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『実用、講談社学術文庫、3か月以内』の電子書籍一覧

1 ~16件目/全16件

  • シリーズ22冊
    1,37516,302(税込)
    著:
    森谷公俊
    レーベル: 講談社学術文庫
    出版社: 講談社

    ギリシア北方の山岳地帯で山羊の放牧を営んでいたマケドニア人が王国を建設したのが前7世紀半ば。前4世紀にギリシアを征服したフィリッポス2世の後を継いだアレクサンドロス大王は、前334年に東方遠征に出発し、ペルシア帝国を征服。たった10年で地中海からインダス川にいたる大帝国を築き上げた秘密と、ローマ帝国の皇帝崇拝など後の歴史に大王が与えた影響力を解明する。

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  • 氷点下60度、猛烈なブリザードのなか115日も絶食し、抱卵・包雛する。ひとたび海に出ればエサを追いかけ564mまで潜水し、甲殻類・魚類・イカの消費量は年間2000万トン超! 世界最大のペンギン飼育国・日本で50年以上も研究を重ねた著者が、その驚異的な能力や生態を多彩な図版とデータから教示する。「かわいい」だけじゃ、もの足りない。もっと深く広く知りたい人のための、懇切丁寧な「ペンギン学」の決定版!

    目次
    プロローグ ペンギン大国日本

    第1章 どこでどんな生活をしているのか
    南極ペンギン/バード岬/世界最悪の子育て/叫ぶ50度/レイン・フォーレストの妖精/穴掘りペンギン

    第2章 生活のリズムと体のしくみ
    生活史/寿命/死因/保温・熱交換システム/大食と絶食/ダイビング・ギヤ

    第3章 海でのくらし
    イルカ泳ぎ/移動潜水・探索潜水・捕食潜水/深い潜水・ふつうの潜水/食事時間/ハイテクでペンギンを追いかける

    第4章 なぜ飛ばなくなったのか
    祖先は空を飛んでいた?/なぜ飛ぶことをやめたのか/古代ペンギンの生活

    第5章 ペンギン、人に会う
    北のペンギン、南のペンギン/最初に会った人々/「のろまな歩く食料」から「愛すべき生きもの」へ/南極のペンギンは増えている?/がんばる動物園・水族館

    エピローグ 助け、見守る人々
    もっと詳しく知りたい人のために
    あとがき
    学術文庫版あとがき「ペンギンは警告する」

    *本書の原本は2001年7月に、岩波新書より刊行されました。文庫化にあたりデータや数値の更新と写真の差し替えを行い、文庫版あとがきを加えました。
  • 〔変革が振り落とす人々の怒りと願いを甦らせる、鬼気迫る歴史研究〕

    明治維新による社会変革の反作用として巻き起こった自由民権運動が政府の弾圧をうけ行き詰まると、各地で「激化事件」と呼ばれる過激活動が勃発した。
    激化事件の代表的事例とされる「名古屋事件」では、実力による政府転覆を果たさんとして、その軍資金調達のために富豪からの強盗・紙幣偽造が企てられ、実際に実行犯20人による強盗事件が50数回ほど実行に移された。
    そして、このような過激な活動の中枢は、「ばくち打ち」「博徒」と呼ばれる者たちによって担われていた。
    渡世無頼の徒として、江戸後期より徒党を組んで東海道を闊歩した「アウト・ロー」たちは、なぜ、いかにして明治の世に「自由」を掲げ、暴力的な挙に及んだか。

    自由民権運動の実態にまったく新しい角度から切り込んだ記念碑的研究の成果。
    明治社会の光と影を、現代的問題関心から問い続ける松沢裕作氏による懇切な解説付き。
    1979年『思想』「社会史」特集号に著者が発表した論文「変革期における庶民エネルギーの源泉」を併載。

    [本書より]
    自由党=国会開設運動と、博徒=無法者(アウト・ロー)とはいったいどこで、どう結びつくものなのであろうか。私はこの疑問を、名古屋事件に参加した博徒たちの足跡を幕末期までさかのぼって克明に調べることによって、解いてみようと思いたった

    [解説より]
    研究史上の画期性とか、歴史像の刷新とかいった問題は、些末なことのように思えるほどの迫力が本書にはある。

    [本書の内容]
    I 博徒の群れ
    II 尾張藩草莽隊
    III 明治初年の博徒
    IV 自由民権運動
    V 名古屋事件
    むすび その後の博徒
    あとがき
    付録・変革期における庶民エネルギーの源泉 博徒─草莽隊─「愛国交親社」の系譜に探る
    解説 「乱世」との向き合い方(松沢裕作)

    *本書の原本は、1977年11月に中公新書より刊行され、1995年4月に平凡社ライブラリーに収められたものです。
  • 兵士はなぜ、敵に突撃していくのか――。
    46歳・哲学教師の身で自ら従軍し、戦争を成り立たせる人間の心理とメカニズム――侮辱を旨とする軍隊および英雄讃美の銃後においても駆動する「操兵術」――の機微を戦場から明らかにしつつ、それを拒絶する方途を提言。『幸福論』の著者による渾身の反戦論!
    フランス文学の権威による名訳の誉れ高い一冊が待望の文庫化。
    (解説:田中祐理子)

    [目次]
    愛国心/美/鍛冶場/義務
    優柔不断/組織/ゲームのルール/メカニズム
    人身御供/メドゥーサの顔/人間の尊厳/プラトン
    名誉/決闘/普遍的なエゴイズム/利害
    猛々しい精神/情/曖昧な情念/反抗
    感嘆/自己欺瞞/お偉方/権力
    野心/情念を静めるには/決定論/狂信
    悲劇/人間嫌い/憎悪/中庸
    教養/ノイローゼ/安全/ペシミズム
    リヴァイアサン/屍/主権者/判断
    ヘラクレス/剣闘/ドグマ/法と力
    条約/魂の偉大さ/国/否と言うこと
    原因から/意志すること/人類(ユマニテ)
    訳者あとがき
    解説 「戦争に養分を与えない」ために 田中祐理子

    [*本書の原本は1986年に小沢書店より刊行されました。再刊にあたり、訳者の遺した赤字をもとに、訳文を改めたところがあります。]
  • 「あなたは、論語ときいただけで、とてもちかよりにくい、むずかしい本だというふうに、頭からきめていはしませんか――」。中国史学の碩学が人生の指針となる名句を厳選。孔子や弟子の姿を活写し、珠玉の教えをやわらかく軽やかに読者に語る、論語入門の古典的名著。
    論語は、孔子の一生の経験が結晶したような本だと本書の著者、貝塚茂樹は語る。中国史学を専門とする著者ならではの、当時の社会や時代背景を踏まえた解釈によって、幾多の苦難を味わってきた人間孔子の姿が、また一本気な愛すべき子路や自信家で秀才の子貢、夭折した顔回など弟子たちの姿が、そして彼らが交わした言葉が活き活きと血の通ったものとしてよみがえる。その言葉の数々は、二千五百年の時を超えて今なお私たちに生きていくうえで必要な知恵を授けてくれる。
    論語から著者が受けた感動をそのまま伝えようと試みた、親しみやすくも偉大な入門書。(原本:講談社現代新書、1964年)

     【本書の内容】
    はじめに――『論語』の読み方
    1 学而編――学問の勧め
    2 為政編――理想の政治
    3 八イツ編――伝統の擁護
    4 里仁編――徳について
    5 公冶長編――聖賢の言行
    6 雍也編――幸福について
    7 述而編――教育について
    8 孔子の追憶
    9 孔子の政策論
    解 説(加地伸行)
  • シリーズ48冊
    27523,349(税込)
    著:
    徳富蘇峰
    監修:
    平泉澄
    レーベル: 講談社学術文庫
    出版社: 講談社

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    ペルリ来航は、我が国が徳川鎖国政策を破って近代国家へ進む象徴的事件であった。が、時代を語るには、その以前を語らねばならぬとする蘇峰は、来航以前の形勢を論ずるに、幕府の対外防備の嚆矢を寛政の松平定信に見「定信の遺志を紹成する者であらば、嘉永の末、安政の始めに至りて、周章狼狽をしなかったであろう」と嘆じ、開国前夜の内憂外患、警鐘乱撞に対する当局の拱手怠慢を指摘し、その崩壊は内部に胚胎していたと洞察する。(講談社学術文庫)

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  • シリーズ13冊
    1,43010,483(税込)
    著:
    宮本一夫
    レーベル: 講談社学術文庫
    出版社: 講談社

    講談社創業100周年企画として2004年~05年に出版された全集「中国の歴史・全12巻」の学術文庫版が、いよいよ刊行開始。本全集は、2014年には中国で、2016年からは台湾で翻訳出版され、そのレベルの高さと視点の新しさから累計で150万部を超えるベストセラーになっている。
    待望の文庫化、第1回配本は、第1巻と第2巻の同時配本。第1巻では、長年、中国での遺跡発掘を手掛けてきた著者が、「三皇五帝」や「盤古伝説」などで知られる中国の神話の表す史実を探り、「夏王朝」「殷王朝」の謎に迫る。
    中国の古代文明といえば、かつては「黄河文明」を指したが、現在では、長江流域をはじめ、各地の多様な自然環境から展開した多元的な古代文明と理解されている。現在の中国のさまざまな地域社会や風土を考える際にも、こうした先史時代から続く地域文化の脈絡を無視できないのである。約1万年前の新石器時代、南北の文化地帯の周縁でアワ・キビ農耕や稲作農耕が生まれ、そこから牧畜型農耕社会と遊牧社会が分離し、さらにその周辺には狩猟採集民が存在した。こうした基本的生活様式が誕生した中から、いかにして初期国家が生まれたのか。最古の王朝とされる夏王朝と二里頭文化の関係とは――。
    文庫化にあたり、原本刊行後の重要な遺跡と発掘成果を大幅に加筆。〔原本:2005年、講談社刊〕

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  • 990(税込)
    著:
    溝口雄三
    レーベル: 講談社学術文庫
    出版社: 講談社

    中国思想史の第一人者が描く「公私」に潜む数奇なドラマ!

    中国における「公」と「私」は、日本語における「オホヤケ」と「ワタクシ」と同じものを指すのか――。
    社会における基本的な二つの位相や領域、政治的な場面における基本的な二つの態度は、中国と日本でいかに異なっているのかを、古代中国から近代にいたる、言葉の歴史を辿ることで、「公共性」をめぐる議論に一石を投じる。

    本書の原本は、1996年に三省堂「一語の辞典」シリーズより刊行されました。

    目次

    はじめに 

    オオヤケの語源 
    訓読と音読    
    オホヤケの原義  
    「ヤケ」の意味 
    国語辞典での定義                      

    公の語源                          
    中国語の公                        
    甲骨・金文の世界での公   
    「私」のない世界  
    公の概念について 

    おおやけ・わたくし概念の特徴                
    一人称としての「私」   
    公のなかの「私」 
    おおやけ領域とわたくし領域  

    公私概念の特徴
    平分と姦邪(ルビ:かんじゃ)                 
    中国の公と日本のおおやけ                  
    公私と倫理                  

    近代の公 日本と中国
    近代日本の公                   
    公平の原理                      
    天下の公理                      
    中国の「理」 

    公における日・中の共同性 領域の共同とつながりの共同
    公と共同性      
    領域の公      
    つながりの公    
    公私のけじめ 
    中国人の公私観念

    日本の私的所有と中国の共有制
    日本人の私有意識 
    中国の宗族制

    個と共同
    公と公界(ルビ:くがい)
    「領域の公」と公平
    日常的な「私」と社会的な「私」
    政治的わたくしと「おおやけ事」 
    解説(伊東貴之)
    索引
  • 1,430(税込)
    著:
    平川彰
    レーベル: 講談社学術文庫
    出版社: 講談社

    およそ2500年前にインドで生まれ、アジア各地に伝播してさまざまな発展を遂げた世界宗教、仏教。インドで誕生した仏教が、中国を経て日本に伝わり近代に至るその軌跡を、仏教学の泰斗がコンパクトに通観する。
    原始仏教の誕生から、仏滅後に部派仏教に分かれ、そこから大乗仏教、さらに密教が出現するインド仏教史。
    ときに大規模な迫害にあいつつも、鳩摩羅什、さらには玄奘らの尽力による経典の翻訳を重ねながら、浄土教や禅宗など独自の哲学的な思想が花開いた中国の仏教史。
    そして、朝鮮半島を経て欽明天皇の時代に列島に伝わり、奈良時代の皇室の仏教から平安時代の貴族仏教、そして広く民衆の仏教である鎌倉新仏教へと展開し、明治の廃仏毀釈を経て清沢満之らの新仏教運動に至るまでを描く日本の仏教史。
    「唯識」や「中論」など難解に思われがちな仏教用語も、歴史的文脈のなかで平易に解説。世界中で多彩な展開を見せた宗教の全体像をつかむ、最良の入門書!(原本:仏乃世界社、1972年)

    【本書の内容】
    はじめに
    インド仏教史
    仏教の成立/原始仏教の教理/仏陀滅後の教団/部派仏教の教理/大乗仏教の出現/新しい仏陀の出現/法華経と龍樹/唯識と如来蔵/密教の出現とチベット仏教
    中国仏教史
    中国仏教のはじめ/羅什以後の仏教/禅と念仏の興起/隋唐時代の仏教/唐より宋へ/宋代以後の仏教/中国の寺院
    日本仏教
    仏教の伝来/聖徳太子の仏教/奈良仏教/平安仏教/鎌倉の新仏教/宗派仏教の発展/明治の仏教
    解 説(佐々木閑)
  • 古代ギリシアの詩聖ホメロスと、その2篇の叙事詩『イリアス』と『オデュッセイア』。文学だけでなく、芸術と思想、道徳や人間観、社会規範など、西洋文明のあらゆる分野に影響を及ぼした「古典の中の古典」である。しかし、日本人にとっては読みにくく難解であり、挫折した読者は多いだろう。そんな「読まれざる古典」の世界を、古代ギリシア史の泰斗がやさしく案内する。
    古代ギリシア人の著作の多くは、現在では世界的な古典になっているが、その古代ギリシア人自身の間で「古典」といえばただ1種類、ホメロスの叙事詩だった。ミュケナイ文明が崩壊し、文字の使用も途絶えた「暗黒時代」に、なぜこの傑作が朗誦によって残されたのか。著者は、ホメロスの奇跡的な天才だけでなく、それを支えた社会の構造も奇跡的だった、という。貴族と一般民衆の全体を聴衆とし、担い手としたからこその生命力を備えているのだ。
    トロイア戦争における総大将アガメムノンと戦士アキレウスの「喧嘩」を発端とする50日間のドラマ『イリアス』。トロイア戦争に勝利し、故郷に凱旋するオデュッセウスの漂泊と冒険を描く『オデュッセイア』。神々と人間が入り乱れる物語の読みどころと、反映された史実、古代人の人間観が、この1冊で初めてわかる。1966年の初刊以来、半世紀にわたって読み継がれる定番解説書。〔原本:1996年、新潮社刊〕

    目次
    はじめに
    第一章 ホメロスの背景
    1 歴史的背景
    2 吟遊詩人としてのホメロス
    3 口承詩の筆記と原典の成立
    第二章 『イリアス』について
    1 アキレウスの怒り
    2 アガメムノンの権力
    3 アキレウスの友情
    4 戦闘の栄光と悲惨
    5 ヘレネの苦悶 
    6 ヘクトルの責任感
    7 プリアモスによる閉幕
    8 英雄の条件
    9 死者の魂の行方
    10 オリュムポスの神々
    11 詩的な宗教
    12 比喩の世界
    第三章 『オデュッセイア』について
    1 戦後十年目の世界
    2 英雄叙事詩と民話
    3 オデュッセウスの冒険談
    4 桃源境での三日間
    5 漂泊の精神的意味
    6 漂流地はどこか
    7 テレマコスの活躍
    8 王妃と求婚者たち
    9 オデュッセウスの帰国
    10 夫妻の再会
    11 詩篇の背後にある現実の社会
    第四章 古典としての価値
  • 一神教・二元論・三位一体・七つの大罪・十戒と十字架・一万一千人の処女殉教者・一三日の金曜日……
    キリスト教の秘密は「数」にあり!
    キリスト教の成り立ちから、信仰の普遍性と特殊性、そしてキリスト教徒のメンタリティまで、1~13の数字にちなんだテーマを通して複雑かつ多面的な宗教の核心に迫る、意匠を凝らした唯一無二の入門書!

    [目次]
    はじめに 
    第1章 一神教のはじまり
    第2章 二元論
    第3章 三位一体
    第4章 四〇年の持つ意味
    第5章 キリストの五つの傷
    第6章 天地創造の六日目に創られたもの
    第7章 七つの罪と赦しと秘跡
    第8章 八日は聖母マリアの受胎の日と誕生の日
    第9章 九つの天井画
    第10章 十戒と十字架
    第11章 万一千人の処女殉教者
    第12章 一二の星を戴く聖母マリアとヨーロッパ
    第13章 一三日の金曜日
    終章
    おわりに
    学術文庫版へのあとがき 無数の地平へ

    (*本書の原本『キリスト教の謎――奇跡を数字から読み解く』は、2016年に中央公論新社から刊行されました。)
  • 1,430(税込)
    著:
    渡辺研二
    レーベル: 講談社学術文庫
    出版社: 講談社

    ヒンドゥー教や仏教と並ぶインドの伝統宗教、ジャイナ教。
    古代インドで仏教とほぼ同じ時代・地域に誕生したこの宗教は、やがて世界宗教としてインドから世界に広がっていった仏教とは異なり、いまもインドの地に深く根を下ろし、約2500年にわたりインドの文化や経済に大きな影響を与え続けている。
    「ジナ(輪廻から“勝利した者”)の教え」を意味するジャイナ教は、紀元前6ー5世紀ごろ、24人目のジナとされるマハーヴィーラという祖のもとで、反バラモン主義運動として興った。輪廻と業(カルマン)を前提とし、厳しい苦行によってそこからの解放を目指す宗教である。
    ジャイナ教の世界観では、宇宙は永遠に興亡を繰り返し、衰退の時代には救済者が現れて教えを説くとされる。人間はその世界での行為によって業が霊魂に付着し、果報を生むため、輪廻から逃れることができない。輪廻を断つためには、行為そのものをできる限り停止し、すでに付着した業を苦行によって落とさなければならないと考える。
    本書では、不殺生・非暴力の徹底と無所有を中心的な教義とし、あらゆる存在に生命を認め、その生命を何より尊重するという希有な宗教、ジャイナ教について、その知られざる歴史、教義、戒律、白衣派と空衣派という二大分派の違い、そして出家者と在家信者の実践をわかりやすくまとめた。

    [本書の内容]
    第1章 序言
    第2章 ジャイナ教の興起した背景
    第3章 六人の自由思想家の教説
    第4章 マッカリ・ゴーサーラ
    第5章 祖師マハーヴィーラの生涯
    第6章 白衣派の聖典
    愛7章 空衣派の聖典
    第8章 ジャイナ教の教義
    第9章 ジャイナ教の生活
    第10章 ジャイナ教の戒律
    第11章 ジャイナ教の在家信者
    第12章 不殺生の教えと霊魂の種類
    第13章 現在のジャイナ教教団
    第14章 ジャイナ教と仏教の比較

    ジャイナ教を知るための文献案内
    あとがき
    解説 河﨑豊

    *本書の原本は、2006年に現代図書から刊行されました。
  • バビロン第1王朝第6代の王ハンムラビ(在位前1792-前1750年)は、内政に力を注いだあと、治世29年頃から近隣諸国の征服に乗り出し、小さな都市国家の中心にすぎなかった王国を拡大して、治世37年頃までにはバビロニアを統一し、メソポタミアの北部の一部を含む大王国を築き上げた。ハンムラビ法典は、この大事業が完成したあと、ハンムラビ王の命令で編纂されたものである。
    ハンムラビ法典は、長らく「世界最古の法典」とされていたが、ウル第3王朝の創設者ウルナンマ(在位前2112-前2095年)が作らせたウルナンマ法典やイシン王国のリピト・イシュタル法典、ハンムラビ法典よりやや古いエシュヌンナ法典などの断片が発見され、現在ではこれらの法典の伝統を受け継いでできあがったものだと考えられている。
    ハンムラビ法典碑は、1901年から02年にフランスの発掘調査隊によってエラムの旧都スーサ(現在のイランの南西部)で発見され、現在はパリのルーヴル美術館に収蔵されている。法典碑のオリジナルがほぼ完全な形で残っているのはハンムラビ法典だけである。さらに数多くの写本が残っており、当時の書記(学者)たちが盛んに書写したことが想像される。そこでは裁判、犯罪、被害者の救済、兵士、社会構成、農業、商業、結婚、家族、遺産相続など、さまざまな事例が扱われており、ハンムラビ法典は当時の社会を反映する重要な史料として、揺るがぬ価値を持ち続けている。
    本書は、「目には目を、歯には歯を」という同害報復の規定でも知られるこの貴重な記録を全訳するとともに、読解を助ける訳注はもちろんのこと、各条文についての詳細な「注解」、時代背景の説明を含む懇切な「訳者解説」をも併載した、碩学による偉大な訳業である。単行本として刊行された旧版を全面的に改訂し、初めての文庫版として生まれ変わった本訳書は、不滅の輝きを放ち続けるだろう。

    [本書の内容]
    ハンムラビ法典

    注 解
    訳者解説
     1 ハンムラビのカタカナ表記について
     2 ハンムラビとその時代
     3 ハンムラビ法典とは何か
     4 王碑文としてのハンムラビ法典
     5 判決集の配列
     6 ハンムラビ法典碑と諸写本
     7 ハンムラビ法典以前の諸法典
     8 古代メソポタミアの法形式
    付 論
     1 「私の彫像」か「私のレリーフ」か
     2 ハンムラビ法典の写本一覧
     3 ハンムラビ法典と日本の現行の法律
    参考文献
  • 同じ月でも、万葉の空には暖かく明朗に輝いていたけれども、平安王朝の人びとにとっては孤独な悲哀感を伴う冷たく澄明な光を降りそそぐものだった。
    「梅」と「桜」はともに春を代表する花ではあるが、それが表象するものごとには、微妙だが決定的な相違がある。
    古典的景物の代表が「雪・月・花」であって、風や雲、雨、もみじや菊などではないのはなぜか。

    日本の作品だけを見ていては、日本語のことばが担うイメージにどのような構造的な秩序があるのか、知ることはできない。
    なぜなら、古典日本語は、中国大陸からもたらされた多くの文物、とりわけ漢詩文を基盤にして創られたものだったからだ。

    奈良・平安びとは、膨大な漢文を書写・訓読・翻訳し、さらに模倣的創作を盛んに行った。
    そうして形づくられた「王朝漢文世界」を基盤として、
    「和と漢の相互干渉」という平安文学のダイナミズムが生まれ、
    古典日本語固有のイメージが形成されたのである。

    和歌と漢詩を丹念に見比べ、豊かな古典詩歌の深い森に分け入って、「イメージの文法」を見出す。
    日本古典と漢文学の双方を比較「和漢比較研究」に取り組んできた著者がおくる、
    古典の世界を深く味わうための、イメージやシンボル、比喩に注目する「読む辞典」。
  • 浅草十二階・大阪城天守閣・東京タワー・通天閣・太陽の塔・六本木ヒルズ森タワー・東京スカイツリー……
    塔(タワー)には進歩と郷愁の物語がある――
    多数の貴重図版とともに辿る、日本人の心の建築史!

    人類は塔(タワー)によって天地の境界をデザインし、都市の象徴を上書きするとともに、塔からの眺めを欲望し、また塔に進歩の夢やノスタルジーを仮託してきた。日本の近現代に屹立する「七塔」と人々の物語を通して文明の本質に迫る、唯一無二の都市建築史。

    [目次]
    はじめに 大地から
    1塔 物見の塔――浅草十二階ほか
    2塔 公共の塔――大阪城天守閣ほか
    3塔 電波の塔――東京タワーほか
    4塔 大衆の塔――通天閣ほか
    5塔 ひとがたの塔――太陽の塔ほか
    6塔 都市の塔――六本木ヒルズ森タワーほか
    7塔 塔の塔――東京スカイツリーほか
    あとがき 天空へ
    学術文庫版へのあとがき

    [本書の原本は『ニッポンの塔――タワーの都市建築史』(河出ブックス、2012年)です]
  • 日本の人々は星に何を見ていたのか――
    星にまつわる珠玉のエッセイや、星座の神話・伝説などをつづった著作が長く愛されてきた野尻抱影。その抱影が、膨大な文献の渉猟と全国の報告者の協力を得て、生涯をかけて収集した日本各地の星の和名をまとめた一冊。農山村や漁村の暮らしと結ばれた星の呼び名や伝承を通し、日本人が星に託してきた歴史と文化の深さを鮮やかに示す。星民俗学の決定版。

    [本書にでてくる星]
    〇麦熟れ星=うしかい座
     「この星が明け方に東の方に出だしたら麦をまく。この星が夕方西に入る時分になると麦を刈るんで、むぎぼしさんと呼ぶんじゃ」
    〇魚釣り星=さそり座
     「天の魚釣り星/一ぴき釣ったら腹をあけ/塩をこめ/腰のびくへちょっと入れ」
    〇すもうとり星=かんむり座
     「一間おきに七つの星が出とってや、角力(すもう)を見とる」
    〇破軍の星=大ぐま座
     「兵隊さんが出征した時、千人針の腹巻やチョッキを着て行ったもんやが、この千人針には必ず<はぐんのほし>の形を縫いこんで持って行ったもんや。そしてなあ戦いが始まったら、この星に念じると、必ず勝っとった」

    [本書の内容]
    春の星の和名
    夏の星の和名
    秋の星の和名
    冬の星の和名
    沖縄の星名
    奄美の星名
    アイヌの星名
    南十字星
    惑星の和名
    流星の和名
    彗星の和名
    古典の星名

    解題(石井ゆかり)

    *本書の原本は、1973年に東京堂出版から刊行されました。

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