『文春新書、楊海英(新書)』の電子書籍一覧
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ウイグル語の使用禁止、不妊措置による出生数の半減、スマホ・GPS・カメラによる徹底監視、「政治的信頼度」の点数化、100万人以上の収容所への強制収容……習近平政権が推し進める「ウイグル人根絶」の恐るべき実態を告発する!
■強制収容所で「漢人化」を強要 少なくとも1000カ所を超える「強制収容所」が設置され、少なくとも100万人以上(アメリカ国防総省高官によれば、約300万人)のウイグル人が収容され、「漢人化」と「中国共産党への忠誠」が強要されている。
■不妊措置で新生児が半減 中国当局によるウイグル人に対する不妊措置(子宮内避妊器具装着や不妊手術)の結果、新疆ウイグル自治区の出生率(人口1000人あたりの出生数)は、2017年に約16人だったのが、2019年には約8人と半減した。
■「政治的信頼度」の点数化 ウイグル人の「政治的信頼度」が点数化されている。ウイグル人ならマイナス10点、パスポート保持者ならマイナス10点、礼拝していればマイナス10点、問題とされる26カ国への訪問歴があればマイナス10点とされ、マイナスの合計が70点に達すると、要注意人物として強制収容所に送られる。
■スマホ・GPS・カメラで徹底監視 ウイグル人は「テロや違法な宗教に関するファイルの所持を確認するため」として、当局指定のスマホアプリのインストールを強要されている。スマホを持たない子供や高齢者は首にQRコード付きのカードをぶら下げている。
●于田ケリム 日本ウイグル協会会長
●楊海英 静岡大学人文社会科学部教授 -
繰り返される粛清、密告、民族弾圧。世界最大の独裁国家はいかに築かれたか?
2019年は中華人民共和国の建国70周年。日中戦争、朝鮮戦争、文化大革命、改革開放、天安門事件、そして習近平体制まで、世界第二位の経済大国となりながら、いまだ一党独裁体制、少数民族弾圧、都市と農村の格差といった矛盾を抱える大国の病巣を、毛沢東以来の歴史に探る。中国システムの抱える致命的な欠点とは?
【目次】
序章 中国共産党という組織 ──徹底監視のシステム
第1章 国民党と共産党 コミンテルンが生んだ双生児
第2章 毛沢東の“国盗り”戦術 ──抗日神話のウソ
第3章 中華人民共和国の誕生 ──スターリンとの確執
第4章 大躍進 史上最大の災厄
第5章 世界史から見た文化大革命 ──粛清と民族破壊
第6章 新たな独裁者トウ小平 ──「先富論」のトリック
第7章 習近平 引き継がれる独裁の系譜 -
日本人の知らなかった中国がここにある!
一帯一路に邁進する習近平。しかし内陸アジアこそ中国最大の「アキレス腱」だ。
もともと「中国」に属さない内陸アジアを、あの手この手で自国の一部と主張することで、中国は自らを「偉大な強国」に仕立ててきた。
歴史の改変、暴力、洗脳――偽造された「民族神話」を剥ぐ!
はじめに 内陸アジアから中国を見る
第一の手法 妻を送って、国を奪う
第二の手法 絵本で子どもを洗脳する
第三の手法 「英雄」の歴史を書き換える チンギス・ハーンは「中華民族」
第四の手法 地名と文字によるイメージ操作
第五の手法 抵抗する者は殺戮する 内陸アジアの文化大革命
第六の手法 人海戦術で植民地化する ウイグル「自爆テロ」の背景
おわりに 神話作りは続く
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