『ライトノベル(ラノベ)、DIANA文庫、501円~800円、分冊版を除く』の電子書籍一覧
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「わざわざ虐げる気はない。だが、俺はお前と夫婦としての関係を望まない。それだけ承知しておけ」
魔力に恵まれた名門・トールマン一族に生まれながら、ほとんど魔力を持たず“魔力なし”と蔑まれてきたエレン。幼くして両親を亡くし、本家に養子として引き取られた彼女は、家の道具として政略結婚のために育てられてきた。十六歳となったある秋の日、王命によって辺境を治める若き領主・ジェイク・リフターとの婚姻が決まる。だがその縁談には、口外できない重大な事実があった。エレンの魔力はわずかしかなく、それを隠して「魔力持ちの令嬢」として嫁がせたのだ。そして迎えた初夜、夫から投げかけられたのは、夫婦としての関係を拒絶する冷ややかな言葉。居場所も役割も与えられず、“お飾りの妻”としての日々が始まる。それでもエレンは自分にできることを求め、刺繍に自身のわずかな魔力を込めて、命懸けで魔物討伐にあたっている彼の無事を願うお守りを作り始める。その想いは、やがてジェイクの中に小さな変化を呼び—— -
長く戦争状態にあったグレームント王国とマクシーマ国。和平のために講じられたのが、幼いリヒャルト王子とアーデル王女との結婚だった。時が経ち、成人したアーデルが結婚前の100日間をともに過ごす「親和期間」のしきたりにならって、リヒャルトのもとを訪れることに。許嫁の到着をそわそわして待つリヒャルトは、金髪碧眼の愛らしいお姫様がかつて自分を無邪気に好きと言ってくれた記憶をなぞり、さぞや美しく成長したことだろうと期待していた。そして実際に対面したアーデルは、想像以上の美姫だった。その謁見の隙を突くように刺客がリヒャルトに襲いかかるも、まさかのアーデルが一瞬で襲撃者をねじ伏せる!? 完全に想定外、完全に規格外の許嫁。やわらかくてふわふわな女性が好みのリヒャルトは、今になって初めてアーデルに『怪物姫』の二つ名があったことを知らされる。一方、ひたすら肖像画を眺めて恋しい気持ちを育ててきたアーデルは、リヒャルト愛が駄々洩れで……
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長く平和を守ってきたフィール王国には、後継者がいない。隣接するシェルクレスは強大な軍事力を持つ大帝国である。王位継承者が見通せない状況がつづけば、いつなんどき、攻め込まれてもおかしくない。女性に王位継承権が認められないこの国で、王女グラディスは女に生まれたわが身を呪いつつ、男装して男性として振る舞い、本気で「王子妃」を迎えられないかと考えている。王国の政は今や、穏健派と強硬派に分かれ、不穏な空気が漂いはじめていた。そんなある日、グラディスの従者・フォルツがシェルクレス帝国の皇太子・エルレーシュと政略結婚してほしいと耳打ちする。そんな折も折、王国でクーデターが勃発。隣国に逃れようと、関所をかいくぐって不法に国境を超えたものの、エルレーシュその人が目の前に立ちふさがる——
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19歳で天涯孤独となった田舎育ちのリオは、頼った遠い親戚に裏切られ、奴隷として人買いに攫われてしまう。絶体絶命のそのとき、彼女を救ったのは、全身を黒で包み、真っ黒なベールとマスクで素顔を隠した青年商人・フーディエだった。「灰と骨商会」という店を営む彼は、魔女や魔法使い、占術師を相手に裏社会で怪しげな品々を扱う闇商人だという。
支払ってもらった身請け金の返済を申し出るリオに、フーディエは「でしたら、私と結婚しませんか」とさらりと提案。冷静で近寄りがたいのに世話焼きで過保護、マスクの下には思わず息をのむほど整った美貌——そのあまりのギャップにリオは戸惑いながらも、彼の店で“おかしな新婚生活”を始めることになる。
危険な「裏街」での店番にも慣れ、使い魔のしゃべるカラス・ディレクとも打ち解けてきた頃、ふたりはついに同じ部屋で眠ることに。しかしそこは、呪われた本が並ぶいわくつきの部屋で……!? -
幼い頃に実母を事故で亡くした伯爵令嬢のアリアは、父と継母、腹違いの弟や妹らと暮らしている。自由奔放だった母に対して、貴族たちは口さがない。継母も自分のことは好いていないような気がして、アリアは引きこもりがちな日々を送っていた。そんなある日、伯爵家にアリアが王太子妃候補となった報せが届く。家の者たちが祝福するなか、アリアの心はここにあらず。というのも、アリアには密かに想う相手がいた。その相手とは、王太子のいとこで側近中の側近、将来有望な王家の臣下と期待されている侯爵令息のライナス。お妃選びのためにはしばらく王宮で暮らし、王太子妃として、そして未来の国母としての適性を計られるのだ。王宮に上がれば、王太子の傍にはライナスが控えているはずだ。だが、皆がアリアのためによかれと思ってお膳立てしてくれた機会。家の名誉のためにも、その気持ちを誰にも悟られることなく、堂々と望まねばならない。そう誓ったのに、王太子妃候補として接するライナスに、よそよそしさを感じて心が揺らぐのだった——
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両親を幼い頃に亡くし、育ててくれた祖母にも先立たれ、天涯孤独の身となった朝陽。そんな彼女の前に現れたのは、祖母と縁のあった茶道家元の次男・慎吾。幼い頃の淡い記憶を共有する彼は、朝陽の事情を察し、契約結婚を持ち掛けてきた。聞けば、家柄的に両親からお見合いをせっつかれていて、どうにか回避したいのだという。
かくして、「本当に結婚したいと思えるくらい好きな人ができたら、すぐに別れよう」——そう契約して、双方にメリットのある擬装結婚が始まった。
ところが始まってみれば、朝陽の寝坊をやさしく起こしてくれたり、疲れた日には栄養たっぷりの食事を用意してくれたり……けれど決して干渉しない。そんなふうに、穏やかに寄り添ってくれる慎吾の存在に、朝陽の心は少しずつ揺らぎ始める。
——これはあくまで“契約”。慎吾に好きな人ができたら、別れなくてはいけないのに。
そんななか、職場の保育園では朝陽に好意を寄せてくる年上の男性保育士が現れる。一方で、慎吾は“陽子”という女性と頻繁にやりとりしている様子で……!? -
内気で人見知りな末姫のシエラは、自室に引きこもってチマチマと手工芸をするのが趣味。国王や王妃が主催する舞踏会や晩餐会でもまるで存在感のない彼女は、周囲から〝変人王女〟と陰口を叩かれ、噂に尾ひれがついて「呪いの護符を作っている」などと囁かれる始末。そんなシエラは、侯爵家次男で社交界きっての美貌の貴公子と名高いジュリウスへ降嫁するよう王命を受ける。一方、国王直々にシエラを娶るよう〝頼まれた〟ジュリウスは、王命に逆らうわけにもいかず渋々受けることに。3日後、婚約の挨拶に赴いたジュリウスは、謁見した王女の威圧的な態度に違和感を覚える。2度目の訪問では妖艶に誘ってきたかと思えば、応じようするといきなり涙目でグーパンチ。この王女、もしかして、二重人格……?
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妹の代わりに死ね、と言われた前世の記憶を持つシェリル。神聖なる氷柱として、未練を振り切るように冷たい泉に飛び込んだ。北の最果ての泉で氷が溶け出し、封印されていた魔獣が現れるようになったのだ。泉を凍らせるため、氷柱を立てなければならない。選ばれたのは妹のロレッタだったのに、婚約者との挙式まであと3日だったのに……。短くも空しい前世だったが、今世はさらに短くも空しい。それでも、尊敬する皇帝陛下や皇后陛下のためになるならいい。最後まで反対してくれたのは、シェリルに婚約者がいるにもかかわらず、「嫁にしてやる」と言ってくれた、やんちゃで第二皇子のユージン。だが、死んだはずのシェリルの目の前に、大聖女ウィレミナが現れ、修業して、大聖女となったのち、元の世界に戻って祖国を救えと命じられる。そして15年の月日が流れ、シェリルはユージンの前に帰還する——
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少尉として騎兵隊に配属されたカッセル伯爵家の長女エルヴィーラは、任官に際して「愛を結ぶ」薔薇輝石を与えられ、『薔薇輝石の少尉』と称することとなった。その叙任式で出会った第三王子・クリスティアンは、忌まわしいとされる『焔の瞳』の主であり、エルヴィーラは彼とのただならぬ縁を感じた。すれ違うだけで、体の芯にまで響くようなびりりとした凄まじい衝撃に襲われたのだ。『騎士姫』と呼ばれるエルヴィーラに、クリスティアンもまた興味を抱いていた。この国には『龍の民』と呼ばれる民族がおり、地方の鉱山付近で龍の民の子どもが殺されたとのこと。そこは、半年もの間行方知れずとなっているエルヴィーラの妹・レーナが姿を消した場所でもあった。エルヴィーラとクリスティアンは、龍の民たちとの縁から、この世には【魂のつがい(クィンツィー)】と呼ばれる、生まれついての、人の力ではどうしようもない運命の相手がいることを知る。【主(メスタヴ)】と【僕(コーヴァツ)】。 【魂のつがい(クィンツィー)】たる運命によって結びつけられたふたりの抗えない関係性は、エルヴィーラを変えていく——
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柚木玲奈はデザイン会社で働く地味な二十六歳。そんな玲奈は大好きな作品のキャラである悪役令嬢・シルヴィに憧れ、ヤンデレ騎士王アルベールとの恋物語を心の支えにしていた。だがある日、玲奈は不幸にも車にはねられてしまう。目覚めた先は中世ヨーロッパ風の世界で、彼女は大勢の人に罵られながら——火刑にされていた!?
火刑により命を落とした玲奈に、謎の女性が語りかけてくる。『私の力を与える。だから、お前はもう一度生きなさい。そして、できる事なら彼を救ってやってくれ』
再度、深い眠りから覚めた時、玲奈は長い黒髪に豊満な胸を持つ美女に生まれ変わっていた。玲奈の目覚めを泣いて喜んだのは、金髪碧眼イケメン。「私、彼を知ってる——」あろう事か、目の前にいるのは憧れの騎士王アルベールその人だった!? なら自分は転生もののテンプレート通りにシルヴィに生まれ変わった!? ……と思いきや、玲奈はシルヴィとアルベールに倒される運命にある、モブ悪女Aであるオルガに生まれ変わっていた!
しかもアルベールはオルガを見放したはずなのに、熱い眼差しで見てきて……!? -
神様達のミスのお詫びで転生し、子爵令嬢として生きるエミーリア。失敗の償いとしてオウムの姿をした守護天使・ルイもいて、まんざら悪くない毎日を送っている。意に沿わない婚約者に頭を痛めていたが、ある時、一方的に婚約破棄を言い渡されてしまう。周囲が心配する中、エミーリアは、これ幸いと女官長を目指そうと考える。王宮内を牛耳る裏ボスを目指すのだ。だがフリーになった娘を案じる父が、妃教育に応募してみてはどうかと言い出した。やっと自由になれたのに、王太子妃なんて窮屈な生活を送るのはまっぴらごめんと断固拒否。すると、従姉妹のクリスティナを王太子妃にできれば女官になることを認める、と父が交換条件を出してきた。何としても、クリスティナを磨き上げなければ……。奮闘するエミーリアに目を付けたのが、なんと第二王子のキース。なにかとかまってこられて大迷惑なんですけど!
本書は、『婚約破棄されたので王宮の裏ボス目指します!』(2017年5月アルファポリス刊)及び『婚約破棄されたので王宮の裏ボス目指します!2』(2017年12月アルファポリス刊)を大幅に加筆修正のうえ、全3巻に再編集しました。各巻書き下ろしSS付き! -
ようやく結婚し、初夜を迎えたベアトリクスとシモン。だが、父から一年は清い関係であるようにと言い渡されたベアトリクスから、同じベッドで休むのは週に一度という宣言を受けたシモン。キスさえも禁止? いやいや、ベアトのためなら添い寝でも……と理性でわが身を抑えるシモンに、 “良いこと”を思いついたベアトリクスは、「こうして毎日一緒に眠れる機会を作るために新婚旅行に行きましょう!」と提案。折しも隣国のチジル王国から第二王子の結婚セレモニーに招待された二人は、表敬訪問を兼ねて新婚旅行に出かけることになった。もちろん大親友のセシリアも一緒だ。旅を満喫する三人は、道中で子爵であるトリスタンと、その妻アンネリーヌと出会う。この二人は自転車を開発したり、植物の改良を行ったりと、なかなか素晴らしい才能を有した夫婦で、ベアトリクスの心を鷲掴みにする。さらにアンネリーヌはかの有名な“悪役令嬢”でもあったのだ——
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魔女狩りから逃れるため、亡き母が「最後の手段」として遺してくれた術・転移魔法を使うまで追い詰められたレイニー・アナベル。彼女が降り立ったのは赤い月が輝く異世界だった……? そこに現れたのは、魔界七大陸の一つを治める悪魔大公エゴラス。レイニーの侵入に怒ったエゴラスは彼女を消そうと迫ってくる。魔力の弱すぎるレイニーは、なんとか穏便にすまそうと、エゴラスの説得にかかるが、まるで融通がきかない。このままでは殺される——レイニーが決死の覚悟で放ったのは『同調魔法』。「これであなたと私は一心同体! 私を殺せばあなたも死ぬ!」それを盾に身の安全を求めるレイニーに、エゴラスは渋々彼女の条件を飲み込む。しかし、魔力の弱いレイニーの魔法はいつ解けるかわからない。生き延びるためにエゴラスから逃れようとするレイニーと、己の命を守るためにレイニーを引き留めるエゴラス。いつしか、エゴラスとレイニーは互いに特別な感情を抱くようになって——
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ポンコツすぎる悪役令嬢・ベアトリクスと、そんな彼女を“鳥かご”に閉じ込めようとする第二王子・シモン。すったもんだの末、いよいよ結婚式を迎えることに。国中が祝賀ムードに沸く中、突如として現れたリテルシア辺境伯から結婚の異議申し立てを受けたベアトリクス。なんと、いじめと殺人未遂の容疑がかけられていると告発されたのである。そして証言者であり当事者でもあるという辺境伯の娘・フレールの涙ながらの訴えを受け、ベアトリクスはとうとう王城の奥の塔に幽閉されてしまう。ハラハラしながら事態を見守る侍女・マーガレットを傍目に、相変わらず“良いこと”を思いつくベアトリクス。今度の“良いこと”とは、国外追放。そこに駆けつけたのは、ベアトリクスの専属秘書官・セシリアだった——。ベアトリクスとセシリア+αの旅が始まる……
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売れっ子イラストレーター小花咲良は、事実無根のトレパク疑惑で、匿名掲示板で誹謗中傷にさらされた。気を失うほど心に深い傷を負った咲良は、そのひと月後、怪我をした祖母に代わって山の管理をするために祖母の実家を訪れる。森と湖に恵まれた豊かな山を歩きながら、咲良は癒されていく。だが、私有地に踏み込んでくるマナー無視のキャンプ初心者を注意すると、逆ギレされ、水をぶち撒けられてしまった。そこに偶然通りかかった山の見回り団に救ってもらった咲良だったが、ずぶ濡れの咲良を祖母の実家まで送ってくれたのはイケメン・イケボの一人の青年。家でもいろいろ世話を焼く咲良に、青年は自分のことを覚えていないかと訊ねる。だが咲良に記憶はなく……
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今やこの屋敷に、エメロードが主の実娘であることを知る者はいない。エメロードは、使用人同様——いや、さらにひどい扱いを受けている。サルファス男爵家を仕切るのは、エメロードの継母サビーヌと連れ子のラニエ。母を亡くしてからわずか三か月、父はサビーヌと再婚した。その父も、心の病で遠い州端の教会病院に入院させられている。あれから四年半。サビーヌが意に反する者を次々と解雇するため、使用人たちの顔ぶれもすっかり入れ替わってしまった。いじめ抜かれて心も麻痺してしまったエメロードのもとに、ある日、国王の側妃として迎えたいとのお触れが届く。王妃に子ができないためだというが、一度も面会したこともないエメロードは戸惑い、継母と義姉はヒステリックに喚き立てる。誰もが現実を受け入れられないまま、翌日エメロードを迎えに来たのは、国王の異母弟ジルベスト。政争を避けるため臣籍降下したジルベストは、エメロードに代わってラニエを側妃にと抗議するサビーヌに冷徹に対応し、エメロードを城へと導いた。国王一家と対面を果たしたものの、お渡りがまったくない日々、エメロードを気にかけてくれるジルベストに、エメロードは少しずつ心を開いていく——
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失恋するたびにピアスの穴を開けてきた沙樹。六つ目を開けようと思っている——合コンで他愛ない話をしていると、たまたま隣に座った櫂海から、やめさせてやりたくなるね、と言われた。その夜、二人はホテルへ。いい感じに盛り上がってきたと思いきや、櫂海は酔いつぶれて眠ってしまった。なにごともなく朝を迎えたが、二人の恋はすでにはじまっていた。だが、櫂海が沙樹にどれだけやさしく接し、沙樹をどれだけ激しく求めても、過去の失恋経験から、沙樹は櫂海を心から信じることができない。元カノの気配に不満を募らせ、同僚女性の影に苛立ちを覚える。ある日とうとう爆発してしまった沙樹は、櫂海の部屋から飛び出し、SNSで知り合ったまだ大学生の青年となりゆきでホテルに行ってしまう。部屋に入ると、青年の態度が豹変。カッターナイフを取りし、沙樹に「俺を、切って」と言い出したのだ。青年の首には、たくさんのためらい傷。全力で拒む沙樹だったが……
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午前七時。栄えあるハートフィールド王立騎士団に所属するリアンヌの一日は、寝起きの悪さで有名な第二王子のクライヴを叩き起こすことから始まる。クライブからは何度となく「俺と結婚してくれよ」と告げられてはいるが、リアンヌは真に受けていない。身分差を考えてだけのことではない。リアンヌにはひそかに恋心を抱いている人がいるのだ。まもなく、クライブの二十一歳の誕生日を迎える。成人を祝って開かれる盛大な舞踏会に向け、クライブにダンスの相手を買って出るリアンヌに、クライブはまたもやプロポーズ。だがリアンヌの想い人は……第一王子のアーノルド? 三年前、リアンヌを王立騎士団に導いてくれたその人は仮面を付けていた。本当に“彼”がアーノルドかどうかも自信がない。自信はないが、クライブの求婚を受けるわけにはいかない。そして舞踏会当日、クライブは国王から王位承継者はお前だと指名されて……
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疫病で両親を失い、天涯孤独となったリリー。生きていくために牧場を手放し、思い出のつまった村を離れて働く決意をするそばからエヴァレット伯爵家令嬢の忘れ形見だったことが判明。政略結婚の駒として祖父伯爵に呼び戻されたリリーは、わずか一ヶ月で礼儀作法と教養を叩き込まれ、“血まみれ将軍”“首狩り将軍”の異名をとる侯爵シルヴェスターにめあわされることに。噂以上の顰め面とあまりにも鋭い眼光に委縮してしまうリリーだったが、シルヴェスターから結婚相手が自分で本当にいいのかと念押しされ、相手を慮る態度に縁談を受け入れた。不安と緊張でいっぱいの挙式。永遠の愛を誓うキス。新婚生活がはじまり、リリーはシルヴェスターのやさしさひとつひとつに触れながら、少しずつ心を開き、穏やかな愛を育んでいく。ところが社交界でリリーは令嬢たちから歓迎されず……
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