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『新書、中島義道』の電子書籍一覧

1 ~18件目/全18件

  • ネット発の流行語にみる
    「息苦しい日本」の正体!

    「親ガチャ」という言葉が話題を集めている。

    まるでくじを引くかのように、生まれてくる子供は親を選ぶことができない。
    人生が上手くいかないのは「ハズレ」を引いたせいだ――。

    時に、そんな自虐や冷笑を含んだ思いも込められるというが、
    そうした概念が多くの人の共感を集める背景にあるものとはいったい何なのか?

    本書では、日本社会の表層に浮上しつつある違和感や陋習(ろうしゅう)、問題点などに着目し、
    7つのテーマに沿ってそれぞれ識者が掘り下げる。


    第1章 親ガチャという病
    生きづらさのなかで固定化されゆく“自己像”
    土井隆義(社会学者)

    第2章 無敵の人という病
    「真犯人」は拡大自殺報道を垂れ流すマスコミ
    和田秀樹(精神科医、評論家)

    第3章 キャンセルカルチャーという病
    被害者への過度な感情移入が議論をシャットアウトする
    森達也(映画監督、作家)

    第4章 ツイフェミという病
    フェミニズムを攻撃や誹謗中傷の「隠れ蓑」にしてほしくない
    室井佑月(作家)

    第5章 正義バカという病
    スケープゴート叩きの裏に潜む「不都合な真実」
    池田清彦(生物学者)

    第6章 ルッキズムという病
    「相手ファースト」で委縮し“素顔”を覆い隠す若者たち
    香山リカ(精神科医)

    第7章 反出生主義という病
    「人生の虚しさ」の大衆化により蔓延している苦しさ
    中島義道(哲学者)


    「はじめに」より抜粋
     生まれた地域や属性、性別などが、その人生に大きな影響を及ぼすことは間違いない。けれど、「ガチャ」というあまりに無機質な言い方にショックを受ける人も少なくないはずだ。そこには、自らの運命をせせら笑うかのような自虐、諦めのムードが漂う。内に秘めたとてつもない悲しみをごまかしているかのようにさえ感じられる。日本を覆う、閉塞感や生きづらさ。そういったものが一種、病理のように「ことば」として社会に浮上している側面はないだろうか?

     本書はそんな思いを出発点とし、令和ニッポンにおいて注目を集めている流行語を軸に、6人の識者にインタビューを試みた。第1章に限っては、「親ガチャ」にかんする論考をまとめ、大きな反響を呼んだウェブ記事「『親ガチャ』という言葉が、現代の若者に刺さりまくった『本質的な理由』」(現代ビジネス、2021年9月7日配信)を執筆した社会学者・土井隆義さんに寄稿して頂いている。

    「時代を一言で象徴するキーワード」など、あるはずがない。
     しかし、話題を集めている言葉を突破口に、その背景にあるかもしれない何かを手探りで捉えようとする試みに意義を見いだしたい。

     本書が照射しようとするものは、日本を覆う「空気」の一片だ。
  • 絶頂にあったカントを襲った筆禍事件。若き哲学者フィヒテとの確執。尽きぬ好奇心の一方で忍び寄る老い…。人間カントの人生の黄昏。
  • 858(税込)
    著:
    中島義道
    レーベル: 岩波新書
    出版社: 岩波書店

    残虐な事件が起こるたび、その〈悪〉をめぐる評論が喧しい。しかし、〈悪〉を指弾する人々自身は、〈悪〉とはまったく無縁なのだろうか。そもそも人間にとって〈悪〉とは何であるのか。人間の欲望をとことん見据え、この問題に取り組んだのがカントだった。本書では、さまざまな文学作品、宗教書などの事例を引きつつ、カントの倫理学を〈悪〉の側面から読み解く。
  • 660(税込)
    著者:
    中島義道
    レーベル: ちくま新書
    出版社: 筑摩書房

    カントは日本でも有名な哲学者だが、同時にその難しさについても広く知られている。けれどもそれは翻訳のためばかりではなく、カント自身が論じている事柄そのものが難しいのだから、叙述もまた難しくならざるを得ない。では、どうすれば、日本語でより正確に理解できるようになるのだろうか。ここでは『純粋理性批判』を例に、これまで統覚、超越・覚知、予料、範疇などと訳されてきたキーワードを分かりやすい言葉に置き換えるなど、さまざまな工夫を試み、長年カントに親しんできた著者が、初心者でも近づける方法を提案する。
  • 715(税込)
    著者:
    中島義道
    レーベル: ちくま新書
    出版社: 筑摩書房

    哲学は無害なもの、品行方正なもの、そして立派なものとして語られることが多い。けれども、それはあらゆるものへの根源的な懐疑から出発するという点で病気に近いものであり、凶暴で、危険で、しばしば反社会的でさえある。では、なぜ人は宗教ではなく、哲学を必要とするのか。日本語で哲学するとは、具体的にはどういうことなのだろうか。死の不条理への問いから出発した著者が、哲学の神髄を体験に沿って解き明かす。
  • 473(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著者:
    中島義道
    レーベル: 角川新書
    出版社: KADOKAWA

    カント研究50年の哲学者が考える人間の本性

    これほどのウソがまかり通っているのに、なぜわれわれは子どもに「ウソをついてはいけない」と教え続けるのか。この矛盾こそ、哲学者が引き受けるべき問題なのだ。哲学者の使命としてこの問題に取り組む。
  • 世界の光景はもちろん、
    あなたの“死の意味”をも大転回させる――
    【戦う哲学者】、哲学を志して五十二年の最終結論。

    哲学とは無縁の生活をしてきたシニアの方々に問いかける。

    「読者諸賢、(おそらく)二度と生き返ることがない『あなた自身』について、死ぬ前に本腰を入れて考えてみたらいかがでしょうか?」


    (目次)
    はじめに 「死の練習」とは?
    第1章  哲学の問い
    第2章  「無」というあり方
    第3章  過去・未来は「ある」のか?
    第4章  〈いま〉は「ある」のか?
    第5章  自由は「ある」のか?
    第6章  私は「ある」のか?
    第7章  死は「ある」のか?


    (プロフィール)

    ●中島 義道(なかじま よしみち)
    1946年生まれ。
    東京大学教養学部・法学部卒業。
    同大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了。
    ウィーン大学基礎総合学部哲学科修了。哲学博士。
    専門は時間論、自我論。「哲学塾カント」を主宰。
    おもな著書に、
    『明るく死ぬための哲学』(文藝春秋)
    『時間と死』(ぷねうま舎)、
    『七〇歳の絶望』(角川新書)、
    『カントの時間論』『哲学の教科書』(以上、講談社学術文庫)、
    『不在の哲学』(ちくま学芸文庫)、
    『悪について』 (岩波新書)、など多数。
  • 451(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著者:
    中島義道
    レーベル: 角川新書
    出版社: KADOKAWA

    みなさん。どうせ絶望するのだから、哲学しましょう。

    どれほど豊かな人生でも「死ぬ限り」絶望的である。
    中島義道、七〇歳――。
    老境を迎えた哲学者の心境とその日々。

    二〇一六年七月   私は少しずつ丹念に未来を殺害してきた

    二〇一六年八月   「先生、晩年の心境はいかがですか?」

    二〇一六年九月   いま急激に「世界観」も「私観」も変わりつつある

    二〇一六年十月   私は、ひたすら自分を救うために書いている

    二〇一六年十一月  人生のすべての苦しみは「私がいる」と思い込んでいること

    二〇一六年十二月  あと何年ここまで歩いて登ってこられるだろうか

    二〇一七年一月   私はこういう記念日が嫌いなので、何もしない

    二〇一七年二月   過去と未来の絶対的差異性という大きな問題

    二〇一七年三月   私は息をしているあいだは希望をもっている

    二〇一七年四月   彼らを見渡しながら、過去とは何か、ふたたび考える

    二〇一七年五月   じつは誰も真の意味で憎くはなく、恨めしくもないのだ

    二〇一七年六月   すべてを「逆の視点」から見直すと見通しがよくなる

    二〇一七年七月   「ハッピー、バースディ、トゥー、ユー!」
  • 660(税込)
    著:
    中島義道
    レーベル: 新潮新書
    出版社: 新潮社

    欺瞞に満ちた、この善良な市民社会がイヤだ。といって犯罪に走ることも、自殺することも、絶望することもできない──。そういう人は、「ぐれる」しかない。人生の理不尽さを噛み締めて、ぐれて生きていくしかないのだ! 悩める現代人のための新しい哲学の書。
  • 715(税込)
    著者:
    中島義道
    レーベル: ちくま新書
    出版社: 筑摩書房

    東日本大震災後、絶対的価値となった〈絆〉という一文字。テレビは「優しさ」を声高に称揚するようになり、列島中がその大号令に流されて、権威を当然のものとして受け入れてしまったかに見える。だが、そこには暴力が潜んでいないだろうか。陰影のある、他の「繊細な精神」を圧殺する強制力がはたらいているのではないだろうか。哲学にしかできない領域から、〈絆〉からの自由、さらに〈絆〉への自由の、可能性を問いただす。
  • 「人生を半分降りた」哲学者と、「普通に生きる」批評家が遭遇。人づきあい、善悪、愛、幸福、死などをテーマに勝手なことを言い合う。

    こんなにわがままで深い対話があっただろうか!?“ならず者”の哲学者と“ふつう”を尊ぶ思想家。二十年にわたり論壇で異彩を放つ同世代の二人が、五年前に邂逅。「人間づきあい」「ものを書く理由」「善悪」「愛」「幸福」「未来と死」「哲学と人生」の7テーマで、殴り合いの往復書簡が始まった。そこで浮き彫りになった感受性と信念の明瞭な違い。「小浜さんの本を読むと、そのまともさにイライラします」「中島さんはワルぶってるけど、まともな常識人でしょ?」――どんなに言葉を尽くしても、人はわかりあえないものなのだ。そんな絶望的な存在だからこそ見えてくるものがある。
  • 沈黙する学生達や、「アアセヨ・コウセヨ」という標語・放送の氾濫と戦う一哲学者が、言葉を軽んじ対話を封じる日本の言論風土を分析。

    「何か質問は?」―教師が語りかけても沈黙を続ける学生たち。街中に溢れる「アアしましょう、コウしてはいけません」という放送・看板etc.なぜ、この国の人々は、個人同士が正面から向き合う「対話」を避けるのか?そしてかくも無意味で暴力的な言葉の氾濫に耐えているのか?著者は、日本的思いやり・優しさこそが、「対話」を妨げていると指摘。誰からも言葉を奪うことのない、風通しよい社会の実現を願って、現代日本の精神風土の「根」に迫った一冊である。
  • 「善人」の偽善にだまされるな!

    ニーチェの「善人批判論」をテキストに、現代社会にはびこる「善人」たちの暴力性を暴く。自らの弱さを武器に、権利を過度に要求し、偽善、欺瞞、嘘をまきちらし、それに気づかない人々。ニーチェの本質が明らかに。
  • 自分から自由になりたいすべての人へ。

    教科書は要らない。あなたのからだひとつでどこまで考えられるか? 哲学用語と世間語を使わない哲学塾へ、ようこそ。
  • 超難問「過去はどこへ行ったのか」を考える。過去体験はどこか空間的な場所に消えたのか。未来は彼方から今ここへと到来するのか。過去―現在―未来という認識の文法を疑い、過去が発生する場を見きわめる。(講談社現代新書)
  • 気難しい、ひねくれ者、病気……。自他の不誠実さが許せない過敏な心の持ち主が、蔑みの真っ只中で強く、よりよく生き抜くための指針。

    「人はひとりでは生きていけない」。その言葉を錦の御旗に、表向きうまくやるのが「おとな」、できない人は病気と蔑む――他人を傷つけないという名目の下に、嘘やおもねりも正当化されるのが日本社会である。そんな「思いやり」の押しつけを「善意」と疑わない鈍感さ。「人間嫌い」は、そこに途方もない息苦しさを感じてしまう人なのだ。したくないことはしない、心にもないことは語らない。世間の掟に縛られずとも、豊かで居心地のよい人間関係は築ける。自分をごまかさず、本音で生きる勇気と心構えを与えてくれる一冊。【人間嫌いのルール】なるべくひとりでいる訓練をする/したくないことはなるべくしない/したいことは徹底的にする/自分の信念にどこまでも忠実に生きる/自分の感受性を大切にする/心にもないことは語らない/非人間嫌いとの「接触事故」を起こさない/自分を「正しい」と思ってはならない/いつでも死ぬ準備をしている etc.
  • 640(税込)
    著:
    中島義道
    レーベル: PHP新書
    出版社: PHP研究所

    蔓延する幸福教。だが本当はどんな人生も不幸である……。この理不尽極まりない真実を自覚して生きることを勧める、世界で初めての不幸論。

    「幸せになろうね」「私はほんとうに幸せ者です」……。世に蔓延する「幸福でありたい症候群」。だがその幸福感は、他人の不幸や「死」の存在を「知らないこと」「見ないこと」で支えられている。本書では、古今東西溢れる「幸福論」とその信者たちの自己欺瞞を鋭く指摘。さらに「他人(自分)を傷つけないために真実より嘘を語ること」を優先する特殊日本的幸福論者の傲慢さ、怠惰さを赤裸々にする。著者は、長年の哲学的考察の果てに――どんな人生も不幸である――という結論に辿りつく。この恐ろしく理不尽な「真実」をトコトン見すえて不幸に留まってはどうか。そのほうが「よく生きる」ことができるのではないか、と提案。<目次>第1章・幸福のための条件 第2章・さまざまな幸福論 第3章・幸福がもたらす害悪 第4章・相対的不幸の諸相 第5章・「死」という絶対的不幸 第6章・自分自身の不幸を生きる著者の人生哲学が凝縮した、世界初の「不幸論」。
  • 人間は一人でいることはできない。といって、他人と一緒にいると不快なことだらけ――。「人間嫌い」のための、居心地のいい人間関係のつくり方とは。哲学者が、カントの言葉「非社交的社交性」を手がかりに、哲学、日本、若者を考えるエッセイ。(講談社現代新書)

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