ぼくは12歳、妹は10歳、そして玲はその真ん中の11歳だった。しかし、同時に玲は、男の子のぼくと女の子の妹の真ん中の何者かでもあった――。兄妹が住む小さな町の岬の洋館に、美しい母子が引っ越してきて、兄妹たちの新しい日々が始まった。少年としてふるまう少女・玲の存在は、兄妹や仲間たちに様々な反応を起こさせ、そうしたなか、友情が育まれ、憧れが芽生え、子どもたちの時間が過ぎていく。 しかし、少年として育てられた玲の「ママの望む子供になりたい」という願いは成長とともに破綻して――。子供から大人へと羽化する少年少女たちを描く長編小説。
『風のカナリヤ』の続編。少年として育てられた少女・玲をめぐる少年少女達の思春期を描く。 『風のカナリヤ』で描かれた子ども時代は、母の転落事故により終わりを告げ、玲は大怪我を負った母の入院のため岬の町を去り地方都市の中学校に転校する。新しい環境で、孤立や、イジメの標的などを体験しつつ、自分自身の内面を見つめ始める玲。「ぼくの心が男か女か、それはぼく自身が一番知りたいことだった なぜ、ぼくは、ほかの女の子たちのようじゃないんだろう--」揺らぐ性にとまどい苦しむ玲と、しなやかな感性の同級生達との間に、思春期の愛や友情が育まれていく。
各1,320円 (税込)
ぼくは12歳、妹は10歳、そして玲はその真ん中の11歳だった。しかし、同時に玲は、男の子のぼくと女の子の妹の真ん中の何者かでもあった――。兄妹が住む小さな町の岬の洋館に、美しい母子が引っ越してきて、兄妹たちの新しい日々が始まった。少年としてふるまう少女・玲の存在は、兄妹や仲間たちに様々な反応を起こさせ、そうしたなか、友情が育まれ、憧れが芽生え、子どもたちの時間が過ぎていく。 しかし、少年として育てられた玲の「ママの望む子供になりたい」という願いは成長とともに破綻して――。子供から大人へと羽化する少年少女たちを描く長編小説。
『風のカナリヤ』の続編。少年として育てられた少女・玲をめぐる少年少女達の思春期を描く。 『風のカナリヤ』で描かれた子ども時代は、母の転落事故により終わりを告げ、玲は大怪我を負った母の入院のため岬の町を去り地方都市の中学校に転校する。新しい環境で、孤立や、イジメの標的などを体験しつつ、自分自身の内面を見つめ始める玲。「ぼくの心が男か女か、それはぼく自身が一番知りたいことだった なぜ、ぼくは、ほかの女の子たちのようじゃないんだろう--」揺らぐ性にとまどい苦しむ玲と、しなやかな感性の同級生達との間に、思春期の愛や友情が育まれていく。
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