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『実用、医学・薬学、晶文社』の電子書籍一覧

1 ~26件目/全26件

  • セルフ手術で結石を取りだした鍛冶屋の男、
    無痛分娩の先陣をきったヴィクトリア女王、
    とがった器具で痔を切り裂かれたルイ14世……
    スプラッターな「試行錯誤」がいまの医術を築いてきた

    麻酔はない、消毒もない、手洗いすらない時代。
    外科医たちは白衣ではなく、返り血を浴びても目立たないよう黒衣を着ていた。
    傷口は水で洗うかわりに焼きごてで焼灼(しょうしゃく)。
    出血多量のときこそ瀉血(しゃけつ)。
    患者はベッドに押さえつけられ阿鼻叫喚の手術がおこなわれたが、
    そこには治療の道を切り開こうと必死に手探りしていた人たちがいた。
    驚愕と震撼とユーモアに満ちた、背筋も凍るほど刺激的な一書。

    現代に生まれて、ほんとうによかった――

    目次
    序章 「手」で治す外科医たち

    第1章 ある鍛冶屋の男
    膀胱を自分で切り裂き摘出――結石

    第2章 アブラハムとルイ16世
    ペニスを石でしごいて包皮を切りとる――包茎

    第3章 エリザベート皇后
    心臓を刺されても歩き回れたのはなぜか――血液循環

    第4章 インノケンティウス8世・レオ10世・ヨハネ23世
    教皇も逃れられない暴食――肥満

    第5章 ヨハネ・パウロ2世
    人気教皇、銃撃され腸が穴だらけ――人ストーマ工肛門

    第6章 ペルシア帝国ダレイオス王
    「手術で死んだら、外科医の手を切り落とす」――脱臼

    第7章 ジョン・F・ケネディ
    世界が見つめる世紀の大解剖――気管

    第8章 リー・ハーヴェイ・オズワルド
    ケネディと同じ外科医が暗殺者も――手術の限界

    第9章 アウストラロピテクス・アファレンシスのルーシー
    二足歩行とひきかえに――静脈瘤

    第10章 奇術師フーディーニ
    水拷問よりも腹パンチよりも――虫垂炎

    第11章 ヴィクトリア女王
    無痛分娩、歴史が動くとき――麻酔

    第12章 大航海時代の貿易商ストイフェサント
    砲弾で砕かれた脚はどうなるのか――壊疽(えそ)

    第13章 名探偵ポアロとシャーロック・ホームズ
    外科医は金星人、内科医は火星人――診断

    第14章 イランの元皇帝
    一・五リットルの膿を腹に抱えた亡命生活――合併症

    第15章 バロック音楽家リュリとボブ・マーリー
    足指切断のかわりに失ったもの――播種(はしゅ)

    第16章 ローマ帝国執政官
    丸々と肥えた軍人には脂肪切除を――開腹手術

    第17章 アインシュタイン
    天才の血管は破裂寸前――動脈瘤

    第18章 内視法の生みの親たち
    腹を切り裂くか、鏡を突っ込むか――腹腔鏡手術

    第19章 アダム・宦官・カストラート
    ペニスを切り落とす10の方法――去勢

    第20章 英国王ジョージ6世
    イギリス王室とタバコの関係――肺がん

    第21章 宇宙飛行士アラン・シェパード
    究極のプラセボ治療――瀉血(しゃけつ)

    第22章 英国キャロライン王妃
    でべそを隠した王妃の壮絶な最期――臍ヘルニア

    第23章 イタリア戦争を生き延びた若き医師
    自分の傷に指を突っ込み腹腔を学ぶ――鼠径ヘルニア

    第24章 19世紀フランスのパン屋
    歯科医がつくった機械の肩を埋め込まれた男――人工関節

    第25章 レーニン
    頭痛、不眠、ノイローゼの指導者――脳卒中

    第26章 胃腸をはじめてつなぎ合わせた外科医
    ちょっと雑でも高速技なら大丈夫――胃切除

    第27章 ルイ14世
    とがった器具をさし込み一気に引き抜く――痔

    第28章 動物園の獣医
    デンキウナギに麻酔をかける――動物の手術
  • からだのバリア機能=皮膚の力を高めるスキンケアが
    さまざまな悩み・不調を改善する。

    花粉症/アトピー性皮膚炎/フードアレルギー/帯状疱疹
    副腎疲労症候群/ニキビ・吹き出物/乾燥肌/毛穴/シワ/たるみ
    シミ・くすみ/抜け毛・薄毛/かゆみ/やけど/あから顔/クマ

    お肌のトラブルはからだのSOS。
    美しく健やかな肌で毎日を楽しく過ごすための知恵を
    イラスト図解多数にて伝授。

    【目次】
    はじめに

    第1章 みんな知っておきたい、「肌荒れ要注意」そのワケは?
    ・なぜいま「肌のケア」を見直すのか?
    ・皮膚症状とも関係あり! 近代、多くの人を悩ませる病気
    ・肌の役割は多彩! 浄化・恒常性キープ・センサー機能について

    コラム:酸化・糖化・炎症とは?

    第2章 超健康な肌をめざすベーシックスキンケア
    ・年齢・性別は関係なし! よりよく生きるために素肌力アップを
    ・生活に定着させたい基本のスキンケア

    第3章 よくある肌トラブル別 リセットHOW-TO
    ・トラブルやエイジングサインに手を打とう!
    ▼ニキビ・吹き出物
    ▼乾燥
    ▼毛穴が目立つ
    ▼シワ
    ▼たるみ
    ▼シミ・くすみ
    ▼抜け毛・薄毛
    ▼その他のトラブル
    ・美容医療を味方につけてセルフケアをアップデート

    コラム:V I O 脱毛とは?

    第4章 美しくすこやかな肌をつくる暮らし方
    ・「きれい」と「すこやか」を両立させる生活とは?

    おわりに
    参考文献
  • 1,980(税込)
    著:
    橋本求
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    「人類はウイルス、細菌、寄生虫との戦いと共生の歴史。読むとやめられなくなる」──養老孟司

    リウマチ・膠原病、クローン病、さらに花粉症、アトピー性皮膚炎などの疾患は、なぜ起きるようになったのか? その背景から、人類が何万年もかけて積み重ねてきた進化の物語を読む。

    自己免疫疾患(体を守る免疫が逆に自分の体を攻撃する疾患)とは、清潔で快適な環境を求めてきた人類の代償というべき「宿業の病」。そのような病が生まれたのはなぜか? マラリアやインフルエンザなど感染症との戦いの歴史、寄生虫との共生、腸内細菌叢の知られざる力、爬虫類・昆虫などとの毒を介した生存競争、脊椎動物の「顎」の獲得、ネアンデルタール人との混交、農耕革命・産業革命などの生活様式の変化……数々の驚くべきトピックとともに語る、読み出すとやめられない「遺伝子と免疫」の秘密。

    “本書がご紹介するのは、「自己を攻撃する病」がなぜ起きるようになったのかについての夜話です。ただし、その夜話は、できるだけ現代医学の最新のエビデンス(根拠)に基づいてお話ししたいと思っています。根拠として用いたのは、遺伝学やバイオインフォーマティクスの考え方。この最先端の学問を使って、自己免疫疾患やアレルギーといった病気がなぜ起きるようになったのか、その謎について迫りたいと思います。(序章より)”

    【目次】
    序章 「免疫学」から学ぶこと

    ■第I部 免疫と遺伝子──時空を超えてつながる病

    第1章 病原体なき病
    第2章 ガラパゴス島の啓示
    第3章 史上最悪のインフルエンザ
    第4章 コウモリの不吉
    第5章 シマウマのステルス戦略
    第6章 進化医学の考え方

    ■第II部 免疫と環境──運命を異にする双子の姉妹

    第7章 「清潔」という病
    第8章 昭和の子ども「青洟」のヒミツ
    第9章 寄生虫という「古き友」
    第10章 腸内細菌のチカラ

    ■第III部 免疫系の進化──自己免疫とアレルギーの起源

    第11章 顎の出現とともに現れた病
    第12章 哺乳類の勝利の代償
    第13章 旧人類との邂逅と新型コロナ
    第14章 農耕革命の光と影
    終章 免疫進化のガラパゴス
  • どうして人はいつか死んでしまうのに生きるのだろう?
    優生思想、障害、安楽死と緩和ケア、子どもたちの自殺、コロナ対策、終末期医療費、HPVワクチン、ニセ医療薬……最前線で取材を続ける医療記者、渾身のノンフィクション。

    難病を患いながら詩や画の創作に打ち込む兄弟、重度の知的障害者で一人暮らしを続ける青年、人を生産性で計ろうとする風潮に抗う研究者、安楽死の議論を広めようとする治りにくいがんの写真家、高齢者医療費についての誤解を糺す学者、HPVワクチン接種後の体調不良の苦しみを語る母娘……医療にかかわる問題の最前線を歩き取材してきた記者が、病いや障害、喪失の悲しみ・苦しみを生きる力に変えるべく綴る医療ノンフィクション。わたしたちが直面するさまざまな医療問題が、この一冊に詰まっている。

    【目次】
    I部■優生思想に抗う
    1 難病と生きる──岩崎航・健一さんの「生きるための芸術」
    2 知的障害者が一人暮らしすること──みんなを変えたげんちゃんの生き方
    3 なぜ人を生産性で判断すべきではないのか──熊谷晋一郎さんに聞く負の刻印「スティグマ」

    II部■死にまつわる話
    4 安楽死について考える──幡野広志さんと鎮静・安楽死をめぐる対話
    5 死にたくなるほどつらいのはなぜ?──松本俊彦さんに聞く子どものSOSの受け止め方
    6 沈黙を強いる力に抗って──入江杏さんが語る世田谷一家殺人事件もうひとつの傷

    III■医療と政策
    7 「命と経済」ではなく「命と命」の問題──磯野真穂さんに聞くコロナ対策の問題
    8 トンデモ数字に振り回されるな──二木立さんに聞く終末期医療費をめぐる誤解

    IV部■医療の前線を歩く
    9 HPVワクチン接種後の体調不良を振り返る──不安を煽る人たちに翻弄されて
    10 怪しい免疫療法になぜ患者は惹かれるのか?──「夢の治療法」「副作用なし」の罠
    11 声なき「声」に耳を澄ます──脳死に近い状態の娘と14年間暮らして

    終章 言葉は無力なのか?──「家族性大腸ポリポーシス」当事者が遺した問い

    「しんどいことばかりで生きる気力を失いそうになる時、命綱のように自分をつなぎ止めてくれる言葉。どんな状態にあっても、そのままの自分を肯定し、それでも生きることを励ましてくれる言葉。 もし、そんな言葉を誰かと分かち合えたなら、ひとりで引き受けなければいけない心の痛みが少しでも軽くはならないだろうか。誰かが心の奥底から発した言葉で自分の人生が照らされるなら、ひとりで生まれて、ひとりで生の苦しさを引き受け、ひとりで死ぬ絶対的な孤独が少しでも和らがないだろうか。
    そんなことを夢見て、私は今日も言葉を探しにいく。」(「はじめに」より)
  • 臨床試験で女性が排除される、コロナ禍でマイノリティの人々が受ける影響、アメリカで中絶の権利が争点になる理由は

    著者がアメリカで出産したとき、彼女は死にかけた。痛み止めが効いていないと訴えても無視された。痛みを証明するために手術台まで歩くように言われた。
    彼女はこの医療トラウマ体験をきっかけに、女性の痛み、特に有色人種の訴えがまともに受け止められない事実を、
    あらゆるデータ、記事、証言をもとに執筆した。
    さらにコロナ禍で女性、マイノリティの人々が受けた甚大な影響も考察する。
    初期設定が男性になっている現状は、医療ケアにおいても例外ではない。
    「女の痛み」が軽視されている事実と、医療ケアにおける性差別・人種差別に切り込むノンフィクション。

    「女性の痛みという概念が、世界中でどのように捉えられ、管理され、考えられているかを見れば、それは常に男性や『文化』によって定義されてきたことがわかる。多くの社会では男性による支配が続いていることから、女性の痛みや苦しみに対する世界の認識は、女性ではなく、男性によって確立されてきたのだ」(「日本の読者へ」より)

    「困惑させられたのは、『女性は自分の健康や身体について決めることができない』と、いまだに世間が思い込んでいる点だ」(5章「知られざる女性の身体」より)

    「私はできる限り、フェミニズムと平等主義を重んじる結婚生活を送っていた。そんな夫婦ですら、コロナは伝統的な男女の断層を露呈させた。ロックダウンで誰もが自宅で仕事をするようになれば、より稼ぎの多い人の仕事が優先されるようになる。気づけば夫は自宅のオフィスを占拠しており、私はやむをえず家庭という領域に追いやられた。まるで、1950年代の主婦みたいに」(5章「知られざる女性の身体」より)

    (目次)
    日本の読者へ
    本書に寄せて――ジェシカ・ヴァレンティ
    はじめに

    第1章 私が出会った最初のフェミニスト
    第2章 バングラデシュ女子、キャピトル・ヒルに立つ――アメリカでの中絶の権利をめぐる混沌
    第3章 気のせいにされる有色人種の女性の痛み
    第4章 見えない症状
    第5章 知られざる女性の身体
    第6章 コロナ禍で妊娠するということ
    第7章 代替手段の模索
    第8章 自分の体の声の一番の代弁者になるには
    第9章 自分の声を届ける

    おわりに
    謝辞
    訳者あとがき
    出典
  • 立つ・歩く・座るなど身体の基本動作トレーニングから
    ペットボトルを使った温灸まで、
    人気鍼灸師の健康法のすべてがつまった一冊

    治療よりも養生が大切。不健康な生活でからだを壊してしまう前に、
    東洋医学と古武術をベースにした12ヵ月のメソッドで健康を保とう!
    現在、初診予約が受け付けられないほどの人気鍼灸師が、
    自ら編み出した独自の健康法を、立つ・歩く・呼吸するなど
    身体の基本動作トレーニングと、季節ごとの食養生レシピ、
    さらにペットボトル温灸や爪楊枝鍼など〈からだの手当て〉の3本立てで紹介。
    続けていけば少しずつからだの痛みや不具合が消えていく、
    食とからだと手当てのレシピ。
    2013年に刊行し好評を博した『からだの教養12ヵ月』の大幅増補決定版。

    「わかってるんです、わかってるんです。立ち方、座り方、食べ方、
    呼吸の仕方、温め方。はい、お酒は控えめに。
    でも、でも、つい忘れちゃうんです。
    だから何度もこの本をめくり直して復習しないとだめなんです! 」
    ──坂本龍一さん推薦

    ■からだ稽古編
    ゼロ地点 ラジオ体操ができないところから
    1ヵ月目 正しい姿勢って何なんだろう?
    2ヵ月目 無駄な力って、どれ?
    3ヵ月目 ゆらぐ体を感じよう
    4ヵ月目 「軸」を知る
    5ヵ月目 無理なく座る
    6ヵ月目 楽に立つ
    7ヵ月目 上半身を固めず動かす(1)
    8ヵ月目 上半身を固めず動かす(2)
    9ヵ月目 歩く
    10ヵ月目 なんであちこち痛くなるのか?
    11ヵ月目 呼吸と声
    12ヵ月目 動くための解剖学

    ■食と養生編
    季節に合わせる、その前に
    食こそ養生のかなめ
    東洋医学の身体観・自然観

    梅雨

    長雨


    常に食べる食材の性質

    ■手当て編
    ペットボトル温灸
    爪楊枝鍼
    風邪の漢方の使い方
    テーピング法(通称「リサット」)
  • 君はなんのために医者になりたいの?
    医学部を志すなら知っておきたいぶっちゃけ話のあれこれ大公開。

    医学部を志望する君。君はなんのために医者になりたいの? 人の命を救うため? 社会に貢献するため? あるいはお金持ちになりたいため? それともモテたいためかな?
    でもその前に、医師の仕事がどんなものか知っているだろうか? 医学部を志望するのなら、医療現場でどんなことが起きているのか、その詳しい事情をいまから知っておいたほうがいい。
    医学部生のハードな勉強生活、現場でのやりがいと大変さ、医師の恋愛・結婚事情、年収のあれこれ、そして現代医療が直面する生命倫理にかかわるさまざまな難題……これまでの医学書では書かれることなかった、医師とそれを支える看護師をはじめとする医療スタッフたちの日常をぶっちゃけ大公開。
    読めば医学部を志望する気持ちにスイッチが入る、医学部志望生と、医師の仕事をもっと知りたい患者さんたちのための、医療現場の等身大レポート。

    「この本は医師である僕が医師として病院で働く事のリアルを実体験に基づいて解説したものです。普通の職業紹介本とは異なり、巷によくある医師本にはまず書かれる事のない医療現場の現実を包み隠さずに詰め込みました。対象読者としては医学部進学に興味を持った学生のみならず、医師という存在に興味を持った全ての人達に満足していただけるように記述しました。この本を読めば医療業界に対するモノの見方がかなり明るくなるであろう事は請け合います」(「はじめに」より)

    【目次】
    第1章 医師と病院のお話──医療の現場はチームで成り立つ
    第2章 医師と患者のお話──医師は病気を介して患者と向き合う
    第3章 医師と病気のお話──治すよりも支え続けるのが仕事
    第4章 医師と仕事のお話──35にも分かれる専門分野
    第5章 医師と生活のお話──医者の生活事情あれこれ
    第6章 医師と医学生のお話──医学部生のストイックな学生生活
    第7章 医師に自分がなってみて──医師だってつらいよ
    第8章 医師と社会のお話──知っておいてもらいたい難しい問題
    医師を希望する方への推奨図書10冊
  • 1,980(税込)
    著:
    奥真也
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    医療未来学が描く「老い」と「死の未来」
    人間と死の関係は、今まさに歴史的転換点を迎えている

    寿命が延びて、死ななくなるというのは、大問題だ。 納得のいく死に方を考えるよりも、定年退職後、
    30年、40年を一体どのように生きればよいのか。 生き方の根本を大改革しなければならない。
    ――田原総一朗さん推薦!

    AI診断、ゲノム編集、手術支援ロボット、人工臓器、予防ビジネス……医療が完成形に近づき、人間が本当に120歳まで生きられる時代がすぐそこまでやってきた。しかし問題は、誰もが健康な状態で長生きできるわけではないということ。超長寿時代は、一人ひとりの人生の時間が長くなる一方で、体に致死的でない小さな不調を抱えながら生きる人が大量に増える時代でもある。そのとき世の中は?個人の生き方は? 死のあり方は?
    最先端の医学研究や医療予測に詳しい著者が、未来の医療のあり方とそこに生じる問題点を提示しながら、超長寿時代の死とは何かを考えてゆく一冊。

    【目次】
    第1章:あらゆる病気は克服されていく――人生120年が現実味を帯びる現代
    ・病気の克服が「生のあり方」を変え、「死のあり方」を変える ・人類が感染症の脅威から解放される日 ・20世紀の半ばから、たたかう相手はがん・心疾患・脳疾患に ・がんや神経難病も未来には克服される ・人工臓器も実現しつつある ・現代人の体力向上、救急医療体制の充実も「死なない」要因に ・遺伝子解析技術とセンシングで、予防医学がますます進歩する ・AI診断によって「誤診」が激減する ・人生100年、120年が現実味を帯びてきた
    未来のストーリー:100歳まで生きることなどめずらしくも何ともない

    第2章:健康とお金の関係はこう変わる―─経済力が「長生きの質」を決める
    ・「多病息災」で、今以上に医療費がかかる ・老化を治療できても医療費はかかる ・医療費が「全額自己負担」になる可能性も ・経済力が「長生きの質」を決める? ・人間拡張技術によって老化がハンディでなくなる ・「死」は「幸せな区切り」になりうる
    未来のストーリー:経済力の有無で長生きの質に格差が生まれる

    第3章:ゆらぐ死生観─―自分なりの「死のあり方」を持つ
    ・シナリオどおりに生きられると「生のあり方」が変わる ・「典型的な死のプロセス」も変わっていく ・現代医療は患者さん個人の背景まで考慮できない ・安楽死について ・医師は医師として生きている ・同調圧力、自己決定、自己決定権 ・新しい「死のあり方」に制度が追いついていない ・死生観を持つのは誰なのか ・自分なりの「死のあり方」を持ち、納得する死を迎える
    未来のストーリー:100歳を超えた私の「お迎え」はいつくる?

    第4章:誰が死のオーナーか─―死を取り巻く問題を考える
    ・「生」に自己決定権はなかったが「死の自己決定権」はある ・「脳死」の定義はあるのに「死」の定義はない日本の法律 ・延命治療は「一度始めたらやめられない」は本当か ・「人間医師」はどこまで責任を負わされるのか ・医療に関する「意思表示」が不可欠な時代に ・未来には「積極的な死」が増えてくる? ・すでに安楽死が法制化されている国や地域も ・「死なない時代」に、安楽死は「一切れのパン」となる ・死体は誰のもの? 臓器提供をめぐる問題 ・高齢者に歴史あり
    未来のストーリー:安楽死が法制化された未来

    第5章:未来の死を考えるための20の視点
    視点1 肉体がなければ、衰えることもない
    視点2 永遠の生:悪魔との取引
    視点3 医師を呼ばない息子の妻への怒り
    視点4 生涯独身の私は、独りで死んでいくのか
    視点5 人生をともにするパートナーと同じ気持ちを共有しているか?
    視点6 死の定義をあなたが決める立場ならどうする?
    視点7 臓器提供が「推定同意」になる前夜の夫婦の会話
    視点8 有限な貯金の使い道:高度な治療を取るか家族の団らんを取るか?
    視点9 死の間際までハイテクを使えるなら、何を使う?
    視点10 どんな医療制度を望むか
    視点11 子どもが脳死になったらどうするか
    視点12 早期定年の企業に息子が就職しようとしてら、親として反対するか
    視点13 自分の死について、医師にどんな役割を担ってほしいか。またその医師は具体的に決まっているか?
    視点14 死期を明確に早める新種の薬が開発された。不治の病に冒されているあたなたはどうするか
    視点15 治療や延命に関する意思表示の情報を更新していなかった。どうするか
    視点16 そして誰もいなくなったら、自然に任せるか
    視点17 サルコを買った彼
    視点18 お迎えサービス
    視点19 価値のある人生なんて決められる? 命の再配分は冒瀆?
    視点20 何歳まで生きたいか

    おわりに――死のデザインという提案
    「小霜君」について――むすびにかえて
  • 「発声」が制限される現代、からだに忍び寄る
    「見えないトラブル」とそのリスクとは?

    コロナ禍で見過ごされがちな「声の老け」。
    それは声にとどまらず、身体全体にも影響を
    及ぼす重大な問題だった!

    マスクとディスタンスがもたらす、
    「見えない不調」について専門家が、
    予防法と対応策についてわかりやすく答える。

    * * *
    なぜ、コロナ回避の対処法が、ジャブとして襲いかかってくるのでしょうか。
    そして、コロナ回避の対処法に潜む、思わぬリスクとは何なのでしょうか。
    コロナ回避の対処法を行うことで、わたしたちは前代未聞の「声を出さない」
    日々を過ごしているということになります。どのような筋肉も使わないと衰
    えます(略)本来、生命を守るはたらきをしている声筋が、数年後に「サイレ
    ントキラー」として負の注目をされないために、いまジャブによるリスクと、
    回避する術を伝え、多くの面で予防が可能だという認識を広めなくてはなら
    ないのです。――(本書より)

    目次

    はじめに

    イントロダクション:声筋が衰えると生じる3つの大きなリスク
    これらのリスクは他人事ではない!
    誤嚥性の肺炎・死亡が増えるリスクも
    声のトラブルから職場で配置転換になることも
    居場所を失って、心身が急激に弱るリスクも

    第1章 コロナは声筋に何をした!?
    軽く見てはいけないコロナのジャブ
    データに明らかな「発声障害」増
    コミュニケーションの量と質、そして意欲も低下する
    コロナのジャブの影響が出やすい人は?
    コロナの後遺症などパンデミックの直接的な影響

    第2章 生命を守る声を出そう!
    声筋コンディションをチェックしてみよう
    朝・昼・夜、どうやって声を出す?
    これだけは絶対NG! 覚書
    性差に基づく声筋ケアのポイント

    第3章 声筋はどう「生命と関わる」のか
    声筋が人類を繁栄させ、QOLを変えてきた

    第4章 プロもやっている声筋ケア法
    声筋は絶対に裏切らない
  • <新型コロナ感染症による「メンタル後遺症」初の解説書>
    長期コロナ禍社会に潜む、最大のリスクとは! ?
    問題は「からだ」から「こころ」へ移行している。

    増加傾向にある「コロナうつ」。その源泉たる「W疲労」の正体が明らかに。

    これからの時代を生き抜くために本当に必要な情報を、
    日本を代表する内科医が統計データと臨床的知見からわかりやすく解説。

    【著者より】
    ポスト・コロナ時代、最も恐ろしいのは、「不安疲労」と「情報疲労」が合わさ
    ることで、これまでにない形のダメージを私たちに与え続ける、ということなの
    です。

    本書でお伝えしたいのは、読者の皆さんをさらなる不安にさらすことではなく、
    正しく現状を把握し、対応する方法です。そして、そうした疲労そのものを早め
    に気づき、軽減するための情報を提供することです。このW疲労を完全にゼロに
    することは、私たち全員がコロナ禍社会に生き、その影響を受けている現状にお
    いては、とても難しいことです。しかし、疲労が生じる仕組みと、そこから回復
    するための方法を知ることで、そのダメージを蓄積しないようにすることは可能
    です。本書では、皆さんの「安心」のためにできることをすべてご紹介するとい
    う強い意欲を持って、お話を進めます。

    目次

    はじめに

    ▼第1章:新型コロナウイルス(COVID-19)感染と私たち

    そもそも新型コロナウイルスとは何か
    新型コロナウイルスに感染すると、どうなるのか
    新型コロナに感染する人、しない人の違い
    新型コロナによる後遺症/ロングコービット(Long COVID)
    ポスト・コロナ時代に変わりゆく生活様式

    ▼第2章:私たちを襲う新しいタイプの2つの疲労――「W疲労」

    コロナ禍で生まれた「不安疲労」
    ワクチン接種と不安疲労
    「不安疲労」がもたらす不健康スパイラル
    世界中で増えている〝コロナうつ〟
    不安疲労→情報疲労→不安疲労の増大=W疲労
    気づかないうちに進行している〝コロナフレイル〟
    若者も高齢者も知らない間にたまる「情報疲労」
    「医療情報の波」をのりきるために

    ▼第3章:W疲労を乗り越えろ! 今日からできる克服法

    対策その1:自律神経を整える
    対策その2:免疫力を高める
    対策その3:腸内環境を整える
    対策その4:サプリメントをとる
    対策その5:運動する
    対策その6:良質な睡眠をとる
    対策その7:情報疲労を軽減する

    ▼第4章:W疲労を防ぐ、コロナ禍社会での1日の過ごし方

    コロナ禍のW疲労を防ぐ新しいライフスタイル

    あとがき――明日に向けての一歩
  • ■その治療、患者の利益になっていますか?

    この本は、レベルの低い医療批判本ではなく、
    腫瘍内科医によるこれからのがん医療の未来へ向けての提言だ
    ――日本医科大学武蔵小杉病院・勝俣範之氏推薦

    昨今無数に登場しては話題を集める「がんの新薬」は一般社会から高い期待を受けている。しかし、その効果はしばし誇大に説明され、現実を大きく超えた期待を呼び起こしてしまう――

    人びとのがん治療のとらえ方が歪めさせ〈悪いがん治療〉に導いてしまう要因とは何か? 現役の腫瘍内科医が、医薬品開発・医薬品行政の根本的な問題を明らかにし、医学で言われる「エビデンス重視」に警鐘を鳴らしながら、患者にとっての真の利益とは何かを考える。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    4000万人の読者を持つ世界最大の定期刊行雑誌が紹介する「CBD完全ガイド」!
    「痛みの解消」「快眠」「ストレスフリー」を求めるなら――CBDが役に立つかも。

    ・CBDって安全なの?
    ・CBDの効果は?
    ・CBDはどこで買えるの?
    ・CBDはどう使うの?

    CBDビギナーから愛用者まで、知りたいこと・気になることが
    本書ですべてわかる。

    2014年~2018年にかけて大転換を迎えた「CBD」。
    米国議会によって認められたヘンプ由来のCBD製品の販売
    ・使用の合法化から爆発的に市場は広がり続けている。

    本書では国内においてはまだ愛好家が少ないCBDについて、
    そもそもCBDとは何か、効果についての医療的な根拠とは、
    よくある誤解・疑問について、そして、健康障害に対して
    どのようにCBDが役立つか、について丁寧に紹介する。

    【目次】
    イントロダクション――CBD革命

    【Part 1】CBDの基礎
    Chapter 1:CBDとは何か?
    Chapter 2:CBDは体内でどのように働くのか
    Chapter 3:自然治癒のためのスイスアーミーナイフ
    Chapter 4:エンドカンナビノイド・システムが機能しなくなるのはなぜか?
    Chapter 5:CBDにまつわるウソとホント

    【Part 2】健康のためのCBD
    ・ニキビと皮膚疾患・薬物依存症・アルコール依存症
    ・不安神経症・自閉症・骨の健康・がん・慢性疼痛
    ・COVID-19・認知症とアルツハイマー病・うつ病
    ・糖尿病・消化器と腸の病気・てんかん
    ・線維筋痛症と慢性疲労症候群・心臓疾患
    ・肝臓疾患と腎臓疾患・片頭痛と頭痛性疾患
    ・悪心・パーキンソン病・PTSD(心的外傷後ストレス障害)
    ・精神障害と統合失調症・睡眠障害・外傷性脳損傷と脳卒中
    ・体重の問題――肥満、拒食症、悪液質・女性の健康

    【Part 3】CBDユーザーガイド
    Chapter 6:CBDはどうやって作るのか?
    Chapter 7:CBDはどうやって摂るのが一番良いか?
    Chapter 8:CBDの買い方
    Chapter 9:CBDの用量の決め方
    Chapter 10:CBDの安全性
    Chapter 11:あなたに最適なCBDの使い方
    Chapter 12:CBDを使ったレシピ
    Chapter 13:ペットのためのCBD
    註一覧
    翻訳者あとがき
  • 生きるべきひと/死んでいいひと、もう選別は始まっている……
    安楽死と尊厳死、そして優生思想をめぐって緊迫していく現況に警鐘を鳴らす

    2020年7月、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の女性患者に薬物を投与したとして、
    ふたりの医師が嘱託殺人の容疑で逮捕された。
    同じ年、コロナ禍で医療が逼迫するなか、
    人工呼吸器をどの患者に優先して使うべきかの議論が紛糾。
    医療がひとの生命を縮めうるという事実に、私たちは直面せざるを得なくなった。

    研究者として当事者として支援者として、
    死生学や生命倫理に長らく携わってきた著者たちが緊急セミナーで結集。
    安楽死・尊厳死、そして優生思想をめぐり、先走っていく世論に警鐘を鳴らす。

    【目次より】

    まえがき――安藤泰至

    第1 部 ALS 嘱託殺人と人工呼吸器トリアージ

    ◆「尊厳死」「安楽死」の危うさ――安藤泰至
    ◆ALS 患者の「死ぬ権利」?――川口有美子
    ◆医療が死を早めてよいのか?――島薗進

    第2 部 「安楽死」「尊厳死」言説といのちの学び

    ◆殺される/殺すのはだれか?――安藤泰至
    ◆<間>の生を聴く/<間>の生を語る――大谷いづみ
    ◆いのちの選別をめぐって何が起きていたのか?――島薗進
    ◆ディスカッション

    第3 部 「死」へと追い詰められる当事者たち

    ◆生命倫理問題における「当事者」の再考――いのちを守るとはどういうことか――安藤泰至
    ◆家族に「殺させる社会」を生きる――「大きな絵」のなかで「小さな物語」に耳を澄ませる―児玉真美
    ◆医療資源について語るとき、考えなければならないこと――島薗進
    ◆ディスカッション

    あとがき――島薗進
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    ケアマネジャーの試験は、日常で遭遇しない法律の専門用語が飛び交い、頑張って丸覚えしようと思っても、難しくて挫折してしまう人も少なくありません。ものごとを理解するためには、全体の大きな枠組みを押さえることからスタートするのが近道です。最初のステップは学習の脳内マップを描くことが必要。次にそのマップから1つずつ掘り下げて理解を深めていくこと、この順序が大切です。試験対策本にありがちな難しい言葉の使用を極力なくし、構成やデザインもシンプルにしています。まずは初学者が学習の脳内マップを描くことができるようイメージ図をふんだんに使って作りました。本書は、受験者を試験突破へと導く最強のテキストとなるはずです。
    大好評だった『ケアマネ超入門テキスト』が装いも新たに『ケアマネジャー合格テキスト入門編』として刊行となりました。しかも上中下巻の3冊構成だったものが1冊にまとまり、内容をさらに充実させたうえにお値段は大幅にお安くさせていただきました。

    [なおこ先生より]
    この本は、まずは全体の大きな枠組みを押さえるとともにイメージができるように、また大切なところは繰り返し脳に入っていくように作っています。慣れない法律用語も理解していかなければなりませんので、なるべくシンプルに原則的なところ・代表的なところを押さえるようにしています。
    ぜひこの本を何度も繰り返し読んで学習してください。繰り返し学習って、やればやるほど効果があります。文字が絵になり、絵がアニメになり、アニメが実写版になる、みたいにどんどん立体的になっていくんです。そうやって、まずはこのテキストに書かれていることが、自分の中で理解できるようにしていきましょう。

    竹原直子(たけはらなおこ)
    ケアマネ試験の合格率が10~20%台と難化傾向にある時期に、84%の合格率をはじき出す人気講師。丸覚えではなく、イメージ図などを巧みに使い、その仕組みの意味を解説する講義は「とてもわかりやすい」と多くの受講生から支持を得ている。
  • 1,430(税込)
    著:
    宮下宗三
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    睡眠で最も大事なのは「内臓を養う」こと。
    からだを休め、こころを調える穏やかな眠りとは。
    江戸時代まで主流だった東洋医学の知恵を、『病家須知』などの古典医学文献を根拠として、現代人が簡単に家庭で実践できる形にアレンジし誰もが活用できるようにイラスト多数にて解説。
    指圧やお灸を使った頭痛や胃腸、肩こりの改善から、瘀血や更年期障害などの養生法についても紹介する。
  • 1,760(税込)
    著:
    藤井聡
    著:
    高野裕久
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    「感染列島に大災害」は十中八九起こる!
    パンデミックと自然災害が重なったときに起きる甚大な被害を
    最小限にとどめるには、どのような備えが必要なのか?
    二人の専門家が唱える、衛生の観点からの国土強靭化計画。

    毎年のように日本を襲う大雨・台風による水害、あるいは30年内に起きる可能性が高いと言われる南海トラフ地震や首都直下地震などの自然災害と、感染症の大流行が重なれば、国土に甚大な被害がもたらされることになる。
    元・内閣官房参与で「国土強靭化基本計画」策定に尽力した公共政策の専門家と、環境医学の専門家の二人が、医療システム、経済・社会システム、国土システムといった公衆免疫に関わる様々な環境的要因を強靱化していくことで、感染症と自然災害の複合災害による被害の最小化を目指す緊急提言書。さらにこうした諸対策を推進するために不可欠な財源について、MMT理論を背景にした「積極財政論」も展開。複合災害の被害を最小限に留めるために、全国民必読の一冊。

    「筆者らが今、最も恐れているのはインフルエンザと新型コロナのダブル感染症拡大の問題ではない。感染が蔓延している状況下で、巨大災害が生じてしまうことだ。(…)コロナ禍中にこうした「国難級の大災害」が生ずる確率は(…)「十中八、九」という水準に至ると考えても決して大げさではないだろう。つまり、「災害列島」に住む我々日本人は、「感染列島を大災害が襲う」という事態を決して大げさでも何でもなく、当たり前に生じうる事態の一つだと冷静に認識することが求められているのである。」(本文より)

    【目次】
    第一章 「感染列島に大災害」は十中八九起こる
    第二章 「自粛」でなく「ファクターX」が日本を守った
    第三章 人体の「免疫システム」を強靱化する
    第四章 「医療システム」を強靱化する
    第五章 「感染症対策」を強靱化する──「社会免疫」の理論
    第六章 「感染症対策」を強靱化する──三つの強靱化戦略
    第七章 「国土システム」を強靱化する
    第八章 「財政思想」を強靱化する──衛生列島強靱化論とMMT
  • 1,760(税込)
    著:
    木村映里
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    「病院の世話になるくらいなら死んだほうがまし」
    そう言った彼に、わたしはどう答えたらよいのか?
    若手看護師が描く、医療と社会の現実。

    生活保護受給者、性風俗産業の従事者、セクシュアルマイノリティ、性暴力被害者などが、医療者からの心無い対応で傷ついたり、それがきっかけで医療を受ける機会を逸している現実がある。医療に携わる人間は、こうした社会や医療から排除されやすい人々と対峙するとき、どのようなケア的態度でのぞむべきなのか。看護師として働き、医療者と患者の間に生まれる齟齬を日々実感してきた著者が紡いだ、両者の分断を乗り越えるための物語。誰一人として医療から外さないために。

    「白黒単純に塗り潰すのではなく、鮮明な解像度で描写する。
    そうでしか伝えられない景色を、この本は示してくれた」
    ──帯文・荻上チキ

    「社会から排除されやすい人々と医療従事者の間には、単なる快不快の問題でもなければ、一部の医療従事者にだけ差別心があるといった類の話でもない、もっと根深く、致命的なすれ違いがあるように思います。マイノリティや被差別的な属性の当事者が積み重ねてきた背景と、医療従事者が積み重ねてきた背景は、社会の中で生きているという意味では地続きのはずなのに、しかしどこかで分断されているような気がする。各々の生きる背景を繋げる言葉が必要だと感じ、書き始めたのが本書です」(「はじめに」より)

    【目次】
    1章 浩はどうして死んだのか──セクシュアルマイノリティの患者さん
    2章 医療が果歩を無視できない理由──性風俗産業で働く患者さん
    3章 殴られた私も、殴った山本さんも痛いのです──暴力を振るう患者さん
    4章 千春の愛情は不器用で脆くて儚くて──自分の子どもを愛せない患者さん
    5章 「看護師が母を殺した」と信じたい、高野さんの息子──医療不信の患者さん
    6章 私は生活保護を受けようと思っていました──生活保護の患者さん
    7章 飲みすぎてしまう葉子、食べられない私──依存症の患者さん
    8章 性暴力被害を受けて、裁判を起こした──性暴力被害者の患者さん
    9章 医療が差別に晒される時──医療現場で働く患者さん
    終章 医療から誰も外さないために
  • 市場規模230億ドルに拡大が予想される(2025年までに、於アメリカ)
    CBD[カンナビジオール]とは何か。

    オイル、ドリンク、チョコレートからスキンケアまで。
    大麻先進国アメリカや欧州で大ブームのCBDを正確で包括的な情報から解説。

    実際の医療現場で患者に寄り添ってきた看護師が、
    その経験を踏まえ、医療大麻におけるCBDの歴史と
    作用機序についての科学的な解説から、実際の製品の選び方、
    使い方までを詳説する、CBD入門。

    【CBDの働き】
    ・鎮痛効果 ・抗けいれん作用 ・抗炎症作用
    ・抗酸化作用 ・神経保護作用 ・抗がん作用

    ではいったいCBDの何がそれほどすごいのでしょう?
    理由の一つにはもちろん、それを使っても、同じくカンナビノイドの一つである
    テトラヒドロカンナビノール(THC)のようにハイにならない、という点が挙げら
    れます。でも昨今の、何から何までCBDを入れるという流行の一番の理由は、
    CBDが、実にさまざまな疾患の症状に効く可能性を持っていることが
    わかってきているためです。
    あの大麻が、一見なんの関係もないと思われるさまざまな疾患の症状に効果がある
    というと人々は驚きます。――(本文より)

    【目次】

    はじめに

    第1章:何がそんなにすごいの?
    第2章:大麻草の歴史
    第3章:エンドカンナビノイド・システム
    第4章:カンナビノイドとアントラージュ効果
    第5章:カンナビジオール(CBD)って何?
    第6章:CBDって安全なの?
    第7章:CBDの原材料――大麻草とヘンプ
    第8章:CBDと二七の疾患
    第9章:あなたに合ったCBDの使い方
    第10章:どれくらい摂ったらいいの?
    第11章:信頼できる製品をみつけるには

    おわりに
    資料集
  • 検診で発見されるがんの約8割は自然に生長を止める「良性がん」である。「早期診断・早期治療」は必須の対策ではない。そんな衝撃的な事実によって、がん治療の常識が変わろうとしている。がんが「過剰診断」され、必要のない治療によって苦痛を受ける「がん患者」が多数生まれるなか、「病気のがん」と「病気とは言えないがん」をどう見極めるか。わたしたちはがんとどう向き合えばよいのか。世界で初めて前立腺検診を開始し、がん検診普及に長年尽力してきた著者による、過剰診断時代における「意図的監視」の効用とがん予防の最前線を伝える啓発書。
  • 1,650(税込)
    著:
    別所愉庵
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    肩コリの原因は指先にあった?崩れたバランスから生まれる「ねじれ」や「ゆがみ」。それらが軽く触れたり、さすることで整うとしたら…。予約が取れない療術院の秘伝を図解入りで一挙公開。
  • 筋肉に触れて・ゆらし・息を吐く。それだけで首・肩こり、腰の痛みや筋肉痛を解消し、鍛えなくても筋肉がみるみる活性化する奇跡のボディ・ケア理論をイラスト多数にてわかりやすく紹介。
  • 990(税込)
    著:
    近藤誠
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    日本人が長生きになったのは、衛生環境と栄養状態がよくなったことによる。医学の進歩は、数ある原因の一つ。近代化により、私たちの暮らしは飛躍的に便利になり、家事をはじめとする身の回りの数々を他者に委ねてきた。そして、その中に健康管理も含まれる。風邪をひいたら医者に行き、どこかが痛いと言ってはレントゲンを撮る。本来、生き物として、人間が当然やってきたことを、医療の中に囲もうとしている。
    著者は人への医療の過剰な介入について、警鐘を鳴らしてきた。がん治療をはじめ、何をどのように変えたいと思ってきたのか? なぜ、がんを治療せず、放置したほうがいいと思うようになってきたのか? その考え方の根本を聞く。
    患者として人として自立し、必要な医療を、自分の意志で選ぶために――近藤誠医師のがんという病気をめぐる講義録であり、近藤理論のわかりやすい入門書である。
  • ひとは一生の間、一度も病気にならないことはありえません。ひとは必ず病気になって、死ぬんです。だとすれば、病気の成り立ちをよく知って、病気とぼちぼちつきあって生きるほうがいい。書評サイト「HONZ」でもおなじみ、大阪大学医学部で教鞭をとる著者が、学生相手に行っている「病理学総論」の内容を、「近所のおっちゃんやおばちゃん」に読ませるつもりで書き下ろした、おもしろ病理学講義。脱線に次ぐ脱線。しょうもない雑談をかましながら病気のしくみを笑いとともに解説する、知的エンターテインメント。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    介護保険制度についての基本的なしくみを解説した実用書。利用者、介護職従事者、介護事業所の経営者、ケアマネ受験者など、2018年度からの新しい介護保険制度を知りたいすべての人にとって、バイブルとなる一冊。
    制度の全体像、サービス内容、利用料など重要なポイントを丁寧に解説します。晶文社ケアマネ問題集制作に20年たずさわり、介護保険制度を知り尽くしたスタッフが執筆。2018年の介護保険法改正、介護報酬改定に完全対応!

    【2018年度4月施行 介護保険改正点】
    1 所得によって利用者負担が2割、3割に
    2 要支援者の訪問・通所サービスを地域支援事業に移行
    3 介護医療院を施設サービスに創設
    4 保険者機能の強化による給付費の抑制
    5 地域包括ケアシステム構築の推進

    [編集部より]
    2000年4月に創設された介護保険制度は、本書発行の時点で18年目を迎えています。その間、さまざまな改正が加えられ、なかなか理解が難しい複雑なしくみになっています。
    介護サービスの現場では、介護サービス・医療サービス・福祉サービスの連携が求められることが多く、介護保険制度のしくみの基本的な理解とともに、それ以外の分野の幅広い知識も必要とされてきます。まずは「介護保険の基本としくみ」の理解に取り組んでみてはいかがでしょうか。
    本書は、次のような読者を対象に想定してつくられています。
    ・介護サービス事業所・施設で働きながら、介護保険制度についての知識を深めたい方
    ・介護支援専門員の資格取得をめざして、基礎的な知識を固めたい方
    ・介護サービスの利用者やその家族などで、介護保険のしくみを知りたい方
    ・介護サービス事業の経営者や管理的立場にあって、制度全般の知識を深めたい方
    それぞれの立場によって得たい知識の内容や深さはさまざまでしょうが、介護保険制度全般にわたって最小限の知識を得てもらえるように配慮して編集しました。
    介護保険サービスは、すべて法令に基づいて行うこととされ、利用料(介護報酬)も基準に定められた範囲で算定されるものです。法令文を読み慣れない人には、この小冊子の文章であっても難しく感じられるかもしれません。しかし、責任ある立場に立つためには、法令や役所からの通知を正確に読みこなし、法令順守を正しく実施することが求められます。読みこなすための努力を惜しまなければ、後々きっと役に立つ能力を得られるものと確信して、本書のご利用をお勧めします。
  • 低栄養、フレイル、サルコペニア、摂食嚥下障がい、認知症……高齢者の隣には健康を脅かす落とし穴がたくさんあります。でも素早いケアとなによりも「食べること」をおろそかにしなければ、健康と自分の暮らしを守ることができます。そして「食べる」だけではなくて、「しゃべる」ことも大切です。気持ちを伝える、人との関係を続ける……つまりは「食べる」「しゃべる」をつかさどる、私たちの「口」を守ることが、私たちの健康と暮らしを支えてくれるのです。ピンピンコロリが理想なら、あなたの「食べる」と「しゃべる」を見直しましょう。
  • 誰だって病気になって医者の世話にはなりたくはない。でも病気にならずに
    一生を過ごすなんて、よほどの幸運に恵まれないかぎり不可能なお話。
    それでも「できるだけ病気にならないライフスタイル」を教わりたい、
    という世間様の要望に応えて、ナニワの病理学教授が書いた
    「(あまり)病気をしない暮らし」の本。
    病気とはなんだろう、といった素朴な疑問から、呼吸、食事、ダイエット、
    お酒、ゲノムと遺伝子、がん、感染症、そして医学や研究についての雑談まで、
    肩の凝らない語り口で解説。
    『こわいもの知らずの病理学講義』で人気爆発、ナカノ先生による究極の健康本。
    ただし、飽食しかり深酒しかり、体に悪いと言われるようなことに限って
    したくなるのが人情であるゆえ、病気にならないライフスタイルの実践が、
    本人にとって幸せかどうかは不明ですので、その点ご容赦のほど。

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