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文芸

川柳句集 風花抄

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あらすじ・内容

柳歴40余年の香川川柳界の雄が奏でる、格調高い十七音の調べ。
川柳の発展を切実に願い長年指導者として、作家として己を磨きつつ、後継者の育成につとめてきた著者。高い評価を得た平成10年刊行の川柳句集「風花」の掲載作品1200句から、選りすぐりの作品300余句を序・破・急として3章に構成。
18年の時を経て、醸し出された川柳の味を新鮮な心持ちで噛みしめる。

《馬手にペン 弓手に辞書の ごくつぶし》
《雨に泣き 雨に躍りて 農奴かな》
《悲喜劇へ 呼吸も夫婦らしくなる》
《針孔写真機で 虹を撮る 男》
《逃げ水の 彼方に佇っている 女》
《壽と書き 無と書いて 春の酒》
《生涯をかけ ひょっとこの 面を打つ》
《目的がない旅人で 混む 駅舎》
《間違えているかもしれぬ道を急く》
《縺れては解けて どこまで蝶ふたつ》

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作品情報

シリーズ
川柳句集
著者
レーベル
――
出版社
新葉館出版
カテゴリ
文芸・小説
ページ概数
128
配信開始日
2016/10/13
対応端末
  • PCブラウザ
    ビューア
  • Android
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シリーズ最新刊

文芸 川柳句集 私の為の子守唄

著: 藤原鬼桜

屈折した青春期から「生きるとはなにか、死ぬとはなにか」を問い続けてきた著者。がむしゃらに走りながら、ひたすら暴き続ける己の弱さと欺瞞性。虚無感と闘いながら、自己の喪失と再生を詠い続け、いま鮮やかに浮かび上がる詩魂の軌跡。
《ガリガリになるほど野心太らせる》
《陽の当る場所で暮らそう影法師》
《生まれつき無口な訳があるもんか》
《観念の毒をあおって死に切れぬ》
《今日もまた曇り硝子を拭いている》
《コトリとも言わぬわたしの誕生日》
《足元を照らしてくれたのはお金》
《タイプよと貧乏神が絡みつく》
《瞳を上げよ 健やかなる狂人》

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「川柳句集」シリーズ作品一覧(全30冊)

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  • 文芸 川柳句集 葦の言ノ葉

    「葦のように儚いわたくしの句」と語る現役の数学教諭である著者が呟くように、囁くように、時に心に秘めた情念をぶつけるように己の弱さや葛藤を吐く、魂を揺さぶる一冊。
    《目の前にあるものずっと探してる》
    《吹っ切れて軌道に乗った四コマ目》
    《昨日なら空いていたよと断られ》
    《幸せの境界線が上下する》
    《もう誰も追っては来ない氷点下》
    《酒池肉林きっと長生き出来ないな》
    《懸案事項死んでもスマホ離さない》
    《拘り消えて背骨ゆるやか》
    《白い息君の答えを待っている》

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  • 文芸 川柳句集 ありがとう有り難う

    時事川柳のエキスパートであり、川柳路吟社幹事、横浜文芸懇話会幹事等で活躍する待望の第4句集。
    「冬の雨」「春日和」「夏景色」「秋遍路」の4章構成は「私の人生は、厳しい冬から始まった」と記す著者の人生と重ね、敢えてこの順に編まれた。
    《胃に米がある幸せがイロハのイ》
    《つまずいた石としばらく話し込み》
    《生きざまは見られたくない足の裏》
    《かあさんの顔を見たくて目をつむる》
    《骨壺へもぐる最後の隠し芸》
    《この指にとまって幸せだったかい》

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  • 文芸 川柳句集 合わせ味噌

    息をするように、歌をうたうように自然と生まれる著者の飾らない17音の旋律。淡々と喜怒哀楽が盛り込まれた人生の達人が詠む川柳。つくばね叢書シリーズとして刊行。
    《回り道した分 花もたんと見た》
    《頬ずりをしてから孫は近寄らぬ》
    《ご先祖はイケメンだった肖像画》
    《親の脛齧る前歯が生えてきた》
    《クラス会僕が一番若いかな》
    《ヒマだからなんていうのが来て困る》
    《お別れと思って来たな見舞い客》
    《やわらかい手だなお金は貸すまいぞ》
    《清濁を合わせ味噌して老いの味》

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  • 文芸 川柳句集 一本の道

    川柳まつやま吟社、愛媛県川柳文化連盟事務局長・理事などで活躍する著者が還暦を記念に編んだ第一句集。
    易しい言葉で人生の機微を人間の喜怒哀楽を、日常生活を深く読む著者の句風は定評があり、十七音のポエムが読者の心に響く。
    《息継ぎの下手な父だが沈まない》
    《一本の道を人が歩いている》
    《まっすぐに歩けば虹が見えるはず》
    《消しゴムがあるから文字を間違える》
    《三年も我慢したのは石の方》
    《美人だと鏡も思うようになる》

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    800円 (+消費税80円)

  • 文芸 川柳句集 大倉山 発

    密度の濃い社会体験、広く知り広く読み広く体験してきた男の骨格から生まれる十七音のポエム。
    鋭い感性、上質なユーモアで社会をよむ、人間をよむ。待望の第1句集。
    《抜け道も至るローマと書いてある》
    《躓いた数もかぞえて歩数計》
    《懐手影は両手を上げている》
    《アニメなら描ける男の黙示録》
    《豆を抱く莢の形は母に似る》
    《花追えば花の都はビルの地下》
    《カーナビに散骨場所も入れておく》
    《七色を混ぜれば黒き虹の裏》
    《冬靴に桜を見せてから仕舞い》

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