※本書はリフロー型の電子書籍です
【物価高騰↑「日本の賃金はあまりに低すぎる」――「インフレ」「円安」「増税」の三重苦】
「インフレ税」がやってくる!
・日本の「賃金」が上がらなかった本当の理由
・記録的な「円安」の真因は、日米の金利差
・「EV乗り遅れ」トヨタはテスラを過小評価していた
・3度の「消費増税」が日本経済の壁!
・「少子化」なのになぜ、大学を減らさないのか?
・「欲望資本主義」の限界
・日銀は「金融緩和」を止められない
・インフレ率7%で11年後に「資産価値は半減」する
バブル崩壊以来、日本経済は長期停滞の「デフレーション」がずっと続いてきた。
その結果、物価が上がらないという恩恵はあったが、給料も上がらず、日本人の平均賃金(購買力平価による)は、OECD先進34カ国中で24位まで低下した。いまや、韓国のほうが平均賃金で日本を上回っている。
ここ数年、「なぜ日本の賃金は上がらないのか?」ということが、メディアでさかんに取り上げられるようになった。
「港区の平均年収1200万円はサンフランシスコでは低所得」とまで言われるようになった。
しかし、給料が上がらないのは、「円安」や「少子化」問題と同根で、結局は経済低迷の結果だ。
1980年代末まで世界トップクラスの経済力を誇った日本が、この30年余りでなぜ、ここまで衰退したのだろうか?
家電、PC、携帯電話、半導体など、世界を席巻した産業は、なぜ次々と競争力を失ったのだろうか?
なぜ、1社もGAFAに匹敵するような先進ビックビジネスを生まなかったのだろうか?
この先、私たちを待ち構えているのは、人口減・少子高齢化による、日本経済のパイの縮小と社会保障費の増大、そして増税だ。
〈本書の目次〉
序章 世界の街角から消えた日本人
第1章 スタグフレーションに突入した日本経済
第2章 止まらぬ円安が示す国力の衰退
第3章 間に合うのかトヨタ、致命的なEV乗り遅れ
第4章 国家はなぜ衰退する? 行動経済学の罠
第5章 なぜアベノミクスを失敗と言わないのか?
第6章 若者を食い物にして生き残る大学
第7章 金融バブル崩壊に向かう世界経済
第8章 超重税国家への道
第9章 インフレ税で没収される国民資産
終章 「日本病」の正体
〈プロフィール〉
山田 順(やまだ・じゅん)
ジャーナリスト・作家
1952年、神奈川県横浜市生まれ。立教大学文学部卒業後、光文社に入社。『女性自身』編集部、『カッパブックス』編集部を経て、2002年、『光文社 ペーパーバックス』を創刊し編集長を務める。2010年より、作家、ジャーナリストとして活動中。主な著書に、『出版大崩壊』(文春新書)、『資産フライト』(文春新書)、『中国の夢は100年たっても実現しない』(PHP研究所)、『永久属国論』(さくら舎)などがある。翻訳書には『ロシアン・ゴットファーザー』(リム出版)がある。近著に『コロナショック』、『コロナ敗戦後の世界』 (MdN新書) がある。
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