気鋭作家、真犯人逮捕へと肉薄　一家の夢も希望もなにもかもを、一握のもとにと粉砕した、犯人への日本中の怒り、一家の無念が犯人逮捕へと迫る。　今日の治安の悪さの象徴的この事件解決こそ、国民総意の願いである。

【著者略歴】　佐賀バスジャック事件　悪魔の晩餐十七歳の凶行で、当時国内最大刊行部数を誇っていた新風舎の、第20回新風舎出版賞今一歩の、第三次最終候補に選出される。　新潟少女九年二か月監禁事件真相はこれだで、第一回碧天文芸賞今一歩の第三次最終候補に選出される。【作品説明】　第一章　世田谷惨殺事件被害者を二度調べていた男　アオキノブオ　事件5か月前にと、アオキノブオというえたいしれずの男に、一家の身元を調べられ、付け狙われていたという。調査事務所に二人の刑事が入り、身辺調査をしていた人物の、事情調書を取ろうとする。　所長を説き伏せ分厚いファイル、依願人アオキノブオ。事件の重要な端緒を握るアオキノブオ。この後消息はプッチリトきれる。　第二章　至福に満ちた最後の晩餐.。　　一家総出でしめ飾り。6時間後に奈落の谷底遺影となる写真。一家そろって健全な一年、和気あいあい車で食材の買い出し。　　　30日午後8時晩餐は雑炊鍋、美味しいご相伴。正月休みの箱根めぐり。事件まで2時間後に迫る最後の晩餐。至福の幸福論。　第三章　犯人被害者宅へと侵入　公園拡張計画で被害者邸をいれて、二軒残るのみ。ピッキングで玄関の扉をやぶる。バーチャルの世界に毒された犯人。主人のパソコンに事件を解くカギ。空き巣で押し入った犯人。ヒップバックから柳刄包丁を取り出す。単なる物取りでは全貌は解けない。バーチャル犯罪に酔いしれる。留守宅と期待。　犯人子供部屋で長男と出くわし絞殺。一家惨殺の幕は、切って落とされた。屋根裏部屋に人の気配。双方が金縛りにあう。押し込み強盗にと取って代わる。　盾となって我が子を守る母性本能、追い詰められた母子。娘を庇おうと最後の抵抗。外出から帰って来た主人への、めった刺しの凶行。三人の首を切り落とそうした、兆候の見える猟奇的殺人。　一家四人殺害後11時間近くも犯行現場にとどまり、凶行の後、喉が乾き腹が減ったようで、冷蔵庫にあった、二リットルのブレンド茶を飲みながら、マックスメロンを皮ごとかぶり付き、三個のメロン味のアイスクリームを鷲掴みにし、サジを使わず握り潰すようにと、かぶり付き銭を漁りながら、パソコン三昧にとこうずることとなる。　そして11時間近くも居座った10時5分、不信に思った被害者の母親のかけた電話音にビックリ仰天、現実にと立ち返る。