第２回「IIVクリエイターアワード」小説部門・最優秀作、満を持して登場――！

人々の信仰を奪う神霊「ヤオヨロズ」――人の信仰から生まれ、人を脅かす禁忌の存在。そんな現人神と戦う16歳の高校生・東風也は、異世界から生還した経歴を持つ訳アリ勇者。彼は、その特異な能力で神霊から人間を守る「観光庁 神霊災害特別対策室 秋葉原支部」、通称「ベツバラ」と呼ばれる組織の対神エージェントである。ある日、忌み子として恐れられる陰陽師・夜行院暗月とバディを組むことになった風也は、秋葉原を襲うため顕現したヤオヨロズの八咫烏と闘うことになるのだが――!?　異世界勇者×神殺し少女の痛快バディストーリー！

新学期、高校２年生に進級した風也のクラスに転入する暗月。二人は風也の友人・九寮礼に関係を怪しまれながらも、一つ屋根の下、共同生活を始めることに。そんな「ベツバラ」の前に猫メイド姿の新たなヤオヨロズ・黒猫の「クロネ」が現れる。
「最強の神霊・桃太郎様に代わってお前たちを成敗するニャ」
「桃太郎の家来……犬じゃなくて猫が？」
調子が狂う敵を一度は退けたものの、秘策によって人々の『信仰』の力を集め「ベツバラ」に再戦を挑むクロネ。それはまるで八咫烏を退けるために使った風也たちの力だった。その秘策の裏には、人々の心理を操り、暗躍する陰陽師・安倍晴明が。そしてもう一人の幹部・桃太郎もついに動き出し……どうなる「ベツバラ」!?　最強の災禍も現れ、新たな戦いの火蓋を切る第２弾！

大英雄・桃太郎――誰もが聞いたことがあるヤオヨロズ幹部である神霊と戦うことになった風也と暗月。恐るべき強敵に立ち向かうため、風也はかつて危険視され封印されていた異世界の力「勇者の剣」解封の試練に挑むことに。一方、暗月は内に秘められた「炎」の力に一抹の不安を覚えていた……。
そんな「ベツバラ」の前に、ヤタガラス（烏）、クロネ（猫）、そしてきび団子で力を与えられた風也の親友・九寮礼（猿）の三家来が立ちはだかる。親友、そして強敵・桃太郎と戦うことになったベツバラの運命は……!?　怒涛の神霊戦が繰り広げられる、運命の第３弾！