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『新葉館出版(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全60件

  • 短詩型文芸初の快挙! 川柳界のホープである著者が30代最後に挑んだ、いまだかつてない独創的、飛躍的、大胆不敵な初の川柳句集。
    本書は異なるテーマで創られた2冊の句集が1冊に合体し、表側と裏側のどちらからでも読み始めることができるリバーシブル仕様で編まれている。例えば、著者の日常や人生観が色濃く反映された「ポジティブ!」を表側とみれば、著者の恋愛・結婚観が反映された「Love & Match Making」は裏側にあたりページが逆順になる。句の並び方も「ポジティブ!」は縦組み、「Love & Match Making」は横組みと両者で異なる。「奥付」と「著者略歴」(柳歴書)は2冊で共有する一方、「あとがき」は2つ存在するところもユニーク。斬新な体裁に引けを取らないその作品群は、多くの若者がいだく高揚感と焦燥感、また一人の人間が包含する矛盾が、著者が自己分析する「ハチャメチャな世界観」を通じて十七音に昇華され、読む人すべての心を掴んで離さない。

    ゲームでは嫁が十人できました
    ぼっち飯素敵な愛を待っている
    失恋のゴミ回収は月曜日
    ババ抜きのように周りが結ばれる
    何一つうまくいかないから寝ます
    ランドルト環から愛が漏れている
    イチキュッパこれで結婚できますか
    パロディーにすれば光ってくるワタシ
    ロマンスが転がり落ちていく峠
    軍配の向きが決まらぬ酔っぱらい
  • 880(税込)
    著:
    松橋帆波
    レーベル: ――

    次世代の川柳界を担う川柳作家として、全国から注目の集まる著者の電子句集。川柳作家と同時に川柳論にも評価が高く、総合雑誌・川柳マガジンにて「Senryu! japan」を連載。
     「やなぎの川柳らしきものたち」「帆波のいろは歌留多」「かたのちからがぬけてあすいろ」の3章構成。
    《つんのめりながら氷の息を吐く》
    《たつまきが来る洗濯が終わらない》
    《ヒロインになりそこなった雪の中》
    《なれあいを確かめている6度5分》
    《ほどいたらおしまいになるダンボール》
    《プラトニック舌を抜かれる覚悟なら》
  • 鋭い観察眼から生まれたユーモア川柳で、思いつくまま、言いたいままを詠う。故郷を愛し、人間を愛する著者の五七五の人間賛歌。そして、そこから得た生きる力と心の若さ。
    《髪の毛の豊富な頃は金がない》
    《声出して暗証番号押している》
    《魂は年を取らぬと教えられ》
    《お手本にはなれぬが見本にはなれる》
    《ポックリと死ぬには授業料が要る》
    《聴診器金はあるかと聞いている》

    《ネクタイが先にスープを味見する》
    《臓器移植脳へ脳へと向かってる》
    《お時間はありますお金ありません》
  • 1989年から2013年までの25年間に詠んだ時事川柳を、年さらに月ごとに分けて収載した平成の25年間をこの1冊で俯瞰することができる、クロニクル的川柳句集。
    《名君も一億借りて腹を切り》(1994、細川借入疑惑で辞職)
    《アメリカの心を砕くテロリスト》(2001、9月11日)
    《ティッシュから自転車になりパンクする》(2007、消費者金融)
    《大地震ぼた餅だけは落とさない》(2011、菅内閣延命)
    《兵卒は四億円もさっと貸し》(2011、総理は最低資産)
    《手拍子で送られて逝く人生も》(2013、人生いろいろ島倉千代子)
  • 880(税込)
    著:
    森下歳子
    著:
    宮村典子
    レーベル: ――

    本格派の短歌と川柳の二重奏。情景から機微まで、七五調のリズムは「心友」となってあなたに語りかける。

    森下歳子作品
    網戸より入り来る風の涼しさに息づけば外は静かに雨ふる
    岩清水ながれながれて山桜の花びら運ぶ里の小川に

    宮村典子作品
    さまざまな愛され方をしてひとり
    ちょっとだけ泣かせて懐かしい音色
    ふるさとの川が無口になっている
  • 現役の高校教諭であり、静岡県川柳協会会長、浜松川柳社いしころ会会長などの要職にある著者。
    比喩を効果的に用いて、自分の思いを十七音の物語に昇華させる。
    《親と子が絵本に架ける虹の橋》
    《ひたむきな母がこっそり伸ばす腰》
    《褒められた記憶がボール弾ませる》
    《逆境にかざすと見える愛の色》
    《破壊して生を実感する若さ》
    《伝えたい思い机上でひからびる》
    《くたびれた皺を伸ばして描く夢》
    《地球にも必要になる解毒剤》
  • 山口県を代表する川柳作家の一人である著者の第一句集。「直球」「変化球」「危険球」の3章構成。
    《マニュアルに土下座があってたまるかい》
    《出来ますか下り坂での回れ右》
    《がむしゃらに走りようやく並の並》
    《年金で呑む酒旨い筈がない》
    《頭ひとつ下げるたんびに腹が減る》
    《少しずつ思い通りになる恐怖》
    《遺伝子が護ってくれる体脂肪》
    《用済みの鍵が束から外れない》
    《踏ん切りがついてすらすら丁寧語》
    《雨が降る声が聞きたいEメール》
    《神様が鬼で隠れる場所がない》
  • 現代川柳界を代表する女性作家の一人で、茨城県川柳協会副会長・つくばね番傘川柳会創立会長を務める著者が、つくばね創立十周年を記念して編んだ句文集。
    日々の暮らしが詠まれた川柳の中に自己主張、社会批判のエッセンスがキラリと光る。
    《花筏こころまかせに風と組む》
    《桃の花菜の花亡母はどのあたり》
    《ひらがなの中で男を赦してる》
    《パソコンに夢も家計も詰め込んで》
    《いい妻を演じ切るのも義理のうち》
    《夫をほめると洗濯が早くすむ》
    《来年の母の日までに母になる》
  • 川柳文学コロキュウム代表として、女性作家を代表して、川柳界を牽引する著者の第4句集。「薔薇のアーチ」「水を足す」「波の音」の3章構成。
    《ぽつんと雨 モノクロになる水面》
    《ワンコインで凌ぐこの世の吹きだまり》
    《まだ青い果樹園のある行き止まり》
    《下り坂正気に戻る時間です》
    《磨かれてますます罪を深くする》
    《花の色盗んでくちびるを飾る》
    《にっこりと笑って海にしてしまう》
    《泣いている部分をなぞる世界地図》
    《美しい曲がり具合になってゆく》
  • ユーモア川柳作家として高い評価を得ている著者待望の第三句集。自ら「詠んでも」、自分や他人の作品を「読んでも」川柳は楽しいとかたる著者は一日一句を目標に掲げ、十七音を紡ぎつづけている。
    著者の手にかかれば、何気ない日常の「あるある」から、他者には真似の出来ないユニークな視点で句材を拾い上げられ、あっという間にスパイスの効いた川柳が出来上がってしまう。「テレパシー」「新書体」「花見酒」の三章。

    《歳聞かれ干支で答えてイケズする》
    《百点を取ったらパパの子にされる》
    《秋だもの髪も紅葉させなくちゃ》
    《手始めにあなたの事を忘れたい》
    《叱ってもいいかと孫の親に聞く》
    《夕べの蚊ここで会ったが百年目》
    《もう朝だ地球の裏で眠りたい》
    《早寝早起き良い子になった六十路過ぎ》
    《美しい指に見とれている手品》
    《東京の砂漠で砂になっている》
  • 素晴らしきかな、猫のいる人生―猫好き必読の250句の猫まみれ川柳。
    ほか博学多才の著者による連作「チリ鉱山の奇跡」100句、「時事川柳」「春から夏へ」「秋から冬へ」など情趣に富んだ川柳句集。
    《泣き笑い我が人生は猫といた》
    《自分史の索引に猫の名がずらり》
    《茶柱が立ったと猫を抱きしめる》
    《皿を割るついでに猫も居なくなる》
    《猫の仔の貰い手つかず空が澄み》
    《切り札がやっぱり出せず猫を撫で》
    《ゆたんぽの湿りに猫のひげも濡れ》
    《世は愉しぞっこん愉し猫飼えば》
  • 昭和47年秋、中日新聞社会部初の女性記者が誕生!仕事に青春のすべてを賭けた、とある女性記者の一代記。
     音楽好きで読書が趣味の一人の少女が、ジャーナリストを志していた。そして昭和47年秋、中日新聞社会部初の女性記者となった著者は、仕事に青春のすべてを賭ける。
    ジャーナリスト人生を彩った、多くの著名歌手、演奏家、ダンサーとの交流。
    女性の社会進出のパイオニアとして颯爽と時代を駆け抜けた54年を赤裸々に書き進める、中日新聞の名物記者「阿部ちゃん」の物語。
  • 川柳まつやま吟社、愛媛県川柳文化連盟事務局長・理事などで活躍する著者が還暦を記念に編んだ第一句集。
    易しい言葉で人生の機微を人間の喜怒哀楽を、日常生活を深く読む著者の句風は定評があり、十七音のポエムが読者の心に響く。
    《息継ぎの下手な父だが沈まない》
    《一本の道を人が歩いている》
    《まっすぐに歩けば虹が見えるはず》
    《消しゴムがあるから文字を間違える》
    《三年も我慢したのは石の方》
    《美人だと鏡も思うようになる》
  • 映画と音楽を愛し、青森県川柳連盟理事長、(一社)全日本川柳協会常任幹事、弘前川柳社顧問、川柳塔社理事等、ラジオパーソナリティの要職で活躍中の著者による注目の1冊。
    「イエスタディ(Yesterday)「フール・オン・ザ・ヒル(The Fool On The Hill)」「イン・マイ・ライフ(In My Life)」の3章構成。
    《たてがみあるか時々確かめる》
    《ノーカット版ではお見せできぬ過去》
    《恥ずかしい右脳なまけものの左脳
    《カギカッコ外せば恥があふれ出る》
    《とりあえず休火山だと言っておく》
  • 福岡県川柳協会会長、県内屈指の伝統結社・川柳くろがね吟社主幹である九州を代表する著者。
    骨太ながらも飄々と人生を詠んだ「起」「承」「転」の3章構成。
    《鉄鍛う男我流の花を生け》
    《嫌いから好きに変わった一ページ》
    《芽が出ないそれで気の合う屋台酒》
    《退屈だなあ女房と昼寝する》
    《転変の雲と一日なにもせぬ》
    《貧しさは言うまい今日の飯を炊く》
    《見通しはどうあれ今日の石を積む》
    《しょうもない話だけれど茶は旨い》
    《よくやった自分を褒める馬の脚》
  • 一途な純粋さで「私」の川柳を右手に、時事川柳を左手に川柳の道を究めんとする著者の渾身の第1句集。「よくわかる上に語彙が豊かで表現が適切」と川柳瓦版の会・前田咲二会長が絶賛する作品を「沙羅の花」「豆の蔓」など6章に収録。
    《曼珠沙華自分に嘘をつきとおす》
    《さみしさが溜まり半開きになった》
    《約束のように桜が咲いている》
    《一人称ばかりがせめぎあうコップ》
    《止まってはいないわたしのなかの水》
    《遮断機の向こうはきっとわらべ歌》
  • 40代の新進気鋭の若手作家の鮮烈なデビュー句集。
    みずみずしい感性と洞察力の鋭さ、アイロニーの適確さで、読む人全てをケンジロウワールドに引き込む。
    《ファイティングポーズのままで飯を喰う》
    《取扱説明書だけ残った》
    《かみさまがしあわせになりますように》
    《これ以上アホになったら神になる》
    《無職です今日は勤労感謝の日》
    《リサイクルショップで買った社長椅子》
    《一所懸命適当に生きている》
    《ロボットが作り続けている無職》
    《ご褒美に一枚紙を貰うだけ》
  • 歌うように、弾むように、会話するように心に滑りこんでくるキング・オブ・ポップ川柳!
    20代で川柳をはじめ現在、静岡たかね川柳会代表、(一社)全日本川柳協会常任幹事、葵川柳倶楽部代表等で活躍する川柳界の若きプリンス、待望の句集。序文・高瀬霜石、熊谷岳朗。

    《ディスイズアペンさあ夢を綴ろうよ》
    《十八の僕がハチ公前にいる》
    《君はもう寝たかな窓の外は雪》
    《笑うがいい最後に笑うのは俺だ》
    《地下駐車場でB子と待ち合わせ》
    《匿名の手紙チワワのように吠え》
    《タイムイズマネー寂しい響きだな》
    《妻よ子よ俺は負け組だよゴメン》
    《沢ガニも君もそーっと掴まえる》
    《めぐり遇おう今度生まれて来る時も》
  • 俳人の父を持ち、教師として生徒に川柳を指導、「日本語は噺家さんに教わった」と語る著者のウイットに富んだ第一句集。
    東葛川柳会、川柳研究社、川柳展望社、東京番傘川柳社、都々逸しぐれ吟社など多方面で活躍。タイトルは収録句《君が代を強制しないオムライス》より。
    《飼ってます散歩いらない熱帯魚》
    《イラク叩いた手でスマトラを撫でる》
    《十五の春が蕾のままで震えてる》
    《濡れ煎餅早く食わぬと乾き出す》
    《指貫をことりと仕舞い母が寝る》
    《間を空けて叱られに行く歯科の椅子》
    など。
  • 川柳まつやま吟社会長、愛媛県川柳文化連盟事務局長などで活躍する愛媛を代表する作家である著者が、誰にでも分かる平易な表現で自分の思いを十七音の調べに乗せて、読者の心に届ける。
    《定年後二人は蝶になりました》
    《まだ妻は信じていない地動説》
    《本物の男は暗闇で光る》
    《年金が助けた亀を待っている》
    《謝罪会見髪が薄くてすみません》
    《真実になるまでシャドーボクシング》
    《招き猫は頭掻いてただけだった》
    《ポケットの大吉少しずつ使う》
  • 昭和25年に大嶋濤明が創設した川柳噴煙吟社の創立会員で、熊本柳友川柳吟社主宰、熊本県川柳協会会長、川柳噴煙吟社主幹を歴任、現在噴煙吟社会長として活躍する熊本川柳界の泰斗である著者の第2句集。
    「昭和の譜」「平成の譜」「近年の譜」の3章構成。
    《明けまして一銭もないお正月》
    《目じりからこぼれてしまう母の嘘》
    《生きるとはゴミを出す日はゴミを出す》
    《ライバルへ顔の半分笑っとく》
    《回れ右すると軍靴の音がする》
    《八十歳どこを切っても血は赤い》
  • (一社)全日本川柳協会会長、柳都川柳社主幹として20歳から60余年にわたり川柳界をリードしてきた著者の代表句が揃った1冊。「うめぼしの種」「る・る・る」「地蔵菩薩」の3章構成。
    《蟹の目に二つの冬の海がある》
    《はくちょうのねむりのそこのそこのしろ》
    《なんとなくすこし疲れた靴が好き》
    《一列のスリッパどこから履いたらいいのかね》
    《号泣のあとの自分をどうしよう》
    《女房の財布をあけて閉めている》
    《花鋏指紋はひとつ妻だった》
  • 昭和と共に生まれ、激動の昭和初期、そして戦争、学徒動員と日本の全体主義の中で少女期、青年期を生きた著者。その著者の体験が即ち、戦前の日本の歩みであった。
    そして敗戦。裕福な旧家だった著者の家も大きく衰退する。
    それらの歴史はどうやら今の世情と似ていないか、「この道はいつか来た道」と著者は語りかける。
  • 川柳のバイブルとされる江戸中期に刊行された「誹風柳多留」。現代にも通じる、江戸っ子たちの生きるための知恵と常識、極上のユーモアが詰まった同書の中でも、とくに名句の宝庫と知られる初代・柄井川柳選の初篇から二十四篇より、どこかで一度は耳にしたことのある、これだけは覚えておきたいベスト五六九句を厳選収録。やさしい解説で読み物としても楽しめる一書。
    《是小判たった一晩居てくれろ》
    《本降りに成て出て行雨やどり》
    《子が出来て川の字形りに寝る夫婦》
    《役人の子はにぎにぎを能覚》
    《なきなきもよい方をとるかたみわけ》
    《孝行のしたい時分に親ハなし》
  • 空に向かって凜と咲く花のように、人生の試練を一つ一つ乗り越えながら、川柳という表現手段において、岩手の地で確かな足跡を残し、後進を育成してきた著者。花巻川柳会会長として活躍する第一句集「秋桜」から20年、待望の第二句集。
    著者にとっての「やすらぎ」は、川柳を書くことで得られる心の救い。詠まずにはいられない「吐露することのできる想い」は多くの人を感動へと導く。「今が旬」「癒しのフルコース」「下り列車」の三章構成。

    《今が旬あなたの皿に乗ってみる》
    《ふところの数珠をまさぐる現在地》
    《骨密度まだしばらくは歩けそう》
    《笑顔から始まる癒しのフルコース》
    《素うどんのように連なる時は人は》
    《涅槃図の隅でひっそり臓器授受》
    《下り列車なんてやさしい音だろう》
    《ももさくら静止画像が動き出す》
    《犬かきで進んだ夏をふりかえる》
    《目の前にあれば信じてしまう癖》
  • 九州発の伝統結社、川柳噴煙吟社主幹・幹事同人兼機関誌「ふんえん」編集人、熊本県川柳協会副会長、熊本県文化協会副会長など要職に就く著者の第2句集。
    女性ならではの感性がほとばしる。「私の中のわたし」「愛……飾らねば」「人生いろいろ」の3章構成。
    《この指に止まった人だ信じよう》
    《思わせぶりな花があなたへ半開き》
    《女だけ住む玄関を擬装する》
    《ピコピコと親指だけのお友だち》
    《飾らねば時がひたひた押し寄せる》
    《水を飲む時人間の音がする》
  • 密度の濃い社会体験、広く知り広く読み広く体験してきた男の骨格から生まれる十七音のポエム。
    鋭い感性、上質なユーモアで社会をよむ、人間をよむ。待望の第1句集。
    《抜け道も至るローマと書いてある》
    《躓いた数もかぞえて歩数計》
    《懐手影は両手を上げている》
    《アニメなら描ける男の黙示録》
    《豆を抱く莢の形は母に似る》
    《花追えば花の都はビルの地下》
    《カーナビに散骨場所も入れておく》
    《七色を混ぜれば黒き虹の裏》
    《冬靴に桜を見せてから仕舞い》
  • 880(税込)
    著:
    堺利彦
    レーベル: ――

    川柳は「川柳のこころ」によって表現された17音の定型詩。
    その川柳の作品の生成に至る16の“まなざし”を通して腑分けし、川柳とは何かを浮き彫りにすることで作句能力の向上をはかる、まったく新しいタイプの川柳書。
    川柳の上級者、中級者はもちろん、川柳のイロハを知る方であれば川柳の入門書としても読め、あなたの作句と鑑賞力を根底からジャンプアップさせる好著。
  • 俳句の歳時記に存在にあたる「川柳歳事記」は川柳人必携の一書。本書はその第一弾。
    川柳総合雑誌「川柳マガジン」が全国の川柳句会・大会の上位入選作品を厳選し、課題別に編集した川柳版の歳事記。収録句数6045句、課題数2015題。
    入門書より手軽で実践的で即戦力に。これ一冊で全国川柳界の作品の傾向と対策が学べる。
  • 人生の達人が贈る、生きるためのヒントが満載の一書。91歳の現役川柳作家の著者が亡き妻を偲んで編んだ初の川柳句集。10代で満洲に渡り、戦後は旧ソ連に抑留された壮絶な人生を送った著者は、愛する家族そして川柳を通じて「人はどう生きるべきか」を学び心の糧にしたという。「世相」「偲ぶ」「老いの坂」の3章構成。
    《駄馬でよし最後に笑う夢がある》
    《飲まないと心配顔の妻がいる》
    《躓いて拾った石は温かった》
    《ありがとう没句に百点くれた妻》
    《適量を越えて鼾が唄い出す》
    《さよならを決して言わない妻でした》
  • いつだって仕事に趣味に全力投球、世界を舞台にして活躍する著者が、川柳をはじめて十年の節目に刊行した刺激的で遊び心、詩心満載の一書。「天狗はどこだ」「今日から本番」「がらくた趣味」の三章構成。《クリップで留めた二人がさようなら》
    《雑念を指に集めて爪を切る》
    《置きボトル切れますようと招き猫》
    《ポケットに経営理念忍ばせて》
    《居酒屋で教育テレビ流れてる》
    《ライバルを蹴散らす為の同じ船》
    《痛風が如何ですかとお呼びです》
    《冷蔵庫自分の物は左側》
    《春物をハンガーに掛け待っている》
  • 日本唯一の川柳総合雑誌「川柳マガジン」の「笑いのある川柳」欄に寄せられた約5万句の中から、ユーモア川柳の大家・今川乱魚がセレクトした3352句を39のテーマ別に収録。
    コンパクトな文庫版に珠玉のユーモア川柳が詰まったマスターコレクション。
    《女偏考えたのは男だな》
    《病み上手哀れな声で妻を呼ぶ》
    《結婚記念樹別れてからもよく伸びる》
    《クラス会見栄には見栄で立ち向かう》
    ほか。
  • 赤裸々な「私」をさらけだす、十七音の魂の記録。
    豊橋番傘川柳会会長として活躍する著者が、激動の人生を乗り越えて、たどり着いた境地を詠む。なにげない日常を一本のエッセイに変える川柳の力を実感できる、四千余句から厳選した待望の第二句集。

    《家に居るはずの夫と駅で会う》
    《ぺこぺこの鍋が未だに捨てられぬ》
    《砂山のトンネルで手をつないだ日》
    《次の世も女で君に貢がせる》
    《夫とは違う願いを流れ星》
    《恋人が出来たと母からのメール》
    《ネクタイはどう結ぶのと聞く娘》
    《財布よく忘れる友だなと気付く》
    《拗ねてる間に苺大福消えていた》
    《背中見たままじゃ追われぬサバイバル》
  • 喜怒哀楽を受け止めてくれる十七音に惹かれて高校生から川柳をはじめ、制服姿で句会に参加していたという著者。その情熱は未だ衰えることを知らず、活動の幅はますます拡がっている。
    本書は昭和五十五年頃から三十年間の作品を年代別に編んだ作品群であり、真摯な姿勢で川柳に、人生に向き合う著者自身が一句一句に宿る。読み進めていくと母そして妻、社会の中の一人、書家としての顔、さまざまな著者が立体的に浮かび上がってくる。「母の小旗」「和音」「さくら道」の三章構成。

    《塩も砂糖も心配りで煮えている》
    《ふともれた本音を聞いた耳の穴》
    《ヘナヘナとさせる塩なら持っている》
    《あと一歩押せば火がつく導火線》
    《あいまいな返事を口の中でする》
    《ひらめきを発酵させているごろ寝》
    《サイコロは振れぬ告白遅すぎる》
    《ころころと転がって来たこれが運》
    《ていねいに洗いなかったことにする》
    《心電図ほらねやましさなどはない》
  • 鍛えぬかれた人間力と磨きぬかれた洞察力、研ぎ澄まされたユーモア。九州のユーモア川柳作家の雄として佐賀番傘川柳会、番傘川柳本社、わかば川柳会等で活躍する著者の第2句集。
    「好奇心」「急がない旅」「お魚の意見」「信号青になる」「花の八合目」の5章構成。
    《母を看るゆっくり鯛の身をほぐす》
    《命より大事なメモが見当らぬ》
    《くどいほど愛情運を聞いている》
    《温めた夢へ信号青になる》
    《どんちゃん騒ぎしてよ私が逝った時》
  • 日本を代表する結社のひとつ「ふあうすと川柳社」主幹、(一社)全日本川柳協会理事などの要職で活躍する著者の第一句集。
    柳歴50年を越える氏の長い創作活動の中で、作者の師である北米川柳界の重鎮・山中桂甫が目を通した1990年頃から約20年にわたる作品が収録されている。
    ふあうすとの指針とする「川柳は人間である」を底流に、抒情に富んだ唯一無二の句境に読む者すべてを誘う。

    《明け暮れの疾さ心の雨季乾季》
    《橋の名と川の名ばかり美しき》
    《諦めの数は覚えていない指》
    《幻と気付く旅路のさい果てに》
    《アヴェマリア耳朶を流れて止まぬ雨》
    《かすり傷ばかり知らない間に治る》
    《いつからかもう天の川仰がない》
    《わが胸の薄墨桜散り止まぬ》
    《肩少し触れ今生をすれ違う》
    《身一つを賭し守り抜く何を持ち》
  • 女性して、人間として奥底で燃える情念の世界を余すところなく17音で綴った激動の人生譜。豊橋番傘川柳会会長、番傘川柳本社同人を務める著者が22年間に詠んだ作品を「金粉」「陶酔」「秘密」など全10章に収録。
    タイトルは平成9年全日本川柳三重大会入選句《夜明け前確かに聞いた銭の音》より。
    《いい女だったと過去になる私》
    《土下座した土の匂いを忘れない》
    《捨て台詞拾い集めてまだ憎む》
    《離婚する勇気ください子がいます》
    《惚れてたは再び恋ができぬほど》
  • 770(税込)
    著:
    斎藤大雄
    レーベル: ――

    川柳選考の教科書。
    川柳界の第一線作家であった著者が丁寧に綴る、選考者の心構え。もちろん実践、選考としてのあり方なども丁寧に説く。
    投句者にとっては、選者のこころを知ることができ、逆入門書ともしても読める好著。
  • 柳歴40余年の香川川柳界の雄が奏でる、格調高い十七音の調べ。
    川柳の発展を切実に願い長年指導者として、作家として己を磨きつつ、後継者の育成につとめてきた著者。高い評価を得た平成10年刊行の川柳句集「風花」の掲載作品1200句から、選りすぐりの作品300余句を序・破・急として3章に構成。
    18年の時を経て、醸し出された川柳の味を新鮮な心持ちで噛みしめる。

    《馬手にペン 弓手に辞書の ごくつぶし》
    《雨に泣き 雨に躍りて 農奴かな》
    《悲喜劇へ 呼吸も夫婦らしくなる》
    《針孔写真機で 虹を撮る 男》
    《逃げ水の 彼方に佇っている 女》
    《壽と書き 無と書いて 春の酒》
    《生涯をかけ ひょっとこの 面を打つ》
    《目的がない旅人で 混む 駅舎》
    《間違えているかもしれぬ道を急く》
    《縺れては解けて どこまで蝶ふたつ》
  • 屈折した青春期から「生きるとはなにか、死ぬとはなにか」を問い続けてきた著者。がむしゃらに走りながら、ひたすら暴き続ける己の弱さと欺瞞性。虚無感と闘いながら、自己の喪失と再生を詠い続け、いま鮮やかに浮かび上がる詩魂の軌跡。
    《ガリガリになるほど野心太らせる》
    《陽の当る場所で暮らそう影法師》
    《生まれつき無口な訳があるもんか》
    《観念の毒をあおって死に切れぬ》
    《今日もまた曇り硝子を拭いている》
    《コトリとも言わぬわたしの誕生日》
    《足元を照らしてくれたのはお金》
    《タイプよと貧乏神が絡みつく》
    《瞳を上げよ 健やかなる狂人》
  • 小中学校校長を務め、長く教育界の第一線で活躍してきた著者初の作品集。第一章「処世片片」、第二章「老いらくの坂」、第三章「学びへのピアー」、第四章「やぶにらみ」の構成。《無職にもその他大勢にも馴れた》
    《追い越して行く人どうぞ老いの坂》
    《老骨に猫もパスする膝枕》
    《今日もまた昨日のコピーする老後》
    《オレ流に生きる月日は悔やまない》
    《欲張るな終の住処は壺の中》
    《運不運のせて綿毛の着地点》
    《一夜だけ月下美人に添い寝する》
    《踏んづけた後に四つ葉のクローバー》
  • 880(税込)
    著:
    やまでゑみ
    レーベル: ――

    豊かな自然で農業を営む著者だから詠める、飾らないやさしさと芯の強さが根底に流れ、読者の脳をやさしく刺激する、ハートフルな絵句集。著者の活動拠点である「川柳研究」誌掲載の十年間の作品を厳選したベストコレクション。自然や人との触れ合いを印象的に描写した八篇のエッセイを収録。第七回川柳文学賞準賞受賞句集。
    《降るまでは鳴き止めません雨蛙》
    《マンサクの谷水引いて張る棚田》
    《鍬休め見上げる峯に山ざくら》
    《筋くれた手が拝んでる夕茜》
    《減反を律儀に守り伸びる草》
    《ねだられて土産にされているキャベツ》
    《肩寄せて味がとけあうおでん鍋》
  • 飄々とした句風で、「面白くて哀しい」人間たちが織り成す社会を映し出す川柳句文集。著者は札幌川柳社編集長として活躍、またエッセイスト、リスクコンサルタント、メンタルケア・スペシャリストとして講演や執筆、コメンテーターの顔も持つ。
    《パスワード忘れて僕がいなくなる》
    《爺ちゃんも乗せておくれよ縄電車》
    《少年じゃないから大志抱かない》
    《負けん気になって持病の話する》
    《ときめきか不整脈かがわからない》
    《トンネルを出ると老人ばかりいた》
    《スケジュール何にもないという不安》
  • 鋭いまなざしで社会を、人間を、自分自身を見つめる著者が、アイロニカルで知的で正統派なユーモア川柳に仕立て上げた、川柳愛好者にとっておきの句集。「暮しの章」「世相の章」「くすぐりの章」の3章構成。
    《あの世でも一緒と言って厭がられ》
    《エリーゼのために近所が眠れない》
    《言う前にすっとお茶出た頃もある》
    《兎小屋ふとん叩きも気を遣い》
    《老い二人暗くなったら寝ると決め》
    《最後まで以下同文の組に居る》
    《スマホしていない僕だけ上を向く》
    《鼻に付く自分以外の加齢臭》
    《非常灯だらけになった世界地図》
  • 「ドタバタ喜劇ではない、むしろ真面目な中にふっと見せるおかしさ、涙ぐみたくなる程の暖かい笑い、大口あげて笑うのではなく、クスクス心の底から湧きあがるような笑い、いつまでも心に残って、人にも話さずにいられないような笑い」をユーモアと定義づける著者が、昨今のユーモアの在り方に疑問を投げかけ、自らの川柳で世に問う。
    《睡眠薬ですと看護師来て起こし》
    《いやらしい力士だという誉め言葉》
    《黒犬が白髪になったことはない》
    《修理屋が来て電源を入れてゆき》
    《私だけ笑った品のない駄洒落》
  • 己を信じて、孤高をつらぬく川柳の求道者である著者は、まるで空に向かって高く咲く凌霄花(のうぜんかずら)のように、強くたおやかである。
    愛と女、喜怒哀楽、勇気と安心感、ときに諦念や妬心、殺意までのありとあらゆる心の動きや現象を、その研ぎ澄ました感性でするすると十七音に編み上げていく。
    時実新子氏に師事し、大阪市生涯学習インストラクターとして活躍中。

    《一茎に一花 やっぱり君が好き》
    《愛された記憶を探す冬の指》
    《返り血は覚悟ゆっくり紅を引く》
    《少しずつ忘れきれいになってゆく》
    《手を洗う神に許しを乞うように》
    《清め塩誰も汚れてなどいない》
    《子に頼る父の目尻が濡れている》
    《あの世へと続く花火のあとの闇》
    《盛大な拍手で送りひとり消す》
    《ライオンでありたし今日も明後日も》
  • 川柳歴60年、長きにわたり川柳の普及と発展に貢献してきた達人しか詠めない17音の境地。著者の喜寿および金婚を記念して編まれた待望の第3句集。
    《あと一球良からぬことを考える》
    《潔い進退誰も見ていない》
    《打ち合わせしたアリバイがすれ違う》
    《偉いこと言ってる偉くなった人》
    《冗談はさて置き蝉のいのちなど》
    《起きあがり小法師も払う消費税》
    《不可侵のものがまだある喜寿夫婦》
    《手花火のその真ん中に孫を置く》
    《笑ってはいるが善人とも違う》
    《見えてきたのは人の世の薄なさけ》
  • 透徹した眼と洗練された言葉、清純簡潔な表現が織りなす待望の第六集。
    「川柳の理論と実践」の著者で、「川柳マガジン」に「名句を味わう理論と鑑賞」を好評連載中の著者が平成元年から五年ごとに刊行する川柳句集。
    《上品に飲むと悪酔いしてしまう》
    《用済みの包丁すぐに仕舞うべし》
    《七十歳あたりで分かる砂の味》
    《志望した通り無職のおじいさん》
    《引きだしの奥も年寄りじみてきた》
    《ライバルに拍手するのも修行なり》
    《あとはもう酒喰らうだけ午後七時》
  • 880(税込)
    著:
    川瀬進晧
    レーベル: ――

    埼玉を代表する川柳作家の一人である著者は昭和63年に川柳入門、20年の節目を記念して編まれた金字塔。「黎明」「桜前線」「竹とんぼ」「忘れたパスワード」「待合室」「びっくり水」など13章構成。題字と本文の書は川瀬翠氏。
    《パスワード忘れわたしでない私》
    《それなりの位置に落着く鼻眼鏡》
    《一服の茶も飲み頃の湯を注ぐ》
    《サイコロの目からこぼれた七が好き》
    《前線が過ぎて桜は木に戻る》
    《拝まれてやおら飛び立つ竹とんぼ》
    《秒針の動作にあった小休止》
  • 昭和期の川柳黄金時代を創った六大家の一人、川上三太郎を創始者とする大結社・川柳研究社の代表を務める著者。千葉県川柳作家連盟会長、(一社)全日本川柳協会理事などの要職で活躍。
    1999年「川柳三味」、2010年「川柳作家全集 津田暹」に続く第3集。
    《真実は一つチワワの眼は二つ》
    《花束の似合う男は信じない》
    《一列に並ぶとゼロも怖ろしい》
    《天国も地獄もきっと高齢化》
    《君と居て何度もできる宙返り》
    《快感と言えば背中を掻くくらい》
  • 米寿を迎え、いまなお創作意欲おとろえず――人生のベテランが綴る、人間と自然への賛歌。「春」「夏」「秋」「冬」の四章だて。
    《花の香と通じ合えるか老春譜》
    《私の席あなたの席のある夫婦》
    《欠点が消えると影が薄くなる》
    《後期高齢 遠吠えくらいしてみよう》
    《天井の染みになってる志》
    《湯豆腐の湯気ゆらゆらと冬探し》
    《宇宙旅行しているような日向ぼこ》
    《僕にまだ明日の予定が待っている》
    《春はソプラノ水平線から流れ出す》
    《凡人の歩幅で明日も明後日も》
  • 時事川柳のエキスパートであり、川柳路吟社幹事、横浜文芸懇話会幹事等で活躍する待望の第4句集。
    「冬の雨」「春日和」「夏景色」「秋遍路」の4章構成は「私の人生は、厳しい冬から始まった」と記す著者の人生と重ね、敢えてこの順に編まれた。
    《胃に米がある幸せがイロハのイ》
    《つまずいた石としばらく話し込み》
    《生きざまは見られたくない足の裏》
    《かあさんの顔を見たくて目をつむる》
    《骨壺へもぐる最後の隠し芸》
    《この指にとまって幸せだったかい》
  • 十七音かつ平易な言葉を用いながら、深く読者の心に入り込む、一編の小説以上の物語が紡ぎ出される詩情豊かな世界。川柳界の芥川賞と称される「川柳マガジン文学賞」第8回大賞受賞記念出版。
    《虹だよと庭であなたの声がする》
    《だいじょうぶ雨のち晴れははずれない》
    《十指みな愛のパートを持っている》
    《人生は二度ある桑のうすみどり》
    《幸せも大きく見える虫めがね》
    《のみこんだ夢のかけらがつきささる》
    《肩に雨 ほら人生が軽くなる》
  • 880(税込)
    著:
    上嶋幸雀
    レーベル: ――

    奥深い川柳を作る作家として、大阪を中心に活動する著者の秀句集。
    同書は川柳総合雑誌「川柳マガジン」の入選句を中心に収録。
    起・承・転に分けた3章は、著者の歩んできた歴史を、そして最後の結の章は、希望の「余白」に繋がっていく。

    《さあ春だいろんな切符買ってみる》
    《満面の笑みは語らぬ疵だらけ》
    《真っ白を見るとイタズラしたくなる》
    《即答を迫るとするり青い鳥》
    《左でも右でも軍手しなやかに》
    《笑ったら負けだと関節を外す》
  • 「葦のように儚いわたくしの句」と語る現役の数学教諭である著者が呟くように、囁くように、時に心に秘めた情念をぶつけるように己の弱さや葛藤を吐く、魂を揺さぶる一冊。
    《目の前にあるものずっと探してる》
    《吹っ切れて軌道に乗った四コマ目》
    《昨日なら空いていたよと断られ》
    《幸せの境界線が上下する》
    《もう誰も追っては来ない氷点下》
    《酒池肉林きっと長生き出来ないな》
    《懸案事項死んでもスマホ離さない》
    《拘り消えて背骨ゆるやか》
    《白い息君の答えを待っている》
  • 息をするように、歌をうたうように自然と生まれる著者の飾らない17音の旋律。淡々と喜怒哀楽が盛り込まれた人生の達人が詠む川柳。つくばね叢書シリーズとして刊行。
    《回り道した分 花もたんと見た》
    《頬ずりをしてから孫は近寄らぬ》
    《ご先祖はイケメンだった肖像画》
    《親の脛齧る前歯が生えてきた》
    《クラス会僕が一番若いかな》
    《ヒマだからなんていうのが来て困る》
    《お別れと思って来たな見舞い客》
    《やわらかい手だなお金は貸すまいぞ》
    《清濁を合わせ味噌して老いの味》
  • 自由と平等、人間賛歌、言霊への畏れ―書家・四井汀花としても活躍する著者待望の第一句集。
    ひら仮名を効果的に用いる「やまとことば」の遣い手としても評価が高い著者は、「書にも絵にもそして歌にも、優れた天分を持たれて生きる才媛であり、然してなお生き足りぬ思いの人生を流麗に生きる菅田が彷彿とする」と序文で赤井花城が記すように、静かな面(おもて)に秘める青春、沸々たる内面の激しさを句に託して、一人間としての懐の深さを表現する。

    《こぼすまじこのぬくもりのひとしずく》
    《一芸を持って人生生き足りぬ》
    《限りない優しさ種の無いぶどう》
    《ふり向けば支えてくれる手の数多》
    《八月の夾竹桃は焔の匂い》
    《問い詰めることはするまい男の背》
    《恋衣脱ぐたび女深くなる》
    《ほうほたる知らずや父と母の恋》
    《たまゆらのはかなきことのうつくしき》
    《雪月花帰らぬ刻を愛おしむ》
  • ユーモア川柳作家で知られる著者による、手に取った誰もがクスリと笑い出す、知的で痛快な出色の川柳作品集! 「人生」「社会」「セミユーモア抜粋」「セカンドユーモア抜粋」「俳句」の五章だて。
    《すばらしい弔辞拍手がしたくなる》
    《期限切れ10年だれか開けてみて》
    《いくつ寝ても世の中変りそうにない》
    《暗夜行路軽くLEDつけて》
    《練れて来たねと喜寿のころ言われても》
    《二度と恋はしない演歌の世界では》
    《地でやればよいと言われたいじめ役》
    《生涯に何をしたかと言われても》
  • 880(税込)
    著:
    永井尚
    レーベル: ――

    二十五年に渡る柳歴と、それを支えた愛妻への感謝を綴った句文集。
     決して平坦ではなかった夫婦生活と鋭意な着想を柔らかな言葉で表現した本書からは「脱皮もせず、羽化もできず虫のままでいたような気がする」という著者の五分の魂が感じられる。
    《横文字でただの加齢と書いてあり》
    《残高ゼロでまだ生きてたらどうしよう》
    《一瞬にすべてを生きている花火》
    《ストレスの丸投げ受けてくれた妻》
    《主役にはなれず脇役気に入らず》
    《天気予報も用心深くなってきた》
    《メモをしたつもりが何に書いたやら》
  • こよなく人間と酒、そして川柳を愛する著者の、平易な表現に染みこむ穿ちとユーモア。
    磨き上げられた人間観察が十七音に活かされ、紡がれる。朝日新聞『朝日なにわ柳壇』への投句からスタートした著者は、現在、川柳塔社や川柳瓦版の会、川柳文学コロキュウムなど関西の錚々たる結社で活躍中。
    川柳を楽しみ、時に苦しめられる著者の訪れを、ネオン街が今日も待っている。

    《自動改札行きも帰りも裁かれる》
    《下り坂登っていると思ってた》
    《黄信号人生観を試される》
    《飲みなはれあんたの金で好きなだけ》
    《角砂糖三個コーヒーとは呼ばぬ》
    《あしたにひびく酒ならきっとうまかろう》
    《雲一筋空の高さを思い知る》
    《かごめかごめ後ろは誰もいなかった》
    《あとわずかいつも手を抜く僕がいる》
    《ネオンきらきらちょっと漂うことにする》

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