各1,760円 (税込)
絶頂から鴻海買収交渉まで転落劇のすべてを活写! 「キングギドラ経営」「会長主導のクーデター」「1社長1工場」――。シャープは権力者の人事抗争の末に悲劇が起きた。堺工場に代表される液晶事業への身の丈にあわない巨額投資の失敗はもちろんだが、経営危機に陥った後に内紛が激化し、効果的な打開策を打ち出せず、傷口が広がった。液晶主導の成功から赤字転落、鴻海精密工業による買収提案まで、日本経済新聞大阪本社・経済部が総力を挙げて名門企業が瞬く間に転落する姿を描く緊急出版!
付与コインの内訳
816コイン
会員ランク(今月ランクなし)
1%
初回50%コイン還元 会員登録から30日以内の初回購入に限り、合計金額(税抜)から50%コイン還元適用
複数商品の購入で付与コイン数に変動があります。
会員ランクの付与率は購入処理完了時の会員ランクに基づきます。
そのため、現在表示中の付与率から変わる場合があります。
【クーポンの利用について】
クーポン適用後の金額(税抜)に対し初回50%コイン還元分のコインが付与されます。
詳しくは決済ページにてご確認ください。
台湾の鴻海(ホンハイ)によるシャープ買収発表から1週間後に緊急出版した本書。
シャープの凋落は液晶事業の不振だけが原因なのだろうか? どうしてホンハイを選んだのか?
シャープの企業風土やトップ人事、企業提携の裏事情など事実を積み上げることで、いつ誰が今につながる判断をしたのかをあぶり出してく。
そこでわかってくるのは、シャープの内向きな力学が働いていたということ。
パナソニックやソニーなど大企業であればどこでも内向きな力学はあるが、これほどまで内へのベクトルが強いとコントロールは難しい。
「キングギドラ経営」や「陰の社長」、「オンリーワンではなくロンリーワンになってしまった」など、そのキーワードを見るだけでもなるほどと思ってしまう。
今後どうなるか分からない現在進行形のシャープ危機。
本書では今後の見通しについてはごく簡単にしか記されていない。
でも、これまでの経緯を知ればどうなるかは予想できる。
災い転じて福となすか? 貧すれば鈍するなのか?
個人的には「目の付けどころがシャープ」な製品が好きだっただけに大復活してほしいところだ。
2016/03/16