ブリューヌ王国の若き貴族であるティグルヴルムド＝ヴォルンは、隣国ジスタートとの戦で、敵将である戦姫エレン――エレオノーラ＝ヴィルターリアの捕虜となる。行動の自由を奪われながらも、エレンと徐々に打ち解けていくティグル。そこへ、彼の領地であるアルサスの危機が知らされ、ティグルは己の民を守るために立ちあがる。それは、ブリューヌ全土を舞台とする熾烈な戦いのはじまりだった。のちに魔弾の王となるティグルと、彼とともに戦う七人の戦姫たち、ティグルたちを支える数多の勇者たちの物語が幕を開ける。『魔弾の王』シリーズの原点が、本文大幅に加筆修正の上、イラストを一新して電子版で復刊。

ジスタートの戦姫エレンの協力を得て『銀の流星軍』を組織し、ブリューヌ有数の大貴族テナルディエ公爵との戦いに臨むティグル。だが、敵はテナルディエ公爵だけではなかった。ブリューヌ王から貸し与えられた宝剣デュランダルを振るい、戦姫を容易に退ける実力の持ち主である『黒騎士』ロラン、何万もの大軍で攻めこんできた隣国ムオジネルと、『赤髭』の異名を持つ名将クレイシュ、さらに、戦姫エリザヴェータが策を弄してエレンをジスタートに呼び戻す。ティグルはブリューヌに平和をもたらすことができるのか。『魔弾の王』シリーズの原点が、本文大幅に加筆修正の上、イラストを一新して電子版で復刊。

ブリューヌでの戦いからおよそ半年後。戦姫エレンの治めるライトメリッツ公国で平和に過ごしていたティグルヴルムド＝ヴォルンは、ジスタート王ヴィクトールの要請を受けて、内乱の渦中にあるアスヴァール王国へ向かう。状況がめまぐるしく変わる中、ティグルは旅の途中で出会った少女オルガ、病身の戦姫サーシャがつけてくれた船乗りマトヴェイとともに、敵軍に囚われた戦姫ソフィーを救出するべく奮闘するのだった。野望を持つ者たちが謀略を巡らせ、流血の裏で魔物たちが蠢動する。『魔弾の王』シリーズの原点が、本文大幅に加筆修正の上、イラストを一新して電子版で復刊。

戦姫エレンと因縁の深い戦姫エリザヴェータは、記憶を失ったティグルヴルムド＝ヴォルンをウルスとして保護し、自分の部下にしていた。ジスタートの大貴族ビドゴーシュ公爵の暴走を鎮めた一件でそのことを知ったエレンは、ティグルを取り戻すことを決意する。　エレンの副官を務めるリムアリーシャは、事の次第を問うためにブリューヌからやってきたマスハスと、ティグルに仕える侍女のティッタとともに、エリザヴェータの治めるルヴーシュ公国を目指すのだった。　野心家たちは新たな手を打ち、ひとならざるものたちは心の隙間に忍びよる……。『魔弾の王』シリーズの原点が、本文大幅に加筆修正の上、イラストを一新して電子版で復刊。

ジスタート王国で、新年を祝う太陽祭が催された。戦姫たちとの再会を喜び、祝祭を楽しむティグルだったが、そこへ衝撃的な知らせがもたらされる。西方の王国ザクスタンが、母国ブリューヌへ攻めこんだというのだ。ティグルはエレンとともに軍勢を率いてブリューヌへ舞い戻る。だが、ティグルを待ち受けている敵はザクスタン軍だけではなかった。そして、ジスタートでは新たな戦姫が誕生した。彼女の名はフィグネリア。傭兵として生きてきた彼女には、エレンとの間に因縁があった。理想と野望がときにまじわり、ときにぶつかりあう。ひとならざるものたちもまた。『魔弾の王』シリーズの原点が、本文大幅に加筆修正の上、イラストを一新して電子版で復刊。