パーティの打ち合わせをしていただけなのに、まさかベッドルームで朝を迎えることになるなんて。マシューは憧れの男性だが、アシュリーにはわかっていた――彼の恋人になれるのは夢の中でだけだと。孤児だった私と、名家の後継者の彼とでは住む世界が違いすぎるもの。だから、それは気まぐれな一夜の情事で終わるはずだった。ところが明け方、アシュリーのレストラン兼自宅から出火し、彼女を担いで救出するマシューの写真が、熱愛中の二人としてスクープされてしまう。スキャンダル回避のため、婚約者役を頼まれたアシュリーは……。

マリアンナは、名家の御曹司セバスチャンと熱烈な恋におち、子供も授かって幸せな結婚をした。だが、ハネムーン中に流産し、子供のできない体になるという悲劇に見舞われる。つらい現実を忘れようと仕事にのめりこむうち、2人の心の距離は取り返しがつかないほど離れてしまった。最悪の結論に達し、離婚協議を進めていたある日、思いがけない欲望にとらわれた2人は、車の中で情熱を交わす。その後、彼女の身に奇跡が起こった――ああ、私はどうすればいいの？離婚成立の日、マリアンナはセバスチャンの目の前で倒れてしまい……。■互いへの想いを言葉にできない不器用な2人が挑んだ、最後の賭とは？！

フィービーは途方にくれて、生後3カ月のニーナを胸に抱き、名士ランディス家のパーティにやってきた。友人が一夜の情事ののち秘かに産んだニーナをフィービーに預けたきり、消息を絶ってしまったからだ。父親だという御曹司カイルはたくましくハンサムだが、噂にたがわぬプレイボーイで、さっそくフィービーに誘いをかけてきた。どぎまぎしつつも彼女が事情を説明すると、カイルも事情をのみこみ、家族会議のすえ、DNA鑑定を受けることになる。やがて、ニーナはランディス家の一員だと判明。すると一転、カイルはフィービーに迫った。「ぼくと結婚するんだ」■セクシーで気楽な関係を楽しみたいヒーローと、きまじめなヒロイン。正反対な二人の期間限定の便宜結婚の行方は？

1年かかって、ついにジョナは花嫁を見つけだした――スペインで燃えるような恋におち、電撃結婚したのに、翌朝、忽然と姿を消した美しき花嫁、エロイーサを。世界を股にかける権力を持つ一族の御曹司、ジョナ・ランディスはサングラスを外すと、花嫁ににっこりと笑いかけた。エロイーサは驚きに言葉も出ないらしい。なぜあれほど情熱的な恋人だった彼女が、いとも簡単に僕を捨てたのか？その理由をどうしても知りたくて、ジョナはフロリダまでやってきた。そして、最後にもう一度ベッドを共にしてから彼女を捨てるという究極の目的を果たすために。■人気のRITA賞受賞作家、キャサリン・マンの4部作〈億万長者に愛されて〉の最終話をお贈りします。ヒロインは、好評だった同作家のミニシリーズ、〈恋におちたプリンス〉に登場したエロイーサ。来年3/5刊行の関連作も、どうぞお楽しみに！