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『文春文庫、0~10冊(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧

61 ~120件目/全2664件

  • 自意識過剰、
    赤裸々過剰。
    この愛すべき、
    クソみたいな日常──。

    あの『苦汁100%』が濃縮されて待望の文庫化!
    人気ロックバンド・クリープハイプのフロントマンであり、
    初小説『祐介』が話題をさらった尾崎世界観が赤裸々に綴る、日常と非日常。

    文庫化に際し、コロナウイルスに揺れる2020年2月、
    50ページ以上の書下ろし最新日記
    「あとが記」を追加収録。


    ※※※

    〈文庫書き下ろし「あとが記」より〉

    2020年2月26日

    起きたら
    世の中が変わっていた。
    大規模なイベントの
    自粛要請が出て、
    イベントが軒並み
    中止になっていく。
    積み上げたものが
    たやすく流れるのを
    ただぼうっと見てた。
    液晶画面に表示された文言は、
    どれも何かを押し殺してる。
    クリープハイプも
    3公演の延期を決めた。

    ※※※

    〈本文より〉

    2016年11月22日

    私は誰の悪口も言わない。
    そんな奴は信用できない。
    ちゃんと人を好きになったことがないのだろう。
    大好きです、愛してる。と、
    大嫌いだ、死ね。は
    限りなく似ていると思う。

    ※この電子書籍は2017年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 730(税込)
    著:
    村上世彰
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    「お金儲けは悪いことですか?」
    2006年6月、ライブドア事件に絡みインサイダー取引を行った容疑で東京地検に逮捕され、のちに執行猶予つき有罪判決を受けた村上ファンドの村上世彰氏。逮捕間際に言ったその言葉が印象的だった。以後、表舞台から姿を消したが近年株式取引の世界に復帰。その動向が注目されている。
    本書は、その村上氏の初の諸著であり、半生記であり、投資理念の解説書でもある。
    灘高―東大法―通産省を歩んだエリートがなぜ投資の世界に飛び込み、いったい何をしたのか。事件となったニッポン放送株買い占めにおいて、いったい何があったのか。彼の投資哲学、日本企業への見方はどうなのか。今後何をしようとしているのか。
    嫌われ者を自認する村上氏が、その実像と思いを自らペンをとって書き上げた話題作。

    解説・池上彰

    ※この電子書籍は2017年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 850(税込)
    著:
    桐野夏生
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    “家族”という荒野を生きる――。そこにある、孤独と希望。
    新聞連載時、大反響を呼んだ話題作。

    こんなにいとも簡単に夫と息子を捨てられるとは。

    会社員の夫と、大学生と高校生の息子たちとともに東京の郊外で暮らす主婦・朋美。
    日々家庭を支えてきた苦労を理解しようともせず、夫はその場しのぎの言葉ばかり、息子たちは「キモいおばさん」扱い。
    46歳の誕生日、朋美はついに反乱をおこす。自分を軽んじる、身勝手でわがままな家族たちとの決別。レストランの席を立って、夫の愛車で高速道路をひた走る――。家出した妻より、車とゴルフバックが気になる夫をよそに、朋美はかつてない解放感を味わうが……。

    解説・速水健朗

    ※この電子書籍は2013年10月に毎日新聞社より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 自宅を片付けたら、幸せな毎日がやってきた!
    勝間和代の人生を変えた、一生リバウンドしない片付け術

    気付けば我が家は収納破産状態。使わないもので溢れかえった自宅から目を背け、片付けを放棄していた著者が一念発起して、「断捨離」を敢行する。
    すると、睡眠、仕事、料理など生活全般の質が向上し、さらにはダイエットにも成功、恋人もゲット!
    ビジネスで培った目標達成のための「仕組み」作りの力を存分に発揮して構築した、勝間式片付けメソッドを大公開します。

    汚部屋脱出プログラム書き込み式付き。


    ※この電子書籍は2016年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • スティーヴン・キングを読むならまずはこれ!

    その町を覆ったのは霧――目の前さえ見通せぬ濃霧。その奥には何かおそるべきものが潜む……豪雨に襲われてスーパーマーケットに集まった被災者を襲う災厄とパニックを描き、映画化、TVドラマ化された伝説の中編「霧」他、「恐怖の帝王」の凄みを凝縮した問答無用の傑作集。キング入門者に最適、キング・ファン必携の一冊!

    収録作品
    「ほら、虎がいる」(松村光生訳)
    「ジョウント」(峯村利哉訳)
    「ノーナ」(田村源二訳)
    「カインの末裔」(松村光生訳)
    「霧」(矢野浩三郎訳)
  • 724(税込)
    著:
    中島京子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    認知症を患い、正常な記憶が失われていく父。日々発生する不測の事態のなかでも、ときには笑いが、ときにはあたたかな感動が訪れる。

    「十年か。長いね。長いお別れ(ロング・グッドバイ)だね」
    「なに?」
    「ロング・グッドバイと呼ぶんだよ、その病気をね。少しずつ記憶を失くして、ゆっくりゆっくり遠ざかって行くから」

    東家の大黒柱、父・昇平はかつて区立中学校長や公立図書館の館長をつとめ、十年ほど前から認知症を患っている。
    長年連れ添った妻・曜子とふたり暮らし。
    娘が三人、長女の茉莉は夫の転勤で米国西海岸暮らし。次女の奈菜は菓子メーカー勤務の夫と小さな子供を抱える主婦、三女の芙美は独身でフードコーディネーター。

    ある言葉が予想もつかない別の言葉と入れ替わってしまう。
    迷子になって遊園地へまぎれこむ。
    入れ歯の頻繁な紛失と出現。
    記憶の混濁により日々起こる不測の事態――しかし、そこには日常のユーモアが見出され、昇平自身の記憶がうしなわれても、自分たちに向けられる信頼と愛情を発見する家族がいつもそばにいる。

    認知症の実父を介護した経験を踏まえて書かれた短編連作。
    暗くなりがちなテーマをユーモラスに、あたたかなまなざしで描いた作品は、単行本発表時から大きな話題になり、中央公論文芸賞や日本医療小説大賞にも選ばれた。

    映画化決定!

    解説・川本三郎
  • 714(税込)
    著:
    宮下奈都
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    第13回本屋大賞、第4回ブランチブックアワード大賞2015、第13回キノベス!2016 第1位……伝説の三冠を達成!
    日本中の読者の心を震わせた小説、いよいよ文庫化!

    ゆるされている。世界と調和している。
    それがどんなに素晴らしいことか。
    言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。

    高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律の世界に魅せられた外村。
    ピアノを愛する姉妹や先輩、恩師との交流を通じて、成長していく青年の姿を、温かく静謐な筆致で綴った物語。

    解説は『一瞬の風になれ』で本屋大賞を受賞した佐藤多佳子さん。

    豪華出演陣で映画完成!
    外村青年を山崎賢人、憧れの調律師・板鳥を三浦友和、先輩調律師・柳を鈴木亮平、ピアニストの姉妹を上白石萌音、萌歌が演じています。2018年6月8日公開。

    「才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。あるのかないのかわからない、そんなものにふりまわされるのはごめんだ。もっと確かなものを、この手で探り当てていくしかない。(本文より)」
  • シリーズ4冊
    8971,120(税込)

    鬼才スタンリー・キューブリック監督による映画化作品でも有名な、世界最高の「恐怖の物語」

    雪に閉ざされたホテルに棲む悪霊が、管理人一家を襲う。天才キングが圧倒的筆力で描き出す恐怖! これこそ幽霊屋敷もの、そして20世紀ホラー小説の金字塔
  • SF作家と人工知能学会がコラボレーション! この一冊で、「人工知能の現在と未来」が丸わかり。
    日本を代表するSF作家たちが、人工知能をテーマにショートショートを競作。それをテーマ別に編集し、それぞれのテーマについて第一線の研究者たちがわかりやすい解説エッセイを書き下ろしました。
    名古屋大学・佐藤理史先生プロデュースの〈AI作家の小説〉も掲載!
    研究者の最新の知見と作家のイマジネーションが火花を散らす画期的コラボ企画が、文庫オリジナルで登場です。

    【テーマ一覧】
    ◎対話システム ◎自動運転 ◎環境知能 ◎ゲームA I◎神経科学 ◎人工知能と法律 ◎人工知能と哲学 ◎人工知能と創作
    【執筆者一覧】
    《作家》若木未生、忍澤勉、宮内悠介、森深紅、渡邊利道、森岡浩之、図子慧、矢崎存美、江坂遊、田中啓文、林譲治、山口優、井上雅彦、橋元淳一郎、堀晃、山之口洋、高井信、新井素子、高野史緒、三島浩司、神坂一、かんべむさし、森下一仁、樺山三英
    《研究者》大澤博隆、稲葉通将、加藤真平、小林亮太、伊藤毅志、原田悦子、赤坂亮太、佐藤理史、久木田水生、松山諒平
  • 恩田陸にしか書けない、緊迫の舞台型ミステリー

    舞台は、アパートの一室。
    別々の道を歩むことが決まった男女が、最後の夜を徹し語り合う。
    初夏の風、木々の匂い、大きな柱時計、そしてあの男の後ろ姿――共有した過去の風景に少しずつ違和感が混じり始める。
    濃密な心理戦の果て、朝の光とともに訪れる真実とは。
    不思議な胸騒ぎと解放感が満ちる傑作長編!

    「一つの部屋に、男女が一人ずつ。具体的な登場人物はこの二人だけ。そして、章ごとに男の視点と女の視点が入れ代わる。
    読み進むうちに、どうやら、二人は今まで同居していて、引っ越しを決め、最後の夜を共に過ごそうとしていると分かってくる。
    そして、さらに読み進めれば、二人はある殺人事件に関わっているのかもしれないという予感がしてくる。
    ……まだ、小説を読まないまま、先にこの解説を読み始めた人に伝えられるのはここまでです。」
    (解説・鴻上尚史)
  • 1,223(税込)
    著:
    折原一
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    著者の初期最高傑作が復活!

    8歳で児童文学賞を受賞し天才少年と呼ばれた小松原淳は、なぜ富士の樹海に消えたのか? 母親の依頼で淳の伝記を書くことになった作家志望の島崎は、膨大な資料を読み、関係者に取材して淳の人生に迫るが、やがて不気味な“異人”の影が彼の周辺に出没するようになり……。

    解説・小池啓介
  • 801(税込)
    著:
    湊かなえ
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    暗い海に青く輝いた星のような光。
    母と二人で暮らす幼い私の前に現れて世話を焼いてくれた“おっさん”が海に出現させた不思議な光。
    そして今、私は彼の心の中にあった秘密を知る…日本推理作家協会賞受賞作「海の星」他、島に生まれた人たちの島への愛と憎しみが生む謎を、自らも瀬戸内の“島”に生まれたミステリの名手が、万感の思いを込めて描く。 心に刺さる連作短編集。

    2016年、ドラマ化決定!
    出演:広末涼子、伊藤淳史、濱田岳ほか

    【目次】
    「みかんの花」
    「海の星」
    「夢の国」
    「雲の糸」
    「石の十字架」
    「光の航路」
  • 私はその頃、アルバイトの帰りなど、よく古本屋に寄った。そして、漠然と目についた本を手にとって時間を過ごした。ある時は背表紙だけを眺めながら、三十分、一時間と立ち尽した。そういう時、私は題名を読むよりは、むしろ、変色した紙や色あせた文字、手ずれやしみ、あるいはその本の持つ陰影といったもの、を見ていたのだった。(本文より)憂鬱ななかにも若々しい1960年代の大学の青春を描いた、この時代を象徴する歴史的青春小説。第51回芥川賞受賞作。
  • 2014年3月3日、日本テレビ『しゃべくり007』で、紹介された作品です。
    「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。僕がマユに出会ったのは、人数が足りないからと呼びだされた合コンの席。理系学生の僕と、歯科衛生士の彼女。夏の海へのドライブ。ややオクテで真面目な僕らは、やがて恋に落ちて……。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説──と思いきや、最後から二つめのセリフ(絶対に先に読まないで!)で、本書はまったく違った物語に変貌してしまう。
  • 巨漢の50代イタリア人男性が、日本出張のたびに、清楚な素人女性のお持ち帰りに成功する理由とは。セクシーなエリート・エンジニアがつく、妻にバレバレの嘘とは。既婚イタリア人女性がセックスしたいと思っている相手のトップは? 通訳歴30余年、アモーレ(愛)の国イタリアで、著者が見聞したおかしな夫婦や恋人たちのエピソード満載。愛の向こう側に豊かな文化が見えてくる、人生を楽しみつくすオトナのエッセイ集。解説にかえて、故・米原万里さんとの対談収録。
  • 791(税込)
    著:
    角田光代
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    いじめで群馬に転校してきた女子高生のアオちんは、ナナコと親友になった。専業主婦の小夜子はベンチャー企業の女社長・葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始める。立場が違ってもわかりあえる、どこかにいける、と思っていたのに……結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、たったそれだけのことで、なぜ女どうし、わかりあえなくなるんだろう。女性の友情と亀裂、そしてその先を、切なくリアルに描く傑作長編。第132回直木賞受賞作。
  • 31歳の私に、10年後の私をこっそり教えてあげたい──。離婚して仕事もお金もなく、実家に寄生するしかなかった31歳。直木賞を目標にかかげて、胃痛に苦しみながらも、必死で作品を生み出しつづけた30代中盤。念願の直木賞を受賞した38歳。ずっと一人で生きていくと思っていた矢先の、39歳での再婚。幸せな生活のはずが、うつ病で入院してしまった40歳。絶品の恋愛小説で読者の心をゆさぶる著者も、様々な葛藤を抱えながら生きてきた。心に沁みるエッセイ集。
  • その日、日本中がテレビに釘付けになった。催涙ガス弾と放水にけむる安田講堂の時計台、顔をタオルで覆い、ヘルメットを被った学生たちが屋上から投げ下ろす人頭大の石塊、火炎ビンに灼かれた機動隊員の苦痛に歪む顔……その時、作家・三島由紀夫から緊急電話が! 時は「あさま山荘」事件の起こる3年前、昭和44年1月だ。全国民が注視した東大安田講堂の攻防戦に、警視庁の警備第一課長として臨んだ著者が、当時のメモを元につづった迫真のドキュメント。文藝春秋読者賞受賞作品。
  • あの銀行を撃ち落とせ! 謎の老投資家が選んだ復讐のパートナーはフリーターの<おれ>だった。寂れた下町の一角で、マーケットのAtoZを叩きこまれた青年と老人のコンビが挑むのは、預金量第三位の大都市銀行。知力の限りを尽くした「秋のディール」とは? そのゆくえは……。新世代の経済クライムサスペンスにして、「ビッグマネー!」のタイトルでドラマ化された話題作。地道な生活者を破綻させた金融界の残虐性と世界を揺るがす市場の「波」を、精緻に痛快に描き切る!
  • 682(税込)
    著:
    ヒキタクニオ
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    消し屋──ターゲットを殺したあと、自分の生きてきた痕跡も消して、時代とともに進化するプロの殺し屋。恋人のオカマの蘭子とともに、福岡に流れてきた天才的消し屋・幸三が、昔なじみのヤクザからもちかけられた標的は、地元球団ホークスの名捕手・真壁。ただし、殺しはナシで、彼を一試合の間だけ消す、という奇妙な依頼。付け入る弱みが全くない、野球一筋で真面目な真壁を、幸三が追いつめてゆく──。ひと癖もふた癖もある登場人物満載の、痛快アウトロー小説!
  • 499(税込)
    著:
    町田康
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    絵描きの「俺」の趣味はランパブ通い。高校を中途で廃し、浪費家で夢見がちな性格のうえ、労働が大嫌い。当然ながら金に困っている。自分より劣るとしか思えない絵を描く知人の吉原は、認められ成功し、自分が好きな女と結婚している。そんな吉原に金を借りにいく俺なのだが……。現実と想像が交錯し、時空間を超える世界を描いた芥川賞受賞の表題作と短篇「人生の聖」を収録。町田康ならではの、息もつかせぬ音楽的な文体。読むことがめくるめく快感、そんな作品です。
  • 570(税込)
    著:
    万城目学
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    『鴨川ホルモー』『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』…奇想天外なストーリーで読者を驚かせ続ける奇才・万城目学の初エッセイ集! 大阪で“阿呆”の薫陶を受けた少年時代、作家を志すキッカケ、“黒い稲妻”ことゴ○ブリとの仁義なき戦い、噛みまくるラジオDJに執筆を阻まれ、「昔にタイムスリップしたらどうしよう?」とマジメに夢想するマキメ。どの話も、作品世界に通じる飄々とした可笑しみに溢れている。自著の意外な元ネタ話も読み逃しなく!
  • シリーズ2冊
    570(税込)
    著:
    村山由佳
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    35歳の奈津は売れっ子脚本家。仕事は順調だが、マネージャーである夫の支配的な態度に萎縮し、精神的にはギリギリの日々。そのうえ奈津は人一倍性欲が強く、躯の奥から溢れる焦りと衝動になんとか堪えていた矢先、敬愛する56歳の演出家・志澤とメール交換を始めたのを機に、女としての人生に目覚めていく。志澤の、粗野な言葉遣いでの“調教”にのめり込む奈津。そして生と性の遍歴が始まった…。柴田錬三郎賞ほか文学賞三冠受賞。文壇に衝撃を与えた迫力の官能長篇!
  • 私には彼氏が二人いる──中学時代からの不毛な片思いの相手と、何とも思ってないのに突然告白してきた暑苦しい同期。26歳まで恋愛経験ゼロ、おたく系女子の良香は“脳内片思い”と“リアル恋愛”のふたつを同時進行中。当然アタマの中では結婚も意識する。しかし戸惑いと葛藤の連続で……悩み、傷つき、ついにはありえない嘘で大暴走!? 良香は現実の扉を開けることができるのか? 切なくキュートな等身大の恋愛小説。単行本未収録「仲良くしようか」も収録!
  • 「それでも僕は語りたい。向田邦子の何処が特別なのか」(太田光)爆笑問題・太田さんの向田邦子に対する尊敬が詰まっているのが本書です。「こんなことを向田さん以外の誰が書けるだろう」と太田さんに言わしめる向田邦子の傑出した魅力を、その小説、エッセイ、シナリオにおける奇跡のような表現を採り上げて綴ります。太田さんの選ぶ「読む向田邦子」「観る向田邦子」ベストテンも掲載。向田ファンであることの幸福を存分に味わえる、最高の入門書にして最強の向田論です。
  • シリーズ2冊
    7131,153(税込)
    著:
    堺雅人
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    俳優、堺雅人が「演じる」ときに考えること――。作家の宮尾登美子氏、長嶋有氏との対談、蔵出しインタビュー&写真も収録した初エッセイ集!堺雅人は鞄に原稿を書くための道具を入れて、持ち歩いている。撮影の合間に楽屋で、休みの日に喫茶店で、「演じる」ことについて考え、文章にするのだ。そうして生まれた54作の本格エッセイに加え、過去の対談やインタビュー、写真を掘り起こして収録。役者の思考や日常が垣間見える一冊。出演作品リスト付き。
  • 東大安田講堂、あさま山荘、ひめゆりの塔事件で過激派集団と対峙してきた著者が、今まで記してこなかった「よど号&ドバイ・ハイジャック」「シンガポール・シー・ジャック」事件等での対決の日々を描く。「外事警察」はいかにして「70年代の危機」を乗り越えていったのか。「ミスター危機管理」最後の闘い。
  • 740(税込)
    著:
    柚木麻子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    オール讀物新人賞を受賞し、繊細な描写が各紙誌で絶賛された、注目の著者のデビュー作。「揺れ動く思春期の心理を見事に描いた秀作、というより力作だ」(篠田節子選考委員)と賞された受賞作「フォーゲットミー、ノットブルー」は、中高一貫女子校を舞台にした青春小説。級友に対する憧憬がいつしか憎しみに変わる様子を、柔らかく繊細な文章で描く。ほか、連作3篇を含む全4篇を収録。
  • シリーズ2冊
    628639(税込)
    著:
    近藤史恵
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    ファミレスでバイトをしているフリーターの久里子。常連には、いつも同じ窓際の席で何時間もコーヒー1杯で粘る不思議な老人・国枝がいる。ある日、公園で毒入りの犬の餌がまかれるという事件が連続して起こり、久里子の愛犬・アンも誤って食べてしまう。幸いアンは一命をとりとめたが、犯人はいったい誰なのか? 事件の解決に乗り出したのは、意外なことにあの国枝老人だった……! 人と人のつながりの不思議を独特の筆致で描く、日常を見すえた新感覚ミステリー。
  • 1985年8月28日、大阪城ホール。全日本女子プロレス興行。会場は10代の少女で埋め尽くされた。彼女たちの祈るような瞳がリングに注がれる。クラッシュ・ギャルズは私たちの苦しみを背負って闘っている、クラッシュ・ギャルズのようにもっと強く、もっと自由になりたい――。長与千種とライオネス飛鳥、そして二人に熱狂した少女たちの「あのとき」と「あれから」。25年間の真実の物語を描きます。『1976年のアントニオ猪木』に続き、プロレスをテーマに選んだ著者入魂の一作。
  • 「アンネは、死んでも私たちの心の中に生き続けているのです。そして、世界の歴史を変える存在になりました」(池上彰『世界を変えた10冊の本』より)
    ユダヤ系ドイツ人の少女アンネが、ナチスの「ユダヤ人狩り」から逃れるため家族と共に二年間潜んだアムステルダムの“隠れ家”。彼女はそこで、架空の友人キティーに宛てて日記を綴りました。戦後、残された父オットー・フランクにより編集・公表されたこの「アンネの日記」は各言語に翻訳され、2009年にはユネスコ世界記憶遺産にも登録されました。わが国も同様で、1952年に「光ほのかに」のタイトルで文藝春秋より刊行されて以来、綿々と読み継がれています。
    実は、アンネの綴った日記は二種類あります。アンネが自分のためだけに書いたものと、後の公開を期して清書したもの。そのふたつを編集し直した〈完全版〉をもとに、さらに1998年に発見された5ページ分を加えたのが本書〈増補新訂版〉です。尋常ではない環境の中で、13歳から15歳という思春期を過ごした少女の夢と悩みが、より瑞々しく蘇り、私たちの胸を打ちます。平和を愛し、誰かを愛するすべての人に改めて贈る、永遠不滅の一冊です。
  • バイク事故で入院中の青年が、病室の窓から目撃した「谷間の家」の恐るべき光景! ひそかに想いをよせる憧れの女性は、父親を刺殺し工事現場に埋めたのか? 退院後、青年はある行動を開始する--。青春の苦い彷徨、その果てに待ち受ける衝撃の結末! 青春ミステリー不朽の名作が、著者全面改稿のもと新装版として甦る。
  • 「ああ、私が10人いれば、すべての療法を試してみるのに」。2006年に逝った著者が、がんと闘いつつ力をふり絞って執筆した「私の読書日記」(週刊文春連載)に加え、1995年から2005年まで10年間の全書評を収録した最初で最後の書評集。ロシア語会議通訳、エッセイスト、作家として56年の生涯を走り抜けた米原万里を知るには必読の一冊。この本には、彼女の才気とユーモアが詰まっています。
  • ミステリー作家の石岡は女子大生の里美に誘われて英会話学校に通い始めた。ふたりはそこで知り合った孤独な老人・大田原と親交を深めるが、大田原はイヴの夜の晩餐会を最後に帰らぬ人となった。老人はなぜ、「神を見た!」と叫んだのか。御手洗が見抜いた真相とは? 「龍臥亭事件」の犬坊里美が再登場! 表題作など全3篇。
  • 744(税込)
    著:
    島田荘司
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    ポルトガル・リスボン。ミュンヘン五輪で4つの金メダルを獲得した稀代の女性スウィマーがピストル自殺を遂げた。ほぼ同時刻、2キロ離れた自宅でリスボン大学名誉教授リカルド・コスタが射殺され、2つの命を奪ったのは同じピストルから発射された銃弾だと判明した!? 精神外科手術の恐怖を描いた表題作ほか、ナチの非人道的実験やモンゴル帝国の盛衰が現代にもたらした不思議など、最新科学の成果を盛り込んだ、“21世紀本格”へのプレリュードともいうべき短篇集。
  • 昭和四十八年の石油ショックは戦後最大の危機であった。当時の状況を、未発表の資料や当事者の証言を基軸に再現し、危機状況においていかに行動すべきかを考えるドキュメント。
  • 十八歳の時に交通事故で顔に大怪我を負い、美容整形手術を受けて完璧な美貌を手に入れて世界的ファッションモデルにまでのし上がった美織レイ子が死んだ。整形後の人生の中でレイ子は七人の男女を憎んできたが、その七人もまた彼女を殺す動機を持っており、しかも全員が、「美織レイ子を殺したのは自分だ」と信じていた!? ミステリー史上でも出色のヒロインをめぐる目くるめく愛憎劇を描き切ったその超絶技巧は、帯にいただいた綾辻行人さんの言葉どおり、「まさに連城流、並ぶものなし」です。
  • 801(税込)
    著:
    有吉佐和子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    読めばハマる有吉佐和子。幻の名作長篇無名の陶芸家が生んだ青磁の壺が売られ贈られ盗まれ、十余年後に作者と再会した時。人生の数奇な断面を描き出す名作、復刊!
  • 652(税込)
    著:
    万城目学
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    この面白さ、何者? エッセイをこえた超エッセイ本!『鴨川ホルモー』、『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』の万城目学が綴る、「作家の日常」&「奇想天外な世界」。「やけどのあと ~2011 東京電力株主総会リポート~」収録! !ひょうたんを愛する「全日本愛瓢会」に入会したり、2011年の東京電力株主総会に潜入したり、深夜にPSPのカードと格闘したり…。大人気作家、万城目学氏の、めくるめく日常。地元大阪の話、少年時代の話から、無限・四次元・宇宙にまで想いを馳せ、そしてラストは…!?ウルトラ級のエッセイ集、誕生! !
  • 音楽は書物と同じくらい人生にとって重要なものという村上春樹が、シューベルトからスタン・ゲッツ、ブルース・スプリングスティーン、Jポップのスガシカオまで、すべての音楽シーンから選りすぐった十一人の名曲を、磨き抜かれた文章とあふれるばかりの愛情を持って語りつくした、初の本格的音楽エッセイ。
  • 「小説って、こんな風に面白く読めるんだ!」。村上春樹が小説家としての視点から、自らの創作の秘訣も明かしつつ、吉行淳之介、安岡章太郎、丸谷才一といった戦後の日本を代表する作家六人の短編小説を読み解いた“私的な読書案内”。
  • 660(税込)
    著:
    誉田哲也
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    音楽の才能は普通だが世渡り上手なワタルと、才能に恵まれるも、孤独に苦しみ続ける礼二。2人は中学最後の文化祭でバンドを組み、大成功を収めるが、礼二の突然の脱退宣言によりバンドは空中分解する。その後2人はお互いを意識しつつも相容れないまま別々の道へ。紆余曲折を経て、礼二がようやく巡り合った理想のバンドがある事件に巻き込まれてしまい……。武士道シリーズで女子を描いた著者が、今度はロックする2人の男を時代の変遷とともに描いた音楽青春小説です。
  • 662(税込)
    著:
    夢枕獏
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    これが「陰陽師」の原点だ! 人は何ものかを愛しすぎると鬼になる……魑魅魍魎が跋扈する平安の都を舞台に鬼と女人を描く陰陽師の原点ともいうべき奇譚集。
  • 774(税込)
    著:
    米澤穂信
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    アルバイト情報誌に掲載されていた仕事は「ある人文科学的実験の被験者」になれば、時給1120百円…つまり11万2千円がもらえるというもの。これは誤植か? そんな仕事が実在するのか? 破格の条件につられて応募し、選ばれたのは12人の男女。とある地下施設に閉じ込められた彼らは、<実験>の内容を知り驚愕する。それは、より多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった──。いま注目の俊英が放つ新感覚ミステリー登場! 映画化原作。
  • シリーズ4冊
    671713(税込)
    著:
    橋本紡
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    これぞライトノベルの金字塔! 2003年、電撃文庫より刊行が開始されたこの『半月』シリーズは、またたく間にライトノベルファンにとどまらない広範な読者を獲得しました。そして2013年、装いも新たに刊行された文春文庫全4巻は、主人公たちの台詞を物語の舞台、伊勢弁に改めたリメイク版です。肝炎で入院中の高校生・戎崎裕一は、エロ本集めが趣味の多田さんや元ヤンキーの看護師・亜希子さんに翻弄される日々の中で、同い年の秋庭里香に出会う。人形のように美しく、本を愛し、そして女王様のようにワガママな里香は、難しい病気をかかえていた――。ドラマ、映画、漫画、アニメになったボーイ・ミーツ・ガールの聖典をぜひ電子書籍で!
  • 776(税込)
    著:
    麻耶雄嵩
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    山深き寒村で、大学生の種田静馬は、少女の首切り事件に巻き込まれる。犯人の罠により殺人犯と疑われた静馬を見事な推理で救った、隻眼(せきがん)の少女探偵・御陵みかげ。静馬は助手見習いとして、みかげとともに事件の謎に挑む。みかげは父を失いながらも難事件を解決するが、18年後に同じ村で再び惨劇が……。本格ミステリ界のグラディエーターが放つ、超絶の問題作登場! 日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞をダブル受賞した、超絶ミステリの決定版!
  • オール讀物新人賞受賞の怪作が文庫化!

    第99回オール讀物新人賞受賞作「首侍」を含む
    デビュー作品集が待望の文庫化!
    (単行本『首ざむらい 世にも怪奇な江戸物語』を改題)

    叔父を訪ねて江戸から大坂へ向かった池山小平太の前に、
    突如空飛ぶ生首が現れる!
    この生首、名を斎之介(ときのすけ)といい、
    武士として功名を立てたがったかと思えば、
    縋る目で酒をねだる。
    いつしか二人は戦のただ中に――。

    風変りすぎる友情と若者の成長を描いた
    オール讀物新人賞受賞作ほか、
    「よもぎの心」孤蝶の夢」「ねこまた」の
    全四篇を収録。

    怪異あり人情あり、笑いと涙が止まらない傑作集。

    カバー画・三木謙次
    文庫解説・大矢博子

    単行本 2022年11月 文藝春秋刊
    文庫版 2026年5月 文春文庫刊(文庫化にあたり改題)
    この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • 介添え人・お海の成長を描くシリーズ開幕!

    大反響「お葉の医心帖」著者が満を持して書き下ろす時代小説。

    母親を一人で看取ったばかりの十七歳のお海は、
    ある老人の介添えを頼まれる。
    「私でも誰かの役に立つことができるかもしれない」
    悩んだ末、引き受けることにしたお海は、
    老舗の金物問屋の大内儀・サチに会いにいく。
    サチは物忘れが進み、家族に疎んじられ心を閉ざしていた。
    お海は様々な知恵を絞りながら、
    サチの気持ちと体に向き合っていく――。

    健気でまっすぐなお海に、温かな思いに満たされる、待望の新シリーズ。
  • あでやかな大正浪漫・ラブファンタジー

    私たちが、ヴァンパイアから帝都を守ります――

    退魔士一族に生まれついた侯爵令嬢の椿輝と百合香。
    帝都で立て続けに起きている怪事件を受けて、ふたりは事件究明に乗り出すことに。

    霞ヶ関中心で広がる被害。
    敵はこの国の中枢を狙っている――?
    被害に遭った令嬢、そして、狙われる大臣たちに共通点はあるのか。
    相次ぐ事件の狙いとは一体……?

    女だてらに剣を振るい、凛と吸血鬼に立ち向かう椿輝と百合香の絆。
    ふたりを陰に日向に支える謎の美青年・柊哉や美しきダンピールの睦月たちが見せる焦がれるようなまなざし。
    大正初期の帝都を舞台に、それぞれの想いと宿命が絡み合う波乱万丈の物語がいま開幕します!
  • シリーズ2冊
    950(税込)
    著:
    垣根涼介
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    第169回直木賞受賞作

    極楽とんぼの尊氏が、なぜ天下をとれたのか

    やる気なし、使命感なし、執着なし。天下取りの意志なき男の手になぜ天下が転がり込んできたのか? 新解釈で描く室町幕府誕生物語。

    単行本 2023年5月 文藝春秋刊
    文庫版 2026年4月 文春文庫刊 
    この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • 生と死、そして性愛――人生を謳いあげる至高の短編小説集

    【誰だって、人に知られたくない秘密がある。】

    「過ぎてみれば、全部、どうってことなかった」
    こんなに心を震わす小説が、他にあるだろうか――?

    孤独、死、性愛と情熱、そして嫉妬……
    人に悟られたくない、繊細な心の機微を見事に描く極上の短編小説集。

    【解説・小川洋子】

    老いを感じながら山裾で暮らす童話作家の72歳の雪代。庭を訪れた植木屋の若者から、還暦過ぎの風俗嬢への一途な恋心を聞き嫉妬するが…(表題作)。自分の夫と一緒に死んだ女に、線香をあげる妻が放つ不穏な空気(「喪中の客」)。

    誰しも運命に逆らえず秘密を抱えて生きていく。
    短編の名手・小池真理子が放つ、至高の7編。

    〈あの人に抱いた、言葉にできない想い――〉

    ・いつものように彼女に請われても、彼は化粧をしようとしなかった。(「アネモネ」)

    ・ある日、朽ち果てて使われなくなった玄関のブザーが鳴った…(「喪中」の客)

    ・若かったおばの白いふくらはぎと甘ったるい声が、彼女の遺骨を抱いて蘇る(「ミソサザイ」)

    ・40歳の時に恋をした相手は、大学生。旅館で親子と間違われて…(「微笑み」)

    単行本 2023年6月 文藝春秋刊
    文庫版 2026年4月 文春文庫刊 
    この電子書籍は文春文庫版を底本としています
  • 1,001(税込)
    著:
    濱嘉之
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    「公安部」シリーズの濱嘉之による、大病院の経営者一族の物語

    【公安小説のトップランナー・濱嘉之の「幻の原点」がついに解禁】
    元警察官が圧倒的熱量で描き出す、「ほぼ実話」の医療・経済サスペンス!

    「病院には人が集まる。人が集まればカネが動く。カネが動けば、政治が絡み、警察が動く――」

    数々の警察・公安小説を手掛けてきた濱嘉之氏が、作家デビュー前、警察官を辞する直前の46歳の時に「自分の人生の復習」として書き上げた幻の第一作。発表するつもりもなく、誰にも見せずに1000枚超の原稿を一気に書き上げたという、著者にとって最も個人的で熱量に満ちた「原点」が本作『孤高の血族』だ。

    物語の舞台は東北、地方の名家である医療一族・池田家。その次男として生まれた利雄は、優秀なきょうだいたちに囲まれ、強いコンプレックスを抱えながら育った。しかし、伯父の導きで渡ったアメリカ留学を機に、内視鏡手術の「ゴッドハンド」として覚醒、医学界の寵児となる。
    帰国後、利雄は次第に医療の現場から経営へと軸足を移していく。長男が病に倒れたことを機に、彼は冷徹な手腕で親族たちを次々と追放し、病院の全権を掌握。政治家や不動産業者を取り込み、地方の一病院を、巨額のカネが動く巨大な医療コンツェルンへと変貌させていく。
    しかし、増長する野心と傲慢さは、知らず知らずのうちに彼を裏社会や詐欺の罠へと引きずり込んでいく。権力の絶頂から、男はどこで道を違えたのか――。

    本作の圧倒的な迫力は、著者の実体験に裏打ちされた生々しい描写にある。
    病院で余った薬が現金化される「現金問屋」の暗躍、医療法人を隠れ蓑にした裏社会の浸透、そして病院経営に群がる政治家たち。
    著者が実際に親族から、そして警察官、病院協会委員として見聞してきた医療とカネの裏面史が色濃く反映されており、著者自ら「ほぼ実話」と語るほどのリアリティに満ちている。利雄を裏の世界へと導く伯父・宗春など、強烈な個性を持つ登場人物たちも実在の人物がモデルだ。
    「悪」の道に足を踏み入れた時、人はどうなるのか。本作は、一人の男の人生の軌跡を通し、「あの時、立ち止まれたかどうか?」で分かれる人間の業を深く問いかける。
    欲にまみれた一族の中で、現場と生活を知る弁護士となった末妹・恵理子は、暴走する利雄にどう立ち向かうのか。

    濱嘉之作品を愛読してきたファンはもちろん、骨太な人間ドラマや企業サスペンスを求めるすべての読者を魅了する、圧巻の長編小説だ。

    単行本 2022年11月 文藝春秋刊
    文庫版 2026年4月 文春文庫刊 
    この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • 791(税込)
    著:
    乗代雄介
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    きらめきに満ちた、高校生の一日限りの冒険

    第40回織田作之助賞、第74回芸術選奨文部科学大臣賞をW受賞!!
    青春小説の新たな名作にして、第169回芥川賞候補作。

    修学旅行で東京を訪れることになった高校二年生の「僕」、佐田誠。
    誠は、スクールカースト上位の大日向やクラスの人気者の小川楓から、いつも余りものになってしまう男子たちまで、奇妙な七人がそろった「三班」の一員となった。
    東京修学旅行では、このメンバーと二日目の自由行動をともにすることになる。
    皆が東京で行きたい観光地の名を提案し合うなか、誠にはどうしても行きたい場所があった。
    それは生き別れになった、大好きなおじさんの住むところ。
    彼らは自由行動の一日を使って、先生たちにも秘密の小さな冒険に出ることに。
    道中のきらめく景色とささやかな会話が、やがて誠たちのかけがえのない一日に満ちてゆく。
    高校生たちの生の輝きを捉え多くの人々の胸を揺さぶった、青春小説の傑作。

    【絶賛の声、続々】

    あやうく落涙するところでしたよ。
    ――川上弘美さん(作家・芥川賞選評より)

    胸がじんじんして、家の中を歩き回ってしまった。
    ――堂園昌彦さん(歌人)

    数多ある青春小説の名作と並べてもまったく見劣りしない。
    ――吉田修一さん(作家・芥川賞選評より)

    小説を読む喜びが、ことばにも、ことばのすきまにも、詰まっている。
    ――いしいしんじさん(作家)

    傑作。衝き動かされ、日野市へ行ってしまった。この小説と自分の肉体を、つなげたいと思った。
    ――古川日出男さん(作家)

    魅了されている。誠たちの生きる世界のめくるめく目映さに。
    ――大塚真祐子さん(文筆家・元書店員)

    単行本 2023年6月 文藝春秋刊
    文庫版 2026年4月 文春文庫刊 
    この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • パク・チャヌク監督、イ・ビョンホン主演映画『しあわせな選択』原作。

    アメリカン・ミステリーの巨匠の代表作。

    2001年度「週刊文春ミステリーベスト10」第3位、「このミステリーがすごい!」第4位。
    ゼロ年代ミステリーの戦慄の名作。

    リストラで長年勤めた製紙会社をクビになったわたしは、妻子のために、ある犯罪計画を決意した。わたしと同じようなキャリアを持つライバルを一掃する計画である。わたしだったらきっと応募するだろう中途採用の求人広告を出し、届いた履歴書の中から自分より優秀な者たちを選び出し――

    殺す。そうすればライバルは減る。

    こうして優秀なビジネスマンにして心優しい夫であり父であるバークは、殺人に手を染める。恐怖に震え、段取りを間違え、返り討ちされそうになり……そうした殺しを重ねるうちに、彼のなかの殺人者が目覚めはじめる。果たして彼と彼の家族に穏やかな幸福の日々は戻ってくるのか?
  • 会議に執筆、今年もマリコは大忙し

    祝・連載40周年×古希!
    日大理事長になっても、転んで、旅して、怒ってます。
    最強の「老人初心者」による、痛快アニバーサリー・エッセイ。

    【内容紹介】
    「週刊文春」の看板連載がついに40周年を迎えました(単行本刊行時)。
    マリコは古希(70歳)となり、日大理事長という重責を担う日々に。しかし、偉くなってもマリコは止まらない。

    ◆ 身体はガタがきても、フットワークは軽く
    「老人初心者」を自認する著者を襲ったのは、池袋駅前での派手な転倒とケガ。不眠に悩み、鏡を見ては「顔のパンツ(マスク)」を外す勇気がないと嘆き、眼瞼下垂の手術に心を揺らす……現実に直面しながらも、好奇心は衰え知らず。コロナが明ければ台湾へ美食の旅に出かけ、ルーマニアの演劇祭へ飛び、パリで豪華なランチを堪能する。その驚異的なバイタリティに、読めば元気が湧いてくる!

    ◆ 世相をメッタ斬り&昭和への惜別
    不倫騒動からジャニーズ問題、岸田内閣の顔ぶれ、そして大谷翔平・藤井聡太・羽生善治といった天才たちまで。理事長室から飛び出し、あらゆる世相に独自の視点で切り込む。一方で、西武デパートのストライキや山の上ホテルの休館など、変わりゆく時代の風景に寄せる思いは切なく、同世代の共感を呼ぶ。

    ◆ 特別収録
    本書の最後には、美智子さまへの尽きせぬ敬愛を綴った特別編「美智子さまからのお言葉『どうかゆっくりしていらしてね』」ほか、文庫版特別付録「『皇后は闘うことにした』が生まれるまで」を収録。笑いあり、涙あり、そして深い感動あり。

    肩書きは重いが、腰は軽い!
    作家・林真理子の「現在地」が詰まった、記念すべき最新文庫!

    単行本 2024年3月 文藝春秋刊
    文庫版 2026年3月 文春文庫刊
    この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • お務め一途な江戸の男が相対する五つの難題

    江戸藩邸の“なんでも屋”、差配役のもとには日々厄介事が持ち込まれる。消えた若君に、不審な入札…。五つの難題に挑む痛快な物語。

    単行本 2023年4月 文藝春秋刊
    文庫版 2026年3月 文春文庫刊
    この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • スーパースターの足跡と、知られざる苦悩

    メジャー挑戦からMLB殿堂入りまで、四半世紀の間に「ナンバー」へ掲載されたインタビューを全収録。

    2000年のメジャー挑戦から四半世紀。常に時代の最前線に立ち続けてきた「イチロー」は、何を考え、語ってきたのか。20年にわたるMLBでの激闘と偉業の数々、引退後の高校野球指導や草野球への情熱、そしてメジャー殿堂入り――。孤高の天才はいかにして唯一無二の存在となったのか。その肉声を辿る、インタビュー集の決定版。

    ※本書は、2019年刊行の単行本『イチロー・インタビューズ 激闘の軌跡 2000‐2019』と同書の刊行以降6年間に行われたインタビュー記事を元に大幅改稿したものです。

    単行本 2019年8月 文藝春秋刊
    文庫版 2026年3月 文春文庫刊 
    この電子書籍は文春文庫版を底本としています
  • 僕たち、何をめざせばいいんですか?
    あまりにリアル、あまりに面白い! Z世代の空疎感をよくぞここまでと直木賞選考会でも話題をさらった異端の名作、ついに文庫化。

    目次
    第1話 吉原さんと沼田さん
    第2話 ありふれた愛からひとり走り去って
    第3話 初恋にひとり取り残されて
    第4話 吉原さんと沼田さんⅡ

    単行本 2024年2月 文藝春秋刊
    文庫版 2026年3月 文春文庫刊
    この電子書籍は文春文庫版を底本としています
  • 791(税込)
    著:
    秋吉理香子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    読者を何度も翻弄する中学受験×ミステリ

    中学受験塾で万年トップの多門が姿を消した。家出? 事故? 事件? 街が騒然とする中、ある同級生の家から彼の服が見つかり……。読者の予想を何度も裏切る、、緊迫感あふれる中学受験ミステリー。
  • 町中華のラー油のビンは絶対に汚れている!

    町中華=昭和のラーメン屋へ熱すぎる思い入れと共に出かけてみたら? 町中華探訪からチクワ論まで、超人気食べ物エッセイ第45弾!

    単行本 2022年11月 朝日新聞出版刊
    文庫版 2026年3月 文春文庫刊
    この電子書籍は文春文庫版を底本としています。

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