『文藝春秋、半年以内(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧
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女絵師の一生を描ききった直木賞受賞作!
不世出の絵師・河鍋暁斎の娘とよは、暁翠の画号をもつ女絵師。
父亡き後、仲がよいとは言えぬ腹違いの兄・周三郎(暁雲)と共に、
洋画旋風の中、狩野派由来の父の画風を守ろうとする。
明治大正の激動の時代、家庭の生活を担いつつ、
絵師として母として、愚直に己の生を全うした女の一代記。
第165回直木賞受賞作。
解説=東山彰良
※この電子書籍は2021年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
不条理な暴力に私たちはどう抗えるのか――
【第53回大宅賞受賞作】
1972年11月、革マル派が支配していた早稲田大学文学部構内で、一人の学生が虐殺された。後に「川口大三郎君事件」と呼ばれるこの悲劇をきっかけに、一般学生は自由を求めて一斉に蜂起。しかし事態は思わぬ方向へと転がり、学外にも更なる暴力が吹き荒れて――50年前、「理不尽な暴力」に直面した著者が記した魂と悔恨のルポ。
1972年、キャンパスでいったい何が?
思想家・内田樹氏 推薦!
「同時代を生きた人間として樋田さんがこの記録を残してくれたことに深く感謝したい。
若い人に読んで欲しいと思う。
人間がどれほど暴力的になれるのかは知っておいた方がいい」
【本作原案映画、公開決定!】
『ゲバルトの杜 彼は早稲田で死んだ』
(2024年5月25日よりユーロスペース他で公開)
※この電子書籍は2021年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
現代社会でかき消されがちな小さな声に耳を澄ませる――
なにかを美しいと感じると呼吸が深くなる――
深い感動を呼んだデビュー作『ここじゃない世界に行きたかった』から3年。
総フォロワー数15万人超のSNSで、ライフスタイルから社会に対する問題提起まで、独自の視点が人気を博す著者が贈る新世代エッセイ集!
不妊治療の日々、ポカリスエットの少女たち……大反響noteからよりすぐった珠玉のエッセイ――
・秋の夕暮れ、桔梗の花
・古く美しい暮らしは、なぜ消えた?
・弱った心にてきめんに効く、欲しかった言葉
・スープストックで休ませて
・“意識高い系”おんなともだち
・“Farsickness”それは遠い場所への憧れ
・誰もが静寂の奏者となるこの場所で……etc.
現代社会でかき消されがちな小さな声に耳を澄ませると、新しい景色が見えてくる。
日常が静かに輝き出す“読むセラピー”本がここに。 -
貨物鉄道ファンの皆さん、お待たせしました!
全国に200万人いるとされる鉄道ファン――「鉄」。
「鉄」は乗って楽しむ「乗り鉄」、撮って楽しむ「撮り鉄」、など、
細かく分類されますが、その中で少数派ではあるものの、
岩盤とも呼べる強固なファン層を築いているのが「貨物」ファンでしょう。
しかし、お金を払えば月にでも行けるご時世に、
貨物列車だけは、鉄道会社の社員にならなくては、乗りたくても乗れない。
ぐやじー……わかります、その気持ち。
この世界には、貨物列車に乗らなくては見えない風景があり、
それはきっとこの世でもっとも素晴らしいものであるだろうに……。
そんな貨物ファンの皆さんの夢を、本書はかなえました! しかも、4度も!
少年時代から貨物鉄道に魅せられた筆者は、
50歳を超えてから、ついに貨物列車に添乗することが出来ました。
また、普通なら訪ねることが出来ない貨物駅を
すみずみまで探訪することも出来ました。
乗った路線は、
1、常磐線~常磐貨物線(土浦駅~隅田川駅)
2、南武線~東海道貨物線(新鶴見信号場~東京貨物ターミナル駅)
3、山陽線(広島貨物ターミナル駅~瀬野八~西条駅)
4、津軽線~海峡線~道南いさりび鉄道線~函館線(青森信号場~函館貨物駅)の4つ。
訪ねた施設は、
1、土浦駅 2、隅田川駅 3、新鶴見信号場 4、東京貨物ターミナル駅
5、広島車両所 6、広島貨物ターミナル駅 7、青森信号場
8、函館貨物駅 9、札幌貨物ターミナル駅の9つ。
路線図や構内図に加え、貨物列車に乗らなくては見えない場面の
激レア写真を105点も掲載。さあ、夢の国へどうぞ! -
作家デビュー50周年に放つ、至高のクライム・ノヴェル
狙いは決して外さない凄腕の殺し屋、ビリー・サマーズ。依頼人たちには、銃撃しか能がないちょっと抜けた男を装っているが、真の顔はエミール・ゾラを愛読する思慮深い人間であり、標的が悪人である殺ししか請け負わない。
そんなビリーが、引退を決意して「最後の仕事」を受けた。収監されているターゲットを狙撃するには、やつが裁判所へ移送される一瞬を待つしかない。狙撃地点となる街に潜伏するための偽装身分は、なんと小説家。街に溶け込むべくご近所づきあいをし、事務所に通って執筆用パソコンに向かううち、ビリーは本当に小説を書き始めてしまう。
だが、この仕事は何かがおかしい……。ビリーは安全策として、依頼人にも知られぬようさらに別の身分を用意し、奇妙な三重生活をはじめた。そしてついに、運命の実行日が訪れる――。 -
愛と裏切りと、衝撃の真実!
ときは戦国。陰流の祖・愛洲久忠(移香斎)は、神々の国・出雲で「この世にないはず」の刀剣と出会います。
「とうに滅びた備中青江鍛冶の新作に見えた……」
この刀こそ、若き剣豪の理想を体現していました。
久忠は又四郎という陽気な若侍と、山奥をさまよいます。ようやくたどり着いたのは、年寄から赤子まで、女だけで暮らしている隠れ里。そこで出会うのは、女たちの驚くべき風習、いのちを脅かすものたち、雪舟という奇妙な老人……。
なんとしても生きのびようとする誇り高き女たちは、久忠の求める刀をつくることを条件に、「私たちを守ってほしい」と、次から次へと難題を持ち込みます。
久忠たちの運命や、いかに? -
〈世界一の教養〉とは? 英国エリートに伝授される奥義を全公開!
ビジネスパーソン必読「究極の学び本」
英国の名門パブリックスクール(中高一貫校)が伝授する
「本物の教養」が学べる一冊!
〈世界の大学ランキング8年連続1位〉のオックスフォード大学やケンブリッジ大学へ、
卒業生の多くが進学。歴代首相を40人近く輩出、
全寮制で『ハリー・ポッター』の舞台にもなった。
秘密主義のヴェールに包まれエリートのみに伝授されてきた
〈教育の奥義〉を、あますことなく公開する。
◆「本物の教養」を支える〈読み〉〈書き〉〈ストーリーづくり〉とは?
・アリストテレス、ヘーゲルに学ぶ、知的で魅力的な文章を書く秘訣
・ 相手を説得するには「エトス」「ロゴス」「パトス」を駆使せよ
・「エトス=倫理」「ロゴス=論理」「パトス=感情」の本質とは
・「何を議論するか」「相手は誰か」「あなたは誰か」に応じ比率を変えよ
・「科学」と「文学」とが対立した場合はどうするか
・ 思考と教養のベースとして数百冊の選び抜かれた本を読め(動画はNG)
・「伝統的な貴族」ではなく「知の貴族」たれ
◆英国エリート名門校生徒の必読書114冊を解説つきで紹介!
・『わたしを離さないで』『グレート・ギャツビー』『自負と偏見』『不思議の国のアリス』『銀河ヒッチハイクガイド』『動物農場』『サピエンス全史』『ホーキング、宇宙を語る』『妻を帽子と間違えた男』『フェルマーの最終定理』『緋色の研究』ほか登場
・『源氏物語』は、恋愛、栄光と没落、権力闘争を描いた名作だ
・『武士道』は、日本以上に世界で有名 -
映画監督の毎日は、平凡で、ドラマチック(ときどき爆笑)
血の味がしたランニング、幻のオリンピック・チケット、宣伝地獄からの東京脱出、替え玉受験疑惑……。
数々の賞に輝く映画監督が初めて明かす等身大の素顔
「またオリンピックか。困るんだ、こうしょっちゅうやられては」
にもかかわらず、始まってしまえば猫にマタタビ。手に汗握り、自律神経が狂うほど興奮し、夜中に全ての中継が終わった頃にはぐったりして机に向かう気力も失っている。「勇気を与えられた」はずなのに、いま目の当たりにしたアスリートの万分の一も頑張らずに寝る。お前はバカか、と自分でも思う。(本文より)
西川美和さんといえば、作品を発表する度に国内外で大きな話題と高い評価を得る人気映画監督です。また同時に、小説作品も直木賞候補に選ばれるなど、映画業界という枠を超え、文筆の世界でも名文家として知られています。
これまでも映画にまつわるエッセイ集などを多く刊行されている西川さんですが、本書はスポーツや時事問題など、映画から離れたテーマも数多く、第一線で活躍する映画監督の日常を綴ったものとして、これまでのエッセイ作品とはひと味もふた味も違った表情を見せています。
自身のランニング体験や青春時代の思い出をユーモラスに綴ったかと思えば、コロナ禍でのオリンピックやウクライナでの戦争、ハラスメント問題などに、日常ボケした私たちの心をひと刺しします。西川美和さんってこんなにチャーミングで、こんなに日々の問題に誠実なの!? と驚くことうけあいです。たとえば一日の終わりに一篇ずつ、名エッセイと映画監督の意外な素顔に浸ってみてはいかがでしょうか? -
朝ドラ「ブギウギ」で大ブレイク、翼和希(OSK日本歌劇団)が絶賛!
「商人の知恵と武士の志で新時代を生き抜く浪速の男子がマンガでも大活躍します」
大阪で与力の跡取りとして生まれた17歳の志方錬一郎は、明治維新で家が没落し、薬問屋へ奉公に出ていた。明治10年、西南戦争が勃発。強者ぞろいの薩摩軍に立ち向かうため、明治政府は戊辰の動乱を戦った士族たちを「壮兵」として徴募することになった。
軍務の経験がないにもかかわらず機略を巡らせ、官軍に潜り込んだ錬一郎。武勲を立てると意気込むが、配属されたのは……。博打好きの大男、京の料理人、算盤勘定専門の眼鏡、賊軍出身の中尉と、一癖も二癖もある輩が集まる落ちこぼれ部隊だった!? 17歳の西南戦争従軍記、開幕!!
新進歴史作家・坂上泉の松本清張賞受賞作を『地獄堂霊界通信』『しゃばけ』の“みもり”が熱血コミカライズ。原作は、OSK日本歌劇団により「へぼ侍~西南戦争物語~」(翼和希主演)として舞台化された。 -
引退を機に明かす、人気番組の舞台裏
「これは僕の、テレビ界への遺言です」
32年間続けた放送作家を辞める鈴木おさむ氏が辞めるまでの半年間で綴った、
テレビの真実とヒット番組の裏側。
「これはテレビがテーマのエッセイ本ではありません。
32年間放送作家をやってきた僕からテレビへの遺言です。
大きく変わるテレビ。
変わるしかなくなったテレビ。
今までは書けなかったことを全部書きました。
辞めるからこそ伝えたかったこと、残すべきことを。
さよなら、テレビ。
ありがとう、テレビ。」
―― 鈴木おさむ -
“健康寿命”を延ばすためのキモは「食」にあり!
週刊文春が医師・専門家に取材し、積み重ねてきた成果を一冊に集約しました。
「食べるべき野菜は年代ごとに違う」
「70代後半からの『砂糖断ち』はNG」
「緑茶で血管の老化を防ごう」
「魚を食べて認知症を予防」
「冬はキムチ鍋で高血圧対策」
……等々、今日から役に立つ秘訣が満載の食ガイドです。
第1章 プロが教える「正しい」食べ方の新常識
第2章 春・夏を快適にすごす「食」ガイド
第3章 秋・冬を元気にすごす「食」ガイド
第4章 カラダにやさしい 味つけテクニック -
【単行本限定!描きおろしおまけ4コマ2P収録!】
「一緒に旅してくれませんか?」
30歳の誕生日を目前に、付き合っていた(はずの)先輩にフラれてしまった派遣OL、月見里涼音。
ヤケクソで傷心旅行に発った涼音は、訪れた高千穂峡で、謎めいた青年・天埜悠臣に出会う。
実は悠臣はスランプ中の小説家で、なぜか目をつけられた涼音は、彼と一緒に旅をすることになって――!?
「オオカミ王子の言うとおり」「恋しちゃいけない花風くん」など大人気少女漫画の原作者・ももしろと講談社、スターツ出版等で活躍中の人気漫画家・三月トモコがタッグを組み贈る、旅ラブコメ第1巻。 -
会議に執筆、今年もマリコは大忙し
去年から勤め人となったマリコは年始から大忙し。
元気を出すためしっかりお餅を食べて、朝ドラの「舞い上がれ!」はかかさない。
理事長になって初めての卒業式。
エッセイよりだいぶ早い「挨拶文の締切」に面喰いつつも、
しっかり書き上げるマリコであった。夏になるころには「週刊文春」の
エッセイの担当者であったイイクボ青年が何と社長に就任。
コロナが明けてからは台湾を楽しみ、ルーマニアへの弾丸出張もなんのその。
「週刊朝日」が休刊し、山の上ホテルが休館になったり寂しいニュースもあったけど、
いつでも前向きなマリコに今日も世間の目は釘付けである。
「週刊文春」の人気ご長寿連載エッセイ、ついに35巻! -
大人気! 哲代おばあちゃんの本、第二弾
「長う生きてきた集大成が今の自分です。しょんぼりしよったら、人生を否定したみたいになりますね。心だけは柔らこうにして、おばあさんはいつも機嫌よう過ごしていたいです。なーんちゃって」(「はじめに」より)
「こんなかわいいおばあちゃんになりたい!」「人生の目標にしたい」という声が広島から全国に広がり、ベストセラーとなった『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』の石井哲代さんのその後を追った続編。これまでの人生経験から得た「哲代さんが自分の心に言い聞かせている言葉たち」を一冊に。
足の痛みで入院したり、できることが少なくなったりして気落ちする日もあるけれど、弱気の虫を退治して自分を励ましながら、明るく、機嫌よく、しなやかに生きている哲代さん。そのありのままの姿を「中国新聞」のふたりの記者(53歳と50歳、合わせてちょうど103歳)がじっくりと取材し、心に響く哲代さんの言葉を丹念に紡いだシリーズ第二弾。
石井哲代(いしい・てつよ)
1920年、広島県の府中市上下町生まれ。20歳で小学校教員になり、56歳で退職してからは畑仕事が生きがいに。近所の人からはいまも「先生」と呼ばれている。26歳で同じく教員の良英さんと結婚。子どもはおらず、2003年に夫が亡くなってからは親戚や近所の人に支えられながら一人暮らしをしている。100歳を超えても元気な姿が「中国新聞」やテレビなどで紹介されて話題になり、2023年1月に刊行した初めての著書『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』がベストセラーに。 -
「週刊文春Woman」◎私を「女」で括らない、週刊文春じゃなかったの? ジェーン・スー ◎ワイド特集 2015年スクープの主役 「衝撃の一言!」小泉進次郎「可愛いねえ」/川島なお美「再婚しないでね」/中川郁子「生足じゃなかった」/武藤貴也「奴隷だよ」/上西小百合「5千万円以上貯金してるんです」ほか◎スクープ秘話満載座談会 「週刊文春」皇室担当記者は見た! ◎伝説の人気2大連載が帰ってきた!●清水ちなみ あの頃、私はOL委員会だった。 ●OL委員会今昔 独身おじさん/バブル崩壊/新入社員改造計画ほか●OL委員会出身 漫画家 西炯子『週刊秋春』を読む女を主人公にする理由 ●ナンシー関「テレビ消灯時間」スペシャル再放送! ●クレームと自主規制に身悶えるテレビに映る今を、ナンシー関はどう書き、どう彫るだろうか 町山広美 ◎決定版 おんなの医学2016・北斗晶の呼びかけに「受診宣言」も続出したが……「乳がん検診」が危ない!・多種類の野菜を小鉢で5品、赤肉は1日おき がんにならない献立1週間ほか[47都道府県178施設] 保存版スーパー開業医リスト◎優秀すぎる女 ヒラリーは米大統領になれるか?◎離婚、がん、奨学金…いまそこにある貧困◎絶対、老後破産しないためのおんなのおカネ術 ◎瀬尾幸子さんの楽ちん一週間レシピ ◎又吉直樹 新・家の履歴書 ◎羽田圭介 この人と一週間 ◎能町みね子が2015年を振り返る! お騒がせ炎上BEST10 ◎阿川佐和子のこの人に会いたいSpecial 大石静 ◎益田ミリ ヒトミさんのこんな毎日 新春スペシャル ◎瀧波ユカリと読む 紳士の雑誌から ◎美容ジャーナリスト歴30年齋藤薫が伝授「美は1日にして成る」17のメソッド ◎グラビア新春美男図鑑 五郎丸歩/福山雅治/松田龍平&瑛太/佐々木蔵之介 日本全国おいしいものお取り寄せ帖 ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。※「週刊文春Woman」電子版は、紙版とは一部内容が異なります。書き下ろし小説(桐野夏生氏)は掲載されていません。その他にも掲載されてない記事、ページがあります。ご応募できないプレゼントや懸賞があります。
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シリコンバレーの天才たちが希求する「1%のマイノリティだけの世界」
そこは楽園か、ディストピアか?
アメリカのIT企業家の資産総額は上位10数名だけで1兆ドルを超え、日本のGDPの25%にも達する。いまや国家に匹敵する莫大な富と強力なテクノロジーを独占する彼らは、「究極の自由」が約束された社会――既存の国家も民主主義も超越した、数学的に正しい統治――の実現を待ち望んでいる。
いわば「ハイテク自由至上主義」と呼べる哲学を信奉する彼らによって、今後の世界がどう変わりうるのか?
ハイテク分野で活躍する天才には、極端にシステム化された知能をもつ「ハイパー・システマイザー」が多い。彼らはきわめて高い数学的・論理的能力に恵まれているが、認知的共感力に乏しい。それゆえ、幼少時代に周囲になじめず、世界を敵対的なものだと捉えるようになってしまう。イノベーションで驚異的な能力を発揮する一方、他者への痛みを理解しない。テスラのイーロン・マスク、ペイパルの創業者のピーター・ティールなどはその代表格といえる。
社会とのアイデンティティ融合ができない彼らは、「テクノ・リバタリアニズム」を信奉するようになる。自由原理主義(リバタリアニズム)を、シリコンバレーで勃興するハイテクによって実現しようという思想である。
「この惑星上の約40~50億の人間は、去るべき運命にあります。暗号法は、残りの1%のための安全な世界を作り出そうとしているんです」(ティモシー・メイ)
――とてつもない富を獲得した、とてつもなく賢い人々は、いったいこの世界をどう変えようとしているのか? 衝撃の未来像が本書で明かされる。 -
定年後の知的活動はこの1冊で足りる!
定年後にゆっくりと何を読むか――それは多くの人が抱える課題だろう。
誰もが何かを読まねばという焦燥にも似た思いを抱く。しかし、何を読んでいいのかわからない。
そうしたあらゆる人々に応えるのが本書である。
目次を見てもらえれば、一目瞭然。これはしたり!思わず膝を打つような書物ばかりではないか。
各界の代表者、作家、学者、評論家、芸術家……など、とにかく書に親しんできた人々に「この1冊」をあげてもらうのだ。ためにならないわけがない。
しかも、「不滅の名著百冊」や「老後を支えてくれる古典」をはじめ、「枕頭の歴史書」や「時代小説50本」まである。これだけあれば、30年かけても読了しないだろう。ということは、この1冊さえあれば、定年後の知的活動は事足りるのである。
めでたし、めでたし。 -
ベストセラー作家による特別講義
世の中で“常識”とされていることは、本当にそうなのか。
「資本主義が限界を迎えている」
「日本は分断されている」
「地球温暖化は悪」……
累計発行部数270万部突破の小説「ハゲタカ」シリーズの著者と考える、現代の幸福論。
自分らしく生きるヒントが満載の特別講義。
目次
はじめに
第一章 ハゲタカ作家が語る幸せ論
第二章 分断された民主主義
第三章 「ミステリーの女王」を通して疑う力を養う
第四章 脱炭素社会におけるエネルギーのベスト・ミックス
第五章 正しい戦争とこれからの安全保障
第六章 未来への指針
おわりに -
あらゆるスモールビジネスを志す人にオススメしたい!
――深津貴之(インタラクション・デザイナー)
クリエイティブの力で逆境を突破する「非連続な思考」の技術とは?
東大在学中に起業、常識破りの打ち手で「ホテルめぐり」ムーブメントを興し、過疎地の旅館を再生させ、「泊まれる演劇」から産後ケアサービスまで展開する異能のZ世代経営者による初の本!
・ホテルの可能性を次々と拡張させた「アセットの再定義」法とは?
・「インサイトの深掘り」が生んだ、温泉旅館の逆転大ヒットプランの秘密
・「指名買い」されるブランドをつくる“時代や土地の空気感”の言語化
・「異質なものとマッシュアップ」する、常識を裏切るアイディア発想法
・「どう発信するか」から「どう発信していただくか」の時代へ……etc
仕事をしていれば誰しもが、目の前に壁が立ちふさがり、悶々とするような状況に直面することがあるでしょう。でも時として、眼前高くそびえ立っていた壁を、魔法のようにふわっと軽やかに飛び越えていけることがあります。つい“魔法”という言葉を使ってしまいましたが、これは魔法でも奇跡でも偶然でもなく、ある思考回路をインストールすることで誰もが成し得る、再現性の高いメソッドなのです。
目の前の難題を突破していく不思議な力の正体――それが“非連続な思考”から生まれる「クリエイティブジャンプ」です。
――「はじめに」より
「持たざる者」の最高の武器となるクリエイティブジャンプ――“小さなユートピアをつくり出す”驚きの仕事術がここに。 -
第45回野間文芸新人賞受賞作
「東京都同情塔」が芥川賞を受賞して更なる注目を集める著者が、
ほとばしる想像力で描く、馬と人類の壮大な歴史をめぐる物語。
太古の時代。「乗れ!」という声に導かれて人が初めて馬に乗った日から、
驚異の物語は始まる。この出逢いによって人は限りなく遠くまで
移動できるようになった――人間を“今のような人間”にしたのは馬なのだ。
そこから人馬一体の歴史は現代まで脈々と続き、
しかしいつしか人は己だけが賢い動物であるとの妄想に囚われてしまった。
現代で競馬実況を生業とする、馬を愛する「わたし」は、人類と馬との関係を
取り戻すため、そして愛する牝馬<しをかくうま>号に近づくため、
両者に起こったあらゆる歴史を学ぼうと
「これまで存在したすべての牡馬」たる男を訪ねるのだった――。 -
サラブレッド大河ロマン小説
現代→1916年。日本人騎手が「蹄鉄」に転生!
フランスの凱旋門賞に出場した日本人騎手・藤晩夏は、レース中の落雷で異世界に転生してしまう! 口の悪い「蹄鉄」になった晩夏は、アラブ系の少年アリーの相棒として、ロンドン郊外からアメリカのケンタッキーへ、馬たちの成長を見守ることになった……。愛と裏切りと、狂気と堕落と執念と。さまざまな苦難と対峙して、世界的な名馬たちの誕生から、悲劇的な死に至るまで、アリーと晩夏は時代を走り抜ける。サラブレッドロマンあふれる大河小説! -
あなたの脳をスーパーチャージする方法。日々の「習慣」を変えれば、「脳力」は伸ばせる!
「自分史上最高の脳」になるための最新メソッドを「大全」にまとめた決定版!
「運動」「食事」「睡眠」「腸」「栄養」「性欲」「知力」「孤独」「幸福」...
科学によって証明された「脳にとっていいこと」を、この一冊ですべて網羅。
大人になってからの知力の「4分の3」は、環境や生活習慣で決まる。
仕事のパフォーマンスを最大化するには? 認知症の予防に大事なことは?
――「習慣」を変えれば「脳」も変わる。
■脳トレは役に立たない。知力アップには「語学」と「ダンス」
■知能が決まるのは、「遺伝」か? それとも「環境」か
■アルツハイマー病の原因となる変性は、35歳から起きている
■「ジム通いの都会人」より「羊飼い」の方が健康な理由
■1日3食+おやつ、は人間の進化の歴史を無視している
■ヴィーガンの8割が疲れやすい理由。脳への恒久的ダメージも
■学習能力や認知機能は、腸内の善玉菌が関係
■「孤独」は脳を縮ませる。「SNS孤立」にも注意
■定期的なオーガズムが脳を活性化する―JUST DO SEX
■睡眠不足が、中高年期の認知機能に悪影響を与える
■一週間に150分の有酸素運動を。だが、長時間座り続けると帳消しに
■グリーン・ジム(登山、釣り、ハイキング、草刈りなど)もおすすめ
■ヨガ=心身一体化は、脳のデフォルト・モード・ネットワークに効果あり
■「不安」や「恐怖」にとらわれるな。脳の活動が低下してしまう...!
アメリカ大統領の健康アドバイザーが本書を推薦! -
ありきたりな「いつもの暮らし」にも、ときどき小さな幸せがある
コロナ禍前から半分隠居状態、同居の猫とも少々ディスタンスあり気味な関係。たまに出かけることもあるが、基本的にひとりで過ごす。事件と呼べるほどのことは何も起きない極めて平穏な日々。そんな生活の中でふと見つけた「茶柱」のような、ささやかな発見や喜びを綴ったエッセイ集。
インスタグラムに現れる動物にほのぼのし、絶景に縮み上がる。ベランダ菜園で生まれてきた野菜たちを親父気分で歓迎する。気のおけない先輩たちとの「婦人会」で、暑苦しくなくお互いを応援し合う。幼なじみとのバスツアーで「おつまみこんぶ」とバスガイドの素晴らしさを噛みしめる。キャットタワーが捨てられなくてひとり途方に暮れる――。日常を面白がろうとする姿勢から生まれた、ユーモアあふれる着眼点に思わずクスッと笑ってしまうこと間違いなしの一冊です。
【プロフィール】
小林聡美(こばやしさとみ)
1982年、スクリーンデビュー。以降、映画、ドラマ、舞台で活動。主な著書に『ワタシは最高にツイている』『散歩』『読まされ図書室』『聡乃学習』『わたしの、本のある日々』など。 -
とある高校の喫茶部。それぞれ好みのおやつを持ち寄る四人は、
不思議な噂を耳にする。
「うまい棒一本で、世界の秘密がわかるらしい」
それはただの都市伝説か、それとも――!?
ゆる部活のメンバーがたどりついた「答え」とは。
「おやつ部」のメンバーが、世界の謎にゆるく挑む。
スナックをつまむ指先が光るのは、油のせいだけじゃない、かも。
おいしく楽しく、ときどき切ない5つの物語。
うまい棒一本で、世界の秘密がわかるらしい――
学内で囁かれる噂の真相とは?(「うまいダッツ」)
おばあちゃんが失くしたブローチを探すことになったおやつ部の面々。
探し物の過程で見えてきたものとは。(「チロル・ア・リトル」)
お菓子当てクイズに参加することになった四人。
果たして、その勝敗はいかに。(「バカみたいにウケない」)
SNS上の友達と気まずくなってしまったメンバー。
会いたくない彼女と会いたい彼女、それぞれの理由とは。(「それは王朝の」)
学年が上がり、初めてできた後輩。
しかし彼らは全員、妙にまじめで――。(「百年の愛」) -
行かなくちゃ、台湾
旅することがどれだけ貴重で心躍る営みかと
気づかされた日々を経て、ふと脳裏に浮かぶのはツルリ優しい豆花や蒸籠から湯気立つ小籠包。
しみじみ味わって、のんびり街歩きしたい台湾は少し見ぬ間に懐かしさはそのままに、ヘルシーに進化していました。
次の旅は台北から足を延ばして地方へも。
&TEAM NICHOLAS台湾撮り下ろし
「ただいま、台湾」
★完全保存版 台湾街歩きMAP★
○メイドイン台湾の美しい日用品
○素朴な豆花と愛されかき氷
○新しい台湾茶の世界ハイブリッド"茶藝館"
○カルチャーの街を歩く高妍が描いた漫画
○食のセレクトショップ神農生活
○今、フーディーが目指す新・台湾料理
○国民食も新店続々!魯肉飯と牛肉麺
○ストリートフードの美味楽園南機場夜市
○伝統の問屋街迪化街
○ニューレトロな萬華に注目
○絶景が待つ銀河洞ハイキング
○リバーサイドでサイクリング
BOOK IN BOOK
ニュースタンダード台北グルメ
「台北から足を延ばして」
嘉義/大渓/台中
PEOPLE 塩野瑛久
BEAUTY
★ベストフェムケア2024★
●春のアウトドアスタイル●
※電子版では紙の雑誌と内容が一部異なる場合や、掲載されないページがある場合がございます。ポラプレゼントに応募できません。 -
定年まであと10年のベテラン刑事・岩倉剛。
その特異な記憶力と勘を武器に、相棒の若い女性刑事とともに事件を追う!
定年まであと10年の岩倉剛は50歳になる誕生日の目前、捜査一課から所轄の南大田署に異動となる。
その直後に管内で独居老人が殺される事件が発生。
彼は、元交番勤務で同じく異動してきたばかりの後輩女性刑事・伊東彩香と共に事件の捜査に加わる。
一方、さらに管内では新聞記者の自殺が発覚し――。
行く先々で事件を呼ぶと言われるベテラン刑事。
アナザーフェイス・シリーズに次ぐ新たな警察小説の誕生!
週刊文春に連載され話題となった、待望の新作第一弾。 -
ふうわり心が温まる畠中恵ワールド。ドラマ化もされた大人気「まんまこと」シリーズ第1弾!
江戸は神田、玄関で揉め事の裁定をする町名主の跡取りに生まれた麻之助。このお気楽ものが、町の難問奇問に立ち向かう。
ある日、女好きの悪友・清十郎が「念者のふりをしてくれ」と言ってきた。嫁入り前の娘にできた子供の父親にされそうだという。本当の父親は一体誰なのか!?
「まんまこと(=真真事・ほんとうのこと)」を麻之助が解き明かす短編連作シリーズ。
解説・吉田伸子
※この電子書籍は2007年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
知の巨人が語り尽くす、日本への刺激的処方箋
いつの間に、日本はこんなに生きづらい、貧しい国になってしまったのか?
なぜ、こんなにデタラメな政治がまかり通る世の中になってしまったのか?
その答え、実は「コモン」ですべて説明できるのです。
AIによる大量失業、富の一極集中、アンチ・グローバリズム、人口減少による高齢化と過疎化……
いよいよ限界を迎え、音を立てて軋んでいる資本主義。
その背景には、昔はどこにでもあったコモン(共有地)の喪失がある。
今こそ分断を超え、新しい共同幻想を立ちあげるときだ。
絶望の果てに光を見出す希望の書。
巻末に文庫版特別付録として、東京大学大学院准教授・斎藤幸平との対談「心地よい、新しいコモンについて語ろう」収録!
21世紀の新たな「囲い込み」を警戒せよ!
そこには、ディストピアしかない──。
・西部劇「シェーン」は「コモンの消失」という悲劇を描いていた
・「貧困は自己責任」と切り捨てる心理
・「青年」も「旦那」も消え、子どもおじさん・おじいさんが出現
・「一罰百戒」で委縮するテレビ局や大手メディア
・ディープ・フェイクの時代を生き抜くために
※この電子書籍は2020年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
テレビ東京で2024年5月6日ドラマ放送!
主演:妻夫木聡 渡辺謙
独り身の作家・成瀬翔は転移性肝臓がんによる余命宣告を受ける。
オペに抗がん剤、つらいだけの治療……。
一方、ある事情で外科から内科に移り、妻子とも別れた主治医の佐倉陸は、成瀬の苦しみを丸ごと受けとめる。
人は生きて死んで最後に何が残るのか。二人の人生をかけた最後の旅が始まる。
誰しもの胸を熱くする感動傑作! -
妻を想う男、父を信じる娘。誇りをかけた闘いの結末は!?
藩を追われ、貧乏長屋で暮らす柳田格之進。悲劇の真実を知った彼は、仇討ちを決意し……。草なぎ剛主演映画の小説を脚本家が自ら執筆。
映画『碁盤斬り』は、落語の演目として長く親しまれてきた「柳田格之進」を題材に、『日本沈没』『クライマーズ・ハイ』『凪待ち』などを手掛けてきた脚本家の加藤正人さんが、3年半の月日をかけて書き上げたストーリー。
この映画の世界を、加藤さん自身が小説として書き下ろしました。
登場人物の細かな心情の描写はもちろん、映画では描き切れなかった若き日の格之進の姿、また映画のラストの「その後」がしっかりと描かれており、小説好きの読者も十分に楽しめる作品です。
【あらすじ】
娘の絹とふたり、江戸の貧乏長屋で暮らす柳田格之進。
彼は、身に覚えのない罪をきせられた上に妻も喪い、故郷の彦根藩を追われた身だった。
しかし、かねてから嗜む囲碁にはその実直な人柄が表れ、江戸で多くの知己を得る。
ある日、旧知の藩士により、彦根藩での悲劇の真相を知らされた格之進と絹は、復讐を決意する。
絹は仇討ち決行のために、自らが犠牲になる道を選び……。
父と娘の、誇りをかけた闘いが始まる! -
生涯役に立つ、自立の心得
自立への第一歩となるひとり暮らし。衣食住、お金、安全など生き延びるための最初の3週間、生活に慣れてきた3か月、季節や環境のパターンに合わせる6か月、そして未来に目を向ける1年、生活を整える力が身につく。ベストセラー『「捨てる!」技術』著者による、進学や就職、結婚、別離など人生の転換期に役立つバイブル。
目次
はじめに――自立して生きていくあなたに
第1章 はじめの3週間 あなたが生き延びるために必要なこと
◆あなたを支える「食」について
◆心と身体を休められるようにすること
◆身なりを清潔に保つということ
◆健康を保つということ
◆お金を管理するということ
◆安全に暮らすということ
第2章 つぎの3か月 生活に慣れてきたら始めてほしいこと
◆家事のパターンについて
◆時間のパターンについて
◆お金のパターンについて
◆近所付き合いのパターンについて
第3章 これからの6か月 季節や環境に合わせて暮らすということ
◆季節の変化に合わせた部屋のしつらえ
◆冬の家事で注意したいこと
◆日本の季節の行事を楽しむ暮らし
◆生活環境について検討する
最終章 1年経ったら 生活しながら未来に向かって生きていく
あとがき――母・辰巳渚のこと 長男・中尾寅彦
※この電子書籍は2019年1月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
ギネス記録は通過点の大人気エッセイ
コロナ感染爆発(パンデミツク)も2年目に入り、行動制限も緩和された。
となると、自粛中に溜まったマリコのエネルギーが一気に弾けるのは当然のこと。
ゴルフを再開し、太秦で女優としてドラマに出演、
人生二度目の東京五輪は聖火ランナーも務めて大いに楽しむ。
前だけを見て突き進む、マリコパワーに刮目せよ!
巻末に豪華対談2篇収録!
ついに連載41年目に突入!
ギネス世界記録、絶賛更新中!
聖火ランナー、相撲観戦、映画出演――
コロナ自粛期間を経て
マリコ、再始動!
巻末に豪華2大対談を収録
1、「日本史に学ぶ! 『皇室の縁談』波乱万丈」
×磯田道史(歴史学者)
2、「運命の一冊に出会うために」
×藤原正彦(作家・数学者)
※この電子書籍は2022年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
殺し屋は、実行前に推理する…殺し屋シリーズ第3弾!
交通事故の被害者と加害者、その両方に殺しの依頼が入ってきた。ふたりの殺し屋がそれぞれの視点で推理を進めた先には…。 -
天に臆せず胸を張って生きる男たちを描く
唐・玄宗皇帝の時代。絶対的権力者に抗おうとする若者と、人に人らしからぬ生き方を強いる体制を糺そうとする若僧の、心熱き戦い。
時は玄宗皇帝下の唐、陽物を欠いた名家の貴公子・崔子龍(さいしりゅう)は、辺境民族の征伐に赴く唐軍に従軍し、宦官・辺令誠(へんれいせい)の策略にはまる。心酔する上官・高仙芝(こうせんし)を陥れた辺への復讐を誓う崔の前に現れた僧侶・真智(しんち)。権力闘争に翻弄される男達と、虐げられても強かに生きる女達が安史の乱を機に躍動する歴史大河小説。解説・瀧井朝世
※この電子書籍は2022年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
樹木さんはじめ茶道経験の全くない人達で、お茶の映画を作る!?
作家・森下典子が映画作りのプロ集団の現場に飛びこんだ!その愛おしくも激闘の日々を綴った「日日是好日」大人気シリーズの集大成。
※この電子書籍は2021年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
日本初のイコン画家・山下りん その情熱と波瀾の生涯!
明治13年にロシアに留学しイコンを学ぶ。一途さゆえ周囲と衝突し芸術と信仰のはざまでもがきながら生きた女性を描く感動長編。
「絵師になりたき一念どうにも抑え難く」茨城県笠間を飛び出した15歳の山下りん。東京で工部美術学校に入学を果たし、西洋画の道を究めようと決意する。ロシヤ正教の宣教師ニコライに導かれ、明治13年、聖像画制作を学ぶため帝政ロシヤに渡るのだが――情熱に従って生きた日本初のイコン画家を描く圧巻長編。解説・酒井順子
※この電子書籍は2021年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
”全身脚本家”驚愕の真実!
『羅生門』、『七人の侍』、『私は貝になりたい』、『白い巨塔』、『日本のいちばん長い日』、『日本沈没』、『砂の器』、『八甲田山』、『八つ墓村』、『幻の湖』など、歴史的傑作、怪作のシナリオを生み出した、日本を代表する脚本家・橋本忍の決定版評伝。
著者が生前に行った十数時間にわたるインタビューと、関係者への取材、創作ノートをはじめ遺族から譲り受けた膨大な資料をもとに、その破天荒な映画人の「真実」に迫る。
目次
序 鬼の詩
一 山の章
二 藪の章 『羅生門』
三 明の章 『生きる』『七人の侍』
四 離の章 『蜘蛛巣城』『夜の鼓』『女殺し油地獄』『風林火山』
五 裁の章 『真昼の暗黒』『私は貝になりたい』
六 冴の章 『切腹』『仇討』『侍』『日本のいちばん長い日』『上意討ち』『首』
七 血の章 『張込み』『ゼロの焦点』『人斬り』『黒い画集 あるサラリーマンの証言』『砂の器』
《特別インタビュー》山田洋次の語る、師・橋本忍との日々
八 計の章 『人間革命』
九 雪の章 『八甲田山』
十 犬の章 『八つ墓村』『幻の湖』
十一 鬼の章 『愛の陽炎』『旅路 村でいちばんの首吊りの木』『鉄砲とキリスト』『天武の夢』
橋本忍 脚本映画一覧 -
村上さんが愛してやまないジャズ・レコードについて語る極上のエッセイ
「僕の大好きなジャズ・レコード188枚のことを書きました」
チャーリー・パーカー、カウント・ベイシー、ビリー・ホリデイ、スタン・ゲッツ……ジャズの黄金時代に数多くのジャケット・デザインを手がけた伝説的アーティスト、デヴィッド・ストーン・マーティン。彼がデザインしたレコードを敬愛し蒐集してきた村上さんが、所有する盤すべてをオールカラーで紹介。
手にとって見ているだけで素敵な音楽が聞こえてくる、極上のジャズ・エッセイ。 -
「まだ人生に、本気になってるんですか?」
この新人、平成の落ちこぼれか、令和の革命家か――。
「クビにならない最低限の仕事をして、毎日定時で上がって、そうですね、皇居ランでもしたいと思ってます」
慶應の意識高いビジコンサークルで、
働き方改革中のキラキラメガベンチャーで、
「正義」に満ちたZ世代シェアハウスで、
クラフトビールが売りのコミュニティ型銭湯で……
”意識の高い”若者たちのなかにいて、ひとり「何もしない」沼田くん。
彼はなぜ、22歳にして窓際族を決め込んでいるのか?
2021年にTwitterに小説の投稿を始めて以降、瞬く間に「タワマン文学」旋風を巻き起こした麻布競馬場。
デビュー作『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』のスマッシュヒットを受けて、
麻布競馬場が第2作のテーマに選んだものは「Z世代の働き方」。
新社会人になるころには自分の可能性を知りすぎてしまった令和日本の「賢すぎる」若者たち。
そんな「Z世代のリアル」を、麻布競馬場は驚異の解像度で詳らかに。
20代からは「共感しすぎて悶絶した」の声があがる一方で、
部下への接し方に持ち悩みの尽きない方々からは「最強のZ世代の取扱説明書だ!」とも。
「あまりにリアル! あまりに面白い!」と、熱狂者続出中の問題作。 -
夕子の友人・咲のもとに、不運な死に方をした恋人から「近々迎えにいく」という直筆の手紙が届く。早速、夕子と宇野はその恋人の母親に手紙を見せにいくが、彼女のなかに、死んだ息子への思いと、咲への憎しみが今の燃え立っているのを知る――大好評「幽霊シリーズ」第24弾。
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洋服選びもクローゼット整理も、もう迷走しない!
コーディネートのカウンセリングはもちろん、ショッピングや美容室への同行、自宅のクローゼットチェックやメイクレッスンまで行って、17年間で約3万人の人生を変えてきたパーソナルスタイリストが、自分らしい装い=「名刺服」で気持ちよく生きるための「似合わせテク」を大公開。
クローゼットを「収納場所」から「ワクワクする場所」に!
「週刊文春」連載コラムを書籍化。
*クローゼットの中の何を処分して、何を買い足せばいいの?
*ヌケ感、こなれ感ってどうすれば身につくの?
*おしゃれに見えるテッパンの色の組み合わせが知りたい!
*年を重ねても、ジーンズを格好よく穿きこなすには?
……ほか、大人のファッションのお悩みをすっきり解決!
霜鳥メソッドで幸せになった人々の素敵なエピソードもたっぷり収録。
この月には何を準備すればいいか一目でわかる「1年間のファッション・スケジュール表」、自身や家族の定年を機に片付けをしたい人必読の「65歳からのクローゼット整理術」のページも。
人生100年時代のバイブル!
第1章 「似合う」を見つけるテクニック教えます
第2章 春夏秋冬、おしゃれな大人の年間スケジュール
第3章 クローゼットを見れば人生がわかる
スペシャル企画 65歳からのクローゼット整理術 -
戦後日本を代表する知識人“最後の講演”初の書籍化!
ゴマはうまくすれ
近代化に呑まれるな
エゴイズムを肯定しろ
世界一流だった陸軍、海軍がどうして戦争に負けたのか
人生はエゴとエゴとの賃借関係
理想家は現実世界に適応できない
日本では民主主義が運営できない
状況を読む深さで勝負は決まる
国家意識がない日本人
家族にも想像力、演出力が必要
アメリカの目的は敵の排除だけ
「愛」と「理解」は全く別問題
神様との付き合い方
戦後を代表する知識人である福田恆存は、近代化の弊害を問い続けた。
その思想のエッセンスが詰まった「伝説の名講演」を初の活字化!
保守派の知識人が問う「君たちはどう生きるか」――。 -
日本外交よ、中国の恫喝に屈するな!
櫻井よしこ氏絶賛!
「国益の前に立ちはだかる勢力と果敢に闘った、あっぱれな外交官の血風録」
かつて毛沢東は「政権は銃口から生まれる」との名言を残した。
中国共産党は「力」の信奉者であり、「民主」「平和」といった理念は通じない。
とりわけ習近平政権では、外交にかかわる党幹部が公式の席で日本を含む西側陣営を罵倒、攻撃することが常態化している。
それに対して、日本政府は何ら手を打てずにいた。
いわゆる「チャイナスクール」と呼ばれる親中派外交官らは、逆に中国におもねるような行動をしていたほどだ。
だが、2023年までオーストラリア大使を務めた山上信吾氏は、中国からの恫喝に敢然と立ち向かった。
日米豪を結束させ、中国に対抗する安全保障枠組み(クアッド・日米豪印戦略対話)のために奔走する。
中国は山上大使にありとあらゆる攻撃を仕掛ける。
発言の揚げ足取りや人格攻撃、いわゆる「歴史カード」を持ち出した牽制、さらには親中派ジャーナリストを使ってのネガティブキャンペーン……。
だが、山上大使は売られたケンカには「倍返し」で応じる。
反撃の方針は、「冷静かつ客観的な視点からの反論で、オーストラリアの一般国民を味方につける」「相手(中国)と同じレベルの土俵には乗らない」。
剛毅な姿勢は次第に評価され、豪州政府内に共感が広がっていく。
最後に、「国際社会で通用する人間であるための心がけ」をわかりやすく提示してくれる。
政府だけでなく、民間レベルでも中国による圧力や恫喝にたじろいでしまう日本人が多い中、中国に負けないためのお手本ともいえる作品である。 -
極上のエンタメ映画で学ぶ激動のインド近現代史
劇中歌「ナートゥ・ナートゥ」の“超高速ダンス”が話題となり世界的に大ヒット、2023年のゴールデングローブ賞、アカデミー賞歌曲賞を受賞したインド映画『RRR』。
1920年代のイギリス領インド帝国を舞台に、英国軍にさらわれた妹を取り戻すために立ち上がったビームと、大義のために英国政府の警察官となったラーマという2人の男の立場を越えた友情を、ド派手なアクションとVFX、歌とダンスで描いている。しかしこの『RRR』、極上のエンタメ作品と見えて、じつは随所に歴史的、政治的な映像と意匠が散りばめられている。
ストーリーの下敷きとなった古代インドの二大叙事詩『ラーマーヤナ』と『マハーバーラタ』とは何か? 主人公2人は実在の解放闘争の部族指導者をモデルとするが、実際どんな人だった? 総督夫妻らイギリスを徹底的に悪役として描くことに表われた現在のヒンドゥー・ナショナリズムの高揚とは? 劇中で印象的に使われる(現在の国旗とは違う)旗の由来、エンドロールの背景に次々現れるチャンドラ・ボースら8人の解放闘争の英雄たち、そして何故そこに“国父”ガンディーがいないのか? などなど。
『RRR』に秘められた意味と背景を解説しつつ、アカデミー賞9部門受賞の『ガンジー』や『ムトゥ 躍るマハラジャ』などこれまでの数々のインド映画にも触れ、映画でインド近現代史が学べる一冊。 -
平和の使者か、俗物か?
誰よりも人の心をつかんだ男の魅力に迫る
日本最大の新宗教、創価学会の池田大作名誉会長が2023年11月15日に95歳で死去した。
創価学会内で「永遠の師匠」とされる池田は、さまざまな毀誉褒貶に彩られた人物だった。
「貧乏の横綱」と自嘲するほど赤貧の出身ではあったが、1960年に32歳の若さで第3代創価学会会長に就任。以降、親しみやすい人柄と巧みな弁舌を武器に組織拡大に邁進し、会員世帯数827万(公称)もの信者を獲得するに至る。さらには公明党を創設し、念願の政界進出を果たした。
一方で、強引な折伏によって各地でトラブルが発生した。また、政教一致と受け取られかねない創価学会の主張は世論の大きな反発を招いた。ついには政教一致路線を公式に撤回せざるを得なくなる。以降、創価学会は「世界平和」を掲げ、池田は「平和の使者」としての顔を前面に打ち出すようになった。
組織内の権力闘争も波紋を呼んだ。創価学会はもともと日蓮正宗の信徒団体から生まれたにもかかわらず、日蓮正宗とは泥沼の争いを繰り広げ、最終的に創価学会は破門されてしまう。
それでも創価学会は、池田のカリスマ性によって求心力を保ち、創価学会は次第に「池田ファンクラブ」の様相を呈して行く。
しかし2010年以降、高齢の池田は表舞台から姿を消し、創価学会は「集団指導体制」に移行。池田の直接指導なしでも運営できる態勢になった。
池田を軽んじ醒めた目で創価学会を見る宗教2世3世の増加、選挙活動における集票力の低下、さらには会員の高齢化……池田大作とはいったい何だったのか? そして、ポスト池田の創価学会はどうなるのか――? -
【『解散ノート』刊行記念】
元BiSHモモコグミカンパニーの新たな魅力が詰まった、初のデジタル写真集!
富士山を間近に見上げる大自然の中で行ったロケと、室内で撮り下ろしたカットで全ページを構成。彼女の「今」を活写した写真の収録点数は、表紙を含め充実の計61点です。
「週刊文春」2024年2月22日号巻頭グラビア「原色美女図鑑」の多数の未収録カット、彼女の新著『解散ノート』の帯やポスターなどに使用された貴重なポートレートとそのアザーカットも掲載。
カッコよく美しく決めた姿から、素顔が垣間見えるオフショット的な写真まで、モモコグミカンパニーの新たな魅力が詰まった、ファン必見の永久保存版となっています。
BiSH「解散宣告」から東京ドームラストライブまでの3年半をリアルタイムで赤裸々に綴った『解散ノート』と同時発売のスペシャルな写真集を、ぜひご覧ください! -
ふたりが出会った夜から何か変わりはじめる――〈青春〉の化学反応を目撃せよ!
春高バレーの予選まであと数日。宮下景が所属する明鹿高校男子バレー部は、6月のインターハイ予選で初めて県の準決勝まで進んだ。チームを引っ張るのは、同学年の2年生エース置久遊晴。「いまのチームなら全国も目指せる」と、3年生3人が引退をせずにチームに残り、景、梅太郎らのレギュラーメンバーで、夏に敗れた全国常連の強豪校・稲村東と戦うことになるはずだった。
けれど……あの時。まずい、と思ったときにはすでに体勢が崩れ、足首から下が、ぐにゃりと曲がっていた。勝負の稲村東戦へ代わりに出場にすることになったのは、中学時代からのクラスメイト北村。実は大会後、北村が退部届を出すつもりでいたことを、景だけは知っている。だからこそ「勝手にしてくれ」と思ってしまった。そしてあの日から、何か歯車が狂いはじめる。
一方、怪我をする前夜、高校のフェンスを乗り越えようとしていた真島綾。それに驚いて自転車から転んだ景は足首を痛めていた。そのことに責任を感じているらしい真島に、景はバレー部のポスターを依頼し、連絡を取り合うようになる。圧倒的な画力で学園祭のポスターも手掛けた真島には、しょっちゅう高校を休みがちで、実は親友にしか明かしていない秘密があった。
景の側にいつもあったバレーボール、真島の側にいつもあった漫画。それぞれが楽しくて、ずっと続けてきたはずなのに、いつから苦しくなってしまったんだろう!? 自分の居場所が見つけられず、前に進めずにいるふたりの想いは交差しながらも、遂にクリスマス前夜に止まっていた時間が流れ出す――。 -
孤独な男女が出会う時、何かが起きる
ウーバーイーツの配達員をしているK。TikTokerをしている女子大生のICO(イコ)。巨大な「システム」の中に生きる二人の人生が交錯する時、何かが動きはじめる。実力派作家がデビュー10周年に放つ、渾身作。
ラランド ニシダさん、金原ひとみさん、窪美澄さん絶賛!
「まだ見ぬ誰かとの数奇な巡り合わせはインターネットに操られる。ITは我々を孤独にさせてくれない」(ラランド ニシダさん)
「上田岳弘は、こんなにも抽象の世界から、具体の力を行使する」(金原ひとみさん)
「うんざりするような世界でも、私は誰かと繋がっていたい。そんな欲望を肯定してくれたこの小説は、限りなくせつなく、そしてやさしい」(窪美澄さん) -
あの文豪の、こんな謎も、お父さんが解決!
高校国語教師の父と体育会系文芸編集者の娘の“名探偵コンビ”が、
本や小説に潜む「謎」に挑む人気シリーズ第4弾。
「日常の謎」の名手であり〈本の達人〉による5編。
【収録作品】
●漱石と月
英国留学中の漱石が〈I love you〉を〈月が綺麗ですね〉と翻訳したのは
根拠のない都市伝説のようなもの。だがそのエピソードは独り歩きして、
多くの作品に影響を与えている。
いったいどうして、〈I love you〉と〈漱石〉が〈月〉に繋がるのか……。
●清張と手おくれ
『点と線』といえば大ベストセラーにしてロングセラー、
松本清張の代表作のひとつだが、
本格ミステリファンからは「失敗作」だと評判が悪い。
『点と線』にまつわる知られざるエピソードとは?
●「白波看板」と語り
鬼平シリーズ前に初めて長谷川平蔵が登場したのは短編「白波看板」。
この作品はかつて、三遊亭圓生が人情噺として口演していたという。
そこに見られる言葉の“改変”。
これは作家によるものか、あるいは噺家の独断か……。
●煙草入れと万葉集
若き日の圓生の間違いを指摘した久保田万太郎。
その間違いとは、“十二煙草入れ”についてだった。
どうやらその昔、“十二煙草入れ”というものがあったようだ。
しかしいったい、十二煙草入れとはどういうものなのか?
●芥川と最初の本
敬愛する漱石の本に使われていた書家を、自身の初めての本『羅生門』にも
起用したいと考えていた芥川龍之介。
その思いが強く表れた装丁はどういうものだったのか。 -
トヨタ最大の秘密を知る男の「告白」
企業人の“業”を描く児玉博さんの今作は、トヨタの中国事務所総代表だった服部悦雄氏が主人公です。服部氏は、「低迷していたトヨタの中国市場を大転換させた立役者」であり、「トヨタを世界一にした社長、奥田碩を誰よりも知る男」であり、何より「豊田家の御曹司、豊田章男を社長にした男」として、自動車業界では知る人ぞ知る人物。トヨタをモデルにしたベストセラー小説『トヨトミの野望』の作中にも、服部氏は「中国の怪人」として仮名で登場します。
服部氏は戦争中に生まれ、27歳まで家族とともに中国にとどまりました。文化大革命では、原生林での強制労働など、日本人ならではの苦難を体験します。 帰国後、トヨタに入社。アジア地域の担当を命じられ、トヨタ中興の祖である豊田英二と上司の奥田碩の目に留まり、服部氏はみるみる頭角を現します。
実はトヨタは、中国への進出が遅れたために中国政府から自動車生産の許可が下りず、90年代に世界の他メーカーに大きく引き離され、ドン底の状態に陥っていました。奥田碩会長は、創業家御曹司の豊田章男を中国本部本部長に据え、中国市場の建て直しを命じるのですが、そこには章男が失敗すれば、豊田家をトヨタの経営から外すことができる、という奥田の深謀遠慮がありました。そこで、豊田章男が頭を下げたのが服部氏でした。奥田の最側近でもあった服部氏は、トヨタ中国事務所総代表としていかなる決断を下したのか……。
服部氏の初のロングインタビューを元に、トヨタの中国進出と、豊田家世襲の内幕を赤裸々に描いた圧巻のノンフィクションです。 -
表の顔は腕の良い仕立職人、裏の顔は達人に仕込まれた剣術で悪を成敗する「地獄への案内人」。仕立屋お竜の活躍を描く痛快時代小説開幕!
第一話は、いたいけな少女・おしんがお竜と名を変えて「地獄への案内人」の道を歩むまでが描かれます。幼い頃に父からDVを受けてきたおしんは、母と家を逃げ出すが、その母も過労で亡くなり天涯孤独の身に。母親の薬代のためにつくった借金を抱えたおしんだが、親切顔で近づいてきたやくざの林助に騙され、盗品の運び屋や、美人局の片棒を担がされるなど、悪の道にひきづりこまれてしまいます。
とあることがきっかけで、武芸の達人・北条佐兵衛に助けられて自由の身となったおしんは、天賦の才があったのか、達人から教えてもらった武術を乾いた砂が水を吸うようにわがものにしてゆきます。「お前の才能は、お前のように困っている女性のために使うのだ」という師匠の言葉を胸に、師匠の紹介で仕立屋「鶴屋」から仕事をもらうようになります。そしてお竜と名を変えて、女をいたぶる悪人を退治することを決意。そんなある日、因縁の男と再会することになって……。
お竜の庇護者となる仕立屋の主・鶴屋孫兵衛、鶴屋の碁敵で謎のご隠居・文左衛門、そして鶴屋の用心棒で、ちょっととぼけた吉岡流剣術の使い手・井出勝之助など、お竜の脇を固める登場人物たちも魅力たっぷり。そして何よりの読みどころは、お竜の艶やかさと痛快アクションシーンです! -
タコからサクランボまで、丸かじり42冊をよりぬきで
「うまい、まずい」無しでここまで書ける? 累計360万部の大人気食べ物エッセイ「丸かじり」シリーズ傑作選。前人未踏の面白さ。
食べ物エッセイの金字塔・丸かじりシリーズ。1994年刊行の『タコの丸かじり』から最新刊『サクランボの丸かじり』まで、計42巻か
ら選りかじった文庫傑作選。「下から目線」でスルドク見抜くのは、誰もが見慣れた食卓にある、誰も気づかないこの世の真理なのだ。
解説再録・逢坂剛/椎名誠/ラズウェル細木/平松洋子/荻原浩 -
幽霊屋敷に超能力者たちが集結! 傑作ホラーミステリ
本年度最高のホラーミステリ登場!
洋館で繰り返された残虐な事件……
うごめく恐怖、悲しい記憶から
私たちは逃れられるのか?
少女の頃に念動力で世間を騒がせて以来引きこもるようになった紗良を、幼馴染のひなたは見守ってきた。しかし紗良の噂を聞きつけた富豪から「幽霊屋敷」の謎を解き明かして欲しいとの依頼が入る。屋敷にはテレパス、サイコメトリストら超能力者が呼び寄せられていた。二人を待ち受ける恐怖の日々。書き下ろしホラーミステリ。
カバー画・雪下まゆ
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。