遊ぶ着道楽のエッセー。

    ・五年前に着物を始めたわたしへ
    ・擦り切れた銘仙よ
    ・肩の力を最大限に入れて着る
    ・着物を褒める人の傾向と対策
    ・ドレスコードはわたしが決める!
    ・黒引き振袖を選んだ理由は
    ・気候変動と九月の着物生活
    ・レンタル着物で大変身★
    ・お蚕さまと人類の幾星霜
    ・秩父銘仙との馴れ初め
  • こちらは既にkindleから出版している『失われた世界へ18 激戦』を加筆訂正したものになっています。

    クローンの肉体を使用して無事復活を果たした僕と近藤と田中唯、それにエウリアの四人は、宿敵である遠藤久美子と王宮内で対峙することになる。遠藤久美子は主人公たちに対して、自分の真の目的を打ち明ける。彼女が口にした内容は驚くべきものだった。果たして、遠藤久美子は主人公たちに対して何を語ったのか。更に遠藤久美子は主人公たちと同等以上の能力を持つ強化細胞を既に完成させており、その強化細胞を与えた部下を差し向けてくる。遠藤久美子の部下はそれぞれが恐るべき能力を秘めており、主人公たちは再び絶体絶命の窮地に立たされてしまうことになる。だが、そのとき、意外なことが起こって───。
  • 湘南の海辺にある「湘南ブルーズ・カフェ」に集う笠子ファミリーを巡る、四つの季節の海のような喜怒哀楽に満ちた群像ドラマ。主人公のサーファー、笠子太陽。そして湘南の海に生きる人の光と影が交錯しつつ、私たちが失いつつある、人と人のあるべきつながりを描いた感動作。なんでもない日常のカケラたちが織りなす、一つの大きなドラマをお楽しみください
  • ねこねこ幼稚園黒猫組を卒業して40年。
    黒猫園長の教えを胸に、それぞれの道を歩んだ仲間たち。
    彼らの現在の姿を、エッセイとして綴ってもらった卒業文集。
  • Mission Gold Mining

     わたしのミッションは人類史を正しい位置に押し戻す事です。

     人類最古の記録はシュメールの粘土板に記録されていました。当時の人間が知り得ない太陽系と外縁天体が記録された図.2次元方程式、DNA。
     最初に地球に来訪したのはアラル王。ペルシャ湾に着水しました。彼が地球で過ごした最初の一週間が、そのまま、旧約聖書、聖書の「神が世界を創造した一週間」になりました。
     自分たちが住む惑星が恒星の放つ赤外線で地磁気が失われ、絶望の淵に立たされていました。それを食い止める唯一の方法が金の粉末を大量に探し帰還すること。
     ペルシャ湾で海水から金を採掘。しかし、品質が悪く、アフリカの深き鉱床アブズにアヌンナキ部隊を派遣し採掘させます。
     彼らは鉱山労働の苦しさから反乱を起こしそうになります。
     アラルの後任者エンキが地球に派遣されます。彼はアブズから100キロ離れたところでホモ・エレクトスを発見。命令を理解出来る知能を授けるため、アヌンナキのDNAとエレクトスの遺伝子をかけ合わせホモ・サピエンスを誕生させます。それが人類の始祖Adamでした。
     鷲のヘルメットを被ってペルシャ湾に降り立ったアラル王は果たして実在したのか?
     すべての証明はその存在証明にかかっていました。
     苦難の果てに発見した鷲のヘルメットを被ったアヌンナキのレリーフ。それは何と南米にあったのです。全編ドキュメンタリー。

    このストーリーは、「ピラミッド5000年の謎遂に解明」へと続くエピソードです。
  • 戦後生まれの世代が紡ぐ、ささやかで力強い人生の物語。
    敗戦から復興、高度成長を経て激動の時代を生きた人々。
    本書には、そんな「戦後生まれ」の世代が歩んできた人生の断片を綴った短編が収められている。家族の絆、仕事への誇り、時代の変化に翻弄されながらも前を向く人々の姿。それは、どこかであなたの記憶と重なるかもしれない。
    戦後から平成・令和と生きた世代の足跡を、静かに振り返る一冊。
  • こちらの小説はkindleから既に出版している『VIMANA』シリーズの13~14巻までを一冊にまとめ、少しお求めやすくしたものになっています。
    艦隊戦の結果、火星教徒を追い払うことができたと思っていたエシュナであったが、それは火星教徒が仕組んだ巧妙な罠だった。一瞬の間隙をつかれ、エシュナは火星教徒の艦内への侵入を許してしまう。彼らの目的は時期火星皇帝リブクートの拉致であると思われ、これを防ぐため、エシュナはレイザー・セイバーを片手に部下と共に艦内に忍び込んだ火星教徒の一掃に乗り出す。しかし、艦内に侵入した火星教徒は特別な訓練を受けた精鋭部隊であった。本来であれば、簡単に排除できるはずの火星教徒相手にエシュナたちは思わぬ苦戦を強いられることになる。果たして、エシュナは火星教徒の企みを無事阻止することができるのか⁉
     一方、その頃、エルーナは、オプトラス中将が遣わした四人の暗殺者の襲撃を受けていた。エルーナは部下であり、親友でもあるエフィーシアと共に、暗殺者の撃退を試みるも、追い詰められてしまう。そして遂に、暗殺者の刃の鋒がエルーナ目掛けて振り下ろされた。しかし、そのとき、エルーナの身に意外な変化が起こる。一体エルーナの身に何が起こったのか⁉
  • 「急性呼吸窮迫症候群(ARDS)」による救急搬送との行き違いにより見送らざるを得なくなった、母の「五回忌法要」に代えた散文寄稿。
  • NovelJam2024という執筆大会で描いた小説、藤井太洋賞を冠した「Meister(マイスター)」と対となる小説で、稀代のバイオリニスト「ディルク・ドルン」について描かれた「Maestro(マエストロ)」

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